あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

14位、伝説のレスラーは前期高齢者

2016-09-30 06:25:18 | 日記
物凄く期待外れの試合

 いよいよ伝説のレスラーが登場だ、私はワクワクして待っていました。
薄緑のショートタイツをまといリングに登場した姿は想像以上に歳を感じさせ
ましたが、そこはいぶし銀の輝き、試合が始まれば華麗なテクニックで唸らせて
くれると信じていました。
 ところが盛り上がりの無いまま試合は進み、伝家の宝刀、後方回転エビ固め
が出てあっさりと終わりです。
期待外れの頭に浮かんだのはこんなフレーズでした。
「何とも掴みどころの無いオッサンだぜ」

 毎週金曜日は「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」と題して当時テレビで見て
印象に残った30の場面を取り上げています。
今週は第14位「パット・オコーナーが何となく勝ってしまった瞬間」です。

 それは1982年1月の全日本プロレスのテレビ中継でした。
1967年日本プロレスに初来日し力道山と戦った事もあるベテラン選手は
この時55歳。
ディック・ハットンからNWA世界ヘビー級タイトルを奪った全盛時からは、
既に23年も過ぎていました。
 これが7度目、結果として最後の来日となった新春ジャイアントシリーズ
でした。

 その頃私は30代の猛烈サラリーマン。
録画用ビデオも無かった時代なので長い間プロレス中継を見ていませんでした。
久しぶりのテレビ中継にオコーナーが出ると聞き、思いはプロレス小僧だった
中学時代にタイムスリップです。
専門誌で読んだNWA王者時代の伝説を思い出し、実物のオコーナーが何を
見せてくれか楽しみで仕方ありません。
ところが・・・。

しかして真の姿は

 見事に期待を裏切ってくれたオコーナーですが、実は隠し持った裏の武器が
ありました。
いきなり喧嘩を仕掛けられても簡単に火の粉を振り払える実戦での技量です。
それを端的に示した事件がありました。
 1975年12月にジャイアント馬場が催した空前絶後のシリーズ「オープン
選手権」です。
名乗りを上げた者は誰でも参加できると銘打ったこのシリーズの真の目的は、
ライバルアントニオ猪木へのけん制でした。
 盛んに馬場に対戦を迫る猪木に、このシリーズに出場すれば私と戦えますよ、
とお膳立てをして参加を促したのです。

 しかしそこには大きな仕掛けがありました。
猪木が登場したら対戦相手には真剣勝負、いわゆるガチの戦いが得意な実力者を
次々にあてて猪木を潰そうと仕組んだのです。
ジョナサン、レイス、ラシクと言った錚々たるセメントレスラーの筆頭格で、
最も馬場が頼りにしていたのがオコーナーでした。
 この時48歳、まだまだ血気盛んです。
猪木が参戦していたら壮絶な潰しあいになっていたでしょう。
幸か不幸か猪木は不参加を表明したので、オコーナーの隠された裏の顔はファン
の目に触れずに終わりました。
 一度でいいからこの気の良いおっさん風のオコーナーが豹変する試合を見た
かった、無責任にそう思ったのでした。
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うっかり観察できないクマタカの繁殖

2016-09-29 06:25:28 | 日記
正に森林の王者

 毎週木曜日は鳥類を話題にしていますが、今週は9月17日の信濃毎日新聞
に掲載された記事を読んで浮かんだ興味がテーマです。
先ずは記事の抜粋を。
「長野市の写真愛好家轟さんが北信地方の里山でクマタカが優雅に飛翔して
いるのを確認。~営巣場を発見~専門家に連絡したところ『50メートル離れ
なければ絶対にダメ』『もう巣には近づかない方がいい』とアドバイスを受けた~」
 記事を読んでも北信地方の何処なのかは全く分かりません。
クマタカは警戒心が強いので、撮影場所が特定されない様に配慮している事が
伺えます。
タカ科クマタカ属クマタカってそんなに警戒心が強い鳥なのか、興味が湧いて
調べてみました。

 クマタカは全長80cm前後、翼を広げた大きさは160cmにも及ぶ大型の
猛禽類です。
しかし翼は幅広くて短いので森林内を飛び回って狩りをするのに適しています。
 獲物は森に棲むほとんどの生き物。
ノウサギ、リス、モグラ、タヌキ、テン、ムササビ、ヤマドリ、カケス、ヘビ、
トカゲ、と多種多様で木々を移動しているサルまでも捕えてしまいます。
 生息域は標高300mの低山から2000mの亜高山地帯までと幅広く、
主に針葉樹林、時にはブナなどの広葉樹林でも暮らします。
行動圏は4km四方を要し、直径1mを超える大きな巣を作る為直径50cm
以上の大木がある事が必須です。

