Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

再び思い出の地へ

2011-12-29 20:37:02 | 私の日々
12月も中旬となった頃、
「Aはお正月はニューオリンズでしょう?」と母の言葉を聞いて、耳を疑った。
9月初めに航空会社のサイトからチケットを購入、
その後、下の弟が大病したこともあり、そのまま旅行の計画は放り出してあった。
そして夫とも相談してキャンセルつもりでいたのだ。

チケットは購入翌日は無料でキャンセル、変更可。
翌々日からは出発寸前まで変更も取り消しも同額の手数料になっていた。
もし旅行代理店を通して購入してあったら、
キャンセル料が出発日が迫るに従って増していくゆえ、
とっくにキャンセルしていたと思う。

救急で入った最初の病院で社会復帰は、できたとして半年後、
退院後はリハビリ施設へと言われていた弟。
転院先の病院からは手術の約2週間後に主治医から自宅への退院を告げられた。

リハビリのプログラムも一通りクリアできているので、
通う必要もないと言う。
後は日常生活を積極的にすることが最も良いリハビリになる、
という意見だった。
仕事は短時間から初めていき、脳を活性化させていくこと、
しかし睡眠をしっかり取って脳を休めることを忘れないように、
と医師は言葉を加えた。

家に帰って3日後には私と一緒に帽子とメガネを買うために、
近くのショッピングモールまで歩いた。
最初は以前と違ってしまった体調に違和感があったようだが、
その後毎日歩いて体力をつけ、22日には職場に挨拶に行ってきたという。
往復の通勤時間が長いこともあり、さすがに疲れたようだったが、
それでも年末までにもう一回、半日だけ仕事の整理に行くと言っていた。

80才近い母が「ニューオリンズ」という地名をはっきり覚えていたのも驚いたが、
キャンセルするつもりでいると言った私に、
そんなことをされたら心苦しい、自分達だって好きなことができなくなってしまう、
ぜひ、行って来て欲しい、と意外な言葉が返ってきた。

12月も10日を残す余りになって、切れていたESTAの申請。
まだ空室のあるホテルを物色し始める。
最初に目を付けていたところは既にすべて満室。
残っているところから、私が泳ぎたいのでプールのあるホテル、
夫が喫煙者なのでバルコニーのある部屋を選択。
フレンチクオーター、バーボンストリートのド真ん中だ。

前回のNOLAへの旅、ニューオリンズへは直行便がないので、
最寄りの都市で直行便があるヒューストンで往復乗り換えた。
今回、ネットで予約するのにあたって画面を見ていたら、
行きに最短時間で行くのがLA乗換え、帰りはアトランタ。
乗り換え時間を短く設定してしまったのが少々心配なので、
航空会社に問い合わせたが、まず問題ないとのこと。

結婚25周年、記念日の日は弟の入院先で迎えたが、
年末は家族皆で旅行へと送り出してくれることになった。

アメリカ南部には独特の雰囲気がある。
南北戦争前にはアメリカ屈指の大都市でその後も古都して親しまれ、
ハリケーンカトリーナ以降、観光地としても衰退してしまっているニューオリンズ。
前回に見学したハリケーンカトリーナの被災地とその復興状況、
2年半たった今はどれくらい復興が進んでいるだろうか。

人懐っこくて親しみやすい人々、大木にぶら下がるようにして、
生えているスパニッシュモス、ねっとりするような湿気と暑さ。
カリフォルニアしか知らない夫にぜひ、これを味わって貰いたい。
前回は行けなかったプランテーション、また市内のクラブやレストラン、
街中を散策するのもいい。
もっとも今の時期は日本の秋口程度の陽気らしいけれど。

ついでに全く予定を入れていなかった来年のライブ、
ブルーノートのレイラ・ハサウェイとビルボードのカ―ク・フランクリンを予約する。
何だかようやく日常が戻ってきたかのようだ。

皆さまもどうぞ、良いお年をお迎え下さい。

Java Jazz 2012

2011-12-27 10:19:53 | その他のライブ
フランク・マッコムが「来年のジャカルタジャズフェスティバルに出る」
とfacebookに投稿した。

ジャワジャズの存在を私が知ったのは2005年。
エリック・べネイはこの年に初めてインドネシアを訪れ、
ジャカルタジャズフェスティバルに"Spiritual Thang"で登場し、
まだその時点では発売の決まっていなかった"Hurricane"も歌った。

この時、娘のインディアも同伴したエリック、
バリ島にも滞在し、以来最もお気に入りのリゾート、
と度々インタビューでも答えている。

その後、2006年、2010年とエリックはジャワジャズに参加する。
特に2010年はたいへん手厚いもてなしを受け、
オープニングでも歌い、来賓としてインドネシアの大臣らと同席。
この時に歌った曲がビッグバンドをバックに"Satisfaction"
おまけに足元を見ると靴ではなくビーサンだった。
思いっきり、寛いで楽しんでいる様子が伝わってくる。

旅のシュミレーションが趣味の私は、
この年にどうやったらジャワジャズに行けるか調べてみた。
以前は往復直行便があり、
バリに行く人はジャカルタで乗り換えていたが、
今はバリの方が観光地として栄えたせいか、
デンタバザールへの直行便が中心になっている。

チケットはどのように入手するのかと検索していたら、
「ジャカルタジャズフェスティバル&ゴルフ」
日本の旅行代理店で昼間はゴルフをして、
夜はジャワジャズを観るというツアーがあった。
またジャカルタのホテルの中には「宿泊+ジャワジャズ鑑賞パック」
というのを売り出しているところもあった。

コンサート会場から徒歩圏にいくつかホテルもあり、
安全にホテルから歩いて会場へと行けそうだ。
しかし2010年度に参加した時の逸話をエリックのマネージャーから聞いたが、
オペレーションが悪く、開始時間が遅れたり、
観たいアーティストのライブ会場に混雑でたどり着けなかったりと、
いろいろあったようだ。
それでもアバウトなお国柄、エリックのマネージャーは
他のアーティストのPAを担当したり、
また首相が突然、ライブ鑑賞に訪れたりなど、
サプライズもあったらしい。

