Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

冬の日のニューオリンズ

2012-01-06 00:00:23 | ニューオリンズの旅
2009年のニューオリンズの旅、
この時は真夏だったゆえ、気温も湿度も高く、
日本よりも暑いと感じた。

年末のニューオリンズ、
東京並みとは言えないが、
着いた日から気温はどんどん下がり、
最後の日は街を歩く人にもダウンジャケットやコート姿を見かけた。

木々も落葉樹は葉が落ちているし、
夏の盛り青々とした大木に鬱蒼と茂っていたスパニッシュモス、
冬は見かけないと思ったら、たまに枯れた物がぶらさがっている。

年末年始のニューオリンズはたいへんな賑わいだ。
アメリカ各地からここで年越しをするために観光客がやってくる。
カウントダウンの時間帯、バーボンストリートの真ん中では立錐の余地もなく、
騎馬警官が並び、バーの二階席の人々がビーズを路上へと投げる。

またシュガーボールの時期でもあり、
特に1/1と2日にはユニホームを着たフットボールファン達が街中に溢れ、
互いにゲキを飛ばし合っていた。
それでもエッセンスの時と同様、繁華街ほどパトロール警官が巡回していて、
安全な印象がある。

ブログのカテゴリー、「ニューオリンズへの道」「ニューオリンズの旅」
で前回の旅の様子を記しているが、
今回再訪してみて新しい発見もいくつかあった。

行き方としては10時間近く国際線に乗った後、国内線でまた4時間近く乗るよりも、
国際線で13~4時間、国内線1時間余りの方が私には好みだ。
また乗換えは行きのロスの方が意外に移動距離が少なく楽だったのに対し、
帰りのアトランタの方がターミナルのAからEまで電車の移動があり、
ニューオリンズからの便が遅れたこともあり、かなり慌てた。
国内線は逃しても次の便があるが、国際線はそうはいかない。
やはり前回のコンチネンタル、ヒューストンでの乗換えが一番お薦めかもしれない。

入国審査でまたしても引っ掛かった。
2007年のヒースローの時は女性の強面の検査官に当たり、
一度通した後も「もう一度調べたい」
乳癌の検診かと思うほどのボディーチェックを並ぶ人々の面前でされて、
その上に持っていた少量の液体も試験紙で調べられた。

今回は別室に連れて行かれて、入口には女性警察官、
検査するのは空港の係員の女性二人組。
「こういう風に触るけれど、いいわね?」と事前に断りがあり、
もう一人がその様子を見守っている。

かつてダイアナ・ロスはロンドンの入国でセクハラを受けたと記者会見で話し、
そのために検査官が汚名を晴らすべくダイアナを訴えると反対に会見をして、
ダイアナが謝罪した一件があった。
立ち合いの女性がいるのは検査官がしていることの証人なのだと思った。

以前もアメリカ入国の際に別室で取り調べを受けたことがあるが、
その時とは違い、全く和やかな雰囲気だった。
理由は私が張り付けたホカロンだったらしい。
体に何かがくっついていてそこから熱を発している。
怪しまれるのも当然かもしれない。
用途を説明すると、
「それ、触ってみてもいい?」
「熱いのね?」などと珍しそうにされて、
「見せてくれてありがとう。」で検査は終わった。

ロサンジェルスからニューオリンズへの飛行機は満席だ。
ニューオリンズに着くと以前よりも、
空港内のショップなどが通路に並んでいた。
ハリケーンカトリーナ以来、観光地として衰退してしまったと聞いたが、
また少しづつ客足を取り戻して来ているのではないだろうか。

2005年にこの地域を襲ったハリケーンカトリーナの被害、
被災地と復興状況を2009年に続き再び今回も見学してきたが、
新しい家が増え、またガス、電気、水道が復旧していないために、
ゴーストタウン化してしまった地域も人が戻りつつある。
しかし家があっても住民が少ない地域というのは、
何となく治安が悪いような雰囲気が否めない。

被災者住宅として新しいアパートメント、
また新たに立てられた一軒家も多く見かけた。
被災者用住宅地として定められながらも未だに、
全く手が付けられていない地域もあった。
被災者に対して提供される住宅、補助金の出る住宅など種類があるようだ。

ブラット・ピッドが中心になって推進している復興住宅のプロジェクト、
2009年の時点ではまだ家の骨組みを作っていたレベルだったが、
もう既に住宅地となり、人々が住みつつ、新たな家も作られていた。
かつては平屋だったその地域、
もしまた水害にみまわれても大丈夫なように高床式というか、
2階、3階を住居にしてある。
斬新な建物ばかりでソーラーシステムを取り入れている家も何軒かあった。

前回のガイドさんも「年寄りには住みにくそうな家だ。
でもブラッドはやってくれている。
市は何もしてくれないのに。」と話していたが、
今回のガイドも「足腰が悪い人には上り下りがたいへんだろう。
それでもこれほどの住宅地を作ってくれたんだ」
東日本大震災の折に女優のサンドラ・ブロックが8000万近い金額を寄付していたことを、
最近知ったが、アメリカの俳優は収入も半端ではないが、
その報酬を惜しげなく社会貢献にも注いでいることに感心させられる。
税金対策などと言う人もいるが、そんな生半可なものとはとても思えない。

今回の旅ではプランテーションの中でも「ローラ」という場所を観てきた。
何代か受け継がれた農園だが最後のオーナーはアフリカ系とのハーフだったとのこと、
他のプランテーションとは違い、奴隷小屋の様子も見せていた。
一度火災で焼失して復元されたというオーナーの住む家も質素なら、
アフリカから連れてこられた人々の住んでいた家は
「小屋」という名称から想像していたのとは違い、
思っていたほど悲惨な住居ではなくて安心した。

奴隷としての値段が安いからとの理由でセネガルからの人々がここでは多かったとのことだが、
プランテーションとして収益が上がり、人々が暮らしていけるように維持していくためには、
様々な工夫をオーナーは凝らしていかなければならないという重責がある。
ローラはたいへん進歩的な才覚のある女性だったようで、
彼女の残したメモからおこされたという自伝本を購入してきた。
時間を掛けてこれから読んでみたいと思っている。

ローラがフランス移民の父とアフリカ系の母とのハーフだったことから、
農園内の公用語は仏語だったという。
また奴隷が解放されてからも、ここにアフリカ系の人々は留まって生活を続けたと聞いた。
ここには食べ物の蓄えがあり、生活の手段があり、独特の文化を営んでいた。
余所に行く理由もないし、ここを離れての生活が成り立つ保証もない。
おそらく居心地が良かったのではと推測する。

置かれている昔の道具類や手作りのロウソク、石鹸、
きれいに整えられた庭の様子などに、
映像や写真集で見たターシャ・テューダーの生活振りを思い起こす。
もっともあちらは雪の深い地域だが。

お土産に貰ったそこで取れたオレンジや林檎、
早速、車中で食べ始める若い人を見かけた。
今の日本の若者は不揃い、汚れもある果物を剥いたり、
あるいはリンゴを皮のままかじったりするだろうか。
果物自体も食べない人が増えている気がする。

オレンジは香りが豊かで美味しかった。
グレープフルーツはそのままで食べるには酸味が強過ぎたので、
その日の晩にホテルのお風呂に浮かべて、
柚子湯ならぬピンクグレープフルーツ湯に浸かった。

近くにあるオークアレイという豪華なプランテーションも
大きな樫の並木が続く美しい外観のみ、見学してきた。
こちらの方が敷地も広大だ。

その他にも近隣に2軒のプランテーションがあったが、
ハリケーンカトリーナ以降、観光客が減ったのと修復ができていないため、
閉鎖されているとのことだった。

ツアーはホテルのフロントに頼んで予約してもらったが、
前回はホテルコンシェルジュお奨めのツアー、
ミニバンで廻り、個人の人がやっているもので、
解説も思い入れたっぷりの名調子だった。
今回はどのツアー会社も満席状態でフロントの人が「それではこれしかないなー。
余りお奨めではないのだけど。」と引き出しからパンフレットを取り出す。
そのツアーは予約が可能だったが、
確かに集金や時間の段取り、説明や対応などの手際がかなり悪かった。

さて泊まったホテル、
ニューオリンズの中心部で空室のあったところから候補を5つほどに絞り、
その中でも2軒を散々迷った結果、繁華街バーボンストリートに近い方を選んだ。
中庭を囲むように建てられているので外の喧騒は全く聞こえない。
部屋の作りもゆったりとしていて、古い建物を活かしながら、
セキュリティーの面では改善されている。
ホテルからどこにも徒歩圏なのでとても便利だった。

フレンチクォーターを隅から隅まで歩き回ったが、
フレンチマーケットはアジアの市場を思わせる楽しさがあった。
またギャラリーや骨董街もあり、繁華街とは違った様子の街並み、
壁や鎧戸、プランターや装飾に独特の色使いがある。
この辺りにも居心地が良さそうな小振りのホテルをいくつか見かけた。

ニューオリンズの名物のカクテルにハリケーンやサイクロンがある。
マルガリータもこの地方のスタイルがある。
今回初めて知ったのはブラディーマリーが売りだったということだ。
お店ごとにそれぞれ香辛料や隠し味を加えてスパイシーなブラディーマリーを作っている。
ピリッとした味と南部のフレーバーが効いたブラディーマリー、
甘みのあるハリケーンよりもこの街らしいカクテルかもしれない。


コーヒー豆が高かった時代にチコリを混ぜたことから生まれたこの地のコーヒー、
チコリ入りでしかもカフェイン抜きのコーヒーも売っていたが、
これならますます健康的に違いない。

歩き疲れた時にフットマッサージ店の看板を見つけて、
足30分、肩腰10分の組み合わせを頼んだ。
期待していなかったのに中華系のオーナーの男性の腕はとても良かった。
自分の体がかなり疲れていることもこの時に気づくことができた。

音楽が好きな人、食べたり飲んだりが好きな人にとって、
ニューオリンズは魅力が尽きない場所だ。
喫煙者にとっても歩きたばこ、お店でも煙草が容認されているところも多く、
居心地が良いこと間違いなし。

ライブハウスで音楽を聴き、南部料理やシーフードを食べ、
ご当地物のアルコールを楽しむことができる。
ザリガニは夏が旬ということで、この時期に活け物はなかった。
ワニは通年メニューにある。

雑貨類も豊富でブードゥー教まがいの物やら、
マルディグラが名物なのでビーズやマスク、
フランス系の文化と融合した物も売っている。

日本で聴くとピンとこないデキシーもこの町で流れてくると、
しっくりくる。
音楽好きな方、街の探索や食べ歩きの好きな人には、
ぜひ一度訪れてほしい場所だ。

ところで年末年始、たいへんな人込みであっても人とぶつかることはなかった。
それでも接触してしまった場合は、お互いに謝りあう。
これはエッセンスの時にも感じたことだが、日本にもどってくると、
あたり前のように人が突進して来ることに当惑する。

また年始から街中にフットボールファンの白人の人達が増えた時に、
音楽のノリや態度などが普段、アフリカ系の曲を聴きつけている私たちや
ここに集うアフリカ系アメリカ人の人たちとはちょっと違うなと思った。

もともと観光客に優しい街だったと思うが、
カトリーナでの被災後に住民も減り、観光客も減った。
それだけに日本から来たというと皆、歓迎してくれる。
昨年の東日本大震災の一端を経験したことで、
住民たちのその気持ちを私たちも知ることになった。

