Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

国際携帯はなぜ使えなかったのか?

2009-07-31 12:23:35 | 私の日々
ニューオリンズ行きのために買ったドコモの携帯電話。
私にとってかなり高い買物であったのにもかかわらず、
電話もメールも全く、用をなさなかった。

日本の携帯を持つ相手とはアメリカ国内、そして日本にも、
メールが即、着信し返信も貰えた。
こちらから送れないので、カミュラが試しに送ってくれた携帯メール、
着信は30分後だった。
これでは待ち合わせ場所で、はぐれた場合や、
場所や時間の変更にも間に合わない。
帰国後、カミュラの携帯番号からショートメールが届いた。
ショートメールが受信できることは、わかったが、
いったい何分後に届いたかまではわからない。
フランスのリンダは不自由なくアメリカで携帯を使いこなしていた。

海外で外国人と携帯で連絡をとることなど、
今後も早々にないからと思い、「まっ、いいか。」みたいに思っていた。

しかし、やはりわけのわからない事をそのままにしておくのは良くない。
ドコモの問い合わせ先に電話で尋ねてみた。
総合問い合わせのオペレーターと話し、その後かなり待たされて
国際部門のオペレーターと代わった。

まず、購入した際に「ご利用ガイドブック 国際サービス編」
というのを渡されるはずだそうだ。
ところが、一枚の簡単なチラシ、「ワールドウィング ポケットガイド」
というものしか入っていなかった。
ひまわりの種や、変なマスコットやらよけいな物はついてきて、
肝心のガイドブックが入っていなかったとは!
携帯を購入した人すべてに渡しているわけではないという事だが、
「アメリカで使える電話を購入したい」とはっきり伝えているだけに、
あきらかに手落ちだ。

そのパンフレットに詳しく書いてあるとの事だが、オペレーターの方によると、
電話が直接に通じない場合は、アメリカの国番号、1を付けてから試みる、
またフランスの国際携帯を持っていた相手に対して、
アメリカ国内で電話する場合は、0を長押し+を出し、
それにフランス国番号の33をつけるとのことだった。
リンダは0033という番号を自分のナンバーの前に付けて教えてくれていたが、
00ではなく、+を出さなければならなかったということか。

携帯メール、ショートメールに関しては、どちらが速いとも言えないそう。
自動的に電波を選ぶ設定ではなく、渡航先に確実に入る海外通信業者に限定し、
それを選択する方法があるという。
そういったことも含めて電話が繋がらなかった時点で、
サービスセンターに連絡をすれば対応可能だったとのことだった。
私の持っていたチラシ、故障の場合と紛失の場合の連絡先しか記載されていない。

リサはあれこれ試した後に、私の携帯番号の国番号、81の前に、
011を付けてくれて、ようやく電話が通じた。
こちらも010をつけて相手の国番号、電話番号へ掛ける方法もあったようだ。
電話の問題は何とか解決したが、
やはりメールの送受信がスムーズにできればと思う。
担当者も言葉を濁していたが、ドコモの携帯メールは、
海外の携帯と短時間で送受信をすることは不可能だというのが、
はっきり言えば真相なのでは!?

問い合わせの電話、切った後、通話時間を見ると30分を越えていた。
ドコモの国際担当の方の対応は丁寧だったが、
一昨年のベルギーの時といい(通話不可能だった電話に関しても、
すべて料金が生じた、理由はドコモではなく、海外の通信業者の方針とのこと)
不本意なものにお金を払った印象は拭えない。

クリームパーティー

2009-07-30 00:11:32 | 私の日々
画像はクリームパーティーでのエリックとファンクラブの代表のトロイリン

エリック・ベネイのアメリカのファンクラブ、True Eric Benet Fans、
メンバーになって以来、エリックのライブの予定、
終了後はファンの撮った写真などで様子を知ることができるようになった。

何回かライブの案内にサブタイトルで「クリームパーティー」
と書かれたものがあった。
最初は意味がわからず、開催者、スポンサーの名前が
ライブの提供者として明記されることがあるので、
「乳製品、それとも化粧品会社主催のイベント?」などと思った。

ライブ後の写真を見て、そしてファンクラブのメンバーのリキャップを読み、
内容を理解した。
その日は出席者全員に白系の服の着用が求められる。
個人だけでなく、全体写真も多く見たが、まず白、アイボリー、
以外の上物を着ている人は見当たらない。
上下白でない人ももちろんいる。
その日のライブに来るまでの都合もあるだろう。
それでも、上半身は白。
白いブラウス、シャツ、Tシャツ、上だけなら何とでもなると思う。
それに合わせるのは、柄物ではなく、ダークな色のパンツやスカート。

それにしても全身、白尽くめがほとんど。
白いスーツ、白いワンピース、白いパンツに白のシャツブラウス。
映像でも見たが、とても綺麗。
中には、「白いワンピース、チューブトップドレスを汚したくなかったから、
会場まで持ってきて、化粧室で着替えた。」という人も。
日本でもこういうライブパーティーがあったら楽しいだろうなぁと思った。

私の友人の結婚した相手は10歳年上のベルギー貴族の女性だった。
ブリュッセル郊外のシャトーで秋に行われたパーティー。
独特のドレスコードが暗黙の内にあった。
黒を着ている人はいない。もちろん白も。
紺やパステルカラーもなし。
秋の色合いの渋めの中間色が圧倒的だった。
秋に対して夏のお決まりは派手なお帽子だそうだ。

日本では素材に関しては、冬に麻を着たり、
夏にウールを着る人はなくても(サマーウールは別として)
色的にはここまでのはっきりした認識はない。
着物の時代には、素材だけでなく、季節ごとの色彩や柄、
季節どころか俳句の季語のように、
時節ごとの柄という物が存在したようだ。

7/3~5にニューオリンズ、ルイジアナスーパードームで行われた
エッセンスミュージックフェスティバル。
私は残念ながら、最終日、7/5には日本に発ち、
アル・グリーン、ライオネル・リッチー、MAZEフランキー・ビバリーを
見過ごした。
最終日も立ち会ったnkmrakikoさん、会場に着くなり、
白い服装の人ばかり、その華やかさに目を奪われたと言う。
その前のエッセンスの二日間はどちらかというとダークな服装の人が多かった。
それゆえに最終日の全身白は、さぞ新鮮だったことだろう。
どこから、そのような情報が入るのだろうか。
エッセンスの最終日は、白系の服装でというのは、
15年のミュージックフェスティバルの歴史の中で、
お約束となったのだろうか。

9/26(土)コットンクラブ、MAZE featuring Frankie Beverly の最終日。
初秋ともいえる時期だが、白系の服装できるかな?とクローゼットを点検。
クリスマス、真冬に白いセーターはあっても、秋口のクリーム系の服とは、
難しいお題。

スティービーのお気に入りは「チョコレートレッグ」

2009-07-29 00:08:03 | エリック・ベネイ関連インタビュー
先月、カンザスシティーを訪れたスティービー・ワンダー、
インタビューに答え、その中で今、気に入っている曲として、
エリック・ベネイ、"Chocolate Legs"を挙げた。
http://www.stjoenews.net/news/2009/jun/26/playing-city/

by Blake Hannon
20年振りでカンザスシティーをコンサートのために、
スティービー・ワンダーは訪問した。
多くのファン達はずっとこの日を待ち望んでいたことだろう。
「カンザスに来られて嬉しいよ。とても久しぶりだからね。
昔からのファンや友人、そして新しい人達と出会えるのが楽しみだ。」

スティービーに新しく発売されるライブDVD、今後の計画、
そしていかにしてポジティブであり続けるかを聞いた。

バラク・オバマの大統領選のキャンペーンで、スティービーの曲、
"I Was Made To Love Her""Signed, Saled, Delivered"
繰り返しこの2曲が流れていた。
もちろんスティービーはオバマの熱烈なサポーターだ。
そしてこの曲はこのキャンペーンにぴったりだった。
しかしながら、"Signed, Saled, Delivered"は、オバマのためだけの曲、
ではなかったようだ。
「クリントンもブッシュもこの曲を使ったんだよ。」

初めての自分自身のライブDVDについて
20数年以上前のKCとのライブコンサート映像があるが、
今まで、一度も自分だけのライブDVDは、なかった。
今年、"Live At Last: A Wonder Summer's Night"
イギリス、ロンドンでの2008年、02 ARENAでの映像。
なぜ、今なのだろうか?
「このコンサートのライブ映像が、後から見ると、
僕の曲、新旧取り混ぜて、演奏されていて、
映像として、納得できる良い物であると判断した。」

今後の共演の予定は?
トニー・ベネットとポール・マッカートニーの後、誰との共演を考えているか?
「Kanye West、Jay-2、John Mayer、John Legendを考えている。
誰かと組み、そこで新しい曲を生み出せることは、常に大きな挑戦だ。
そして音楽を愛する者として、喜びでもある。」

お気に入りのラブソングについて
スティービーはずっと愛について曲を書いてきているが、
自分自身の曲のお気に入りを選ぶのは簡単かと思う。
あえて、他のアーティストから選んでもらった。
「今、1番気に入っているラブソングは、エリック・ベネイの"Chocolate Legs"
大好きな曲だよ。」
その他に、ジョン・レジェンド"Everybody Know"、ジョン・メイヤー"Daughters"
Ne-Yoのラブソングを挙げた。
「こういう曲を聴くと、愛についてのいろいろな局面が新たに発見できるね。」

