Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Kirk Franklin 1/30 2nd @Billboard Tokyo

2012-01-31 17:27:47 | その他のライブ
究極の癒しとポジティヴィティーを私はそこにみた。

カーク・フランクリン、
昨年、秋口からいろいろな出来事があった時、
私を元気づけてくれたのは彼の"I Smile"だった。
「どんな時でも笑顔を忘れずにいよう」
そんな風に思わせてくれるこの曲。

本音を言うと「元気づけられた」というレベルではなかった。
この曲を聴きながらリリックヴィデオを観ながら、
一緒に歌って泣いてしまった。

年末にカジュアル席、横の下段が取れたので予約。
久々の一人ライヴ。
開演30分前に着席。
カジュアル席、この気軽さがいい。

前回のデビッド・T・ウォーカーでも、
いつも行くライヴと客層が違うと思ったが、
今回も更に違った雰囲気。
ゴスペルをやっているという感じがする女性が多い。

最初は意外にも"September"で登場。
画像と同じ白いシャツに黒のパンツ。
階下はまだ座っているが、カジュアルでは一気にスタンディング。
勝手に自分のペースで乗れるのもこの席。

テンポの良い曲、じっくり聴かせる曲、皆で歌う曲。
スタンディングさせた後、にっこりと「まぁ、座って。」
と声を掛けてはキーボードへと向かう。

「こっちの人たちの声が聴きたいな。」
と会場中を回り、すべての席とアイコンタクトしているカーク。
会場の皆がカークとコネクトしたと感じたのではないだろうか。

"My Life Is In Your Hand"
なんてきれいな曲なんだ。
"Brighter Day"
会場も一気にスタンディング。
光に満ちたような明るいオーラが拡がっていく。
それにしても皆、歌詞を覚えていて、
振られると歌う人がまた半端じゃなく上手だ。

会場からは"ホザンナ!""アーメン!”"ハレルヤ!”
が木霊する。
"My Life, My Love, My All"

"We Are The World"を弾き始めると、
バンドのメンバー達、一人づつにも歌わせる。
楽器演奏者たちは遠慮なくそれぞれの声を聴かせるが、
一人、ガンとして歌わないメンバーもいて、
それもまた可笑しい。

カークは会場の隅々まで来てくれた。
カジュアルの下にもやってきて握手してくれた。
ついでに反対側のカジュアルへも。
そしてカウンター席もロウだけでなくハイまで。
階段の途中で止って歌い続ける。
場内はカークのエネルギーで一杯だ。

アンコール、聴かずに帰ることになると思っていたら、
待ちに待った"I Smile"が聴けた。
カークは何度も高いキック、そして
客席に背を向けての開脚ジャンプを繰り返してくれた。
すごいカリスマだ。
もう観ているだけでハッピーになれる。

観客を勇気づけて幸せな気持ちにして、
ライヴ会場から送り出す、
そのことにカークが全身全霊をかけてくれていることがわかる。

カジュアル席も良いが、やっぱり自由席でグループ鑑賞、
カークの息遣いをもっと身近で感じ取りたかった気もする。
客席とさらに強い一体感で結ばれつつ、カークと一緒に歌いたかった。
次回はぜひ、そうしたい。

今日は"My Life Is In Your Hand"
この曲がいつまでも耳に残っていて、
心の中にカークが燈してくれた温かさにずっと浸っている。

カーク・フランクリン / Kirk Franklin(Vocals)
エリック・ムーア / Eric Moore(Vocals)
アニーシャ・フィゲロア / Anaysha Figueroa(Vocals)
シャーメイン・スウィンプソン / Charmaine Swimpson(Vocals)
ニッキー・ロス / Nikki Ross(Vocals)
イサック・カレ / Isaac Carree(Vocals)
アーネスト・グリーン / Ernest Green(DJ)
ウィリアム・パウエル / William Powell(Guitar)
エイロン・ルイス / Ayron Lewis(Organ)
ハロルド・マーティン / Harold Martin(Keyboards)
デリック・レイ / Derrick Ray(Bass)
テリー・ベイカー / Terry Baker(Drums)

David T Walker @Billboard Tokyo 1/27 1st

2012-01-29 11:53:33 | その他のライブ
恵比寿『ブラウンシュガー』のマスターから「デビッド・T・ウォーカーはいいよ。」
と以前から聞いていた。
今回の来日、誘っていただいてご一緒することになる。

David T Walker、マリーナ・ショウのライヴで参加していた時に、
ビルボード、カジュアル席の後方から一度、観たことがある。
会場内で最もステージから遠い席、またヴォーカルのマリーナが中心だったので、
この時点で私はデビットの存在感に対して余り認識がなかった。

ステージに向かって左寄りの最前列。
ビルボードに来るのはいったい、いつ振りだろうかと考える。
昨年、夏のシャリル・リン以来だったと気づく。
開演30分前に入ったので食事は諦めようかと思っていたが、
ブルーノートとは違い、飲み物も食べ物もすぐに出てくる。
これから来日するアーティスト達のプロモ映像が映し出される。
ボビー・ウーマック、ベティー・ライト、
ほんとにあきらめちゃって良かったかなと動画を見ていると、
思えてくる。

初めてのアーティストのライヴを観るのはちょっと緊張する。
流れがわからないから。
ビールは一杯にしておく。
この席では途中で化粧室などとても失礼で立てないと思ったのだ。

デビッド・T・ウォーカー、
バンドのメンバー達と一緒にもったいつけることなく、
ステージに登場。

それにしても素敵な人だ。
俳優になれるような外見と雰囲気、オーラがある。
内輪で「森繁久弥」とも「仲代達也」に似ているとも噂していたが、
顔形は仲代でも、あの周囲をハッピーにさせる独特のカリスマは、
森繁に近いかもしれない。
後で経歴を読み返すとアフリカ系の父とチェロキーの母から生まれた、
と書かれていて納得。

ビートルズの「エリナー・リグビー」からライヴはスタートした。
ビートルズが「イエスタデイ」に続き、ストリングスを導入したことで、
知られるこの曲。
「心寂しい人達、皆どこから来たの?居場所はあるの?」
哀愁を帯びたギターの調べにステージ周りはあっという間に、
デビッドの作り出す世界に取り込まれる。

オリジナル曲が中心で知らない曲が多いのかと思ったら、
"The Look Of Love"
「あなたの瞳に愛を感じていた
あなたと二人になれるこの瞬間を待っていた」
大好きな曲なので思わず、一緒に口遊んでしまう。
クラレンス・マクドナルドはここでスタインウェイのピアノから、
正面のキーボードへと向かう。
絶えずデビッドを目で追いながら呼吸を合わせていく。
二人の息はぴったり合っている。

「世界は今、混沌としていて、
日本の人は特に大変な思いもしている。
こんな風に思っているかもしれない」
と前置きがあった曲、何を演奏するのかと思ったら、
"The Look Of Love"からそのまま"What's Going On"

この二曲の余韻に浸っていると、
次の曲、ベースのイントロを聴くうちに「ひょっとして?」
スライの曲でうちの(?!)エリックべネイもカヴァーしている
"If You Want Me To Stay"
思わずリズムに乗ってしまう。
そして続く"I'm Gonna Miss My Love"

