あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

雑草の日:ズクを出した結果

2019-04-30 06:30:01 | 日記
足が止まらない

 持って生まれた性分はせっかちなので、何事もすぐにやらないと落ち着かない
タイプです。
ところが歳をとったせいなのか、最近ちょっとした事をするのも億劫に感じます。
そんな私が目新しい草を見つけた場合、いったいどんな反応を示すのやら。

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、 ヒガンバナ科 ハナニラ属 ハナニラ です。

 何時もの道を歩いていたら、一瞬青い花が目の端に見えた気がしました。
住宅街の近くの草藪の中にです。
色はオオイヌノフグリに似た水色、形はニワゼキショウに似ていた印象です。
背丈の高い草の中に埋もれている様に見えたのですが、ひょっとしたら勘違いかも
しれません。
 歩みを止めるのが面倒くさくてそのまま歩き続けました。
今まで見た事も無い草だった様に思えるので気にはなりますが、でも今更引き返すのは嫌。
 もやもやしたまま暫く歩きましたが、意を決して足を止めました。
振り返ると既に50メートル以上来てしまっています。
何事にも億劫を感じる最近の私にしては大胆な決断をしたものです。

ズクの意味は

 拙い知識では同定できず、図鑑を広げてハナニラの名前を知りました。
アリシンと言う成分を含んでいるので、食用のニラと同じ匂いがすると書かれています。
早速イネ科の植物に似た細長い葉をちぎって嗅ぐと、本当だニラの匂いがする。
 秋に白い花を咲かせる通常のニラよりも、花が大きくて美しいのでこの名が
付いたのだそうです。
6枚の花弁が星形を作っていますが、実は基部でひとつに繋がっているのだとも。
 花が萎むと暫くして葉も枯れてしまい、暑い時期は球根で過ごし初冬に再び葉を
伸ばします。
 原産地は南米、明治期に園芸用に持ち込まれた物が逸出し現在ではかなり野生化
していると言います。(野草の名前・春 より)
この場所では1輪咲いているだけなので、何かの拍子でここに球根が運ばれたのだと思われます。

 ハナニラは管理が不要な手の掛らない植物なので、青以外にもピンクスター、
ホワイトスター、イエロースプリングスターなど様々な品種が作られています。
 花は光に反応する性質なので、夜や曇りや雨の日は閉じています。
天気の良い日には太陽に向かって、朝は東、午後は真上、夜は西に花を咲かせると
言います。(LOVEGREEN より)
 私のウォーキングコースではひょっとしたらこの場所にしか生えていないのかもしれません。
あの時引き返す決断をしなければ、知らないままだったでしょう。
面倒くさい事はやりたがらない最近の自分にしてはナイスジョブでした。
 この様な場合、長野の方言ではこう言います。
「ズクをだして良かった」


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健康長寿:心がお爺ちゃん

2019-04-29 06:29:29 | 日記
ピクリとも動かない

 今年のサクラは気が利いていました。
咲き始めから散り際までの期間が長いうえに、満開は快晴の日と来たものです。
おかげでウォーキングの途中に近所の絶景ポイントに寄って、真っ白な爆発を
目にする事ができました。
 でもその時の反応がおかしいのです。

 毎週月曜日は専門知識の欠片も持たない私が、ウォーキングを通じて健康長寿
を手に入れようと奮闘するお話です。
今週は「心の輝きとウォーキング」です。

 満開のソメイヨシノをただ眺めているだけの自分がおかしい。
例年ならば今しか見られない光景を焦りにも似た気持ちで堪能するのですが、
決まり事だから見ておくか、妙に冷めた自分がそこにいました。
どうしたオレ、心の熱量が底をついたか?

