Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Eric Benet、若さを保つ秘訣

2014-06-01 18:33:39 | エリックべネイ2014年来日
先月のエッセンスミュージックフェスティバルのサイトより:
http://www.essence.com/2014/05/21/wellness-wednesday-eric-ben%C3%A9ts-secret-looking-good

先月末、エッセンスのニューヨーク・オフィスに立ち寄ったエリック・べネイ、
現在、自分が取り組んでいる仕事、
またエッセンスに出演するアーティストの誰にトリビュートしたいか、
などを話してくれた。
その中でエリックが47歳にしてスタイルを保ち、肌も輝いている、
若々しさを維持している秘訣について思い切って尋ねてみた。
ありがたいことに質問に対してエリックべネイ、ほんとうのことを教えてくれた。

「どのようなダイエットをしていますか?」
いくつか取らないと決めているものがある。
揚げ物、牛肉(当然豚肉も)砂糖、それから精白した粉類。
できるだけそれを心掛けているけれど、いつも完璧にはいかない。
でもなるべくできるように拘っている。

一週間に4回の運動をするようにしている。
またストレスを感じるものや人を自分の生活から絶つようにしている。
それはとても効果があるよ。」

「あなたにとって健康的ででかつ美味しいと思える食べ物とは?」
グリルした養殖でない魚、そしてグリルした野菜、それとフレッシュジュースだね。

「いつも必ず?」
確かに(笑)ちょっと誇張し過ぎたかもしれない。
スウィートポテトも全粒粉のみではないパンも時々食べるかもしれない。

「運動についてもっと詳しく教えてくれますか?」
人気のあるホームフィットネスでP90xというのがある。
たぶん知っていると思うけれどDVDのシリーズものなんだ。
ヨガ、ボクササイズ、胸と背中のためのワークアウト、
ジャンプが入った一時間の筋トレ。
最初の一か月はとても続けられないと思った。
でもひと月かそこらでできるようになった。
そしてひと月続けられたなら、鏡に写る自分を見て、
『やったね!』と思うはずだ。

「気分が優れない日、そんな時はどうします?」
調子が出ないと思う時?
そうだなぁ、そんな時はLAにあるお気に入りのイタリアンレストランに行く。
精白した粉から作られた白いパンをたっぷりのオリーブオイルとバルサミコ酢に付けて、
満腹になるまで食べる、そしてその後は肉の入ったパスタを食べる。
デザートは基本的に食べない。
でもワインは食事中ずっと飲むだろう。
罪悪感を感じながらも至福の一時を同時に味わう。
数週間に一回位、そういうことをしているね。

「肌がとてもきれいですが、何か秘訣はあるのですか?」
母からの遺伝子だね。
僕の母は人が羨むとても綺麗な肌をしていた。
僕は水をたくさん飲むけれど、それは母がそうしていたからだ。
たぶんそれが自分にも合っているのだと思う。
甘味料の入った飲み物、ソーダも飲まないようにしているが、
それもきっと肌に良いのかもしれない。

****************************

最後まで読んで愕然としているのは私だけでしょうか。
エリックべネイが帰ってしまってからぐっと気を抜いて、
暴飲暴食、フライドチキンやらカツ丼、カップケーキやチョコレートを食べ、
お砂糖たっぷりのラテやチャイ、ビールも飲み放題、
あっという間に体重は増え、気も弛んでしまった。
夏はもうそこまで来ている。
これではいけないと自分を厳しく戒める。

Eric Benet"From E to U" 到着!

2014-05-27 20:00:36 | エリックべネイ2014年来日
エリック・べネイに関しては、HMV、amazon、TOWER RECORDS、
合わせて予約するようにしている。
それはその時によってどの会社が早く宅配するかが異なり、
幾度となく悔しい想いをしてきているので。

今朝、amazonから「発送済み」のメールがあり、
明日かなと思っていたら、帰宅するとHMVからの不在連絡票が。
ほどなく佐川急便の再配達で受け取った。

包装部分をうかつにも破ってしまったが、
今回はここにポイントがあると気づき、再び上から写真を撮る。

しかし改めて思うことは日本のワーナーって凄いなと。
エリックべネイが2年間アルバムを発表しないでいたら、
日本の人気曲、全米のヒットチャートで上位になった曲を集め、
カバーアルバムを作ってしまったとは。
りっぱなライナーノーツと歌詞、訳詩も付いている。

ブルーノートにおいても必ずエリックべネイを日本に招く、
という使命感を持った方がおられるかと思っているが、
ワーナー・ミュージック・ジャパンのエリック・べネイに賭ける
情熱がこのアルバムからほとばしる。

Eric Benetのライヴを観てから10日余り。
アルバム発売後の来日が良かったのにと最初は思っていたが、
エリックが帰ってしまった喪失感をこのアルバムが埋めてくれる。

Eric Benet Japan & Korea Tour 2014 Background Story

2014-05-26 14:41:02 | エリックべネイ2014年来日
画像はエリックの付き人Bのアップしたブルーノート東京、
5/11, 2ndのスタートする瞬間を待つエリック。

5/10に来日、5/11・12・13のブルーノート東京、15日のブルーノート名古屋、
5/16の横田基地でのライヴを終え、翌17日には日本を発ち、
18日はソウルオリンピックパークにてのコンサートに出演した。

W-indsがEric Benet"Sometimes I Cry"をカヴァーした曲「夢で逢えるのに」
をリリースしたこと、
5/28にエリックべネイの日本限定カヴァーアルバム"From E to U"が発売されること、
などから来日中にはテレビやラジオ、その他多くのインタビューも受けている。
今回の来日中のライヴ以外の日常をクローズアップしたい。

まずは朝食。
ベジタリアン、ビーガンを基本としているエリック。
ホテルの朝ごはんでもベーコンや卵は避け、果物を中心に食べている。
コーヒーも飲まず、カフェインは取らないように心がけている。


続くブルーノートでのリハーサル。
観客の入っていないブルーノートで黙々とクルー達とリハーサルに励む。
時には後方の席に座って全体を眺めたりしている。









11日2nd開始寸前、通路で佇むエリックべネイ。
ライヴの始まる前の緊張感が伝わる。


エリックべネイ、色男のように言われるが、
実際に会うとけっこう天然系、面白い面もたくさんある。
'92の姉のリサと組んだアルバム"Benet"
かつてはこれを封印していたエリック、最近インタビューで答えている内に、
「ここに自分の原点があった。」という結論が出てしまった。
今回、このアルバムをサインに差し出すと、
「またまた、ずいぶん古いものを持ってきたね。」と言われて、
「ほんの5年前でしょ?」と返すと「いや4年前だ。」とサインしてくれた。


