あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

名前が変わった鳥のインチキな歴史

2016-03-31 07:00:35 | 日記
磯に拘らない鳥

 所用で新潟県上越市の海岸沿いを走っていた時の事。
テトラポットの上で青い鳥が羽を休めているのが見えました。
後続車がいなかったのですぐに車を停めて観察です。
頭から尾に掛けて青い色が目立ち、特に背中の色がきれいです。
藍色と言うべきか、あるいは群青色と言うべきか、濃い青です。
一転してお腹辺りは赤褐色の好対照をしていました。

 毎週木曜日はウォーキングの途中で見かけた野鳥を取り上げていますが、今週は
車の中から観察した鳥、ツグミ科 イソヒヨドリ属 イソヒヨドリ です。

 繁殖期以外は単独で磯の岩場などを好んで暮らし、岩の上を走り回るフナ虫などを
エサにしています。
近年生息域が内陸部へも広がり、ダムの付近に営巣する個体が増えています。
更に水辺とはほど遠い都市部のビル群で暮らす物も現れました。
 どうやら名前の「磯」には余りこだわりが無く、むしろ「岩」が好みの様です。
確かにダム周辺には岩場があり、ビルも見ようによっては絶壁の岩場です。
 山地の岩場では昆虫やトカゲやヤモリを捕食し、都市部では木の実やパンくずなどを
食べて暮らしています。

インチキ歴史物語の始まりです

 名前の由来は雌の羽の色がヒヨドリに良く似ているからですが、実際には
ツグミの仲間です。
 不思議な事に江戸時代の前期までは「いそつぐみ」と呼ばれていました。
ところが江戸中期から「イソヒヨドリ」に変わったと記録されています。
 当時幕府の「鳥類観察名称審議お目付け役」が交代し新しい役人が着任しました。
仕事熱心なこの役人は、それぞれの鳥の名称の由来を調べその正当性を確認する作業を
部下に命じました。
季節は夏。
日本にはツグミが渡って来ていない時期です。
「拙者はツグミなどと言う鳥は知らぬ。そんな鳥の名前が着いていては具合が悪い。
今日からこの鳥にはツグミに替えてヒヨドリの名を授けよう」
 
 こうしていそつぐみはイソヒヨドリになりました。
めでたしめでたし。
こんな流れがあったかもしれません。
 ツグミは日本には冬鳥として飛来する全長24cm程の赤褐色の鳥です。
一方のヒヨドリは日本全国に一年中いるいわゆる留鳥です。
大きさはツグミより少し大きめで27cm程、灰褐色をしています。

 今日は、江戸時代の先人の精緻な観察でツグミの仲間と正しく分類されていた鳥が、
鳥観察歴の浅い生真面目な新任役人によって誤った名称にされてしまったお話でした。
 もちろん作り話ですが。
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残酷なタヌキの物語

2016-03-30 07:00:45 | 日記
身近な場所でばったり出会う

 人間と野生動物の生活圏の境界線が曖昧になっているので、多くの動物を
間近で目にする機会が増えています。
そんな中接近遭遇が最も多いのはタヌキでしょう。
 先週、家から400m程の交通量の多い幹線道を脇道に曲がった途端、目の前に
タヌキがいてビックリしました。
私以上に驚いたのはタヌキの方で、足をもつれさせながら道路脇の藪に逃げ込んで
いきました。
 去年の12月には何と善光寺の境内にも現れました。
本堂前の人ごみの中、白っぽい一匹の動物が東から西へとことこ歩いていきました。
犬かと思いましたが、何だか様子がおかしい。
体の形や尻尾の太さからタヌキ、しかも疥癬症に掛って全身の毛が抜けかけている個体、
と分かりました。
 疥癬症はトンでも無い痒みに襲われると言います。
このタヌキも痒みの為にまともな判断力を無くし、うっかり人ごみの中に現れて
しまったのでしょう。

 日本中何処でも見かける当たり前な存在ですが、生息域は極東だけなので世界的には
希少種として扱われています。
例えば日本からシンガポールに送られたタヌキはパンダ並みの歓迎式典を受けて、
豪奢な住まいをあてがわれているそうです。

残酷な物語を作った目的は?

