あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

日々の愚問:ノンアルビールに酔う その2

2018-03-31 06:29:19 | 日記
ノンアルでほんわか

 日々の暮らしの中でふと抱いた極々小さなどーでも良いハテナが気になるので、
毎週土曜日にそんな愚問を解決しています。
 先週は「ノンアルビールはどうやって作られるか」を調べましたが、今週は
その続きです。
ノンアルコールの飲料を飲んだ筈なのに、何だか酔った気分になった経験って
無いですか?
今週はその謎の解明です。

 正月明けの新年会に車で出かけました。
酒を飲めない飲み会は呑兵衛オヤジには罰ゲームですが、事情があったので仕方
ありません。
それでノンアルビールを飲んでいると、知人がお酌にやって来ました。
「車なので」
「顔が赤いからやってるかと思ったよ」
 そんな会話をしましたが確かに顔は火照るし体も熱いし、その上頭がほんわか
しています。
会場はむんむんする程に暖房が効いていましたが、どうもそれが原因では無い気
がします。
 「オレって酔ってるの?」、アルコールを飲んでいないのに不思議な体験でした。

 日本ではアルコール分が1%以上の物をアルコール飲料、それ未満をノンアル
飲料と定めています。
だから全くアルコール分が無い物から僅かながら含まれる物まで、同じノンアル
の括りです。
アルコール無しの商品には「ALc0.00%」の表示がされています。
(お酒に関する知識 より)
 一方で焼酎を割るのに使われるホッピーにはアルコール分が0.8%あると言います。

 アルコール無しの製品で酔った感じがした新年会の体験は、実は脳の錯覚が原因
なのだそうです。
レモンを見ると口の中に唾液が出るのと同じで、ビール風の飲み物を飲むと酔った
症状を感じる事があるそうです。(お酒が飲みたいッッ!! より)
 これを「空酔い」と言いますが、何と言うか脳って結構おバカです。

コーラで晩酌

 それ以外にも炭酸の影響で酔いを感じる事もあると言います。
何処で目にしたかを思い出せないのですが、以前気になる記述を読みました。
<大量の炭酸水を飲むと動脈を流れる血液のPH値が変化して酔っぱらった様な状態
になる事がある。>
大雑把にこんな内容でした。
 人間の血液のPH値は正常な状態で7.35~7.45に保たれています。
一方で炭酸飲料は3~5の酸性度の高い飲み物。
それで何らかの影響を受けるらしいのですが、事の真偽は不明です。

 お蔭様で今のところ肝臓は良好ですが、何時かは調子を壊すかもしれません。
それでも晩酌を諦められない呑兵衛オヤジは、その時には秘密兵器の炭酸飲料を
手にするのかも。
コーラで晩酌、しかもそれなりに酔っぱらっている。
ヤダな、そんな未来予想図は。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昭和のプロレス:バケツで暴れるフランス人

2018-03-30 06:29:39 | 日記
与えられた仕事は

 フランス人のジルベールと言えば、大抵の方は歌手のジルベール・ベコーを
思い浮かべるのでは。
もしもジルベール・ボワニーを思い出したとしたら、そんなあなたは余程の
昭和のプロレスファンに違いありません。
 ところでジルベールのどんな話を思い出されますか?

 毎週金曜日は「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」をお届けしています。
現在テーマにしているのは世界各国の王者の活躍。
今週はおしゃれなパリからやって来た、どうにも試合ぶりがあか抜けなかった
フランスヘビー級王者の登場です。
題して「宣伝写真は2枚目風、実体はバケツを手にするジルベール」です。

 1968年11月に国際プロレスは勝負に打って出ました。
ライバル団体の日本プロレスの妨害で、本場のアメリカマットから有名選手を
招けないうっ憤を晴らすかのように、世界各地のチャンピオンクラスを招いた
シリーズを開催したのです。
それは日プロが春に行うドル箱シリーズのワールドリーグに匹敵する豪華
メンバーでした。
 世界の強豪がしのぎを削った末に、決勝戦に進んだのは日本の豊登、イギリス
のビル・ロビンソン、カナダのジョージ・ゴーディエンコでした。
 しかし今日の主役ジルベールはそこには残れません。
ロメルスペシャルを得意技に持つ191cm120kgの大型レスラーですが、
何しろやる事がみみっちい。
技の切れで観客を魅了するでもなければ、見る者を恐怖に陥れる狂乱ファイトを
見せるでもなく、リングサイドにあったバケツを振り回して相手に殴りかかるのが
せいぜいの見せ場です。

