あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

悲劇のWWAチャンピオン、大木金太郎

2017-06-30 06:25:37 | 日記
大きな壁
 
 毎週金曜日の「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」、今週からは新しいシリーズを
お届けします。
テーマは「主力団体の3人のチャンピオン」。
各団体の歴代の選手権者から、特に記憶に残る3人を選び出してその活躍を振り返ります。

 第一弾の団体はWWAです。
1960年代にアメリカマット界でNWA、AWA、WWWFと並び4大メジャーと
称されました。
1968年にNWAに吸収合併されてしまいますが、それまでは西海岸を活動地域として
日本マットと深い繋がりを持っていました。
 初代チャンピオンはカーペンティア。
以後テーズやブルーザーなど錚々たるメンバーが名を連ねますが、その中には何と3人の
日本プロレス所属レスラーがいました。
力道山と豊登、そして本日の主役の大木金太郎です。

 1959年に韓国から日本に密入国した大木は、力道山の働きかけにより日プロ所属選手
に収まる事が出来ました。
厳しい修行の中で頭角を現し、馬場と猪木と共に「若手三羽烏」としておおいに将来を期待
されました。
後に日プロの主力選手となり、吉村道明を加えて「日プロ四天王」とも呼ばれました。
 しかしいずれの時代にも大木には悩ましい問題がありました。
それは馬場猪木に比べて一枚格が落ちるとの評判でした。
それこそがレスラー人生において、最後まで大木を苦しめた大きな悩みでした。
 馬場はアメリカ遠征で箔をつけ、巨体を武器にスケールの大きなプロレスを展開してその
地位を固めました。
猪木は日プロを飛び出したり復帰したりしながらも、それまでの日本人レスラーが見せた事の
無い華麗なテクニックを駆使してメキメキ人気を高めて行きました。
 一方の大木には華々しい話題がありません。
このWWAチャンピオンを獲得した時こそ、悩みを解消する最大のチャンスでした。

折角のタイトルも

 1967年4月29日、韓国ソウルに時のチャンピオン、マーク・ルーインを招いた
タイトル戦で見事に勝利。
師匠力道山、大先輩豊登が巻いたベルトを祖国で手に入れたのです。
 これを機に日本マットでも防衛戦を行って、人気爆発を目指す目論見でした。
しかしその計画は実現しません。
日プロ幹部に大木の後ろ盾になる者がいなかったのです。
 主力の馬場派と猪木を使って権力を奪おうとする猪木派、これに対抗しうる大木派がいない
為に防衛線が組まれません。
そうこうする内に3か月後、大木はロサンゼルスでタイトルを失います。
その後は地味過ぎるから二人に比べて見劣りするとの評価を覆せないまま、馬場猪木が主役の
興行に脇役として登場を続けたのでした。

 画一的なプロレスラー像が求められたあの時代と違い、現在のプロレスは百花繚乱です。
石頭と頑丈な体を売り物に、今だったら大木は大きな人気を得たかもしれません。
時代が早過ぎたのか、時代の要求を読めなかったのか、最後まで大木は両巨頭の壁を超え
られないまま、レスラー人生を終えたのでした。
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フクロウは嫌いじゃない

2017-06-29 06:17:10 | 日記
懐かしのマスコット
 
 長野市西部の山裾にある公園に、時々大きなフクロウが現れると言います。
昨年知人からその話を聞いて、以来数回訪れましたが縁が薄い様です。
未だに姿はおろか鳴き声すら聞けた事がありません。

 毎週木曜日はウォーキングの途中で見かけた野鳥を取り上げています。
今週は、 フクロウ科 フクロウ属 フクロウ です。

 映画の影響などもあってフクロウは人気の高い鳥です。
日本には11種類がいて、長野県にはその内の6種類が生息しています。
冬季オリンピックにフクロウのマスコットを登場させた長野市では、4種が確認されています。
 少し古い記事ですがオリンピック前に野鳥の会が行った調査結果が、1995年9月の信濃
毎日新聞に掲載されています。
<フクロウは長野市の9地区41か所、アオバズクは6地区10か所、トラフズクは3か所、
コミミズクは4か所で生息が確認された。>
 この中のアオバズク、トラフズク、コミミズクは体長が30cmから38cmと小型ですが、
フクロウは50cmとかなりな大型です。
私はこの大きなフクロウを是非見てみたいのです。

似合わない台詞
 
 欲深い人間なので、私の要求は次第にエスカレートします。
公園を散策しながら最初は「せめて鳴き声を聞きたいものだ。」と思います。
念願かなって声が聞けたらすぐに「木にとまっている姿を見つけたい。」となるでしょう。
絡み合った枝の向こうに佇む姿を発見すると、次は「格好良く飛翔している所を目にしたい。」
となります。
幸いにも飛んでいる姿を見られたら、とうとう「獲物に襲い掛かる場面に遭遇したい。」と努力
もしないで最高の結果を求めてしまいます。
 しかしフクロウを見つけるのは専門家でも苦労する様です。
夜行性なので昼間には見つけにくいし、子育てを終えると山の奥の方に移動してしまうので更に
観察が難しくなります。
 意外にも街中の神社の古木などでも営巣しますが、飛んでいても羽音をほとんど立てないので
気付かない場合が多いと言います。
そんなフクロウを月に一度程度散策ついでに探しても、見つからないのは道理です。

