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健康長寿 めざしましょう

昭和のプロレス:忘れられた名勝負

2018-08-31 06:29:39 | 日記
究極の王者

 毎週金曜日は「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」です。
これまで世界各地の王者の足跡を辿って来ましたが、今週からはシリーズの
最後としてNWA王者の登場です。
 当時世界最高峰と言われていたのがNWA、その歴代王者の中から5人を
選んで活躍を振り返ります。
題して「NWA王者ベスト5」、第5位は48代王者のジャック・ブリスクです。

 NWA王者は世界一過酷なチャンピオンと呼ばれていました。
<年間350試合、3週間のツアーと1週間のオフを繰り返し世界各国を遠征する>
(日刊SPA より)
過密スケジュールをこなし、なおかつ最大限の観客動員が義務付けられています。
 ブリスコがハーリー・レイスを破って王者に就いたのは1973年7月です。
それに先立ち67年11月と71年8月に日本プロレスに登場し、71年には
猪木の持つUN王座に挑戦しています。
 5月にブラッシー相手に初防衛戦を行った猪木でしたが、ラフな展開に終始し
ファンを落胆させていました。
そこに「次期NWA王者の最有力候補」と言われたブリスコとの一戦が組まれた
のですから、ファンは熱戦を期待します。

 実際1本目はブリスコがダブルアームのスープレックスで先取、猪木がジャーマン
とコブラツイストで取り返す名勝負でした。
 しかし多くのファンはそれ程満足してくれません。
どうしても46代チャンピオンのドリー・ファンクJRと比較してしまうのです。
「若き王者」ドリーは科学的なレスリングを展開し新風を巻き起こしました。
「南部の麒麟児」ブリスコも多くの技を繰り出しますが地味な印象は拭えず、何を
してもドリーの二番煎じに見えてしまうのです。
その結果このUN戦はほとんどのファンの記憶から消えて行ったのでした。

究極の10戦

 鉄人ルー・テーズは<NWAの権威を守った最後のレスラー>と称賛し、無冠の
帝王ドン・レオ・ジョナサンは<20世紀で最も偉大なレスラー>と持ち上げています。
レスラー仲間からの高い評価とは裏腹に、ファンの見方は辛辣です。
 昭和63年に週間ゴングから引退間際の猪木を特集した「最後の闘魂」が発行
されました。
その中に作家の村松氏、スポーツライターの二宮氏、過激な仕掛け人の新間氏ら
10人の有名人が選んだ「究極の名勝負ベスト十番」が載っています。
各自が猪木の過去の試合の中から10戦を選び、それぞれの1位に10点10位
に1点を与えて集計した結果です。

 注目のブリスコ戦ですが、結果はベスト10圏外、しかもたったの5点しか獲得
できず最下位に終わっています。
選評には<本格的なテクニックの応酬だが地味な攻防>とあります。
一般のファンには物足りなく、その道のプロの眼には評価の対象外でした。
 更にもっと悲しい事実があります。
この番外編に選ばれた猪木戦は79年に新日マットで行われたNWF選手権戦。
71年のUN戦は誰ひとり思い出してもくれないのでした。
 
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ことわざ勉強会:「む」ではじまるのは

2018-08-30 06:29:19 | 日記
字余りのことわざ

 木曜日のテーマはことわざの勉強です。
先ずは袋の中から1枚のカードを引き抜きます。
カードには50音のひとつが書かれているので、その文字ではじまることわざ
を思い浮かべます。
ついでにそれにまつわる雑学を学んで勉強会の終りです。
 今週のカードには「む」と書かれていました。

 閃いたのは「昔とった杵柄」です。
意味するところは<若い頃に身に付けた技量や腕前のこと。
またそれが衰えていないこと。>(故事ことわざ辞典 より)
 このことわざが成立する背景には、一生懸命練習をしてある程度の技術を
身に付けたとの前提がありそうです。
長い間やっているけれど、余り上達していなければ多分使いにくいことわざです。
 例えば私のゴルフ、かれこれ30年続けていますが初心者に毛が生えた
程度の腕しかありません。
そんなへたっぴゴルファーがこれを使ったら笑われます。
 それでも随分前の話ですが、たった一度だけコンペで優勝した事があるんです。
だから私のこのことわざの実用例はこんな具合に随分と字余りになってしまいます。
「昔とった記念しか、自慢できる話はありません」

もうひとつのことわざ

 つい先日の信濃毎日新聞の記事に、「む」ではじまることわざを連想させて
くれる記事がありました。
 リニアモーターカーの建設現場がブッポウソウの営巣地をかすめる、との指摘
があり専門家が調査をしました。
すると確かにそこから姿を消しています。
幸いにも近くの別の場所で営巣し巣立ちをした事が確認され、一カ月ぶりに工事
が再開された、との報道でした。