 そんな試合ぶりですから扱いもそれなりに雑になります。
例えばシリーズ中の大会場、札幌中島スポーツセンターでは6人タッグマッチに出場。
1本目は日本組が反則勝ち、2本目はジョンダ・シルバーがサンダー杉山を
体固めで仕留めます。
 こうなれば自ずと3本目は杉山がシルバーに借りを返して日本組が勝利するのが
お約束の筋書き。
しかし実際にファールされたのはジルベールでした。
ニュージーランド代表として緒戦で生きの良い試合をしているシルバーに傷を
つけない配慮があったのだろうと推察してしまいます。
 適当に暴れて最後は負ける役割がジルベールに与えられた仕事でした。

唯一最大のエピソード

 このシリーズ中に伝説のストリートファイトが起きています。
酔っぱらったロビンソンとピーター・メイビアが取っ組み合いのけんかをした挙句、
メイビアが目玉をくり抜いたとされる戦慄の喧嘩です。
 それ以降ロビンソンは義眼になったと伝えられていますが、実際にはそれ以前の
怪我で義眼にしていたと後日ロビンソンは語っていますが。
<この大騒動をその場に居合わせたゴーディエンコともうひとりの外人が大慌てで止めた。>
事件を伝える記事には決まってそう書かれています。
何を隠そうその外人こそがジルベール。
 余程のプロレスファンでも、ジルベールで語れるエピソードはこの話しかありません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

信濃の国を学ぶ:ヘンテコな地名

2018-03-29 06:29:19 | 日記
ルール無視の読み方連発

 昔住んでいた場所の近くに「返目」って地名がありました。
地域の人は当たり前の様に「そりめ」って読みますが、知らない人は驚いて
いました。
馴染みの薄い地名は難しいもので、私も南信の「泰阜村」を読めません。
「やすおかむら」と教わりましたが、たまに忘れてしまって悩む事があります。
 地名の読みは本当に難しい。

 毎週木曜日は県歌・信濃の国を勉強しています。
1番から歌詞の意味するところを学んで来ましたが、6番に入る前に暫し
番外編を。
やたら難しかったり、何だか無理やりな感じもしないでも無い、変な地名を
探りましょう。

 「長野県の難読地名」を開くと如何にもと言った地名がずらりと並んでいます。
松本市の「県」(アガタ)や東部町の「和」(カノウ)は何となく読めそうですが、
この先が難しい。
 三郷村の「温」はユタカ、飯山市の「蓮」はハチス、麻績村には「麻」をオと
読ませる場所があるそうです。
その前に、そもそも麻績村自体がオミムラとは読めません。
 簡単な文字の組み合わせが、難解な読みに変身します。
長野市の「大豆島」をマメジマと読ませたり、飯田市の「主税町」をチカラマチ
と言わせたり、はたまた中条村の「住良木」をスメラギとさせたり、何だか力技です。
飯島町の「日曽利」はヒッソリと読むそうですが、素直なのかそうじゃないのか良く
分からなくなってしまいます。

 1文字、3文字の次は2文字です。
天気予報で良く見るので今ではさすがに覚えましたが、「小谷」はなかなか
オタリとは読めません。
 長野市には「伺去」と書いてシャリと読む地域があり、小諸市には「東雲」
をシノノメとする場所もあります。
信州新町の「左右」はどう転んでもソウの読みは出て来ません。
 「稲」を使った地名も独創的です。
松本市の「稲倉」はイネクラでは無くシナグラ。
同じく松本市の安曇村の「稲核」はイネコキ、豊岡村の「神稲」に至っては
クマシロと完全に読み方を逸脱しています。
 信州の地名には降参です。

来週の予告編

 ついでながら全国の難解地名も見てみましょう。
山形県の「局局」は先入観を持たずに普通に読めばOKで、ツボネツボネだそうです。
大阪府の「丼池」はちょっと汚れた語感のドブイケ、徳島県の「十八女」は色々連想
してしまいますがこれでサカリなのだとか。
 最後には変な記号の登場です。
愛知県の阿久比村の「凸清水」はデコシミズ、「凹清水」でヘコシミズと読みます。
(RETRIP より)
 その延長線上に凄いのがありました。
個人的には日本一難解だと思うのが香川県の「凹原」です。
 さてこの読み方は?
答えは来週の木曜日に。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

身近な生き物:正確すぎて怪しい数字

2018-03-28 06:29:39 | 日記
結構あくどい奴

 日本に渡って来る鳥の仲間で一番数が多いのはカモ類だそうです。
そのカモ達の国内生息数ランキングがありました。
少し前の資料になりますが、平成24年に行われた第44回調査の結果です。
 それによると1位がマガモ、2位がヒドリガモ、3位がコガモだったそうです。
(鳥見風来坊 より)
 ひと月前の事ですが、水鳥が数多く集まる市内の池に出かけました。
このランキングの通りにマガモやコガモが群れていました。
ここではヒドリガモは少数派で20羽ほどの群れでした。
 