アメリカでもこの街では決して日本人は浮かない。
いろいろな民族を受け入れてきた歴史と奥行きの深さがある。
せめて日本から直行便があればもっと多くの人が行けるのにと、
いつも思わずにはいられない。

オバマ大統領ニューオリンズを訪問

2010-08-31 10:59:23 | ニューオリンズの旅
29日にオバマ大統領はハリケーンカトリーナの被害から5年になるニューオリンズを訪問し、
自然災害の被害にあっても復興を遂げた町としての象徴になるべきだと語った。

私は昨年7月ルイジアナ州ニューオリンズを訪れた際に、
ハリケーンカトリーナ被災地を巡るツアーに参加した。
全く更地のままの地域、家の形は残っていてもガス電気、上下水道などが復旧されていない為
ゴーストタウン化している集落、
一見、家の形状は整っている高級住宅地、
それなのに良く見ると窓は板で打ちつけられ住む人は無く「売家」の看板が出ている。

ブラット・ピットが中心になって建設を進めている復興住宅地も見てきたが、
高床式の三階建のスタイリッシュな住宅、
ガイドさんから「ちょっとお年寄りが住むのには違和感があるね。
でも次にハリケーンが来ても対応できるように考えたそうだ。
それに政府は何もしないのにブラッドはやってくれている。」と。
根こそぎなぎ倒された古木の代わりにまだ私の背丈にも満たない若い木が植樹されていた。

ニューオリンズで集まったエリック・べネイのファンクラブの仲間たちから、
政府、州、市の復興に向けての充分な対策が取られていないこと、
他の被災地ではもっと復興が進んでいるのにニューオリンズは遅れていること、
被災者用住宅、あるいはトレーラーハウス、
他州に避難したまままだ戻れないでいる人達がいることを知った。
http://blog.goo.ne.jp/ak-tebf/d/20090710

かつては古都として親しまれ観光都市であったニューオリンズ、
復興も進まず一時は観光客も減少してしまったそうだが、また盛り返しへと向かっている。

街を歩いていても見知らぬ人同士が親しみを込めて声を掛け合う南部の人々。
レースといわれる独特の鉄柵で飾られた高級住宅地は緑が豊かで高台にある。
そして比較的豊かでない人々が住んでいた集落も、家々の前にはポーチがあり、
かつてはそこで涼んだりしながら、近隣とも気楽に行き来していた様子が窺えた。
そういう街並みが戻って来て、
他州に避難している人達も自分の家で生活できる日が近いことを願う。

オバマ大統領のスピーチ、英語字幕も出る。
大統領就任前の4年前にもこの場所を訪れたそうだ。
そしてある女性から言われた言葉が忘れられないと。
「ハリケーンの前にも私たちは何も持ってなかった。しかし今はそれ以下になった。」
災害後に民間からのボランティアの努力や多くの寄付が国中から世界から寄せられたこと、
近隣の人々が助け合ったことなども語られた。

廃校になった校舎を立て直し、教育の充実、また病院も建設し医療体制も整わせること、
失業者の救済、また近くで最近に起きた原油流出事故に関しても
全力で回復へと取り組む約束をした。

ジョークもたくさん入る。
「この土地の名物のガンボやエビ料理が昼食に出て美味しかったんだけど、
これ以上食べるとスピーチで眠くなったらたいへんだからパンプディングは我慢したんだ。
でも取っておいてもらってあるから、後で食べるつもりだ。」
「大統領、姿が見えないんだ!」と叫ぶ人がいて、体をずらして「これなら見えるかな?」

また「ニューオリンズのフットボールチーム、セインツがハリケーンカトリーナの被害のため、
ホームのルイジアナスーパードームではプレイできなかったが、その年優勝した彼らは、
ホワイトハウスに招かれた」と話した時はひと際大きな歓声が上がる。

大統領のスピーチ中に涙をぬぐう人の姿も見られた。
オバマ人気が下降しているというニュースも聞くがいずれにせよ、大統領の来訪、
スピーチでこんなに盛り上がれるとは羨ましい限りだ。

My mind stuck in New Orleans!

2009-10-21 00:22:37 | ニューオリンズの旅
夜10時に携帯が鳴り、見ると相手は不明で+の番号からの電話。
「もし、もし?」と出ると、一瞬間があり、「フランスのリンダよ。
あなたの声が聴きたくて電話しちゃった!」

「こっちは午後2時だけど、そっちは大丈夫?迷惑じゃなかった?」
「全然、平気よ。元気だった?」
うっかり、片言のフランス語で受け答えをしていると、
彼女が早口のフランス語で話し始めたので、
「ゴメン。ゼンゼンワカリマセ~ン。」とお詫びする。

「エリックがクリスマスに日本に来るんでしょう?」
「うん、3日予約をしたよ。」
「日本の人はラッキーねぇ。」
そうなんだ、私達は恵まれている。

お互いや家族の近況などを話して、再会を約束して電話を切った。
「いつでも、パリに来てね。いつでも歓迎だから。」
もちろん、私も同じ気持ちだと話した。

その後、「電話をくれたから、嬉しくて眠れなくなっちゃったわよ。
また、アメリカで、フランスで日本で会いましょうね。」とメールすると、
リンダはfacebookにスレッドを立てて、ニューオリンズのエッセンス、
みんなで過ごした日々が忘れられないと書き込みをした。

あの時、一緒だったファンクラブのメンバーたちから、
「自分も同じ気持ちよ。また集まりたいわね。いいえ、集まるべきだわ。」
「来年もエリックにエッセンスに出てもらって、みんなで集まりたいね。」
「懐かしい。ほんとにみんなに会いたい。」
などと書き込みがあった。

一人一人の顔が浮かんでくる。
多くの言葉は交わさなくても、相手を思いやる気持ちって、
笑顔やちょっとした心遣いで伝わってくる。

懐かしのニューオリンズ、NOLA。
日本からもっと近ければ、いいんだけれど。
せめて直行便があれば。

ヒューストン、そして成田へ

2009-07-22 08:31:24 | ニューオリンズの旅
コーヒーとスナックを摘まみ、近くの売店でマイケル・ジャクソンの
追悼雑誌、たくさん並んでいる中から一つを選び買った。
国内線のニューオリンズから、ヒューストンまでは、短時間のフライト。
スチュワートがマイケル・ジャクソンのバッジをつけて、サービスしていた。
ヒューストンに着くと、今回はターミナル間の移動があったが、
荷物が手荷物のみなので動く歩道にのり、短距離で成田行きのゲートへ。

やっぱり前回のヒースローの乗り換えはまともじゃなかった。
よその空港は乗換えがあっても、たとえ大空港であってもあんな事にはならない。
それと今回は最初から乗り継ぎ便の出発ゲートが
書かれたパスを渡してもらえた(行きは、それが間違っていたけれど)
したがって、着いた乗り継ぎ都市で目的地への出発ゲートが決まるまで、
電光掲示板とアナウンスに集中する緊張もなかった。
もしそれがあったとしても、ヒースローみたいに迷路のような長い通路を
歩くわけじゃないから、たいしたことではない。

その上、ヒースローはお茶を飲むのにもユーロではなく、ポンドが必要だ。
空港のカフェ、飲み物とケーキで円にして2,000位と物価も高い。
イギリスはヨーロッパではないとベルギーの友達に言われた。
ずっとヒースローの悪口ばかり、書いているようだが、
学生時代、短期だがロンドンに滞在したこともあり、
実は最も思い入れがある国だけに、よけい情けない。

ヒューストンでの待ち時間、売店を冷やかす。
コーヒーとお茶は飲み過ぎなので、オートミールに
アップルソースやナッツをトッピングした物を、買って食べた。
暖かくて優しい味、美味しい。

座席は真ん中辺りの通路側、窓側に女性、真ん中の人は現れなかった。
「よし!」と心の中で。
「今回も良いお席ですね。隣が空いていると楽でしょ?」
行きのスチュワートとまた会った。
「短い滞在だったんですね。僕のシフトと同じで。」(笑)

またしても凍えそうな寒さだ。
若い日本の男性が二人、ビニールパーカーを着込んだのを見た。
一人はフードまで被る。
ほんとにそれくらい寒い。頭の上を風が吹いていく。
日本人が寒がりなのでJALは温度設定が高めだと聞いた事がある。
確かに母とJALに乗った時、ビジネスだったせいか、室温も快適、
ブランケットではなく薄掛け布団のような物を掛けてくれた。

今度の旅を振り返ってみる。
最初は一人部屋、次の日も一人だったけど、
nkmrakikoさんとお会いできて、一緒に夜の町に出て和やかにディナー。
次からは4人部屋で2泊。
すごくバランスが良かった。
一人部屋、そして4人部屋で過ごすのもそれぞれ楽しいところ、
神経を使う部分もある。

4人部屋、バスルームには誰かの脱ぎ捨てた下着が。
洗面台はアクセサリーや化粧品で置き場もない。
タオルもどれが誰のだか区別もつかない。
それが、全然気にならなかった。
日本の人と4人部屋で、これだったらキレちゃったかもしれない。

皆、部屋は一緒でもべったりすることもなく、
それぞれパソコンや、メール、本を読んだり、
日記を書いたり、絵葉書を書いたり。
その距離感がちょうど良い。
フランス人のリンダばかりかアメリカ人のカミュラも
タバコを吸いに時々ベランダへ出る。
勝手なことをしているようだが、
バスルームを使う時も、「これからシャワー使うけど、
みんな、お手洗いとかだいじょうぶ?」と声を掛けてくれる。

ホテルの部屋までの廊下の真ん中にレストルームがあった。
4人部屋が多いので、外にもトイレがあれば、都合が良い。

やはり1番気を使ったのは、夜中に部屋に帰った最初の晩と、
最後の日の早朝に部屋を出る時。皆が寝ているのを起こしたくなかった。
また、出発の時は他の人が暗い中で寝ているだけに、忘れ物も確認し辛い。

ホテルもそれぞれ良さがあった。
Le Pavillon は、サービスが行き届いている。
Homewood は、複数で長期滞在が出来るよう便利にできている。

今回の旅行、
これ程までに暖かいもてなしを受けた事、今までになかった。
みんな、遠くからやってきた私を受け入れてくれて、
会うすべての人がギヴィングパーソンだった。
エリックも日本から来るたいへんさをわかってくれているので、
優しく迎えてくれた。

エリック・ベネイは今度のツアー、バスで廻っている。
ダラス→ヒューストン→ニューオリンズ→メンフィス、
かなりの移動距離があるかと思うが、
それも分かるような気がした。
ホテルから荷造りをして空港に行き、飛行時間を待つより、
ショウが終わったらすぐバスに乗り込み、シャワーを浴び、
ベッドに横になり、次の地へ移る。
この方が絶対、楽だろう。

アメリカでエリックベネイのショウを観る、
エリックベネイファンの仲間達に会い、
彼女達と一緒にエリックのライブを体験する。
私の4年越しの夢は実現した。

True Eric Benet Fans、エリックの事を10年間支えてきた人達。
エリックの良い時も悪い時も。
本物のファン達に私は会うことができた。
そして、私もその中の一人になりつつある。

さて、次は何を目標にしようか?