 ポンポコの腹鼓や信楽焼きの置物などに見られる様にタヌキにはひょうきん者の
イメージがあります。
 ところがとんでもなく怖い存在として描かれた有名な物語もありました。
皆さんは「カチカチ山」のお話を覚えていらっしゃいますか?
ウサギがタヌキの背負った柴に火を点けて、火傷をした傷口に唐辛子をすり込んで、
最後は泥舟に乗せて沈めてしまうお話です。

 のどかな日本の民話として記憶していましたが、実は前半には恐ろしい話があったのです。
お爺さんが悪さをするタヌキを捕まえてタヌキ汁にする様にお婆さんに指示を出し、
又仕事に出かけました。
その隙にタヌキはお婆さんを騙して殴り殺し、その肉で偽のタヌキ汁を作ります。
仕事を終えて帰ったお爺さんは何も知らずにそれを食べてしまいます。
「流しの下には骨がある」
お婆さんに化けたタヌキが歌います。
騙された事に気付いたお爺さんはかたき討ちをウサギに頼みます。

 そこからお馴染の話に続くのですが、このお話は室町時代に作られたそうです。
タヌキは一度決めた相手とは死ぬまでペアを解消しない愛情の深い動物です。
また雑食性なので、餌の為に他の個体と争うよりは別の餌を探した方が良いと考える、
縄張り意識を持たない珍しい動物です。
 室町時代の先人はカチカチ山の怖い話を通じて何を伝えたかったのか、戸惑うばかりです。
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果たして素人「何でも鑑定団」の鑑定結果は?

2016-03-29 07:00:04 | 日記
人気者として登場 

 石坂浩二さんの登場場面がカットされたと話題になって以降、2カ月以上もの間
2桁を超えていた「開運!何でも鑑定団」の視聴率が、先週とうとう1桁の8.4%に
落ちたと言います。
事の是非はともかく、テレビ局としては2月も高視聴率が続いてくれ本音では大歓迎
だったでしょう。

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見た山野草を取り上げていますが今週は、
カタバミ科 カタバミ属 ムラサキカタバミ です。

 ウォーキングで度々通る日当たりの良い斜面に、小さな群落を幾つも作って散在
しています。
三枚の葉っぱが根元から伸びた長い茎の先端に着き、多少もつれ合いながら塊を
作っています。
よく見かける在来種のカタバミよりもずっと大きな葉をしています。

 手入れをしなくとも大株に育ち花の数が飛びぬけて多いので、その昔観賞用として
南アメリカから輸入されました。
当時はオキザリス・ローズの洒落た名前で呼ばれていたそうです。
5月頃から淡紅色の独特の色合いが美しい花を着けますが、他にも大きくてきれいな
花が多い現代ではほとんど見向きもされない存在になってしまいました。
 一部が野生化し、今では全国に分布しています。
 
 日本では種が実らない為に、根が分裂して増殖します。
根元にかたまっている多数の百合根に似た鱗茎が分裂し周囲に広がり、生息域を
拡大して行きます。
在来種を凌ぐ勢いがあり環境省は要注意外来生物に指定しています。

葉では無理、花で鑑定

 全体の様子からムラサキカタバミと判定していましたが、図鑑を広げると良く似た
草が他にも出て来ました。
 ひとつは北米原産のオッタチカタバミで、こちらも在来種を駆逐する勢いで繁殖している
と言います。
もう一つは南アフリカ原産のイモカタバミ、葉の様子はムラサキカタバミとそっくりです。
素人の私には3種の違いが分かりませんが、幸いにも花の姿が随分と違います。
前者は黄色の花、後者は赤みの強いオレンジ色をしていて、淡紅色のムラサキカタバミとは
容易に区別がつきそうです。
花が咲けば一目瞭然、素人鑑定団でも正しく鑑定が出来るでしょう。

