Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

エリックべネイ、秋のスケジュール

2013-08-30 08:58:39 | エリック・ベネイライブ(日本以外)
Eric Benet、秋のライヴの予定が入ってきている。

10/3 Missisippi State Fair Budweiser Pavillion Jacksons MS
10/6 Woodmister Amphithertre Oakland CA
10/19 Jacob Javis Center New York NY

詳しくはエリックべネイ、オフィシャルサイトで:
http://www.ericbenet.net/tour

食欲の秋、旅行シーズンの秋、
この時期にアメリカへと旅立つ方はぜひ、旅程の中にエリック・べネイのライヴを。

DREAMGIRLS 8/21 @シアターオーブ

2013-08-27 11:13:17 | その他のライブ
観たいと思いつつ、ずっと時期を逸していた。
今回、SNSで何人か観に行った方の感動の投稿を読み、遅ればせながら鑑賞することになる。
映画はメーキング映像も含めて繰り返し観ていたが、舞台は初めて。

海外版のミュージカル歴と言えば、かつて学生時代ロンドンで一押しと薦められた
「コーラスライン」、その当時日本では聞いたこともなく、
映画でも観て劇団四季版で舞台も観ている「ジーザスクライスト・スーパースター」を選んだ。
しかしこれは映画とも四季版(この当時はまだミュージカルの直輸入を四季は行っていなかった)
とも内容が違いほとんど理解できなかった。

その一年後、「コーラスライン」四季の初直輸入版で鑑賞することになるが、
本場で旬であった時に観てこなかったことが悔やまれた。
しかし内容をわからずに観て感動できたかという疑問も残った。
そしてその後の映画の公開、これもしっかり観て、四季のパンフに付いてきた
台本まで読み込んで待つこと8年後、NYから来日した「コーラスライン」を
ようやく観ることになる。

それ以来、海外版ミュージカルは能・歌舞伎と同様、予習をしっかりして臨む、
というのが鉄則になった。
数年前の「ヘアスプレイ」もDVDを何度も観てから足を運んでいる。
しかし今回観に行くことを決めてからあえて「ドリームガールズ」
DVDには手を伸ばさなかった。映画の印象が強くなることを懸念して。

行く前日にCさんからメールが。
エフィーが一幕目の最後に歌う"And I'm Telling You I'm Not Going"
この歌の意味をちゃんとわかっているのかと。
わからずに聴けば歌が巧いという印象だけで終わってしまうと。
そうだった、この時のエフィーは周りから、親友、恋人、弟にまで背を向けられ、
四面楚歌の状態、その上、カーティスの子供までお腹にはいる。
Cさんのアドバイスのお蔭で前の晩からすでにエフィーへの感情移入が始まる。

新しい劇場、東急シアターオーブ、駅から直結していて、
見晴らしも良く気持ちが良い作りだ。
残っていた僅かなS席の中から二階の中央前方を選んだ。
やはり表情までは読み取れず、休憩時間にオペラグラスを借りることになる。
次回があるのなら、一階前方中央を確保してもう一度観たい。

これから大阪で観る方もあるし、内容は控え個人的な感動と印象に留める。
やはり一幕目のエフィーの歌は圧巻だった。
一人の人の歌でこれだけ大きな会場の人々が涙する。
人は誰も自分は正しいと思い、やっていること、やってきたこと、
が評価されなかった、良い結果に繋がらなかったという辛い経験があるはず。
離れていく恋人への想いだけでなく、そんな苦しい気持ちが集約されたこの曲。
エフィー役のチャリティー・ドーソン、地の底から湧きあがるような、
空を突き抜けるような、そして観客すべての魂に向かって訴える心の叫び。