飛行機を降りる時、先ほどのスチュワートに言われた。
「二度あることは三度ある、きっとまたお会いしますね。」

次の目標は、決まった。
これを一度で終わらせず、もう一度、そしてこれからも、
挑戦していきたい、と。

そしてエリックがいつも言う言葉を実践すること。
Love yourself!
Love each other!
Love children!

NOLA 最終日カウントダウン

2009-07-21 00:13:19 | ニューオリンズの旅
カミュラがシャンパンを用意している。
ボトルが開かない。
リサがボトルのコルクをナイフで切り始める。
そしてワインオープナーで開けた。
みんなで私のベッドに腰掛けながら、シャンパンで乾杯。
いろいろな話をする。

カミュラが「AK、ワインとか飲むの?」
「飲むよ。」
「あなたがワイルドになるところ、想像できないんだけど?」
「今、会ったばかりで私の何がわかるの?」
「確かにそれは言えている。」
「1年後、5年後、10年後にまた会いましょう?
その時にどう思うか教えて。」

リサはいつもエレベーターでも廊下でも道でも、
知らない人に話しかける。
東京では余りそういう事しないなぁと言うと、
リサも仕事でよく行くLAではやらないと言う。
ヒューストンでもここまではしないけど、
やはり南部の習慣かなぁと。

カミュラの仕事を聞いてびっくり。
何と政府のおとり捜査官だそうだ。専門は税金。
アメリカのドラマ、裁判物とか刑事物のファンの私。
まさか本物に会えるとは思わなかった。
特別なIDを持っていて見せてもらった。
「FBI捜査官の○○です。」というあの捜査官がドアの前で見せるID。
マニアの私としては、思わず「そのIDの写真撮らせてくれない?」
と言いそうになって、ぐっと言葉を飲み込んだ。
いくらなんでも、それは禁止事項だろう。
仕事用の名刺とこのID、彼女の普段のイメージとのギャップがあり過ぎる。

カミュラは私のショールを丁寧に畳んで返してくれて、
「ほんとにありがとう。洋服は持ってきたのに、
こういう用意ができてなくて。」
そして、「これを私の記念に持っていって。
今回、使おうと思って買ったけど、付けなかったから。」
ラメ入りの付けまつ毛を渡してくれた。
どこで使おうか?

リンダは私の知っているフランス系の女性達とはぜんぜん違う。
心が優しくて、いつも思いやりがあり、自分よりも他の人の身になって行動する。
それでいて、とてもテキパキしていて、手際が良く、しっかりしているので、
頼りになる。暖かさの中に真の強さを持った女性だ。
フランスの綺麗なデザインの日記帳をプレゼントしてくれた。

エリック・ベネイとインディアの話も。
インディアは1歳半で母親を亡くしている。
そしてハル・ベリーとエリックが結婚した時、自分に母親ができたと喜んだ。
ハリーは自分を正当化するためにエリックの悪口を言いたい放題に
マスコミに話し、そのことでインディアは深く傷ついた。
インディアは母親を二度も失うことになってしまったとリサ。

「ところで、エリックにワーナージャパンは
『愛と魂の伝道師ーEric Benet』って付けているのよ。
それって知ってた?」
「伝道師ってつまりフランシスコ・ザビエルとか、その手の人のこと?」
みんな、笑い転げている。

また一緒に旅行しようね、今度はどこにしようか?
ニューヨークに行ってみたい、パリにも来てね、とリンダ。
そういう意味で東京、良いところだから来てって自信を持って言えない。
でも、「東京に来れば、エリックのショウ、4日続けて観られるわよ。」
帰ったら、東京の誇れる場所を探索しないと。

かなり疲れが出てきた。
冷えた体も辛い。
誰かが「AK、たとえ1時間でも横になりたいんじゃない?」と聞く。
「うん。」と答え、みんなで寝ることにする。
15分くらい寝ると目覚ましが。
みんなを起こさないように支度をするが、
リサとリンダは起きてきて、ハグ。
リンダは泣いている。

一人で部屋を出て、フロントに向かう。外は真っ暗だ。
フロントに人がいない。
お掃除の人が通ったので、フロントの人を呼んでもらう。
そして空港までのタクシーを呼んで欲しいと頼む。
朝早く起こして電話をしてもらうことになった。
2ドルのチップを渡す。
目の前の冷蔵庫から1・5ドル位のジュースを出して、
「いくら?」と聞くと、
「どうぞ、持って行って。お金はいらないわ。」
なるほどね。これがチップか。
お互いに相手に対してのリスペクトを表現する習慣。

外は一向に明るくならない。
エジプト人の運転手は話好きだった。
「次回は5月のジャズフェスティバルかマルディグラの時、来れば?
ホテルは高いから、自分の所に泊まって、その代り日本料理を作ってくれ。」
眠くて疲れているので、取り合って切り返す気もしない。

空港には6時ごろに着く。
航空会社の人に2時間半前にと言われたが、2時間15分前。
国内線に乗るのでも、そこで出国扱いになるから早めにとのことだったが、
30分もしないうちにすべての手続きが終わり、
ゲートの前で搭乗を待つことになる。

一昨年のベルギーの時は、ブリュッセルの空港に着くなり、
「あなたの乗る飛行機は霧でキャンセルになりました。」と言われ、
乗り継ぎ便のこともあるので、一瞬頭の中が真っ白になり、
「何ですって? 今言ったことをもう一度、ゆっくり話してください。」
かなり早めに空港に着いていたので、予約カウンターに行き、
一つ前の便にねじ込んでもらうことができたが、
それでも、霧が晴れずに中々ゲートも決まらず、
決まってからも延々と待たされ、搭乗が始まったのは2時間後だった。

今回のNOLA(ニューオリンズ市ルイジアナ州)
フライトは順調、手続きも簡単に終わり、のんびり。
コーヒーを買い、バッグに入っていたクッキーバーを食べ、
目の前の飛行機の後ろから太陽が昇っていく様子を眺めている。

ルイジアナスーパードーム、メインステージへ

2009-07-20 08:01:57 | ニューオリンズの旅
部屋に帰っても、誰も出かける支度をする気配がない。
7/4のニューオリンズ、エッセンスミュージックフェスティバル、
ルイジアナスーパードーム、メインステージの予定表、
7:00 Jazumine Sullivan
7:45 Robin Thicke
8:45 Charlie Wilson
10:00 Anita Baker
11:45 Maxwell

リンダはアニタ・ベイカー、他の二人はマックスウェルがお目当て。
そしてリサはこの日は200ドルの席を取っている。

シングルマザーのカミュラが6歳の子供に電話をする。
それまで、祖母と一緒で落ち着いていた子供が、母親と話した事で、
我慢が出来なくなった。
何度も彼女の携帯に電話をしてくる。

リンダも9歳と10歳の子供がいる。
着いた日に夫と子供に電話して20分も話してしまい、金額を確めたら、
70ドル近くになった事に気付き、それからは電話しないでいるという。

カミュラと子供のやり取りが微笑ましくて、
クスッと私が笑ってしまったら、
リンダは真顔で「AK、彼女は泣いているのよ。」
「ごめんなさい、気が付かなくて。」

子供と離れるのは今回が初めての経験だそうだ。
カミュラは言った「こんな切ない思いをするなら、
今度旅行する時は、ママと娘を連れてきて、
お母さんに部屋で子供を見て貰い、出かけるようにしたい。
でも母は甥も見ているから、4人分は負担できないし。」

ところで、昨日会ったエリック・ベネイファン、紹介されたが、
分からなかった人がいた。
「あなたのtebfサイトの名前は?泊まっているホテルは?」
何を聞いても彼女が誰だか思い当たらなかった。
「私だって、『facebookの名前は?』『myspaceは?』なんて聞いちゃったわよ。」
とリサ。リサのノートパソコンを開いて、ファンクラブサイトの投稿を確認していく。
「エッセンスのEric Benetを観に行く。」と2回だけ投稿している人がいる。
「この人だったのねぇ。」という事になる。
アフリカ系とネイティブアメリカンのミックスでミステリアスで美しい人だった。
私の写真を撮りたいんだけれど、と言われて、
「だったら一緒に誰かに撮ってもらいましょう。」と言い、
二人で一緒の写真を撮った覚えがある。

カミュラはリサのパソコンを使って自分のmyspaceのページを作り始めた。
フレンドリクエストを次々と送る。
そして、エリック・ベネイにもメッセージを。
メッセージにどんな事を書けばよいかと私とリンダに真剣に聞いてくるので、
私も書き方をアドバイスしていたが、途中で吹いてしまう。
「カミュラ、それって可笑しくない?
だってフランス人と日本人に、英語の書き方、教わっているなんて!?」

リサはベッドで横になった。
彼女は余り体調が良くないようだ。

カミュラは支度を始めて、香水を空間に吹きかけ、そこを行ったり来たり。
「変なことしていると思うでしょ?」
リンダが「私もいつもそうやるわよ。」
柑橘系のフルーティーな香り。
今度のルームシェア、実は香りを心配していた。
ヨーロッパのマダム好みのムスク系とかの香水が私は苦手だ。
隣に座った人がその手の香りを身に纏っているとクラクラくる。
しかし、ルームメートたちは、皆、それぞれよい香りを漂わせていた。

少しづつ、動き出して、それでもルイジアナスーパードームに着いたのは、
11時近かったと思う。夜のドームは大きさと輝き、威容が漂う。
アリーナのリサと分かれて、最低の席に3人で向かう。
3人で並んで座れるところがないので、どんどん上へ端へと入り口を移動。
ステージに向かって最も左端の入り口から入る。
スーパードームの頂上に近い位置。

こ、怖い・・・
高所恐怖症の私はその切り立った階段と席を見て、気分が悪くなりそう。
劇団四季のバルコニー席でさえ、苦手なのに。
3人で端に座る。半端な寒さではない。
アニタ・ベーカーはまだ、始まっていなかった。
軍のアトラクション、そしてマイケル・ジャクソンを振り返る映像。
マイケルの子供の時からの姿を見ていくと、どうしてこんなに無邪気で、
歌が上手だった少年が、晩年の人生をあのような形で終えてしまったのか
と悲しい気持ちになる。

カミュラは隣りの人と深刻な話。
昔はニューオリンズが好きで毎年、遊びに来ていた。
しかし、今はハリケーンがあって以来、街の雰囲気が変ってしまった。
他の水害を受けた都市で復興しいているところもあるのに、
ニューオリンズはアフリカ系の町でいっこうに良くならない。
そんな話をしていた。

スーパードーム、メインステージはステージ後方になる席は閉鎖されている。
フットボール観戦などでは、この席を使うのだろう。
しかし無人の席がすぐ横から広がっていて、ライトが消えていて暗いのが、
何とも不気味だ。

ようやくアニタ・ベイカーが始まる。
とにかく寒い。私どころか、リンダもカミュラも震えている。
アニタが終わって一度、席を立ち、化粧室へ。
その後、真ん中のステージ前の席への入り口から通路を出ると、
席が空いている。そこに座り、マックスウェルを待つことに。
ノースリーブのカニュラが凍えている。
ショールを出して、「これを使って。」と渡す。

もうアトラクションも何もない。
ただ、エッセンスの電光サインとテーマ音楽だけが断続的に続く。
寒さと疲れと眠さが限界に達した。
時計を見ると、1時15分。
nkmrakikoさんに「元気~?」とメール。「マックスウェル出てこないでしょ?」
もしかしてnkmrakikoさん、ホテルに帰って寝ちゃってて
変な時にメールしたかと思ったら、
「席で眠ってました!」(爆)とお返事あり。
東京の夫にもメールで愚痴る。
「たいへんだねぇ」と返事。