 ウォーキングは体の健康だけでなく、心の健康にも大いに役立つと言われています。
 <気持ちを前向きにさせ幸せを感じさせるエンドルフィンが脳内に分泌される。
一方ストレスに反応するとコルチゾンが分泌されるが、ウォーキングはこの値を
低く保つので気持ちが楽しくなる。>(runtastic より)
 <週に3回30分のウォーキングをすると、うつ病や不安神経症に効くと言われている
向精神薬と同様の効果が得られる。
またウォーキングにより集中力や創造力が高まるので、認知症になりにくいとの
研究結果もある。>(RushArtisan より)
 そんな心の栄養になるウォーキングを毎日続けているのに、今年の私は満開の
ソメイヨシノを見ても心が動きません。
これはどうした事か。

ぐらりと動く

 ネットに「感情年齢テスト」って物がありました。
「最近自分から友達を遊びや飲みに誘っていない」
「年下の人にタメ口をきかれると瞬間的にムッとする」
「この1カ月1冊も本を読んでいない」
これら30問に「はい」「いいえ」「どちらともいえない」で答え、それぞれに
付与されたポイント数を所定の計算式に当てはめる。
 出た数字が自分の感情年齢なのだそうですが、試した結果は41歳。
なかなかの結果が出ましたが、それにしては満開のサクラに感動しないのは何故でしょう。

 <大人になると感動は薄れがち。
世の中には無限に発見があり、自分にとって新しく感じる事は常にある。
しかし歳をとる度に感動しなくなるのは、向上意欲が低下しているからだ。>(人生の教科書 より)
 今の私の様に心が怠けもの状態にある場合は、何かビックリする事を発見
して心を動かせば良いらしい。
そう考えてこんな事を思ってみたら、途端に大きく動きました。
「多くても30回、どう頑張ったって50回は無いゾ、満開の桜をこの先見られる回数は。」
 必ずやって来る終わりを想像したら、ぐらりと心が揺れました。
 
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日曜日は川柳の日

2019-04-28 06:29:29 | 日記

 ノウハウはないし、最新の情報にも疎い。
だから山菜採りは自分ひとりでは荷が重い。
経験豊かな先輩に毎度同行をお願いして来ました
 ところがここにも老いの影響が現れました。
その先輩が癌の闘病中だというのです。
山歩きは暫しの延期です。
 そうは言っても諦めきれず、近所の山に入ってみました。
でも無駄に歩き回った末に、手に入れたのは疲労と足の裏の勲章。
 そこで今週の駄作です。

 <当て外れ タラノメ採りが ウオノメに>

 10連休真っ只中も毎日更新の「あるくあかるく」、次週の予告編です。

29日(月)健康長寿:    年々減ってしまう物
30日(火)雑草の日:    ニラの匂いが漂った
 1日(水)身近な生き物:  コケをむしる犯人
 2日(木)日本語のおさらい:「お」ではじまるのは
 3日(金)昭和のプロレス: 摩訶不思議な技
 4日(土)日々の愚問:   新聞配達のあれこれ

 今週は長野市も好天に恵まれる予報です。
樹々の芽吹きに覆われた山肌が優しい色をしています。
でもそんな事情で、恨めし気にただ見上げるばかりなのでした。
  

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日々の愚問:薪炭林と結婚相手

2019-04-27 06:29:29 | 日記
うなぎが炭に

 近くの森林公園にこんな説明文が書かれた看板が立っています。
「この森は数十年前まで薪炭林として利用されてきました。」
いわゆる里山の雑木林だったと説明されています。
それを読みながらふと抱いたのが今週の愚問でした。

 毎週土曜日は日々の暮らしの中で生じた、極々小さなどーでも良い愚問を取り上げています。
今週は「薪と炭の違い」です。

 切った木をそのまま燃やすのが薪、加工して利用するのが炭。
その程度は分かりますが、どうして薪でうなぎを焼かないのか、炭はどうやって作るのか、
そう突っ込まれると良く分かりません。
 <薪は木をそのまま伐り出し物。
火力を一定に保つのが難しい。>(ウチコト より)
だから<調理に使う場合は火が上がっていない熾火の状態にして使う。
ナラ等の広葉樹は火持ちが良いが、スギ等の針葉樹は悪い。
手に持って重い物が着火は遅いが火持ちが良い。>(さくぽんブログ より)
 炎が上がる薪で焼いたらうなぎが丸焦げになってしまう、って訳ですね。

結婚後の姓

 一方の炭は薪の様に炎が立たず煙が出ない、燃焼時間が長く火力が安定、空気を調整
して温度も変える事ができる優れもの。
 でも作るのには手間が掛かると言います。
<原木に線香が燃える如くの火をつける。
炎が立たず、消えない程度のギリギリの空気を与えて燃焼させる。>(七輪本舗 より)
 人類は30万年前に既に炭を作っていたそうですが、日本で一般に普及したのは明治時代。
それまでは貴族が使うぜいたく品だったのだとか。
 1940年、つまり昭和15年には270万トンが製造されていましたが、1995年
には僅か3万トンにまで減少しています。
その結果薪炭林は利用されなくなり、里山が荒れ放題になりました。

