あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

身近な生き物:お尻を触りたい

2018-10-31 06:40:28 | 日記
復活の兆し

 いきなりですがクイズです。
「昭和の30年代後半に急に姿を消した大きな生き物とはなんでしょう?」
ヒントは「田んぼに良くいました」
答えは「馬」です。
 今では競馬場にでも行かなければ縁がありませんが、半世紀前には長野市内
でもごく普通に見られる身近な生き物でした。

 当時は田を耕す為に馬が利用されていました。
田起こしは犂(すき)で土中を切り進みへらで反転させますが、人力で行ったら
さあ大変、1枚の田んぼを耕すのに何日も掛かってしまいます。
ところが1馬力を使えば遥かに速くしかも深く耕すことができます。
 私が小学生だった時代には、住宅地の隣には田んぼが広がっていました。
春になると嫌がる素振りも見せずに馬が農具を曳いていました。
飽きる事無くその姿を一日中眺めていたものです。
 ところが何時の年からか姿が消え、代わりに現れたのが耕運機でした。
昭和35年に登場した歩行用トラクターは急速に全国に普及して、馬に取って
替わったのでした。(家畜を利用した農作業 より)

 姿を消したそんな馬をもう一度生活シーンに登場させようと取り組む人たち
がいるそうです。
信濃毎日新聞に今月掲載された記事から抜粋します。
<馬を現代の農作業や教育、福祉などの分野で活用しようと取り組む県内有志が
「馬と人の結びつきを考える会」を設立した。
~「馬耕や馬搬は環境負荷が少なく、付加価値を付けるのも可能な時代。
馬がいることで仕事や暮らしが楽しくなる面もある。」>
姿を消した馬の復活話が盛り上がっている様です。
 平成27年現在日本では約7万頭の馬が飼育され、その内6900頭が農業用
馬だそうです。
長野県では115戸で788頭が飼育されています。(農林水産省「馬関係資料」 より)
 近い将来近所の田んぼでもう一度馬を見られる気がしてきました。

危険な蹴り技

 ところで日本の馬には欧米の馬には無いとても困った習性があるのだとか。
背後に近付いたものを蹴る個体が多いと言います。
まるでゴルゴ13みたいですが、実際2013年には上田市の乗馬クラブで腹を
直撃された方が亡くなっています。(Umas! より)

 実は怖い馬ですが、小学生だった私の眼には筋肉で覆われた体が凄く魅力的に
見えました。
特にパンパンに張ったお尻の辺りはただの筋肉では無く、口に入れれば旨みが
とろける肉の塊に見えました。
 田を耕す馬を見ながら、幾度も思いました。
あのお尻に触れてみたい、きっと弾力があるけれどとっても柔らかいんだろうな。
でも小心者の私は背丈の倍もある巨大な生き物に近付く勇気がありません。
今思えばそれで良かったのです。
怖さを克服してしまったら、パカーンと蹴られて一巻の終わりになった筈ですから。

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雑草の日:まばらな情報発信

2018-10-30 06:43:21 | 日記
隙間が目立つ花

 日本の秋に馴染む代表的な植物と言えば菊。
国内には360もの種類があると言います。
 いずれも<小さな花がたくさん集まり1個の花に見える特徴>(Wikipedia より)
なので、どれもこれも似た姿をしていて素人観察者の私を怯えさせます。
今週見つけた草もキク科だとは見当が付きましたが、さてどうやって同定したら
良いのやら。

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、 キク科 シオン属 シラヤマギク です。

 シュウメイギクは菊そっくりな花を咲かせるので当然キク科だと思っていたら、
意外にもキンポウゲ科の仲間なのだとか。
ならばキクイモはひょっとして芋の仲間かと勘繰ったら、こちらは素直にキク科
の所属でした。
 見た目でも名前でも混乱を招いてくれるキク科ですが、この時期に野山を歩くと
野菊の仲間があちらこちらで花を咲かせて私を誘います。
そのひとつが用水路の近くで花を咲かせていたこの草でした。

