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雑草の日:道草を食う

2021-03-02 06:29:49 | 日記
ふたつのロゼット

 少~し日差しが温まったら、公園の南向きの斜面の雪が一気に消えました。
替わって姿を現したのがハコベのロゼット。
まだまだくすんだ色をしていますが、やがて鮮やかな緑色に変り白くて小さな
花を咲かせます。

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、ナデシコ科 ハコベ属 コハコベ です。

 地面にひれ伏した葉っぱ、いわゆるロゼットですが、これにはふたつの型が
あります。
 <一生をロゼット状の根生葉で過ごす一生ロゼット型。
踏みつけられたり刈り取られたりする環境で生きるために、低くて平らなロゼット
型が適している。
オオバコやタンポポなどが代表的。
 もうひとつは越年草や多年草にみられる冬期サバイバル型。
季節によっては茎葉を付けて上に伸びるが、秋に芽生えた苗は冬の厳しい寒さを
耐えるために地に伏す。
風雪や乾燥を防ぎながら太陽光を無駄なく受けるためにロゼット状になっている。
オオアレチノギクやノアザミなど多くの越年草や多年草がこの形で冬を越す。>

 コハコベの場合は正確にはロゼットではないそうで。
<コハコベには茎があるのでロゼットとは言えないが、地面に低く広がって越冬
する。>(引用はいずれも 野草のロゼットハンドブック より)
 偽ロゼットでしたが性能は良いとみえ、信州の厳しい寒さにも負けません。
なんのこれしきと言った風情で地面にしっかりへばり着いていました。

高い栄養価

 春の七草に数えられるので、てっきり日本の固有種だと思っていました。
ところが旧大陸が原産でその後に世界中に広がって定着した帰化植物。
世界に120種の仲間がいて日本には18種が分布。
 何時の時代にやって来たのかには諸説がありますが、大昔に辿り着いているため
に在来種を脅かす存在ではないといわれています。
 雑草ながら栄養価は凄い!
<BやCなどのビタミン類、カルシウムやカリウムなどのミネラル類、カロテノイド、
フラボノイド、サポニンなどを含む。>(漢方薬のきぐすり.com より)
他にもタンパク質、鉄、酵素なども。
 だから昔から鶏やジュウシマツやインコの餌として重宝されてきました。
自然界ではスズメなどの小鳥が好んで食べるのでスズメグサの別名もついています。
<葉や茎や花の後の実も食べられる。
ビタミンやミネラルが摂取でき、食物繊維で腸の動きも整えられる。>
(みんなのどうぶつ病気大百科 より)

 そんなコハコベを食べた方の感想は。
<少し酸味がありサクサクした良い食感。
苦みもエグミも無い。
ちょっと青臭いが飲み込んだ後すっきり爽やかにしてくれる。>(小鳥のおうち より)
 こりゃそそられる。
次に見つけたら口にしてみよう。
空腹に耐えかねて道草を食ってた、認知がかなり進行した様子。
目にされた方から様々な感想を頂くでしょうが。
コメント
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