今後の展開
ステービーの勢いに全く衰えはない。
今後、ミュージカルも書きたいし、ジャズや子供のためのプロジェクトも。
ゴスペルのアルバム、"The Gospel I Inspired By Lula"では、
英語、ヘブライ語、アラビア語で歌っている。
"Through The Every of Wonder"では、ピンク・フロイドの"The Wall"
のような精神世界を表現している。

いかにポジティブであり続けるか
「どんな辛い時も、自分の持てる物に感謝して、そのエネルギーを音楽を通し、
他者に与えること。神は越えられない試練はお与えにならないから、
目の前のできごとを神の意志であるとして受け止めるようにしている。」

エリック、マイケル・ジャクソン死去について語る

2009-07-28 08:21:42 | Weblog
マイケル・ジャクソンが亡くなってから、一月余りが立った。
未だにマイケル追悼の記事やコメントが続いている。
マイケル・ジャクソンの死去について、
エリック・ベネイはインタビューに応じていた。

「世界は最も大きな存在を失った。
レコードが発明されて以来、ほんの少数の真に偉大なアーティスト、
マイケル・ジャクソンはその中の一人と言える。

マイケル・ジャクソンの人生と天才的なアーティストとしての存在は、
常に音楽業界におけるアイコンであり、
未だに彼のレベルに到達できる後続者は出ていない。

僕の17歳の娘も自分のアイポットに入れたタイムレスで才能溢れる
マイケルの音楽とリズムを聴きながら、何時間も過ごしていた。
かつて僕もそうしたように。

マイケル・ジャクソンの人生は地位と名声を得る事、
そしてそれが孤独や寂しさを伴うものだという事を象徴している。

ありがとう、マイケル。
僕達に君の旅を分かち合ってくれて。
世界はマイケルの存在のお陰で明らかに変った。
そして君のいない音楽業界はもはや以前と同様にはなれない。」

エリックにとって、マイケル・ジャクソンはどういう存在だったのだろうか。
マイケル・ジャクソンはエリック・ベネイの8歳年上。
ということは、エリックが物心付いた時から、マイケルの曲を聴いて育ち、
ダンスや歌の真似をしたりということもあったかと思う。

しかし、エリックが影響を受けたアーティストとして、
マイケル・ジャクソンの名前を挙げることはなかった。
エリックにとってマイケルは子供の時から親しみ、身近に感じてきた存在であっても、
音楽の方向性としては、一線を画した存在だったのかもしれない。
http://www.spinner.com/2009/06/27/eric-benet-says-world-wont-be-the-same-without-jackson/

Najee&Eric Benet

2009-07-27 07:45:27 | エリック・ベネイ、アルバム外の曲
サキソフォーン奏者のNajee。
エリック・ベネイのロンドン公演の時、アンコールの"Georgy Porgy"で登場し、
フルートで伴奏をつけた。
そして途中からはエリックに一緒に踊るように求められ、
バックバンドからバックダンサーに。

Najeeのニューアルバム"Mind Over Matter"が8/25に発売される。
ゲストアーティストとして、Jeff Lorber、Gary Taylor、Eric Benet。

アルバム中に、エリック・ベネイ、2002年に完成し発売されることのなかったアルバム、
"Better & Better"の"We Gona Ride"が含まれている。
この曲はエリック・ベネイのMy Spaceでも原曲が聴けるが、
Najeeと制作した新しいバージョンは、フォーンセクションが重なる中に、
それと美しく調和されたエリックのボーカルを聴くことができる。

オリジナルではRoy Hargroveが演奏していたフォーンの部分を、
Demonteのキーボード、Mike Parlettのアルトそしてテナーサックス、
John Pagenbrookのトランペット、Andrew Lipmanのトロンボーンがパーフォーム。
よりタイトで複雑な曲にと仕上がった。

Eric Benetの発売されなかった曲が、このような形で、
新しいフレーバーが添えられて蘇るのを聴けるのは、新鮮で嬉しい。

http://www.imeem.com/people/1f200Sw/music/gNmq6yvW/najee-feat-eric-benet-we-gone-ride/

MAZE @Cotton Club 9/22/23/25/26

2009-07-26 11:07:59 | その他のライブ
MAZE featuring Frankie Beverly
コットンクラブにて 9/22(火)23(水),25(金)26(土)
1日、1ショウのみ、金額は¥16,500~すべて前払い。

予約開始は昨日、7/25、11時からだった。
スライの時のような開始数分で売り切れという状況には至らない、
と聞いてはいたが、何しろ、1日1ショウの4日間のみ。
コットンクラブの席数は約200。
決してあなどれない。
Nさんも行かれると聞いていて、彼女の分も一緒に予約したい所だが、
MAZE大ファンのNさん、私の不手際で予約に失敗してはと、
別々に予約することにした。

コットンクラブ、インターネット予約したのは、
レイ・パーカーJr, がたぶん最後。
何かドジを踏みそうで、事前に他のアーティストで途中まで、
予約の予行練習をしようかと夫に言うと、
「そんなんで、それこそ、行きたくないアーティストの予約、
完了しちゃったら、どうするの?」と笑い飛ばされる。

家で予約時間まで待機しているといろいろと野暮用が入る。
10時50分にはタイマー設定。
その時間を過ぎたら、電話もインターホンも出ないつもり。
家中の時間が適当にずれている時計達の中で、
最も信頼しているパソコンの時刻と
目覚ましに使っている毎日自動調整する時計の時刻が数秒ずれている。
電話を取り、時報を聞きながら、「午前11時です。」の声と共に、
コットンクラブの「予約」をクリック。
「準備中」が出る。どうもフライングしてしまったようだ。
慌てて、基の画面に戻り、また「予約」

もうすでに△や完売マークの席も。
シートCをクリック。
購入画面へ。
予想通りの展開となる。
コットンクラブオープン時にサインインした時のパスワードが出てこない。
これが、忘れた人のメールアドレスに直ちに送信でなく、
キーワードを要求される。
しばらくいくつかの組み合わせを考えたが、どの猫の名前にしたのやら、
思い出せない。
そこで新たにログインしようと新規に入力したら、
「既に登録済み」と出てしまい先に進めない。

これは、もう電話するしかないか、と思いつつ、
最後にもう一度、パスワードをいくつか試して、
ようやく次のステップへ。
すると「カードが認証できない」?!
すごく慌てたので、カード番号、間違えて入力していた。
ようやく予約が完了したのは、11時15分頃かな?
急いでうっかり他の日をクリックしたりしていないかと心配したが、
ちゃんと予約完了のメールが来ていて、ホッと一息。

仕事場近くのインターネットカフェで予約を試みていたNさんから、
「電話も回線も繋がらない。あきらめました」とメール。
私が代わりに押さえようかと思い、コットンクラブの画面を見ると、
自由席アリーナはすべて完売になったが、
まだステージサイド、ステージエンド席は残っている。
メールを送ろうかとしていたら、「電話で自由席アリーナ、ゲット!」のメール。
やれやれ、これがスライだったら、お互いに間に合わなかっただろう。

今まで、買ったコンサートチケットの中で最も高い買物になった。
フランキー・ビバリー、エッセンスミュージックフェスティバルの最終日、
ルイジアナスーパードームでトリを務める男。
そのステージがコットンクラブで観られる。
期待は大きいが、「他メンバーは未定」とある。
どのようなショウを展開してくれるだろうか。
素晴らしいショウになることをフランキーにだけ求めるのではなく、
後2ヶ月、自分もMAZEのアルバムを聴き込み、ホームワークを重ね、
思い出に残るライブへと練り上げて行きたい。

Spiritual Thang@Brown Sugar

2009-07-25 00:31:43 | 私の日々
ブルーノートの小曽根真&No Name Horses、7/18 2ndショウが終わり、
外に出ると12時少し前。
目の前にはタクシーが何台も待機している。
乗り込んで、車内で流れている曲はボサ、そしてジャズ。
さすが、ブルーノート前で客待ちしている運転手さんは違う。
車内で演歌が聴こえてきたら、興ざめだ。

恵比寿に向かい、久々にソウルバー、ブラウンシュガーへ。
タクシーを下りると、EW&F"September"が、聴こえてくる。
今日はマスターの他に二人のスタッフ。
テンプテーションズ、シュープリームスの曲などが掛かっている。

メニューが大幅に変り、マスター手作りのソーセージ、チョリソ、
何とブータンノワール(豚の肉に血を詰めたフレンチソーセージ)まである。
自家製のピクルスとともに頼むと、
フランスパンにブータンノワール、そして煮林檎が載っている。
美味しい! どうしてこんなすごい物が作れるのかと聞くと、
カウンターに座っている男性はフレンチシェフ、そしてもう一人は、
お肉屋さん、最高の材料、指導者、マスターの料理の腕があり、
このようなメニューが完成したそう。

引き続き、自家製オイルサーディンも頼む。
これは、上質の鰯を手に入れ、圧力鍋で蒸し、その後、梅酢でマリネして、
紫蘇とイタリアンパセリが添えられている。
こちらも爽やかな味。
忙しい中、これだけ手の込んだメニュー開発をしたマスターのポジティブさに拍手!