ニューオリンズのエッセンスミュージックフェスティバル、
私も含めて周囲に行ってきた人は数人いるが、
ジャワジャズ経験者とはまだ会ったことがない。

我こそはと思わん方、ぜひ来年行ってきて、
どんな様子だったか知らせてほしい。

参加アーティストリスト、
参加予定者にスティービー・ワンダーと
シンディー・ローパーが入っていて、
「まだ確認が取れてない」と書かれているけれど本気かな。

Al Jarreau & George Duke Trio
Barry White Show & The Pleasure Unlimited Orchestra
Bobby Caldwell
Bobby McFerrin
Carl Allen
Chris Standring
Dave Koz
David Sanborn
Depapepe
Duwende
Erykah Badu
Frank McComb
George Duke Trio
Herbie Hancock
Joey DeFrancesco
Juilliard Jazz Quartet
Laura Fygi
Mamas Gun
Mayer Hawthorne & The Country
Medeski Martin & Wood
Pat Metheny
Poncho Sanchez Latin Jazz Band
Quincy Jones presents : Alfredo Rodriguez Trio
Robert Randolph and The Family Band
Ron Carter
Ron King Big Band
Sheila E.
Soil and `Pimp` Session
Swing Out Sister
Taylor McFerrin
The Manhattan Transfer

Artists Pending Final Confirmation
Cyndi Lauper
Stevie Wonder

Eric Benet - This Christmas

2011-12-25 00:13:19 | エリック・ベネイライブ(日本以外)
12月も20日を過ぎた頃から、
コンビニでもダニー・ハサウェイの歌う"This Christmas"が流れている。

エリックべネイのアメリカのファン達に人気のある
ダニーの娘のレイラ・ハサウェイ。
彼女の歌う"This Christmas"を初めて聴いた時、
お父さんよりも野太いユニークな声に、
最初は男性が歌っているのかとびっくりしたほどだ。
来年早々にはLalah Hathawayの来日がある。

でも私達、エリック・べネイファンはこの曲を聴かないと、
クリスマスが来たっという感じにならない。
2005年にエリックがソウルトレインで歌った"This Christmas"

この曲の歌詞通り、
エリックにとって今年のクリスマスは特別なものになった。
そしてそれを皆と分かち合いたいとエリックは歌っている。


Eric Benet - This Christmas


Hang all the mistletoe
I'm gonna get to know you better
This Christmas
And as we trim the tree
How much fun it's gonna be together
This Christmas

Fireside is blazing bright,
We're caroling through the night
And this Christmas will be
A very special Christmas for me

Presents and cards are here
My world is filled with cheer and you
This Christmas
And as I look around,
Your eyes outshine the town they do
This Christmas

Fireside is blazing bright
We're caroling through the night
And this Christmas will be
A very special Christmas for me

Merry Christmas
Shake a hand, shake a hand now

Merry Christmas
Merry, merry Christmas

Eric Benet - I Really Don't Want Much For Christmas

2011-12-24 00:04:26 | エリック・ベネイ、アルバム外の曲
Eric Benet - I Really Don't Want Much For Christmas


「クリスマスに自分は多くを望まない、
高価なプレゼントも欲しくはない

ただ望むのはホームレスの子供たちが
屋根の下で過ごせること
飢えに苦しむ人がなくなること
憎しみや狂気がなくなり
人々に平和と祝福がもたらされること」

21日に二人目の娘Luciaが誕生したエリック・べネイ、
今年のクリスマスはこの歌詞そのものの気持ちで、
迎えているのではないだろうか。

Merry Christmas!
今日は皆さまもクリスマススピリットに満ちた一日を。

I really don’t want much for Christmas
Maybe just peace and while you’re listening
It couldn’t hurt and might be nice
If what the season brings could last beyond one silent night

I really don’t want much for Christmas
No, hunger’s high upon my wish list
No fancy toys, please give instead
A roof above each homeless child’s head
It’s all so grand and jolly
We deck the halls with boughs of holly
You take care of carols and cozy fires
But somewhere there’s no rejoicing

I really don’t want much for Christmas
You could lose hate and I’d be blissful
Make all the madness disappear
That’s it for what I wish
No diamond-studded gifts
I really don’t want much this year but love

おめでとう、エリックとマニュエラ!

2011-12-22 14:41:16 | エリックベネイの愛と人生
先程、エリックべネイとマニェラの間に女の子が誕生したとの投稿、
アメリカのファンサイトにみつけた。

エリックからもマニュエラからもまだコメントはない。
いずれ可愛らしい赤ちゃんを二人が抱いている写真が公開されることだろう。

今日は夫の誕生日、朝「おめでとう!」と送りだしたら、
午後になってエリックとマニュエラにベビー誕生のニュースが入ってきた。
夫と同じ誕生日と思いきや、LAでは現在まだ21日のはず。
ということは赤ちゃんは射手座、私と同じ星座だな、などと思いにんまりしている。

エリック、赤ちゃんの誕生、ほんとうにおめでとう!
マニュエラと共にこれからも幸せな家庭を築き、
更にアーティストとして、男性として輝き続けていって欲しい。

マンダリンの木の下で

2011-12-20 08:21:41 | エリックベネイの日々&KyteVideo
"Love under our mandarin tree"とエリックべネイはこの写真を投稿した。
「オレンジの木の下で」ではなくて、あえて「マンダリン」

右上にたわわに実ったマンダリンオレンジが写っていて、
その下で安らかな表情でエリックに身をゆだねているマニュエラ。
マニュエラを抱きながら遠くを見つめるようなエリックの瞳は限りなく穏やかだ。
臨月真近のマニュエラのお腹とオレンジのコントラストが微笑ましい。
二人、いや三人を見守るかのようにかぶさるオレンジの木。

