Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Eric Benetインタビューby YouKnowGotSoul 2/2

2011-02-19 00:06:09 | "Lost In Time"発売後
ここ数年、音楽業界において普遍的な存在が欠如していることは誰もが感じていた。
ラジオから聴こえてくる曲には魅力が乏しく数年すれば消えてしまう曲ばかりだ。
ゆえにエリック・べネイのような本物でタイムレスな曲を作り続けているアーティストは尊敬に値する。
YouKnowGotSoulはエリックべネイ”Lost In Time”を2010年のトップR&Bアルバムとして選んだ。
インタビュー中にエリックとなぜ70年代のサウンドへのオマージュをアルバムのテーマに選んだのか、
これが彼の今までで最強のアルバムか、どのように完璧なデュエットのパートナーを選ぶのか、
ビルボードのチャートにランキングされないことを残念に思うのか、
娘とのデュエットの感想、タイムレスな曲作りを目指すこと、等々を質問した。

YKIGS: Newアルバム”Lost In Time”について聞かせて下さい。
このアルバムはあなたをアーティストとして磨き上げた70年代への
愛情のこもったオマージュだと読みましたが、なぜこの時代に焦点を充てたのでしょうか?
Eric Benet: 「君も分かっているように特にR&Bに関しては近年充実がみられない。
僕の考えるほんとうの音楽性、アーティスト魂のようなものが感じられない。
僕の考えるR&Bはもっとボーカル重視だ。基本があり、質の高い物。
実際に歌い演奏し、心の機微が声に現れる、そういうもののはずだ。
僕は今回のアルバムを生のストリングスによってR&Bの本質に迫るCDにしたかった。」

あなたのファン達はこのようなアルバムについてどう思っていますか?
「反響は良く、ファン達にとって特に違和感はなかったはずだ。
1stアルバムから70年代の影響は感じられると思うし、
そのことを僕が追求した結果このアルバムに至ったことはファンにとっては必然に感じるだろう。」

YouknowIGotSoulでは、2010年に発売されたすべてのR&Bについてのレビューを書いて来ましたが、
昨年はR&Bの当たり年とも言えた。R. Kelly とEl DeBargeのアルバムも候補に挙がりましたが、
あなたのアルバムをトップアルバムとして選びました。
「それは素晴らしい!ありがとう。知らなかったよ。感謝している。」

今までで最高のアルバムだと思っていますが、どうでしょう?
「ありがとう。僕もそう思う。いくつかの進化があった。
どのアーティストでもずっと活動してくれば、必ず良くなってくる、
時間と共に変化があるのは当然だ。ずっとこの業界でやってきて、
真剣に70年代へのオマージュを捧げることを考えていた。
経験と時期が熟するのを待っていて、そしてとうとうその時がやってきてこのアルバムが出来上がった。
だからこそ自分にとってのベストなアルバムと言うことができる。」

このアルバムは音楽評論家達に絶賛されながらもビルボードのチャートでは33位に留まった。
このことはあなたを失望させましたか?
「がっかりはしなかったね。もちろんナンバー1になっても良かったと思うよ。
でもR&Bのカテゴリーの曲がそうなることはほとんどない。
自分の曲が最初の週にトップ5に入らなかったとしてもその曲が終わってしまうわけではない。
それはそれで、また次の曲を作っていこうというエネルギーへと繋がっていく。
ポップスやヒップホップの曲がナンバー1になっても次々と移り変わっていく。
そういうものなんだよ。」

最初のシングル、"Sometimes I Cry"はアーバンA/Cチャートでナンバー1になりました。
作った時、そうなることを予感していましたか?
「誰もその曲がNo.1になるかは予想できないよ。でもこの曲は人々の共感を呼び、ヒットすると思った。
そして実際にそうなった。」

"Never Want To Live Without You"、なぜこの曲をセカンドシングルとして選んだのでしょう?
「自分は実はシングルカットすべき曲を選ぶのは得意じゃないので、レーベルと相談しながら決めた。
クラシックR&Bサウンドであるこの曲は"Sometimes I Cry"の次のシングルとして
アルバム全体のテーマに相応しいものと判断された。
ストリングスもボーカルもR&Bの王道を行く曲なので、
アルバムの雰囲気を象徴しているものとしても考えられる。」