 それ程頑丈には見えない細身の茎を目いっぱいに伸ばすので、自分の重さに
耐えきれずに傾いています。
細身の茎の上の方では花茎が分かれ、白い花を咲かせています。
 何となく存在感が薄いのは花弁が少ないから、数えると概ね6枚前後しか
ありません。
もしかしたら終わりの時期の散り残った花弁かなと思ってしまう程に、隙間の方が
目立つ花です。

とっておきの情報

 雑草を愛する方々の目線は実に暖かいものです。
散り際を思わせるすき間だらけの花弁にも、好意的な目を向けられます。
「シラヤマギクの花弁」で検索したら、愛好家のご意見が溢れ出て来ました。
 <まばらに付くのが野生の風情があって良い>と野菊ならではの存在価値を承知です。
<園芸種の様な美しさは無いけれど、素朴な感じがあって好き>好きになる要素は
派手さだけでは無いのです。
<線香花火の様な奥深さ>確かに見ようと思えばそうも見えて来ました。
 中には<舌状花が少なくてあまり好きではない><何となくアンバランスな感じ>
などのお好みでないご意見もありましたが、概ね好意的にシラヤマギクを観察して
おられる様子です。

 実物を観察したオマエの感想は、と尋ねられたらこう答えます。
「迷える子羊を救ってくれるありがたき存在」だと。
理由?
それはシラヤマギクを検索していたらこんな一文を見つけたからです。
 <花弁の少なさは他に似た様な野菊が無いので、あっさり同定できる特徴だ。>
まばらな花弁が間違えようのない確かな情報を発信してくれています。
360種にも及ぶキク科を前にして心震える私にとって、こんなにありがたい情報は
ありません。 

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健康長寿:ヘンテコなトレーニング

2018-10-29 06:31:44 | 日記
ガラスに映る顔

 歳をとったらこんなお顔になりたいものだ、そう思う方にお目にかかりました。
お歳は80過ぎと推察しますが、実に柔和なお顔でした。
どうしたらあんな表情を保てるのか、羨ましい限りです。

 毎週月曜日は専門知識の欠片も持たない私が、ウォーキングを通じて健康長寿
を手に入れようと奮闘するお話です。
現在のテーマは「年より若く見られたい年寄り」です。
ウォーキングが若さを保つ上でどんな貢献をしてくれるか考察していますが、今週は
「穏やかな表情とウォーキング」です。

 先日歩いていてギョッとしました。
商店のガラスに人の顔が映っていたのですが、怒った表情で睨んでいます。
良く見れば何の事は無い私の顔なのですが、こんなに怖い顔をして歩き回っていたとは。
 自分では温和な表情だと思っていたけれど実際には凄い表情なので、改めてそれにも
ギョッとしました。

楽しみな答え

 初対面の印象の半分以上は、表情やしぐさなどの視覚による情報で作られると言います。
その表情を操るのが表情筋、頭部の筋、眼の周囲の筋、鼻部の筋、口回りの筋に分けられます。
 歳をとると表情筋は衰えて弛緩するので、シワやたるみが出て来ます。
一方で表情筋そのものは硬く短くなってしまいます。(転ばぬ先の杖 より)
自分では穏やかに微笑んでいるつもりでも、他人様には怒った顔に見えるのはそのせいです。
 ここでウォーキングの効果ですが、全身の血行が良くなるので回り回って顔面の
血流も改善されます。
それが表情を豊かにするのに繋がるかもしれません。
 また好きで歩くのだから、ストレスが解消されて深刻な表情が消える可能性も無きにしも非ず。
でもガラス面に映った顔はあんなに怒っていたのだから、別の鍛錬法が必要なのは確かです。
 「い」と言いながら口角を上げる、眼の周囲を上げ下げする、口を思い切り開いたり
閉じたりする、などのトレーニング法があるそうです。
表情筋を鍛えて加齢に抗う顔作りを目指すのが、怒った顔にならない為には重要です。

 ところで冒頭の理想のお顔の持ち主ですが、お目にかかるのは近所のスーパー銭湯。
湯船で寛ぐお顔が余りに和やかなので、最初に見た時は仏様がお湯に浸かっているのかと
思いました。
 生身の人間ですから本当は腹の立つ事や頭の痛い事もおありでしょう、しかしその
柔らかい表情は内側の怒りや悩みを押さえつけて絶対に表に出しません。
 この大先輩を目標にすれば、顔面をヘンテコに歪ませる表情筋のトレーニングも続けられそうです。
仏様の様な表情になれるのが先か、はたまた本当の仏になるのが先か、答えはずっと先の楽しみに。
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日曜日は川柳の日