以前、facebookやツィッタ―ではなくてmyspaceが全盛だった頃、
エリックはよくちょっとした写真に彼独特の気の効いたキャプションをつけて、
アップしていた。
その写真とコメントを見るのが楽しみで、さすがソングライター、
エリックは詩人だなと思いながら、眺めていたものだった。

真冬の時期にパームスプリングスに滞在したことがある。
オレンジやグレープフルーツの木が実を付けている様子、
日本では考えられない光景に目を奪われた。

絵の構成は全く違うけれど、この写真を見ながら
なぜか私はラファエロの「聖家族」を思い出していた。

Eric Benet Tribute to E W and F @Soul Train Awards

2011-12-19 10:57:12 | エリック・ベネイライブ(日本以外)
公開される写真というのは、たくさん撮られた中で最も臨場感、
勢いがあるものを選ぶことと思うし、
ハレの舞台ではエリックべネイもとびっきりのおしゃれをして、
ヘアメイクもほどこされ、ライティングもされ、修正もされているはずだ。
それでもその人の心というのが写真には出る。

この写真のエリック・べネイ、喜びと共に謙虚に歌を大切に
フィリップ・ベイリイに捧げている。
ジョーやロビンと一緒に歌えて、最もこの曲の要となる場所をエリックが歌い、
二人がバックアップする。
しかもソウルトレインのアースウィンド&ファイヤーへのトリビュート。
目の前にはアースの面々が座って観ている。
いくつかのインタビューでエリックはこの時の感檄を語っている。

EW&FのドキュメンタリーDVD"Shining Stars"
2001年に製作されたこのDVDの中でエリックは「若手の有望株」
として紹介され、フィリップとのデュエット曲を依頼され、
"Wanna Be Loved"をスタジオで収録する映像がある。
このDVDの中でアースの"Reasons"を聴きながら、
フィリップに向かって「この曲、最高だ。
いつもこれを聴くと、ほんとうに凄いって毎回感動するんだ。」
と話しているシーンがある。

その"Reasons"をフィリップの前で歌う機会が巡ってきた。
この時のエリックの緊張と嬉しさはいかばかりだっただろう。
フィリップに納得してもらえる歌、失礼がないように、
でも自分らしさも出す、そんなことをエリックは考えたのだろうか。
いずれにせよ、最高のファルセットを聴かせてくれている。

動画は満足そうに微笑みながらスタンディングしているフィリップの後姿も捉えている。

こちらはロングバージョン
http://fmusictv.com/live_video/016696-earth-wind-and-fire-tribute.html

こちらはTakakoさんに教えていただいたYouTube映像
エリックの出番は4:25~6:30

Tribute to Earth Wind and Fire at Soul Train Awards 2011

Eric Benet - Real Love Music Video - Behind The Scenes

2011-12-17 01:16:17 | エリックベネイの日々&KyteVideo
Eric Benet - "Real Love" Music Video - Behind The Scenes


エリックべネイ、新曲"Real Love"
プロモーション映像がまもなくアップされる。
その前に特別に披露された撮影裏の映像。

監督からコンセプトの説明がある。
テーマは美しさも辛さも含めた本物の愛の姿だということ。
そしてエリックが登場。

大邸宅の前でハ―レイ・デビッドソンにまたがっている。
一瞬、「愛と青春の旅立ち」のリチャード・ギアを思い出してしまった。
「この撮影のためにウィスコンシンのミルウォーキーからバイクで来たんだよ。」
などとジョークを言っている。

「撮影に借りたこの邸宅は素晴らしいね。
大邸宅、というよりも宮殿に近いよ。」とエリック。

ロケ現場の室内、小劇場も紹介される。
「長い年月を経て、お互いに相手に怒りをぶつけたり、
いろいろあって培ってきた愛の尊さを描きたかった。」
結婚歴の長い老夫婦達が登場し、長続きの秘訣、
お互いの相手への想いなどを語る。

邸宅のプールを前に歌うエリック・べネイ。
相手役の女性も紹介される。
映像を撮り終っての打ち上げで、はしゃぐエリック。
最後に着ているロゴ入りのトレーナー、これ欲しいな。

エリックべネイの喜びがこの映像には溢れている。
ファンにとってはこのBehind The Scenes映像だけでも、
充分、幸せな気持ちになる。

新しい自身のレーベルからの初めてのプロモーション映像、
どのように仕上がってくるのだろうか。
公開されるのが楽しみだ。

Eric Benet Live at Kwanzaa Fest 2011

2011-12-16 00:01:13 | エリック・ベネイライブ(日本以外)
Eric Ben醇Pt Live at Kwanzaa Fest 2011


ラジオパーソナリティーのスティーブ・ハーベイの行なったイベント、
エリックべネイは先週末午後2時からダラスで行なわれたKwanzaa Festivalにゲスト出演。
ミニコンサートを行った。
"The Hunger""Chocolate Legs""You're The Only One"
"Sometimes I Cry""Real Love" "Georgy Porgy"などを歌った。

ファンクラブメンバーのガブリエル、ソンヤ、キャシーとの写真がアップされていたが、
新しく映像が上がってきた。
その中にガブリエルがいるのを見つけてエリックが「よっ、来てたね?」
みたいな一瞬がある。

"Scream!"とエリックが歌うと叫び声が上がる。
みんな、カメラや携帯を構えているが、エリックはそれを取り上げては、
自分を撮って渡している。

まるで体育館のような場所だがこの熱気は凄い。
黄色い声が上がりっぱなしだ。
あらためてエリックのアメリカでの人気の高さに驚かされる。
日本のライブハウスであんなに身近に接することができるのは、
信じがたいことに思えてきた。

エリックが群集の熱狂を楽しみつつ余裕で歌っている姿には、
オーラが輝いている。
最新のライブ映像を観ていると次の来日が待ち遠しくなってきた。

Eric Benet、新しい家族と音楽のスタイル

2011-12-14 16:08:21 | エリック・ベネイ関連インタビュー
画像は8月に行なわれたエリックべネイとマニュエラとの結婚式の日のインディアとエリック。