マックスウェルが出てきたのは、1時半を廻っていた。
2時近かったと思う。
二人ともファンだから、観たいのかと思ったら、
リンダがもう出ようと言う。
外に出ると2:05だった。
空には霞んだ月が出ている。
リサに「私たちは帰るけれど?」とカミュラがメール。
リサはもう少し残ると返事が来た。

3人で帰ると、カミュラがお腹が空いた、何か食べたい、
買ってくるという。
「もう、この辺じゃ売ってないよ。」と話していると、
「そうだ!朝のフルーツとクラッカーがある!」
カミュラは綺麗に4人分に分けて盛り付ける。
そしてチョコレートも持ってきているの、と嬉しそうに出してきた。
その袋を見てびっくり。ドッグフードの3キロ入りみたいな袋。
それにホワイトチョコがびっしり入っている。
そんな袋入りのチョコがあるのも驚きなら、旅行に出るのに、
それをそのまま持ってくるというのもびっくりだ。

ベッドの用意をしているとリサが3時過ぎに帰ってくる。
それでも途中で、出たという。
私の起床時間の4:45が迫っていた。
今日はこれから、飛行機で帰る日。

4日目のNOLA

2009-07-19 02:08:57 | ニューオリンズの旅
エッセンスミュージックフェスティバル、エリック・ベネイのショウが終わったのが、
12時半廻っていて、ルイジアナスーパードームのスーパーラウンジ、
その場で違う方向へと別れる人達と挨拶をして、
ホテルに帰ってきたのは、1時半頃だろうか。

みんなが寝ているので、そっとバスルームに行き、水量を押さえて顔を洗う。
バスルームは広くて、音が漏れ難くなってはいる。
でも、いくら何でもシャワーを浴びるのは気が引けたので、
静かに着替えて、横になるが、寒い。
クローゼットからブランケットを見つけて掛ける。

朝、起きて、プールに行く。
こちらのプールは一階で室内。
前日のホテルよりも少し大きい。
水は冷たいので、足で水を蹴飛ばしていると、
「入っちゃえば、冷たくないよ。」と言われる。
少し泳いでジャグジーに入ると、カナダから来ているというカップルの
女性の方が私にとても興味を持って、いろいろ話しかけて来て、
一緒に写真を撮りたいという。東洋人が珍しいのだろうか?

部屋に戻ると「昨日の夜は寒かった、AK、このブランケットどうしたの?」
とリンダに聞かれ、「クローゼットから出した。」
寒がりなのでだいたいどこのホテルでもブランケットを捜す事になる。
したがってありがちな場所は把握してある。
リンダとカミュラも寒かったといいブランケットを2枚追加、
シャワーのタオルも追加で頼む。

シャワーを先に浴びさせてもらい、みんなで朝食に行く。
こちらは簡単な食事。そして持ち帰りが出来るようになっている。
ファーストフード店のような感じ。ホテル代は朝食代込み。
カミュラがフルーツやクッキー、ヨーグルトを持ってきてくれていて、
これが後で助かることになる。

斜向かいのスーパーで大量にお水やソフトドリンクの買出しをする。
みんな、いつもさっと払ってくれてしまうので今度は私の番。
いろいろと良くしてくれるので、こちらも少しでもそれに応えたいと思う。
リンダが自分も払うと言うので、「昨日、アイスクリーム、ご馳走になったでしょ?
だから今度は私が払うよ。もし持っているお金が足りなかったら言うから。」
リンダはにっこり。ほんとうに心も外見も美しい人だ。

とりあえず、ニューオリンズの中心街、フレンチクォーターへ行こうと歩き始める。
暑いといってタクシーを拾う。
8.5ドル位の値段だったと思う。前に乗った私、
10ドルを見せて、「リサ、チップはどうするの?」と小声で聞く。
「お釣りはいらないって10ドル渡して。」
タクシーは切りのいい金額で良いという。

お土産物の店に入り、リンダは絵葉書を買う。
そこで近くにある聖堂が綺麗だと言われる。
リサは敬虔なカトリック教徒だ。
しかし、私たちが興味がないかと思ったのか、遠慮している。
「そこの教会、行ってみようよ。」と誘う。
一緒に4人でお参りをして私とリサは、キャンドルを買って捧げる。
リサがもう少し中にいたいようなので、3人で先に外に出て待つ。
「AKは、仏教徒なんじゃないの?」
「そうよ。でも他の人の信仰も尊重しているの。」
リンダは回教徒、ほんとうは一日に5回と言ったかな?お祈りの時間があるそう。
カミュラは一応、キリスト教徒だが全然、真面目にやってないと照れる。
リサが教会から出てきた。

その後、リンダと私の希望で、ミシシッピリバークルーズをしようと
乗り場に行くと、暑い中、大勢並んで待っている。
夜は満席、今は並べば乗れる、夜は花火も綺麗だと言う。
考えてみたら、その日は建国記念日、7/4だった。
並んで待とうという事になるが、ものすごく暑い。
私が暑いくらいだから、リサとカミュラはもっと辛そう。
これは私とリンダのために我慢しているなと思い、
「やめようか?」と言うと、皆、意見が一致。
たぶん今日の船上の音楽はデキシーかもしれないしねっと。

歩いていると、帽子をいくつか持った人とリサが話している。
食事を食べられない人に支給するボランティア団体で、
一口の寄付が10ドル、みんな当然のごとくお金を渡す。
すると、持っているキャップの中から好きな色とデザインの物、
選んでくれと見せられる。そして領収書とそれを見せると、
市内のレストランで割引が受けられると渡された。

途中でお洒落なブティックに入る。
こちらでは、みんなゴム草履みたいなので歩いているので、
ちょっことヒールがあるそれを私が購入。

食事をしようという事になり、「パット・オブライエン」という
老舗に連れて行ってくれる。


オープンエア、私は喜んだが、リサは、暑かったかも。
みんなでハリケーンというカクテルを注文。
ジャンバラヤ、ワニのフライ、シュリンプフライ、
豆料理、ロメインレタスのサラダなどを摘む。
私もそうだが、みんな、そんなにお酒を飲まない。
全員、カクテルは半分くらいしか飲めなかった。
初めて食べたワニ、チキンのような味だった。
付け合せのソースが美味しい。


それぞれ、どんなドレッシングが良いかと聞かれて、
リサは「オイルとビネガーを。」と頼む。
そしてリンダに「パリに行って以来、ドレッシングをやめて、
これにしているの。この方が野菜の美味しさが引き立つって気付いて。」
リンダが微笑んでいる。
リサはエリック・ベネイのショウを見るために一人でパリへ行った。
リンダは彼女を家に招き、家族に紹介し、観光やレストランへと案内した。
リサもそこまで心暖まるもてなしを期待していなかっただけに、
とても感激したようだ。
「パリで食べた物で何が美味しかった?」と尋ねると、
「リンダの連れて行ってくれたレストランで食べた鴨。」

最後に美味しいパンブディングがあるから、食べてみて、
とカミュラが注文。
二皿取って、4人で分ける。ホイップクリームが添えてあり、
トロリとクリーミーで甘さがほど良い。

途中からスコールが降る。
慌てて席を軒下、パラソルのあるテーブルに移動する。

ところで、私の電話、全然、使い物にならないと言う話になる。
いくらやっても掛けられないので、みんなから私に電話とメール、
試してみて、と頼む。

全く通じない。みんなで散々いろいろな方法でやってくれて、
ようやくリサからの電話が通じた。
メールは、カミュラが送ってくれたのが30分後に着いた。
これでは、何のためにこの電話を買ったのやら。
航空券の三分の二ほどの値段をこの携帯購入に費やした。
ベルギーでも役に立たなくて、繋がるけど聞こえないので、
何度もかけたために、料金だけは請求が来て普段の私の使用料の10倍近かった。
日本人の人同士でのメールは使えた。

今回、日本の人以外と電話もメールも使えないんじゃ、意味がない。
ドコモっていったいどうなってるんだろう。
日本の携帯を持っている人にしか通用しないのか。
フランスのリンダは問題なく使いこなしている。
電話に詳しい人に聞いて、もし次回があるなら、別のを手に入れないと。
(帰国後、カミュラの携帯電話番号からのショートメールが着いた、
パソコンのアドレスは知っているから、その後も私と携帯でメールを、
どうやって送れるか気にしてくれて、試してみてくれたのだと思う。)

カミュラは食事をしながら、リサが自分にとってどんなに良い友達であり、
いつも信頼していて、リサの心はほんとうにきれいで、女性にありがちな
嫉妬とか、そういう気持ちがない、リサはいつも自分のことを考えてくれていて、
親身になってくれるので何でも相談できる、そして彼女のアドバイスは的確だ、
リサは自分にとっての神から与えられたギフトだ、
こういう友達は、お金では買えない、掛替えのない存在だ、と話す。
リサもカミュラの肩を抱き、涙ぐんでいる。
まるで映画のシーンのようだ。
私もリンダも感動した。
アメリカ南部だなぁと思う。
二人ともかつては仕事の同僚。今はそれぞれダラスとヒューストンに住み、
以前のよう度々は会えないそうだ。

食事のお会計、120ドルくらいになった。
カクテル「ハリケーン」、グラスを持ち帰らなければ、
一人につき、3ドルの返金が後であるそうだ。
そして、途中で雨が降って席を移動させたことについても、
ディスカウントがあると。
みんなで割ろうとしていたら、カミュラが払わせてくれと言う。
どうしても譲らないので、ご馳走になる。
カードで払うのにチップを書き込む時、カミュラはすごく悩んでいた。
とっても変な人だったし、頼んだこと、忘れたしと、
書き込んだ金額は10ドルだった。不満を金額で表現している。
何かチップって面白いような気がしてきた。

帰国後、この食事の時の写真をface bookに載せると、リサから、
「楽しかったわね。『セックスアンドシティー』のニューオリンズ版ね!」
とコメントが付く。
「それなら、誰がキャリーで、ミランダ、シャーロット、サマンサなの?」
「私がキャリー、あなたはシャーロット、カミュラはミランダ、
そしてリンダはサマンサ。」
「私はシャーロットで満足だけど、リンダがサマンサで納得かな?」(爆)
(このドラマをご覧になっていない方のために:
サマンサは愛すべきキャラだけど、とても奔放な女性)

エリック・ベネイ@Essennce Music Festival 7/3 2009

2009-07-18 00:08:31 | ニューオリンズの旅
ニューオリンズ、エッセンスミュージックフェスティバル、
ルイジアナスーパードーム、コカコーラスーパーラウンジの7/3、
エリック・ベネイのショウは1stが、9:45、2ndが、11:15。
ミートアンドグリートが終わったのは、7時半頃。
エリックのショウが始まるまでの間、皆どこかに行くのかと思ったら、
そのまま、スーパーラウンジで陣取り。

最初の前座の男性、「エリックベネイファンのみんな、こんばんは!」
から始まり、笑ってしまった。
その後、女性が3人。
最後の二人がもう超ブルージーでいけていた。
前者は面白おかしく、後者は歌にどっぷり、人生そのものを歌い込む。
名前が書かれているのは、Marva Wrightのみ。
しかし、寒い。そしてずっとここでは持ちそうもない。
すぐ脇に化粧室、廊下があるので、そっちで休んだり、
食べ物が売っているので、摘んだりして席を外す。