2018-10-28 06:29:29 | 日記

 昨日から来月の9日までは読書週間です。
この運動は戦後間もない1947年に始まったそうですが、時代と共に
読書環境も大きく変わりました。
でもどんなに電子化が進んでも、やっぱり指でページを繰る感覚は捨てがたい。
何て通ぶりましたが、要は先端技術についていけていないだけ。
アナログさ全開で、今週も本を開きます。
選んだ物は・・・
 そこで今週の駄作です。

 <読書の秋 ナンプレ積んで ボケ防止>

 読書もしつつ更新もします、「あるくあかるく」の予告編です。

29日(月)健康長寿:   お年寄りの表情
30日(火)雑草の日:   野菊の白さ
31日(水)身近な生き物: 昔身近にいた生き物
 1日(木)ことわざ勉強会:「い」ではじまるのは
 2日(金)昭和のプロレス:得意技でお尻を破壊
 3日(土)日々の愚問:  どんぐりを考察

 秋の夜長の読書三昧。
と言いながら、実際は寝床で本を開くとすぐに眠くなっちゃうんですが。


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日々の愚問:長寿な商品

2018-10-27 07:17:49 | 日記
長い歴史に終止符

 新聞は「おやっ?」と思う話題の宝庫。
先日の信濃毎日新聞に載っていた「キスミント生産を終了」の記事に、おやおや
の虫が触発されました。

 毎週土曜日は日々の暮らしの中で生じた、極々小さなどーでも良い愚問を
取り上げています。
今週は「ロングヒット商品の行方」です。

 記事には<若者を中心にガム離れが進み、市場が縮小する中、キスミント
シリーズの生産を終了した。>とありました。
1987年発売なので30年以上も愛用された品です。
私も随分とクチャクチャした口です。
 ちょっと前にはスマホの操作の邪魔になるので、森永チョコフレークが生産
中止になったと報じられました。
時代の変化に対応できないと、ロングヒット商品でさえ受難の時代になって
しまいます。

 一方で製造中止を発表しながら、諸事情により再び発売を開始したケースも
結構あります。
 4月に製造中止を発表した富士フィルムの白黒フィルムは、10月に再生産を
検討すると発表されました。
ソニーのイヌ型アイボは2006年に中止された製造が再び開始されました。
ニコンも生産中止したミラーレスカメラ市場に再参入を発表しています。
 個人的に好きな銘柄のサッポロ黒ラベルも1989年に一度生産中止が発表され、
その後に復活した商品のひとつです。

優秀なアドバイザー
 
 ロングな歴史を更に伸ばし続ける商品も沢山あります。
渋い存在の「都こんぶ」は1931年の発売、トクホンは1933年、養命酒は
1951年、マジックインキは1953年、トヨタのクラウンは1955年、サラン
ラップは1960年、リポビタンDは1962年、人生ゲームは1968年、
以来の長寿です。
三ツ矢サイダーに至っては1888年以来飲み続けられているそうです。
(日本家庭薬競技会HP・周年事業ラボ・NAVERまとめ より)

 たまたまなのか、こういったロングセラー商品とは違い、私が好む商品は次々
と市場から姿を消して行きます。
 社会人になってから随分長い間使っていたカネボウの男性化粧品は、ある日
突然店頭から消えました。
売れ行きが芳しく無いので製造を止めたと聞かされました。
 一目見て気に入った日産の車はその後に廃番になり、デザインが多少似ているのを
理由に買い替えたトヨタの別車種も間もなく製造中止になりました。
 他にも私の愛用した品は次々と姿を消して行きました。
こうなると自分の嗜好は世間一般の好みとはかけ離れているのだと自虐的な思いに
駆られます。
 でもね、これを逆手に取れば優秀な商品開発アドバイザーになれるかも。
「私が好むのはA商品です、だから御社が発売すべき商品は間違いなくこちらの
Bです。」
これって説得力ありますよね。

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