メニューには自家製でないソーセージ、チョリソ、オイルサーディンが載っている。
こちらの方が値段が高い。一般的には「自家製」と書かれたほうが、
値段が高くなるはずなのに、反対だ。
「どうして?」と尋ねると、他所から仕入れたものは高くなる、
自分で作ったものは、手間隙かけてはいるけれど、その分は加算せず、
材料の原価のみでお客様に還元ということだった。

マスターに今年のニューオリンズのエッセンスの現地のチラシをお土産に。
一人で行ってきたと言うと、「とんでもない女房だ!」(爆)
確かに、行く私も私だが、弱気になっていた私の背中を押し送り出す夫も夫だ。

1日目はスーパーラウンジでエリック・ベネイの2ショウ、
2日目はスーパードームを観戦と話すと、
「それはエリック・ベネイの追っかけ。」(笑)
はい、はっきり言えば、そういうことです。
あいまいに言っても、そうかもしれない。

3日目のアル・グリーン、ライオネル・リッチー、メイズを観ないで帰ってきた、
と残念がると、9月のコットンクラブのメイズの来日の話になる。
1日、1ショウ、しかも前金、予約開始は本日、7/25、11時、
電話予約が、スライの時のようにになるかと思い覚悟していたが、
今回はそこまでの券取り合戦にはならないのではとの意見。

お店を出て、エレベーターで1Fに降りると、
外にEric Benet"Spiritual Thang"が聴こえてきた。
見送りに掛けてくれたらしい。
エリックは今年の来日でも、そしてエッセンスミュージックフェスティバルでも、
私の好きなこの曲を歌うことはなかった。

時計を見ると、1時半。
2週間前の同じ時間、ルイジアナスーパードーム、
マックスウェルのライブは、まだ始まってもいなかった。

小曽根真&No Name Horses@Blue Note Tokyo 7/18 2nd

2009-07-24 07:38:05 | その他のライブ
久々のブルーノート東京の2ndショウ。開演は9時半。
8時から受け付け、入場は8:45~と言われたが、
その時間に入れるわけはないと、たかをくって、
夫と9時頃に着くように行こうということになる。
以前、BNには8人とか6人、大人数で行っていた。
4人で行くことも多かったが、そうなるとかなり心して、
席取りをしなければならない。
2人なら、どこでも入り込めるだろう。

家で6時頃、ビールを飲みながら、カツサンド、フルーツトマト、
そして昨日のカレー(カレーは1日置いた方が美味しいですよ!)
蒸し暑い夜、お酒も入り、満腹、疲れが出てくる。
物憂げに二人ともだらだらとシャワーを浴びたり、支度を始める。
この辺、エッセンスのノリだなぁ。

ちょうど2週間前の土曜日は、
ニューオリンズのエッセンスミュージックフェスティバルの2日目。
7時からライブは始まっているのに、部屋でのんびりして会場に着いたのは10時過ぎ。
その後、2時過ぎまで続くライブ、これくらいじゃないと体が持たない。

家を出たのは、8時半頃。
電車に乗ると1stを観ていたMさんからメール。
「とても良かった。感動!二次会に行きます。」
着信時間は8:37。
「えっ、もう終わって外に出たの?」
夫と少し慌てる。
恵比寿で降りてタクシーでBNへ。

ブルーノートには、9時前に到着。
まだ、整理番号、10番位を呼んでいる。
暑い。ブルーノートは地下2階ということもあり、
夏のエアコンがキツイのだが、この日ばかりは、
地下1階のロビー、熱気がムンムン。
受付でチェックイン。
岡崎正典に私たちが来ていることを伝えるように頼む。
手にした入場番号は81番。
外に出て、待っていようということになる。

順番が来ると、予想通り、ほぼ満席。
残された選択肢は、ステージに向かって右後方奥の6人掛けテーブルの真ん中。
あるいは、アリーナ、右前方の4人で向かい合ったテーブルの手前。
中央後方のカウンターは、ショウが始まってからの着席で
それまで、化粧室前で待機になる。
既に9時20分、開始時間が迫っていたので、中央にしようとすると、
案内の女性から、9時半開始は遅れる予定と聞き、右前方の席を選ぶ。
店内は込み合っていて、飲み物も20分近く待って、
ショウが始まってからのサービス。

Makoto Ozone(p)
小曽根 真(ピアノ)
Eric Miyashiro(tp)
エリック 宮城(トランペット)
Mitsukuni kohata(tp)
木幡 光邦(トランペット)
Sho Okumura(tp)
奥村 晶(トランペット)
Yoshiro Okazaki(tp)
岡崎 好朗(トランペット)
Eijiro Nakagawa(tb)
中川 英二郎(トロンボーン)
Yuzo Kataoka(tb)
片岡 雄三(トロンボーン)
Junko Yamashiro(b-tb)
山城 純子(バストロンボーン)
Kazuhiko Kondo(as)
近藤 和彦(アルトサックス)
Atsushi Ikeda(as)
池田 篤(アルトサックス)
Toshio Miki(ts)
三木 俊雄(テナーサックス)
Masanori Okazaki(ts)
岡崎 正典(テナーサックス)
Yoshihiro Iwamochi(bs)
岩持 芳宏(バリトンサックス)
Kengo Nakamura(b)
中村 健吾(ベース)
Shinnosuke Takahashi(ds)
高橋 信之介(ドラムス)
Pernell Saturnino(per)
パーネル・サトゥルニーノ(パーカッション)

最初の曲は、"Safari"
まるで動物たちがあちらこちらから出てくるように、
それぞれの楽器を奏でながら、登場する。

そして"B&B"
「皆さん、何を連想しますか?」と小曽根真。
これは、ベッド&ブレークファストを普通は考えるだろう。
しかし、エリック・ベネイファンなら、
エリックの2002年、完成しながら発売されなかったアルバム、"Better&Better"
小曽根さんの"B&B"は、ビーチそしてビキニだそうだ。
色っぽい、遊び心のある曲。

"Moon Flower"
月の光、そしてそれに照らされる夜に咲くミステリアスな花、
あるいは、そのような魅力を持った女性の面影が目の前に浮かんでくる。

"Jungle"
引き続き、動物達の野生の叫びが聴こえる。
そしてNo Name Horsesは、いったん退場。
岡崎 正典、私達に気付き、私は握手、夫はハイタッチ。

デュオで"Air Of The G String"

そして、No Name Horses再登場で、
"No Siesta"
"Donats Meeting"
"Oasis"

今回のテーマはラテン。
「ウ~!」「マンボ!」の掛け声を小曽根は観客に要求。
最後はサンバ、ボサノバ系の展開になる。

小曽根真、2007年の東京ジャズフェスティバルの映像では観ているが、
生のライブは初めて。
MCが面白くて、途中で関西弁も入り、笑える。
イメージが変った。
観客やクルーをグイグイ引っ張っていくエネルギーが大きい。

「ピアノでド・ミ・ソの音を出すのは、こんなに簡単でしょ。」
とピアノを弾いてみせる。
「そしてペダルを踏めば、音は大きく、
また一遍に和音にすることもできる。」

「今回は12管。
管楽器は一つの音を出すのに、たいへんな集中力がいる。
そして、それが12人が心を一つにして音にした時、
そのブレンドが巧くいった時、堪えようもない感動がある。」

岡崎正典の演奏にずっと注目していたが、
マンボでテンポが速くなった時のソロも抜群だったが、
サックス5管の調和した時の音の美しさにも心を奪われた。

アンコール曲の「オアシス」
小曽根真、曲が完成した後で、ジャングルにオアシスはないと知ったそうだ。
しかし、「都会のオアシス」という言葉もある。
「都会のジャングルのオアシス」という比喩的な曲と押し切ったそうだ。

終わった後、B1のロビーではメンバー全員の椅子が用意されて、
サイン会の準備が出来ていた。
CDを購入、全員にサインして貰えるという趣向。
まだ準備に時間が掛かりそうだったので、これは待たずに失礼することに。

ブルーノートで日本のアーティストの演奏を聴いたのは、
何と初めてだった。
12管、そしてトータルで16人編成のビッグバンド。
ブルーノートのキャパで聴くと、生の楽器の音が冴える。
2週間前のこの時間はルイジアナスーパードームの頂上から、
ステージに豆粒程のアニタ・ベイカー、そして大画面の映像をみつめていた。

ブルーノート、目の前で繰り広げられる仮想ジャングル、
アフリカの夜の静けさとまったり感、涼風と幻の動物達に癒される1時間半だった。

ヒューストン、そして成田へ

2009-07-22 08:31:24 | ニューオリンズの旅
コーヒーとスナックを摘まみ、近くの売店でマイケル・ジャクソンの
追悼雑誌、たくさん並んでいる中から一つを選び買った。
国内線のニューオリンズから、ヒューストンまでは、短時間のフライト。
スチュワートがマイケル・ジャクソンのバッジをつけて、サービスしていた。
ヒューストンに着くと、今回はターミナル間の移動があったが、
荷物が手荷物のみなので動く歩道にのり、短距離で成田行きのゲートへ。

やっぱり前回のヒースローの乗り換えはまともじゃなかった。
よその空港は乗換えがあっても、たとえ大空港であってもあんな事にはならない。
それと今回は最初から乗り継ぎ便の出発ゲートが
書かれたパスを渡してもらえた(行きは、それが間違っていたけれど)
したがって、着いた乗り継ぎ都市で目的地への出発ゲートが決まるまで、
電光掲示板とアナウンスに集中する緊張もなかった。
もしそれがあったとしても、ヒースローみたいに迷路のような長い通路を
歩くわけじゃないから、たいしたことではない。

その上、ヒースローはお茶を飲むのにもユーロではなく、ポンドが必要だ。
空港のカフェ、飲み物とケーキで円にして2,000位と物価も高い。
イギリスはヨーロッパではないとベルギーの友達に言われた。
ずっとヒースローの悪口ばかり、書いているようだが、
学生時代、短期だがロンドンに滞在したこともあり、
実は最も思い入れがある国だけに、よけい情けない。