これだけ広い場所なのに、このトイレ、個室が2つのみ。
皆、「信じられない!」とあきれている。
化粧室にあったコンセント、トイレの順番を待ちながら、
これを使ってカミュラは充電している。
充電器を持ち歩き、あちこちで充電する。
「今、ママに電話して、エリックと会ってクッキーを渡したって話したの。」
「ママは何て言ってた?」
「興奮して喜んでくれたわ。ありがとう。」

帰ってくると、みんなが「あっ、良かった。戻ってきて。」
とにかく一挙手一投足を気に掛けてくれて、
目で追われているのがわかる。
せっかく遠くからやってきて、最高の瞬間を逃したりしないように、
気遣ってくれている。
次から、断って抜けるように気を付ける。

誰かのショウが終わったのか、急に人が増えた。
Eric Benetの1stの開始時間も迫ってきている。
前の方に行けなくなったが、少しずつ掻き分けて、
5列目位に戻ってくる。
「Akなんで、そんなところにいるのよ。もっと前に来ないと。」
3列目に引っ張られる。
後ろのリン、私より背が低い。「見えなくない?」
「だいじょうぶよ。」と微笑んでくれる。
すると、私の右横の比較的若めの女の子が言った。
「私だって小さいからそこに来られると見えないわよ。」

誰かがビシッと叱り飛ばした。
「ちょっとあんた、何言ってるの?
彼女はファンクラブのメンバーで、
この日のためにわざわざ日本から来たのよ!」
その子は私を後ろから押していて、
バッグにも張り付かれているので、圧迫感があったが、
その瞬間から存在を消しておとなしくなった。
先ほどから、飲み物の氷をステージ前の床に捨てたり、
開けっ放しの誰かのバッグを友達と目配せして覗き込んだり、
怪しげな振る舞いが目に付いていた。

しかし、みんな、半端じゃないデジカメを用意してきている。
こんな物を用意して、こんな所まで来て、
人の物を盗むような人もいないだろうとは思っていると、
「あなた、バッグが空いていて、危ないわよ。」
誰かが前の人に教えていた。

ガブリエルが私の横に来ると、黙って並び、
私の肘から下を、ゴシゴシこする。
これは、もちろん親しみを表してくれているのだが、
「いよいよ始まるわね。鳥肌ものね!」という表現。

エリック・ベネイは登場した。
紺のダブルジャケット、白いパンツ、ポケットチーフはストライプ。
シャツは水色、カフスボタンはブルー、そしてシルバーのブレスレット。
サングラスも白のフレーム。どっと歓声が上がる。



皆どの曲も一緒に歌う。
エリックもたくさん喋る。
そして観客を仕切ってコーラスさせ、踊らせる。
Go Eric! Go! と掛け声。
絶え間なく叫んでいる人がいる。

"Chocolate Legs"の最後。
すごく間を取り、みんなをじらしてシャウト!
思わず涙がこぼれると、横でリサが黙って私の背中を擦る。
私がこの歌を大好きなことを、知っている。
スティービー・ワンダーが最近のインタビューで、
「今お気に入りの曲は?」と聞かれて、
エリック・ベネイの「チョコレートレッグ」と答えた。

ガブリエルはいつもエリックの相方を務める。
セクシーな曲でエリックの足を掴み、顔を見つめ合いながら、
一緒に歌う。そして1フレーズが終わった時、エリックの腿に顔を埋める。
エリックがその瞬間、さっと後ろに体を引き、一歩下がる。
完璧に女優になっている。

次の回のショウではガブリエル、エリックの片足を
手で下から小刻みに叩きながら、撫で上げ始めた。 
エリックベネイ、思わず歌いながら吹き出してしまい、
横に逃げる。

ダニエル、ミート&グリートに間に合わなかった。
タクシーが渋滞に嵌ったらしい。
エリックに渡すためのプレゼントを持って、
途方にくれた顔つきで遅れてやってきた。
あまりの落胆した表情に、かける言葉もない。

エリックはダニエルが楽しみにしていたのに
間に合わなかった事を、知っていた。
ダニエルの前に来ると跪いて手を取り、しばらく彼女の前で歌った。

1stショウの途中で帰ったカップルがいた。
私の前にいたのだが、彼女はEric Benetを見つめ、
彼の方は、彼女の後ろでずっと携帯をいじっている。
「俺は、彼女についてきてるだけで、全然、興味ない。」
とわざわざ意思表示している。
このことは、みんなも気付いていて、後で笑い種になった。

カップルが抜けたのでそこに入り込む。
エリックは"Georgy Porgy"から続けて、
「何か、美しい魂の存在を感じる。
彼は今、とても良い場所に行っている。」
そしてマイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」を歌った。


http://www.onetruemedia.com/shared?p=9130a2f0e7780d831d3824&skin_id=801&utm_source=otm&utm_medium=text_url
3列目、中央に私の姿がチラッと。

後で知ったのだが、エリック・ベネイの1stショウ、たいへんな混雑のため、
コカコーラスーパーラウンジの前では、入場制限をしていて、
遅れて来た人は入るまで待たされたそうだ。

私と同室のリンダとリサ、カミュラはセカンドを見ずに帰ると言う。
前日、全くか、ほとんど寝ていないから。
私はもちろん残る。他の人と一緒にホテルに帰れば良い。
1stはすし詰めだったが、セカンドは遅い時間なので、
人が少し減りゆとりができる。
しかしセカンドでやってきたメンバーもいて何人か紹介された。
みんな、最前列でステージに座って休憩。
リンに「トイレに行くから、この場所にいて。」
リンの娘も引っ張って座らせる。
私が帰ってくると、その場所を譲ろうとするので、
「いいの、いいの。今度はあなたの番よ。そこで観て。」
リンはその事を恩義に感じてくれたのか、帰国後、
丁寧なお礼のメッセージを貰った。

トロイリンが1番前の自分の隣に来いと呼んでくれる。
ステージの1番前はみんなバッグや靴を置いている。
ヒールを脱いで裸足になっている。

セカンドではエリック・ベネイ、
白地にパステルカラーのストライプのジャケット、
クリーム色のシャツ。イエローのポケットチーフ。
そして白のパンツ。今度は先ほどより胸をはだけている。
出てくるなり、私と握手してくれた。
"Why You Follow Me"のスパニッシュバージョンも歌った。

誰かが「よっ、この色男!!!」と叫ぶ。
みんなもエリックも大笑い。
エリックは「僕は、この色男なわけ?」と聞く。

とにかく掛け合いが凄まじい。
1stから2nd、居続ける人も多いので、曲も変る。
「ねぇ、そこの彼女、歌った方がいいと思うよ。」などと
エリックは歌にして語りかける。
しかし、"Femininity"の人気が圧倒的だ。
これは歌詞の意味が深い曲なので、日本では余り受けない事も、
エリックは知っている。

セットリストになかった"Just My Way"と"Spend My Life"
ショートバージョンにして、エリックベネイは歌った。
観客の熱狂にエリックが入れたアドリブだろう。

エッセンスミュージックフェスティバル、
この日のラインアップは、スーパードームでのメインステージが、
Salt-N-Pepa、Ne-Yo、John Legend、Beyonce、
そしてスーパーラウンジ、エリックと同じ時間帯に、
Sharon Jones and the Dap-Kings、Dwele、Keri Hilson、Solange

2ndショウは、エリック・ベネイ、遅い時間帯だが、
1stに関しては、これだけ大勢のアーティストの中から、
Eric Benetを目掛けてやってきた人達がステージの周りを囲んでいる。
それだけにエリックも自信たっぷり、リラックスして伸び伸び歌っている。
また、観客の反応を楽しみ、更にアグレッシブなステージになる。

"Wanna Be Loved"では、男性に「オー、ラララ・・・」
女性に"Wanna be loved"と歌わせ、
真ん中でエリックは指揮。

"You're The Only One""Spend My Life"Georgy Porgy"
"Spanish Fly""Chocolate Legs""Don't Let Go""Wanna Be Loved"
辺りならともかく、その他の曲もみんな歌詞を暗記していて、
一緒に歌っている。
まだまだ、私はホームワークが足りない。
"That's Just My Way""Let's Stay Together""Femininity"
"When You Think Of Me"

ベースマンのグレッグに歌わせる。
エリックはその間、楽しそうに踊っている。
私はこういう時のエリックベネイを見ているのが好きだ。
他の人に歌わせている時も、決して休まず、
ステージにいる時はずっと動き続けている。
グレッグが歌っているのに、エリックを見つめている私に、
パトリスは、「彼はこういう時、ほんとに素敵ね。」と囁く。
「パトリスはエリックのファンだけど、実はマックスウェルも大好きなの。
ちょっとそれは問題ね。」とトロイリンがウィンク。

エリック・ベネイは言った。
Love yourself
Love each other
Love children not only yours

エリックは最後に"Thank you so much!"
私に向けて、「アリガトウゴザイマシタ。」日本語でも挨拶した。
そして"My name is Eric Benet!"
エッセンスを観に来る人の中には、エリックベネイを知らずに
スーパーラウンジに来る人もいるんだなぁと思った。
エリックが自分を名乗るのを聞いたのは、
2007年の国際フォーラムの東京ジャズフェスティバル、
今年のビルボード東京の2日目、そしてこの日で3回目。

最前列の中央右でうっとり観ている自分の姿を発見!

グレッグが退場する時に挨拶に来たので、
"You can sing!"とシャウト。

nkmrakikoさんがやってきた。
ドームもSalt-N-PePa、Ne-Yo、John Legend、Beyonce、熱狂の中に終わり、
エリック・ベネイのセカンドの"You're The Only One"に間に合ったそうだ。
トロイリン、ガブリエル、シャロン、ダニエルに紹介。

ダニエルに「良かったわねぇ。エリックはダニエルの頬を手で包んで、
歌ってくれた。」
「私はずっと彼を目で追っていたのよ。そしたら、来てくれたの。」
ダニエルは小学校の先生で、今は夏休み中。
来週からはサマースクールが始まるそう。
来期は何年生を教えるかまだわからないと言う。
小さい子ほど手が掛かるそうだ。
「ダニエルは、私が"Sail Away"の歌詞を教えて欲しいと言ったら、
『30分、待って!』と言って、全部書き取ってくれたのよね。
あの時はどうもありがとう。」
「どういたしまして。1フレーズ聴いては、書き留めて、また聴いて、
少しづつ書き取ったのよ。」
「明日は帰っちゃうから、もう会えないのよね?」
また、会う時までね、とハグ。

みんなで一緒に帰ることになる。
トロイリンに、「AK、日本で見るとの較べて、どうだった?
エリックは違っていた?」
「うん、やっぱり違う。」
「こっちの方が、エネルギーがハイでしょ? 日本の人は礼儀正しいから。」
「日本でもコアなファンがいるけれど、やっぱりこっちの熱狂は凄いねぇ。
そしてエリックもファンクラブのみんなの前でリラックスしている感じがした。」
「AKは、これでエリックのショウ、何回観たことになる?」
指を折って数える、「全部で11回かな?」
「ワォッ」とトロイリン。

nkmrakikoさんとホテルの前で別れる。
その日はミシシッピーリバークルーズに行き、翌日はスワンプツアーだそう。
前日とは様変わりした街の混雑に二人とも驚く。
そして彼女からスーパードームはラウンジよりもっと寒いと教えて貰った。
nkmrakikoさんも充実した旅を楽しんでいるようだ。