ライヴ期間中に受けたインタビューの一つがFMよこはま、Aja Aja Friday
にて5/23に放送された。
その中で"From E to U"、リリースの経緯、
「R&Bシンガーではあるけれど、それ以外の分野の曲も聴いてきた、
これを機会に自分の好きな曲を自分なりの解釈で歌ってみたいと思った。」

前日にエリックのライヴを初めて観たというJune&Kyo-hey。
アルバムの中でどの曲が好きかとエリックは尋ねる。
"After the Love Has Gone"との答えに「それはクールだね。」とエリック。
ライヴ期間中のタイトなスケジュール、海外でのツアー、
緊張をほどきリラックスする方法はと聞かれ、
「スコッチ。」と答えるエリック。
「いや、今のは冗談。まずたくさんの水を飲むこと、
そして休息も良く取ること。最後にほんの少しのスコッチもね。」



エリックの曲が大好きでずっと教科書のようにCDを思い聴いてきた、
毎日エリックの歌を練習している、
そして初めて観たライヴに感動の余り、終了後近くのラーメン屋さんで、
"Hurricane~~!"と歌ってしまった。
すると周りのお客さん(おそらくライヴを観ていた人達)が一斉に振り返る。
そして「観たからといって誰でも歌えるようになるもんじゃないんだからね。」
と笑われたという話、エリックにすごく受ける。
「今の"Hurricane"というところ、中々巧かったよ。」と言われ、
「朝からその一言のためにずっと音を取っていましたから(笑)」
「ライヴで感動と勇気をもらい、これからも頑張ろう、
歌っていこうと刺激を受けて本当に感謝しています。」との言葉に
満足そうにうなずくエリック。

「日本は大好きな国。
今回のアルバム発売も日本にファンがいてくれるお蔭と感謝している。
また機会を作って戻ってきたい。」
「また来てください!」との言葉に「アリガトウゴザイマス!Absolutely!」
と締めくくるエリック。
「ライヴでもインタビューでもいつも楽しそうにしている。
音楽に対する情熱も感じた。」と二人は話していたが、
彼らのエリックを尊敬する気持ち、真面目な中にもユーモアのある受け答え、
エリックをとても和ませたからだと思う。

別のインタビューになるが"From E to U"、
誕生の経緯としてワーナー側が提案する楽曲をいくつかリストアップして来て、
その中からエリックが自分の好きな曲を選んだ。
しかし"Almost Paradise"に関しては好きな曲ではなく、
ワーナーがエリックと日本の女性歌手のデュエット曲として選んでいた。
結局は韓国の歌手とのデュエットになったが仕上がりを聴き、
あらためてこの曲が好きになったと話していた。

さて日本でのツアーを終えて韓国へと向かったエリック。
本番前にちょっと寛ぐ一時もあったようだ。


ソウルオリンピックパーク、大箱では楽屋も大きい。
ここで身支度を整えると共に歌やダンスをさらったりできる。


ソウル市内のクラブ、一人、物思いにふける様子をBが捉えている。
エリックべネイ、スターのオーラを消そうとしているが、
内側から自ずと輝きを放っている。

Eric Benet 5/18 @ Seoul Olympic Park

2014-05-24 13:08:52 | エリックべネイ2014年来日
16日、金曜日の横田基地でのライヴを終え、
エリック・べネイが会場を後にした時間は12時を回り、
既に17日へと日付が変わっていたと思う。

その後、早朝5時に出発、
名古屋を経てソウル、しかも市内から遠い側の空港へと向かう。
このようなスケジュールになったのは、
既に韓国側とブルーノートで決められていた旅程に、
後から横田基地でのライヴが入ったからだろうか。

付き人のBが上げたトップの画像を見て仰天した。
ここまでの規模の会場だったとは。
今回は韓国のアーティストが中心、そして最後のトリがエリック。
日本では歌わなかった曲、"The Last Time""Still With You"
などの動画が上がってくるにつけ、落ち着かない気持ちになる。
はっきり言って羨ましい。
しかしこの規模の会場で韓国語の歌をスタンディングで聴きながら、
エリックの出てくるのをじっと待つだけの根性があるかと言えば、
気力も体力もないことは否めない。

ノリノリの"Spanish Fly"の映像、
エリックがふざけて"Awww....!"叫ぶ様子に爆笑する。
帽子に続き、サングラスをステージ上に無造作に投げると観客が沸く。
余りのリアクションにちょっと照れ笑いしているのがわかる。

"Still With You"の動画では歌に感動するとともに、
一緒に歌う韓国の観客達、歌詞を把握していることに驚く。
動画を観ていると、
エリックべネイ、韓国へと足繁く通うだけの理由がわかる。

Eric Benet - Spanish Fly @ 2014 Seoul Jazz Festival


Eric Benet - Still with you @ 2014 Seoul Jazz Festival


Eric Benet - The Last Time @ 2014 Seoul Jazz Festival

Eric Benet 5/16 2014 @ Yokota Air Base

2014-05-21 19:43:19 | エリックべネイ2014年来日
新宿の待ち合わせは6時半。
そこから中央線で立川、青梅線で福生へと向かう。
8時過ぎには横田基地に着いている予定。
エリックべネイ、この日の出番は9時半。

事前にパスポートか、免許証+そのピンコードが必要なことは教えて貰っていた。
ピンコードがどうも思い出せないと伝えるとそれなら必ずパスポートをと念を押されていた。
下りの中央線、混雑が不安などと話しながら乗り込み、
立川で乗り換えて青梅線では座ることもでき、一段落した時に私は突然気づいた。
「パスポートを忘れた!」
私以上にご一緒したお二人の方がよっぽど気が動転したと思う。
ここまで来て入れなくなる可能性が高くなってきたから。