Eric Benetの新しいインタビュー記事を訳してみた。
http://www.starsentertainment.com/interviews/item/6286-eric-benet-on-new-music-and-new-family.html

エリックべネイは今や音楽業界においてもシングルペアレントとしても知られた存在だ。
べネイは先ごろ”Sometimes I Cry”で
グラミー賞の”Best Traditional R&B Performanceにノミネートされたばかりだ。
新妻、マニュエラとの子供も間もなく誕生する、
新曲”Real Love”もヒットチャートを上昇している。
そして制作中の新しいアルバムは新しいレーベルからの発売になる。
すべてにおいてお初が続くエリックべネイに電話でインタビューした。

「ワーナーブラザースに僕との契約を解除してほしいと頼んだよ。
95年からずっと所属していたからね。
何もかも始りがあれば終わりもあるさ、ワーナーは寛大にも認めてくれたよ。
自分のレーベルのディストリビューターとしてEMIと新たに組んだ。
とても良い関係を築きつつある。
レーベルとして新しいシングルを出し、そのプロモーション映像を撮影する、
そしてアルバムをリリースする、
自由に自分の希望通りに物事を進めることができたおかげでよりクリエーティブになった」

シングルとしてアルバムから”Real Love”が発売されたものの、
まだアルバム自体は制作中だ。発売予定は2012年春。
「独立して第一作を発表するにあたって、
自分の脳内から今まで使っていなかったすべての知識を導入しているよ。
お陰で最強の純粋な気持ちのこもったアルバムになりそうだ。
僕のアルバムはいつも70年代の影響を受けてきた、
今回ももちろんそれは続くが、
現代的な要素も取り入れて行こうと思っている。」

今までにエリックはフェイス・エバンス、タミア、マライア・キャリーなど
様々な歌手達とデュエットをしてきた。
今回のアルバムでもデュエットは期待できるのだろうか?
「今の段階で既に決まっているデュエットは娘のインディアとだ。
彼女は才能があるから隠しておく手はないよ。
このプロジェクト終了後にはもっとサプライズもあるからね。」

インディアはエリックの20才の娘で
エリックのガールフレンドだった彼女の母親は
インディアが誕生した約2年後に交通事故で亡くなっている。
エリックは男手一つでインディアを育ててきたが
この12月に新しい妻、マニュエラとの間の子供が誕生する予定だ。
「今回は心の準備ができている。
自分の人生を振り返ってみて、インディアが生まれた時程の喜びはなかった。
それをもう一度経験できると思うと喜び以外の何物もない。
インディアが生まれた時、自分は何もわからず、シングルファザーだった。
でも今は20才になる娘が立派に育っている姿を見れば恐れるものは何もないよ。」

マニュエラはプリンスと結婚していた。
二人は長い付き合いを経てこの夏に結婚式を挙げた。
「男性としていろいろな経験を経て、今の段階でマニュエラと会えたのは運が良かった。
伴侶を得るのに相応しい時期に彼女との出会いがあった。」

既に誕生するのは男の子か女の子か知っているのだろうか。
「まだ知らないんだ。
あえてサプライズとして取っておきたかったから。
でもわかり次第、発表するよ。」

家族について言及するなら今後のインディアの音楽活動はどうなるのだろうか。
「僕の反対にも屈せず(業界の厳しさから学業を優先することをいつもアドバイスしてきた)
彼女は自分でシンガーソングライターとしての位置を確立してきているよ。」

ベビー誕生によって今後どう変わっていくのだろう?
「今までも充分頑張ってきたつもりだけど、
もっと違うやり方ができたとも思う。
インディアとは仕事柄、離れて過さなければならないことも多かったが、
振り返ってみると、もっと一緒に過ごしたかったとも思う。
これからは仕事の際に子供を同伴して出掛けるのも良いかと考えている。」

*****************************

今後、ツアーでの来日、エリック一人ではなく、
ファミリーで来日、などという姿が見られるかもしれない。

エリック・べネイ トークショウに出演

2011-12-11 09:59:57 | エリック・ベネイ関連インタビュー
エリックが近況や日常をリラックスした雰囲気で語っている。
インタビューアーの女性が明らかに根っからのエリックファンで、
質問も的確、エリックのことを尊重しながら、
彼の優しさやユーモアのセンスを引き出していた。
( )内は私の付け加えた部分です。

「エリック、あなたには兄弟とか従兄とかいるの?」
独身の兄がミルウォーキーにいるよ。(注:スティーブン)
「彼はあなたに似ている?歌も巧いの?」
似ている。歌えるよ。
「その件について後で個人的に話しましょう(笑)」

「独立してみてどう?」
長年の夢が実現したし、レーベルに自分の要求を通すためのストレスから
自由になれたね。

「テレビ映画"Trinity Goodheart"は素晴らしかったわね?
皆、観た?あら挙手したのは三人だけ?
ぜひ、観て欲しい素晴らしい作品よ。
これからも映画に出る?」
君はマーティン・スコセッシ監督と友達?(エリックは以前から彼の作品に出たいと言っている、
冗談かもしれないが)
「知らないわ。私が主役で共演だったらどう?(笑)」

「結婚おめでとう。赤ちゃんももうすぐ生まれるのね。」
予定日は12月末だよ。
僕はずっとイメージしていたんだ。
インディアが妹か弟を抱いているところ。
それがほんとうになるんだと思うと感慨深いね。
(マニュエラとの間の子供が誕生することで、
インディアに寂しい思いをさせないようにと、ここのところ気遣っていることが、
最近のインタビューや映像で節々に感じられる)

「みんな、エリックが前に結婚していたこと知ってるわよね?
相手が誰だったかも。そこから何を学んだか教えてくれる?
(一瞬、『また来たか』と引きそうになったエリックへ)
エリック、これは離婚で傷ついて、もう結婚はこりごりと思っている人達のために
ぜひ、聞かせて欲しいの。」
確かにそう思ったよ。
もう二度と結婚なんてするもんかと。
あの時はお互いに相手を知らないままに結婚を急ぎ過ぎたね。
立ち直るまで時間が掛かった。
男性の方がきついかもしれないよ。
でもそこからいろいろなことを学んで、
今、自分が結婚するのに相応しい相手と出会えて、
仕事も順調だし、まさに適齢期、
良い夫、良い父親になれると思えたんだ。
「みんな、聞いた?殻を破って成長することよ。
エリック、言いにくいことを話してくれてどうもありがとう。」