大勢の人が夜遅くなのに歩いていて、警察官もパトロールしている。
これは、フレンチクォーターのバーボンストリートでもこんな感じだった。

トロイリンは明日はマックスウェルのインタビューがあるので、
またコンベンションセンターに行くそうだ。
私は明日は観光をすると言う。
いろいろありがとう、とお礼を言って別れる。

部屋に帰ると、ベッドルーム、キングサイズベッドにカミュラとリサ、
リビングにはベッドが二つ並んでいる。
手前の小さな簡易ベッドにリンダが寝ている。
奥の倍ほどあるソファーベッドが私のためにメイクされている。
そして、入り口のスタンドが点けられている。
バスルームへのドアも開けてある。
いったい何という心遣いだろうと感激した。

エリック・ベネイのミート&グリート

2009-07-17 00:00:23 | ニューオリンズの旅
ニューオリンズ、ルイジアナスーパードームの中のコカコーラ・スーパーラウンジ、
裏にある案内された個室、入り口で付き人のケビンが一人一人をチェック、挨拶。
私が「ハ~イ!」と言うと、びっくりした顔でみつめて、返事を返してきた。
日本では毎日、エリックのライブに来ても、まさかこんなところまで、
やってくるとは思っていなかったのだろう。
ケビンは思っていることが表情にすぐ出るので、可笑しい。

室内では、エリック・ベネイが待っていてくれた。
順番に写真を撮り、一人づつ話しをする事になる。
みんながAKが一番先だと言い張る。
前に出ると、Eric Benet、私の手を取り、
「ワォ~、ずいぶん遠くまで来たねぇ。」
ハグすると、「写真を撮るから、顔をこっちに向けて!」
みんなが「エリック、日本語で挨拶してあげて!」

「コンバンハ、ゲンキデスカ?」
歓声が上がる。
「はい、元気です!」
また、皆、大喜びで囃し立てる。
「キテクレテ、ドウモアリガトウゴザイマス!」
受け捲っている。
「どういたしまして。」
二人のやり取り、一言毎に、どよめきが。
私も日本語で話すと、寛いで心の内が自然に表情に出るようだ。

エリックベネイはほんとうに日本語の発音がいいなぁといつも感心する。
他のアーティストも日本に来ると、日本語で挨拶するが、
エリックほど上手な人には、会った事がない。
日本でショウの後、「オツカレサマデシタ!」とエリックに言われた時、
誰か他の日本人が喋ったのかとさえ思った。

この写真を見たグレンダから、"Shall we dance?"
とコメントが付いた。
もちろん、日本が原作の映画をもじっている。

順番に挨拶が進んでいくと、カミュラが端で固まっている。
「さあ、行きましょう。」とエリックの前に押し出す。
カミュラも覚悟を決めて、「このクッキー、私が作ったの。」
エリックも「ほんとうに?ありがとう。」
中を開けて覗いて見て、「わぁ、美味しそうだね。」
「でもショウの前には食べないでね。ジャックダニエルが入っているから。」

このクッキー、ほんとうに美味しい。
私も分けて貰って家に持ち帰ったが、普段こういう物を食べない夫も喜んだ。
今にして思うと、カミュラはエリックベネイのファンであっただけでなく、
ファンクラブの人達と初対面だったので、
そういう意味でも気後れしていたのかもしれない。

ハハハ、私こそファンクラブの人達と会うのは初めてでした。

エリック・ベネイ、全員と挨拶、記念撮影をした後、
「それじゃあね!」と部屋を出る。
出口の所にいた私は、一歩外に踏み出し、エリックを呼び止めた。
「エリック、日本のみんなも待っているから、どうか日本にまた来てね。」
エリックは私に手を差し出し握手、「必ず日本にまた行くよ、約束する。」
と言ってくれた。(本来、これは失礼なことだったのかもしれないが、
エリックは受け止めてくれた)

カミュラが泣き始めた。
「Eric Benetに会って話が出来た。クッキーも渡せた。一緒の写真も撮れた。
私はあきらめていたのに、あなたが背中を押してくれた。
ほんとにありがとう。」

「あなたの気持ちが通じたのよ。だって一生懸命クッキーを焼いたんだもの。」
天を指差し、「そうやってがんばったことは、見守っていて下さるのよ。」
自分がエリックにショウの前に会って話すことができたのも感無量だったが、
彼女がこんなに喜んでいる姿を見ることができて、それもとても嬉しかった。

3日目のNOLA 4 ルームメート

2009-07-16 00:07:19 | ニューオリンズの旅
ニューオリンズ・コンベンションセンターからの帰り道、
カミュラはすっかり元気がない。
リサも昨夜寝てないだけに、疲れきっている。
道路は大勢の人で溢れ、屋台や物売りのブースが並んでいる。
タクシーを捕まえたいと言うが、全然、通らない。
ほんとに皆私よりもずっと暑さに弱い。
日陰を歩こうという事に。
カミュラが日焼け止めを出して、顔と手に塗っている。
私にも薦めてくれるが、私はいらないと断った。

カミュラの手にはエリック・ベネイに渡そうとしたクッキーが。
それを見た瞬間、ずしんと来た。
私はエリックに会えたけれど、彼女は目を合わせることもできなかった。
「Eric Benetは私のこと、知らないし、エッセンスのショウ、
セカンドだけ見れば充分。エリックとのミート&グリートには行かない。」と言う。

そういう状況なのに、カミュラは飲み物を4人分買うと、みんなに配ってくれる。
歩きながらもほとんど口数がない。
部屋に帰ってからも、「私は行かない。」と言うので、
「どうしたの?せっかくクッキーを焼いたんでしょ。」
私はこの言葉を彼女に3回以上言ったと思う「行かなければだめよ。」

「洋服、どんなの持ってきたの?」と聞くと、
オレンジのグラデーションのホルダーネックのロングドレスを見せてくれる。
「それを着れば、きっと素敵よ。」
「でも、ちょっと派手すぎない?」と言いながら、
「これはどうかなぁ。」とグレーのチューブトップのミディー寸のドレスを出す。
「それ、すごくいいよ。それを着れば?」
「着てみようかな?」

皆、夜のドレスに着替える。
私だけ昼間と同じ服のまま。ちょっと寂しいなぁ。
感じとしては、黒が基調で、黒いボトムに上は光物とか、
白と黒とかがベースの服を選んでいる人が多い。

「リサ、ここを何時に出るの?」
「6:40。」
「だってエリックとのミート&グリート、6:45からでしょ?」
「タクシーで行くから、問題ない。」

部屋では、みんな、昨晩寝てないせいか、
のんびりしていて、既に6:40になっている。

カミュラはニューオリンズのタクシー会社を数社、
調べて携帯に登録していた。
階下に下りて、タクシーを呼ぶが全然来ない。
町の様子は昨日とは一変している。
車は渋滞し、道は人が連なって歩いている。
東京で例えれば、東京湾の花火大会とかの混雑。
「歩こう!」ということになる。

トロイリンからリサに何度も電話が掛かる。
「なにやっているの?!」
「どこにいるの?」「急いで!」
みんなでルイジアナ・スーパードームへとダッシュになる。
入り口でチケットの提示とバッグの中のチェックがあった。
リンダは飲み物を取り上げられる。
係員にペットボトルを手渡す前に飲み干すリンダ。
しかしどういうわけか私は忘れられてそのまま入場。
けっこう詰めが甘い。

中に入ると、疲れきっている三人は「コカコーララウンジってどこ?」
集中力が高まっている私は、次々とそこへ向かう案内板を見つけて、
先に走って、「こっちよ、こっち!」
スーパーラウンジに飛び込むと、歓声が上がった。「良かった、間に合って!」
「ほんとに良かった、心配したのよ。」
「AKは、日本から来てこの瞬間を逃すなんて、考えられないわ。」

トロイリンが付き人と連絡を取り、Eric Benetが来るまで、みんなでまた記念撮影。

一人、ご主人と参加している人がいて、そのご主人は、20年前に海軍にいた時、
日本に駐在し、皇居の中でお花見もしたそうだ。
富士山も登ったと言うので、「私は皇居のお花見も富士登山もした事ないなぁ。」
男性が一人なのに、みんなの写真を撮ってくれたり、とても感じがいい。
写真を撮る時、「さあ、エリック・ベネイと言おう!」
後でお礼を掲示板に出したところ、何とニュージャージーから来たと知った。
「会えて嬉しかった。良い一時を過ごせて無事に日本に帰れて良かったわね。」
とメッセージを貰った。
ご主人も皆に溶け込んで楽しく過ごせたので、
また近々、エリックのショウ、二人で行くつもりでいるそうだ。
ショウの間も二人で寄り添っている様子が、仲睦まじくて微笑ましかった。

全員で写真を撮る時、サリナが前に出て仕切る。
「えっと、もうちょっと左に。」「そしてあなたは少し前に出て。」
「後ろの人、顔が見えないからずれて。」
真剣な表情でやるので可笑しい。
サリナはほんとうに可愛い人だ。大柄だがいつも飛び跳ねたりしてニコニコ。
足にバンドエイドが付いているので、「どうしたの?」と聞くと、
「昨日、バスタブで滑ったの。」
サリナはエリックの昨年のミルウォーキーの里帰りライブにも行き、
エリックベネイのお母さんにも会った。
「あの時は、ほんとに感動したわ。」とサリナ。

ケビンが迎えにやってきた。
エリックは控え室にいるから、そっちに来るようにと。

3日目のNOLA 3 エリックベネイ@コンベンションセンター

2009-07-15 00:00:22 | ニューオリンズの旅
エリック・ベネイはSPに囲まれて登場した。
声援が上がる。もちろん日本でも人気があるとは思っていたが、
こういう場所でつくづくほんとうにセレブなんだなぁと改めて思う。

エリックはステージ右後ろのドアから現れ、舞台裏からステージ上へ。
インタビューに答え、前に出て、前方に押し寄せた観客のサインや握手に応じる。
出番が終わり、ステージ正面の階段から下りてくる。
そこから舞台右下、退場のための通路が確保されている。

ファンクラブのみんなが、「AK、前に行って。前に出るのよ!」と大騒ぎ。
勢い余って前に出過ぎ、係りの人に注意され、一歩引く。
すると二人のかなり強面のお姉さまがエリックの脇を固め、
「エリック、一緒に写真をお願い。」エリックは撮影に応じる。

エリックベネイ、そのまま退場かと思いきや、
思いがけないことに、その後、群衆の中、私を目掛けて、やってきてくれた。
「日本からわざわざ来てくれてほんとうにありがとう。」
ハグ&キス。ファンクラブの皆がはやし立てる。次はリンダ。
サリナが興奮しながら「AK、写真を撮ったわよ! 後姿だけれど。」と見せてくれた。

エッセンスミュージックフェスティバルもそうだが、
特にコンベンションセンターに至っては、見渡す限り、アフリカ系の人しかいない。
そういう意味で、アメリカの人は他人を見ていても顔に出さない習慣があるから、
視線は感じなかったが、やはり東洋人ということで目に付いていたのかもしれない。

もちろんトロイリンから「明日は日本からAKが来るからね。」
と前日のヒューストンのライブで聞いていたとは思う。
しかし、こんな風に優しく、暖かく、はっきりと、
敬意を表してくれるとは思っていなかっただけに、感激。

今、思い返すとこの間の記憶が鮮やかではない。
かなり舞い上がっていて、何が起きたか、どういう状況だったか、
余り覚えていないのだ。
思考回路が停止してしまっている。
こういう瞬間こそ、もっとかみ締めて味わうようにするべきだった!

