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日々の愚問:愚問のち晴れ

2023-09-30 06:29:09 | 日記
統一規格なし

 毎週土曜日は日々の暮らしの中で生じた極々小さな、ドーデもいい愚問
を取り上げています。
今週は「天気予報のハテナ」です。
 テレビや新聞で目にする天気予報。
ウォーキングを日課にしている身としては凄く気になり日々チェックしています。
 年中見ていながら実はお天気マークも予報の用語も分からないことだらけ。
今週はその辺りの愚問を整理しました。

 先ずは太陽や傘のイラストが並ぶお天気マーク。
てっきり全国共通のデザインと思っていましたが、それは大きな勘違い。
 <統一された規格の様な物はなく、気象庁や各事業者が利用者に分かり
易いものを目指して独自に作成している。>
 ついでに「お天気マーク」の呼び名、これも正式なものじゃないのだそうで。
<気象庁などが専門的な天気図上に記入するマークは「天気記号」と呼ばれる。
一般の人向けのマークはこれと区別するために便宜的に「お天気マーク」
とか「天気アイコン」と呼ばれている。>

予報期間

 それらを実際に使った予報も分からないことだらけ。
たとえば「晴れのち雨」「晴れ時々雨」「晴れ一時雨」
似た表現が並びますが、違いがよく分かりません。
 <「のち」は晴れから雨にだんだん移り変わっていく状態を示す。
お天気マークでは→を用いる場合が多い。
 「時々」は雨が断続的に降り、降っている時間が予報期間の半分未満の
場合に使われる。
つまり降ったり止んだりが予報期間の最大で半分くらい続く状態。
マークは各社とも主になる天気が左にくる。
 「一時」は雨が降っている時間が予報期間の四分の一未満の場合に用いられる。
にわか雨程度と思えば良い。
お天気マークは左側に主な天気、右側に小さくその後の天気が示される。>

 ここまでは比較的天気の移ろいがはっきりしている場合。
でも実際には晴れたり曇ったり雨になったりと変化が激しいケースも出てきます。
そんな場合のお天気マークは、主な天気の右側に曇りや雨のマークが並びます。
 これまでの説明に出て来た「予報期間」、これが何時を指すのかも不明です。
<気象庁では「今日」とは当日の23時59分までを指す。
17時過ぎに予報を発表する場合には「今日」ではなく「今夜」に置き換える。
「明日」の天気と言った場合には日付が変わった24時から23時59分までを指す。>
(引用は全て オフィステレミート より)
 最低限の愚問は解けたけれどいまだ分からないことが沢山ある天気予報。
すっきりした晴れには至りません。


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昭和のプロレス:ミイラの復活

2023-09-29 06:29:29 | 日記
客寄せパンダ

 「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」では主役を引き立てた脇役達を
振り返っています。
今週はイメージチェンジした「ミイラ男、ベンジー・ラミレス」です。
 日本デビューは衝撃的でした。
1964年日本プロレスのワールドリーグにぼさぼさの髪と全身が包帯
で覆われたザ・マミイとして初来日。
南米の貨物船から甦った古代のミイラの設定がピタリとくるおどろおどろしい姿。
対戦相手のパンチを受けると埃が舞い上がる演出も斬新で、正に復活した
ミイラ男そのもの。
日本明日中にミイラブームを巻き起こしたのでした。

 でも身長185cm112kgの中身の実力はほどほど。
奇抜な姿で奇をてらったものの、一流選手揃いのワールドリーグでは早々
にメッキが剥がれ落ちてしまいます。
  全敗の戦績でシリーズを終えると即帰国・・・とはならずに翌日から
始まったワールド選抜シリーズに残留参加。
奇抜な姿は地方興行の客寄せの目玉には最適でした。

デスマッチ要員

 日本中を回ってミイラ姿を披露した後では再来日は難しい、そう思われて
いたのですが8年後に奇跡の復活を果たします。
今度は国際プロレスのダイナマイトシリーズに素顔で参戦です。
 ポスターにはロビンソン、オースチン、ドロモと並んで登場し、パンフ
レットにはちょび髭姿の素顔とミイラ男のポーズ写真が載っています。
 <ベンジーの名前ではピンと来ないだろうが全身包帯姿で大きな話題を
まいたザ・マミイである。
帰国後にヨーロッパやテキサスを転戦したミイラ男の変身ぶりが見ものである。>
 仰々しい紹介でしたが、10月16日の小林との金網デスマッチが話題
になった程度でシリーズは終了。

