あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

移動距離20cmで全国制覇

2017-02-28 06:41:39 | 日記
和洋で同じ技
 
 一気に融けた雪の下から色々な草が姿を現しました。
ロゼットを踏みしめ、春の気配を感じながら気持ち良く歩いています。
踏み下ろしかけた瞬間、足もとの一株に違和感を覚えて覗きこみました。
 早くも花を咲かせている草がありました。
花に免じて踏まずにやろう、そんな上から目線の独り言を言いながら
又歩き始めました。

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた山野草を取り上げています。
今週は アブラナ科 タネツケバナ属 ミチタネツケバナ です。

 白くて小さな花を咲かせ、暫くすると細長いサヤを伸ばして実を
着けます。
熟した頃にサヤに触れると、勢いよく弾けて周囲に種子が飛び散ります。
 田んぼに密生するタネツケバナに触れて、余りの勢いに驚いた経験を
お持ちの方も多いのでは。
ミチタネツケバナはヨーロッパから来た植物です。
出自は違えども弾けるサヤの特技は同じです。

自分の力だけが頼り


 海外から日本に渡って来た草は数多くありますが、大抵の物は
「江戸末期」とか「明治の初期」に伝わったとされています。
外国との交易が盛んになった時期にどっと流入して来たのでしょう。
 ところがミチタネツケバナの到着は極最近です。
1988年に宮城県で発見されたのが最初とされています。
一部には70年代に既に伝わっていたとの説もある様ですが、いずれに
しても日本の土に根を張って40年程の歴史しかありません。
 最初の一株がどの様ないきさつで東北の宮城に着いたかは分かりませんが、
その後は日本海に向けて進軍を開始したと言います。
 それから半世紀弱、ミチタネツケバナが成し遂げた成果は驚異的です。

 飛び道具を持っていると言っても、何百メートルも先に種を飛ばせる
のではありません。
せいぜい20~30cm四方にまき散らすだけです。
 20cm先に移動して、芽を出し花を咲かせて又種を弾いて僅か20
cm先に進む。
そうして宮城県を出発した種はやがて日本海に出ました。
その地で半分は北へ、残りは南へ向かって20cm先への移動を開始
しました。
 その営みを繰り返し続け、ミチタネツケバナは今では列島の隅々にまで
勢力を広げています。

 時間はミチタネツケバナより20年も多くありました。
移動には車に船に電車にとあらゆる交通手段が使えました。
そんな私が足を伸ばしたのは、南は与論島、北は新潟県の県境より上には
行った事がありません。
我が人生、列島の半分しか移動していません。
「踏むのを勘弁してやろう」、私が上から目線で物を言っていた相手は、
自力で全国を渡り歩いている凄い奴でした。


 
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ウォーキングで汗をかいてもビールは我慢

2017-02-27 06:25:43 | 日記
S君の嘆き
 若い世代のビール離れが顕著だそうです。
そう言えば現役時代の飲み会で、二回り下の世代はほとんどビールを
口にしませんでした。
苦くておいしくないが理由らしいのですが、S君だけには別の訳が
ありました。
「ダメなんです、飲むと痛くなるんです。」

 毎週月曜日は専門知識の欠片も持たない私が、ウォーキングを通じて
健康長寿を手に入れようと奮闘するお話です。
今週は「痛風もウォーキングで撃退」です。

 先週の信濃毎日新聞に「痛風発症 遺伝子と関連」が見出しの記事
がありました。
何でも痛風に関連した遺伝子が10個発見され、予防法や治療薬の
開発に繋がる可能性があると言います。
 それを読んで、随分昔の飲み会で見たS君のしかめ面を思い出しました。
「ビールを飲むと途端に足の親指あたりが痛くなるんです。」
だからビールは我慢しています、彼はそう言っていました。

 痛風は尿酸が体の中に溜まり過ぎて起きる関節炎。
血中には7.0mgしか溶け無いので、行き場を無くした尿酸は結晶化
してしまいます。
 その尿酸の基になるのが良く名前を聞くプリン体。
お菓子の様な名前ながら、レバーや煮干しなどに多く含まれています。
 ビールより含有量が多い食品は沢山ありますが、酒類の中ではビールが
圧倒的。
どうしても量を飲んでしまいますから、尿酸値の高い方はビールを避けた
方が賢明です。
 一方で尿酸は体にとって有益な面もあります。
体内で発生した活性酸素を除去して細胞の老化を防ぐと言います。
要するに摂り過ぎがダメなのですね。(信毎記事より抜粋)