このアルバムはほんとうに素晴らしくてどの曲にもパワーがあるだけにシングルとしてどれを選ぶか、
とても悩んだことと思いますよ。
「そう言ってくれて、ありがとう。感謝しているよ。」

アルバムの中で好きな曲の中の一つにお嬢さんとデュエットした"Summer Love"がありますが、
自分の娘とコラボするのはどんな感じでしたか?
「ありがとう。僕もこの曲は好きなんだ。
娘のインディアと一緒に仕事するのは楽しかったよ。
何十年も多くのプロの歌手と仕事をしてきたが、それぞれ自分のボーカルの部分に入り込むのに、
時間が必要だった。インディアはとても呑み込みが早く、親として誇りに思ったよ。
期待通りにやってのけたよ。彼女は歌の才能がある、そしてソングライターとしても。
今、自分の曲を作っている最中だ。」

自分の娘とそんな風にコラボレーションできる人はそういないと思う。
「確かに。娘とそういう一時を共に過ごせるのは恵まれているね。」

以前にフェイス・エバンスと"Georgy Porgy"で90年代終わりに組んでいますが、
今回のアルバムでも共演していますね。フェイスと一緒の仕事はどうでしたか?
「僕はずっと彼女のファンで素晴らしい歌手だと思ってきたから、
彼女と最初に組んだ時は最高の気分だったよ。
最初は憧れの人とレコーディングしていると思って緊張したけれど、
だんだんと彼女が優しくて謙虚な人だって、わかってきたんだ。
"Georgy Porgy"は二人にとって代表曲となりヒットした。
それ以来、彼女と次にデュエットすることを考えてきて
チャンスと彼女に相応しい曲が作れるのを待っていた。
僕と従兄のジョージで"Feel Good"を書きあげた時、すぐに考えたのはフェイスのことだった。
彼女にぴったりだと思ったんだ。」

今までそれほどたくさんの人とデュエットして来ていませんね。
でもデュエットした相手とは最高の作品を作り上げている。どうやって相手を選ぶのですか?
「ソングライティングに等しいね。歌を書いている時、言葉を書く前に、
メロディーが最もそれにふさわしい言葉を教えてくれるんだ。あるいはそのイメージがわいてくる。
メロディーが沸いてくる時がある、憂鬱だったり、興奮したり、怒りだったり。
それにぴったりな言葉を探せばいい。デュエット相手も同じことだ。
その曲にフィットする相手が必ずいるはず。時にはその相手が微笑みながらその歌詞を口ずさむ様子まで
浮かんでくるほどだ。曲に最もふさわしい相手を選ぶのは重要だ。
そうしなければ、その曲に魂を吹き込めないから。」

デュエットに関する話が続きますが、クリセット・ミシェルとのコラボレーション曲"Take It"
これも素晴らしい大好きな曲です。どのようにしてコラボレーションを進めたのでしょう?
「クリセット・ミシェルが登場してからずっと僕は彼女のファンだった。
クリセットの方も僕のショウを観に来ていて僕のファンだって言うんだ。
それでずっと彼女とコラボしたいって思っていた。
"Take It"の曲が出来上がった時、これは彼女にぴったりだって思った。
個性的で生意気な女の雰囲気でこの曲を完璧に仕上げてくれたよ。」

FantasiaとKandiとのツアーを終えたところですが、感想を聞かせて下さい。
「楽しかったよ。順調で笑いに満ちていた。二人ともとっても優しくて、才能がある歌手、
一緒にステージで組めて良かったよ。個人的にもツアーを楽しむことができた。
またぜひ一緒にやりたいね。」

あなたの履歴を読んでいて、80年代の終わりに"Gerard"という内輪のバンドをやっていて、
グループが解散した後、UPSで働いていたそうですが、その時、今の自分を想像できましたか?
「もし、自分に夢があるなら、決してそれをあきらめずに育み続けることを忘れてはいけない。
答えを言おう。僕は決して自分の夢を捨てなかった。
UPSでやりたくない仕事をしている時も、自分の夢のことを忘れなかった。
誰もが自分のやりたいことを現在しているわけではないと思う。
だがそれでも自分の向上心、大願、切望を決してあきらめずに炎を燃やし続けることだ。」