 たいした活躍は無かったので3度目の来日は絶対に無いと思われたのですが、
またも復活を果たします。
「覆面を被ってミイラになったあの時の人気が忘れられない、今度はマス
クマンに戻って日本に来よう」、そう思ったかは定かではありません。
 でも縁取りをした平凡なデザインのマスクを被ってザ・キラーに変身した
のは大正解でした。
74年のビッグサマーシリーズにはアンドレとホフマンの超実力者が出場
する中、ベンジーはしっかりと見せ場を確保します。
7月1日には草津とテキサスチェーンデスマッチ、5日と9日は木村と金網
チェーンデスマッチ。
 翌75年9月シリーズにはジプシー・ジョー、77年9月にはエリスと
スミルノフが主役のシリーズに、ザ・キラーは出場を続けます。
 いずれも大きな舞台は無いものの渋い脇役を演じて主役を盛り立てました。
ミイラ男は干からびることなくしぶとく生き抜いたのでした。



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国語のおさらい:触れる袖

2023-09-28 06:29:29 | 日記
新聞用語懇談会

 毎週木曜日は国語のおさらいをする日。
今週おさらいするのは「そでふれあうもたしょうのえん」です。
 勘違いの多い諺として度々語られます。
袖が触れるのは多少なりとも縁がある証。
その解釈は間違いですと書かれた解説を目にしますが、今週おさらい
したい課題はそこじゃありません。
 これまで「袖は触れ合う」ものだと思っていたのですが、先日読んだ小説
では「袖を振りあう」になっていたから悩みます。
触れると振れる、どちらが間違いなのかおさらいの開始です。

 コトバンクにはこう書かれています。
<袖振りあうも他生の縁:道を行くときに見知らぬ人と袖が触れあう程度
のことも、前世からの因縁によるものとの意。
どんな小さなことやちょっとした人との交渉も、偶然に起こるのではなく
全て宿縁によって起こるのだということ。>
 困ったことにこの解説の中には「袖振り合う」と「袖が触れあう」の両方
が出てきます。
おさらいは先に進みません。

 もっと悩む事態になりました。
新聞用語懇談会って集まりがあるそうですが、そこでこんな決定がありました。
<「袖触れあう」も「袖振り合う」もどちらも認める。>
 これだけでも驚きなのに更に<「袖触りあう」も「袖擦りあう」も認める。>
いきなり4つの言い回しが公認されちゃいました。
でも驚きはこれでおしまいじゃありません。

8つを公認

 諺の後半部分にも諸説があると言うのです。
先の懇談会では<「多生の縁」と「他生の縁」のどちらも認める。>
(引用は全て 道浦俊彦TIME より)としたから、さあ大変。
先述した4つの言い回しのそれぞれにこのふたつの後半部分がくっ付くので、
全部で8つのパターンができ上り。
それら全てを新聞用語懇談会では「あり」と認めているのです。
 二者択一を迫ったら粉々に砕けて8つの答えになってしまいました。

 「多生」と「他生」をおさらいしてみましょう。
<多生は何度も生まれ変わることを意味する仏教用語。
多くの生を経る間に前世で結んだ因縁を多生と言う。
一方で他生と書くこともあるが、こちらも仏教用語で前世と来世を意味する。
他生は俗用として認められてはいるが、正しくは多生と覚えておきたい。>
(世田谷食品 より)
 世間一般はどう認識しているかの解説です。
<グーグルを検索した結果。
「振りあう」は21200件、「擦りあう」は3400件、「触りあう」は
894件、「触れあう」は24600件。>(道浦俊彦TIME より)
 私の愛用している「触れあう」がトップ当選と知り、今週のおさらいは
「まあ、いいか」でおしまいです。


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身近な生き物:貝のロマンス

2023-09-27 06:29:29 | 日記
正体不明の凹凸

 毎日のように歩いている森林公園には大きな噴水があります。
夏には子供たちが水遊びに興じて大騒ぎをしていましたが、作動する期間
は8月末まで。
残暑厳しき9月に入ると早々に水抜きをして掃除をしておしまいです。
 今年はたまたまその掃除の場面に出くわしたのですが、そこで変わった
生き物を見つけました。
水を抜いた貯水溝の壁面に数ミリの突起が幾つもへばり付いていたのです。
 老眼の目には厳しいけれど石やセメントの凸凹ではなさそう。
突起にまとわりついた僅かな水滴の表面が時々動いて見えるので、その下の
物体が息をしているかに思えます。

 よくよく突起を見ればタニシを極端に縮小した貝の姿にも思えます。
手に取ってみようとしたタイミングで、清掃作業が再開されたのでその場を
離れました。
 さて、今目にしたのは本当に貝だろうか?
巻貝に見えたけれど小川の水も流れ込まないこの場所で、貝が発生すること
などあり得るだろうか?
歩きながら疑問が駆け巡りました。