「さて次の話に移りましょうか?」
何が次は出てくるの?僕の小学校の担任の先生とか?
「この番組はね、オプラ(アフリカ系アメリカ人の黒柳徹子版)
じゃないのよ。昔の曲で大好きな曲があるから、
それをちょっと聴いて。」
懐かしいな・・・"Only Want To Be With You"だね。
これは姉のリサとのデュオだったんだよ。
この頃はEMIに所属していて、芽が出なかったから契約を解除されたよ。
今はワーナーから離れて、EMIが僕のディストリビューターだけどね。
この曲が好きなの?
「大好きなのよ。あの頃、この曲がラジオから聴こえてくるのが楽しみだったわ。
お願い!リサのパートを歌うから、あなたのところを歌ってくれない?」
(エリックが忘れていた歌詞も彼女のサポートで二人はデュエットする
とっても良い感じだ)

「最高だったわ。ありがとう。では次の質問。」
動物だったら何になりたいとか?(笑)
「音楽をやってなかったらどんな仕事をしたかった?」
(しばらく考えて)脚本家だね。
文章を書くのが好きだから。

「ソウルトレインのパーフォーマンスは素晴らしかったわね。
その話を聞かせてくれる?」
ロビンとジョーが二人であのファルセットの部分、"Reasons"だったら、
僕が歌うべきだと立ててくれたお陰だよ。

「あなたの普通の一日ってどんな感じ?」
そうだな、ミルウォーキーのスタジオでレコーディングしている時もあるし、
都市でライブをやっていることもある、明日からはロシアだよ。
僕は飛行機で眠れないから歌手としては、長距離のフライトは厳しいんだ。
ロシアの後はダラス、その後、家に帰ったら妻の出産を待つ。
普通の一日ねぇ、平凡だよ。
朝起きて朝食は僕が作ったり、妻が作ったり。
彼女が作ることの方が多いかな。
つまらないテレビを見たり、ジムに行ったり。
たまにはクラブなんかもイベントがあれば行くけどね。
家にいる時は詩やメロディーを考えたりしているよ。

「曲は自分の経験を書くの?」
自分が経験したほんとうのことしか書かないし、
そういうものでなければ観客を感動させられないと思っているよ。

*********************************************

その後、観客からの質問を受けているエリック。
それぞれの曲を書いた時のインスピレーションとか、プロポーズの言葉とかが
質問に上がる。
観客からの質問で印象深かったのは、インディアが"Lost In Time"で参加した曲、
"Summer Love"のことを聞かれ、次のアルバムでも二人のデュエットがあると言った時の嬉しそうな様子、
「浮き沈みの激しい業界でどうやったら続けていくことができるのか、師と仰ぐ人はいる?」
と聞かれて「確かに変化が激しいこの業界でやっていくためには普遍的な音楽を愛する気持ち、
ビジネスマンとしてのセンス、謙虚でいることも大切だ。
多くの先輩から学ばせてもらっているよ。」と話したことだった。

Q&A with Eric Benet

Eric Benet-Real Love

2011-12-10 07:07:04 | エリックベネイの曲
画像はエリックべネイが新曲"Real Love"のプロモーション映像を撮影している所。
今までワーナーにいた時はエリックが希望してもプロモ映像が作られない曲があった。
またどういうわけか撮影したものの没になった映像もある。
これからは自分のレーベルなので好きな曲を思い通りに映像化することができる。

"Real Love"はエリック・べネイが9月に来日中に発表された。
海外にツアーで行っている間にアメリカのファン達にも喜んでもらえるようにという
粋な計らい。

テレビのモーニングショウで歌った初めてのライブ映像も上がってきている。
http://www.myfoxny.com/dpp/news/eric-benet-good-day-ny-20111129

ブログのアクセス解析にこの曲の歌詞、訳詞という検索語句が掛かるようになった。
訳詞を書いてみようかと思ったが、
もう、この曲はそのものズバリのマニュエラに捧げる愛の誓いの曲。
シンプルな歌詞で分かりやすい。

「朝、僕の隣で眠る君を見る時、
かけがえがないという言葉が浮かんでくる

僕達の愛がそれぞれの試練を乗り越えてきて
今、やっと掴んだということ
それがどんなに大切なものかがわかる

僕が君を好きなのは、
君が君自身、素晴らしいだけじゃなくて、
君は僕の良いところを引き出してくれるから

僕はこの喜びに浸りながら、
毎日を生きているよ

明日も同じように君を愛していく
君も僕を今日のように愛してほしい
決してこの愛を離したりはしない
これからももっと深くなっていく愛だから
世界中に本物の愛を掴んだことを知らせたい

こういう愛には悲哀が伴うことも知っている
でもしっかり掴まえていれば決して逃したりはしない
僕たちにはお互いに分かりあえる特別な絆があるから」

"Real Love"が収録されるNEWアルバムのタイトルは、"The One"
エリックのレーベル、Jorden House Recordから来年の春にリリースが予定されている。

Eric Benet - Real Love - OFFICIAL LYRIC VIDEO


Oh yeah oh babe
Don't you know we got the real
Real love oooh

Precious, a word that comes to mine
When the morning comes and you're asleep by my side
Cherish a word that could describe
How our love is stood to the many tests of time in our lives
There's a whirl wind of changes this life may bring
But the real thing just holds on come what may

Chorus:
And we got something real baby, real love uuh
Real love,
In a world full of make believe
We got something real girl, real love
Yes, real love, I'll bet everything on you and me

