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昭和のプロレス:大相撲編

2021-03-12 06:29:29 | 日記
ニューヨークの王者に

 「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」ではリング上を盛り上げながら、主役
には縁のなかった脇役達を振り返っています。
大相撲特集の今週登場するのはもちろんあの人、「ニューヨークで相撲
チャンピオンになったヨコヅナ」です。

 1992年のWWFにけったいななりをしたレスラーが登場しました。
赤いサポータータイツの上にまわしを締めた193cm230kgの巨人です。
<日本の大相撲の力士だったが親方を殴り倒して廃業。
ホームレスをしていたところをレスラーのミスターフジに見出されてプロレスの
世界に入った。>(Wikipedia より)
 そんな経歴を纏って元相撲取りとしてリングに登場。
ギロチンドロップやフライングソーセージなどの体重を生かした圧殺技を披露、
かと思えばトラースキックなどの意表を突く蹴りを繰り出し、相手の攻撃には豪快
な受け身で応じます。
大きな体とは裏腹の素早い動きでファンを驚かせました。

 キャラクターが浸透するにつれ決め技も相撲色を醸します。
変形のスープレックスは「うっちゃりスープレックス」、ただの背面アタックも
「バンザイスプラッシュ」、セカンドロープからのヒップドロップは「バンザイ
ドロップ」に。(俺たちのプロレスラーDX より)
 こうしてリングを土俵に変えたヨコヅナは翌年にはブレッド・ハートから世界
ヘビー級王座を奪います。
ハルク・ホーガンとの抗争を軸にこの王座を9カ月にわたって保持し、アメリカ
マットに大相撲旋風を巻き起こしたのでした。
 <塩を撒いたり手刀を切ったり儀式や儀礼みたいな動きがたくさんある。
太っているのに動きが速い。
技が多いので飽きないしネーミングも面白い。>(LIVE JAPAN より)
外国人は大相撲をそんな風に見ているといいます。
 元相撲取りのヨコヅナの経歴はファンの好奇心をおおいに刺激したのでした。

新日本からニューヨークへ

 日本にやって来たのはヨコヅナになる前のグレート・コキーナ時代。
88年の新日本プロレス戦国シリーズに初来日し、第4試合でSSマシンに片エビ
固めで負ける地位からキャリアを開始。
 狂暴なサモア人を演じながら徐々に団体やファンの評価を得て、上の試合に抜擢
されることも。
 90年の1月20日にはベイダーと組んで斎藤・橋本が持つIWGPタッグ王座に挑戦。
7月21日にはワイルド・サモアンとのタッグで武藤・蝶野組と対戦。
当たり前の様にメインを任される存在に上り詰めました。
 その活躍に目を付けたWWFによりニューヨークに招かれ、前述の成功を収めたのでした。

 しかし終焉は突然にやってきました。
2000年10月22日に遠征先のイギリスで34歳の若さで死亡。
体重は何と340kgにまで膨れ上がっていました。
 逸ノ城でさえ公称198kgです。
それより100kg以上重い体は内臓に大きな負担を掛けます。
そんな体でヨコヅナはリングに土俵を描き続けたのでした。
コメント
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