Mちゃんが「ピンコードは三回までトライできる。
3回間違えるとロックされてしまう。
ピンコードを間違えた場合を考えて、
三通りの組み合わせを今から考えておいた方がいい。
4桁の数字の繰り返しの可能性が高いと思う。」
Yさんから「免許証の更新をしたのはいつ?
その時の状況からどういう数字にしたのか思い当たらない?」
それぞれが親身になってアドバイスしてくれる。

福生の駅から横田基地まで向かう私の心中はもう暗澹たるものだった。
しかしその中でここで帰ることになるのだったら、それも運命のめぐり合わせ、
きっと仕方がないことなのかもしれないなどと思い直していた。
こうやってエリックべネイに向けて心を一つにできる仲間たちと会えて、
横田まで一緒に来れた、それだけで充分満足しようと自分を納得させつつ、
どうか物事が巧く運んでほしいと祈りに近い気持ちでいた。

免許証だけでピンコードのチェックがないことを願いつつ、
ゲートでチェックインの手続きを待つ。
やはりピンコードは必要になる。
一度目、失敗。
二度目、やはり違っていた。
基地の職員から「後一度間違えたら、入れない。」と告げられる。
Yさんが私のパスポートの番号は控えてあると伝える。
私も何とか救い上げてくれる方法はないのかと尋ねるが、
はっきりと拒絶された。

皆にゆっくり考えるようにと言われて、他の人達を先にしてもらう。
Mちゃんが「たぶん4桁の数字の繰り返しだと思う。」
と耳元で言ってくれているのが遠くに聞こえる。
まるで深い霧の中に一人佇んでいるようだ。
意を決して4桁の数字の繰り返しを2回押し、エンターキーを押す。
手は震えている。
職員から「大丈夫です。」と告げられた時にはもう"Almost Paradise"
(5/28に日本先行発売されるEric Benet"From E to U"のシングルカット曲)
天にも昇る気持ちだった。

Mちゃん、Yさん、Jさんと歓声を上げてハグ。
皆さん、ほんとうにごめんなさい、いろいろと心配をかけてしまって。
こういう時って本人以上に周りの人は気を使うと思う。
皆が一緒に祈ってくれたお蔭です。

その後、基地の中のクラブへと向かいつつ、
要所で記念撮影をしてるが、私の笑顔はもう完璧に突き抜けて
別世界に行ってしまっている。
たいへんな難関を突破することができただけに喜びも格別だ。
基地の中へとエスコートしてくれた関係者に"You got lucky"と言われる。
そう、今年の私の合言葉は"Get Lucky"だった。

クラブの中に入る時にチケットを手渡すと引き換えに入場のバングルをしてくれる。
中に入ると席は一見空いてるように見えたが、
近くに行って座ろうとすると「友達の分の席取りをしている。」と言われて、
ようやくたどり着いた席は中央でも最も後方。

一人のアフリカ系アメリカ人女性が相席させてくれないかと言って來る。
待ち時間に彼女に「エリックべネイのファンなの?」と聞くと、
「そうねぇ、2009年に彼がここに来た時も観たけどね。
あなたはファンなの?」と聞かれるので持っていた『True Eric Benet Fans』
と書かれエリックの顔がプリントされたバッグとそこにしてもらったサインを見せる。
「東京のショウも観たの?」と聞かれるので「うん、3回。」と言うと驚かれる。
「ニューオリンズにも観に行ったのよ。」と言うと倒れんばかりにのけぞってる。



彼女の友達の女性がやってきて話し始める。
そして私に「ねぇ、あのバッグ見せてあげて?」と言うので見せると
やたら受けて笑われる。
次にやってきた彼女の男性の友達にも「あれ、見せて!」と言われる。
彼はおやおやといった表情で苦笑いしているので
「あなたはハリー・ベリーのファンなの?」
と聞くと「そういうわけじゃないけどね。」
彼女はその後も「ねぇ、あなたのバッグちょっと貸して。」と言うので渡すと、
別の席に持って行ってそこに座っている友人たちに
「私と同じテーブルの人達はエリックの大ファン、凄いのよ!」と見せて、
笑いを取っている。

ちょっと複雑な想いが沸いてくる。
Yさんに「エリックのファンってそんなに珍しいの?
何か変なのかなぁ?」と聞くと「これだけのファンが来てるって受けてる、
それだけのことよ。」と慰められる。

前座のバンドのパーフォーマンスが始まった。
日本で活躍する知ってる顔ぶれ、フィリップ・ウーなどもいる。
時間は10時を回った。
一瞬暗くなると共にエリック・べネイの登場。

この辺りで私たちは席から前に作られたスタンディングのスペースへと
突進する。
この時、Jさんは同席の女性に「私達のバッグ、見ていてくれる?」
と頼んでくれた。
彼女は責任を持ってずっとその役目を果たしてくれた。

歓声と共に迎えられたエリック、「皆、どこの出身?
西部?南部、中西部、東部、それとも?
ミルウォーキー、ウィスコンシン(エリックの出身地)の人もいる?」
地名にまつわるジョークも続く。

セットリストはほぼブルーノート東京と同じだが、
"Almost Paradise"はなく、しかしながらずっと聴きたかった曲"I Wanna Be Loved"
を聴くことができた。
場内は撮影自由。
エリックは最前列の人達のカメラ、携帯を取り上げては自分と一緒の写真を撮ってあげている。

そしてファンサービスもたっぷり。
スタンディングの人達の手を取り、跪き歌う。
私にも気づいて手を差し出してくれた。


何だろう、この解放感。
心からエリックべネイのライヴを楽しんでいる。
こんなことは5年振りくらいかもしれない。
この日、私は一つ決めていたことがあった。
これを最後にエリックのライヴを観るのはやめようと。
しかし基地の中でライヴを観る内に自分の中で変わってくる気持ちがあった。
一ファンとしてこれからも見守り続けて行けばいいんだと。


"Sometimes I Cry"を歌う前のエリックと目があった。
「この曲に自分を重ねる人もいるだろうね。」

英語が母国語の人達、エリックの呼びかけに対して言葉が返ってくる、
しかしある意味、この日に基地外から来た日本のファン達の方が、
強烈なファンであることは間違いはない。
エリックもそれをわかっていて日本のファン達がここまで来てくれたのを、
みつけては嬉しそうな表情をする。


