Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

エリック・ベネイinTokyo2/18/'09

2009-02-19 11:11:38 | Eric Benet Live in Japan Feb. 2009
昨日、Billboard東京のEric Benet ライブ、1stステージに行ってきた。

上の画像、エリック・ベネイのグラミーウィークの時の物だが、
このジャケット、そしてオバマが着物を着てスターウォーズの剣を持ったTシャツ、
ジーンズにスニーカー。
写真だと良く分からないが、すごくお洒落なジャケット。
紫系のチェックで袖にネーム刺繍があり、裏地が鮮やかなコバルトブルー。
Tシャツも紫のトーンで統一されている。

ビルボード東京はいつ行ってもたどり着くまで、ややこしい。
ミッドタウン自体は六本木駅から直結しているものの、
ビルボードのあるガーデンテラスという建物が一番奥。
駅からの表示も所々しか出てないし、セキュリティーやお店の人も
ミッドタウン全体を把握していないので、尋ねてもわからなかったり。
地方からいらっしゃる方、初めての方は時間に、
余裕を持って来られると良いかと思います。
天候にさえ恵まれれば、六本木交差点で外に出て、
屋外から来る方が、分かりやすいかも。
車で来られる方は駐車場はとても停めやすくて便利です。

さて、これ以降の文章、これからライブに行かれる方は、
観た時の新鮮な感動を大切にするためにも
お読みにならない方が宜しいかと思います

今回は自由席、予約番号は3番。
1番の方が最前列の中央、2番の方がエリックのマイク位置に近い
ステージに向かって右を取られた。
よって私達は左を押さえる。

女性一人、しかもかなり若い方が数人。
年上の方も、そしてカップルも多い。
自由席は満席で、指定席も開演前には埋まる。
3階のカジュアル席もぎっしりだ。

夫と最初の曲は何かと考える。
彼は"Spiritual Thang"と言う。
私はステージ中央に置かれたセットリストがチラッと目に入る。
"One"という単語が見えたような気がして、
「"You're The Only One"?」
オープニング向きの曲ではないと思うので読み間違えたかと
覗き込もうとするが、やはり聴いた時の感動がなくなるのでやめた。

ショウは定刻どおり7時に始まった。
デモンテがおもむろに登場。
そして、エリック・ベネイ!!!
私に気付いて、"Hey!"と声を掛けてくれ、握手

1.When You Think Of Me-A Day In The Life
2.What You Won't Do For Love(Bobby Caldwell)
3.Love Of My Own-A Day In The Life
4.Chocolate Legs-Love & Life
5.Spanish Fly-Love & Life
6.Don't Let Go-Love & Life
7.David Forster Medley(snipet)
After The Love Has Gone(EW&F)
September(EW&F)
8.The Last Time-Hurricane
9.Wanna Be Loved-Hurricane
10.Weekend Girls-Love & Life
11.The Hunger-Love & Life
12.You're The Only One-Love & Life
13.Georgy Porgy-A Day In The Life

1.ジャジーな雰囲気がビルボードに合っている。
エリックの歌の巧さが際立つ。

2.エリック・ベネイ、日本に来る前にLAのスタジオで
ボビー・コードウェルと隣り合ったそうだ。
そして、「彼と日本にこれから行くと話したので、
この曲を歌うね。」
ボビーは毎年、ビルボード東京を訪れているので、
ビルボードが初めてのエリックは彼から何かアドバイスを貰ったのかもしれない。

3.この曲もアメリカのライブで人気が高い。
私も大好きな曲。日本の地元のスーパーでこの曲が流れて、耳を疑った事がある。
エリックベネイテイストがたっぷりの曲。

4.「新しく出したCDから、とてもホットな曲を歌う。
1日、疲れて家に帰った時、そこで誰かが自分を温かく迎えてくれたら、
また、明日に向かっていこうと思う力が沸いてくる」
そこで、うちの夫、"Choco Leg!"とシャウト。
エリックベネイ、"YES”と頷き、歌い始める。

うっとりと聴き入ってしまう。
これから始まる長期のツアーに備えて、ファルセットは控えるのかと思ったら、
もう全開、全く手加減なし。
曲の中に入り込み、歌い上げた。

5.「この中で"Spanish Fly"知っている人いる?」
私の周囲の人達は挙手。
「この辺の人は知ってるみたいだけれど、後ろの方の人達は、わかっているかな?
スパニッシュフライは媚薬で、匂いをかいだり食べる事もできる。
でも余り進められないな。皆は僕がいるからスパニッシュフライ、必要ないよ!」
と歌い始めた。
"Spanish Fly"世界初にライブで歌われたのは、2007年9月のブルーノート東京。
アメリカのファン達に多いに羨ましがられた。

6.「カップルがハネムーンの熱々の期間が終わると、愛の次の段階に入る。
その時、あきらめて別の相手に変えてしまう方がもしかしたら、簡単かもしれない。
でも、そこを乗り越えれば、更に深い愛に到達する事ができる。」
歌い始めたエリックは、ボクシングの試合を中断する時のように、
途中でタオルを床に投げる。
歌詞の中の「関係を続ける事よりタオルを投げる方を選ぶ」という部分で。
そして、観客にも”Don’t Let Go”と歌わせ、客席を回り、
次々と女性の手を取る。
私の手を取った時、私は彼の手を離さず、
”Don’t Let Go!”(放さないで!)と歌う。

7.「皆、デビッド・フォスターを知っている?」
彼はこんな曲を作ったんだよ。」
以前、”After The Love Has Gone”は、聴いていた。
”September”の映像、YouTubeでは見ていたが、
目の前でエリックが歌うのを聴くのは初めて。

8.「デビッドフォスターと話し合ったんだ。
時を超えて何年も後まで歌い継がれる曲を作りたいって。
例えば、フランク・シナトラ、ナット・キング・コール、エラ・フィッツジェラルドのような。」
“The Last Time”の曲が始まると客席からため息が漏れる。
この曲は日本で韓国でアジアの国々で人気がある事をエリックは知っているかな?