この歌が終わった途端に一幕目は終了、涙をぬぐう隙もなく、
休憩に入る。

この日にちょっとしたアクシデントがあった。
二幕目が始まってすぐに音響に不都合が起き、
スタッフが壇上に現れ中断するとの説明。
その後、会場全体へのアナウンスがありしばし待つ状態に。
続いて10分の休憩との連絡があり、トータルで約20分後に再開することになる。
生の舞台にはアクシデントがつきもの、
今までにも俳優のコートが脱げなくなった場面やら、
よりによって主役の俳優がセリフを忘れた場面にも遭遇した。
せっかくの良い流れが中断されることを心配したが、
再開され幕が開いた時に会場から一際大きな拍手が沸いた。

この日の観客は、平日の昼間であることもありご年配の方も多く、
また学校が引率して連れてこられた様子の高校生達もいた。
年配の方達もお芝居やミュージカルを見慣れている雰囲気で、
高校生たちもこの夏休みの時期、強制ではなく自ら望んで来た子達だったようで、
アクシデントがむしろ良い結果を生み、キャストへの応援ムードが高まる。

私にとっての後半の泣き所は"Listen"だった。
エフィーとディーナの和解の歌と語りの部分、
映画のビヨンセの歌声の印象が強いが、映画ではディーナの気持ちが、
ここまで際立っていなかったような気がする。
映画は舞台と較べるとドラマチックさが強調され、全体的に刺激が強い作りになっている。
舞台の方が一人一人の心の中のほんとうの気持ちがストレートに伝わってくる。
この場面においてもエフィーだけでなくディーナも苦しんでいたということが胸を突く。

最後の4人での"Dreamgirls"
最初の3人でのこれからの将来を夢見る"Dreamgirls"から紆余曲折を経て、
再会、和解があっての"Dreamgirls"
映画ではそれでも寂しい印象が残るが、舞台はあくまでも多幸感が貫いている。
いろいろあったけれど、最終的にはすべて良かったと思わせるだけの説得力がある。
観た後、涙と共に爽やかさが残った。

終了後、化粧室で鏡を見ると自分の表情がすっきりしている。
良いものを観て感動の涙を流した後は心が洗われるようだ。
少し落ち着くのを待ってエスカレーターに乗ると、キャストたちが大勢出てきていて、
劇場下のショップやテイクアウトコーナーを物色している。
私服姿を見て判別がつくほど精通していないので誰が誰なのやら。
それでも鍛え上げた体、歩く姿や佇まい、一般人とは違うことが一目でわかる。

もう一回観たかった。
次回は初日と楽、それに中日、そして後方から全体を、前方中央で一人一人の表情も観たい。
これから観ることのできる関西方面の方が羨ましい。

Eric Benet、ファンからの写真募集中

2013-08-22 10:30:31 | エリックベネイの日々&KyteVideo
エリック・べネイ、"The One"からの新たなシングルカット"Runnning"
に合わせてファンヴィデオも作ることになった。
その中でファンからの写真を使いたいそうだ。
"Running"の歌詞で好きな部分を書いて持った写真、
歌詞からインスパイアーされた写真、
エリックべネイのライヴの写真、
エリックと一緒の写真、何でも募集中。

ツイッター、フェイスブック、インスタグラム、
すべてエリック宛て、そしてハッシュタグ "Runnin"を付けて、
投稿するようにとのこと。

ぜひ、皆さんも参加してみて下さいね。

ロサンジェルスのイベントで歌うエリック

2013-08-18 12:09:16 | エリック・ベネイライブ(日本以外)



昨年の映像だが先週になってアップロードされた。
LAのショッピングセンターでのイベントで歌うエリックべネイ。
グレーのぴったりしたパンツ、ストライプのシャツ、
その下は白のTシャツで茶色の靴を履いている。
"Real Love"から始まり"Sometimes I Cry"、最後は"You're the Only One"
ヒット曲、思い入れの深い曲で固めた。