あらゆる事に神経質

 クマタカは視覚と聴覚が発達し非常に警戒心が強い鳥だそうです。
しかも警戒心が強いだけでなく、性質も特異なので観察には十分な配慮が必要に
なると言います。
 その性質は保守的でありかつ執着心が強い。
一度繁殖を行った巣はその後も場所を移す事無く使い続けます。
しかし近くで工事などが行われて刺激を受けると、繁殖行動を放棄してしまいます。
 困った事に他の営巣地を探して繁殖行動を起こす事をせずにその場にとどまるので、
その後はただ単にそこで暮らし続けるだけになってしまいます。
その結果繁殖活動をしないつがいが増えていると言います。

 工事などの激しい刺激だけではなく、ビデオカメラを設置しただけでも繁殖を
止める程に小さな変化にも敏感です。
数百メートル離れた場所で撮影するカメラに気付いて繁殖行動を放棄した例もある
そうです。
想像以上に警戒心が強くて、素人が興味半分で追いかけてはいけない鳥です。

 突然ですがワシとタカの違いってご存知ですか。
厳密な区別があると思い気や単に大きさの違いで呼び方を変えているのです。
全長が80~90cmを越えるものがワシ、50~60cm程度のものをタカと
呼びます。
 その規定に従えば本来クマタカはワシの範疇に入る猛禽類です。
なのにどうしてタカと名乗っているのか不思議ですね。
 でも考えてみれば当たり前、クマワシとすると翼を広げれば2mを超える大きな
イヌワシより余程強そうな名前になってしまいます。
そこは警戒心の強いクマタカ、トラブルを回避したのです。
嘘か本当かは知りませんが。
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ナナフシを探して手に入れた意外な物

2016-09-28 06:25:59 | 日記
よそ見をしていて痛い目に

 この夏も様々な生き物に出会いましたが、残念ながら一生懸命探して
いるのに未だ見つけられない虫がいます。
ナナフシです。
草食の大人しい虫で、枝に擬態する姿で有名です。
その昔野山で遊んでいた頃でも目にしたのは数回だけ、近年は全く姿を
見ていないので、よーし今年は見つけるぞと張り切って探しましたが
もう夏も終わりそうです。

先日も森林公園の坂道でナナフシを探しながら、この辺で枝になり切って
いる筈だと頭上の樹々を見上げて歩いていました。
突然、ズルッと左足を滑らせバランスを立て直そうと慌てて踏み出した
右足が変な形で地面に着いて、そこに全体重をかけてしまったからさあ
大変です。
うー、一瞬息が止まりました。
やっちまったかな、と恐る恐る力を入れるとズキっとします。
何とか骨は大丈夫ですが最低でもクルブシの辺りを捻挫しています。
足を引きずりながらやけに遠い家を目指し ました。

 そんな思いをしてまで探しているナナフシはそれ程稀少な虫ではありません。
しかしとにかく見事な擬態なので目の前にいても気が付きにくいのです。
成虫だけでなく地面に産み付けられた2mm程の卵も植物の種子にそっくり、
既に周りの世界に溶け込む術を心得ています。

世界のナナフシ

日本ではこれまでに18種類が確認されていますが、世界には何と3000種
も存在すると言われています。
それだけいれば中には変わった物もいます。
 最も数が少ないのはオーストラリアのロードハウナナフシで、一度は絶滅
したと言われていました。
2001年に生存が確認されましたがその数は極々僅か。
地球上にたった30匹しかいないと言われています。

 大きな種はやたらと大きい。
パプアニューギニアには30cmを越すナナフシがいます。
現地の人々は焼いたり炒めたりして貴重なたんぱく源として美味しく食べると
言います。
 30cmの虫に食らいつく図は迫力たっぷりですが、更にその上を行くサイズ
も発見されています。
2014年に中国の標高1200mの山岳地帯で見つかった物は何と62.4cm。
全世界に80万種いると言われる昆虫の世界でも、間違いなしのNO1です。

 それ程変わった種類で無くて良いのです。
普通のナナフシに会いたいのですが、とうとう今年も縁が無さそうです。
ニューギニアの人々の様に「炒めたナナフシ」にするつもりは無いのに、なかなか
姿を見せてくれません。
 その代わりに「痛めたクルブシ」を手に入れてしまいましたが。
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その花見たさに臨んだ罰ゲーム

2016-09-27 06:25:12 | 日記
漸くの決断

 名前の知らぬ赤紫色の花が咲き乱れているのを、橋の上から見下ろして
いました。
カナムグラやヤブガラシが巻き付きながら一面に繁茂した中、少し高く丈を
伸ばした草が無数に花を咲かせています。
遠目にはマメ科の花に見えますが正体が分かりません。
近くに同じような形の黄色の花を咲かせた一群も見えます。 
              
 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた山野草を取り上げています。
今週はツリフネソウ科 ツリフネソウ属 ツリフネソウ です。

