国語を侵略
毎週木曜日は国語をおさらいする日。
今週は70年近く生きてきたけれど、先日初めて読んだり書いたりした
言葉、「蝟集」のおさらいです。
辞書をパラパラしていて見つけました。
<四方八方から多くのものが一時に集まる(集まって来る)こと。>
(新明解国語辞典 より)
群衆が蝟集する、などと使うと説明されていましたが、気になったのは
こちらの一節。
<蝟はハリネズミの意。
その針状の無数の毛が放射状に逆立った形状から蝟集が生まれた。>とありました。
ハリネズミは日本に生息しない生き物。
それが日本語に入り込んでいるのにはちょっとばかり違和感があります。
見慣れない「蝟」の部首を調べるとこちらも馴染みのない「彐」もしくは
「彑」とありました。
苦し紛れに「ヨの部」と読んでみたけれど、当然ながらそんな名称はありません。
正しくは<けいがしら、いのこがしら>(漢語林 より)と呼ぶそうで。
毛の長い獣の象形の意味を持っているのが縁でハリネズミになった様な
話が書かれていました。
モグラの仲間
これまた知らなかったけれど、ハリネズミを表す漢字はこれ以外にもあるそうで。
それが「彙」
<彐の部の13画。
音読みではイ、訓読みではあつ(める)、たぐい、はりねずみ。
たぐい、仲間、集まり、はりねずみなどの意味を持つ漢字。>(mojinavi より)
70を前にして蝟と彙の何とも難しい漢字を教わったけれど、残りの人生
でたぶん書くことは無い筈。
だって三歩歩けば忘れてしまうだろうから。
どうしても「ハリネズミ」を漢字で書く必要に迫られたら、初心者級の
「針鼠」を書いてお茶を濁すとします。
なんだ当て字じゃないか、と言われても平気。
あの有名な「大菩薩峠」の中にも「針鼠」が出て来るのだから。
ついでにハリネズミという生き物のおさらいを。
<体長14~22cmでネズミよりモグラに近い夜行性の生き物。
目が退化し視力はほとんどないが嗅覚聴覚が優れている。
毛がまとまって硬化した針が背中一面に生えている。>
野生のハリネズミはヨーロッパなどが分布域だと思っていたけれど、意外な
事実を知りました。
<ペットとして飼われていたものが国内の一部の地域に定着している。>
(動物完全大百科 より)
日本語に入り込んだだけじゃ物足りず、ハリネズミは日本の国土にも入り
込んでいるのでした。
毎週木曜日は国語をおさらいする日。
今週は70年近く生きてきたけれど、先日初めて読んだり書いたりした
言葉、「蝟集」のおさらいです。
辞書をパラパラしていて見つけました。
<四方八方から多くのものが一時に集まる(集まって来る)こと。>
(新明解国語辞典 より)
群衆が蝟集する、などと使うと説明されていましたが、気になったのは
こちらの一節。
<蝟はハリネズミの意。
その針状の無数の毛が放射状に逆立った形状から蝟集が生まれた。>とありました。
ハリネズミは日本に生息しない生き物。
それが日本語に入り込んでいるのにはちょっとばかり違和感があります。
見慣れない「蝟」の部首を調べるとこちらも馴染みのない「彐」もしくは
「彑」とありました。
苦し紛れに「ヨの部」と読んでみたけれど、当然ながらそんな名称はありません。
正しくは<けいがしら、いのこがしら>(漢語林 より)と呼ぶそうで。
毛の長い獣の象形の意味を持っているのが縁でハリネズミになった様な
話が書かれていました。
モグラの仲間
これまた知らなかったけれど、ハリネズミを表す漢字はこれ以外にもあるそうで。
それが「彙」
<彐の部の13画。
音読みではイ、訓読みではあつ(める)、たぐい、はりねずみ。
たぐい、仲間、集まり、はりねずみなどの意味を持つ漢字。>(mojinavi より)
70を前にして蝟と彙の何とも難しい漢字を教わったけれど、残りの人生
でたぶん書くことは無い筈。
だって三歩歩けば忘れてしまうだろうから。
どうしても「ハリネズミ」を漢字で書く必要に迫られたら、初心者級の
「針鼠」を書いてお茶を濁すとします。
なんだ当て字じゃないか、と言われても平気。
あの有名な「大菩薩峠」の中にも「針鼠」が出て来るのだから。
ついでにハリネズミという生き物のおさらいを。
<体長14~22cmでネズミよりモグラに近い夜行性の生き物。
目が退化し視力はほとんどないが嗅覚聴覚が優れている。
毛がまとまって硬化した針が背中一面に生えている。>
野生のハリネズミはヨーロッパなどが分布域だと思っていたけれど、意外な
事実を知りました。
<ペットとして飼われていたものが国内の一部の地域に定着している。>
(動物完全大百科 より)
日本語に入り込んだだけじゃ物足りず、ハリネズミは日本の国土にも入り
込んでいるのでした。