バンドもバックコーラスもなく、一人歌うエリック。
自宅から車を運転して一人で行ったようだ。
通りの端まで詰めかけている観客達に曲の合間に話しかけコーラスを振る。

歌に乗せながら「僕の新しいシングル"Real Love"、
iTuneで見つけてダウンロードして買ってね。
昨年娘のインディアがUSCに入ったんだよ。USCは学費が高いんだ。」
このインディアにまつわるネタ、エリックの不遇時代のライヴで定型化していた。
2005年の来日、ブルーノートでも「インディアも14歳になった。
靴を買って上げないと。」と言っている。
ここで皆がおひねりをエリックへと渡すのがアメリカのライヴでのお約束だった。
今はもちろん充分余裕があるのも一目瞭然なので、
このセリフはライヴで言わなくなり、ここでチップという習慣もなくなったが、
地元ということで寛いだ雰囲気の中、ジョークとして飛び出したのかもしれない。

この場面で「お金が掛かる」と話す時にお札を数える仕草をする。
思わずニヤリ。
なぜなら"When You Think Of Me"の中で「君がベンジャミンを作っている時に」
という歌詞があり、対訳の日本語では「君が子供を作っている時」とあり、
どうしてもしっくりこないと思いながらライヴ映像を観ていて、
エリックがこの部分でお金を数える仕草をするのを見て
「ベンジャミン・フランクリン、100ドル札!」と閃き、
「自分が夢を追っている時に君はお金に捉われていた」の意と、
ようやくわかったことがかつてあったからだ。

Eric Benet "When You Think Of Me"についてのブログ
http://blog.goo.ne.jp/ak-tebf/d/20100330

エリックはこういう風にボディーランゲッジをたくさん歌に入れている。
例えば"You're the Only One"でも"I don't care what they say"の部分、
「人になんと言われようと関係ない」というところで、
目の前で追い払うように手を振る。

"Sometimes I Cry"を歌う前に「皆がNO.1にしてくれた曲だ。」
いつもファンへの感謝の気持ちを忘れないエリックべネイ。
"I Just Fake It"と歌いながら観客にその続きを"Until when?"とマイクを向ける。
観客達から"Until I Can Make It"とコーラスが返ってきて、
「みんな、ちゃんと歌えるじゃない。」と歌に乗せて答えながらご機嫌のエリック。

全身を使い歌っているエリックの姿をカメラが捉えている。
サングラスは取らないが、手や体から伝える表情が豊かだ。
しかしステージ上に意味もなく留まりおしゃべりをしたりしているスタッフ、
次のショウのためのクルーなのか。
また"Real Love"を歌うのをやめて"Sometimes I Cry"を歌おうとしている時、
それを音響のスタッフは把握できない。
エリックは何度か呼び掛けるが中々通じず、雰囲気を壊さないようにしつつ
オペレーションにそれとなく曲を変えることを促すエリックべネイ。
最前列は黒服のSPが3人強面で固めている。

それでもそんなことに振り回されることもなく、
エリックは自分の仕事、歌に観客とのコネクトに入り込む。
「もっと聴きたい?」と聞き、湧き上がるスクリーム。
「コーラスが必要だから手伝って欲しい。」と"You're the Only One"
コーラスの部分では観客へとマイクを向ける。
"You're the only one I love, you're the only one I need in my life"
客席からコーラスがしっかり返ってくる。
思いっ切りエリックべネイが懐かしく、また一緒に歌えるファン達が羨ましくなる映像。

金曜日の晩、寝る前にYoutubeを探していたらいくつもこんな映像をみつけてしまい、
子守唄になるどころか、興奮して眠れなくなる。
フェイスブックに早速いくつかアップしたら、
エリックのファンの方達から次々とリアクションが返ってくる。
私もですが、皆さんも週末は夜更かしなんですね。
皆もエリック恋しさに火が付いてしまったようで、
それぞれみつけた思い出が甦る映像をアップロードしてくれた。
観るのが楽しくてとても嬉しかったです!