ヒューストンでの待ち時間、売店を冷やかす。
コーヒーとお茶は飲み過ぎなので、オートミールに
アップルソースやナッツをトッピングした物を、買って食べた。
暖かくて優しい味、美味しい。

座席は真ん中辺りの通路側、窓側に女性、真ん中の人は現れなかった。
「よし!」と心の中で。
「今回も良いお席ですね。隣が空いていると楽でしょ?」
行きのスチュワートとまた会った。
「短い滞在だったんですね。僕のシフトと同じで。」(笑)

またしても凍えそうな寒さだ。
若い日本の男性が二人、ビニールパーカーを着込んだのを見た。
一人はフードまで被る。
ほんとにそれくらい寒い。頭の上を風が吹いていく。
日本人が寒がりなのでJALは温度設定が高めだと聞いた事がある。
確かに母とJALに乗った時、ビジネスだったせいか、室温も快適、
ブランケットではなく薄掛け布団のような物を掛けてくれた。

今度の旅を振り返ってみる。
最初は一人部屋、次の日も一人だったけど、
nkmrakikoさんとお会いできて、一緒に夜の町に出て和やかにディナー。
次からは4人部屋で2泊。
すごくバランスが良かった。
一人部屋、そして4人部屋で過ごすのもそれぞれ楽しいところ、
神経を使う部分もある。

4人部屋、バスルームには誰かの脱ぎ捨てた下着が。
洗面台はアクセサリーや化粧品で置き場もない。
タオルもどれが誰のだか区別もつかない。
それが、全然気にならなかった。
日本の人と4人部屋で、これだったらキレちゃったかもしれない。

皆、部屋は一緒でもべったりすることもなく、
それぞれパソコンや、メール、本を読んだり、
日記を書いたり、絵葉書を書いたり。
その距離感がちょうど良い。
フランス人のリンダばかりかアメリカ人のカミュラも
タバコを吸いに時々ベランダへ出る。
勝手なことをしているようだが、
バスルームを使う時も、「これからシャワー使うけど、
みんな、お手洗いとかだいじょうぶ?」と声を掛けてくれる。

ホテルの部屋までの廊下の真ん中にレストルームがあった。
4人部屋が多いので、外にもトイレがあれば、都合が良い。

やはり1番気を使ったのは、夜中に部屋に帰った最初の晩と、
最後の日の早朝に部屋を出る時。皆が寝ているのを起こしたくなかった。
また、出発の時は他の人が暗い中で寝ているだけに、忘れ物も確認し辛い。

ホテルもそれぞれ良さがあった。
Le Pavillon は、サービスが行き届いている。
Homewood は、複数で長期滞在が出来るよう便利にできている。

今回の旅行、
これ程までに暖かいもてなしを受けた事、今までになかった。
みんな、遠くからやってきた私を受け入れてくれて、
会うすべての人がギヴィングパーソンだった。
エリックも日本から来るたいへんさをわかってくれているので、
優しく迎えてくれた。

エリック・ベネイは今度のツアー、バスで廻っている。
ダラス→ヒューストン→ニューオリンズ→メンフィス、
かなりの移動距離があるかと思うが、
それも分かるような気がした。
ホテルから荷造りをして空港に行き、飛行時間を待つより、
ショウが終わったらすぐバスに乗り込み、シャワーを浴び、
ベッドに横になり、次の地へ移る。
この方が絶対、楽だろう。

アメリカでエリックベネイのショウを観る、
エリックベネイファンの仲間達に会い、
彼女達と一緒にエリックのライブを体験する。
私の4年越しの夢は実現した。

True Eric Benet Fans、エリックの事を10年間支えてきた人達。
エリックの良い時も悪い時も。
本物のファン達に私は会うことができた。
そして、私もその中の一人になりつつある。

さて、次は何を目標にしようか?

飛行機を降りる時、先ほどのスチュワートに言われた。
「二度あることは三度ある、きっとまたお会いしますね。」

次の目標は、決まった。
これを一度で終わらせず、もう一度、そしてこれからも、
挑戦していきたい、と。

そしてエリックがいつも言う言葉を実践すること。
Love yourself!
Love each other!
Love children!

NOLA 最終日カウントダウン

2009-07-21 00:13:19 | ニューオリンズの旅
カミュラがシャンパンを用意している。
ボトルが開かない。
リサがボトルのコルクをナイフで切り始める。
そしてワインオープナーで開けた。
みんなで私のベッドに腰掛けながら、シャンパンで乾杯。
いろいろな話をする。

カミュラが「AK、ワインとか飲むの?」
「飲むよ。」
「あなたがワイルドになるところ、想像できないんだけど?」
「今、会ったばかりで私の何がわかるの?」
「確かにそれは言えている。」
「1年後、5年後、10年後にまた会いましょう?
その時にどう思うか教えて。」

リサはいつもエレベーターでも廊下でも道でも、
知らない人に話しかける。
東京では余りそういう事しないなぁと言うと、
リサも仕事でよく行くLAではやらないと言う。
ヒューストンでもここまではしないけど、
やはり南部の習慣かなぁと。

カミュラの仕事を聞いてびっくり。
何と政府のおとり捜査官だそうだ。専門は税金。
アメリカのドラマ、裁判物とか刑事物のファンの私。
まさか本物に会えるとは思わなかった。
特別なIDを持っていて見せてもらった。
「FBI捜査官の○○です。」というあの捜査官がドアの前で見せるID。
マニアの私としては、思わず「そのIDの写真撮らせてくれない?」
と言いそうになって、ぐっと言葉を飲み込んだ。
いくらなんでも、それは禁止事項だろう。
仕事用の名刺とこのID、彼女の普段のイメージとのギャップがあり過ぎる。

カミュラは私のショールを丁寧に畳んで返してくれて、
「ほんとにありがとう。洋服は持ってきたのに、
こういう用意ができてなくて。」
そして、「これを私の記念に持っていって。
今回、使おうと思って買ったけど、付けなかったから。」
ラメ入りの付けまつ毛を渡してくれた。
どこで使おうか?

リンダは私の知っているフランス系の女性達とはぜんぜん違う。
心が優しくて、いつも思いやりがあり、自分よりも他の人の身になって行動する。
それでいて、とてもテキパキしていて、手際が良く、しっかりしているので、
頼りになる。暖かさの中に真の強さを持った女性だ。
フランスの綺麗なデザインの日記帳をプレゼントしてくれた。

エリック・ベネイとインディアの話も。
インディアは1歳半で母親を亡くしている。
そしてハル・ベリーとエリックが結婚した時、自分に母親ができたと喜んだ。
ハリーは自分を正当化するためにエリックの悪口を言いたい放題に
マスコミに話し、そのことでインディアは深く傷ついた。
インディアは母親を二度も失うことになってしまったとリサ。

「ところで、エリックにワーナージャパンは
『愛と魂の伝道師ーEric Benet』って付けているのよ。
それって知ってた?」
「伝道師ってつまりフランシスコ・ザビエルとか、その手の人のこと?」
みんな、笑い転げている。

また一緒に旅行しようね、今度はどこにしようか?
ニューヨークに行ってみたい、パリにも来てね、とリンダ。
そういう意味で東京、良いところだから来てって自信を持って言えない。
でも、「東京に来れば、エリックのショウ、4日続けて観られるわよ。」
帰ったら、東京の誇れる場所を探索しないと。

かなり疲れが出てきた。
冷えた体も辛い。
誰かが「AK、たとえ1時間でも横になりたいんじゃない?」と聞く。
「うん。」と答え、みんなで寝ることにする。
15分くらい寝ると目覚ましが。
みんなを起こさないように支度をするが、
リサとリンダは起きてきて、ハグ。
リンダは泣いている。

一人で部屋を出て、フロントに向かう。外は真っ暗だ。
フロントに人がいない。
お掃除の人が通ったので、フロントの人を呼んでもらう。
そして空港までのタクシーを呼んで欲しいと頼む。
朝早く起こして電話をしてもらうことになった。
2ドルのチップを渡す。
目の前の冷蔵庫から1・5ドル位のジュースを出して、
「いくら?」と聞くと、
「どうぞ、持って行って。お金はいらないわ。」
なるほどね。これがチップか。
お互いに相手に対してのリスペクトを表現する習慣。

外は一向に明るくならない。
エジプト人の運転手は話好きだった。
「次回は5月のジャズフェスティバルかマルディグラの時、来れば?
ホテルは高いから、自分の所に泊まって、その代り日本料理を作ってくれ。」
眠くて疲れているので、取り合って切り返す気もしない。

空港には6時ごろに着く。
航空会社の人に2時間半前にと言われたが、2時間15分前。
国内線に乗るのでも、そこで出国扱いになるから早めにとのことだったが、
30分もしないうちにすべての手続きが終わり、
ゲートの前で搭乗を待つことになる。

一昨年のベルギーの時は、ブリュッセルの空港に着くなり、
「あなたの乗る飛行機は霧でキャンセルになりました。」と言われ、
乗り継ぎ便のこともあるので、一瞬頭の中が真っ白になり、
「何ですって? 今言ったことをもう一度、ゆっくり話してください。」
かなり早めに空港に着いていたので、予約カウンターに行き、
一つ前の便にねじ込んでもらうことができたが、
それでも、霧が晴れずに中々ゲートも決まらず、
決まってからも延々と待たされ、搭乗が始まったのは2時間後だった。

今回のNOLA(ニューオリンズ市ルイジアナ州)
フライトは順調、手続きも簡単に終わり、のんびり。
コーヒーを買い、バッグに入っていたクッキーバーを食べ、
目の前の飛行機の後ろから太陽が昇っていく様子を眺めている。

