Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

エリック・べネイの最近

2014-11-30 15:01:05 | エリックベネイの日々&KyteVideo
「アラバマにて演奏前にちょっとスコッチを」とトップの画像。

今年5月の来日、初日の1stショウのアンコール、
スコッチの入ったグラスを手に戻ってきたエリックべネイ。
この時、私も共にいた長年のエリックのファン達も実はかなり驚いた。

エリックは97年、初来日の際のインタビューでお酒は飲まない、
インタビューアーに「クラブで一杯飲んで景気づけをして歌うなんてことは?」
と聞かれても「そういうことはやったことがない。」と答えている。
他のインタビューでもお酒はワインを食事と共に嗜む程度、と話していた。
アメリカのファンとの間でこの話になり、
「うそでしょ?だってミルウォーキーは有名なビールの産地よ。
ミルウォーキー出身の人がビールを飲まないなんて有り得ない。」
と言われてしまったが、確かにエリックは数々のインタビューで、
アルコールを取らないようにしていると語っている。

それがここ数年の間にビールを飲みながらポテトチップスを開ける画像、
娘のインディアと一緒にピザを食べながらピール、
そして今年の来日でも「たまにはスコッチもいいね。」とインタビューで答え、
オークラのバーでもスコッチを飲む写真がある。

私達、長年のファンがびっくりしてしまったのは、
エリックはステージで今までお水さえ飲まなかったからだ。
2009年、12月の来日、忘れもしない12/22、
目の前でエリックがペットボトルの水に手を付けるのを見て、
私はぎょっとした。
そしてその二日後にエリックは1stが終わった後、
楽屋で倒れ込んでしまい、2nd継続が危ぶまれた。
ドクターの助けも借りながら2ndをやり遂げ、
翌日は元気な様子を見せてくれてホッとしたが。

そんなエリックべネイなので、ショウの最中に水どころかスコッチ、
というのにコアなファン達は震え上がってしまったのだった。
しかし人は変わっていくのが当然。
いつのまにか、エリックはお酒を嗜む人に、
私達が知らない間になっていただけのことだった。
エリックにとって新しい世界が拓けていくのはもちろん大歓迎だ。
そしてそれが新たな曲作りへと発展してくれれば更に言うことなし。

最後の画像は「床屋さんにて」とあるが、
まさか街角のバーバーで髪を切るとは思えないので髭剃りなのか、
あるいは楽屋で撮った全くのジョークなのか、私も計りかねている。



Save her

2014-11-27 18:26:32 | エリックベネイの日々&KyteVideo
エリック・べネイ、ここのところ、熱心に呼びかけているのは"Save her"キャンペーン。
世界中の不当な扱いを受けている女性や子供たちを救おうという企画。
ツイッター、インスタグラムにおいてハッシュタグ#missionsaveherを付けてアップすると、
エリックは集まってきた写真を自身のFBやファンサイト、
インスタグラムにおいて公開している。
このキャンペーンの中心となって活動しているチームと共にレコーディングも行った。


余りに対象範囲が広いのと実際の活動の主旨が良くわからなかったのでスルーしていた。
しかしながら、ファン達もそれぞれ趣向を凝らした写真を続々と投稿しているので、
私も実家から借りっぱなしになっている六地蔵を描いた日本画の前で、
掌に"Save her"と書いてセルフィーを撮ってみた。
この場合、笑顔ではなく無表情か挑戦する表情が望ましい。
しかし、撮った写真を見ると、これではまるで『リング』の貞子だ。
こんなものを世間に晒すわけにはいかないと投稿は控えた。

エリックべネイ、Happy Holidayのグリーティングをファン達に向けて、
今朝ほど送信している。
プライベートでは第三子(マニュエラとの間の第二子)を授かり、
自分のレーベルからCalvin RichardsonとGoapeleなどのアーティストと
スタートを切り、"The Other One"もリリースできたこと、
すべてファン達のサポートがあってこそとThanksgivingの日に、
感謝の気持ちを伝えている。
そして今週末にアメリカでオンエアされる"Soul Train Award"中で、
Kool & the Gangのトリビュートに参加できた喜びも語っている。

重たい扉

2014-11-20 14:04:22 | ボルドーへの旅
その後、Lとのメールのやり取りが10日ほど続いた。
向こうがフランス語でぎっしりと書き込んできたものを辞書を使って読むのに1時間、
返事を書くのに2時間、そんなことを続けている内に私はほとほと疲れてしまった。

その内、小賢しい手段を私は発見した。
日本語からフランス語に自動翻訳を使うととんでもない文章になるが、
英語で文章を書き、フランス語にするとそれなりの輪郭が出てくる。
もちろんフランス語で必須の女性形、男性形が英語にはないので、
この部分を直す、有り得ない動詞は使い得る動詞に変える、
部分的な補正を加えることで最もらしいフランス語になる。
こんなことをやっていたらLから「文章がずいぶん上手ね。」
とメールに書かれて慌てる。
「話すのは苦手だから。」と返信する。
しかしこういうメールのやり取りを重ねたことで、
お互いに相手の性格や考え方の一端を知ることができたのは間違いない。