ここでエリック・ベネイ、熱くなったと言い、サングラスを取る。
こっちが熱くなる。

9.エリックベネイ節。今回はバックボーカルがいないので、
“Wanna Be Loved” バックコーラスを努めさせて頂きました(つもりです)

10.「真剣な付き合いじゃなくて、週末にちょっと遊んだりする、
そんな関係を歌った。」
この曲もアメリカのライブで人気が高い。
客席も盛り上がる。

11.「誰かと会った後、肉体的にも精神的にもその人の事が忘れられず、
頭の中から離れない。そういう事、あるでしょう?」
やはり、のりが良い、アップテンポで滑らかなヴォーカルが冴える。

12.「昔のR&Bには魂があった。そんな曲を作りたいと思い、ここにいるデモンテと、
ミルウォーキーのスタジオに篭って、
昔のオージェイズやスタイリスティックスみたいなサウンドを思って作った。
この曲は全米、R&BチャートでNo.1に選ばれたんだよ。」

ここで一度、引き上げたエリック。
鳴り止まない拍手、「ジョージ ポージー」のイントロが始まる。
私は立ち上がる。
隣のテーブルの女性、中腰になりながら、「ここ、立ち上がっていいんですか?」
「もちろん!」と答え、思わず、「立って、立って!」のサインを回りに送ってしまう。
主人も立ち上がって、周囲、皆も踊り始める。

登場したエリックベネイ、セカンドフロアも回り、歌って踊って握手。
途中の階段で立ち止まり、歌い、「みんなの叫び声聞きたいなぁ。」
皆「いぇ~!」と叫ぶ。
そして、”Georgy Porgy Pudding Pie Kissed The Girls And Made Them Cry!”
観客にも歌わせる。

ステージ上にエリックが戻ると、それまでお行儀良く辛抱強くしていた人々、
もう我慢できない。
ステージに握手を求めて詰め掛ける。
最後にエリックはタオルを拾い、客席めがけて放り投げた。
歓声が上がる。

以前、ビルボード東京でボビー・コードウェルのライブを3階のカジュアル席で観た。
ボビーは一度も3階席を見上げる事もなく、ステージが遠く感じられた。
エリックは度々、3階の人達とアイコンタクトし、手を振り、話しかけていた。
2階もすべて回り、階段でも歌い、このライブ会場の特質を良く掴んでいて、
さすがだと思った。
また、セットリストもアメリカで人気がある曲よりも日本で好かれている曲を
把握していて、やはり気配りが行き届いている。

隣に座っていたカップルの方、ごめんなさい。
騒いだり動いたりで、観辛かったかと後で挨拶をしようと思って、
うっかりしてしまいました。
これからご結婚のようなお話、小耳に挟んでしまいましたが、
この日のライブを見たお二人、絶対お幸せになれます!

楽屋で最初に会ったのはケビンだった。
「これからマックスウェルに会いたいんだけど?」(爆)
EricとKevin、全米ツアーの時に入ったレストランで、
ウェートレスにMaxwellと間違えられて、写真を撮られたのを、
Kyte Video Phoneで、見ていたから。
そして、Demonnte。夫が「いいチョコレッグしてるよね?」とからかう。
これもKyte Videoで、配信済み。

この時期の日本の気候は厳しい。
インフルエンザに花粉症も加わっている。
これから東京、大阪、そしてヨーロッパツアー、エリックの体調を心配したが、
彼はめちゃくちゃ元気だった。
デモンテと楽屋でも歌い続けて、とても明るくて、楽しそう。
デモンテはパソコンでいろいろな曲を掛けていた。
エリックベネイ、会うなりハグして再会を喜んでくれて、
「さあ、一緒の写真を撮ろう!」と言ってくれた。
夫と3人で、そしてエリックと私と二人で何枚か写真に納まった。

そしてこれから始まる夕食の内容をチェック。
ブルーノートではメニューの中のワンプレートが彼のために用意されていたが、
ビルボードでは大皿盛でいろいろな料理が並べられていて、
メンバー皆で賑やかなディナータイム。
美味しそうな寿司や、鮭の焼いた物など日本料理も。

私はこれをとても良いと思った。
エリックはアメリカに帰ると「日本はどうだった?
本場の寿司は? 日本料理は食べた?」
と聞かれる。
申しわけなさそうに「ライブで忙しかったから、実は日本の料理、
ひとつも食べていないんだ。」

こうやって立食スタイルでいろいろな料理が摘める中に、
忙しいアーティストが一口で食べられる物、
店のメニューにはない日本の雰囲気を感じられる料理などが
並べられている事にビルボード東京の心遣いが感じられた。

始まったばかりのJapanツアー、楽屋での楽しい雰囲気が、
そのままステージにも出ている。
帰りに近くにいた方が「こんな盛り上がるライブに来たの初めて。」
と嬉しそうに話していた。