手すりに異なもの
玄関先で女房が小さな声をあげて、私を呼びました。
指さす先の手すりの上には、小指の先端をひと回り細くしたくらいの小さな1匹
の虫が這っていました。
気持ち悪いから何処かに捨ててと言うので、葉っぱでこそぎ取って投げやりました。
「今の何?」
虫になど興味も無い筈なのに、いきなりそう聞いてきます。
弱ったことに見たことも無い虫なので返す言葉が見つかりません。
「さて・・・」
生き物好きで通してきたのに面目丸つぶれです。
何でもネットで検索できる時代。
写真を撮って送ればすぐに答えが返ってきます。
でも虫は既に姿を消してしまいました。
仕方が無いので記憶を頼りに特徴を思い出します。
「黒っぽい体色で頭は細く胴は太くて丸みを帯びていた。
何より印象的だったのは胴か翅の外側に白黒の縞模様が見えたこと」
それらのキーワードで検索しましたが何もヒットせず。
苦し紛れに何となく覚えていた「涙型の翅」を鍵に探した画像の中によく似た写真
を見つけました。
そこには「サシガメの仲間」の表記がありました。
外来種と在来種
名前くらいは知っていましたが実物を目にした記憶はありません。
サシガメってなんだろ?
<カメムシ目サシガメ科の総称。
世界に900の属6000の種がいる。>
カメムシの仲間ながら見た目にはかなりな違いがあります。
<一般のカメムシは角ばった体形をしているがサシガメはやや細長い。
頭部も一般のカメムシが三角なのに対して長細い形。>
何より違うのはその食性。
<一般のカメムシと異なりサシガメは肉食。>(引用はいずれも Wikipedia より)
松の葉を食い荒らすマツカレハの幼虫の天敵だと言います。
ヨコヅナサシガメの写真が件の虫によく似ています。
<腹部の横の張り出した部分が白黒の模様。
中国・東南アジア原産の外来種。
1930年代に九州、90年代に関東で確認された。>(侵入生物データベース より)
現在では長野新潟辺りまで分布が広がっていると言います。
外来種ながらアメリカシロヒトリやヒロヘリアオイラガなどの天敵なので、それ程
敵視されてない様子です。
更に検索を続けると今度は日本在来種のシマサシガメが出てきました。
姿がヨコヅナサシガメによく似ていてどちらだったか判別がつきません。
<ヨコヅナは2cmを超えるので違いは歴然。
形も丸みを帯びた軍配型のヨコヅナに対しシマはずっとスマートで脚には白黒模様
があるのですぐに分かる。>(聖ヶ丘の生き物ウォッチング より)
そう言われても実物はもういないので判断のしようがありません。
仕方がないので女房には「あれはサシガメだった」とだけ伝えました。
返ってきたのは「なんのこと?」
すっかり興味を失っている様子なので、以下省略。
玄関先で女房が小さな声をあげて、私を呼びました。
指さす先の手すりの上には、小指の先端をひと回り細くしたくらいの小さな1匹
の虫が這っていました。
気持ち悪いから何処かに捨ててと言うので、葉っぱでこそぎ取って投げやりました。
「今の何?」
虫になど興味も無い筈なのに、いきなりそう聞いてきます。
弱ったことに見たことも無い虫なので返す言葉が見つかりません。
「さて・・・」
生き物好きで通してきたのに面目丸つぶれです。
何でもネットで検索できる時代。
写真を撮って送ればすぐに答えが返ってきます。
でも虫は既に姿を消してしまいました。
仕方が無いので記憶を頼りに特徴を思い出します。
「黒っぽい体色で頭は細く胴は太くて丸みを帯びていた。
何より印象的だったのは胴か翅の外側に白黒の縞模様が見えたこと」
それらのキーワードで検索しましたが何もヒットせず。
苦し紛れに何となく覚えていた「涙型の翅」を鍵に探した画像の中によく似た写真
を見つけました。
そこには「サシガメの仲間」の表記がありました。
外来種と在来種
名前くらいは知っていましたが実物を目にした記憶はありません。
サシガメってなんだろ?
<カメムシ目サシガメ科の総称。
世界に900の属6000の種がいる。>
カメムシの仲間ながら見た目にはかなりな違いがあります。
<一般のカメムシは角ばった体形をしているがサシガメはやや細長い。
頭部も一般のカメムシが三角なのに対して長細い形。>
何より違うのはその食性。
<一般のカメムシと異なりサシガメは肉食。>(引用はいずれも Wikipedia より)
松の葉を食い荒らすマツカレハの幼虫の天敵だと言います。
ヨコヅナサシガメの写真が件の虫によく似ています。
<腹部の横の張り出した部分が白黒の模様。
中国・東南アジア原産の外来種。
1930年代に九州、90年代に関東で確認された。>(侵入生物データベース より)
現在では長野新潟辺りまで分布が広がっていると言います。
外来種ながらアメリカシロヒトリやヒロヘリアオイラガなどの天敵なので、それ程
敵視されてない様子です。
更に検索を続けると今度は日本在来種のシマサシガメが出てきました。
姿がヨコヅナサシガメによく似ていてどちらだったか判別がつきません。
<ヨコヅナは2cmを超えるので違いは歴然。
形も丸みを帯びた軍配型のヨコヅナに対しシマはずっとスマートで脚には白黒模様
があるのですぐに分かる。>(聖ヶ丘の生き物ウォッチング より)
そう言われても実物はもういないので判断のしようがありません。
仕方がないので女房には「あれはサシガメだった」とだけ伝えました。
返ってきたのは「なんのこと?」
すっかり興味を失っている様子なので、以下省略。