愛しのエリックべネイ、早く日本にも戻ってきてほしい。

Cracks of My Broken Heart in Korea 2012

2013-08-17 09:25:03 | エリック・ベネイライブ(日本以外)



Youtubeを時々パトロールすると、思いがけぬ映像と出会うことがある。
2週間前にアップロードされた韓国での"Cracks of My Broken Heart"の映像。
昨年のソウルでのライヴのものだが、カメラの構成からテレビで放映されたものだろうか。

Eric Benet 3rdアルバム"Hurricane"中の収録曲"Cracks of My Broken Heart"
ライヴで歌ったのは後にも先にもこの時のみ。
韓国では何人かの歌手が「ハリケーン」の中の曲をカヴァーしている。
エリックもそのことを知っていて、ソウルのライヴでは"Hurricane""Still With You"
なども歌う。

観客の反応が抜群だ。
ソウル、オリンピックパーク、満場の人々が漏らすため息ともつかぬ歓声。
正しい場所で正しく掛け声が上がる。

エリックべネイ、曲に深く感情移入しながら、
それでも詰めかけた観客たちの熱狂する様子に時々満足そうな表情を浮かべるのが、
見て取れる。
「こんなに受けると思わなかったな?」とびっくりもしているようだ。

なぜ韓国でしかこれらの曲をエリックは歌わないのか・・・
他国では"Hurricane"中の静かな哀しみに満ちた曲が余り評価されていないから?
ライヴでは受けないと思っているから?
一度、こういう曲に感情移入すると簡単には戻って来れないから?

"Hurricane"の時のエリックべネイはどん底だった。
その淵を覗くのはまだ勇気がいるのかもしれない。
それを押してでも歌わせるだけの熱意を伝えた韓国のエリック人気、
あやかりたいものだ。

ラスヴェガスからロングビーチへ

2013-08-14 13:07:18 | エリック・ベネイライブ(日本以外)
8/10、エリックべネイのラスヴェガスでのライヴが行われた。
昨年の来日でも同行したバックボーカルのデニス、久々の登場だ。
この日へと向けてアメリカのファンクラブのメンバー達は8日から10日の夜にかけて、
それぞれヴェガス入りし、皆でビュッフェやパーティーを開催した。

10日は全員、白のドレス、ブラウス、Tシャツで集合。
男性もメンバーの婚約者、甥、夫など3人が参加したそうだが、
それぞれやはり白い服装で決めてきた。
皆、ほぼ同じホテルに泊まり、そこからバスで会場へと移動。
入場開始と同時に前方の席を固めた。
今回は娘や孫など身内同伴でヴェガスの休日を楽しみつつ、
ファンクラブのメンバー達と共に観戦した人たちが多かったようだ。


セットリストはこちら


"My Prayer"はインスト。
入場は"Love Don't Love Me"
新旧のヒットナンバーがまとめられている。
"Femininity"、アメリカのファンには絶大な人気だが、
歌詞の意味が深く日本では余り受けないこともエリックは知っていて
2005年の来日以来歌っていない。
〆は"You're the Only One"
アンコールはお約束の"Georgy Porgy"

終了後に開かれたmeet & greet。
個人写真と全体写真があるが、全員白い服装で一番上にバラをくわえたエリックべネイ。
壮観だ。



ファンクラブのメンバー達がそれぞれに思い出を綴っているが、
私はRのコメントを読んで驚くと共に胸が一杯になった。

事情はわかわないがRは脚が不自由らしい。
エリックと会った時に「前にあなたに会った時は歩けたのに。」と言うと、
エリックはごく自然に「次に会う時はまた歩いているよ。」と微笑みながら言ったそうだ。
その時は平静を装って受け止めたR。
ミーグリが終わると化粧室にこもり、声を上げて子供のように泣いてしまったそうだ。

私はこういうことを言う時のエリックべネイの様子が思い浮かぶ。
相手の眼を見て魂に届くように話す。
信仰の篤い家庭で育ったエリック。
心の底で彼女のことを祈りながら伝えたのだと思う。
Rが涙したのは表面の言葉以上のものを感じたからに違いない。

