昨年8月の末、ボルドーでフランス語教師二人の家に一週間滞在した後、
ボルドー市内のシャンブル・ドット、三部屋しかない民宿のようなところに移動した。
私と同世代のマダムと彼女のママン、二人で二匹の猫と共に美しい家と庭を維持していた。
小振りのプールのある庭には花々が咲き乱れ、
4階建ての建物、一階は玄関脇にグランドピアノのある客間。
廊下を進むとキッチン、庭園を臨むリビング・ダイニングへと誘われる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/32/bf3f306e6502f35cdfddec108ef91802.jpg)
2階にはマダムとママンが住み、私の通された部屋は3階だった。
同じ3階にもう一部屋と更に4階に一部屋。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/5f/770e82143f3ecbb7672895850718d5c1.jpg)
朝食も滞在客全員で一つのテーブルを囲む。
季節が夏の終わりだったこともあり、
いつも朝食は外にテーブルがセッティングされていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/c3/b65f012f6342a4c2cd0252130107326a.jpg)
夜もマダムとママンは滞在客の帰りを玄関脇の客間で待っていた。
ここでひとしきり、その日の出来事などを話し、
各自の部屋へと戻って行く。
ある晩、私はこの客間に置いてあるCDに目を留めた。
Liszt "Annees de pelerinage"Bertrand Chamayou
リスト『巡礼の年』の中の曲は金子三勇士君の演奏で、
何曲かに馴染んでいた。
ママンとこのCDのことで話が弾む。
「オーベルマンの谷」をリストが作曲するきっかけとなったとされる
セナンクールの小説「オーベルマン」
ママンから「原作も素晴らしいからぜひ読んでみて。」と言われる。
作家が20歳の時にヨーロッパ各地を放浪した旅の書簡形式の物語、
と聞いているが、フランス語の原書などとても読めるとは思えない。
以前に日本語訳された書籍を探したが既に絶版となっていた。
このCDで演奏しているピアニストにもエッジの効いたジャケットから、
興味を持った。
Bertrand Chamayou、現在34歳、今、フランスで最も旬なピアニストだそうだ。
フランス版「ELLE」の今月号でも彼の特集が組まれていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/22/16be331d09e38f4962ab2fbaf445d703.jpg)
一度演奏を聴いてみたいものだと思っていたら、
何と5月初めの音楽祭のために来日してサントリーホールで演奏していた。
生演奏を逃したのならせめてCDを聴き込みたいと、
このアルバムを取り寄せることに。
3枚組のCDのセットと丁寧な解説書が付いている。
アルバムの雰囲気を伝える美しいモノトーンの写真も添えられている。
「第一年スイス」のCDをセットしつつ、
フランス語のタイトル、一曲ごとに手書きで邦題を書き込む。
今までリストの曲、ハンガリーの演奏家か金子三勇士君の演奏でしか、
しっかりと聴いたことがなかった。
初めて聴くシャマユの演奏は新鮮。
円熟し、洗練された味わいがある。
そして現代的でもあり、いかにもフランスのピアニストらしい。
しかしアルバム3枚の「巡礼の年、第一年スイス、第二年イタリア、第三年目」
通して聴くことでどっぷりとリストの世界観に入り込む。
通して聴くことで見えてくるもの、感じ取れるものがある。
新作「ベルトラン・シャマユ/シューベルト:さすらい人」
も早速オーダーしてしまった。
ボルドー市内のシャンブル・ドット、三部屋しかない民宿のようなところに移動した。
私と同世代のマダムと彼女のママン、二人で二匹の猫と共に美しい家と庭を維持していた。
小振りのプールのある庭には花々が咲き乱れ、
4階建ての建物、一階は玄関脇にグランドピアノのある客間。
廊下を進むとキッチン、庭園を臨むリビング・ダイニングへと誘われる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/32/bf3f306e6502f35cdfddec108ef91802.jpg)
2階にはマダムとママンが住み、私の通された部屋は3階だった。
同じ3階にもう一部屋と更に4階に一部屋。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/5f/770e82143f3ecbb7672895850718d5c1.jpg)
朝食も滞在客全員で一つのテーブルを囲む。
季節が夏の終わりだったこともあり、
いつも朝食は外にテーブルがセッティングされていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/c3/b65f012f6342a4c2cd0252130107326a.jpg)
夜もマダムとママンは滞在客の帰りを玄関脇の客間で待っていた。
ここでひとしきり、その日の出来事などを話し、
各自の部屋へと戻って行く。
ある晩、私はこの客間に置いてあるCDに目を留めた。
Liszt "Annees de pelerinage"Bertrand Chamayou
リスト『巡礼の年』の中の曲は金子三勇士君の演奏で、
何曲かに馴染んでいた。
ママンとこのCDのことで話が弾む。
「オーベルマンの谷」をリストが作曲するきっかけとなったとされる
セナンクールの小説「オーベルマン」
ママンから「原作も素晴らしいからぜひ読んでみて。」と言われる。
作家が20歳の時にヨーロッパ各地を放浪した旅の書簡形式の物語、
と聞いているが、フランス語の原書などとても読めるとは思えない。
以前に日本語訳された書籍を探したが既に絶版となっていた。
このCDで演奏しているピアニストにもエッジの効いたジャケットから、
興味を持った。
Bertrand Chamayou、現在34歳、今、フランスで最も旬なピアニストだそうだ。
フランス版「ELLE」の今月号でも彼の特集が組まれていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/22/16be331d09e38f4962ab2fbaf445d703.jpg)
一度演奏を聴いてみたいものだと思っていたら、
何と5月初めの音楽祭のために来日してサントリーホールで演奏していた。
生演奏を逃したのならせめてCDを聴き込みたいと、
このアルバムを取り寄せることに。
3枚組のCDのセットと丁寧な解説書が付いている。
アルバムの雰囲気を伝える美しいモノトーンの写真も添えられている。
「第一年スイス」のCDをセットしつつ、
フランス語のタイトル、一曲ごとに手書きで邦題を書き込む。
今までリストの曲、ハンガリーの演奏家か金子三勇士君の演奏でしか、
しっかりと聴いたことがなかった。
初めて聴くシャマユの演奏は新鮮。
円熟し、洗練された味わいがある。
そして現代的でもあり、いかにもフランスのピアニストらしい。
しかしアルバム3枚の「巡礼の年、第一年スイス、第二年イタリア、第三年目」
通して聴くことでどっぷりとリストの世界観に入り込む。
通して聴くことで見えてくるもの、感じ取れるものがある。
新作「ベルトラン・シャマユ/シューベルト:さすらい人」
も早速オーダーしてしまった。