ルイジアナスーパードーム、メインステージへ

2009-07-20 08:01:57 | ニューオリンズの旅
部屋に帰っても、誰も出かける支度をする気配がない。
7/4のニューオリンズ、エッセンスミュージックフェスティバル、
ルイジアナスーパードーム、メインステージの予定表、
7:00 Jazumine Sullivan
7:45 Robin Thicke
8:45 Charlie Wilson
10:00 Anita Baker
11:45 Maxwell

リンダはアニタ・ベイカー、他の二人はマックスウェルがお目当て。
そしてリサはこの日は200ドルの席を取っている。

シングルマザーのカミュラが6歳の子供に電話をする。
それまで、祖母と一緒で落ち着いていた子供が、母親と話した事で、
我慢が出来なくなった。
何度も彼女の携帯に電話をしてくる。

リンダも9歳と10歳の子供がいる。
着いた日に夫と子供に電話して20分も話してしまい、金額を確めたら、
70ドル近くになった事に気付き、それからは電話しないでいるという。

カミュラと子供のやり取りが微笑ましくて、
クスッと私が笑ってしまったら、
リンダは真顔で「AK、彼女は泣いているのよ。」
「ごめんなさい、気が付かなくて。」

子供と離れるのは今回が初めての経験だそうだ。
カミュラは言った「こんな切ない思いをするなら、
今度旅行する時は、ママと娘を連れてきて、
お母さんに部屋で子供を見て貰い、出かけるようにしたい。
でも母は甥も見ているから、4人分は負担できないし。」

ところで、昨日会ったエリック・ベネイファン、紹介されたが、
分からなかった人がいた。
「あなたのtebfサイトの名前は?泊まっているホテルは?」
何を聞いても彼女が誰だか思い当たらなかった。
「私だって、『facebookの名前は?』『myspaceは?』なんて聞いちゃったわよ。」
とリサ。リサのノートパソコンを開いて、ファンクラブサイトの投稿を確認していく。
「エッセンスのEric Benetを観に行く。」と2回だけ投稿している人がいる。
「この人だったのねぇ。」という事になる。
アフリカ系とネイティブアメリカンのミックスでミステリアスで美しい人だった。
私の写真を撮りたいんだけれど、と言われて、
「だったら一緒に誰かに撮ってもらいましょう。」と言い、
二人で一緒の写真を撮った覚えがある。

カミュラはリサのパソコンを使って自分のmyspaceのページを作り始めた。
フレンドリクエストを次々と送る。
そして、エリック・ベネイにもメッセージを。
メッセージにどんな事を書けばよいかと私とリンダに真剣に聞いてくるので、
私も書き方をアドバイスしていたが、途中で吹いてしまう。
「カミュラ、それって可笑しくない?
だってフランス人と日本人に、英語の書き方、教わっているなんて!?」

リサはベッドで横になった。
彼女は余り体調が良くないようだ。

カミュラは支度を始めて、香水を空間に吹きかけ、そこを行ったり来たり。
「変なことしていると思うでしょ?」
リンダが「私もいつもそうやるわよ。」
柑橘系のフルーティーな香り。
今度のルームシェア、実は香りを心配していた。
ヨーロッパのマダム好みのムスク系とかの香水が私は苦手だ。
隣に座った人がその手の香りを身に纏っているとクラクラくる。
しかし、ルームメートたちは、皆、それぞれよい香りを漂わせていた。

少しづつ、動き出して、それでもルイジアナスーパードームに着いたのは、
11時近かったと思う。夜のドームは大きさと輝き、威容が漂う。
アリーナのリサと分かれて、最低の席に3人で向かう。
3人で並んで座れるところがないので、どんどん上へ端へと入り口を移動。
ステージに向かって最も左端の入り口から入る。
スーパードームの頂上に近い位置。

こ、怖い・・・
高所恐怖症の私はその切り立った階段と席を見て、気分が悪くなりそう。
劇団四季のバルコニー席でさえ、苦手なのに。
3人で端に座る。半端な寒さではない。
アニタ・ベーカーはまだ、始まっていなかった。
軍のアトラクション、そしてマイケル・ジャクソンを振り返る映像。
マイケルの子供の時からの姿を見ていくと、どうしてこんなに無邪気で、
歌が上手だった少年が、晩年の人生をあのような形で終えてしまったのか
と悲しい気持ちになる。

カミュラは隣りの人と深刻な話。
昔はニューオリンズが好きで毎年、遊びに来ていた。
しかし、今はハリケーンがあって以来、街の雰囲気が変ってしまった。
他の水害を受けた都市で復興しいているところもあるのに、
ニューオリンズはアフリカ系の町でいっこうに良くならない。
そんな話をしていた。

スーパードーム、メインステージはステージ後方になる席は閉鎖されている。
フットボール観戦などでは、この席を使うのだろう。
しかし無人の席がすぐ横から広がっていて、ライトが消えていて暗いのが、
何とも不気味だ。

ようやくアニタ・ベイカーが始まる。
とにかく寒い。私どころか、リンダもカミュラも震えている。
アニタが終わって一度、席を立ち、化粧室へ。
その後、真ん中のステージ前の席への入り口から通路を出ると、
席が空いている。そこに座り、マックスウェルを待つことに。
ノースリーブのカニュラが凍えている。
ショールを出して、「これを使って。」と渡す。

もうアトラクションも何もない。
ただ、エッセンスの電光サインとテーマ音楽だけが断続的に続く。
寒さと疲れと眠さが限界に達した。
時計を見ると、1時15分。
nkmrakikoさんに「元気~?」とメール。「マックスウェル出てこないでしょ?」
もしかしてnkmrakikoさん、ホテルに帰って寝ちゃってて
変な時にメールしたかと思ったら、
「席で眠ってました!」(爆)とお返事あり。
東京の夫にもメールで愚痴る。
「たいへんだねぇ」と返事。

マックスウェルが出てきたのは、1時半を廻っていた。
2時近かったと思う。
二人ともファンだから、観たいのかと思ったら、
リンダがもう出ようと言う。
外に出ると2:05だった。
空には霞んだ月が出ている。
リサに「私たちは帰るけれど?」とカミュラがメール。
リサはもう少し残ると返事が来た。

3人で帰ると、カミュラがお腹が空いた、何か食べたい、
買ってくるという。
「もう、この辺じゃ売ってないよ。」と話していると、
「そうだ!朝のフルーツとクラッカーがある!」
カミュラは綺麗に4人分に分けて盛り付ける。
そしてチョコレートも持ってきているの、と嬉しそうに出してきた。
その袋を見てびっくり。ドッグフードの3キロ入りみたいな袋。
それにホワイトチョコがびっしり入っている。
そんな袋入りのチョコがあるのも驚きなら、旅行に出るのに、
それをそのまま持ってくるというのもびっくりだ。

ベッドの用意をしているとリサが3時過ぎに帰ってくる。
それでも途中で、出たという。
私の起床時間の4:45が迫っていた。
今日はこれから、飛行機で帰る日。

4日目のNOLA

2009-07-19 02:08:57 | ニューオリンズの旅
エッセンスミュージックフェスティバル、エリック・ベネイのショウが終わったのが、
12時半廻っていて、ルイジアナスーパードームのスーパーラウンジ、
その場で違う方向へと別れる人達と挨拶をして、
ホテルに帰ってきたのは、1時半頃だろうか。

みんなが寝ているので、そっとバスルームに行き、水量を押さえて顔を洗う。
バスルームは広くて、音が漏れ難くなってはいる。
でも、いくら何でもシャワーを浴びるのは気が引けたので、
静かに着替えて、横になるが、寒い。
クローゼットからブランケットを見つけて掛ける。

朝、起きて、プールに行く。
こちらのプールは一階で室内。
前日のホテルよりも少し大きい。
水は冷たいので、足で水を蹴飛ばしていると、
「入っちゃえば、冷たくないよ。」と言われる。
少し泳いでジャグジーに入ると、カナダから来ているというカップルの
女性の方が私にとても興味を持って、いろいろ話しかけて来て、
一緒に写真を撮りたいという。東洋人が珍しいのだろうか?

