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健康長寿 めざしましょう

昭和のプロレス:後楽園ホールで快挙

2023-06-30 06:29:09 | 日記
試合成立に貢献

 「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」では主役を盛り立てた脇役達を
振り返っています。
今週登場するのは「クレージー、キラー・ブルックス」です。
 ブルックスが登場した試合の中で最も刺激的だったのは1985年3月
9日のブロディ、ブルックス組対長州、谷津のタッグマッチでした。
長州の髪の毛を鷲掴みして引き回すブロディ。
反撃しようとする長州をキック一発で吹き飛ばし、一切の技を受けません。
 テレビ観戦しているファンにも異変が伝わりました。
異常事態に幕を下ろしたのは長州のバックドロップにフォールを許した
ブルックス、ブロディがぶち壊しかけた試合を何とか成立させたのでした。
 伸び放題の髪に顔面を覆う黒ひげ。
原始人の凶暴さを売り物にしたブルックスの内面はプロ意識の塊でした。

4団体制覇

 昭和の時代、国内には4つのプロレス団体が存在していましたがブルックス
はその全てに参戦する快挙を成し遂げたレスラー。
 最初は74年3月の日本プロレスの第14回ワールドリーグ。
31日の開幕戦でブッチャーのセコンドに付くと試合に乱入して勝利に貢献。
ただしリーグ戦の戦績は下から数えて3番目と振るいません。
 再来日は74年3月の全日の第9回チャンピオンカーニバル。
27日の開幕戦でセレモニーが終了した直後に馬場を襲います。
その後行われた馬場との一騎打ちでは16文キックにあえなく沈没。
でも乱入したブッチャーに呼応して馬場の足を押さえ、ブッチャーの必殺技
の炸裂を助ける好フォローをみせました。

 77年には国際プロレスのダイナマイトシリーズに参戦。
11月6日の第2戦ではセミに登場してエース木村と一騎打ち。
11分43秒に見事フォールを奪い取っています。
 その後国プロと全日に参戦を繰り返した後、87年には新日本プロレス
のIWGPチャンピオンシリーズに参戦。
5月11日の開幕戦でいきなり猪木とシングル対決を行いました。
しかしこの時ブルックスは43歳で往年の迫力はもはや望めません。
たったの4分5秒で逆さ押さえ込みに敗れています。

 4団体制覇の快挙を成し遂げたブルックスですが、面白い記録も残しています。
ここに取り上げた開幕戦もしくは第2戦が行われた会場はいずれも後楽園ホール。
そして対戦相手は全て団体のエース。
 シリーズの冒頭に後楽園ホールで全ての団体のエースと対戦した男、そんな
勲章を持つレスラーは他に見当たりません。

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国語のおさらい:継母の妬み

2023-06-29 06:29:19 | 日記
5つの説

 毎週木曜日は国語をおさらいしています。
今週取り上げるのは「ぬれぎぬ」です。
 犯人じゃないのに疑われた、そんな場面で使われるのがこの言葉。
<(濡れた衣服の意)実際には犯していない罪を受けること。
~を着せられる、~を晴らす、と使われる。>(新明解国語辞典 より)
 意味は読んですんなり納得できます。
類義語も <いわれのない罪、冤罪、無実の罪>(weblio辞書 より)
こちらも支障なく頭に入ってきます。
 問題なくおさらいを完了したくなる「ぬれぎぬ」ですが、引っかかるのは
その由来。
濡れた衣服がどうして無実の罪を着せられることに繋がるのか、その辺りが
分かりません。

 この表現が使われ始めたのは平安時代のことだそうで、由来には諸説
ありました。
<①継母が先妻の娘を妬み漁師の濡れた衣を枕元に置いた。
それを見て誤解した父親が怒って娘を殺してしまった。
②海女は水中に潜るので衣服が濡れる。
潜ることを「かずく」とも言うので、罪などを他人に負わせる「かずく
(被く)」と掛けた。
③濡れた衣が早く乾けば無罪、乾かなければ有罪。
かつて神の意志を受けるそのような裁判が存在した。
④無実は、実が無いと書く。
そこから、みのない→蓑無い→雨具の蓑が無いとなり衣が濡れるとなった。>
(語源由来辞典 より)
 ざっとこれらの説がありました。

 他にも古今和歌集に由来する説も出てきました。
<曇り空ならいっそ雨よ降ってくれ、そうすれば春雨のせいにしてあなたを
留められる。
罪を春雨に着せられる。>(言葉の名人 より)
 恋する娘は春雨を犯人に仕立てました。