I love you not just for who you are
For the way you made a better man outta of me
Now I try, I try , I swear baby every day I try
To live a life deserving all this joy
Get to me, oh to me
Now you got your funny ways girl
Lord knows I've got mine still we keep on getting better
and better all the time

And we got something real Yea, real love uuh
Real love,
In a world where nothing's worth it seems
We got something real girl, real love
Just standing on strong for the whole world to see


Don't ever question what my heart needs tomorrow
Girl I just want the same love you gave me today
We got it for sure
the kind of love that knows that joy brings some sorrow
But we can't go wrong if we just hold on
ain't nothing stronger cause we got something real baby

Don’t you know we got a real
Don’t you know we got a real love for sure
Don’t you know we got a real
Don’t you know we got a real love for sure

「レーベルからの独立、そして新しいアルバムについて」

2011-12-08 20:27:19 | エリック・ベネイ関連インタビュー
昨日、YouKnowIGotSoulにEric Benetの新しいインタビューが掲載されたのを翻訳してみた。
http://youknowigotsoul.com/?p=16164

メジャーレーベルと契約していた多くのアーティストは、
何年か過ぎるとレーベルから契約解除されていく。
その中でもごくわずかが自らメジャーレーベルを離れ、
自身のレーベルを立ち上げていく。

エリックべネイは15年間を経てワーナーブラザースから独立した。
エリックが自分のレーベルを立ち上げる機会に恵まれたのは、
彼の今までの経験とファンがあってこそだ。

ニューシングル、”Real Love”のリスニングパーティーの後で、
エリックはYouKnowIGotSoulのインタビューに答えてくれた。

新曲、”Real Love”について、そして新しいアルバムについて、
前回のアルバム”Lost In Time”の成功について、
彼のNo.1シングルになった”Sometimes I Cry”について、独立後の変化について。
エリックべネイは熱く語ってくれた。

YKIGS「曲の背景や誕生に至るエピソードなど”Real Love”について教えていただけますか?」
Eric Benet: ずっと以前から独立して自分のレーベルを立ち上げたいと思っていたんだ。
今年の初めごろに契約を見直す機会があった。
そこで契約解除を円満にできるか確認したところ、
希望が通りお互いに満足する形で解消することができた。
新しいマネージメントサイドからも今がその時期だと後押ししてくれた。

“Real Love”については、例えば一年かけてスタジオに通いながらアルバムを作り、
その中でどれをシングルにするかと悩むよりも、
スタジオに行き、まず最も自分らしい曲、
音楽性や人生も含めて自分を表現できる曲として
”Real Love”を従兄のジョージ・ナッシュと作り上げた。
思った通りの美しい曲を作ることができた。
そしてそこから新しいアルバムへとスタートを切ることにした。
今までにない素晴らしいCDが来年の春には完成する予定だ。
(アルバムのタイトルは”The One”とされている)

「フリーになってどのような変化があると思います?
長い間ワーナーにいて、これからは自分が統括していくことになりますが?」
自分自身でレーベルを持てたという喜びは大きいね。
自分がオーナーだということ。
創造することに対しての自分のエネルギーが増し、
アルバムのキャンペーンも思った通りにできるんだ。

メジャーレーベルにいると他のアーティスト達と競合することになる。
もちろん同じレーベル通しで皆仲がいいんだよ。
彼らに対して好意も持っていたしね。
それでも予算の関係からレーベルとして
どのアーティストに重きを置いて行くかが決まっていく。
それぞれの浮き沈みもある。
皆が自分を優先して欲しいと思って要求してくる。
その点、自分のレーベルなら
自由で開放されたポジションにいることができる。
今までにないやりがいを感じているよ。

「”Lost In Time”は大好きなアルバムですが、
70年代のソウルミュージックを回帰する作品ですね。
新しいアルバムもこの路線ですか?」
ありがとう。そう言ってくれると嬉しいよ。
“Lost In Time”は70年代中旬へのオマージュが概念だった。
70年代には自分はまだ子供だったけれど、
今までのアルバムはすべて70年代の影響を受けている。
“Lost In Time”ではもう少しそれに踏み込み、
まるで70年代に作られたレコードのような雰囲気にしたかった。

新しいアルバムでは自分自身と自分の音楽のルーツを更に深めてみたい。
ちょっと変わったことや新しいことにも挑戦したいね。
新旧入り混ぜたアルバムにしたいと思っている。

ずっと付いてきてくれているファン達が必ず気に入ってくれて、
かつ若く新しいファン層も取り込みたい。
僕の曲を今まで良いと思ってもアルバムを買うには至らなかった人も手に取る、
そんなCDにしたいね。
現代的な要素も取り入れた作品に仕上げるつもりだ。

「”Lost In Time”ではクリセット・ミシェル、
レディシ、フェイス・エバンスなどとデュエットしていますね。
今回のアルバムでもデュエットはありますか?」
もちろん今回もそうしたいと思っている。
まだ曲を書いている途中で基礎作りをしている段階だが、
すでにデュエットが始まっている相手が一人いる。
それは娘のインディアだ。
曲はできあがっていて、もうすぐレコーディングする予定だ。
インディアは声も良いし才能もあるからね。
アルバム中に他にも一人か二人のアーティストとのデュエット曲を入れるつもりでいる。

「前回のアルバム中のインディアも参加した”Summer Love”、
とっても気に入っていますよ。」
ありがとう。

「”Lost In Time”中のシングルカット、
”Sometimes I Cry”はあなたにとってのNo,1ヒットになりました。
そのことがもう一度、これだけの曲を書かなければならない
というプレッシャーになったりしませんか?」
自分は今までに一度としてそういったプレッシャーを感じたことはない。
アルバムや曲をヒットさせ続けなければだなんて思ったことはない。

一つ一つのアルバムごとにそれが初めてのアルバムであるかのように思ってきて、
何かと較べるなんて考えたこともない。
自分の創造力を信じ、どの曲にも鳥肌が立つような興奮を持って臨んでいる。
作った曲にボーカルをのせてレコーディングする時はいつもワクワクするよ。
思い描いてきたメロディーが形になり、
一つの曲となる。その瞬間は感動的だ。
「この曲とあの曲とどっちがいい?」なんて思ったりなどしない。
一曲、一曲が自分にとってかけがえのない存在だ。