 しかし問題は何れの種類も花が咲くのは5月以降となる事。
結果を得るには暫し待たねばなりません。
 本家鑑定団は2カ月の好調期を過ごしましたが、こちら素人鑑定団には2カ月の待機期間が
待っていました。
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初めて聞いた「サルコペニア」

2016-03-28 07:00:00 | 日記
話題のワード続々登場

 10年前には馴染みの薄かった「メタボリックシンドローム」って言葉も、
今では誰もが「メタボ」と使う程に定着しています。
次に現れた「ロコモティブシンドローム」も「ロコモ」として浸透しつつあります。
この分野にはどんどん新しい言葉が登場してくるので、筋肉だけでなく脳みそも
鍛えていなければ話題について行けません。

 毎週月曜日はウォーキングを通じて健康寿命を延ばす取り組みを取り上げていますが、
今週は「サルコペニア、知っていますか?」です。

 筋肉の減少を示す造語です。
1989年に「加齢による筋肉量減少」を意味する用語として提唱されました。
メタボは2008年4月の特定健診制度導入により一般的になりましたが、その
遥か前から存在していたんですね。
 サルコは「筋肉」を、ペニアは「減少・消失」を意味していて、筋肉量の減少で
筋力や身体機能が低下した状態を指します。
70歳以上で20%前後の方が、80歳以上では半数以上の方がこの症状に陥って
いると言われています。
 高齢者の筋肉量が減少してしまうのは生理的に必然な老化現象ですが、怖いのは
一定のレベルを超えるとふらつきや転倒を起こしかねない事です。
その先に待っているのは、寝たきりの生活です。

筋肉だけで大丈夫?

 診断は、歩行速度と握力と筋肉量を測定して行われます。
歩行速度は1秒間に0.8m以上で歩ける。
握力は男性で26キロ以上、女性で18キロ以上有る。
ちなみに20歳から24歳の日本人は男性で平均48キロ、女性で29キロありますが、
60歳なるとそれぞれ42と25に、70歳では36と23に落ちて行きます。
意外に落ち幅が少ない感じです。

 最後の筋肉量は専門の機器を使用して測定しますが、簡単な診断も可能です。
例えば「指輪っかテスト」
これは両手の親指と人差し指で大きな輪を作りふくらはぎの一番太い場所を囲みます。
その時に指で作った輪の方が大きければサルコペニアの疑いありと診断されます。
 実際にやってみましょう。
私、「足の太さは自信あるよ」と喜々としてやってみましたが、少し指に力を入れると
ふくらはぎが収まってしまいました。

 ところで今日のテーマは、何と言いましたっけ?
え~と、サ・・サル・・サルコジ・・・サルコペニア、漸く思い出しました、
サルコペニアです。
 聞きなれない言葉がどんどん登場してくるので往生します。
私には筋肉以外にも鍛える場所がありました。
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日曜日はクイズの日

2016-03-27 07:00:57 | 日記
 日差しの暖かさを感じると「早くやりたい!」ゴルフ熱にうなされます。

皆さんの打ちはじめは何時ですか?

 さて日曜日は頭の体操のクイズの日。

先週の答え合わせをしましょう。

問題は「バンカーショットの苦手なAさん、この日も深いバンカーに打ち込み憂鬱そうに

砂を踏みしめました。

何度か素振りを繰り返すと突然、「悟った!」と叫ぶや会心のショットを放ちました。

その夜Aさんはその喜びを日記にしたためました。

日記にはひらがなで2文字だけ書きましたがそれは何と何?」

 ⇒ 「悟った」ので「さ」と「り」を書きました。

 では今週もゴルフ関連のクイズです。

「時は少し先の話です。

夏の昼下がりのゴルフ場、Aさんは蜂に突かれて血が出ました。

さてこの日は何月何日?」
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