ブルーノート東京から名古屋へと行き、そして横田へと来たエリックべネイ。
翌日の早朝には韓国へと立ち、
ソウル・オリンピックパークという大箱でのコンサートを控える。
疲れている中に一つ一つの歌に気持ちを込め、
来てくれているファン一人一人へとコンタクトする。
一生懸命の余り、シャツの片方の襟がベストの中に入ってしまっているのに気付かない。
エリックの声、笑顔、時折に見せる照れた表情、
ステージでの動き、リズムに合わせて踊る様子、
ちょっと天然がかったところ、何もかも大好きだ。



"You're the Only One"を最後にステージを離れたエリックべネイ。
"Georgy Porgy"と共に返ってくる。
場内はほぼスタンディング。
私達にバッグを託された女性が一人でテーブルの横で踊っているのが見える。

終了後、その場を離れて戻ってくると、控室への扉の前で人だかりがしている。
エリックが出てきて写真撮影などに応じていた。
Mちゃんは既に写真を一緒に撮ったそうだ。
Mちゃんはこの日、私達が基地のライヴに行けるようにと、
手を尽くしてくれ、自分がブルーノートで観る分は見送っていた。

私も近寄りエリックに声を掛ける。
その時にエリックが言ってくれたこと、決して忘れない。
ハグしてくれて、今回初めてのカメラ目線の2ショット。
Jさんがすかさず撮ってくれる。

楽屋へと戻っていくエリックを皆で見送る。
この後でご一緒の二人の方、
Jさん、Yさんがエリックとの2ショットを撮ってなかったことを知った。
二人とも「疲れているところを悪いと思ったから。」と。
もう私の役割は終わったけれど、ほんとうのエリックべネイファンの心は、
必ず引き継いでくれる人たちがいると確信したのだった。

I love you, Eric Benet!

True EB fan for life

Eric Benet 5/13 2nd @ Blue Note Tokyo

2014-05-14 19:41:32 | エリックべネイ2014年来日
トップの画像はブルーノート東京のHPより

平日、火曜日のセカンドショウ。
そしてこの日は東京最後の夜となる。
それだけに見逃せない、想いを残したくないという大勢のファンが詰め掛けた。
観客の中にいる久保田利伸、w-inds. Chanel、Fox JapanのAkoをエリックが紹介。

この日のエリックの服装はピンクがかったパープルのストライプのシャツ、
インナーにグレーのTシャツ、グレーのジャケット、拘りのあるシューズ、
(銘柄が把握できずにすみません)いつものようにキーチェーンがジーンズに。
熱くなるにしたがって少しづつ、ジャケットを取り、サングラスを外す。


セトリ、初日との違いは"Chocolate Legs"がなくなったこと、
その代りにこれからのカヴァーアルバムに含まれる"Almost Paracise"
を聴くことができた。
レコーディングされたものを聴きながら生で聴くことを楽しみにしていただけに、
"Almost Paradise"には感激。

"Sometimes I Cry"
客席からも声援、叫び声が飛び、最後はスタンディングオベーション。
やはり今回のライヴのハイライトはこの曲に間違いない。
CDではなく、ぜひ一度生でこの曲を聴くためにライヴに足を運んでほしいと思う。

同席した方は北海道からとのこと。
ご一緒したファンの仲間、Korinさんもこの日は岡山から駆け付けている。
もちろんライヴの間は前方のエリックに視線を集中させているが、
ふと後方を振り返ると大勢の方がスタンディングで歓声を上げている様子に嬉しくなる。



ライヴ終了後、初日はワーナーブラザースの意向により、
カヴァーアルバム予約者のみサイン会の参加権あり。
その上、サインはカヴァーアルバムの予約と引き換えに渡された写真だけ、
という厳しい条件だった。
翌日からブルーノート東京の現場担当者、広報担当者の尽力により、
持参した物、すべてにサインがOKと条件が変わる。

今回、この件を通してブルーノート東京の関係者の配慮、
普段からアーティストとファンとの懸け橋となるべくして奮闘して下さっている方々
がいることを改めて認識した。
お名前をイニシャルでも挙げても良いものかわかりませんので、
あえて書きませんが、ほんとうにありがとうございました。

エリックべネイ、私の個人的な状況を察していてねぎらいの言葉を掛けてくれる。
ここまで一ファンに心遣いのあるアーティストがいるかと感無量となる。

今回のバックボーカルのキャンディス、既にNe-Yoとの契約が成立しているとのことだが、
初日も歌詞カードを手に持ちながら、歌っていた。
エリックは「いきなりバックコーラスになって沢山の歌を覚えきれなくてね。」
とフォローしていたが、アメリカのオーディション番組「アメリカンアイドル」
でも歌詞を忘れた人は即、失格とされるだけにプロとしての認識の甘さを感じた。
それでも一旦ツアーが始まってしまい、そこでくじけさせてしまっては、
最後まで続かない。
彼女を父親のような目で見つめて励まして歌わせているエリック。
最終日では楽譜のように立て掛けたスタンドからキャンディスは歌詞を読んでいた。

やはり最後までエリックべネイ、愛と優しさが一杯のステージで私達を満足させてくれた。
恒例の集合写真と共に東京3日間のライヴの幕は閉じた。


Eric Benet 5/11 1st & 2nd @ Blue Note Tokyo

2014-05-12 18:00:25 | エリックべネイ2014年来日
これからエリック・べネイのライヴに行く方はご自身の判断により、
以下の投稿をお読みください(ネタバレ満載)

定刻になると場内に流れる曲はEric Benet 3rdアルバム"Hurricane"の中の"My Prayer"
緊張感と共に静まった場内に登場したエリックべネイ、
グレーのジャケット、ジーンズ、赤のスエードのスニーカー、
グレーのベスト、表はチェック、裏はドッド柄、グレーのTシャツを身に着け、
"Love Don't Love Me"の曲を歌いながらステージへと歩み寄る。
続く曲は1st アルバム"True To Myself"より"Spiritual Thang"

軽快な曲で雰囲気が整ったところでエリックは切り出す。
「今日は母の日だね。だから何か特別なことを用意したかった。
すべてのお母さんのためにこの曲を僕は贈ることにした。」
2ndでは「自分のお母さんにも捧げるからサングラスをして歌うなんて、
間違ってるね。」とここでサングラスを外す。
エリックが母の日のために選んだ曲は"Wind Beneath My Wing"