さて翌日はカリフォルニア・ロングビーチへとエリックべネイとクルー達は移動。
ラスベガスからこちらへと向かったファン達も何人かいるようだ。
今度はアウトドアのコンサート。


付き人のビジューがステージ裏、舞台の袖から撮る写真。
正面とは違いエリックの背中がいい。
内面が滲み出てくる。

セッションが白熱した瞬間の画像


ファンクラブのメンバーも当初の頃と較べるとすっかり変わり、
会長も13年間務めたTが辞め、昨年新しい代表となったPMは1年で辞め、
新しい会長、副会長、書記を選ぶ選挙がファンサイトで行われた。
立候補した中から古くからコンスタントに活動しているメンバーPDと
新しいメンバーで熱心なファンのDSの二人が選ばれた。

今回のラスヴェガスのすべてを整えたのはPDだった。
皆で集まるパーティー会場の手配、全員がチェックインしたか確認し、
集合時間のセッティングなど。
終了後は最後の一人までが無事帰宅できたかを見守った。
初めての大仕事をこなしたPD、写真の中でも一際笑顔が輝いている。

夏は野外フェス、そしてラテン!

2013-08-12 09:10:23 | エリック・ベネイライブ(日本以外)



盛夏に各地で野外フェスが開催されている。
この映像は1999年、ジャマイカのAqui Jazz Festivalでのエリックべネイ。
"Why You Follow Me"
エリックのライヴにいらしたことのある方なら、この曲の生での盛り上がり、
ご覧になったことがあるでしょう。

ジャマイカという土地の持つ雰囲気なのか、
バックバンドが現地調達のせいか、
野外フェスにこのラテン調の曲はぴったりとはまっている。

この頃は筋トレに勤しんでいたので筋骨たくましい。
99年のエリック、ドレッドヘア、胸ははだけ、裸足がトレードマーク。
アメリカのファン達は未だにこの当時のエリックを懐かしがる人が多い。
私もたまにこういうエリックべネイ、観てみたくなる。

前を見据えて

2013-08-09 17:15:29 | エリックベネイの愛と人生
Eric Benet、自身のフェイスブックに"I am looking forward to forward"
とキャプションを付けてトップの画像を掲載した。

その前の画像は「裸足、革のパンツ、胸をはだけて」と17年前のこの写真


先月末にマニュエラとの結婚2周年を迎えたエリック、
これからの自分の生き方に新たな覚悟を定めたかに思える。

マニュエラとの結婚記念日のディナー


2年前の結婚式の時の様子もエリック、マニュエラ共にそれぞれ画像をアップロードしている。




モロッコやイタリア、エジプトの血を引くマニュエラ、
式の後は異国情緒溢れるパーティーが行われ、二人にとって思い出深いものになったようだ。


そして久々の愛娘ルチアの写真、
マニュエラがお風呂に入れてあげている様子をエリックはアップした。
ルチアが女の子らしくとても可愛らしい表情を見せる。
エリックの妻と娘への愛情がたっぷりと感じられる写真。



RIP George Duke

2013-08-06 22:08:00 | その他のライブ
ジョージ・デュークが亡くなったというニュースが夕方頃に入ってきた。

ロサンジェルスの病院で現地時間の8/5の夜に息を引き取ったと。
記事には昨年の7/18に妻コニーを亡くして以来抑うつ状態にあったとある。
http://www.radiofacts.com/veteran-musician-george-duke-dies/

しかし新しいアルバムも完成させ、自身のHPにはこれからのツアーのスケジュールも出ている。
(追記:8/7午前1時頃、慢性リンパ球性白血病で闘病中だったと発表された
http://www.spin.com/articles/george-duke-dead-keyboardist/?utm_source=spintwitter&utm_medium=social&utm_campaign=spintwitter

昨年の三月初めのビルボード東京でのライヴは、
ジャカルタジャズフェスティヴァルの帰りにどうせ乗り換えるのだから、
東京でもライヴをといった雰囲気でアル・ジャロウと二人のショウだった。
その時はアーティストの来日が立て込んでいて慌ただしい時期だったが、
思い切って行って来たことで最後の姿を目に焼き付けることができた。