インストだけのライヴ、これも数年前のアール・クルー以来かも知れないが、
こんなに大好きな曲ばかりで楽しめるとは予想もしなかった。
最もデビッド・T、私の好きなアーティスト達のアルバムに、
多くの楽曲でレコーディングに参加している。
馴染みの曲があって当然だったのだ。

その後「ちょっと失礼するよ。悪いね。」
とデビッドはステージを離れる。
その間、バンドは"What A Wonderful World"
クラレンスはピアノへと移動して演奏。

ピアニスト金子三勇士君の演奏を聴き込んできて5年余りになる。
お蔭様でいろいろな会場の様々なピアノの音色を聴いてきた。
ここの会場のスタインウェイはBタイプ、
こういう場合の演奏はスタインウェイよりもYAMAHAの方が適しているかな、
などと考えていると、横に座っていたビールをたくさん飲んだ夫は、
この時間を利用して化粧室へ直行。
そういう観客が多かったらしくて混み合っていたそうだ。
煙草タイムに席を立った人たちもいる。
こういう適度に緩い感じが何とも言えず良い。

デビッドが戻ってきた。
ピアノの前を通りかかるとクラレンスと何か話し合っている。
演奏についてかと思ったら、
次はクラレンスがステージを離れる。
どう考えてもトイレタイム、何か微笑ましい。
さてマイク前の椅子に腰を下ろしたデビッド。
日本語で「ごめんなさい」
そして「待たせる間、何か簡単な曲でも聴いてもらっているかな?」
とギターのソロ。
戻ってきたクラレンスに「お帰り」とこれも日本語。
私たちもクラレンスの正面なので"Welcome back!"と声を掛ける。

こういった一連の流れがすごく自然。
それでもショウは途切れない。
そしてこのゆったりとした感じが観客をとても寛がせる。

「さて一回、引っ込むけれどまたアンコールで戻ってくるからね。」
タイトルはわからないのだが、1920年代の曲と言っていた。
アップテンポな曲に場内はヒートアップする。

前列が立ち上がり始めると「いいよ。座っていて。」
と気遣って制止するデビッド。

ステージを降りていくデビッドに「素晴らしかった。どうもありがとう。」
と声を掛けると「いやいや、こちらこそ、来てくれてありがとう。」
と応えてくれた。

デビッド・T・ウォーカー、彼の作り出すスタイリッシュで温かいサウンド。
彼を支える息の合ったキーボードとドラムス。
一番若く三人に敬意を払いながら演奏していたベース。
生で聴く音の美しさ、紡ぎだすハーモニーの柔らかさ、
周りをハッピーにするデビッドの佇まい、
極上の時が過ぎていった。

デヴィッド T.ウォーカー / David T. Walker(Guitar)
クラレンス・マクドナルド / Clarence McDonald(Piano/Keyboards)
バイロン・ミラー / Byron Miller(Bass)
レオン・ンドゥグ・チャンクラー / Leon "Ndugu" Chancler(Drums)

JAPANandKOREA

2012-01-27 11:23:07 | エリックベネイの日々&KyteVideo
エリック・べネイのステージクルー、ビジューからジャパンコレアツアーの映像、
アップロードしたよ、とメッセージが入った。
「けっこうたいへんだったよ。皆にシェアしてね。」
本人も自分のfacebookページでシェア、youtubeの映像にもなっている。

先日のレイラ・ハサウェイのドラムスの撮った映像は、
デジカメで撮りパソコンで編集しているものと思われるが、
ビジューはiPhoneのアプリで撮って編集している。

やはり成田からの景色というのは独特の物なのだろうか。
幕張、浦安、台場と無機質的なビル群、観覧車の映像。
そこにエリックべネイのソウルでのコンサートの映像が被る。

突然、アップになる崎陽軒の焼売のポスター。
原宿の街並み、横浜のみなとみらい前の映像。
ブルーノート名古屋、モーションブルー横浜、ブルーノート東京。
これはレイラのドラムスも載せていたがライヴハウスでの、
それぞれのポジション、立ち位置を示したイラストと名前入りの資料。
海外のアーティストからするとこれも日本独特の文化なのだろうか。

リハーサル中のエリックはパーカーにスカーフ。
夏なのに厚着だ。
スカーフ、やはり喉を守るためにもボーカリストにとっては必須アイテムだ。

新幹線の移動、富士山が写る。
車内販売で買ったのだろうか。
Bossのコーヒーに付いたミニチュアの車、
これが缶の廻りを走るようにできていて一同感心している。

街を走る車の映像、
前回のレイラのドラムスもホテルに駐車されている車、
走る車の映像があった。
東京は車好きの人、男性が乗ってみたいと思う車、
たぶんスポーツタイプが、
アメリカよりも、あちこちを走り回っているのだろうか。

バーガーキングのアップがある。
前回も食べながら「なんか変だ、アメリカと違う。」
とみんなで言っていた。
「パンが妙に温かくて柔らかい。」と。

都心をプラカードを持ちデモ行進する人々の映像。

エリックのライブを観に来たジノ・バネリ。

typhoon Roku、とクレジットが出る。
台風6号、ロクと書かれていると可愛い名前のように響くが、
この日、会場に行くのがそれぞれたいへんだったことを思い出す。
壊れた傘、吹きすさぶ風雨の映像。

音源は韓国が中心のようで「ハリケーン」
また今回のツアーのサービス曲、"You've Got A Friend"
"Footsteps In The Dark"も挟まれている。

ソウルのアンコールでステージへと飛び出していくエリックの後姿。
エネルギーが満ち溢れている。
最後は「最高のツアーだった、名古屋、横浜、東京、コレア、
みんな大好きだよ!ありがとう!」で終わる。

ライヴにいらしていた方はそこに自分の姿を見つけるのでは?

皆、夏服を着ている。
寒い日が続いているこの頃、この暑かった日々が懐かしい。

3月に他のアーティストとの来日という話はなくなってしまったが、
Newアルバムの発売予定日が5月8日と決まり、
エリック・べネイ、レコーディングを重ねている。

JAPANandKOREA

Nさんの墨絵

2012-01-25 14:42:39 | 私の日々

CHIC、ナイル・ロジャースのライヴを通して知り合った在日仏人のNさん。
彼女から自分が習っている日本画のグループ展、観に来ないかとお誘いをいただく。
彼女の住んでいる場所、その近隣での展覧会かと思ったら、
場所は東京アメリカンクラブのバンケットホールだった。

宴会場で2時間だけの作品展?
余り聞かないパターンのイベントなので、
アメリカンクラブに電話して趣旨を聞くことにする。
オペレーターはいきなり英語で電話を受ける。
「日本語でよろしいですか?」と断った上で質問すると、
パーティーとかではなく、全くの絵の展覧会、
開催時間内の好きな時に来場すれば良いとのことだった。