夏の出来事

 日本には淡水に棲息する貝が170種もいるそうで
その内60種が2枚貝、となるとあの小さな突起の候補が100種は
ありそうです。
 貝の図鑑を眺めるとミズコハクガイ、イシマキガイ、モノアラガイ、カワ
コサクラガイ、ドブガイなどあの凹凸に似たものが幾つか見つかりました。
 詳しくは調べていませんが、塩素消毒される噴水の中でも生きながらえる
貝がいたってそれ程不思議じゃない話。
 問題は閉鎖された噴水にどうやって小さな貝が辿り着いたか、です。

 貝の移動は大昔から世界的に起きている出来事なのだとか。
たとえば海を航行する船底にへばり付いて遠い国に辿り着く。
あるいは国々を巡る運河の流れに乗って別の国に分布域を広げる。
 おおいにあり得ることだと納得できます。
しかし繰り返しになりますが噴水はどこにも繋がっていない独立域。
そこに至るまでに貝が辿った道のりが想像できません。

 最も可能性が高いのは「鳥」だそうで。
<千葉県に飛来した渡り鳥のオオジシギの体にオセアニアからフィリピン
に掛けて生息するヒラマキ貝の仲間が付着していた。
オオジシギは繁殖のためにオセアニアから日本に渡って来るが、その間は
一度も地上に下りることなく飛び続けるとされる。
つまりこの貝は4千キロ以上を旅したことになる。>(産経新聞 より)
 森林公園には小川も流れていれば小さな沼もあります。
そのどこかから飛び立ったキジバトの脚に小さな貝が気まぐれにへばり付き、
公園のど真ん中の噴水まで小旅行。
 ポロリと落ちたら向うの脚から別の貝もハラリ。
ふたつの貝は仲良くなって子孫を増やしましたとさ。
 そんな出来事がこの夏あったかもしれません。


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雑草の日:目と耳と鼻

2023-09-26 06:29:29 | 日記
藪の中に屹立

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、 セリ科 シシウド属 ノダケ です。
 ウォーキングをほぼ毎日続けていますが、だからと言って元気いっぱい
ってわけにはいきません。
世間並みにあちらこちらにガタが出てきています。
 特に劣化が激しいのは目。
遠くの景色は見えても指先の指紋に焦点がありません。
老眼に苦しむ目に次いで衰え始めたのが耳。
会話の途中で「えっ?」と聞き返すことがたまにあります。
 いまだ普通の働きをしてくれるのは鼻くらいかと思うと、気持ちが萎えて
しまいます。

 それでも先日老眼が良い仕事をしてくれました。
近くの物は見えなくても遠くの物はおよそ判別できる目が、森林公園の
歩道から数メートル奥まった薮の中に立つ1メートル程の丈の草を見つけ
たのです。
 大きく裂けた葉が付いた茎の先端には、ネギ坊主みたいな花序が放射状
に開き、幾つもの小さな花はぼんやりした暗紫色で宙を染めていました。
特徴的なこの姿はノダケです。
 <茎は丸くて節がありまっすぐに伸びる姿が竹に似ているので野竹の
名前が付いたとする説がある。>(庭木図鑑 より)
 それ程まっすぐではない姿なので、どうにも竹の印象は抱けません。

カレーのにおい

 ノダケで最も特徴的なのは茎のあちこちに散在する袋状の物体。
虫こぶの様な姿の物や引き裂かれてのけ反った葉っぱみたいな物が幾つも
付いています。
これは葉鞘と呼ばれる部位。
 <単子葉植物において葉の基部が茎を取り巻き鞘状になるものがある。
この部分を葉鞘と呼ぶ。>(タキイ種苗株式会社 より)
イネ科、カヤツリグサ科、タデ科、それにシソ科に見られる形状ですが、
ノダケの葉鞘は際立って目立ちます。
 <散形に広がる花序の葉は先端に小さな葉を付けた葉鞘に包まれており、
花序が伸びると葉鞘は船の様になって基部に残る。>(デジタル植物写真集 より)
葉鞘は花序が開くまでのお勤めを終えてもなお、奇異な姿で残って存在を
誇示しています。

 誇示すると言えばノダケには独特のにおいもあるそうで。
<全草に独特の香りがある。>(身近な植物300 より)
<花にはカレーの様な芳香がある。>(庭木図鑑 より)
 それを知って後日薮の中に分け入ってノダケのにおいを確かめました。
ところがカレーのにおいどころか何の香りも感じません。
この個体がたまたま無臭タイプだったのか、はたまた拠り所だった私の鼻が
とうとう劣化し始めたのか、真偽のほどは不明です。


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