発音しやすく

 諸説ある中で有力視されているのが①。
聖武天皇の時代(735~749年)の出来事が基になったと伝わっています。
 <継母が漁師に金を渡し国司の娘に釣り衣を盗まれたと訴えさせた。
それを信じた国司は逆上して娘を斬ってしまった。
後に夢に出た娘から真実を伝えられた国司は出家し塚を建てた。
それが福岡の地名として今でも残っている。>(三好不動産 より)
オヤジの逆上はいけません。 

 ちなみに「濡れ衣」の読み方は「ぬれぎぬ」でも「ぬれごろも」でも良い
けれど、前者が一般的。
でもどうして「ぬれきぬ」や「ぬれころも」にならないのか気になります。
 <ふたつの語が結びついてひとつになる時、発音しやすくするために
後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する。
この現象を連濁と呼ぶ。>(ギモン雑学 より)
 おさらいが身に付かない「にぶ頭」とか「即忘れ」などの様に連濁しない
言葉もたまにあります。



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身近な生き物:クワガタのサイズ

2023-06-28 06:29:09 | 日記
マニアには好評

 先週森林公園で樹にしがみ付いているクワガタを発見。
今年初のクワガタとの遭遇でしたが感激はありません。
70近いおっさんが虫を見つけても喜ばないのは当然な話、ではなくて
これは正に「三つ子の魂百まで」って奴。
 昆虫採集に夢中になった子供の頃からクワガタと言えばミヤマクワガタ
かオオクワガタ。
角と言うか顎と言うか、とにかく顔の先端からぐんと伸びた2本の突起が
大きなものほどありがたみを感じました。
 だから体が小さな種類とか突起の目立たないメスは興味の対象外。
そのDNAが今に続いて、今回の遭遇も盛り上がりません。
見つけた相手はコクワガタでした。

 日本には13属40種ほどのクワガタが生息しています。
その中で最も頻繁にみられるのがこのコクワガタ。
体は平べったくて幅が狭くて、オスは30~58mm、雌は20~38mmと
コンパクト。
 環境への適応力が高いので日本中の至る所に生息し個体数は圧倒的。
見つけやすいために希少性が薄い相手です。
 では昆虫マニアが私と同様の認識かというと、どうもそうでは無い様で。
 <大顎の形状はエレガントで美しい。>(昆虫エクスプローラ より)
<ちょこちょことした動きと温厚な性格で飼育がしやすいので人気が高い。
加えて寿命の長さと省スペースで飼育可能な簡便さも支持されている。>
(クワガタ工房 より)
 マニアの着眼点は違います。

最大と最小

 寿命の話が出ましたが一般的に言われているのは3年。
<5月から9月に掛けて産卵。
孵化した幼虫は朽木の中で越冬し、翌年の夏以降に朽木の中に蛹室を作る。
羽化した成虫はそのまま蛹室の中で越冬し3年目の初夏以降に漸く外に出る。>
(昆虫エクスプローラ より)
先週森で見かけた個体は小さいとはいえ年季の入った3年物でした。
 小さいと言ってはみたものの個体差はあるもので。
ギネス認定のサイズは60mmなのだとか。(スモマル より)
 そんな大型サイズもたまにはいるけれど、全体としてはコクワガタの大きさ
はクワガタ界のちょうど真ん中あたり。

 一番大きい種類は80mm超えのツシマクワガタ。
一方最小サイズはと調べてみたら「マダラクワガタ」の名が出てきました。
こちらは北海道から九州までの標高500m弱の山から1000m以上の
高山帯までに広く分布しているそう。
 その割にこれまで目にした記憶がありません。
子供の頃は大型のクワガタに夢中で目に入らず、最近は老眼のために目に入らず。
なにしろ平均的サイズが4mmから6mmというから、たとえ目の前の樹に
へばり付いていても気付くはずがありません。

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雑草の日:怪しい世界

2023-06-27 06:29:09 | 日記
秋の花

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、カヤツリグサ科 スゲ属 ナキリスゲ です。
 森林公園の歩道脇の少しぬかるんだ場所に細長い葉を伸ばしたスゲが
びっしりと生えていました。
図鑑と見比べましたが、似たような姿が多くて「これだ!」の感触が掴めません。
 「葉がざらつくので菜切りの名が付いた」の解説を読みながら目の前の
実物に触れると、ざらついた感じがしないでもありません。
それでナキリスゲと同定しましたが、図鑑の写真とは違いがあるのが
気になります。
 でもこの解説を読んで得心しました。
<海岸から森林内から乾燥した道端まで様々な環境で育つので姿は様々に変化する。
一見すると違う種のようにも見える。>(引用はいずれも Wikipedia より)
 まさか数時間後に否定されるとは思いませんでした。