 そんな炭には製法の違いで大きく分けて2つの種類があるそうです。
<一般的に使われる黒炭は蒸し焼きにした後、釜を密閉して酸素の供給を絶って消化する。
それに対して高級品の白炭は釜の口を少し開けて空気を送り込む。
1200℃で燃える炭に水分と土と灰を混ぜた消化粉を掛けて消す。>(七輪本舗 より)
 樫を原料にこの製法で作った物が有名な備長炭だそうです。

 今週の愚問は解消しましたが、駄文にはオチがありません。
仕方が無いのでつまらない話を添えておしまいとします。
 娘さんにスミさんやマキさんの名前を付けている全国のおとうさん、老婆心ながら結婚相手
に選んではいけない男性の存在をご存知ですか。
黒井さんと原さんには決して嫁がせてはいけません。
例えば病院の待合室で「黒い炭さん」とか「腹巻さん」と大きな声で呼ばれたら、居合わせた
人々は誰が立ち上がるか興味津々に辺りを見回します。

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昭和のプロレス:ノートルダムの嘆き

2019-04-26 06:29:59 | 日記
評判倒れの動き

 ノートルダム大聖堂の火災のニュースに接して、プロレスファンが思い出すのはひとりの
レスラー。
ヴィクトル・ユーゴー作のノートルダム・ド・パリ、邦題「ノートルダムのせむし男」に登場
した醜い男です。

 「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」では、当時の脇役達の活躍を振り返っています。
今週登場するのは「マットのカシモド」です。

 スペインのマドリッド出身、160cm100kgと小柄のカシモドは何の変哲も無い
レスラーでした。
ところが観客が投げたビンが後頭部を直撃したのが運命の転機。
そこが大きな瘤になってしまったのですが、それをチャンスに変えてノートルダムのせむし男
に変身したのでした。
するとそれが評判を呼び、遂にはヨーロッパマット界随一の怪奇派レスラーになったのでした。

 日本にやって来たのは1970年1月の国際プロレス。
正月3日から始まる新春チャレンジシリーズの全20戦に参加しました。
 同時にやってきたのが後のアンドレ、当時は異常な身長だけが目立つモンスター・ロシモフ。
2メートルを超えるロシモフと一般人並みの背丈しかないカシモド、国プロはこの対比で客を
沸かせることを思いつきました。
 日本勢の集中砲火を浴びてほうほうの体でアンドレに助けを求めるカシモドが、毎週テレビ
中継されました。
そこには来日前に喧伝された怪奇派の面影はありません。
だから「評判倒れのコミカルなレスラー」の評価が定着してしまいました。

衝撃の荒業

 それを覆す衝撃のフイルムがYouTubeにありました。
画面は白黒、カメラは正面に固定された1台だけ、恐らく1950年から60年代に掛けて
行われた試合だと思われます。
解説者はフランス語(たぶん)を話しているので、フランス国内で行われた伊達男風な正統派
との一戦です。
 この時のカシモドは日本で見せた雰囲気とは全くの別人です。
かがめた両腕を胸の前で構えてじりじり相手に迫ります。
肩車の要領で担ぎ上げると足首を掴んで背中に宙づり状態。
と思いきやいきなり反動をつけて前方に投げ捨て、相手の喉笛をトップロープに叩きつけます。
 
 更にツームストン、つまり抱え上げた相手の顔面を腿で挟み込んだ体勢にすると、反動を
つけて自分の体に打ち付けます。
それを数回繰り返すと突然投げ捨ててしまいます。
こんな荒業は見た事がありません。
 最後は跪く相手に背後から忍び寄り、両肩を締め上げるショルダークロー。
制止を振り切り反則負けを宣せられます。
怪奇派の面目躍如の独壇場でしたが、これを日本で見せてくれればと思わずにはいられません。

 「遊園地のジェットコースター乗り場みたいだぜ、日本のマットは。
身長の無い奴は波に乗らせてもらえない。」
もしかしたらカシモドはそんな愚痴を口にしていたかもしれません。

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