1stでもこの曲にはこみあげてくるものがあったが、
2ndでエリックの目に光る涙を見た。
エリックのお母さんは今、入院生活を送っている。
家族の愛に支えられながら頑張っているエリックの母。
ミルウォーキーにいるお母さんのことを思いながら歌うエリックの気持ちが、
切々と伝わってきて聴いている側も涙。

そこから思いっ切り雰囲気を変えて、
愛の衝動を歌った曲、4thアルバム"Love & Life"から"Hunger"
そしてキレキレのファルセットを聴かせる曲"Chocolate Legs"

「僕の1stアルバムから知っている人いる?」
2ndショウではここで1stアルバムのジャケットの写真のポーズ、
頭を片手で抱える仕草を見せる。
1stアルバム"True To Myself"から"Femininity"
この曲は女性の繊細な心の内を歌った曲でアメリカの女性達にはダントツの人気曲。

3rdアルバム"Hurricane"から"Pretty Baby"
バックコーラスのキャンディスが曲のブリッジの部分を支える。

「いつもライヴの中ではラテン調の曲を入れて歌うのを、
楽しみにしてるんだ。
皆も立ち上がってサルサを踊ってみて。
ちょっとやってみるけれど合っているかな?」とサルサのステップを踏むエリック。
4thアルバム"Love & Life"から"Spanish Fly"
この曲がライヴで歌われたのは2007年のブルーノート東京が初めてだった。
続く国際フォーラムでの東京ジャズフェスティヴァルでもこの曲を歌っている。
その時は一緒に公演したマイケル・パウロのバンドが
更にラテンの雰囲気を盛り上げていた。
歌詞はとても恥ずかしくて訳せない。

"Don't Let Go"
「夫婦やカップルが関係を維持していくのは難しい。
それでもそれをやり遂げた人たちの姿は美しい。」
観客に一緒に"Don't let go"と右に左に中央にと移動して歌わせるエリック。

「僕が初めてグラミーにノミネートされた曲。
その時はタミアと歌ったが今日はタミアがいない。
代わりに歌うのはキャンディス。彼女はとっても可愛くて歌も巧いんだよ。」
とエリック。
2ndではここでなぜかスティーヴィー・ワンダーの"Isn't She Lovely"
をエリックが歌い出し客席も巻き込んでのコーラスとなる。
そして2ndアルバム"A Day in the Life"から"Spend My Life With You"
エリックはほんとうにデュエットに長けている。
初めての相手もリラックスさせて長年の恋人のように寄り添い、
愛の世界を作り上げ、相手を立てつつ良さを引き出していく。

「70年代、80年代に活躍した素晴らしいアーティスト達、
アース ウィンド&ファイアーとか、メイズ、フランキー・ビバリー、
そんなサウンドを作ってみたかったんだ。」
6thアルバム"The One"から"News for You"

そして最も渾身の力を込めてエリックが歌う曲、
5thアルバム"Lost In Time"から"Sometimes I Cry"

1stではちょっとしたアクシデントが。
予定外に前半で"Sometimes I Cry"のイントロが流れ、
それに客席が反応してしまい(というか私達)
セットリストの予定よりも早めに歌うことになった。
やはりこの曲の魅力には抗えない。
じっと聴き入り、最後のシャウトが終わると満場の拍手で包まれる。

そこでまた「今回はもう一つ、ラテン、メレンゲの雰囲気の曲で、
楽しくしようと思ってね。」
2ndアルバム"A Day in the Life"から"Why You Follow Me"
客席にもマイクを向けると、"Why you follow me!"と皆コーラスを返す。

「僕の曲の中でトップ10を数週間維持してくれた曲。
そして皆もこの曲は知ってるよね。
コーラスを手伝ってくれる?」
4thアルバム"Love & Life"から"You're the Only One"
この曲もライヴで披露されたのは世界に先駆けて、
2007年のブルーノート東京だった。
その後、ストリングスを付けてアルバムへと収録され、
この曲の人気から次の作品"Lost In Time"へと懐古調の雰囲気がつながった。

客席からも"You're the only one I want, you're the only one I need in my life!"
とコーラスが返ってくる。
ここでいったんステージから離れたエリック。
「もっと聴きたい?」と日本語がバックステージから聞こえてくる。
そう言えばジャケットを脱ぐ時にも、日本語を最前列の人に教えて貰い、
「暑い。。。」と言っていた。
また「ありがとうございます!」も日本語で。

戻ってくるのはお約束の曲、"Georgy Porgy"
皆さん、きちんと覚えていて
"Georgy Porgy pudding pie, kissed the girls & made them cry"
と返していました。
ここでバンドの紹介となる。
以前からも度々書いていることだが、バンドの紹介、
その間に休んでいたり、自分は他の人に歌わせて引っ込んでしまう人もいる。
エリックはずっと一人一人の楽器や歌に合わせてリズムを取り、
音に身を委ねて踊っている。

2年振りの来日、期待を裏切らないステージをエリック・べネイは見せてくれた。

エリックべネイ、東京到着!

2014-05-11 09:46:50 | エリックべネイ2014年来日
昨日の夕刻、エリックべネイは成田に到着した。
その他各地から東京へと向かったクルーたちとも合流し、
ブルーノートからの迎えのバスに乗り込む。


都内のホテルに着くと付き人のBは早速、バーで一杯やっている。
エリックもここにいるのかって?
たぶん部屋で休息を取っていることと思います。
タバコが写真に写っているから。
エリックが一緒の時にはあり得ないことなので(笑)


「日本庭園を見学しているよ。」とトップの画像。
もう既に起きていて朝食をすませたようだ。
画像の後ろには菖蒲が写っているのが見える。

朝食は外のテラスにて。ツツジの花が満開だ。
清々しい空気感が伝わってくる。
今回の滞在が緑があるこのホテルで良かったと思う。


エリックべネイの来日、暑かったり寒かったりの時期が多かった。
2年前に続く5月の来日。
気候の最も良い季節を楽しんでくれている様子が嬉しい。
その爽やかさがステージにも広がっていくはず。
今日から始まる東京3日間、6公演、きっと素晴らしいライヴになる。
そしてそれが名古屋や韓国の公演にも繋がっていく。