 帰宅後に改めて検索するとこんな記述があったのです。
<たいていのスゲは春から初夏が花期。
ナキリスゲは9月から10月に花を咲かせる珍しい種類。
夏以降に花穂がついたスゲを見つけたら第一候補として良い。>(EVERGREEN より)
 昼間見たスゲには6月だと言うのに立派な花がありました。

止められなくなる

 花と言っても地味なもの。
<スゲ属の花はひとつひとつが小さくて簡単な作り。
雄花はほとんどオシベだけ。
雌花は果胞という袋に包まれた子房とその先に付いたメシベだけ。
それぞれが別々に、あるいは一緒になって小穂というブラシの様な塊を作る。>
(どんぐり より)
 見つけたスゲには数多くの小穂があったので、花期が秋のナキリスゲとは
明らかに別物。
 となるとあのスゲの正体は?
考えたけれどやめました。

 <スゲ属は非常に種類が多く同定が困難なことで有名。
世界に2000種、日本には200種以上が生育する。>
 ある資料によると現在国内で確認されたのは269種。
それも確定した数値では無いといいます。
<スゲは毎年のように新しいものが報告される。
これはこの仲間がどんどん種分化している途中であるためと考えられる。
他方で変異の幅が広くて種の範囲が分かりにくいので、実態が十分に掴めて
いない。>(引用はいずれも Wikipedia より)
 専門家がそんな弱音を吐く相手となれば、私が早々に匙を投げたのは
正解でした。
 <花の横の鱗片の形や果胞の作り、小穂の並び方や茎の生え方、それらの
細かい部分を観察するのがおもしろい。
取っつきにくいけれど一旦はまるとやめられなくなる植物。>(どんぐり より)
 そんな怪しい世界、遠慮しときます。
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健康長寿:幸福な国

2023-06-26 06:29:09 | 日記
お手本はあの国

 私の願いは健康長寿。
お迎えの来るその日まで自分の足で歩いていたいもの。
そんな私の健康法はウォーキング。
そこで毎週月曜日はウォーキングと健康長寿をテーマに駄文を綴っています。
今週は「人口減少とウォーキング」です。
 4月27日の地元紙の一面の大見出しは<日本 2070年に人口
8700万人>。
日本の人口は2056年に1億人を切り、70年には8700万人まで減少する。
65歳以上の高齢者が人口の4割を占め、日本に居住する外国人が1割
になる、とありました。
そんな社会になると暮らしはどうなる?

 先ず浮かぶのは今の生活は続かないってこと。
人口が減れば税収入も減るので社会保障も当然切り詰められます。
自治体のサービスや経済活動にも大きな影響が出てきます。
 こうならないために政府はこの先6~7年を少子化反転のラストチャンス
と位置付け取り組みをしている、記事にはそう書かれていました。
(信濃毎日新聞 より)
 国難級の展望を、発想の転換で切り抜けるってのはどうでしょう。
人口減少を前提にして国づくりするのです。
お手本にするのはフィンランド。

家庭の必需品

 <人口は日本の23分の1の500万人、国土は1.2倍。
少子高齢化の傾向がありGDPは日本とほぼ同じ。
平均月給はやや高いけれど失業率は3倍以上の8%。
10万人当たりの自殺率は13.6人で日本の16.7人よりやや低め。
所得税率は30%と税金は高め。
でも教育は幼稚園から博士課程まで全て無料で私立の教育機関は無し。
医療制度は充実し母親の産休、父親の育休が強く推奨されている。
だから国民の幸福度調査では過去4回も世界1位を獲得している。>(COKI より)

 凄いのはフィンランドでは16時に退社するのが一般的なこと。
週末だけでなく平日の定時後にも趣味やスポーツなどに自分の時間を使うのだとか。
 一方日本では<過去1年に趣味や娯楽を行った人は9719万人で、
10歳以上の86%に当たる。>
 ランキング上位は男性がスポーツ、読書、パソコンで女性は読書、旅行、
音楽鑑賞。
私の周りでも趣味はウォーキングとおっしゃる方が多いのは確か。
 でも残念なことに<平成8年と比べると趣味や娯楽を行った人の率は
4.6%も下がっている。>(ASMARQ より)
 自分の時間を大切にするフィンランドとは何かが違う。
そろそろ日本も、人口が少なくても幸福感に浸れる国を目指そうや。
 フィンランドでは家庭にサウナがあるのが常識なのだそう。
これまた凄くうらやましい話です。
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