 森林公園の沢に掛る木の橋。
高さ3m程の所から、沢沿いの湿地帯に咲いている赤紫と黄色の群生をさっき
から眺めていました。
初めて見る花なので手に取って観察したいとは思うけれど、さりとて近づく気
にもなりません。
 観察するには斜面を下って沢に下り、藪を踏み分け橋の下を抜け、そこから
更に数メートル進まねばなりません。
蛇嫌いの私にはどう考えても罰ゲームに思えるコースです。
 行こか止めよか悩んでいると、今度来た時にはもう萎んでいるぞ今見た方が
良いぞ、とけしかける妙に上から物を言う自分もいて、嫌々ながら一歩を踏み
出してしまいました。

 膝まで草に埋もれて、落ちていた棒で藪をつつきながら進みます。
突然聞こえたガサッと言う物音に鳥肌が立ち、水底に沈んだホースを蛇と間違えて
ドキッとして、五感が躍り出しそうなぐらいに反応しつつ進んで行きました。
完全に腰が引けた汗まみれの姿です。
 漸く近付いてその造詣に見入ると、それまでの緊張がスーッと解けて行きました。
唇形の花弁と後ろに巻きながら伸びる距は細い花柄で茎に繋がっています。
その様子が釣舟に見えるからその名が付いたと図鑑を広げて知りました。
 近くで咲いている黄色は同じ仲間のキツリフネ。
呪文の様な言葉ですが漢字で書けば黄釣舟。
 こちらは黄吊舟にした方が良いのではと思ったのは、細い花柄で葉の下に
吊られていたから。
近くで見ればこそ図鑑では知れない気付きもあります。
思い切ってここまで来て良かった、偉いぞオレ、と晴れ晴れした気持ちに
なりました。
ちなみに戻る時にも同じだけの緊張感を味わいましたが。

ああそれなのに

 その翌日。
友人に誘われてゴルフに出かけました。
そこのアウトコースは広々とした平たんなホール、インコースは一転して山の中腹を巡る
山岳コースです。
 アウトからインにカートを走らせていた上り坂、そこに赤紫色の花が群れて咲いて
いました。
所々に黄色の花も混じっています。
もしやこの花は、と近づいてみるとやっぱりツリフネソウとキツリフネでした。
 ひょいっとカートを下りればすぐそこで手に取って見られます。
こんなに簡単に観察できる場所に生えているとは。
花を見ながらつくづく思いました、昨日のあの苦労は一体何だったの、と。
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ウォーキングとほうれい線は関連している

2016-09-26 06:25:32 | 日記
出来る理由

 若い頃はニキビや髪型が気になって、日に何度も鏡を覗いた物でした。
ところが最近は髪をとかす時に一瞥するだけ、まじまじと自分の顔を見た
事がありません。
 これが歳を取った証拠かと思いましたが、そんな物よりもっとはっきり
した証拠があるよ、と言わんばかりに顔面にクッキリと目立っている二本
の線が目に入りました。
ほうれい線です。

 毎週月曜日は専門知識を全く持たない私が、ウォーキングを通じて健康
長寿を手に入れようと奮闘するお話です。
今週は「ほうれい線ってウォーキングで何とかなるの?」です。

 加齢で肌の水分量が減るとハリが無くなりたるみが出ます。
また紫外線の影響で真皮層が変性するとやはりたるみが出ます。
これがほうれい線のできる主な理由です。
 出来てしまったほうれい線を薄くする為に色々な方法があると言います。
顔面をマッサージしたり顔の筋肉を動かす体操をしたり。
あるいは高級な保湿成分配合の美容液を使ったり、外科的治療に通ったり。
 でもね、60過ぎのオッサンには顔面体操や高級美容液はハードルが
高すぎます。
もっと身近な対策を探しましょう。

だからウォーキングが効果的

 人間の皮膚は大きな袋みたいにひとつに繋がっているので、どこかが
たるんだり張ったりすると、その分他の場所に影響が出ると言います。
 背中の僧帽筋が衰えると顔の皮膚を上に持ち上げていた力が減るので、
顔にたるみが出てほうれい線が生まれます。
内腿の筋肉が衰えると顔の筋肉を下に引っ張ってしまうので、これまた
ほうれい線が生まれます。
 だからほうれい線が気になるなら、お腹や背中や下半身の筋肉を鍛えれば
良いと言います。
 日常的に続けるウォーキングは、回りまわって何と顔に出ている二本の
溝を浅くする働きをするのです。
ビックリですね!

 ある本にほうれい線の出来やすいタイプがあると書いてありました。
目鼻立ちが整って鼻筋が通った人は出来やすい。
一方太った人は出来にくいと。
 そんな文章を目にしたほうれい線のある私、ズングリムックリで典型的な
弥生人顔の我が身を忘れてこう思いました。
「気が付かなかったけど、オレって目鼻立ちが整っていたんだ」と。
 でもよく読むとこの文章には続きがありました。
「目鼻立ちが整って鼻筋が通った人は、表情を変える時に皮膚が激しく動く
ので若い時からほうれい線が出やすい」
 そんなオチですか、私なんてどうせ目鼻立ち整ってなんかいませんよー。
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