Eric Benet、明日からBlue Note Tokyoにてライヴ

2014-05-10 11:03:38 | エリックべネイ2014年来日
エリックべネイ、既に東京へと向かうチェックインがTLに上がっている。
その他のクルー達も次々とそれぞれの地元の空港からチェックインしている。

明日から始まるブルーノート東京のライヴ、
どのようなステージを魅せてくれることだろう。
実に2年振りの来日となる。

既にライヴで歌う予想曲をいくつか掲載してきたが、
もう定番の曲で常連の方はご存知でも初めての方もいらっしゃるかと思い、
まとめて総ざらいします(笑)

Chocolate Legs
エリックの4thアルバム"Love & Life"より。
「今の世の中は不況、ストレスを感じることが外界には満ちている。
そんな時に家に帰ると暖かい愛情で包んでくれる人がいたら、
どれだけ気持ちが安らぐことだろう。」というメッセージが込められた曲。
"Wrap your chocolete legs around me"
「チョコレート色の脚で僕を包んで」という部分を一緒に歌います。
「私の脚はチョコレート色じゃないんだけど?」という質問に対し、
エリックべネイ「チョコレートでもいろいろあるでしょう?
ホワイトチョコとか、モカとか、キャラメルとか。
ワサビ味のチョコなんかもあるかもしれないし(これは日本のファンに対してか?)」
と答えている。

I Wanna Be Loved
3rdアルバム"Hurricane"より。
この曲は好きな曲だが、ライヴでは意外に削られてしまう。
それなのにエリックが歌う時は思いっ切り客席にコーラスを振ってくる。
男女二手に分け"Wanna be loved"
"Be loved by you"と二部合唱を要求するエリック。
しっかりと応えて歌い返したい。
というか久々でこの曲を聴いてみたい。

もう一曲、今はリミックスヴァージョンも出している曲、
6thアルバムから"Runnning"
これも歌う予感がしているが、まだライヴでは聴いたことがないので、
どの部分を歌うのやら。

今回はバックボーカルも連れてくるので楽しみなのはデュエット曲。
先日、エリックのファンの皆さん達とランチをしていたら、
聴こえてきたのは5thアルバム"Lost in Time"から、
フェイス・エバンスとのデュエット"Feel Good"
これも歌うかもしれません。
そして定番のデュエット曲、タミアとのデュエットでグラミーにノミネートされた
"Spend My Life With You"
プロポーズやウェディングソングとしてタイムレスな曲となって定着している。

忘れてはならないのはアンコールの一曲目。
"Georgy Porgy"
どうして英語が母国語でない日本でこんなコーラスを皆にさせるのかと
いつも思いますが、皆さん、しっかりと唱和してくれています。
"Georgy Porgy pudding pie, kissed the girls & made them cry"

毎回用意してくれるサプライズ曲。
今回はいったい何の曲を歌ってくれるのだろう。
おそらくは5/28に発売されるカヴァーアルバム"From E to U"の中から?
楽しみは尽きない。
もう30時間後には私達の目の前でエリックべネイは歌っている。

Eric Benet"From E to U : Volume 1"

2014-05-02 19:24:28 | エリックべネイ2014年来日
"I have a new covers album,
and I did that's actually pretty amazing if I do say so myself.… "
とエリックべネイはトップの画像をインスタグラム、ツイッターに掲載した。

タワーレコードのサイトでも今回のカヴァーアルバムの詳細が。
http://tower.jp/item/3532278?kid=psmsotw

タイトルは"From E to U :Volume 1"
今回のタイトルに「1」と付けられているのなら、
次回に「Volume 2」がリリースされる可能性も充分にある。

1.アフリカ / Africa-TOTO
2.風立ちぬ / Ride Like The Wind -Christpher Cross
3.パラダイス~愛のテーマ/ Almost Paradise(Duet with Ailee)
4.アフター・ザ・ラヴ・ハズ・ゴーン / After The Love Has Gone-Earth Wind & Fire
5.ホワット・ア・フール・ビリーヴス / What A Fool Believes- The Doobie Brothers
6.モア・ザン・ワーズ / More Than Words-Extream
7.君は完璧さ / Do You Really Want To Hurt Me?-Culture Club
8.エヴリタイム・ユー・ゴー・アウェイ / Everytime You Go Away-Hall & Oates
9.オープン・アームズ~翼を広げて / Open Arms
10.サラ・スマイル / Sara Smile -Hall & Oates
11.スルー・ザ・ファイア / Through The Fire-Chaka Khan (ボーナストラック)

アルバムのリリースは5/28とされているが、
3曲目、韓国の女性シンガー・Aileeとのデュエット曲"Almost Paradise"
Youtubeで聴くことができる。

カヴァー曲、エリックべネイの好みと日本での人気曲を選択したとのこと、
4曲目の"After the Love Has Gone"、ボーナストラックの"Through the Fire"、
この2曲は2005年からライヴの時に、
デビッド・フォスターのスニペットとして歌うのを聴いてきた。
今回、フルヴァージョンで聴くのが待ち遠しい。

また"Almost Paradise"もとても良い感じに仕上がっていて、
全曲通して聴くのが楽しみ。
そして今回の来日ではこの中から数曲、歌う予定なのではという気がしている。



エリック・べネイ「ハル・ベリーとの結婚とその後」

2014-04-26 16:01:08 | エリックべネイ2014年来日
4/25付の新しいインタビュー記事と動画がアップされた。
http://thegrio.com/2014/04/25/eric-benet-on-life-after-halle-berry-i-just-keep-moving-forward-and-being-happy/

Jordan House RecordsのCEOを務めるエリック・べネイ、
現在の心境を「今に感謝し常に前進するのみだ。」と語ってくれた。
R&Bシンガーのエリック・べネイにとってアーティストとしての成功と、
実生活は決して切り離すことはできない。
エリックはいつもこの二つの間でバランスを保とうとしてきた。
今、三人の子の父になりつつあり、レーベルの責任者でもあるエリック、
どのように自身の尊厳を持ち続けてきたのかを話してくれた。

マネージメント・プライマリーウェーヴに所属し、
そこでもR&B部門の統括責任者となり、自分自身のレーベル、
ジョーダン・ハウス・レコードのオーナーとなったエリックべネイは、
ゴスペルを家族で歌うような家庭で育ち、天賦の才能を90年代に開花させた。

