ネイト、24歳。
アジア系だが両親は聴覚障害者。父や母とは手話で会話している。
"For Once In My Life"、スティーヴィー・ワンダーの曲を伸びやかに歌う。
出てきた時の様子はまじめでおとなしげだったが、
突き抜ける歌声で周りをぐっと惹き込む。
4つのYES、お父さんに手話で合格の喜びを語るネイト。
ライアンも手話を教えてもらって一緒に会話している。
Well Listen To This
See I've Got News For You
Cause You Don't Know How I Do
I'll Find Ways To Make You Smile
That They Never Know About
Reaching Corners Of Your Mind
That No One's Tried To Find
When Your Time For Love Is Though
今回から採用された推薦制度。
叔母の推薦を受け、ランディーは高校までイザベル、16歳に会いに行く。
外見も可愛いし、態度も自然体で落ち着いている。
サム・クック"Nothing Can Change This Love"
好感度も高く、審査員たちから高い評価を受け、ハリウッドへ。
スターの風格がある。
ステファニー、21才。
"Dream of a little Dream of Me"
ミュージカルっぽい雰囲気。プロの風格がある。
しかしニコールだけ「惹きつけるほどのものがない。」とNO。
3つのYESでハリウッドへ。
ニコールは後になって「アイシャドーが私と同じ色で気に入らなかったの。」
なんて言い出して他の審査員から呆れられている。
しかしアイシャドーはむしろ言い訳で、
何となくステファニーが気に入らなかったのだろう。
ゲイブ、21才。
ストーンズの"Gimme Shelter"
ジャック・ブラックに似たハードロッカー。
圧倒的な声量。
「バラードも歌えるのか?」と聞かれて、
"We All Die Young"をソフトに歌い始めるが、
途中から結局ハードロックにしてしまう。
4つのYES。
ウーマック・ブラザーズではヒットがなかったが、
グループ名をヴァレンティノズに変えた後、アルバム"Do It Right"の中の
"I'm Looking for Love"がヒットチャートに上る。
「急に女の子たちに追いかけられるようになってびっくりしたよ。」
とボビーは懐かしそうに笑う。
"It's All Over Now"はローリングストーンズがカヴァーしヒット、
初めてボビーは多額のチェックを手にした。
1971年、ボビーは5年連れ添ったバーバラと別れる。
その別離を基に書いた"That's the Way I Feel About Cha"
この曲でボビー・ウーマックは70年代ソウルシンガーとしての立場が確立された。
後にジョージ・ベンソンがカヴァーしてヒットする"Breezing"など
精力的に楽曲を制作していく。
左利きのギタリストとしてもボビーは独特の持ち味を出している。
70年代でキャリアが終わったかに思われたボビー、
81年に"If You Think Your Lonely Now"
妻と電話で喧嘩になり、電話を一方的に切られる様子を歌にした。
アルバム"Poet"は高い評価を持って受け入れられる。
デビッド・T・ウォーカー「彼はいつも困難からそれを歌にして立ち上がっていく」
3年後、アルバム"Poet Ⅱ"をリリースし、
パティー・ラヴェルとのデュエット"Love Has Finally Come At Last"
はR&Bチャートのトップ10入りする。
ツアーではアルトリーナ・グレイソンと組み、この曲を歌った。
映像が素晴らしい。
私生活でも妻との間に娘と息子を授かり、
前妻との間の息子ヴィンセントも二人を可愛がった。