アメリカンクラブ、
かつて高校時代の部活で親しかったHさんが家族全員で会員になっていて、
何回か連れて行ってもらった。
その後、数十年振りかで彼女と再会すると、
アメリカンクラブでのお食事やお茶などに誘ってくれた。
入会も誘われたが、かなりな入会金を払った上に、
そこでのカルチャースクール、スポーツ施設、飲食にも
それなりの金額を払わなければならない。
その上、利用しなくても払う月会費も贅沢な金額だ。
駐車場、かつては来場者も停めることができたが、
その頃は駐車場を利用できるのも、
パーキングの権利を持ち
毎月駐車料金を払っている会員のみとのことだった。

私にはとてもアフォードできない場所だと思った。
また在日外国人には入会金、月会費とも破格な割引がある。
これも納得できないと思った。

その後、アメリカンクラブはリニューアルのために、
一時期、品川へと移っていた。
電話で確認したところでは昨年1月から元の場所へと戻ったそうだ。

もよりの駅は神谷町だが、雨も降ってきて田町からタクシーに乗る。
ゲートには門番がいて、そこを越えると、
車寄せがあり二棟の建物の真ん中に着く。
向かって左側の建物から入り、エスカレーターで地下1Fへ。
クロークがあり、皆、コートを預けるために並んでいる。
絵を観るのにコートを預けるというのも大袈裟だなと思いつつ、
列の後ろに並ぶ。
着物率高し。
洋服の人もドレスアップしている。
セーターにダウンジャケットで来てしまった私。

地下2階のマンハッタンという宴会場の入口から入ろうとすると、
そこには私の中学時代からの友人Mayumiが白いスーツで
髪をアップにして立っていた。
「あらっ、Aちゃん来てくれたのね。ありがとうー」
と言った彼女、その後しばらく間がある。
「あれっ、誘ったかな?」と彼女が考えているのがわかり、
可笑しい。

中学時代から家が1ブロックほどの近さだったことから、
ずっと遊び友達だった。
夫同志も大学の同級生。
結婚してしばらくは行き来もしていたが、
彼女は子供たちの受験や習い事のママ友との付き合いが多くなり、
私の方はこんな調子だから最近ご無沙汰だったのだ。

私を誘ってなかったと気づいた彼女に、
まずなぜそこに来たかを説明する。
そして彼女の作品も見せてもらう。
大学は美大に行ったということを思い出させるしっかりとしたデッサンに基づいた
センスの良い作品を出展していた。

会場内ではビュッフェになっているが誰も食べている人はいない。
「何か食べづらいな・・・」と言うとMayumiが「大丈夫よ、
みんな、先に来てもう食べちゃっただけだから。」

Nさんを探すために会場を一周。
Nさんもご主人やお友達と来ている。
彼女の絵も可愛らしい性格が表れている。
蓮の花の絵はとても綺麗だった。
週一回2時間、8年間も続けているそうだ。
大きな梅の作品もあり、感心する。

しかし周囲を見回すと自分の絵と対になる柄の着物を着ていたり、
着物でも格式の高いもの、華やかな方達がたくさん。
この日の自分は完璧にドレスコードを外している。
そこに私はかつて一世を風靡するアイドルだったKAさんもみつけた。
Nさんに「有名な女優さんがいるよ。」と言うと、
「若いの?」と聞くので「う~ん、私くらいかな?」と言うと、
「じゃあ、若いじゃない。」二人で大笑い。
「そうねー、フランス人の女優に例えればソフィー・マルソーみたいな人。
そして日本のナイル・ロジャースみたいな人と結婚して、
もう引退している。」と説明する。
Nさんは興味津々で名前も繰り返し聞き返して覚えてしまう。

NさんとMayumiは同じ先生に習っていたのだが、
Nさんはお教室ではなくて自宅に教えに来てもらっていたそうで、
会ったことがないそうだ。

Nさんから昨年までは在日外国人が今回の倍ぐらいいた、
でもやはり原発の影響で日本を離れてしまった人が多かったと聞いた。

宴会の終了時間が近づくと皆、一斉に絵の片づけを始める。
Mayumiのご主人も手伝いと挨拶に車で来て駐車場に着いたと連絡がある。
地下二階に駐車場が見えていたのでそこから来るのかと思って、
待っていたが中々やって来ない。
なんとこの駐車場は会員専用で部外者は外部の駐車場から徒歩とのこと。

終了後、雨の中、タクシーを待つ人、迎えの車を待つ人がエントランスに。
その時、大きな花束が届き、先生の息子さんが、
「この方、ご存知でしょうか?」となぜか私のところへ。
ブーケはNさん宛てだった。
「間に合ってよかった!」と笑顔で渡す息子さん。
中々の好青年だ。
お母様はスイスにいらしたので仏語もでき、Nさん達にも教えていると伺った。

車を待ちながらNさんとの話題はナイル・ロジャースのこと。
「いつ行くの?何回行く?」と聞かれる。
まだこれから考えるところ、と答えると「一緒に行く日を決めようね。
楽しみだわね!」
今後のライヴの予定はと尋ねると、フランス人のアーティスト、
ブルーノートで三月中旬に観るとのことだった。

Mayumiとご主人の車で近くの駅まで送ってもらうことになり、
Nさんと別れて駐車場まで三人で歩く。

ナイル・ロジャース、CHICのライブを観たことで、
フランス人のNさんと知り合い、彼女の作品を観に足を運んだことで、
旧友と相合傘で雨の中を高校時代の頃のように話しながら歩いている。

昨年からNile Rodgersのライヴを観に行った後、
たくさんの良い方達との出会いがあった。
これもナイルの"We are family"スピリットのお蔭かな?

NさんとMayumiのご主人、先生の息子さんもギターが得意。
それぞれ自分のライヴもやっている。
今年のナイルのギターコンペティション、
身内から候補者を出したい、などと私は想いを巡らしていた。

N.Y.All Stars “Grand Finale” Live @Blues Alley 1/18

2012-01-20 08:56:37 | その他のライブ
フィリップ・ウー、昨年のバースデイライブがあまりに素晴らしかったので、
それ以来"Body & Soul"なども彼の演奏がお目当てで何回か観に行った。
フィリップウー・バースデイライブ 6/29
http://blog.goo.ne.jp/ak-tebf/d/20110630

最初にフィリップのライブを観たのは、
コットンクラブでのMaze、フランキー・ビバリー、
次がコットンでのロイ・エアーズとの共演。
二人の信頼関係の深さに心打たれた。
ロイ・エアーズ&フィリップ・ウー 3/18 2010 @コットンクラブ
http://blog.goo.ne.jp/ak-tebf/d/20100318

今回は昨年にchanparaさんから誘っていただいて保留になっていたところ、
フィリップ・ウーからもfacebookを通して連絡があり、
先日レイラ・ハサウェイのライブで久々にお会いしたSさんとも、
「ぜひ行きましょう」と盛り上がり、Aさんもお誘いして、
5名での鑑賞。

フィリップから「みんなで来ることにしてくれてありがとう」
とメールをもらったので、
「こちらこそ、声を掛けてくれてありがとう。
マーヴィン&タミーの曲を演奏した時に、
騒いでしまうかもしれないけれど、大目に見てね。」
とお返事する。
「全然、かまわない。大騒ぎして。」と更に返信あり。