タミアとのデュエット曲"Spend My Life With You"などでグラミーにも数回、
ノミネートされる。
「この曲が15年を経た今でも多くの人に愛されていることを感謝している。
ウェディングソングとして世界中で歌われていると聞いているよ。」とエリック。

この曲のヒットは歌の持つロマンティックなメッセージ性、
深く純粋で美しい愛の曲であり、
タミアとエリックのボーカルの相性が良かったことに起因すると話す。

二人の子供の父親であるエリックの人生には良い時も悪い時もあった。

長女のインディアが15ヶ月の時、1993年にインディアの母、
タミ―は交通事故で亡くなった。
シングルファザーになった時期と音楽業界でチャンスを掴もうとしている時期が重なる。
「どうしてこんなことになったのだろうと何度も思った。
でも何と誰が自分の人生にとって大切かをしっかり見極めることで
自分の立ち位置を決められる。」
何が自分にとって重要かに集中することで人生の最も辛い時期を乗り切った。

彼の現在の妻はプリンスの元妻マニュエラ・テストリーニ。
しかし未だにマスコミはエリックに対して「ハル・ベリーの元夫」として、
何かとコメントを求めてくる。
世間を騒がせる離婚問題の当事者になってしまったこと、
消し去りたい過去、依存症のレッテルを一方的に貼られてしまった。

今、彼はレコードレーベルのオーナーとして、
マネージメントの管理職として、カルヴァン・リチャードソン、ゴアプレ等の
セールス&マーケティングを担当し忙しい日々を送っている。

「誰も過去をなかったことにはできない。
後悔するようなできごとというのは人生においてつきものだ。」
ハル・ベリーとの関係についてエリックは続ける。
「そのことを通して学んだのは、周りの偏見や噂を自分から切り離すことだった。
自分にとって大切なのは家族、娘や母、そして仕事。
外界の雑音を排して自分にとっての真実であることを考える。
人からどう思われようと気にしない。
自分が本物であればいい。
前進あるのみだと心に言い聞かせた。」

ハル・ベリーと今でも話すことはあるのかという質問に対し、
「全く連絡は取っていない。
今の幸せに感謝しつつ、前向きに日々を重ねていく、
それだけを考えている。」

4/25 2014 by Kyle Harvey

このインタビューを受けた後、エリックべネイ、
自身のFBにこんな文章を引用した。
「内なる輝きを放つ人にはスポットライトなど必要ない」

Sometimes I Cry

2014-04-25 18:54:20 | エリックべネイ2014年来日
「この曲は誰のことを歌ったの?」
エリックべネイはよく質問される。
ある時、エリックは"Nanya"と答えた。
えっ、「ナンヤ」って関西弁?
それともそれは女性の名前?
次の瞬間、インタビューした相手が笑い転げた。
"None of your business"が縮まり"Nonya business"となり、
更にそれを短くして"Nonya"と言ったことがわかった。

エリックは続ける。
「自分はアーティストだから想像力が豊か。
そして何度も失恋の経験をしている。
この曲はそういう自分の過去の集大成だ。」

"Sometimes I Cry"、女性ばかりか男性に圧倒的な支持を受ける。
R&B通のS氏、ラジオから流れるこの曲を車の中で聴き、
曲名と歌手名をメモり、CDショップへと走ったと話してくれた。

皆さんの歌う部分はサビ。
"I'll just have to fake it,
until I can make it.
There's a smile on my face, yeah
but I'm broken inside"

笑顔で平静を装ってはいるけれど、
心の中はズタズタだ、というところ。

下記の動画を観ると歌っているエリックと握手して、
手を離せずにずっと撫で撫でしている女性がいますが、
これは真似してはいけません(笑)

"Lost In Time"が発売される前、2010年7月に
この曲がシングルカットされた時に歌詞を訳してみた。
ぜひ歌詞の意味を深めてこの曲をもう一度聴いてみて下さい。

2012年の来日の最終日の最後のセカンド、
エリックはかなり疲れていた。
ところがその時歌った"Sometimes I Cry"はいつになく絶品だった。
いらしていた方から「ほんとうにエリックが泣いているように聴こえた。」
と感想をいただいた。

SOMETIMES I CRY
-Verse 1-
君が僕のもとを去ってからもう2年になる
何とか砕けた夢を二人でかき集めようとした後で

僕はまた家族のもとに戻って昔のように暮らしている
まだ完璧ではないけれど

夜は寝付くことはできるけれど
目を覚ました時に手を伸ばすと君がいないことに気付くんだ

それでも何とかやっている
あの頃に戻りたいと悔むことではなく
前に進もうと心に強く思っている

-Chorus 1-
でもやっぱり時々泣いてしまうんだ
一人になった時に君のことが忘れられなくて
君はもうずっと前にいなくなったとわかっているんだけど
時々泣いてしまう

-Verse 2-
君が新しい相手と暮らしているって聞いた
君の夢が叶って二人が幸せになってくれればと願っている

僕にも新しい相手と知り合う時間はあった
良い人と出会ってそれなりに楽しくやっている

それでも愛し合う時 君とは違うって思ってしまうんだ
そして自分を偽っていることが辛くなる

神は僕が努力していることを知っているのなら
どうして君の存在を僕から消して忘れさせてくれないのだろう

-Chorus 2-
でも時々泣いてしまう
ずっとずっと傷ついたままだ
そう、時々泣いてしまう
僕の痛みは癒されていない

-Bridge-
それでも今は元気な振りをしよう
ほんとうに立ち直る日まで

笑顔をつくることはできる
心の中は壊れたままでも



I Got News for You

2014-04-23 11:19:31 | エリックべネイ2014年来日
ここのところ、海外でのエリックべネイ、ライヴ映像を観ていると、
"The One"からの三つ目のシングルカット"News For You"
渾身の力を込めつつ、表面はさらっと歌っている、そういう感じがとてもいい。

ライヴではアメリカのファン達が一緒に歌っている。
これがまた盛り上がる。
全部は無理でもサビの部分だけでもリリックヴィデオで覚えて、
一緒に歌いたいですね。
"Listen to this, I've got news for you!"