風に吹かれたくない

 痛風対策には内臓脂肪を落として体重を減らす事が一番。
それには何といってもウォーキングです。
 激しい運動は乳酸を生成してしまい、尿酸値が増加するので逆効果です。
だから乳酸が溜らないウォーキングなどの有酸素運動がお勧めなのです。
 ただし注意点がふたつ。
ひとつはスピードよりも長い距離を歩く事を心掛けます。
先ずは1日30分。徐々に距離を伸ばして1日150kcal、1週間に
1050kcal消費する事を目指します。
 もうひとつのポイントは、水分を十分に補給する事。
尿酸は汗では排出されないので、水分を補給しないと血中の濃度が著しく
上がってしまいます。

 風が吹いただけでも痛いと言われる痛風。
放っていると痛みだけでは無く、怖い症状を招きます。
それは腎臓病や脳卒中の危険性。
尿路結石の発症。
更には関節の変形。
 次々に吹き付ける風は、情け容赦の無い怖風となって襲い掛かって来ます。
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日曜日は川柳の日

2017-02-26 06:25:35 | 日記

 文科省の天下り斡旋が追及されています。
一市民から言わせてもらえば、それは文科省だけでは無いでしょう。
しっかり追及をしてもらいたいし、それだけ優秀な人材ならば私利私欲 
を捨てて、天下国家に奉じて欲しいとも思います。

 そこで今週の駄作を。

 <天下り どうせやるなら 天下取り>

 来週の予告編です。

27日(月)健康長寿:   痛風とウォーキング
28日(火)野草の日:   一面の銀世界、草が見当たりません
 1日(水)身近な生き物: 雪の上にイノシシの足跡
 2日(木)野鳥の日:   モズの縄張り
 3日(金)昭和のプロレス:ベートーベンが鳴り響く会場
 4日(土)素朴な愚問:  若手社長って何歳?

 来週の土曜日には、2017年の残り日数も300日を切ります。
近年絶対に時の流れが早くなっていると、私は確信しています。


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オヤジの悩みと小学生の実験

2017-02-25 06:25:28 | 日記
寒いだけでは不十分

 軒下でボンヤリ上を見上げるオヤジ。
寒風吹きすさぶ中、視線の先には幾本ものツララ。
妙な取り合わせは寒さだけでなく、不気味さまで感じさせます。
このオヤジ、一体何をしているのやら。

 毎週土曜日は日々の生活の中で生じた、極々小さなどーでも良い様な
愚問を取り上げています。
今週は、「ツララは何処から融ける?」です。

 不思議に思いませんか?
ツララから滴が次々に落ちて行きますが、それは何処が溶けたのでしょう?
根元なのか、先っぽなのか、それとも全体が均一に融けたのか?
 そうです、寒空の下でツララを見上げていたのは私です。
散歩中に軒下のツララを見て、どーでも良い愚問にハマってしまいました。

 ネットで検索すると大抵の疑問にはズバリな回答がたちまち出て来ます。
ところが今回は難しい。
オヤジを納得させてくれる答えがありません。
 そこで切り口を変えて、ツララの出来方を調べました。
「唯寒いだけではツララは出来無い。
屋根に積もった雪が太陽や家の中の熱を受けて融けて滴り、0℃以下の空気
に触れて次々に凍り太く伸びる、それがツララ。
極寒の中ではツララは出来ず、寒暖が繰り返されて初めて出現する」

透明で融け難い氷の作り方

 ツララは諦めて、普通の氷の融け方を調べてみました。
「氷は周囲の物質から熱を奪って融ける。
これを融解熱と呼ぶ。
よって氷の表面積が大きい程、熱を受け易いので早く溶ける。
 不純物が多く入っている程、凍る温度は低くなる。
つまり不純物の多い氷は低い温度で溶け始める。
これを凝固点降下と呼ぶ。」