90年代のタミアとのヒットソング"Spend My Life With You"、この曲をタイムレスな音楽、
タイムレスなR&Bとして捉えれれています。
あなたの作品は人々からタイムレスとされている、そのことをどう思いますか、そしてどうすれば、
そのような曲が作れるのでしょう?
「アーティストにとって、それは最大の褒め言葉だね。画家でも作家でもソングライターにとっても。
自分の作品が時を、年代を超えて後世に残る物だと評価されるのは。
だからこそ、いつもそうありたいと思って作品を作っている。
ゆえにそう言われる時ほど嬉しいことはない。」

これで私のこちらの質問はすべてですが、あなたが付け加えたいことは?
「話せてとても良かった。そしてそれでは、これを最後に。
ツイッタ―のフォローをよろしく。Twitter @Ebenet
そして僕のウェブサイトもね。EricBenet.net
僕のツアースケジュールも掲載されているから、ぜひチェックしてみて。
以上だ。」

http://youknowigotsoul.com/?p=5326

Eric Benet - Never Want To Live Without You ( Behind the scenes )

2011-01-23 00:51:09 | "Lost In Time"発売後
エリック・べネイ、"Sometimes I Cry"に続き、5thアルバム"Lost In Time"から、
"Never Want To Live Without You"のプロモ映像の撮影に入っている。

映像の中でエリックは結婚式を挙げる。
黄色のバラを襟元にタキシード姿のエリックが花嫁を待つ。
ブライド役の女性のウェディングドレスはスタイリストが用意した中から、
エリックが選んだビンテージ物。
ロマンティックな映像に仕上がりそうで楽しみ。

エリックは実際にこの曲を歌ってひざまずき、
マニュエラにプロポーズしたそうだ。
二人の近い日の結婚を暗示させる映像。

Eric Benet - Never Want To Live Without You ( Behind the scenes )


今後のエリックべネイのライブの予定。
ジョージア州アトランタで2/12にベビー・フェイスとヴァレンタインコンサート。
http://www.ticketmaster.com/event/0E004594A2608C87?artistid=1314125&majorcatid=10001&minorcatid=202


その後、オハイオ州で2/25に2ショウ。
http://benetvonnjazz.eventbrite.com/

ヴァレンタインの来日かと期待していたので、
日本のファンの私たちはもうしばらく待たなければならないようです・・・

PS gooブログがリニューアルされてしまって、写真の張り込み方が良くわかりません
特大の写真とちっちゃな画像でごめんなさい。
新しいgooブログのリンクの貼り方がや~とわかったので、そのうち写真もきっとできるようになるでしょう。

エリックとマニュエラ、婚約おめでとう!

2010-12-29 00:05:59 | "Lost In Time"発売後
エリックべネイの新しいアルバム、"Lost In Time"から
タイトル曲の"Lost In Time"をバックにエリックの画像がスライドになっている。
エリックべネイへの愛情のこもった映像、作った人が大ファンであるということが良くわかる。
その中で娘のインディアとの写真もあるが、彼女のマニュエラの写真がたっぷり、
そしてエリックのミルウォーキー時代の仕事仲間で昨年亡くなったヴィッキーとの2ショットも。

エリックとマニュエラはもう4年近い付き合いになる。
私のこのブログのプロフィール写真は
2007年のエリックのツアーに同行したマニュエラが撮って送ってくれた。
かいがいしくエリックの世話を焼き、気を配る彼女の姿にマネージャーか、
カメラウーマンなのかとさえ思った。
エリックべネイファンクラブのアメリカ代表トロイリンとも、
「あの人だったらエリックにぴったりなのにね。」
「ほんとに、マニュエラがずっとエリックと一緒にいてくれればいいのに。」
なんて話をした。

その後、グラミー賞にノミネートされ2009年に来日したエリックに
マニュエラは同行しなかった。
二人はこの時期、少し距離を置いていたようだった。

今年に入ってまた二人のペアショットを見かけるようになった。
そして先月、ラジオのインタビューでエリックはマニュエラと婚約したことを話した。

facebookにこの映像と共に、「エリックとマニュエラ、おめでとう!」と投稿すると、
エリック本人から「ありがとう。」とコメントを貰った。
結婚式は来年になるのだろうか。
エリックべネイ、おめでとう!
マニュエラは恵まれない子供たちへと向け支援活動をするチャリティー団体、
Perfect Worldを主宰している。
二人が一緒になり、音楽へ世界へと更なる飛躍の年に来年がなりますように。