6時開場、1stは7:30、2ndは9:15、
入れ替えなし通しのライブ。
6時少し回ったころにブルースアレイに着くと、
入口の前の喫煙コーナー、Sさん、Aさん、
この日の演奏者のマサ・小浜、
Cliff Archerが一緒に話している。

そしてフィリップも通りかかり、ハグ&挨拶。

さてこの日の演奏内容については、
たいへんマニアックな方達がたくさんみえていたので、
他の方のブログをご覧ください。

あくまで私のこの日の個人的な所見として、
読んでいただければと思います。

煙草を吸っている男性たちを残して、
一足先に店内に入る。
まだ誰も入店してこないので、
化粧室に立つと、この日に歌うFelicia Graham
と一緒になる。

以前フィリップと"Body&Soul"で共演したマーヤもいた。
マーヤに「今日はゲストで歌わないの?」
と聞くと「だってシャンティーもいるし。」と控えめに後ろを指す。
シャンティーもそこにいて笑ってました。

この日のライブ、3分の1位、アーティストだったのでは。
以前、フィリップと共演したことのある人がたくさんいらしてました。
そして久保田 利伸さんも。
この日のN.Y.All Starsは久保田 利伸のツアーバンド、
久保田さんのファンの方たちも多かった。
夫とSさんは喫煙コーナーで久保田さんと一緒になり、
ちょっとお話しできたそうだ。
その話を聞いて、この日にご一緒した方が「煙草吸うことにしようかな?(笑)」
ま、冗談でおっしゃっているのだと思いますが。

オールドスクール、ダニー・ハサウェイやラリー・グラハム、
チャカ・カーンやアース ウィンド&ファイヤー、ビリー・プレストン、
アッシュホード&シンプソンの生んだマーヴィン&タミーの曲。
ボーカルのタイやフェリシアのオリジナル曲。
タイの雰囲気はブロードウェイのミュージカルスターのようだ。
フィリップのキーボード、レジェンド達の演奏のバックで
聴き慣れてきた彼の演奏を生で聴くのはいつも感動する。

前回は席から見えない位置で演奏していたマサ・小浜。
今回はギターが炸裂する様子を目の当たりにした。
日本からこんなすごい人が出ているんだ。
先ほど気軽に喫煙コーナーで話していた親しみやすいお兄さん、
こんな人だったとは。
終わった後、本人にも「あの演奏を聴いた後ではさっきみたいに、
気安く話せない」と言ったら笑っていた。

この翌日、さらに小振りの会場にて
何人かメンバーが変わってのライブがあるそうで、
引き続きそれにも参加する人も多いようだ。

今回のツアーが終了し一時解散してニューヨークへと帰るメンバー達。
残るのは日本在住のフィリップとマサさん。
ずっと久保田利伸のライブで彼らを観てきた人たちが、
温かい声援を送る。

私とご一緒した方たち、
これから予約したライブ、観たくて迷っているライブなど、
それぞれ。
また現地でお会いする機会もありそうだ。
そして合言葉は「ナイル・ロジャース&シックでね!」
全員、昨年4月の来日では数回、
5月の一日だけのライブでは通しで観たメンバー、
皆、ナイル・ロジャースの4月の来日を心待ちにしている。

N.Y.All Stars “Grand Finale"
(Pf/HAMMOND B-3/Fender Rhodes/Synth)Philip Woo 
(Ds/Vo)Ralph Rolle 
(Vo)Ty Stevens、Felicia Graham
(G)マサ小浜
(B)Cliff Archer

Eric Benet、次女ルチアの写真を公開

2012-01-19 10:50:06 | エリックベネイの日々&KyteVideo
US Weeklyのサイトより:
**************
昨年の12/21、約4週間前にエリックべネイの次女、
妻のマニュエラにとっては初めての子供が、
LAで誕生した。

二人は7/31にサミュエル・L・ジャクソンなど100名近いゲストを呼び、
結婚式を挙げている。

二人はUS Weeklyを通してLuciaの写真を公開することにした。
「マニェラと僕はルチアの誕生に感動している。」
べネイには20才になる娘のインディアが既にいる。

「ルチアは想像以上の素晴らしい子で、
マニェラは母親としてりっぱにやっているよ。
注意深く世話をしつつ、深い愛情を注いでいる。
インディアも彼女を溺愛している。
僕もより良い父親にならないとね。」
*************
エリックはツイッタ―にルチアの足に、
ゴージャスな指輪を絡ませた写真を載せている。

エリックべネイ、NEW PV-Real Love

2012-01-17 12:42:09 | エリックベネイの曲
Eric Benet、今年発売予定の6作目のアルバム、"The One"
それに先駆けてリリースされたシングルカット"Real Love"
その曲のプロモーションヴィデオが公開された。
今後、YouTubeなどでもアップロードされるかと思うが、
今はエリックのオフィシャルサイトで観ることができる。
http://www.ericbenet.net/

公開を前にメーキング映像も観ていたが、
相手役の女性も紹介されていたので、
なんとなく今までのプロモ映像と似たような仕上がりになるかと思っていた。

出来上がってきた映像を観て、私はそれをとても良いと思った。
エリックのプロモーションヴィデオ、
女性との絡みが中心の物がここのところ多かった。
そういう中で"You're The Only One"など
エリック自身のノスタルジアが込められた映像、
製作費は抑えられている感じだが、
こういったものの方が私は好感が持てた。

"Real Love"
40年近く連れ添ったカップル達が登場する。
皆、本物のカップルらしい。
そして人種も様々、アジア系とアフリカ系のカップルもいる。
その仲睦まじい様子から始まり、
大邸宅で彼らを持て成すパーティーの映像に変わる。

そこには過去を暗示させるまだ若いカップル達もいる。
そしてミドルエージを象徴するエリック、
距離を持って見つめあう大人の女性が一人立つ。
二人の距離は徐々に近づいていき、一緒にダンスを踊り、
その場から歩いていく。

現在のエリックの姿そのもの。
若い時から様々な経験を経て新しい妻との生活をスタートさせたエリック。
そしてその妻と先輩のカップル達のように末永く連れ添いたい、
という気持ちが込められた映像。

エリックが自分のレーベルを立ち上げて初めての映像。
今までと違いレーベルの意向ではなく、
今の自分自身の気持ちをそのまま反映させた映像。
それが"Real Love"

Lalah Hathaway HIT Tokyo Japan (Eric Seats)

2012-01-14 17:46:02 | その他のライブ
画像はSさんより。
ありがとうございます!
SさんのTシャツにサインをするレイラ。

レイラ・ハサウェイのドラムス、Eric Seatsが投稿した映像。
アメリカから飛行機に乗り込む。
シンガポールエアの客室乗務員の制服が映る。

着いた成田はまるで近未来都市。
寒風が吹く中を待っているとブルーノートのバンが迎えにやってくる。
エリックの撮った東京の映像は「ロストイントランスレーション」
を思い出させる無機質感。
着いたホテルオークラもエリックの目を通してみると、
エキゾチックだ。
所々にあしらわれたお正月のお飾りがその雰囲気を盛り上げる。

驚いたのはレイラのタフさ。
トクが飛び入りで入った、私たちの観に行っていた日。
ライブの後に近くの"Body & Soul"にメンバーたちと行っていた?
最終日は打ち上げの後、全員でカラオケ?