失敗から恋愛に臆病になっている女性に
「僕は今までの君の相手とは違うよ
他の誰もできなかったような方法で君を微笑ませてみせる
心を開いてみせる」とエリックは歌っている。

Well Listen To This
See I've Got News For You
Cause You Don't Know How I Do
I'll Find Ways To Make You Smile
That They Never Know About
Reaching Corners Of Your Mind
That No One's Tried To Find
When Your Time For Love Is Though

WELL I GOT NEWS FOR YOU!

"News For You" Lyric Video

When You Think Of Me

2014-04-16 11:31:24 | エリックべネイ2014年来日



2005年のエリックべネイのライブは"If You Want Me To Stay"から始まった。
Slyをカバーしたエリックの1stアルバムのこの曲、
当時、アメリカでバッシングが続いていたエリックから
「居て欲しいなら歌うけど、どうする?」
と会場の人々に問いかけているようだった。
もちろんライブに足を運んでいる人はエリックに帰って欲しいはずもない。
観客を男性と女性にわけて、
"If you want me to stay"と"Stay With Me"とエリックは歌わせた。

2007年のスタートは3rdアルバムから"India"、
アメリカへ置いてきた娘のインディアを想う気持ちを込めた。
そして東京ジャズフェスティバルでもヘビーで複雑なインストが続く中に
最後に登場したエリック。
シンプルに歌い上げるこの曲は逆に新鮮で、夏の熱い会場に涼風を吹かせた。

2009年、2月の来日は2ndアルバム"When You Think Of Me"がスタート。
「久しぶりにみんなに会うけど、僕のこと忘れてなかったかな?」
そんなカードをエリックは突きつけた。

歌詞も訳してみたのだが、どうしてもわからなかったのが、
"When you make Benjamins"、訳詞では「子供を作っていた。」となっているが、
歌詞全体の内容、「自分は夢を求めていた時に、君は物質的なものを求めていた。」
とくい違いがある気がしてしっくりこなかった。

エリックのライブ映像を見ると「ホノルルに行くはずだったのに」
で波を手でジェスチャーするエリック、
ベンジャミンのところでは何かを数えるサインを出している。
そうか、ベンジャミン・フランクリン、100ドル札。お札を数えているフリ。
「君がお金に固執している間に、僕は新しい友情を育んでいた。」
"It's never hard to make new frineds, When you're making Benjamins"
やっと意味がわかった。

エリックはあるインタビューで、
「作詞をするってね、ペンを持ったら、それは復讐するチャンスだよ。」
と冗談ぽく言っている。

この曲はエリックが最も辛かった時、
父は癌を患い亡くなり、レコード会社からは契約の解除、
かつてガールフレンドだったタミも突然の事故で亡くなり、
彼女が育てていた娘のインディアをエリックは引き取ることになる、
そして音楽の仕事は諦め、UPSで配達員の仕事を始めた、
そんな時に自分のもとを去っていった女性が、
その後エリックが業界で成功している姿を見て訪ねてくる、
そんなことがあったのかもしれないと思わせる。

「ハロー、ベイビー 元気でやっていた?
また君に会えるとはね
あれだけ僕を落ち込ませておいて、やってくるとはね
僕たちは仲良くやっていた
でも君には他の男ができた
もし僕が君のして欲しいことを
わかっていなかったのならあやまるよ

知っていると思うけれど、あれからずっとうまくやっている
家も引っ越したんだ
僕のすべての夢を君が時間の無駄だって言っていたこと
思い出したよ

君が他の世界にいる間に僕も新しい世界を作った
それなのに君はまだ僕を想っているって言うの?

死にたいと思うほど、落ち込んで
膝から床にくずれるように泣いて
君にはそういう気持ちがわかるのかな

これ以上生きていられないと思って
君の世界はパニックを起こすかな?
僕のことを想う時

僕はすべての愛を君に注いだけど
君が求めたのは物質的なものだった
今でもそうみたいだけど
それだって簡単なことじゃないだろう

僕はかつてないほど落ち込んだ
立ち直るのにしばらく時間もかかった
君のためなら命も惜しくなかった
そういう僕の気持ちを全部考えてみたことがある?

君の女友達と一緒に夜を過ごしたりしたけど
あれは君と彼へのあてつけだった
ホノルルへ二人でいくつもりだったんだってね
でも彼は君を置いて行ってしまった

さあ、涙を拭いて もう終わったことだ
僕のフィアンセに君を紹介しよう

もう一度聞きたい 僕のことを想っていたって?
僕の思い出から逃れることができなくて
大きな波に流されながらも僕を想っていたって?

目を閉じると僕の顔が見えた?
そして僕の気持ちを考えてみた?
あれほど強かった愛が偽りに過ぎなかっただなんて」


Why You Follow Me

2014-04-13 19:59:01 | エリックべネイ2014年来日
Eric Benetのライヴには必ず一曲ラテン系の曲が入る。
今回の私の予想はこの"Why You Follow Me"

気持ちが乗ると最初の歌詞の部分をスペイン語で歌ったりする。
これをエッセンスでやられた時には興奮の余り気が遠くなったが、
スタンディングの会場、スーパーラウンジがすし詰め状態だったために、
ステージ前に立っていた私は後ろの観客達に押されて
倒れずに自分を保つことができた。

皆さんが歌うのは、曲のタイトルそのまま"Why you follow me!"
マイクを客席に向けられたらさくっと歌い返しましょう。
この曲の時のエリックの動き、いつもと違いますね?
ライヴにいらっしゃる方もエリックに合わせてサルサ風に動いて下さい。
時にはステージに招かれて一緒に踊ったりすることもあります。
我こそはと思わん方はサルサが踊れる服装で。
そう、広がるスカートですね。
そして"Knocking at my door"のところでは、
ジャンプ、ドラムをたたく振りをしましょう。

エリックべネイ、バンドの紹介をするが、
こういう時にアーティストの中にはバンドに演奏させて休む人もいる。
エリックはずっと盛り上げて脇で音に身をゆだねながら踊っている。
そういうエリックの姿もライヴでは見逃せない。
休まないだけではなく、お水も飲まない(過去に一度しか見たことがありません)
エリックの考えるステージの流れに「ペットボトルの水を飲む」
という動作は組み込まれない。
ステージに出た以上はあくまでもエンターテイナー、
演じることに徹するのがエリック・べネイ。

Eric Benet"Why you follow me"と歌っているが、
いつもインタビューの最後は"Follow me on twitter!"と締めくくる。
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