部屋に戻ると「昨日の夜は寒かった、AK、このブランケットどうしたの?」
とリンダに聞かれ、「クローゼットから出した。」
寒がりなのでだいたいどこのホテルでもブランケットを捜す事になる。
したがってありがちな場所は把握してある。
リンダとカミュラも寒かったといいブランケットを2枚追加、
シャワーのタオルも追加で頼む。

シャワーを先に浴びさせてもらい、みんなで朝食に行く。
こちらは簡単な食事。そして持ち帰りが出来るようになっている。
ファーストフード店のような感じ。ホテル代は朝食代込み。
カミュラがフルーツやクッキー、ヨーグルトを持ってきてくれていて、
これが後で助かることになる。

斜向かいのスーパーで大量にお水やソフトドリンクの買出しをする。
みんな、いつもさっと払ってくれてしまうので今度は私の番。
いろいろと良くしてくれるので、こちらも少しでもそれに応えたいと思う。
リンダが自分も払うと言うので、「昨日、アイスクリーム、ご馳走になったでしょ?
だから今度は私が払うよ。もし持っているお金が足りなかったら言うから。」
リンダはにっこり。ほんとうに心も外見も美しい人だ。

とりあえず、ニューオリンズの中心街、フレンチクォーターへ行こうと歩き始める。
暑いといってタクシーを拾う。
8.5ドル位の値段だったと思う。前に乗った私、
10ドルを見せて、「リサ、チップはどうするの?」と小声で聞く。
「お釣りはいらないって10ドル渡して。」
タクシーは切りのいい金額で良いという。

お土産物の店に入り、リンダは絵葉書を買う。
そこで近くにある聖堂が綺麗だと言われる。
リサは敬虔なカトリック教徒だ。
しかし、私たちが興味がないかと思ったのか、遠慮している。
「そこの教会、行ってみようよ。」と誘う。
一緒に4人でお参りをして私とリサは、キャンドルを買って捧げる。
リサがもう少し中にいたいようなので、3人で先に外に出て待つ。
「AKは、仏教徒なんじゃないの?」
「そうよ。でも他の人の信仰も尊重しているの。」
リンダは回教徒、ほんとうは一日に5回と言ったかな?お祈りの時間があるそう。
カミュラは一応、キリスト教徒だが全然、真面目にやってないと照れる。
リサが教会から出てきた。

その後、リンダと私の希望で、ミシシッピリバークルーズをしようと
乗り場に行くと、暑い中、大勢並んで待っている。
夜は満席、今は並べば乗れる、夜は花火も綺麗だと言う。
考えてみたら、その日は建国記念日、7/4だった。
並んで待とうという事になるが、ものすごく暑い。
私が暑いくらいだから、リサとカミュラはもっと辛そう。
これは私とリンダのために我慢しているなと思い、
「やめようか?」と言うと、皆、意見が一致。
たぶん今日の船上の音楽はデキシーかもしれないしねっと。

歩いていると、帽子をいくつか持った人とリサが話している。
食事を食べられない人に支給するボランティア団体で、
一口の寄付が10ドル、みんな当然のごとくお金を渡す。
すると、持っているキャップの中から好きな色とデザインの物、
選んでくれと見せられる。そして領収書とそれを見せると、
市内のレストランで割引が受けられると渡された。

途中でお洒落なブティックに入る。
こちらでは、みんなゴム草履みたいなので歩いているので、
ちょっことヒールがあるそれを私が購入。

食事をしようという事になり、「パット・オブライエン」という
老舗に連れて行ってくれる。


オープンエア、私は喜んだが、リサは、暑かったかも。
みんなでハリケーンというカクテルを注文。
ジャンバラヤ、ワニのフライ、シュリンプフライ、
豆料理、ロメインレタスのサラダなどを摘む。
私もそうだが、みんな、そんなにお酒を飲まない。
全員、カクテルは半分くらいしか飲めなかった。
初めて食べたワニ、チキンのような味だった。
付け合せのソースが美味しい。


それぞれ、どんなドレッシングが良いかと聞かれて、
リサは「オイルとビネガーを。」と頼む。
そしてリンダに「パリに行って以来、ドレッシングをやめて、
これにしているの。この方が野菜の美味しさが引き立つって気付いて。」
リンダが微笑んでいる。
リサはエリック・ベネイのショウを見るために一人でパリへ行った。
リンダは彼女を家に招き、家族に紹介し、観光やレストランへと案内した。
リサもそこまで心暖まるもてなしを期待していなかっただけに、
とても感激したようだ。
「パリで食べた物で何が美味しかった?」と尋ねると、
「リンダの連れて行ってくれたレストランで食べた鴨。」

最後に美味しいパンブディングがあるから、食べてみて、
とカミュラが注文。
二皿取って、4人で分ける。ホイップクリームが添えてあり、
トロリとクリーミーで甘さがほど良い。

途中からスコールが降る。
慌てて席を軒下、パラソルのあるテーブルに移動する。

ところで、私の電話、全然、使い物にならないと言う話になる。
いくらやっても掛けられないので、みんなから私に電話とメール、
試してみて、と頼む。

全く通じない。みんなで散々いろいろな方法でやってくれて、
ようやくリサからの電話が通じた。
メールは、カミュラが送ってくれたのが30分後に着いた。
これでは、何のためにこの電話を買ったのやら。
航空券の三分の二ほどの値段をこの携帯購入に費やした。
ベルギーでも役に立たなくて、繋がるけど聞こえないので、
何度もかけたために、料金だけは請求が来て普段の私の使用料の10倍近かった。
日本人の人同士でのメールは使えた。

今回、日本の人以外と電話もメールも使えないんじゃ、意味がない。
ドコモっていったいどうなってるんだろう。
日本の携帯を持っている人にしか通用しないのか。
フランスのリンダは問題なく使いこなしている。
電話に詳しい人に聞いて、もし次回があるなら、別のを手に入れないと。
(帰国後、カミュラの携帯電話番号からのショートメールが着いた、
パソコンのアドレスは知っているから、その後も私と携帯でメールを、
どうやって送れるか気にしてくれて、試してみてくれたのだと思う。)

カミュラは食事をしながら、リサが自分にとってどんなに良い友達であり、
いつも信頼していて、リサの心はほんとうにきれいで、女性にありがちな
嫉妬とか、そういう気持ちがない、リサはいつも自分のことを考えてくれていて、
親身になってくれるので何でも相談できる、そして彼女のアドバイスは的確だ、
リサは自分にとっての神から与えられたギフトだ、
こういう友達は、お金では買えない、掛替えのない存在だ、と話す。
リサもカミュラの肩を抱き、涙ぐんでいる。
まるで映画のシーンのようだ。
私もリンダも感動した。
アメリカ南部だなぁと思う。
二人ともかつては仕事の同僚。今はそれぞれダラスとヒューストンに住み、
以前のよう度々は会えないそうだ。

食事のお会計、120ドルくらいになった。
カクテル「ハリケーン」、グラスを持ち帰らなければ、
一人につき、3ドルの返金が後であるそうだ。
そして、途中で雨が降って席を移動させたことについても、
ディスカウントがあると。
みんなで割ろうとしていたら、カミュラが払わせてくれと言う。
どうしても譲らないので、ご馳走になる。
カードで払うのにチップを書き込む時、カミュラはすごく悩んでいた。
とっても変な人だったし、頼んだこと、忘れたしと、
書き込んだ金額は10ドルだった。不満を金額で表現している。
何かチップって面白いような気がしてきた。

帰国後、この食事の時の写真をface bookに載せると、リサから、
「楽しかったわね。『セックスアンドシティー』のニューオリンズ版ね!」
とコメントが付く。
「それなら、誰がキャリーで、ミランダ、シャーロット、サマンサなの?」
「私がキャリー、あなたはシャーロット、カミュラはミランダ、
そしてリンダはサマンサ。」
「私はシャーロットで満足だけど、リンダがサマンサで納得かな?」(爆)
(このドラマをご覧になっていない方のために:
サマンサは愛すべきキャラだけど、とても奔放な女性)

エリック・ベネイ@Essennce Music Festival 7/3 2009

2009-07-18 00:08:31 | ニューオリンズの旅
ニューオリンズ、エッセンスミュージックフェスティバル、
ルイジアナスーパードーム、コカコーラスーパーラウンジの7/3、
エリック・ベネイのショウは1stが、9:45、2ndが、11:15。
ミートアンドグリートが終わったのは、7時半頃。
エリックのショウが始まるまでの間、皆どこかに行くのかと思ったら、
そのまま、スーパーラウンジで陣取り。

最初の前座の男性、「エリックベネイファンのみんな、こんばんは!」
から始まり、笑ってしまった。
その後、女性が3人。
最後の二人がもう超ブルージーでいけていた。
前者は面白おかしく、後者は歌にどっぷり、人生そのものを歌い込む。
名前が書かれているのは、Marva Wrightのみ。
しかし、寒い。そしてずっとここでは持ちそうもない。
すぐ脇に化粧室、廊下があるので、そっちで休んだり、
食べ物が売っているので、摘んだりして席を外す。

これだけ広い場所なのに、このトイレ、個室が2つのみ。
皆、「信じられない!」とあきれている。
化粧室にあったコンセント、トイレの順番を待ちながら、
これを使ってカミュラは充電している。
充電器を持ち歩き、あちこちで充電する。
「今、ママに電話して、エリックと会ってクッキーを渡したって話したの。」
「ママは何て言ってた?」
「興奮して喜んでくれたわ。ありがとう。」

帰ってくると、みんなが「あっ、良かった。戻ってきて。」
とにかく一挙手一投足を気に掛けてくれて、
目で追われているのがわかる。
せっかく遠くからやってきて、最高の瞬間を逃したりしないように、
気遣ってくれている。
次から、断って抜けるように気を付ける。

誰かのショウが終わったのか、急に人が増えた。
Eric Benetの1stの開始時間も迫ってきている。
前の方に行けなくなったが、少しずつ掻き分けて、
5列目位に戻ってくる。
「Akなんで、そんなところにいるのよ。もっと前に来ないと。」
3列目に引っ張られる。
後ろのリン、私より背が低い。「見えなくない?」
「だいじょうぶよ。」と微笑んでくれる。
すると、私の右横の比較的若めの女の子が言った。
「私だって小さいからそこに来られると見えないわよ。」

誰かがビシッと叱り飛ばした。
「ちょっとあんた、何言ってるの?
彼女はファンクラブのメンバーで、
この日のためにわざわざ日本から来たのよ!」
その子は私を後ろから押していて、
バッグにも張り付かれているので、圧迫感があったが、
その瞬間から存在を消しておとなしくなった。
先ほどから、飲み物の氷をステージ前の床に捨てたり、
開けっ放しの誰かのバッグを友達と目配せして覗き込んだり、
怪しげな振る舞いが目に付いていた。