Eric Benet - Lost In Time (Video)



FLOSS Magazine Eric Benet Interview

2010-12-28 08:54:59 | "Lost In Time"発売後
"Lost In Time"は、今までの僕のキャリアの中で最高のアルバムだ。
70年代後半がテーマ。
ワーナーに行き、今回はもっと予算を取って欲しい、
ホーンやストリングスも付けたいし、人気のあるミュージシャンとも組みたい、
と話した。

1stシングル、"Sometimes I Cry"は大好評だった。
リル・ウェインが獄中でマックスウェルのウーマンズワーク以来の名曲、
とまで言ってくれた。

ほんとうにステージで観客を魅了できるだけのアーティストなのか、
きちんと歌えている人なのか、それが最近重要視されていないように思う。

最初に浮かんだメロディー、そこに楽器一つ一つ、ギターをグランドピアノを付けていく、
最初のメロディーが決まれば他の音もついてくる、歌詞も生まれる。
そうやって昔ながらのやり方で曲を作った。

どの曲が好きかって?
それぞれ違ったカラーがあるし、それぞれの曲が違った意味での70年代を表している。
どの曲も愛着があるし、一つとは言えない。

みんな、どうもありがとう。
ツイッタ―、ファンクラブ、オフィシャルファンページもチェックして!

FLOSS Magazine Eric Benet Interview



Eric Benet - Never Want To Live Without You

2010-12-14 08:12:08 | "Lost In Time"発売後
Eric Benet"Lost In Time"、発売されてからちょっと時間がたった今、
あなたのお気に入りの曲は何でしょう?
最初に聴いた時と印象が変わったでしょうか?

エリックも言っていますが、私もその時々で好きな曲は変わります。
エリックのアルバムの一曲目はいつもアルバム全体を通して
伝えたいと思うテーマのメッセージソング。

そういう意味で"Never Want To Live Without You"
"Lost In Time"全体の雰囲気を表現している曲なのではないでしょうか。

このYoutubeの映像、観客がいるかのように映っているが、
スタジオで録画されたもの。
画像もクリアで大きくして観るとますます臨場感あり。
この時に撮影した他の曲と一緒にDVDになるといいなと勝手に期待している。

Eric Benet - Never Want To Live Without You LIVE



エリック・べネイ インタビュー by Essence TV

2010-12-12 00:14:05 | "Lost In Time"発売後
Eric Benet エッセンスTVのインタビュー映像
http://videos.essence.com/?autoplay=true&mediaKey=9c16a39c-4176-491a-85ed-566bd3412c6f?adid=9c16a39c-4176-491a-85ed-566bd3412c6f_sphere_essence2

"Sometimes I Cry"について***
失恋のショックから立ち直れず、泣く、食べられない、眠れない・・・
そういうところから次の段階に入る。
また日常の生活に戻って人生を楽しむことができるようになる。
デートもするかもしれない。
そういう時に、もしかするともっと頻繁に幸せだった思い出が蘇ってくる。
目の前でスパークするように。
ラジオから彼女の好きだった曲が流れる、机の引き出しから彼女の手紙が出てくる、
そんなことをきっかけにして。
冷静に終わったこととして「大丈夫。」と対処しようとするけれど、
決して穏やかな気持ちではいられない。
"Sometimes I Cry"はそういう時期の気持ちを歌った曲。

メディアの目にさらされることについて***
曲を作り、観客を前にして歌うことが僕は大好きだ。
そのためにはメディアに注目してもらうことも必要だから、
それには悪い面だけでなく、恩恵に授かっている面もある。

"Sometimes I Cry"がハル・ベリーのことではないかと***
マスコミは僕の破局の相手として彼女のことしか知らないからね。
でも他にもいくつも失恋の経験があるんだよ。
今までのたくさんのブレークアップの体験の集大成がこの曲へと繋がった。

centric TV-Eric Benet As Written

2010-12-10 00:00:55 | "Lost In Time"発売後
アメリカで先週放映されたcentric TV "Eric Benet As Written"のフルの映像。
アメリカのファンクラブの会長がアップしてくれた。
その後、アクセスが殺到して接続が巧く行かなくなったのか、
今は短縮版がアップロードされているようだ。
http://yfrog.com/n6rrvz