Al Jarreau and George Duke @ Billboard Tokyo 3/6 2nd
http://blog.goo.ne.jp/ak-tebf/d/20120307

ほんとうに元気だった。
アル・ジャロウがむしろジャカルタから東京への強行軍で弱り気味で、
アルをかばってフォローしてピアノの前と正面のスタンドマイクを行き来しながら、
エネルギッシュなステージを見せてくれた。
生で聴く"Sweet Baby"にも感激した。

George Duke - Sweet Baby


ジョージはエリックべネイが不遇時代に彼のアルバムのボーカルでエリックを使ってくれた。
Gorge Duke、アルバム収録曲"Super Woman"でのEric Benet

George Duke ft Eric Benet Superwoman


彼が作り出した素晴らしい楽曲に感謝するとともに、
ジョージの魂が天国で再び妻と会え安らかであることを願う。

Quincy Jones the 80th Celebration 7/31@東京国際フォーラム

2013-08-04 21:57:08 | その他のライブ
「32年振り、奇跡の来日公演」とサブタイトルが付く。
ありえないこと、またこれを逃したら二度とないかもしれない千載一遇のチャンス。
クインシーに会える、そしてクインシー・ジョーンズのファミリー、
パティ・オースティン、ジェームズ・イングラム、サイーダ・ギャレット、
ハウスバンドの面々も共にやってくる。

ジェームズ・イングラム、前回の来日、いったい何年前だっただろう。
雪の降った寒い日、1月の終わり、8年前だったような?
今回はパティ・オースティンとオリジナルのデュエットも聴けるはず。
クインシーの楽曲には慣れ親しんできただけに期待も膨らむ。

結果から先に書くと、この日は7時から8時半までが日本のトリビュートアーティストの公演。
その後30分の休憩を挟んで9時からクインシーが選び連れてきた新人若手アーティスト、
彼らのパーフォーマンスが約1時間強、その後、大御所の登場となり、
終了は11時をまわった。

日本の若手達、彼らの熱烈なファン達も多く来ていて、
クインシーのファンと彼らを観に来たファンとこの日は二種の観客がいたようだ。
辛口のコメントは避けたいと思うが、全体として大舞台での緊張もあったとは言え、
やはりそのジャンルに相応しい歌唱法、発声発音、
この日のイベントの趣旨、会場の大きさに添ったステージマナー、
一か所の見せ場だけでなくトータルな面で一曲を最後まで歌い切ってこそ、
プロと言えるのではないだろうか。

またこの日に選ぶ若手アーティストとしてせめてある程度のキャパのライヴハウスで、
単体でショウを持てるくらいのレベルの人を選んでほしかったと思う。
もちろん健闘していた人、楽しませてくれた人、好感の持てるアーティストもいました。

小野リサ、10年以上前にブルーノートで観ているが、
相変わらず美しく落ち着いた佇まいで「ワンノートサンバ」

小曽根真とNo Name Horses、2009年の夏、ブルーノートで観て以来だが、
この会場、国際フォーラムの大きさがビッグバンドにフィットする。
ノーネームホースの面々の中に
我社で学生時代アルバイトとして2年ほど働いた岡崎正典の姿をみつけ興奮する。
岡崎はソロも取る。
その後観客席をノーネームホーセズ達は練り歩き、客席と一体化する熱い演奏を聴かせた。
小曽根眞のトークとピアノも冴える。
クインシーはバークリイ音楽院出身、小曽根も同窓なら、
岡崎もまた奨学金を得てバークリイに留学している。
クインシーはこの日の後半で小曽根の挨拶と演奏に触れ称賛した。