それでもレイラハサウェイ、
普通にしていても、何だかやっぱりカリスマを感じる。
物静かだし天然っぽいんだけどスターという風格がある。
20分近い長い映像。
一つのパソコンは不調で途中で観られなくなってしまった。
ノートパソコンからこの映像を再び見る。
3日目のサイン会の様子も撮っていてSさん、
映ってますよ!

オークラに泊まってまったりしてみたくなった。
庭園を散歩したりスパの中の映像もある。

Lalah Hathaway HIT Tokyo Japan (Eric Seats)

2月、3月のライブ

2012-01-13 22:35:52 | その他のライブ
nkmrakikoちゃんの「もう準備は万端よ!」というfacebookのスレッドを朝、見つけた。
そうか、彼氏ができて今日は勝負デートなんだなと私はにんまりそれを読んでいた。
ところが「ビルボードに電話する」と書いてある。

ちょっと待った!
今日はレディシの会員枠の予約開始日だったことを思い出す。
最近、ビルボードに行ってなかったのでブルーノートと違い、
自由席の入場は電話した順、会員枠の予約開始日の11時、
ビルボードへの電話予約は必須ということを失念していた。

20~30分出遅れたが初日の1stは10番以内をゲット。
翌日の2ndは10番以降になる。
それとキャンセル待ちをしていたボビー・ウ―マック、
こちらもカジュアルの一番奥の席が取れた。

さてその後、じっくり考えてみる。
カジュアルの左右以外の席、
まして一番奥。
前にも二度座ったことがあるが、
ここまで遠くなると映像を観ているのに等しい。
しかもボビーはその席でもそれなりの値段になる。
一方、Ledisi、初日が自由席なら翌日は空いていれば、
カウンター・ローも違った角度と音響で鑑賞できる。
ビルボードに行く時間も始まる間際でもOK。
迷い始めた。

facebookフレンドのJamesが今日はやたらGeorge Dukeの映像、
投稿している。
ジョージ・デュークとアル・ジャロウのライブもビルボードで、
三月中旬にある。

Al Jarreauは以前、ブルーノートで観ているが、
まるで人間を超越した楽器のような人だ。
一方、Georgeは好きな曲はたくさんあるのにまだライブで観たことがない。
その上、ジョージは落ち込んで仕事がなかった時のエリックべネイを贔屓にしてくれたし、
金子三勇士君ともローランドのコマーシャル映像で共演している。
GeorgeとAlの共演、こんなライブを逃しも良いのだろうか。

家に戻ってくるとJamesから「ぜひ行くべきだよ。僕の分も楽しんできて。」
とコメントが来ている。
決めた!アルとジョージのトリオ、予約しよう。
良い席が取れればカジュアルでも良しとしよう。
あるいはカウンターもあり。
ボビーは保留とする。
レディシ、二日目の2ndは自由席かカウンターか、
明日中に決める。

皆さん、2月、3月は行きたいライブがたくさんあって、
楽しい悩み事の最中なのでは。
そうこうしているうちにあっという間に4月になり、
桜の頃にはナイル・ロジャースがやって来る。

ビールを飲んではいけない?!

2012-01-12 18:26:39 | 私の日々

facebookのプロフィール写真、初夏の頃にビアガーデンで、
ビアグラスと共に写っているものを使った。

早速、フランス人の男性から抗議を受ける。
「Aがビールを飲むなんて信じられないよ。
この写真はすごくイメージが悪くなる。
たとえ、Aに恋人ができたと聞いても(私が結婚していることを彼はもちろん知っている)
相手が若かろうが年取っていようが、男でも女でも祝福する。
でもビールだけはいただけない。」
この時点では「ほんとかな?」と思いつつ、余り気に留めなかった。

その後、フランス人家族と食事をする機会があった時に、
この件についてご主人に伺ってみる。
「フランスでビールというのは、冷えていなくて生ぬるくて美味しくない、
石鹸みたいな味がするって感じ。
そして炭鉱労働者とかマッチョな男性が酔っぱらうために飲む、
という印象がありエレガントであるべき女性が飲むのは考えられない。」
え~~、じゃあ、ワインとかなら良いの?と尋ねると、
「ワインでも赤ではちょっと。キンキンに冷えた白なんかだったら許せる。」

ベルギーではベルギービールが有名だし、
自国のビールの美味しさと種類の豊富さをベルギー人女性も自慢していた。
同じ仏語圏で、こうも違うのか。

フランス語のレッスン、授業最終日を迎え、私はここでも同じ質問をした。
「女性がビールを飲むのってフランスでは変なんですか?」
残念ながら同じ答えが返ってきた。
「白ワインならいいんでしょ?」
答えはワインもだめ、「なら、何なら飲んでいいんですか?」
カクテル、と先生は答えた。
がいずれにせよ、女性がアルコールを飲むこと自体、印象が余り良くないという。
まして一人ではちょっと、と言われた。
「だったらウィスキーなんてもっての他ね?」と尋ねると頷いている。

今、日本の20代の若者でダイエットはしていても
お酒はかなり行ける女性が増えている一方、
ここのところ、ご一緒したアメリカ人、フランス人共に、
余りお酒を飲まない、あるいは飲んでもほんの少しの女性が確かに多かった。

かつて30数年前、初めてフランスに行った時に、
ランチのコースメニューの飲み物、選択肢が水・赤ワイン・オレンジジュースだったことに仰天した。
当時、日本では水はただ、オレンジジュースは買う物、ワインは高級な飲み物だったから、
それがすべて同じ値段であること、昼間からアルコールということに私は驚いたのだ。

先生は続ける。
「夜遅くに電車に乗るとミニスカートの女性が東京ではいるでしょう?
パリでメトロでもそうだけど、特にRER(パリ中心部から地方近郊都市へと繋がる鉄道)
なんかで夜にスカートを履いている女性なんていないよ。」
そもそも文化が違うから気にしないで良い、と結びたかったのだろう。

さて寒い日が続いているこの頃、
私の夜の楽しみは自宅近くのスーパー銭湯「おふろの王様」で様々なお風呂に浸かり、
湯気がでるばかりに暖まった後、併設されているお休み処で、
生ビールの中ジョッキを煽ることだ。
こんな冷たいものを飲んだら、温まった意味がなくなるじゃないかって?
とんでもない、こういう瞬間こそ、
日本に、日本の女性に生まれて良かったと幸せを噛み締めるひと時です。

Lalah Hathaway 1/7 2nd 2012 @Blue Note Tokyo

2012-01-09 19:34:09 | その他のライブ
レイラ・ハサウェイ、初めて彼女のライブに行ってみたいと思ったのは、
7~8年前だっただろうか。
その時にある音楽評論家が「インストが多過ぎる。一曲が長過ぎる。」
などあまり良く書いていないのを読み、行くのをためらってしまった。