 背筋を伸ばした姿は他の鳥と比べると別物です。
まるで魚類とは思えない独特の形をしたタツノオトシゴの様です。
他と違った物には惹かれます。
だからフクロウを見たいのです。
 私より余程熱心に観察を続けている知人がこう言いました。
「簡単には見つからないよ、熱心に探さなくちゃ。」
そう言われて私は答えます。
ニヒルな笑みを浮かべながら。
「ふっ、苦労は嫌いじゃないゼ。」
 
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素手で巣を取ろうとした瞬間、いきなり

2017-06-28 06:42:20 | 日記
驚きの感性

 知人に相談されました。
「家の木にハチが巣を作った。子供が遊ぶ場所なので困っている。」
巣の形を尋ねるとキノコの様だと答えるので、きっとアシナガバチだろうと想像しました。
 それならばそれ程危険はないよと伝えましたが、心配そうな気配が消えないので実物を
見に行く事にしました。
 知人宅で木の下から見上げると、キノコとは似ても似つかない物が枝から吊り下がっています。
どんな感性があればこれをキノコと表現できるのか不思議です。
実物は大きさも形もまるっきりテニスボールです。
 外壁の表面は茶褐色で随分と薄そうで、真ん中あたりの一部分は上下に割れています。
見た感じでは古い巣の様です。
どこにも成虫が潜んでいる気配はありません。
そこで私はこう診断しました。
「トックリバチの仲間の去年の巣、放置しておいても全然構わない。」

 すると知人は、念の為に取り除いてくれと言います。
脚立があれば素手でもとれるよ、と返答すると本当に脚立を持ってきました。
仕方が無い、登って手を伸ばしましたが、その時少しだけ妙な感じがして地上に降りて
近くの小枝を拾いあげました。
 叩いて落とそうと小突いた瞬間、異変が起きました。
いきなり小指位の虫が隙間から飛び出して来たのです。
黒と黄色の姿は正しくスズメバチです。
 恐怖で脚立から飛び降り、更に数歩後ずさりしました。
蜂は巣の表面に留まっています。
まさか現役のスズメバチの巣とは思いませんでした。
自宅から専用の殺虫剤を持って来て親を退治し、巣を取り除きました。

お願いします

 この巣は女王バチがたった一匹で作った物です。
冬を越した女王は蜜を吸って体力をつけると、巣作りを始めます。
朽ち木などを口の中で膵液とこねて数ミリの玉にして運びます。
 巣の材料は同じ場所から何度も運ばれます。
その為女王が作っている段階の巣には、あの独特の縞模様が入りません。
無数の働き蜂が方々から異なった材料を持ってくる様になって初めて、あの縞が現れるのです。
 何百匹もの働き蜂が仕事をしてくれる様になる迄は、全ての作業は女王が単独で行う
しかありません。
巣を大きくし、育房に産卵し、生まれた幼虫に虫などのエサを運び、外敵から巣を守り、
その上自分の食事も確保しなければなりません。
 知人宅の巣には既に30個の育房が作られていました。
数個の部屋には大きく育った幼虫がいて、別の数個は白い膜で覆われ中に蛹がいました。
一匹だけもう成虫の姿をした奴が育房にいました。
来週には続々と働き蜂が姿を現す段階です。
危うい所で始末が出来ました。

 スズメバチがいなければこの世は毛虫だらけになってしまいます。
だから目の敵にして根こそぎ退治しようなどとは思いません。
ただ強力な武器を持った相手だけに、近づいて欲しく無いのです。
願うは、生活圏には現れてくれるな、これに尽きます。

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藪を枯らした事実はございません

2017-06-27 06:25:18 | 日記
困った生態
 
 思いを込めて付けた名前が突飛過ぎて、後々子供に迷惑を掛けるケースが増えている
そうです。
所謂キラキラネームです。
 最近の就職戦線では、この手の名前を敬遠する企業が増えていると聞きます。
多少変な名前であっても、子供には責任が無いのだからかわいそうな話です。

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた山野草を取り上げています。
今週は、 ブドウ科 ヤブガラシ属 ヤブガラシ です。

 道端の藪でも手入れされた生け垣でも、場所を選ばずに巻きひげを伸ばして絡みついて
いる草を見つけたら大抵この草です。
直径5mmの薄緑色の小さな花がかたまって咲きますが、実はこれが厄介。
花は半日ほどで散り、花托と呼ばれる円盤状の物が残ります。
 花托からはおいしい蜜が滲み出るので、これを目当てに昆虫が集まります。
その中には危険なスズメバチもいます。
昨年の夏、スズメバチの存在に気が付かず、思い切りヤブガラシを引っ張って危うく刺され
そうになりました。