20分余りの映像。
今までのエリック、今のエリック、オンのエリック、オフのエリック。
すべてがそこに描かれていると言っても過言ではないほどの映像。
ステージで歌うエリック、家族と寛ぐエリック、従兄のジョージと語り合うエリック、
ライブの前のリハーサル、終わった後の会話。オープンカーを運転するエリック、
彼女のマニュエラと過ごすエリック。娘のインディアと歌うエリック。
お母さんや姉達と一緒の画像。映像。

「ソングライティングは自分にとっては最高のセラピーなんだ。
楽しい時も、そして何があっても。辛い時も曲を作ることで自分を立て直し、
気持ちを切り替えることができる。」

「ステージに上がると歌詞と曲に集中する。
ステージに出る直前は、目を閉じて深呼吸する。」

「今までの人生を振り返ってみると何もかも意味があった。
子供の時から音楽が大好きで、曲や詩を書いていた。
家族みんな音楽が好きだったけど中でも従兄のジョージは特別な存在だった。」

ジョージと二人の映像になる。
「初めて二人で作った曲は何だったっけ?」
ジョージ「ジーナだよ。」
「あー、あの曲が最初だったね。(早速歌うエリック)
あの頃は僕たち、スティービーとアースが大好きで良く聴いていた。」

「"Femininity"は女性の素晴らしさを歌った曲だよ。
そう、"Chocolate Legs"もね。」

「"Lost In Time"のアルバムは自分のキャリアを掛けて作った。
このアルバムのスピリットはR&Bの魂、それをパッケージにしたもの。」

"Take It"のリハーサル映像。
バックコーラスの女性に「もう一度、サビの部分を歌おう。
こういう風にやって欲しいんだ。」と歌ってみせる。

「"Sometimes I Cry"はジョージと話し合いながら最初に歌詞、
そしてメロディーが付いてきた。」

韓国ライブの映像。
「この時は観客との間に素晴らしいコネクトを感じた。
エネルギーが交差してお互いに理解し合えたと思った。」
楽屋に入って来て「最高だった!」と一言。
エレベーター内の映像。
「僕の今回のツアー、後何日残っているんだ?」と言いながらも、
それをメロディーに乗せて歌っている。

スティーブ・ハーベイのショウに出演する前の映像。
「スティーブはインタビューが巧い。
話しているうちにこっちも考えがまとまって来て、
あらためて自分の知らない部分に気づける。」

オープンカーを運転してビーチに行ったエリックはそこで話し始める。
「人間の素晴らしさはどんなに傷ついてもそのことを通して強くなれることだ。
人生で何度かどん底を味わった。
その中の一つはインディアの母、タミ―が亡くなった時だった。
インディアの母親のタミ―、とっても可愛くて優しく正直な人だった。
決して人を傷つけたりしない、思いやりがある女性だった。
それはインディアにも受け継がれている。
インディアは部屋に入ってきた途端、周りを和ませるような雰囲気を持っている。
それは彼女の魂の純粋さがあるから。
インディアは歌の才能がある。声もいいしね。」
レーシンググローブを付けた手で何度か涙を拭いながら心の内を語るエリック。

「レコードレーベルと95年から契約を更新してきて、信頼関係を深めることができた。
今回も『新しいレコードを作りたい。今度はもっと予算を取って欲しい。』
と率直に言えた。」

映像は"Take It"のスタジオ録画に変わる。
このスタジオでかなりな映像を収録している。
これはいよいよライブDVDの発売があるのかとちょっと期待。

「15年間のソロのアーティストとしての旅が"Lost In Time"へと繋がった。
このアルバムは音楽に対してのリスペクトも表している。
70年代へのオマージュでもある。
人の心の深い部分、繊細な気持ちも描いたつもり。
作ることで僕にとってはセラビーになったが、
これを聴く人の気持ちをきっと豊かにできると思う。」

映像は同じスタジオで歌う"Something Wrong"になる。
やはりDVDを作っているのではと期待が深まる。

今まで観た中でもエリックのすべてが表現されている映像、
これがアメリカで週末に放映されたとは。
今回のCDのプロモーション、ワーナーも本気でやってくれている。