しかし、みんな、半端じゃないデジカメを用意してきている。
こんな物を用意して、こんな所まで来て、
人の物を盗むような人もいないだろうとは思っていると、
「あなた、バッグが空いていて、危ないわよ。」
誰かが前の人に教えていた。

ガブリエルが私の横に来ると、黙って並び、
私の肘から下を、ゴシゴシこする。
これは、もちろん親しみを表してくれているのだが、
「いよいよ始まるわね。鳥肌ものね!」という表現。

エリック・ベネイは登場した。
紺のダブルジャケット、白いパンツ、ポケットチーフはストライプ。
シャツは水色、カフスボタンはブルー、そしてシルバーのブレスレット。
サングラスも白のフレーム。どっと歓声が上がる。



皆どの曲も一緒に歌う。
エリックもたくさん喋る。
そして観客を仕切ってコーラスさせ、踊らせる。
Go Eric! Go! と掛け声。
絶え間なく叫んでいる人がいる。

"Chocolate Legs"の最後。
すごく間を取り、みんなをじらしてシャウト!
思わず涙がこぼれると、横でリサが黙って私の背中を擦る。
私がこの歌を大好きなことを、知っている。
スティービー・ワンダーが最近のインタビューで、
「今お気に入りの曲は?」と聞かれて、
エリック・ベネイの「チョコレートレッグ」と答えた。

ガブリエルはいつもエリックの相方を務める。
セクシーな曲でエリックの足を掴み、顔を見つめ合いながら、
一緒に歌う。そして1フレーズが終わった時、エリックの腿に顔を埋める。
エリックがその瞬間、さっと後ろに体を引き、一歩下がる。
完璧に女優になっている。

次の回のショウではガブリエル、エリックの片足を
手で下から小刻みに叩きながら、撫で上げ始めた。 
エリックベネイ、思わず歌いながら吹き出してしまい、
横に逃げる。

ダニエル、ミート&グリートに間に合わなかった。
タクシーが渋滞に嵌ったらしい。
エリックに渡すためのプレゼントを持って、
途方にくれた顔つきで遅れてやってきた。
あまりの落胆した表情に、かける言葉もない。

エリックはダニエルが楽しみにしていたのに
間に合わなかった事を、知っていた。
ダニエルの前に来ると跪いて手を取り、しばらく彼女の前で歌った。

1stショウの途中で帰ったカップルがいた。
私の前にいたのだが、彼女はEric Benetを見つめ、
彼の方は、彼女の後ろでずっと携帯をいじっている。
「俺は、彼女についてきてるだけで、全然、興味ない。」
とわざわざ意思表示している。
このことは、みんなも気付いていて、後で笑い種になった。

カップルが抜けたのでそこに入り込む。
エリックは"Georgy Porgy"から続けて、
「何か、美しい魂の存在を感じる。
彼は今、とても良い場所に行っている。」
そしてマイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」を歌った。


http://www.onetruemedia.com/shared?p=9130a2f0e7780d831d3824&skin_id=801&utm_source=otm&utm_medium=text_url
3列目、中央に私の姿がチラッと。

後で知ったのだが、エリック・ベネイの1stショウ、たいへんな混雑のため、
コカコーラスーパーラウンジの前では、入場制限をしていて、
遅れて来た人は入るまで待たされたそうだ。

私と同室のリンダとリサ、カミュラはセカンドを見ずに帰ると言う。
前日、全くか、ほとんど寝ていないから。
私はもちろん残る。他の人と一緒にホテルに帰れば良い。
1stはすし詰めだったが、セカンドは遅い時間なので、
人が少し減りゆとりができる。
しかしセカンドでやってきたメンバーもいて何人か紹介された。
みんな、最前列でステージに座って休憩。
リンに「トイレに行くから、この場所にいて。」
リンの娘も引っ張って座らせる。
私が帰ってくると、その場所を譲ろうとするので、
「いいの、いいの。今度はあなたの番よ。そこで観て。」
リンはその事を恩義に感じてくれたのか、帰国後、
丁寧なお礼のメッセージを貰った。

トロイリンが1番前の自分の隣に来いと呼んでくれる。
ステージの1番前はみんなバッグや靴を置いている。
ヒールを脱いで裸足になっている。

セカンドではエリック・ベネイ、
白地にパステルカラーのストライプのジャケット、
クリーム色のシャツ。イエローのポケットチーフ。
そして白のパンツ。今度は先ほどより胸をはだけている。
出てくるなり、私と握手してくれた。
"Why You Follow Me"のスパニッシュバージョンも歌った。

誰かが「よっ、この色男!!!」と叫ぶ。
みんなもエリックも大笑い。
エリックは「僕は、この色男なわけ?」と聞く。

とにかく掛け合いが凄まじい。
1stから2nd、居続ける人も多いので、曲も変る。
「ねぇ、そこの彼女、歌った方がいいと思うよ。」などと
エリックは歌にして語りかける。
しかし、"Femininity"の人気が圧倒的だ。
これは歌詞の意味が深い曲なので、日本では余り受けない事も、
エリックは知っている。

セットリストになかった"Just My Way"と"Spend My Life"
ショートバージョンにして、エリックベネイは歌った。
観客の熱狂にエリックが入れたアドリブだろう。

エッセンスミュージックフェスティバル、
この日のラインアップは、スーパードームでのメインステージが、
Salt-N-Pepa、Ne-Yo、John Legend、Beyonce、
そしてスーパーラウンジ、エリックと同じ時間帯に、
Sharon Jones and the Dap-Kings、Dwele、Keri Hilson、Solange

2ndショウは、エリック・ベネイ、遅い時間帯だが、
1stに関しては、これだけ大勢のアーティストの中から、
Eric Benetを目掛けてやってきた人達がステージの周りを囲んでいる。
それだけにエリックも自信たっぷり、リラックスして伸び伸び歌っている。
また、観客の反応を楽しみ、更にアグレッシブなステージになる。

"Wanna Be Loved"では、男性に「オー、ラララ・・・」
女性に"Wanna be loved"と歌わせ、
真ん中でエリックは指揮。

"You're The Only One""Spend My Life"Georgy Porgy"
"Spanish Fly""Chocolate Legs""Don't Let Go""Wanna Be Loved"
辺りならともかく、その他の曲もみんな歌詞を暗記していて、
一緒に歌っている。
まだまだ、私はホームワークが足りない。
"That's Just My Way""Let's Stay Together""Femininity"
"When You Think Of Me"

ベースマンのグレッグに歌わせる。
エリックはその間、楽しそうに踊っている。
私はこういう時のエリックベネイを見ているのが好きだ。
他の人に歌わせている時も、決して休まず、
ステージにいる時はずっと動き続けている。
グレッグが歌っているのに、エリックを見つめている私に、
パトリスは、「彼はこういう時、ほんとに素敵ね。」と囁く。
「パトリスはエリックのファンだけど、実はマックスウェルも大好きなの。
ちょっとそれは問題ね。」とトロイリンがウィンク。

エリック・ベネイは言った。
Love yourself
Love each other
Love children not only yours

エリックは最後に"Thank you so much!"
私に向けて、「アリガトウゴザイマシタ。」日本語でも挨拶した。
そして"My name is Eric Benet!"
エッセンスを観に来る人の中には、エリックベネイを知らずに
スーパーラウンジに来る人もいるんだなぁと思った。
エリックが自分を名乗るのを聞いたのは、
2007年の国際フォーラムの東京ジャズフェスティバル、
今年のビルボード東京の2日目、そしてこの日で3回目。

最前列の中央右でうっとり観ている自分の姿を発見!

グレッグが退場する時に挨拶に来たので、
"You can sing!"とシャウト。

nkmrakikoさんがやってきた。
ドームもSalt-N-PePa、Ne-Yo、John Legend、Beyonce、熱狂の中に終わり、
エリック・ベネイのセカンドの"You're The Only One"に間に合ったそうだ。
トロイリン、ガブリエル、シャロン、ダニエルに紹介。

ダニエルに「良かったわねぇ。エリックはダニエルの頬を手で包んで、
歌ってくれた。」
「私はずっと彼を目で追っていたのよ。そしたら、来てくれたの。」
ダニエルは小学校の先生で、今は夏休み中。
来週からはサマースクールが始まるそう。
来期は何年生を教えるかまだわからないと言う。
小さい子ほど手が掛かるそうだ。
「ダニエルは、私が"Sail Away"の歌詞を教えて欲しいと言ったら、
『30分、待って!』と言って、全部書き取ってくれたのよね。
あの時はどうもありがとう。」
「どういたしまして。1フレーズ聴いては、書き留めて、また聴いて、
少しづつ書き取ったのよ。」
「明日は帰っちゃうから、もう会えないのよね?」
また、会う時までね、とハグ。

みんなで一緒に帰ることになる。
トロイリンに、「AK、日本で見るとの較べて、どうだった?
エリックは違っていた?」
「うん、やっぱり違う。」
「こっちの方が、エネルギーがハイでしょ? 日本の人は礼儀正しいから。」
「日本でもコアなファンがいるけれど、やっぱりこっちの熱狂は凄いねぇ。
そしてエリックもファンクラブのみんなの前でリラックスしている感じがした。」
「AKは、これでエリックのショウ、何回観たことになる?」
指を折って数える、「全部で11回かな?」
「ワォッ」とトロイリン。

nkmrakikoさんとホテルの前で別れる。
その日はミシシッピーリバークルーズに行き、翌日はスワンプツアーだそう。
前日とは様変わりした街の混雑に二人とも驚く。
そして彼女からスーパードームはラウンジよりもっと寒いと教えて貰った。
nkmrakikoさんも充実した旅を楽しんでいるようだ。