 これに似た事が全国各地で発生していますが、遠い山奥や南国の海岸での出来事
だけではありません。
数年前には私が毎日歩いている近所の森林公園でもそんな話がありました。
 藪を整地して芝生広場にする工事を始めたところ、「近くにオオタカの巣が
あるので巣立ちまで延期して欲しい」と要請が出たと言います。
その後の詳しい展開は分かりませんが、立派な広場があるので工事が行われたのは
確かです。
件のオオタカがどうなったのかは分かりません。
 人の暮らしを便利にする為にあれやこれやの工事は当然必要。
一方で自然環境の保全も大事。
そのさじ加減は私の様な優柔不断な人間には到底できません。
 ただひとつ明確なのは、どんなに配慮しても生き物にしわ寄せがある事です。
それを端的に表したのが「無理を通せば道理が引っ込む」ならぬ、
「リニアを通せば鳥が引っ込む」です。

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身近な生き物:カブトムシの丙午

2018-08-29 19:30:34 | 日記
原因は猛暑

 この夏ちょっとした異変に直面しています。
カブトムシと言えば子供達に大人気の森の王者、それが異常に少ないのです。
ウォーキングコースの近所の森林公園はカブトの宝庫、20年前から子供達と
採集に来ていますがどんな年でも最低10匹は捕まえました。
数の変動はありますが、空振りした記憶はありません。
 子供達が興味を無くしてからも毎年観察は続けていますが、今年目にしたのは
たったの2匹。
樹液がタップリ漏れ出す穴場のクヌギにもサッパリ現れません。
 そうなると素人昆虫観察オヤジは、当然の様に猛暑と結び付けて考えてしまいます。

 ネットで調べると早速そんな情報がありました。
8月14日付の神戸新聞の記事には<兵庫県の体験型施設かぶとむしどーむで、
3000匹が衰弱死した。>と書かれていました。
 これを見てオヤジは自信を深め、「猛暑で多くのカブトムシは死滅した」と
仮説を立てました。
さてその正否は如何に。

崇高な存在

 よく考えれば、生き物は賢いから暑くても座して死を待ったりはしないでしょう。
気温が高ければ地面に潜ったりして暑さをやり過ごします。
だから猛暑が原因で大量死したする仮説は、我ながら単純過ぎる気がしてきました。
 別の要因も考えられます。
例えば、猛暑で樹々の生育が異常に良くて見つけ難くいとか。
あるいはもっと単純に、暑過ぎるから昼間は活動しないとか。

 全く別の可能性もあり得ます。
カブトムシは人知を超えた力で猛暑を予測して、敢えて出産を抑えたのかもしれません。
 猛暑の年はスズメバチが大発生します。
限られた樹液を巡ってスズメバチと争う事が予想されるのなら、その年は少数精鋭で
やり過ごす。
そして平準な気候が予測される年に、満を持して大量発生して一気に勢力を挽回する。
そんな戦略があるのかもしれません。
 実際人間社会でも意図的に出産を抑えた年がありました。
昭和41年の出生率は1.58、前年の2.14や翌年の2.23に比べるて明らかに
下がっています。
原因は丙午、迷信により出産をコントロールした結果でした。

 森の王者カブトムシは、素人昆虫観察オヤジの思いを遥かに超えた次元で生きている
のかもしれません。
人間には感知できない信号で未来を知り、人間には実行できない方策で逆境を生き抜く。
 こちらが観察をしているつもりでいましたが、ひょっとしたら観察しているのは
向こうかも。
森を徘徊するオヤジを樹上から見ながらカブトムシが呟きます。
「相変わらず鈍重な生き物だね人間は、動き方も考え方も。」
 
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雑草の日:怪しい花壇

2018-08-28 06:29:19 | 日記
勘違いの記憶

 あれは何て名前だったっけ?
すぐに出て来そうなんだけれど、これがなかなか出ない。
こんな時諦めずに粘って思い出せば、脳の神経が繋がって頭の訓練になると
前に聞いた気がします。
 う~ん、記憶の広野をサーチライトで照らす様な作業をしていたら突然
浮かびました、その草の名が。
「そうだ月見草」、ホッとしたけれど実はそれ大きな間違い。
帰宅後に調べたら全然別の草の名でした。

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、 アカバナ科 マツヨイグサ属 メマツヨイグサ です。

 語路の悪い名前ですが漢字で書けば「雌待宵草」
オオマツヨイグサより小さいので雌が付けられました。
 宵を待つ草から連想して、何時の間にか私の頭の中ではこの草は「月見草」
になっていました。
本物のツキミソウは白い花を咲かせ、ほとんど野生のものは姿を消したと
書かれていました。