 引っ張ると言えば、こちらも厄介。
長く伸びた茎を引っ張ればズルズルと手繰れますが、最後は根元部分でプツンと切れてしまいます。
地下に張り巡らされた根は他の植物の根に絡みついているので、容易に引き抜く事は出来ません。
地上に出ている部分をきれいに刈り取っても、栄養を蓄えた根にはダメージが無いのですぐに
芽を出して再生してしまいます。

本当の名前は

 駆除の為に様々な手段が講じられていますが、特効薬はありません。
穴を掘って根を掘り出すのが一番ですが、一部でも残すとすぐに甦ってしまいます。
除草剤は効き目がありますが、他の植物への影響を考えるとむやみには使えません。
根や葉に傷を着けて直に塗り付ける面倒が必要です。
不織布の防草シートを使っても、物によってはすぐに突き破ってしまいます。
 そんな中、意外過ぎる方法でヤブガラシの勢いを止める話がありました。
<「大地の再生講座」を運営する矢野智徳氏は「全ての植物には役割がある。
ヤブガラシも役目を終えれば必ず姿を消してくれる。」と言います。
氏は伸びた茎を手繰ると、くるくると丸く束ねて地面に置きます。
その際根には手を着けません。
半月ほどすると地上部分は水気を失って枯れ、やがては根っこも枯れて無くなります。>
(中央園芸のブログ より)

 進む先にある物は全て駆逐してしまいそうな名前を貰っていますが、ヤブガラシも実は自然の
摂理の中で生かされている草のひとつなのです。
 冒頭の名前の話に戻りますが、おどろおどろしい名前にヤブガラシも迷惑しているのかも。
他の植物に依存はしても寄生はしない、ましてや配などする分けがない。
ヤブガラシの歴史において、藪を枯らした事実は一度も無いでしょう。
だから「ヤブカラサズ」、本当はこれが実態に即した名前です。

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ウォーキングで蚊は撃退できるか?

2017-06-26 06:25:34 | 日記
襲い来る奴ら

 宣言が出されてから暫くは好天が続きましたが、遅ればせながら長野市にも本格的な
梅雨がやって来ました。
この時期は止んだと思って油断して家を出ると、一番遠い場所まで歩いた頃に勢いよく
降りだした雨に襲われます。
そんな時には空を睨むしかありません。
 しかしそれ以上に嫌な物も襲って来ます。
雨上がりで蒸した日は、特にそんな目に遭いやすい時です。

 毎週月曜日は専門知識の欠片も持たない私が、ウォーキングを通じて健康長寿を手に
入れようと奮闘するお話です。
今週は「ウォーキングVS虫」です。

 公園等を歩いているとショウジョウバエの仲間の小さなハエ、いわゆるメマトイが
顔の周りに集まって、手で払っても鬱陶しく飛び回ります。
小さなブヨ(関東ではブヨ、全国的にはブユだそうですが)もまとわり着いて来ます。
何より気になるのはブーンと羽音を立てて襲って来る蚊です。
 夏のウォーキングには、不快害虫の攻撃は避けられません。

 良く知られている様に、蚊は二酸化炭素や乳酸に反応します。
アルコールが分解されると二酸化炭素が多く出るし、汗の成分には乳酸が含まれています。
だから飲酒や運動は蚊を集める要因になります。
 また蚊の視覚は白黒しか判別できず濃い色に反応するので、黒い服に集まり易い傾向が
あります。(NAVEまとめ より)
 他にもこんな人が蚊に刺されやすいと言われています。
血液型がO、体臭が強い、妊娠中の女性、あかちゃん、肌が黒い人、飲酒した人、運動直後
の汗をかいた人。(ヘルスケア大学 より)
 O型で加齢臭が漂い始めた酒好きのウォーキングマニアが黒いシャツを着て歩いていたら
格好の標的じゃないですか、私の事ですが。

結論が出ました
  
 さて本題に入りましょう。
3年近い間毎週月曜日にこのテーマを続けて来ましたが、健康に関する大抵の困ったは
ウォーキングで改善できました。
例外的に歯の健康だけは効果が期待できませんでしたが。
 では蚊などの不快害虫撃退にウォーキングはどの様な働きを見せるのでしょうか。
<中部ウォーキング大学の研究チームは「毎日30分以上歩く人の皮膚からは、そうで無い人
に比べて2.7倍蚊が嫌う成分が分泌されている事を突き止めた。」>
こんなうれしいニュースを期待して文献やネットを探してみました。
 そしてその結果、・・・ありません。
残念ながら期待した内容の物は何も見つかりません。
確かめられたのは、ウォーキング中の邪魔な虫は虫よけスプレーや簡易ネットで防ぐしか
方法が無い、との常識的な情報だけでした。

 こんなしまらない結果に何とかオチを着けるとしたら、
「顔の周りにたかって邪魔になる虫は無視するに限る」と言う事。
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