ゴスペラーズ、次に続くクインシーファミリーへ渡すバトンとして、
相応しいパーフォーマンスを見せた。
「このイベントに呼んでいただけたこと、この日に仕事が入っていなかった幸運に感謝。」
という思わずもらした本音のコメントには個人的に吹いてしまう。
なぜなら親しいアーティストの方から基本的に先に声が掛かった仕事を優先するために
後から来た美味しい仕事を逃すことがある、と聞いたことがあるから。
アーティストのスケジュール、時として3年先まで決まっていたりする。

しかしここでゴスペラーズが"Stuff Like That"を歌ったので、
本編でのパーフォーマンスはないことになる。
Kが"One Hundred Ways"を歌った時も、ジェームズのこの曲は今日は聴けないのかと、
若干複雑な気持ちに。

休憩時間に客席にいたデビッド・T・ウォーカーと遭遇する。
マリーナ・ショウとのライヴの後も引き続き東京に滞在し、
この日は観客として観に来ていると話していた。
立ち上がると通路に向かう間にさっとジャケットを着た。
いつもダンディーさに拘るデビッドらしい。

9時からの後半はクインシーが連れてきた若手。
ニッキー・ヤノスキー、19歳だがしっとりした曲は情感たっぷりに
アップテンポも軽快に歌い上げる。
またアピアランスもとても映え、若手にしてエンターテイナーだ。

個人的には才能あるピアニストの演奏のそれぞれの個性を堪能できたことに大満足だった。
アルフレット・ロドリゲス、キューバ出身とのことだが、
ラテン独特のリズム感と感性、力強いタッチ、ペダル遣いが絶妙でグイグイ惹きつけられる。
ジャスティン・コフリン、盲目のピアニスト、繊細な演奏を聴かせる。
心の純粋さが滲み出る。
エミリー・ベアーはまだ11歳。
日本のピアノ教育は演奏の正確さ、欧米では感情表現に重点が置かれると聞くが、
まさにエミリーは子供でありながら豊かな感性と創造性が伝わってくる。
それでも初々しさが何とも可愛らしい。
余談だが10時過ぎに子供を働かせて労働基準法とかに障りはないのか、
アメリカでは映画の撮影の折など子供の労働時間に法的な制限が加わるそうだが、
日本ではどうなのかなどとその日にご一緒した方と内輪の会話をする。

この日のピアノ、スタインウェイ、会場の大きさから小振りに見えてしまうが
おそらくDタイプ、休憩時間中も調律が入らないまま全員が弾く。
小曽根真のみ、YAMAHAが運び込まれる。
もちろん小曽根の要求には違いないはずだが、
小曽根はYAMAHAアーティストだったかなとふと考える。

ブラッシュ、「Xファクター」アメリカのオーディション番組にある「グループ部門」
そこに登場しそうな女性5人組。
出てきた瞬間、後ろの席の人が「先週温泉で観たのがあんな感じ。」などとのたまうが、
歌って踊り出したら、とんでもない。
クインシーがアメリカからわざわざ連れて来るだけの実力と迫力があった。
この中に一人いた日本の女性、彼女がメンバーの中で一番光っていた。

10時20分をまわった頃、ようやく御大達の登場となる。
最初のインストの二曲目"Killer Joe"
2009年のニューオリンズ、エッセンスフェスティバル、
スーパードームのラウンジでのエリック・べネイのライヴ、
観客を二班に分けてエリックはこのメロディーを歌わせた。
あの時にチャーチ化した雰囲気に圧倒されたこと、
この曲はアフリカ系アメリカ人の人達にとって、
馴染みの深い曲なんだなとバックグラウンドの違いなどを痛感してしまった、
そんなことを振り返りながら聴いていた。

クインシーのヒストリーを遡る映像が左右の画面に映し出される。
以前観たレイ・チャールズの伝記映画「レイ」の中で、
ある地方にツアーで行こうとするレイにクインシーが、
「あの辺りは差別が厳しいからやめた方が良い。」
とアドバイスするシーンがあったのをこの時に思い出す。
クインシー・ジョーンズの80年の人生、音楽活動の中には、
様々な差別との戦いもあったはずであることを忘れてはならない。