大勢の人が夜遅くなのに歩いていて、警察官もパトロールしている。
これは、フレンチクォーターのバーボンストリートでもこんな感じだった。

トロイリンは明日はマックスウェルのインタビューがあるので、
またコンベンションセンターに行くそうだ。
私は明日は観光をすると言う。
いろいろありがとう、とお礼を言って別れる。

部屋に帰ると、ベッドルーム、キングサイズベッドにカミュラとリサ、
リビングにはベッドが二つ並んでいる。
手前の小さな簡易ベッドにリンダが寝ている。
奥の倍ほどあるソファーベッドが私のためにメイクされている。
そして、入り口のスタンドが点けられている。
バスルームへのドアも開けてある。
いったい何という心遣いだろうと感激した。

エリック・ベネイのミート&グリート

2009-07-17 00:00:23 | ニューオリンズの旅
ニューオリンズ、ルイジアナスーパードームの中のコカコーラ・スーパーラウンジ、
裏にある案内された個室、入り口で付き人のケビンが一人一人をチェック、挨拶。
私が「ハ~イ!」と言うと、びっくりした顔でみつめて、返事を返してきた。
日本では毎日、エリックのライブに来ても、まさかこんなところまで、
やってくるとは思っていなかったのだろう。
ケビンは思っていることが表情にすぐ出るので、可笑しい。

室内では、エリック・ベネイが待っていてくれた。
順番に写真を撮り、一人づつ話しをする事になる。
みんながAKが一番先だと言い張る。
前に出ると、Eric Benet、私の手を取り、
「ワォ~、ずいぶん遠くまで来たねぇ。」
ハグすると、「写真を撮るから、顔をこっちに向けて!」
みんなが「エリック、日本語で挨拶してあげて!」

「コンバンハ、ゲンキデスカ?」
歓声が上がる。
「はい、元気です!」
また、皆、大喜びで囃し立てる。
「キテクレテ、ドウモアリガトウゴザイマス!」
受け捲っている。
「どういたしまして。」
二人のやり取り、一言毎に、どよめきが。
私も日本語で話すと、寛いで心の内が自然に表情に出るようだ。

エリックベネイはほんとうに日本語の発音がいいなぁといつも感心する。
他のアーティストも日本に来ると、日本語で挨拶するが、
エリックほど上手な人には、会った事がない。
日本でショウの後、「オツカレサマデシタ!」とエリックに言われた時、
誰か他の日本人が喋ったのかとさえ思った。

この写真を見たグレンダから、"Shall we dance?"
とコメントが付いた。
もちろん、日本が原作の映画をもじっている。

順番に挨拶が進んでいくと、カミュラが端で固まっている。
「さあ、行きましょう。」とエリックの前に押し出す。
カミュラも覚悟を決めて、「このクッキー、私が作ったの。」
エリックも「ほんとうに?ありがとう。」
中を開けて覗いて見て、「わぁ、美味しそうだね。」
「でもショウの前には食べないでね。ジャックダニエルが入っているから。」

このクッキー、ほんとうに美味しい。
私も分けて貰って家に持ち帰ったが、普段こういう物を食べない夫も喜んだ。
今にして思うと、カミュラはエリックベネイのファンであっただけでなく、
ファンクラブの人達と初対面だったので、
そういう意味でも気後れしていたのかもしれない。

ハハハ、私こそファンクラブの人達と会うのは初めてでした。

エリック・ベネイ、全員と挨拶、記念撮影をした後、
「それじゃあね!」と部屋を出る。
出口の所にいた私は、一歩外に踏み出し、エリックを呼び止めた。
「エリック、日本のみんなも待っているから、どうか日本にまた来てね。」
エリックは私に手を差し出し握手、「必ず日本にまた行くよ、約束する。」
と言ってくれた。(本来、これは失礼なことだったのかもしれないが、
エリックは受け止めてくれた)

カミュラが泣き始めた。
「Eric Benetに会って話が出来た。クッキーも渡せた。一緒の写真も撮れた。
私はあきらめていたのに、あなたが背中を押してくれた。
ほんとにありがとう。」

「あなたの気持ちが通じたのよ。だって一生懸命クッキーを焼いたんだもの。」
天を指差し、「そうやってがんばったことは、見守っていて下さるのよ。」
自分がエリックにショウの前に会って話すことができたのも感無量だったが、
彼女がこんなに喜んでいる姿を見ることができて、それもとても嬉しかった。

3日目のNOLA 4 ルームメート

2009-07-16 00:07:19 | ニューオリンズの旅
ニューオリンズ・コンベンションセンターからの帰り道、
カミュラはすっかり元気がない。
リサも昨夜寝てないだけに、疲れきっている。
道路は大勢の人で溢れ、屋台や物売りのブースが並んでいる。
タクシーを捕まえたいと言うが、全然、通らない。
ほんとに皆私よりもずっと暑さに弱い。
日陰を歩こうという事に。
カミュラが日焼け止めを出して、顔と手に塗っている。
私にも薦めてくれるが、私はいらないと断った。

カミュラの手にはエリック・ベネイに渡そうとしたクッキーが。
それを見た瞬間、ずしんと来た。
私はエリックに会えたけれど、彼女は目を合わせることもできなかった。
「Eric Benetは私のこと、知らないし、エッセンスのショウ、
セカンドだけ見れば充分。エリックとのミート&グリートには行かない。」と言う。

そういう状況なのに、カミュラは飲み物を4人分買うと、みんなに配ってくれる。
歩きながらもほとんど口数がない。
部屋に帰ってからも、「私は行かない。」と言うので、
「どうしたの?せっかくクッキーを焼いたんでしょ。」
私はこの言葉を彼女に3回以上言ったと思う「行かなければだめよ。」

「洋服、どんなの持ってきたの?」と聞くと、
オレンジのグラデーションのホルダーネックのロングドレスを見せてくれる。
「それを着れば、きっと素敵よ。」
「でも、ちょっと派手すぎない?」と言いながら、
「これはどうかなぁ。」とグレーのチューブトップのミディー寸のドレスを出す。
「それ、すごくいいよ。それを着れば?」
「着てみようかな?」

皆、夜のドレスに着替える。
私だけ昼間と同じ服のまま。ちょっと寂しいなぁ。
感じとしては、黒が基調で、黒いボトムに上は光物とか、
白と黒とかがベースの服を選んでいる人が多い。

「リサ、ここを何時に出るの?」
「6:40。」
「だってエリックとのミート&グリート、6:45からでしょ?」
「タクシーで行くから、問題ない。」

部屋では、みんな、昨晩寝てないせいか、
のんびりしていて、既に6:40になっている。

カミュラはニューオリンズのタクシー会社を数社、
調べて携帯に登録していた。
階下に下りて、タクシーを呼ぶが全然来ない。
町の様子は昨日とは一変している。
車は渋滞し、道は人が連なって歩いている。
東京で例えれば、東京湾の花火大会とかの混雑。
「歩こう!」ということになる。

トロイリンからリサに何度も電話が掛かる。
「なにやっているの?!」
「どこにいるの?」「急いで!」
みんなでルイジアナ・スーパードームへとダッシュになる。
入り口でチケットの提示とバッグの中のチェックがあった。
リンダは飲み物を取り上げられる。
係員にペットボトルを手渡す前に飲み干すリンダ。
しかしどういうわけか私は忘れられてそのまま入場。
けっこう詰めが甘い。

中に入ると、疲れきっている三人は「コカコーララウンジってどこ?」
集中力が高まっている私は、次々とそこへ向かう案内板を見つけて、
先に走って、「こっちよ、こっち!」
スーパーラウンジに飛び込むと、歓声が上がった。「良かった、間に合って!」
「ほんとに良かった、心配したのよ。」
「AKは、日本から来てこの瞬間を逃すなんて、考えられないわ。」

トロイリンが付き人と連絡を取り、Eric Benetが来るまで、みんなでまた記念撮影。

一人、ご主人と参加している人がいて、そのご主人は、20年前に海軍にいた時、
日本に駐在し、皇居の中でお花見もしたそうだ。
富士山も登ったと言うので、「私は皇居のお花見も富士登山もした事ないなぁ。」
男性が一人なのに、みんなの写真を撮ってくれたり、とても感じがいい。
写真を撮る時、「さあ、エリック・ベネイと言おう!」
後でお礼を掲示板に出したところ、何とニュージャージーから来たと知った。
「会えて嬉しかった。良い一時を過ごせて無事に日本に帰れて良かったわね。」
とメッセージを貰った。
ご主人も皆に溶け込んで楽しく過ごせたので、
また近々、エリックのショウ、二人で行くつもりでいるそうだ。
ショウの間も二人で寄り添っている様子が、仲睦まじくて微笑ましかった。

全員で写真を撮る時、サリナが前に出て仕切る。
「えっと、もうちょっと左に。」「そしてあなたは少し前に出て。」
「後ろの人、顔が見えないからずれて。」
真剣な表情でやるので可笑しい。
サリナはほんとうに可愛い人だ。大柄だがいつも飛び跳ねたりしてニコニコ。
足にバンドエイドが付いているので、「どうしたの?」と聞くと、
「昨日、バスタブで滑ったの。」
サリナはエリックの昨年のミルウォーキーの里帰りライブにも行き、
エリックベネイのお母さんにも会った。
「あの時は、ほんとに感動したわ。」とサリナ。

ケビンが迎えにやってきた。
エリックは控え室にいるから、そっちに来るようにと。