一通りのことが一段落したと思っていたら、
出発3週間ほど前になり、いよいよ詰めの段階に入り、
まだ何も始まってさえいなかったことに気付く。
エージェントを通さずに個人でこのような滞在型の旅行をする、
たいへんさを思い知った。

費用の払い方、現地で現金で欲しいとのこと、
空港から家までは、バスかタクシーで来てほしい、
授業は一日三時間のフランス語のレッスンと料理のレッスンをどう組み合わせるか。
また滞在中のスケジュールについて問い合わせるのだが、
詳細を中々教えてもらえず、現地に同時期に旅する友人と会う予定が立たない。
折悪しく二人はバカンスでコルシカ島に出掛けてしまい、ますます連絡が取れない。
はてはタオル類や石鹸、シャンプー等は持参するのか、備え付けがあるのか、
そんなことまで疑問に思えてきた。
どういう生活になるのかわからないものに飛び込んでいく、
一人旅において絶対に避けてきた二つのこと、
高額の現金を持ち歩く、夜に見知らぬ地に着いてタクシーに乗る、
を今回はしなければならない。
さまざまな気掛かりが生じてきた。

70才を過ぎたT子さんとお友達は空港までのお迎えがあったそうで、
私が家まで自力で行くことになったのを心配し、
同じような石造りの建物が両脇に並ぶ私道に添っていて、
特徴もなければ表札もない、ベルはあるけれど場所はわかりにくい、
詳しくその辺を聞いて出発までに確かめるようにとアドバイスをくれた。


ふと私の中でほんとうにこの二人は私を受け入れる気があるのかな、
航空券だけキャンセル料が掛かるけれど今からやめてしまってもいいのだし、
と心がザワザワしてきた。

その時に相談した人に言われたことが、
疑問に思えたことはその都度、確認をし、
不安になったことはできる限り事前に準備をする、
そして「人の心の中にある優しさを見出していく」
悪い方に取ると何もかも信じられなくなる、
物事を良い方に捉えていく、ということだった。

現地で現金で支払うというのは、万が一キャンセルすることになった場合、
払い戻しなどの煩わしさを省くことになるし、
地元の人が空港からバスやタクシーで自宅まで来いと言っているからには、
安全な地域に違いないと。
またそれ位のことができないようでは、行くだけの資格がないとも取れた。
しかしボルドーという都市、フランス語を学習している人達には、
行った経験がある人が多い場所なのに、
出版されているガイドブックでは「フランス」編において
たったの4ページというのにも、困惑させられた。


ヴェガスのエリック・べネイ

2014-11-17 18:06:27 | エリックベネイの日々&KyteVideo
「ヴェガスからの帰り道」と題してトップの画像をエリックは自身のFBに掲載した。
先日、「LAの空港から家まで$100もぼられた。信じれれない!」
とタクシーのメーターの画像を載せていたが、この写真では用意されたリムジン、
ゆったりと乗っていることがわかる。

最近、プライベートでは子育て、
仕事では新しいアーティストを育てる方向性へと向かいつつあるのかと思っていたが、
Soul Train Awardsに招かれ、パーフォームし、アフターパーティーにも出席、
多くの輝くアーティスト、セレブと顔を合わせたことはエリックにとって、
モティヴェーションを新たにする機会になったようだ。


「昨夜のソウルトレインでは良いパーフォーマンスがあった。
その中の一人に僕も入ってるんだけどね(控えめにニヤニヤ)」
とキャプションがついている。

「Vegas, baby! いつも素敵なレディシと楽屋にて」と次の写真。


泊まったホテルでも伸び伸びと一人の時間を楽しんだようで、
またしても「Vegas, baby!天井に鏡だ!」とこの写真。
Eric Benetのはしゃいでいる様子が伝わってくる。


まだまだ治まらないエリックの弾けっぷり。
「先週のソウルトレインアワードの観客と一緒に。
クール&ザ・ギャングへのトリビュート・パーフォーマンスは最高だった。
僕もその中の一人だったんだけどね。」と続く。


収録の後のパーティーでも多くのアーティストと親交を深めたようで、
「彼が来てこそ、パーティーが始まった感じがするよ。」とスヌープドッグと。


ヴェガスから帰ってからもエリックべネイ、テンションの高さが続いていて、
さかんにインスタグラムやツイッターに投稿している。

そしてこれはすぐに消去されてしまうかもしれないが、
観客席にいた一人が捉えたKool & the Gangへのトリビュートの様子。
先陣を切って"Ladies Night"を歌うエリックの晴れやかな姿を観ることができる。

LIL KIM Ladies Night Reunion Soul Train Awards 2014

Eric Benet & Nile Rodgers

2014-11-09 11:39:02 | NILE RODGERS & the CHIC organization
昨日は寝ようと思ったところでトップの画像をみつけてしまった。
Nile Rodgersはこんなキャプションを付けてエリックをタグ付けしてこの写真をアップした。
"Eric Benet & Nile Rodgers on the Soul Train Awards red carpet.
He is my boy and it was such a surprise to see him."