待ち焦がれる来年の夏
 
 メマツヨイグサは秋に芽生えロゼットで冬を越し、初夏に開花して結実後
に枯れ死する2年草です。
北アメリカ原産で明治後期に渡来し各地で野生化しました。
 同じ頃に仲間の草も渡来しています。
いずれも花は黄色で姿が似ているので、以下のポイントで見分けをします。
<マツヨイグサは5~56cmの花を付け、萎むと赤色に変わる。
小マツヨイグサは茎が直立せずに這い、花は萎むとやや赤くなる。
オオマツヨイグサは6~8cmの大輪を咲かせ、萎んでも色は変わらない。
メマツヨイグサは4~5cmの花、人の背よりも大きくなることもある。>
(花の家 より)
 ウォーキングコースのあちらこちらで黄色い花を見かけます。

 その中に特別な1本があります。
公園内の花壇にそれは鎮座しています。
色々な見分けのポイントから判断すれば多分メマツヨイグサなのですが、
それにしては不思議です。
 2年草の筈が、少なくとも3年前から枯れずにその場所に生えています。
年季が入っているので茎は太くて木質化しています。
1mを超える外来種のいわゆる雑草が、花壇に仁王立ちしている姿は怪しい
雰囲気です。
 ほぼ毎日の様にその横を通るので、その都度疑問が湧いてきます。
「どうして枯れないのだろう?
こんなに大きくなる迄に何故抜かないのだろう?
ひょっとしてこれは雑草では無くて、珍しい園芸種なのかも?」

 メマツヨイグサは宵を待ちますが、それを見る私は来年の夏を待っています。
「1年後も変わらずにここにあったとしたら、そりゃ見当はずれの別の草。」
メマツヨイグサと同定した判断は、またも大違いなのかも。

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健康長寿:水足りない?多過ぎる?

2018-08-27 07:21:39 | 日記
適量を計算する

 毎週月曜日は専門知識の欠片も持たない私が、ウォーキングを通じて健康長寿
を手に入れようと奮闘する話です。
 もうすぐ9月になるというのに、まだまだ猛暑日は続きそう。
この環境で事故の無い様にウォーキングを楽しむには、どんな点に注意をしたら
良いかを調べてきました。
初回の塩分補給から、紫外線、熱中症、隠れた危険、と続いて今週は「どれだけ
水を飲めばよいか」です。

 ニュースや天気予想の中で「水分と塩分を補給してください」と繰り返すのが
すっかり定番になりました。
<体内の水分が不足すると体は発汗を止めてしまう、その為に体温上昇・頭痛・
眩暈・吐き気などの脱水症や熱中症が起きる。>(おいしい水で健康生活.com より)
 では実際のところ、どれだけの水を飲めばよいのでしょう?
 <体内からは1日に約2.3Lの水分が排出される。
その為食事以外で約1.5Lの水を摂取するのが望ましい。>(tenki.jp より)
それ以外の資料にも<200mlのコップ7杯分が必要>等と書かれているので、
概ねこの量が必要な様です。

 しかしながら体重はピンからキリまであるので、一律に1.5Lと括るのも
ちょっとあらっぽ過ぎます。
<体重×43.6で必要な水の量が導かれる。
例えば体重60kgならば2616ml。>(HEALTH より)
この式を使えば、自分の目安が分かります。
 私の適量は2.7L弱ですが、実際どれ程飲んでいるかはよく知りません。
寝起きにコップ1杯の水を飲み、コーヒーやら麦茶やらアルコールやら1日中
がぶがぶ飲み続け、寝る前に再びコップ1杯を飲み干します。
ウォーキングに出かける前や自宅に戻った時にはゴキュゴキュと立て続けに飲むから、
合計すれば結構な量になる筈です。
 きっと人様よりも多く水分を摂っていると思います。
そうなると逆な心配が生じます。
「飲み過ぎは害?」

病気を招く

 過剰に水分を摂取した場合、体液が薄まってしまう病気があるそうです。
俗称「水中毒」、医学的には「低ナトリウム血症」と呼ぶのだとか。
<正常な腎臓は1日に10L以上の水を排出できるので、通常ならば起こらない。
しかしそれ以上の水を飲んだ場合や、腎臓が正常に働いていない時などに発症する。>
 この病気はマラソンで過剰に水分を補給すると起きることが知られていると言います。
<マラソン以外のスポーツでも起こり得る。
ゆっくりとした4時間以上の何かの運動を続けた場合には注意をしたい。>
(ホウドウキョク より)
催しなどでは半日歩く事もあるので、ウォーキングにも決して無縁な話ではありません。
 猛暑対策は今回で5回目。
いったい何時までもこのテーマが続くのやら。
早くさわやかな秋空の下で「水を得た魚のように」思い切り歩きたいものです。
 
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