その後、エリックべネイのアメリカのファン達に、
レイラファンが多いことを知った。
皆の撮ったレイラの映像も観てきた。
エッセンスの映像の盛り上がりも凄かった。

一昨年の夏の来日ではオランダにいる熱烈なレイラファンから、
「ぜひ行って来て。」と私のウォールに張り込んできた。
ずっとLalah Hathawayのライブに行きたいと思っていたが、
その年のその週は夫の母の新盆と重なったので諦めた。

ようやく初めてレイラハサウェイのライブに行く機会が巡ってきた。
開場少し前にロビーに着くと既に1stを観てきたJ.Iさん、Hisakoさん、nkmrakikoさん、
これからセカンドを観るSさんがいる。

昨年秋口から諸事情もあり、考えてみたら、
ライブハウスに来るのは9月のエリックべネイの来日以来。
その間、いろいろあっただけに久々の再会にウルウルしてしまう。

整理券は23番。
しかしアリーナはほぼ一杯。
指定席が1テーブルキャンセルが出ているので、+¥1000でそこにも座れると聞き、
ステージに向かい右後方の席を選択した。

レイラのイメージとしてはユニークな低音の声、
最初彼女の歌う"This Christmas"を聴いた時には、
男性が歌っているのかと思ったほどだ。
また最近ではソウルトレインのアースウィンドアンドファイヤーのトリビュート、
真っ赤なドレスを着て歌う彼女の"Holiday"が印象深かった。

newアルバム"Where It All Begins"から"If You Want To"
ライブで聴く彼女の声はかなり映像や音声と違っていた。
やはり低音の魅力はCDにすると伝わり辛いのかもしれない。
様々な彩りの艶やかさが彼女の生声にはある。

そして低音だけでなく高音も含めて音域が広い。
自然体で楽しそうに歌っている。
見ているだけで華を感じさせる。
真っ赤なドレス、ソウルトレインアウォードの時はワンショルダーのドレスだったが、
この日はちょっとスリーブがあり、ボトムはキュロットになっていて黒いベルトをしている。
リップも同色の深紅。

"Summer Time"
客席からTOKUが舞台へと上がる。
数年前に"Body & Soul"でトクのライブは観ているが、
その時とは全く印象が違う。
フリューゲルフォーンを吹きつつ、レイラと一緒に"Summer Time"を歌うTOKU。
息の合った掛け合いが客席を沸かせる。

二人はバークリーの同窓だ。
ダニーハサウェイも大学でクラシックを学んでいたと聞く。
知人でバークリーの卒業生がいるが、楽器を専攻しても、
作曲やアレンジも授業で学ぶと聞いた。
別の音大出身者によると「音楽物理」という授業では
いろいろなコンサート会場の音響の共鳴の仕方についての講義もあったそうだ。
レイラもオールラウンドな音楽教育を受けつつ、
父の影響や遺伝子を継承した本格派のシンガーといえる。

ソウルトレイントリビュートでも歌ったアースの"Love's Holiday"
あの時はレイラの後にエリックべネイがジョーとロビン・ティッキーと登場した。
Youtubeで観ていた映像が生で聴けることに興奮。
後でレイラにそのことを言ったら「あら、良かったわ。気に入って貰ったなら。」

"A Song For You"
聴いていてかなり泣けた。
歌の心にぐっと入り込んでしまった。
初日のセットリストには1st、2ndともにこの曲が書かれていないが、
歌っていないのだろうか?
レオン・ラッセルの原曲をカーペンターズを始め多くのアーティストがカバーしているが、
レイラの歌うのはもちろん、父ダニー・ハサウェイのバージョン。

「今まで多くの人の前で歌ってきたけれど、
今は二人きりで君の前で歌っている。
But we're alone now, and I'm singing this song to you.
Remember, 僕が愛しているのはきみだってことを。
いつも優しくは、なかったかもしれないけれどね。
僕がいなくなったとしても、こういう一時があったことを覚えていてね。」
レイラが父ダニーから自分へのメッセージソングとして歌っているとも、
レイラからこの日の観客へのメッセージとも受け取れる。

軽やかに"It's Something"
アンコールはアレンジを替えた"Street Life"
客席にも歌わせる。
このアレンジの"Street Life, Street Life"というところが、
今日も頭の中に残っている。

ちょっとしたところで日本語を挟むのだが、度々来日していることもあるのか、
発音がとても自然だ。
客席を無理に乗せるとかではなくて、じっくりと自分の歌を聴かせる。
おおらかでありながら細部までの拘りが感じられる。
スタンドマイクから離れながらも声を静かに響かせていく感じが堪らない。

ほどなくサイン会が始まる。
Tシャツが既にLとXLサイズしかない。
レイラに「今度はSとXSをたくさん持って来てね」と言うと、
「うん、わかった。ママに言っておくわ。」お母さんがマネージャーだそうだ。
そしてお母さんの気持ちとしては夫であり
レイラの父でもあったダニーのことも忘れて欲しくない、
そんな想いを込めてダニーのTシャツも持って来ているとスタッフが教えてくれた。

ステージを降りてファンと接する時の様子はとっても可愛い。
親しみを感じるキャラクターだ。
TOKUがやってきて話に加わる。
知人のバークリー卒業生が、かつてトクのライブで共演したこともあった。
そんな話などが出るとトクがレイラに説明してくれている。

Sさんは前日はTシャツの前に、この日は背中にサインを貰っていた。
もうSさんの名前をレイラは覚えてサインを書いてくれている。

初めて観たレイラのライブ、
彼女はステージではディーヴァでもオフでは気さくでチャーミングな女性、
入場してきた時にステージで転びそうになりおどけた姿もおちゃめだった。
また来日すると必ず行きたくなるアーティストが一人増えてしまった。

アメリカンダンシングスター シーズン13

2012-01-08 14:11:05 | Weblog
フォックス238でとうとう"Dancing With The Stars"
「アメリカンダンシングスター」が始まった。
以前からアメリカの友人達の間で絶大な人気があり、
なぜ日本では『アメリカンアイドル』『アメリカンダンスアイドル』
の放映はあってもこの番組はないんだろうかと思っていた。

大人の女性達の間では"Dancing With The Stars"(『アメリカンダンシングスター』)と
"So You Think You Can Dance"(『アメリカンダンスアイドル』)が良く話題になっていたが、
反対に『アメリカンアイドル』はここのところ、余り話に出てない。

さて昨日の放映を早速観てみて、今まで日本でのオンエアされなかった理由が、
分かった気がした。
まず審査員は他のダンス番組に審査員で見かけたイナバしか顔を知らないし、
出てくるスターの中で私が知っていたのは俳優のデビッド・アークウッド、
「クイアアイ」に出てくるゲイのカーソン、「ヘアスプレイ」の劇場版でかつて主演をし、
その後、トークショウの司会をしているリッキーのみ。

