伸びる速さに違い
春の訪れを報じる県内ニュースに必ず登場するのがフクジュソウ。
今年も鮮やかな黄色が紙面や画面を飾りましたが、私が春を感じたのは別の花。
一輪咲きの真っ白な花です。
毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は ヒガンバナ科 ガランサス属 スノードロップ です。
明治の末期から大正の初期にかけて日本に伝わったとされる園芸種。
たまに人の手から離れた場所に生えているのを見かけますが、きっと何かのはずみで球根が
転がり出たのでしょう。
毎日歩く森林公園では花壇の脇に咲いています。
草丈は10cm程、そこに下を向いた6枚花弁の小さな花が付いていました。
作り物の様に華奢ですが、この花面白い動きをします。
夜になると花びらを閉じるのです。
昼間吸収した暖かな空気を保護しているといいます。(Wikipedia より)
動物の様には動けない植物がどうやって花びらを閉じたり開いたりする?
そこにはこんなメカニズムがあるのだそうです。
<温度が上がると花びらの内側が急速に伸び外側はゆっくり伸びる。
これにより内側が反り返り開花現象が起きる。
温度が下がると今度は花びらの外側が急激に伸び内側はほとんど伸びない。
すると外側への反りが無くなるので閉花する。>(花と野菜のふしぎ解体新書 より)
温度上昇
フクジュソウの花も温度と密接な関係を持っています。
パラボラアンテナの様な形をした花びらは太陽の光を花の中心部分に集めて温度を高めます。
その程度のことでは幾らも変わらないだろうと侮るなかれ、観察によれば外気温よりも6℃も
上がるのだとか。
<暖かな花の内部では花粉の発芽や花粉管の伸長や種子の生長が促され結実成功率が高まる。>
花を温めるのは自身の保護や成長の為だけではありません。
<昆虫にとっては餌場であると同時に、体を温めたり交配相手を探したりする重要な生活の場
にもなる。>(引用はいずれも 森林総合研究所 より)
昆虫が集まり活発に動けば動く程、その体にはたっぷりと花粉が付きます。
その結果フクジュソウの受粉率は高まります。
花びらを利用して表面温度を上げる作戦は大成功です。
翻ってスノードロップ、日が暮れると昼間手に入れた暖かい空気を逃がさない様に花を
閉じてしまいます。
でも閉じたら昆虫は入り込めません。
暖かな空気は虫を誘う為のものではなさそう。
だとするとその暖気はフクジュソウの様に自身の生長の為に使われると、素人観察者の私は
推測します。
しかし自然って複雑怪奇で奥深いもの。
私如きが簡単に推し量れる筈はありません。
だから思うのです。
うつむきかげんに咲く華麗な一輪が作る温室の中では、想像を絶する何かが行われているのでは。
夜な夜な繰り広げられる秘め事が、すごく気になります。
春の訪れを報じる県内ニュースに必ず登場するのがフクジュソウ。
今年も鮮やかな黄色が紙面や画面を飾りましたが、私が春を感じたのは別の花。
一輪咲きの真っ白な花です。
毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は ヒガンバナ科 ガランサス属 スノードロップ です。
明治の末期から大正の初期にかけて日本に伝わったとされる園芸種。
たまに人の手から離れた場所に生えているのを見かけますが、きっと何かのはずみで球根が
転がり出たのでしょう。
毎日歩く森林公園では花壇の脇に咲いています。
草丈は10cm程、そこに下を向いた6枚花弁の小さな花が付いていました。
作り物の様に華奢ですが、この花面白い動きをします。
夜になると花びらを閉じるのです。
昼間吸収した暖かな空気を保護しているといいます。(Wikipedia より)
動物の様には動けない植物がどうやって花びらを閉じたり開いたりする?
そこにはこんなメカニズムがあるのだそうです。
<温度が上がると花びらの内側が急速に伸び外側はゆっくり伸びる。
これにより内側が反り返り開花現象が起きる。
温度が下がると今度は花びらの外側が急激に伸び内側はほとんど伸びない。
すると外側への反りが無くなるので閉花する。>(花と野菜のふしぎ解体新書 より)
温度上昇
フクジュソウの花も温度と密接な関係を持っています。
パラボラアンテナの様な形をした花びらは太陽の光を花の中心部分に集めて温度を高めます。
その程度のことでは幾らも変わらないだろうと侮るなかれ、観察によれば外気温よりも6℃も
上がるのだとか。
<暖かな花の内部では花粉の発芽や花粉管の伸長や種子の生長が促され結実成功率が高まる。>
花を温めるのは自身の保護や成長の為だけではありません。
<昆虫にとっては餌場であると同時に、体を温めたり交配相手を探したりする重要な生活の場
にもなる。>(引用はいずれも 森林総合研究所 より)
昆虫が集まり活発に動けば動く程、その体にはたっぷりと花粉が付きます。
その結果フクジュソウの受粉率は高まります。
花びらを利用して表面温度を上げる作戦は大成功です。
翻ってスノードロップ、日が暮れると昼間手に入れた暖かい空気を逃がさない様に花を
閉じてしまいます。
でも閉じたら昆虫は入り込めません。
暖かな空気は虫を誘う為のものではなさそう。
だとするとその暖気はフクジュソウの様に自身の生長の為に使われると、素人観察者の私は
推測します。
しかし自然って複雑怪奇で奥深いもの。
私如きが簡単に推し量れる筈はありません。
だから思うのです。
うつむきかげんに咲く華麗な一輪が作る温室の中では、想像を絶する何かが行われているのでは。
夜な夜な繰り広げられる秘め事が、すごく気になります。