「Soul Train Awardでのあなたのパーフォーマンスは、素晴らしかった。
ツイッタ―で多くのファン達が感激のコメントを残していますね。」
ソウルトレインにパーフォーマンスやトリビュートでお呼びが掛るのは、
とても名誉なことで嬉しく思っている。
必ず二つ返事で引き受ける仕事だ。
受けてから「で、僕は何をするの?」なんて聞いたりするほどだよ。

今回は特にEarth Wind & Fireのトリビュートなのでたいへん名誉なことだと思った。
その上、僕の大好きな曲、”Reasons”、
フィリップ・ベイリーの素晴らしい歌唱力に劣らない最高のファルセットを聴かせる
というのはチャレンジだったね。
おまけに彼は最前列、正面に座って観ているんだよ。

JoeとRobin Thickeという最高のシンガー達と共演できたことも燃えたね。
アース ウィンド&ファイヤーというレジェンドに曲を捧げられるなんて
信じられないような出来事だったよ。

「初めての大役を演じたテレビ映画”Trinity Goodheart”が夏に上映されましたが
、これからも映画に出るつもりはありますか?」
やりたいね。今回の役はやりがいを感じた。
あちこちにチョイ役では顔を出していたけれど、台詞を覚えて、
ちょっと顔を出す、そんな程度だった。
今回は初めてアクティングレッスンも受け、役を掘り下げる訓練をした。
初めて演じることに手ごたえを感じ、その過程を楽しむことができたよ。

ありがたいことにやりたくない役を引き受けなければならないほど、
困ってはいないので、
またぜひやってみたいという役に出会えて
自分がそれにふさわしいと思えることがあれば引き受けると思うよ。

「新婚でもうすぐ子供が誕生する、
音楽に掛ける時間を減らして家族との時間にこれから重点をおいていく、
そんなことはありませんか?」
それは違うな。むしろ反対とも言える。
今までの人生の中でこれまでにない幸せが続いていて、
そのことでどんどん創作意欲が増しているんだ。

家族といる時間以外はこれまで以上に音楽をやっているよ。
家族の存在は僕が音楽や他の活動をしていく原動力になっている。
これからもいろいろなことに挑戦していくつもりだ。

「最後に何か付け加えることは?」
僕の音楽活動をずっと支えてきてくれた人達にほんとうに感謝している。
ツイッター、@EBenet、僕のウェブサイト、EricBenet.netにアクセスして
ツアースケジュールや近況をチェックして。
ファンクラブに入りたい人はTrueEBFans.comへ。
このインタビューにも感謝しているよ。

Nile Rodgers-Le Freak

2011-12-07 16:57:45 | NILE RODGERS & the CHIC organization
CHIC、ナイル・ロジャースの自伝"Le Freak"が今秋になって、
出版された。

アメリカの各地の書店で本の販売&サイン会が行なわれたようだが、
ニューヨークで並ぶファン達にサインをしていたナイル、
次の順番の女性を見て驚く。
それはエリック・べネイの身重の妻、マニュエラだった。
もちろん、ナイルはこのサプライズに大喜びで二人で記念撮影をしている。
マニュエラらしい優しい心遣いだ。
こんな素敵な女性がエリックと結婚してくれて良かったと思わずにはいられない。

さて私もこの本を読んでみたいと思い、Nile Rodgers宛てにツイートした。
「ナイル、日本からどうやって買ったらいいの?」
「アマゾンで売ってると思うよ。どうもありがとう。」と返事を貰う。

アマゾンにオーダーすると在庫がありすぐに届いた。
今まで洋書を読み始めて挫折した経験は数知れずだが、
普段、ナイルのブログを読んでいるせいか、
あるいはナイルについての予備知識があるためか、
そしてナイルのファンであるというのが一番の要因かもしれないが、
毎晩少しづつ読んでいる内に三分の二ほどを読み終わった。

『ねえ、ナイル。このままだと私達、私が死ぬまでに後何回会えるかしら?』
とナイルの母親が呟く所から始まる。
それは9/11の8日後でナイルの49歳の誕生日の日だった。
「その時期はアメリカの人々は皆、愛する人と突然の別れがいつ来るかわからない、
そんな思いに取りつかれていた頃だった。
911の後では何もかもが変わってしまった。
それから僕は自分の家族ともっと会う機会を作るようになった。
もちろん義理の父のボビーとも。
母とは既に別れていたけれど母の人生にとって欠かせない人だったから。」

毎年、感謝祭の時期にナイルの家族達は集まることになる。
その後、義理の父の死を迎え、家族全員で集まって散骨する、
そんなプロローグから物語は始まって行く。
ナイルのお母さんはとても綺麗な人で数々の恋人がいたようだが、
それでもボビーはナイルにとって特別な存在だったことがわかる。

まずナイルの家系図を遡るような説明があるが、
ナイルの母方の家系には白人の血が入っていて、それはナイルの母、
そして義理の弟などには濃く出ている、と書かれていた。
昨今ならともかく、何代も前に白人の血が入っているということは、
もちろん正式な結婚ではなく、雇い主の男性と使われたアフリカ系の女性の間の子供、
ということになる。
ナイルは自分以外の親族の家系も書いているが、やはりこのような関係についての
エピソードがあり、あらためてアメリカにおけるアフリカ系の人々の歴史について
考えさせられる。

14才の母から生まれたナイル。
養子に出されるはずだったが、母が彼を手放せずに祖母と育てることにしたこと、
母はボビーと結婚したが最初は夫の浮気、次に仕返しのように母が浮気をし、
家庭が崩壊し、一時、母のことを好きな別の男性の元に身を寄せたこと、
その後、二人は復縁したもの夫婦共にドラッグ漬けになり、
ナイルは子供時代から父方の祖母、母方の祖母、母と義理の父の家庭など、
あちこちに移り住んだ。
しかし住んだ場所がそれぞれニューヨークやLAだったことから、
アーティストとしての感性が磨かれたのかもしれない。
学校をさぼっては良く映画館に入り浸り昔の映画などを観ていた。