ガブリエルは心臓外科の看護師。
「ちょっと胸が苦しいんだけれど、だいじょうぶかな?」と聞くと、
「全然平気よ。もしほんとに発作が起きても、私がいるから。」

感動にぼっとしつつ、そこでファンのメンバーは一時解散。
次はスーパードームのコカコーララウンジで6:45に集合。
エリック・ベネイがみんなと会う時間を作ってくれたと言う。

そのまま、残ってセレブをみつけて、一緒に写真を撮る人、
ホテルに帰る人と分かれる。

コンベンションセンターの入り口付近、来る時にwill callの立て札を見た。
「リンダ、ここでたぶん券に替えられるよ。」と行ってみる。
どうやらルイジアナスーパードームに行かずとも、
予約して既に決済も済んでいるチケット、ここで引き換えられそうだ。

長蛇の列。「カミュラとリサ、悪いから先に帰って。」
と言うが、二人とも一緒に待つと言う。
エッセンスミュージックフェスティバルのwill callって、
アメリカ、カナダ以外の国の人のはずだが、
この人達はいったいどこから来てるんだろう。
南米だろうか?

並んでいる時、リンダが「デュエレイよ!」と言ったかと思うと、
エリックベネイファンのキャップを私に託し、デジカメを手に追いかけた。
「感じのいい人だったわよ。写真も一緒に撮ってくれた。」

ようやく順番が来る。
まずENF3日間通し券のリンダ。私は7/3のみだが、4日も当日券があれば、
欲しいと言う。リンダが自分の席を見せて近くにしてほしいと頼む。
すでにカードで引き落とされている3日の券、そして4日の当日券もカードで購入。

売り場を離れて、チケットを確めると日付が5日になっている。
今にして思えばリンダが5日のチケットを見せたのだと思うが、
その時は、そんなことは考えず、「わっ、これ間違っている!」
リサとカミュラ、リンダもびっくり。4人で戻る。

「チケットが違っているの!」と受付の人に向かって叫ぶと、
すでにチケットを受け取ろうとしていた南米風の二人組みの女性、
「彼女が違うチケットを受け取ったと言ってるよ!!!」と二人して、
口々に大声で受付の人にまくしたてる。
そして、二人で手招きして私を自分達の前に入れてくれる。
4日の日のチケットをゲット!

リサに言われた「あなたが受け取ったチケットをすぐに確認して、
ほんとに良かった。」

エリック・ベネイ、7/3、コンベンションセンター、フォードでのインタビュー映像
http://ballerwives.com/2009/07/04/eric-benet-other-celebs-at-the-essence-music-festival-2009/

3日目のNOLA 2 コンベンションセンター

2009-07-14 00:00:19 | ニューオリンズの旅
EMF関連のイベントが行われているニューオリンズ、コンベンションセンター。
EricBenetファンクラブのメンバーが次々とやってくる。
ある程度の人数が集まった時点で、集合が掛かる。

ファンクラブ会長のトロイリンが挨拶。
そして皆来てくれた人にプレゼントがあると。
「一番遠くからきたAK、まず選んで」と言われる。
そして「これが欲しかったんでしょ?」とトロイリンが持っているのを見て、
「わぁ、これいいな。どうやって作ったの?」と聞いた
エリックベネイの写真入のバッグ。私のにはサインが入っている。
そしてフランスから来たリンダ。
彼女はエリックの写真とサイン入りのキャップを選ぶ。
ボールペン、ペンダント、フォルダー。
トロイリンは全員にプレゼントを用意していた。

その後、一時解散になり、目の前での
チャーリー・ウィルソンのインタビューを見る人、
食事に行ったり、アトラクションに参加したりと分かれる。
リンダと飲み物を捜しにいくが、みつからない。
戻ってくると、広い会場でみんなとはぐれている。
リンダは二種類のメールを使ってリサの位置を確認。
フードコートにいることがわかり、そこに向かう。
これは、けっこう二人とも慌てた。
会場は入った時よりも、ずっと混雑してきていて、
その上、とても広い。
雑踏に揉まれながら、リサとカミュラをみつける。

かなりの行列だが、食べ物を並んで買う事に。
私はザリガニのパイにする。出てくるとスナック。
みんなはけっこうしっかりしたボリュームのあるチキンやビーンズを頼む。
リンダが全員にアイスクリームを買う。
持っていくトレイがないかと私が聞くが、ないと言われ、
どんな物でも良いからと頼み、店員もいろいろ捜してくれるが、ないと困っている。
リンダは自分はフランス、彼女は日本から来たのよ、と言うと、
お店の人はそうだ!これを使って、と大きな団扇を出してくれた。
飲み物はあまりの行列に二人とも面倒になり、諦める。

席が中々確保できない。
やっと4人分をみつけて座る。
カミュラが食べている物、これだ!と思った。
「それって何?」
「グリーンよ。」
「食べてみてもいい?!」
「取って、取って!」
グリーンてどんなものかとずっと思っていた。
野沢菜みたいな感じだ。
ほうれん草で作ると聞いていたので、もっと違うものを想像していた。

リンは娘と来ている。二人とも若々しい。
リンに聞くのは失礼かと思い、娘の方に「いくつ?」と聞くと、
「いくつに見える?」さあ、困った。
「19才?」と言うと、ゲラゲラ笑っている。
「31才よ。」
「という事はリンは15歳とかで出産しちゃったわけ?」
二人とも笑い転げている。
「それってアメリカでは合法なの?」
また、涙を流して笑っている。

ガブリエルとリンと。


ファンクラブの代表のトロイリンとフランスから来たリンダと。



食事の後、そろそろEric Benet、インタビューに登場する時間になり、
フォードの前に戻る。
トロイリンから、「AK、初めて食べたザリガニのパイの味はどうだった?」
と聞かれる。いつの間に、どこから聞いたんだろう?
「美味しかった、グリーンもね。」
目の前でチャーリー・ウィルソンがインタビューを受けている。
「チャーリーのライブ、日本で行ったのよ」と話すと、
これもまた、「AKは、日本でチャーリーを観たんだって!」
と伝言ゲームのように伝えられていく。

フォードのバーガンディー色の小型車が脇に置かれいて、
みんな、それぞれ乗り込んで、運転席に座ってみたり、
休憩室として中で休んでメイクしている人もいる。

そろそろエリック・ベネイが現れる時間だ。
みんなが「AK、前に行って通り道で待つのよ!」
こっちがいいとか、いや、こちらの方が通るはずだとあれこれ教えてくれる。

3日目のNOLA 1 隣のホテルへ移動

2009-07-13 00:07:19 | ニューオリンズの旅
朝、冷蔵庫のオレンジジュースを飲み、
フロントにチェックアウトに向かう。
冷蔵庫の缶ジュースが6ドル、信じられない!

そして隣のホテルのロビーに9:15頃着。
9時半を廻っても、誰も登場しない。
リサとリンダに電話をするが、通じない。

その時、エリック・ベネイファンクラブのメンバー、
ガブリエルとサリナがホテルのドアから、入ってきた。
二人とハグ。ファンクラブだけでなく、
myspace、face bookでも、お馴染み。
映像や音声、写真もお互いに見て、相手の姿を知っている。
ガブリエルは超ポジティブでいつも元気溌剌。
サリナはおっとりしていて優しい、そしてオチャメ。

二人とも既にチェックインを済ませて、
コンビニに買物に行ったところだそう。
「トロイリンは上の部屋にいるわよ。」
と言われたが、「ここで、もうしばらくリサを待ってみる。」
サリナは自分達の部屋番号を教えてくれた。

9:45になった。
フロントでリサとリンダが既にチェックインしたか確認したが、
まだ現れていない。
トロイリンの部屋番号を聞き、部屋に電話。
「リサは空港で荷物が出てこなくて、待たされているって、
今連絡があった。ねぇ、部屋に上がっていらっしゃいよ。」
(その後、分かったことなのだが、ドコモの携帯電話もメールも
アメリカで使えると言う機種を買ったが、役に立たない。
ドコモの携帯は日本の携帯を持っている人にしか通用しないようだ。
困ったリサは私のfacebookにメールを送ってくれていたのを、後で知った)

部屋を訪ねると、パトリスとトロイリンがいて、みんなとハグ。
サリナやガブリエルもきた。
記念撮影となる。
写真や動画、声も聞いているし、4年に渡ってのメールのやり取り。
ほんとうに全く、初めて会った感じがしないのが不思議だ。

トロイリンは10年近くファンクラブの代表をしてきている。
とても小柄で可愛らしい感じだけれど、華やかな顔立ちの美しい人。
穏やかで落ち着いているが、これだけのメンバーを長年に渡ってまとめてきた。
それだけに知的で芯の強さも持ち合わせている。

皆、私が独りで何をしていたかと興味津々なので、
ハリケーンツアー、スワンプツアーのことなど話すと、
頷きながら、耳を傾けてくれる。
ハリケーンに関しては、深刻、ワニを見るツアーには笑いが。
ハリケーン後の復興が進まないことに関しては、
国よりもルイジアナ州、そしてニューオリンズ市が予算を使おうとしない
という意見だった。

みんなで部屋で朝食を摘んでいると、リサから部屋に電話。
チェックインの手続きに降りてきて欲しいと言われた。

リサ、リンダ、そしてリサの親友のカミュラがロビーで待っていた。
リサ、リンダとハグ。カミュラと挨拶。
今回の旅、一度はあきらめたもののフランスのリンダが参加するとメールをくれ、
それがきっかけとなり、勢いがついて私も来ることになった。
そして、リサは私が一人でホテルに泊まることを気にしてくれて、
一緒の部屋にしようと声を掛けてくれた。

チェックインの際、最初にディポジットとして割り勘にして、
一人分の宿泊数で割り、現金で納めた。
持っているお金を先に出してしまってすっきり。
3人部屋かと思っていたら、何と4人部屋、いったいどうやって寝るんだろう!?