 水が凍っただけだと侮ってはいけません。
1666年に起きた新潟県高田市の大地震では、長く尖ったツララが凶器と
なって落下して、多くの人が命を落としたと記録されています。
(科学に佇む一行読書 より)
 ロシアでは今でも毎年ツララによる死者が発生していると言います。

 調べていて意外な事実も知りました。
氷を使った実験が小学生に人気があるそうです。
理由は、簡単にできる自由研究のテーマだから。
 水道水と砂糖水と塩水で作った氷の融ける速さを比較する。
野菜ジュースや牛乳など家にある様々な液体を凍らせる。
氷の温度はどう測るか。
電子レンジに入れると氷はどうなるか。
更には透明で溶け難い氷の作り方、などなど色々テーマがありました。
 しかしオヤジの愚問を晴らしてくれる物は出て来ません。
いい歳をしてそんな事も知らないの?
或いは、いい歳をしたオッサンが何時までそんな事に拘っているの?
周りに実験に興じる小学生がいたら、きっとそう騒ぎ立てるでしょう。

 本日の愚問、降参です。
締まりが悪いので最後のテーマの答えだけ書いて終わりにしましょ。
「沸騰させた水を製氷機に入れタオルで包んで凍らせる、するとあら不思議、
透明で融けにくい氷の出来上がり!」

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第3位、血にまみれた札幌決戦

2017-02-24 06:25:16 | 日記
突然の襲撃
 冬の札幌と言えば大抵の人は雪まつりを思い浮かべるでしょう。
ところが昭和のプロレスファンは違います。
30年以上も前に雪の札幌で行われた試合を思い出すのです。
 人気抜群のレスラーがタイトルマッチ直前に、前座レスラーに
よって血だるまにされた事件です。
収集がつかない会場の片隅で、この日を境に人生を激変させる男が
不敵な笑みを浮かべていました。

 毎週金曜日は「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」と題して、
当時テレビで見て記憶に残った30の場面をランキング形式で取り
上げています。
今週からはいよいよベスト3、第3位の
「テロリスト藤原がひのき舞台に飛び出した瞬間」です。

 1984年2月3日の札幌中島体育センター、WWWF認定インター
ナショナル・ヘビー級選手権が始まります。
大観衆に迎えられ入場する長州力、と突然人垣ができて悲鳴と怒号が
上がります。
 フラッシュの光の中、踊る様に飛び跳ねて何かを振り下ろす男の
姿が浮かびます。
頭に巻かれたタオルには直前の試合で負った流血が滲んでいます。
前座の鬼と言われた藤原喜明がバールを握りしめて何かを殴って
いるのです。
 数回殴ると満足したかの様に藤原は姿を消します。
ふらつきながらその場から立ち上がったのは血まみれの長州でした。

 タイトルマッチを前にリング上は大混乱です。
受けて立つ藤波辰巳は叫び声を上げながら長州に蹴り掛かります。
それを阻止しようとセコンド陣が長州を守ります。
 マイクを持った男が何かを訴えますが聞き取れません。
恐らく藤波が襲わせたとアピールしているのでしょう。
 長州は足がもつれて立ち上がれません。
混乱の中、試合不成立を伝えるゴングが打ち鳴らされ続けました。

多芸な趣味

 画面には事態を収取するべく右往左往する男達が映し出されて
いました。
荒れ狂う藤波、大量の血を流す長州、副社長の坂口や審判部長の
山本が必死に両者の興奮を抑えようとしています。
今ではバラエティで人気者になったアニマル浜口や高田伸彦の姿も
見えます。
 しかしこの日の真の主役は、そこにはいません。
そうです、藤原こそがこの日の主役でした。

 藤原は一部のプロレスファンだけに知られた存在でした。
ところがこの瞬間に全国の茶の間に「テロリスト藤原」の名が流れ
たのです。
当時の視聴率は20%を優に超えていました。
 藤原って誰だ、何故こんな行動をしたのだ、長州は藤原を何時制裁
するのか、など瞬く間にその名が全国区になりました。

 盆栽に陶芸にプロ並みのイラスト、渋さと趣味の多芸さで特異な
キャラクターを築き上げました。
Vシネマに出演し、癌からの生還を週刊誌に取り上げられ、現役として
プロレス稼業も続けています。
 それもこれもあの日にテレビに登場したから。
藤原はたった一度のチャンスを見事に掴み取ったのでした。

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