エリック・べネイとナイル・ロジャース、二人の付き合いは、
ナイルが創設したチャリティー基金、We Are Family Foundation,
発展途上国や恵まれない子供達を援助しているが、
2008年のその記念パーティーで今はエリックの妻であるマニュエラ、
数年前のサンダンス映画祭でナイルと知り合ってから交流を続けていた彼女の内助の功により、
エリックべネイはCHICと共にステージに上り、デビッド・ボウイ"Let's Dance"を歌った。
映像中でナイルも言っているが、この曲を演奏するのは、
最初にデビッドとレコーディングした時、次は日本の武道館でナイルのパートナー、
バーナード・エドワーズが亡くなる前の晩に最後の演奏をした時、
そして三回目がこの日のエリックとの共演になると話している。
この頃はまだバッシングの名残りがあり、
アメリカでエリックのパーフォーマンスが今ほどなかっただけに、
ナイル・ロジャースがエリック・べネイを使ってくれたことがほんとうに嬉しかった。

"Let's Dance" by Nile Rodgers & CHIC ft. Slash & Eric Benet


エリックとナイルの関係、このエピソードにはまだ先がある。
2011年、3月11日の震災の後、エリックべネイの4月中旬に予定されていた来日、
キャンセルとなった。
本人だけの問題ではないから仕方がないこととわかってはいたが、
その時のエリックの対応、日本宛のお見舞いのメッセージを出してくれなかったこと、
などに残念な気持ちはぬぐえなかった。

4月早々に来日してくれるナイル宛に「来てくれるのを楽しみに待っている」
とツイートしたところ「すぐ行くからね」とツイートが返ってきて、
その後、ナイルはエリック宛てに「Yo Bro.元気でやっている?
僕は日本までちょっと慰問に行って來るけれどね。」とツイートした。
そして私には「エリックにちゃんと言っておいたからね。」
みたいなメッセージをナイルは送ってきた。

エリックべネイはナイルからのツイートに返事をしなかった。
しばらくしてエリックはナイル宛に「もし日本に行ってたらすれ違いだったかな?
日本で会えたかもしれなかったね。」とツイートした。
そこに私は割り込んで「二人で今度一緒に来て共演してくれたら嬉しいんだけど。」
とツイートすると、
エリックは私とナイル宛に「いいね。ぜひそうしたいな。」と返してくれた。
3・11の後にエリックに対してわだかまりが残っていた私は、
このツイートで胸の中の氷が溶けていった。
日本で二人が競演することなど有り得ないのに同意してくれたエリック。
でもほんとうに二人が東京で一緒にパーフォーマンスをする、
そんなことがあっても良いとその時は夢を描けた。

ソウルトレインアウォード、トップの画像はレッドカーペット上だが、
放映は11月30日と友人から教えてもらった。
エリックはいったいどんなパーフォーマンスをするのだろうか。
エリックべネイのFBページの内容から
フランク・シナトラの"Me & My Shadow"かもしれないと予想している。

Eric Benet "Granma's Hand"

2014-11-08 10:16:03 | エリックベネイの曲
昨日、一昨日とライヴでお会いしたマサ小浜さん、
エリックの歌の中では、ジェフ・ローバーのアルバム"He Had A Hat"
に収録されている曲が好きだと話してくれた。

2011年、2月に書いたブログを再び掲載させて頂きます。
今、友人のお嬢さんがNYに住む祖母を訪ねていて、
そんなこともこの曲を思い出させてくれた。

2007年の9月、エリック・べネイは来日してブルーノート東京と
東京国際フォーラムの東京ジャズフェスティバルに出演した。

その頃、アメリカではエリックのライブがほとんどなかった。
その時期に東京から毎晩エリックのライブに行き、ライブレポートをアメリカのファン達へ送り、
またNHKハイヴィジョンで放映された東京ジャズフェスティバルの映像をコピーワンス、
日本でしか読み取れなかった画像を改造してアメリカのファンクラブの会長トロイリンに送ったところ、
お礼に未発売、アルバム外のエリックの曲をいくつかプレゼントしてくれた。
エリックの歌で未発売の曲、アルバム外の歌がずいぶんあってびっくりした。

その内の一つ、"Grandma's Hands"、Jeff Lorberの"He Had A Hat"というアルバムに収録されている。
ゴスペル風のこの曲、エリック以外の人も歌っている。
もっとブルースっぽくギターだけで歌っているアーティストの映像もある。
エリックの歌う"Grandma"s Hands"は優しくて、懐かしい感じがする。
日本語にするとそのまま「おばあちゃんの手」
暖かく癒してくれるおばあさんの温もりが歌に表現されている。

エリックは自分の祖母を思いながら歌ったのだろうか。
むしろエリックの娘インディアとエリックの母の関係を目に浮かべながら歌ったのでは。

YouTubeに祖母とおそらくその孫がハグする写真と共にこの曲をアップロードした人がいる。
ファンクラブのメンバーでニューオリンズでも会ったクレアがそのことを教えてくれた。

Jeff Lorber-Grandma's Hands