まだ物心もつかぬ時期に喘息患者としてリハビリ病院に入れられたこともある。
この時の経験がトラウマになって、暗闇が怖い、不眠症になったかもしれないと
ナイルは綴る。

日本で客死したパートナー、バーナードのこと、
二人でスタジオ54に入れて貰えなかったことから、怒りにまかせて作った曲から、
"Le Freak"が生まれる有名なエピソード。
その当時のスタジオ54は、セレブが集い、流行を発信する特別な場所だったこと。

デビッド・ボウイとの出会いと"Let's Dance"誕生の部分が面白い。
バーで一度偶然会って音楽談義で盛り上がる。
その後、マネージャーから「何度も自分はデビット・ボウイだというおかしなヤツから、
電話が掛かってくるんでずっと断っている。」
バーナードからも「俺のところにお前と勘違いしてデビッドから電話があったから、
お前の電話番号を教えておいたからな。」と連絡がある。
その頃は既にナイルとバーナードはパートナーとして溝が入ってしまっていたそうだ。
そしてやっとデビッドと再会する日がやってくる。

デビッドのスイスの別荘に招待され、
空港まで迎えに来てくれたデビッドボウイが高速で雪道を飛ばしながら
「実は片目が見えないんだ。」と言い、驚きながらも平然を装うナイル。
夜、ナイルの滞在するゲストルームへとギターを持ってやってきたデビッドから、
「今、思いついた曲なんだけど、どうだろう?」と聞かれ、
その場は適当に返事をしたものの、二人の共通の友人に電話して、
「デビットから曲を聴かされたんだけど、ちっとも良いと思えなかった。
これはデビットが僕を試しているのかな?」と尋ねる。
するとその友人は「デビッドはそんな廻りくどいことをする人じゃないよ。」
そして"Let's Dance"が生まれる。

face bookが流行るようになり、ナイルはスタジオ54で自分を追い出した
ドアマンから謝罪のメールを最近貰ったそうだ。

また10代後半、ガールフレンドと歩いていて、
当時は麻薬中毒だった義父の廃人同様の様子をみた。
そのことについて彼女とは話さなかったけれど、どう思ったんだろうと気になっていたら、
彼女は最近になってあの時のボーイフレンドが成長してナイルロジャースになったと知り、
やはりface bookを通して連絡してきた。
そこで父親の一件を「覚えている?」と聞いたら、
彼女の記憶には全くそんな覚えが残っていなかった。

まだいくつかチャプターが残っている。
物語はいよいよ佳境へと入って行く。
じっくりと大切に読んで次回のシックの来日では、
ナイル・ロジャースに、この本にサインをしてもらうつもりだ。
Nile Rodgersの優しさや繊細さ、
数々のヒット曲を生んだ背景が"Le Freak"には描かれている。

Eric Benet、グラミー賞ノミネートおめでとう!

2011-12-05 12:05:26 | エリックベネイの日々&KyteVideo
日本時間で12/1に2012年度グラミー賞候補者の発表があった。

エリックべネイは、"Best Traditional R&B Performance"
という部門に"Sometimes I Cry"でノミネートされた。

同じ日の夕刻にエリックが出演したテレビ映画"Trinity Goodheart"
こちらもNAACP(the National Association for the Advancement of Colored People)
に優秀作品としてのノミネートが発表になる。

2008年の12月、私の誕生日の日にEric Benetは"Love & Life"で
R&B最優秀アルバム賞と男性歌手賞にノミネートされた。
その時に「おめでとう!そして今日は私の誕生日なので、
すごく嬉しい!」とメッセージを送ると、
早速「ありがとう。そしておめでとう!」と返信を貰った。

その年の夏、エリックはファンからの質問を受けるチャットで、
「まだ持っていない物で欲しいものは?」と聞かれて、
一瞬口ごもった後、言いにくそうに"Grammy..."とつぶやいていた。

エリックがグラミーを受け取るところ、レッドカーペットで入場するところ、
客席で発表を待つ姿を一目見ようと私はWOWOWの視聴を申し込んだ。
あの日は確か月曜日、自宅でテレビの画面を凝視しつつ、
エリックべネイファンサイトのチャットにも参加していた。

ステージで発表になる前に誰かが書き込みをした。
「男性最優秀歌手賞は二ーヨになった。」
テレビの画面でもアルバム賞はジェニファー・ハドソンに決定する。

この後のファンクラブメンバー達の荒れ様は私も含めてそれぞれ厳しいものがあった。
アメリカのDは「気持ちが収まらない。CDショップをさまよっては、
"Love & Life"を買いあさっている。」
またこのことで皆、気が立ち仲たがいをしてしまったファン同士もあった。

私もこの日はテレビを消すとカーテンを閉め、昼間から布団を被って寝てしまった。
その時はみんな、エリックがせっかくノミネートされたのにこのチャンスを逃したら、
二度と受賞の機会はないと思っていた。

それでも時間が経つとエリックべネイの紹介されるアナウンスに、
「グラミーに3回ノミネートされた歌手」と肩書が付くようになった。
以前の"Spend My Life"でのノミネートに前回の2回が加わったからだ。

前回は強敵が多かった。
しかし今回の部門、「なぜアルバム賞にエリックの"Lost In Time"が入ってないのか。」
と疑問に思うものの、けっこうこの分野だったら取りやすいんじゃないか、
とかなり期待大になってきた。

部門は関係ない。
取りさえすれば「グラミー受賞歌手」"Grammy Award Artist" "Grammy Winner"
エリックもかなりこのノミネートにハイテンションになっているようで、
ツイッタ―、フェイスブックともにガシガシ投稿が続いている。

来年の2月、勝者として"and the Grammy goes to Eric Benet!"
と発表が聞ける日が待ち遠しい。