Pati Austinがステージ上に現れると、いきなり「愛のコリーダ」を歌い始めた。
楽しみにしていたこの曲、しかしアンコールかと思っていただけに
不意を襲われスタンディングし損なう。
続く"Say You Love Me"
パティー・オースティンが「私が若い頃に書いた初めての曲なのよ。」
との説明と共に歌い始めるとそこに登場したのは松田聖子だった。
初めて観る松田聖子、パティーと並んでも全く遜色ない。
互角にデュエットし、パティーを立て、観客にもアピールする。
長年エンターテイナーとしてやってきただけでなく、
海外でも通用するレベルを目指して努力してきたことがわかり、
すっかり見直してしまった。

ようやくジェームズ・イングラムが紹介され"Just Once"
8年前のブルーノートのライヴの時と較べると、
心なしか痩せて声も細くなったような気が。
パティー・オースティンとのデュエットで"Baby Come To Me"
この二人のデュエットを聴ける一期一会の機会、
今後、それぞれのライヴがあったとしてもデュエットはバックコーラスとになるはず。

Siedah Gared、個人的にはこの日、一番のパーフォーマンスだった。
サイーダ、生で観るのは初めてだったが、親しみがある可愛らしい雰囲気。
でもこの曲を歌えるのは彼女しかいないと思わせるだけの存在感がある。
もっとサイーダの歌を聴きたかった。

この後、インストを挟み、
最後はマイケル・ジャクソン・トリビュートのスニペットで客席を沸かせる。
アンコールはこの日の出演者全員での"We Are The World"

終了して国際フォーラムの外に出たのは11時15分頃。
盛り沢山だったが、貫いていたのは音楽のパワーの偉大さ。
私事だが事故のようなものに遭い怪我をしてしまい、
以来数か月ぶりのコンサートだっただけに、
ライヴミュージックを聴く恩恵に授かれること、
音楽の持つ力の素晴らしさに改めて感謝する特別な夕べとなった。

Folami

2013-08-01 09:24:39 | NILE RODGERS & the CHIC organization
画像はボルドー、Saint Emillion Jazz Festivalにてワインカーヴを訪れたフォラミ。

CHICのメンバー達はナイル・ロジャースと共にハードなヨーロッパツアーを行なっている。
各地で屋外のライヴ、大観衆の前での演奏となり、たいへんな盛り上がりだ。
地方自治体主催のイベントも多く、入場無料、あるいは前方には席があり、
後方は観覧自由といった形であったり。

メンバー達、それぞれが写真をアップしているが、
ワインで名高いボルドー、フランスの地方都市独特ののんびりしたリゾートっぽい雰囲気、
アイルランド、一見荒涼とした景色の中にある味わい、人々の暖かさ、
いろいろなものが画像を通して伝わってくる。

フランス、ボルドーからアイルランド、そこからイタリアへと着いた昨夜、
フォラミはこんなツイートをした。
「一日がかりの長い移動だった。無事にここまで私を運んでくれたドライヴァー、
パイロットに感謝。」

このツイートを昨日の朝見つけた時に、何だかジーンときてしまった。
フォラミ、きっと疲れているんだと思う。
それでも無事に到着して一日を終えられること、自分の移動に携わる仕事をしてくれた人、
感謝の気持ちでその日を締め括ろうとしているフォラミ。
思わず「そういうあなたが大好きよ!」とツイートすると早速お返事が来た。

「フォラミちゃん」、私達日本のファンは親しみを込めて、
シックのメンバーの中でも、彼女のことだけはなぜか「ちゃん」付けで呼ぶ。
東日本大震災の後でも当り前のように日本に来てくれて、
お礼を言うと「大丈夫よ。LAで育ったから地震なんて平気。」
と言ってのけ、被災地へと寄付までして帰って行ったフォラミ。

優しい心遣いや日々努力している姿がSNSから浮かび上がる。
11月のブルーノートでの再会が待ち切れない。