その後、部屋へ。
ベッドルームが奥にありキングサイズのベッド、
手前にキッチンとリビングルーム。
ソファーベッドと簡易ベッドが用意されている。
冷蔵庫は空。暖かい飲み物用のポット。
コーヒーメーカーもある。
お皿やカトラリーも揃っていて、簡単な料理もできるようになっている。
バスルームは広いが、バスタブはない。
やはり作り付けの手に持てないタイプのシャワーヘッド。

昨日はエリック・ベネイのヒューストンのショウ。
一昨日はダラス。
一昨日からずっとの人、昨日からの人、一昨日と今日の人、
今日からの人。
ファンクラブのメンバーが続々と集まってくる。
リサとリンダは昨夜、ほとんど寝ていないと言う。
リサが特に疲れていそうだ。

これからコンベンションセンターで全員集合になる。
コンベンションセンターではEMF(エッセンスミュージックフェスティバル)
関連のイベントがある。
エリックがフォードのブースでインタビューを受けるので、
それを見学しつつ声援を送ることに。

カミュラは、エリックに渡すために作ってきたというクッキーを
ラッピングしている。
私とリンダはwill callでライブの前にチケットを受け取らなければならない。

コンベンションセンターの場所をフロントで聞き、歩き始める。
私よりもみんな暑さに弱い、そして歩く習慣がない。
もう、だめだ、歩けない、タクシーを拾おうということに。
タクシーで近距離なのに乗せてくれた。
リサが10ドルを出し、カミュラがそこに5ドルを重ねて渡す。

コンベンションセンターに着くと、入り口付近で、
will callの窓口を見かけた。
ここでもたぶんチケットの引き換えができそうだ。
コンベンションセンターは広い。
待ち合わせの場所までなかなか行けない。
あちこちでアトラクションやインタビュー。
リサはトロイリンにメールしながら場所を確め、
ようやく、一番奥のフォードのブース、
エリック・ベネイがインタビューを受ける場所にたどり着いた。

2日目のNOLA 4 バーボンストリート

2009-07-12 00:04:10 | ニューオリンズの旅
ホテルに着いたのは6時近かったように思う。
ちょうど、このブログを通じて知り合ったnkmrakikoさんが到着する頃。
Essence Music Festival、彼女も観戦することを知り、
事前に連絡を取ったところ、何と二人とも同じホテルを予約していた。
航空会社も同じだから、昨日、私の着いた頃に到着されるかと思っていた。

ロビーに入ると日本の女性がチェックインの手続きをしている。
終わったら声を掛けようと思い、脇にいたコンシェルジュに、
「薦めてくれたツアー、とっても良かったわ。」と話すと、
「明日もいいのがありますよ。」
「明日はもういいの。」
「まだ、予約できますよ。ぜひ。」と強気。
「明日はもう行けないから。」と断っていると、
ふとみると、nkmrakikoさんは歩き出している。

後ろからびっくりさせないように声を掛ける。
良いタイミングでお会いできた。
「一緒に部屋を見に来ませんか?」と誘って下さる。
失礼かと思ったが、到着したばかりなので、かまわないかと伺うことに。
上階の角部屋。正方形で窓が両面になる。
とても明るくて気持ちの良さそうな部屋。
nkmrakikoさんは一人で4泊されるから、素敵なお部屋で良かった。

たった1日先に着いただけなのに、先輩ぶってホテルや部屋について説明。
このホテル、セイフティーボックスが一応、部屋にあるが、
暗証番号でロックではなく、大きな鍵が付いている。
「これって持ち歩くんですか?」とnkmrakikoさん。
「そうなのよねぇ。」

疲れているかと思うし少し休めば?と聞いたが、
このままの勢いで出かけようという事になる。
確かに明るい街並みが宵へと変化していく雰囲気も見たい。
彼女は荷解き、私も汗だくなので、部屋に戻り、
30分後にロビーで落ち合う。

二人でフレンチクォーターまで歩く。
昨年11月からエッセンスミュージックフェスティバルへ向け、
予定を立てられ、ホテルの予約、コンサートチケット、
私の疑問に思ったチケットマスターのwill callの仕方など、
ルイジアナスーパードームのHPに照会して確認されている。
着いてからのツアーやランチ、エアポートリムジンの予約、
旅行の下準備を日本からきちんとされていて、感心する。

ホテルから13分位の距離かな。
いろいろなお店から違った音楽が聞こえてくる。
中では半生バンド、半カラオケとでもいうか、
音が流れる中に楽器が加わり、ボーカルの音声が聞こえるが、
スタンドアップのマイクの前の人がMCと所々、歌う。
クチパクと生声、カラオケと生の楽器のミックス。
デキシー、ジャズ、ヒップホップ、オールドスクール、
ブルース、R&B。

EW&Fの曲の聴こえてきたお店で足を止める。
中に一歩足を踏み入れる。
入り口のクーラーボックスの前でビールを買う。
その店で音楽に身を委ねる。
アースからマイケル・ジャクソン。
知らない人たちと一緒に向き合って踊り始める。
しばらく、楽しんでから食事に。
シーフードレストラン、一軒目は予約で一杯、人も並んでいる。
二軒目、15分待ちというので、待つことする。

その時、頼んだカクテルの名前は、「ボンニュイ」、
フランス語で「良い夜」、あるいは、「お休みなさい」
生牡蠣、シュリンプカクテル、ザリガニのソテー、ほうれん草とフルーツサラダ、
フランスパンでディナー。
それぞれの旅とご対面を祝して乾杯!
二人で一緒の写真を撮れば良かったのに、
私も翌日からの成り行きが計り知れず、気持ちに余裕がなかったようだ。
2ショットを取り損ねて残念!

その後、店を出て歩き始めると、マイケル・ジャクソンへの
トリビュートが路上で演奏されている。
マイケルのことを思うと、こみ上げてくるものがある。
足を止めて二人で聴き入る。
雨も降ってきて、明日からが本番だからとホテルに引き上げることに。
私達のホテルは"Le Pavillon"
フランス語で「館」「心地良い場所」
夜10時からサンドウィッチやココア、ベーグルなどの軽食のサービスがある。
マシュマロとホイップクリームをたっぷり入れたココア、
飲みながらロビーで談笑。
翌日の夜は、エリック・ベネイのセカンドショウが終わる頃、
コカコーラスーパーラウンジで、落ち合い一緒にホテルに戻ることにする。

何だかこのホテル、「心地良い場所」になってきた。
しかし。
翌日はリサとリンダと隣のHomewood Suite Hotelのロビーで9時半の約束。
翌日からは隣のホテルに移動し、エリック・ベネイファンクラブの合宿。
みんなで二日間を共に過ごし、
ルイジアナスーパードームでのエッセンス・ミュージック・フェスティバル、
コカコーラスーパーラウンジにてのEric Benetの2ショウを一緒に観る予定。

2日目のNOLA 3 スアンプツアー

2009-07-11 00:04:07 | ニューオリンズの旅
さて、ホテルに戻るとスワンプツアーまでの時間は、後45分ほど。
部屋に戻って、昨日買っておいたペストリーを食べ、飲み物を飲む。

ロビーに出て待つが、迎えの時間を過ぎても一向にピックアップは来ない。
何度かベルボーイやフロントに確認する。
「他のホテルも廻っていて時間が掛かっているのだと思う。」と言われる。
20分近く遅れただろうか。
また10人乗りほどの車。そして運転手の女性、
やはり先ほどのガイドと同様、運転しながら市内の見所、
通っていく場所の説明をしてくれる。
このまま行くのかと思ったら、各地で客を集めたこの手の車が、
集合地点に到着する。
その後、大型バスに乗り換え、スワンプへと向かう。

バスはどんどんと郊外へ。
日差しも凄く強くなってくる。
河を超えると、木々が鬱蒼としてくる。
バスから降りるとメチャクチャ暑い。

お土産と飲み物などのある小屋でツアー代の集金。
お手洗いが外に二つ。どちらも鍵が壊れている。

グループ10人位になり、ボートに乗り込む。
それぞれどこから来たかガイドが質問。
ほとんどアメリカ他州とカナダ。
この辺り、そして街中でも木の枝に垂れ下がっている植物がある。
スパニッシュモスというそうだ。
スペインの苔ではなく、ムースがなまってモスになったそうだ。

ボートは時々速度を上げ、またゆっくり水辺を進みながら、
鳥や木々を鑑賞、そしてワニをマシュマロで呼び寄せる。

沖縄の西表島のボートクルーズをしたことがある。
木の水に根を張って、生えている様子が似ているが、
あちらは海。こちらは河と沼なので、水面も植物が漂い、
水も濁っている。

ガイドは時々、自分もマシュマロを頬張る。
映画「アリゲーター」みたいな人喰いワニじゃなくて、
可愛い小鰐。ガイドさんは、「僕達はここで泳ぐんだよ。」
「鰐は襲ってこないの?」
「向うが怖がって寄って来ないよ。」
ワニの写真を夢中でたくさん撮って、デジカメの電池を消耗。
全く、大ばか者だ。エリックの写真を撮らなきゃならないのに!

ここでも、川沿いに崩壊したままの小屋をいくつか見た。
ボートハウスや別荘、ハリケーンの後、直す事もなく、
放置されているそうだ。
それでも、一軒のボートハウス、ポーチでビールを飲みながら、
寛いでいる人がいた。
こちらに向けて手を振り、ビールを投げる振りをする。

日差しが市内よりもずっと強く、気温も高い。
ボートには日よけがあるが、陽にあたるとジリジリするばかりの暑さ。
ガイドさんが、「荷物や帽子を押さえてね。」
と言うと速度を上げる。風を切って河を走ると、心地良い。
船尾にいた若い女性が、叫び声を上げる。
水をザブッと浴びてしまった。彼女はそこの席、日除けもなくて、
端なので、最初から座るのを嫌がっていた。
彼女の連れの人達が大笑いしている。

かなり浅く細い水路にも入っていく。
前のボートは何かにつかえて、動けなくなっていた。
必死で方向転換している。
「あの人達、今日、帰って来られないかもしれないよ。
みんな、腕の良い僕に当たって良かったね。
助けている時間なんてないから、僕達はさっさと帰ろう。」
(もちろん、冗談です。前のボート、ちゃんと戻ってきました)

ツアーが終わりに近づく頃、何かカサカサっという音が聞こえ始めた。
よく見ると、それぞれ、紙幣を用意している。
皆、さっとわからないように渡すので、うっかりしていると気付かない。
隣の人に聞く、「いくら位渡すの?」
「?」という表情。「日本にはチップの習慣がないから良くわかんないのよ。」
「だいたい2~3ドルが相場だね。」
「ホテルのコンシェルジュでツアーの予約を頼んだら?」
「やっぱり同じくらいかな。」なるほどねぇ。

カナダからバイクで旅をしているというカップル。
バイクが故障してしまい、修理する間、この町に留まっているそうだ。
「車種は何?」
「ハーレーデビッドソン。」
「ワォ、凄いわね。彼女はサイドカー?」
「(笑)二人で一台に乗っているよ。」

また先ほどの小屋に戻り、お土産を買ったり、飲み物やトイレ休憩。
年配の女性の二人連れに、「まだ出発しないわよね?」と聞くと、
「バスがスタートするって聞いたら、必ず、あなたにも声を掛ける。」
出発の合図があった時、彼女たちは熱心にお土産を吟味していて、
結局、私が、「もう行く時間よ。」と教えることに。

ほどなくバスに乗り込み、走り始めた後、
その二人、「小さな子供を連れた女性、バスに乗ってないわ!」
と言い始め、立ち上がって運転手に叫ぶ。
運転手さん、「最初から、そんな人達はいなかったよ。」
同じボートに乗り合わせた親子、バスが違っていたのを、
ずっと行きも一緒だったと勘違いして慌てたようだ。
私もその親子、ボートの上でも目立っていて、
そしてお土産も私が買ったエプロン、
「それっていくらだった?」なんて話しかけてきたから、
同じバスかと思っていた。

帰りのバスは凄く飛ばして、エアコンも効いていた。
運転手に寒いというと、後ろの席の方が暖かいと言われる。
後ろに移動すると、確かに寒くないが、道が一般道も高速も状態が悪く、
飛び跳ねるほどで、後ろは特に振動が激しい。
一番後ろで横になって寝ていると、
「ヘ~イ、コールド・レディー、だいじょぶか~?」

また市内に戻り、降りる場所が近づくと、カサカサ、カサカサ。
私も2ドル渡して、バスから降りた。