その他の人々はアメリカでは時の人、例えばイラク戦争に従軍して重傷を負いながら、
九死に一生を得て30回以上の手術を受けた後、今はテレビ番組に出ているという元兵士、
シェールの娘だったが性転換手術を受けて、今は男性になっている作家、
ジョージ・クルーニーの元恋人のイタリア人モデル、
鬼検事役の女優、バスケの人気選手、また女子サッカーで日本と対戦した時のキーパー、
俳優一家のデビッド・ボールドウィンの妻。
アメリカでは人となりが知れていても日本では余り知名度のない人が多い。

それぞれダンスでは素人がプロダンサーのパートナーと組んでペアで踊る。
一緒に踊るダンサーは相手の雰囲気やできる範囲を見極め、
そして自分の得意技も主張しながらバランス良くダンスを決めることになる。
それぞれの人物像やこの番組にでることになった心意気が紹介される。

審査員が10点満点から得点を出す。
しかし判定は視聴者の投票に委ねられ昨日の16組から一組が今晩脱落する。
これはダンスコンペティションというよりもキャラクターが問われる番組になるのだろうか。
一人一人のこれまでのバックグラウンドなどを観ていると、
既に感情移入できそうな気がしてきた。

英語が余りできないイタリア人モデル、ジョージ・クルーニーはいったいどういう基準で、
彼女をガールフレンドに選んだんだろうなどと考えてしまう。
また彼女が観客に良く思われていない様子も伝わってくる。

一方女子サッカー選手の人気は高い。
優雅なワルツもさすが体育会系、こなしてみせた。

カーソンは女性と男性、ゲイらしさ、それぞれを演出して楽しいダンスを見せた。
俳優のアークウッドは力み過ぎ、リッキーも元はブロードウェイのスターだっただけに、
優勝狙いから緊張感がつのっている。

鬼検事のキャラが売りの女優、練習中にパートナーのダンサーから
「もっとセクシーさを出さないと?」と言われて
「セクシーさって?どうやるのよ?」
「髪をかきあげるとか、腰を振るとか。」
「これはどう?」とバストを持ちあげる仕草をする。

俳優三兄弟(もしかして4人だったかな?)
ボールドウィン家の嫁を悪く言う審査員はいないが、
投票する視聴者はどう判断するだろうか。

プロダンサーとして『アメリカンダンスアイドル・シーズン5』のレイシーが出てきた。
少し太めになって、それでも振り付け師として貫録が出ている姿を観るのは嬉しい。
当時の黒髪からブロンドに変えている。

アメリカの人気番組、どこまで日本で受け入れられるか、
また私も初めてみるこの番組にどこまで入り込めるだろうか。
今後の展開が楽しみだ。

冬の日のニューオリンズ

2012-01-06 00:00:23 | ニューオリンズの旅
2009年のニューオリンズの旅、
この時は真夏だったゆえ、気温も湿度も高く、
日本よりも暑いと感じた。

年末のニューオリンズ、
東京並みとは言えないが、
着いた日から気温はどんどん下がり、
最後の日は街を歩く人にもダウンジャケットやコート姿を見かけた。

木々も落葉樹は葉が落ちているし、
夏の盛り青々とした大木に鬱蒼と茂っていたスパニッシュモス、
冬は見かけないと思ったら、たまに枯れた物がぶらさがっている。

年末年始のニューオリンズはたいへんな賑わいだ。
アメリカ各地からここで年越しをするために観光客がやってくる。
カウントダウンの時間帯、バーボンストリートの真ん中では立錐の余地もなく、
騎馬警官が並び、バーの二階席の人々がビーズを路上へと投げる。

またシュガーボールの時期でもあり、
特に1/1と2日にはユニホームを着たフットボールファン達が街中に溢れ、
互いにゲキを飛ばし合っていた。
それでもエッセンスの時と同様、繁華街ほどパトロール警官が巡回していて、
安全な印象がある。

ブログのカテゴリー、「ニューオリンズへの道」「ニューオリンズの旅」
で前回の旅の様子を記しているが、
今回再訪してみて新しい発見もいくつかあった。

行き方としては10時間近く国際線に乗った後、国内線でまた4時間近く乗るよりも、
国際線で13~4時間、国内線1時間余りの方が私には好みだ。
また乗換えは行きのロスの方が意外に移動距離が少なく楽だったのに対し、
帰りのアトランタの方がターミナルのAからEまで電車の移動があり、
ニューオリンズからの便が遅れたこともあり、かなり慌てた。
国内線は逃しても次の便があるが、国際線はそうはいかない。
やはり前回のコンチネンタル、ヒューストンでの乗換えが一番お薦めかもしれない。

入国審査でまたしても引っ掛かった。
2007年のヒースローの時は女性の強面の検査官に当たり、
一度通した後も「もう一度調べたい」
乳癌の検診かと思うほどのボディーチェックを並ぶ人々の面前でされて、
その上に持っていた少量の液体も試験紙で調べられた。

今回は別室に連れて行かれて、入口には女性警察官、
検査するのは空港の係員の女性二人組。
「こういう風に触るけれど、いいわね?」と事前に断りがあり、
もう一人がその様子を見守っている。

かつてダイアナ・ロスはロンドンの入国でセクハラを受けたと記者会見で話し、
そのために検査官が汚名を晴らすべくダイアナを訴えると反対に会見をして、
ダイアナが謝罪した一件があった。
立ち合いの女性がいるのは検査官がしていることの証人なのだと思った。

以前もアメリカ入国の際に別室で取り調べを受けたことがあるが、
その時とは違い、全く和やかな雰囲気だった。
理由は私が張り付けたホカロンだったらしい。
体に何かがくっついていてそこから熱を発している。
怪しまれるのも当然かもしれない。
用途を説明すると、
「それ、触ってみてもいい?」
「熱いのね?」などと珍しそうにされて、
「見せてくれてありがとう。」で検査は終わった。

ロサンジェルスからニューオリンズへの飛行機は満席だ。
ニューオリンズに着くと以前よりも、
空港内のショップなどが通路に並んでいた。
ハリケーンカトリーナ以来、観光地として衰退してしまったと聞いたが、
また少しづつ客足を取り戻して来ているのではないだろうか。

2005年にこの地域を襲ったハリケーンカトリーナの被害、
被災地と復興状況を2009年に続き再び今回も見学してきたが、
新しい家が増え、またガス、電気、水道が復旧していないために、
ゴーストタウン化してしまった地域も人が戻りつつある。
しかし家があっても住民が少ない地域というのは、
何となく治安が悪いような雰囲気が否めない。

被災者住宅として新しいアパートメント、
また新たに立てられた一軒家も多く見かけた。
被災者用住宅地として定められながらも未だに、
全く手が付けられていない地域もあった。
被災者に対して提供される住宅、補助金の出る住宅など種類があるようだ。

ブラット・ピッドが中心になって推進している復興住宅のプロジェクト、
2009年の時点ではまだ家の骨組みを作っていたレベルだったが、
もう既に住宅地となり、人々が住みつつ、新たな家も作られていた。
かつては平屋だったその地域、
もしまた水害にみまわれても大丈夫なように高床式というか、
2階、3階を住居にしてある。
斬新な建物ばかりでソーラーシステムを取り入れている家も何軒かあった。