 オスは額から頭頂部に掛けてクリーム色の筋があり、顔は茶褐色で背中は灰色。
特段に鮮やかな鳥ではありませんが、妙に名前が気を引きます。
顔の茶褐色を緋色と見なして「緋鳥」(ひどり)と呼び始め、やがてヒドリガモ
に変化したと言われています。(Wikipedia より)
 水草などの水中の植物に加えて、時には陸上の植物も食べ漁ります。
その結果栽培種に害を与え、埼玉県では麦畑を荒らし有明海では養殖の海苔を
食べてしまうそうです。(バードリサーチニュース より)

正しい数値は〇m

 冒頭の調査ですが、誰がどんな方法で調べているのか気になります。
検索をしましたが当該の調査についての詳細は分かりませんでした。
しかし別の調査なら資料が見つかりました。
50年の歴史を誇る「愛知県鳥類生息調査」です。
 この調査は22か所のポイントを任命された調査員が月に1回歩いて、見かけた
鳥類を記録します。
これだけの規模でこれだけ長い期間行っている調査は全国的にも稀だと言います。
(日本野鳥の会・愛知県支部HP より)

 観察の内容をもう少し詳しく知りたいと思い調べると、「横浜市の鳥類調査」
がありました。
<目撃したり鳴き声を聞いたりしたら、種の確認と状況(さえずりや地鳴きなど)
を調査票に記録。
群れの場合はおよその数を記入。
卵やヒナを見つけたら「繁殖行動等の詳細記録」に記入し、可能な場合は撮影を
行い、場所を地図に記載する。>

 こうして地道に観察を続ける人々のお蔭で鳥たちの生息数が推定されます。
しかし出て来た数字は凄すぎる!
<1位マガモ・339,724羽、2位ヒドリガモ・178,084羽、3位
コガモ・109,871羽・・・>(鳥見風来坊 より)と続きます。
 一の位まで示された数字には信憑性よりも、どちらかと言えば違和感を強く
持ちます。
「33万9千羽」と言ってもらった方がよっぽどしっくりきます。
 例えて言うならば東京タワーは333mと覚えていたのに、「否、正確には
332.6m」と言われた様な感じです。
細かすぎる数字は余り落ち着きが良くありません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雑草の日:タンポポで人生挫折

2018-03-27 06:29:19 | 日記
小難しい理論

 日当たりの良い南向きの斜面に早くも黄色の花が咲いています。
誰でも名前を知っているお馴染の花ですが、私にとっては小難しい知識を
強いる面倒この上ない厄介な存在です。

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、キク科 タンポポ属 セイヨウタンポポ です。

 ヨーロッパ原産のセイヨウタンポポは最初に北海道に上陸し、その後全国
に分布を広げました。
その一因には国内種とは異なる生殖の仕方があります。
 在来種のカントウタンポポなどが有性生殖で増えるのに対し、セイヨウ
タンポポは単為生殖で種子を付けます。
図鑑にはこんな記述が出て来ます。
<2、3、4倍体があり、日本のセイヨウタンポポは3倍体。
ただし2倍体も報告されている。
都市部ではカントウタンポポなどとの中間的な形をした雑種タンポポが多い。>
(タンポポハンドブック より)
これなんです、私が厄介に思うのは。

 2倍体3倍体ってものが分かりません。
倍数性とは<生物あるいはその生活環境の一時期において生存に必要な
最小限の染色体の1組(ゲノム)を何セット持つかを示す概念。>
(Wikipedia より)と書かれていますが読んでも全く理解できません。
 それなのにタンポポ話は続きます。
<世界には2~12倍体、日本では2~8倍体が確認されている。>
<減数分裂により2倍体の親から1倍体の配偶子が生じる。
その雌雄の配偶子が結合し新たな2倍体が誕生する。>(タンポポハンドブック より)
 もはや日本語ではありません。

花開かなかった才能

 思えば理科が得意な小学生でした。
そのまま進めば理系の学問を習得して、ひょっとしたらその方面で才能を
発揮したかもしれません。
ところが中学の頃に巨大な壁に突き当たって、人生の方向を変えさせられました。
インゲン豆の遺伝でお馴染のあのメンデルの法則です。
 どうしても遺伝の方程式が頭に入らず、やがて好きだった理科全体も嫌い
になり、以来すっかり理系の学問からは縁遠い暮らしになりました。
そうして今日の呑兵衛のオヤジに至ります。

 冷静に考えれば単に性に合わなかっただけで元々才能なんかなかったのですが、
胸の内ではメンデル憎しの気持ちは消えません。
 そんな背景の中、今回苦手な2倍体3倍体を調べていると、Wikipediaにこんな
記述がありました。
それを読んで、思い切り留飲が下がりました。
<メンデルはインゲン豆の次にセイヨウタンポポを研究対象に選んだ。
ところが単為生殖の仕組みが解明されていない時代だったので、彼はおおいに悩んだ。>
 ちょっと仕返しをしてやった感じがして、私は小さなガッツポーズを作りました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする