復活の兆し
いきなりですがクイズです。
「昭和の30年代後半に急に姿を消した大きな生き物とはなんでしょう?」
ヒントは「田んぼに良くいました」
答えは「馬」です。
今では競馬場にでも行かなければ縁がありませんが、半世紀前には長野市内
でもごく普通に見られる身近な生き物でした。
当時は田を耕す為に馬が利用されていました。
田起こしは犂(すき)で土中を切り進みへらで反転させますが、人力で行ったら
さあ大変、1枚の田んぼを耕すのに何日も掛かってしまいます。
ところが1馬力を使えば遥かに速くしかも深く耕すことができます。
私が小学生だった時代には、住宅地の隣には田んぼが広がっていました。
春になると嫌がる素振りも見せずに馬が農具を曳いていました。
飽きる事無くその姿を一日中眺めていたものです。
ところが何時の年からか姿が消え、代わりに現れたのが耕運機でした。
昭和35年に登場した歩行用トラクターは急速に全国に普及して、馬に取って
替わったのでした。(家畜を利用した農作業 より)
姿を消したそんな馬をもう一度生活シーンに登場させようと取り組む人たち
がいるそうです。
信濃毎日新聞に今月掲載された記事から抜粋します。
<馬を現代の農作業や教育、福祉などの分野で活用しようと取り組む県内有志が
「馬と人の結びつきを考える会」を設立した。
~「馬耕や馬搬は環境負荷が少なく、付加価値を付けるのも可能な時代。
馬がいることで仕事や暮らしが楽しくなる面もある。」>
姿を消した馬の復活話が盛り上がっている様です。
平成27年現在日本では約7万頭の馬が飼育され、その内6900頭が農業用
馬だそうです。
長野県では115戸で788頭が飼育されています。(農林水産省「馬関係資料」 より)
近い将来近所の田んぼでもう一度馬を見られる気がしてきました。
危険な蹴り技
ところで日本の馬には欧米の馬には無いとても困った習性があるのだとか。
背後に近付いたものを蹴る個体が多いと言います。
まるでゴルゴ13みたいですが、実際2013年には上田市の乗馬クラブで腹を
直撃された方が亡くなっています。(Umas! より)
実は怖い馬ですが、小学生だった私の眼には筋肉で覆われた体が凄く魅力的に
見えました。
特にパンパンに張ったお尻の辺りはただの筋肉では無く、口に入れれば旨みが
とろける肉の塊に見えました。
田を耕す馬を見ながら、幾度も思いました。
あのお尻に触れてみたい、きっと弾力があるけれどとっても柔らかいんだろうな。
でも小心者の私は背丈の倍もある巨大な生き物に近付く勇気がありません。
今思えばそれで良かったのです。
怖さを克服してしまったら、パカーンと蹴られて一巻の終わりになった筈ですから。
いきなりですがクイズです。
「昭和の30年代後半に急に姿を消した大きな生き物とはなんでしょう?」
ヒントは「田んぼに良くいました」
答えは「馬」です。
今では競馬場にでも行かなければ縁がありませんが、半世紀前には長野市内
でもごく普通に見られる身近な生き物でした。
当時は田を耕す為に馬が利用されていました。
田起こしは犂(すき)で土中を切り進みへらで反転させますが、人力で行ったら
さあ大変、1枚の田んぼを耕すのに何日も掛かってしまいます。
ところが1馬力を使えば遥かに速くしかも深く耕すことができます。
私が小学生だった時代には、住宅地の隣には田んぼが広がっていました。
春になると嫌がる素振りも見せずに馬が農具を曳いていました。
飽きる事無くその姿を一日中眺めていたものです。
ところが何時の年からか姿が消え、代わりに現れたのが耕運機でした。
昭和35年に登場した歩行用トラクターは急速に全国に普及して、馬に取って
替わったのでした。(家畜を利用した農作業 より)
姿を消したそんな馬をもう一度生活シーンに登場させようと取り組む人たち
がいるそうです。
信濃毎日新聞に今月掲載された記事から抜粋します。
<馬を現代の農作業や教育、福祉などの分野で活用しようと取り組む県内有志が
「馬と人の結びつきを考える会」を設立した。
~「馬耕や馬搬は環境負荷が少なく、付加価値を付けるのも可能な時代。
馬がいることで仕事や暮らしが楽しくなる面もある。」>
姿を消した馬の復活話が盛り上がっている様です。
平成27年現在日本では約7万頭の馬が飼育され、その内6900頭が農業用
馬だそうです。
長野県では115戸で788頭が飼育されています。(農林水産省「馬関係資料」 より)
近い将来近所の田んぼでもう一度馬を見られる気がしてきました。
危険な蹴り技
ところで日本の馬には欧米の馬には無いとても困った習性があるのだとか。
背後に近付いたものを蹴る個体が多いと言います。
まるでゴルゴ13みたいですが、実際2013年には上田市の乗馬クラブで腹を
直撃された方が亡くなっています。(Umas! より)
実は怖い馬ですが、小学生だった私の眼には筋肉で覆われた体が凄く魅力的に
見えました。
特にパンパンに張ったお尻の辺りはただの筋肉では無く、口に入れれば旨みが
とろける肉の塊に見えました。
田を耕す馬を見ながら、幾度も思いました。
あのお尻に触れてみたい、きっと弾力があるけれどとっても柔らかいんだろうな。
でも小心者の私は背丈の倍もある巨大な生き物に近付く勇気がありません。
今思えばそれで良かったのです。
怖さを克服してしまったら、パカーンと蹴られて一巻の終わりになった筈ですから。