前回のガイドさんも「年寄りには住みにくそうな家だ。
でもブラッドはやってくれている。
市は何もしてくれないのに。」と話していたが、
今回のガイドも「足腰が悪い人には上り下りがたいへんだろう。
それでもこれほどの住宅地を作ってくれたんだ」
東日本大震災の折に女優のサンドラ・ブロックが8000万近い金額を寄付していたことを、
最近知ったが、アメリカの俳優は収入も半端ではないが、
その報酬を惜しげなく社会貢献にも注いでいることに感心させられる。
税金対策などと言う人もいるが、そんな生半可なものとはとても思えない。

今回の旅ではプランテーションの中でも「ローラ」という場所を観てきた。
何代か受け継がれた農園だが最後のオーナーはアフリカ系とのハーフだったとのこと、
他のプランテーションとは違い、奴隷小屋の様子も見せていた。
一度火災で焼失して復元されたというオーナーの住む家も質素なら、
アフリカから連れてこられた人々の住んでいた家は
「小屋」という名称から想像していたのとは違い、
思っていたほど悲惨な住居ではなくて安心した。

奴隷としての値段が安いからとの理由でセネガルからの人々がここでは多かったとのことだが、
プランテーションとして収益が上がり、人々が暮らしていけるように維持していくためには、
様々な工夫をオーナーは凝らしていかなければならないという重責がある。
ローラはたいへん進歩的な才覚のある女性だったようで、
彼女の残したメモからおこされたという自伝本を購入してきた。
時間を掛けてこれから読んでみたいと思っている。

ローラがフランス移民の父とアフリカ系の母とのハーフだったことから、
農園内の公用語は仏語だったという。
また奴隷が解放されてからも、ここにアフリカ系の人々は留まって生活を続けたと聞いた。
ここには食べ物の蓄えがあり、生活の手段があり、独特の文化を営んでいた。
余所に行く理由もないし、ここを離れての生活が成り立つ保証もない。
おそらく居心地が良かったのではと推測する。

置かれている昔の道具類や手作りのロウソク、石鹸、
きれいに整えられた庭の様子などに、
映像や写真集で見たターシャ・テューダーの生活振りを思い起こす。
もっともあちらは雪の深い地域だが。

お土産に貰ったそこで取れたオレンジや林檎、
早速、車中で食べ始める若い人を見かけた。
今の日本の若者は不揃い、汚れもある果物を剥いたり、
あるいはリンゴを皮のままかじったりするだろうか。
果物自体も食べない人が増えている気がする。

オレンジは香りが豊かで美味しかった。
グレープフルーツはそのままで食べるには酸味が強過ぎたので、
その日の晩にホテルのお風呂に浮かべて、
柚子湯ならぬピンクグレープフルーツ湯に浸かった。

近くにあるオークアレイという豪華なプランテーションも
大きな樫の並木が続く美しい外観のみ、見学してきた。
こちらの方が敷地も広大だ。

その他にも近隣に2軒のプランテーションがあったが、
ハリケーンカトリーナ以降、観光客が減ったのと修復ができていないため、
閉鎖されているとのことだった。

ツアーはホテルのフロントに頼んで予約してもらったが、
前回はホテルコンシェルジュお奨めのツアー、
ミニバンで廻り、個人の人がやっているもので、
解説も思い入れたっぷりの名調子だった。
今回はどのツアー会社も満席状態でフロントの人が「それではこれしかないなー。
余りお奨めではないのだけど。」と引き出しからパンフレットを取り出す。
そのツアーは予約が可能だったが、
確かに集金や時間の段取り、説明や対応などの手際がかなり悪かった。

さて泊まったホテル、
ニューオリンズの中心部で空室のあったところから候補を5つほどに絞り、
その中でも2軒を散々迷った結果、繁華街バーボンストリートに近い方を選んだ。
中庭を囲むように建てられているので外の喧騒は全く聞こえない。
部屋の作りもゆったりとしていて、古い建物を活かしながら、
セキュリティーの面では改善されている。
ホテルからどこにも徒歩圏なのでとても便利だった。

フレンチクォーターを隅から隅まで歩き回ったが、
フレンチマーケットはアジアの市場を思わせる楽しさがあった。
またギャラリーや骨董街もあり、繁華街とは違った様子の街並み、
壁や鎧戸、プランターや装飾に独特の色使いがある。
この辺りにも居心地が良さそうな小振りのホテルをいくつか見かけた。

ニューオリンズの名物のカクテルにハリケーンやサイクロンがある。
マルガリータもこの地方のスタイルがある。
今回初めて知ったのはブラディーマリーが売りだったということだ。
お店ごとにそれぞれ香辛料や隠し味を加えてスパイシーなブラディーマリーを作っている。
ピリッとした味と南部のフレーバーが効いたブラディーマリー、
甘みのあるハリケーンよりもこの街らしいカクテルかもしれない。


コーヒー豆が高かった時代にチコリを混ぜたことから生まれたこの地のコーヒー、
チコリ入りでしかもカフェイン抜きのコーヒーも売っていたが、
これならますます健康的に違いない。

歩き疲れた時にフットマッサージ店の看板を見つけて、
足30分、肩腰10分の組み合わせを頼んだ。
期待していなかったのに中華系のオーナーの男性の腕はとても良かった。
自分の体がかなり疲れていることもこの時に気づくことができた。

音楽が好きな人、食べたり飲んだりが好きな人にとって、
ニューオリンズは魅力が尽きない場所だ。
喫煙者にとっても歩きたばこ、お店でも煙草が容認されているところも多く、
居心地が良いこと間違いなし。

ライブハウスで音楽を聴き、南部料理やシーフードを食べ、
ご当地物のアルコールを楽しむことができる。
ザリガニは夏が旬ということで、この時期に活け物はなかった。
ワニは通年メニューにある。

雑貨類も豊富でブードゥー教まがいの物やら、
マルディグラが名物なのでビーズやマスク、
フランス系の文化と融合した物も売っている。

日本で聴くとピンとこないデキシーもこの町で流れてくると、
しっくりくる。
音楽好きな方、街の探索や食べ歩きの好きな人には、
ぜひ一度訪れてほしい場所だ。

ところで年末年始、たいへんな人込みであっても人とぶつかることはなかった。
それでも接触してしまった場合は、お互いに謝りあう。
これはエッセンスの時にも感じたことだが、日本にもどってくると、
あたり前のように人が突進して来ることに当惑する。

また年始から街中にフットボールファンの白人の人達が増えた時に、
音楽のノリや態度などが普段、アフリカ系の曲を聴きつけている私たちや
ここに集うアフリカ系アメリカ人の人たちとはちょっと違うなと思った。

もともと観光客に優しい街だったと思うが、
カトリーナでの被災後に住民も減り、観光客も減った。
それだけに日本から来たというと皆、歓迎してくれる。
昨年の東日本大震災の一端を経験したことで、
住民たちのその気持ちを私たちも知ることになった。

アメリカでもこの街では決して日本人は浮かない。
いろいろな民族を受け入れてきた歴史と奥行きの深さがある。
せめて日本から直行便があればもっと多くの人が行けるのにと、
いつも思わずにはいられない。