Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

エリックベネイの愛と人生-3 Milwaukee

2009-02-02 09:07:05 | エリックベネイの愛と人生
ミルウォーキー

エリック・ベネイの故郷、Milwaukee。
今もエリックの母や姉、兄が住んでいる。
昨年の初夏、この辺りは大きな洪水の被害が出た。
アメリカでミルウォーキーっていったいどういう存在だろう?
「何にもない所」という表現がよく使われる。

サンドラ・ブロックの映画「あなたの寝ている間に」の中で、
お父さんとどんな所かと楽しみにして遠くからミルウォーキーへ、
行ってみたら何もなかったとか、
イギリス映画の「ラブ・アクチュアリー」の中で、
イギリスに失望して、アメリカに憧れて旅立った青年、
着いた先はミルウォーキーだったとか、
何かとそんな例えに使われる。

Eric Benet、96年に始めてのアルバム"True To Myself"を発売した後、
初来日をし、インタビューで「ミルウォーキーってどんな所?」
と聞かれて、いとこのGeorge Nash Jr.と二人で、やはり「何にもない所なんだ。」
実際は、地ビールの産地、野球チームとかもあるらしい。

TEBFのメンバーCがMilwaukeeに住んでいて、
ご主人がエリックベネイとは10代の頃のバンド仲間で親しい。
彼女に「一度、ミルウォーキーに行ってみたい。」話したら、
「そんな事、人に言われたの初めてよ。
ほんとに何もない所だけど、しいて言えばちょっとは綺麗な場所もあるから、
もしあなたが来たら、案内するわ。」と言われた。

エリックベネイもよく自分の事を「ミルウォーキー男だから」と謙遜して言う。
つい先日のインタビューでも「Milwaukeeで育ったEric Benetが
どうしてこんな音楽業界へと進めたの?」と聞かれていた。
「教会のコーラス、ゴスペル、そして兄姉、父母の音楽好きの影響だよ。」と答えていたが。

そんなミルウォーキーの街角。
7/2に特設ステージが設けられ、Eric Benetは
9/9発売のCD"Love & Life"「愛すること、生きること。」
から、"You're The Only One""The Hunger""Love Patience & Time"を披露した。
かつてBenetで、ペアを組んでいた姉のLisaがバックボーカルで参加している。
リサはライブの前に練習する時間が取れずにとても心配だと話していたそうだ。
別の映像で、久々に歌う姉を気遣うエリックの様子がみられた。
お姉さんも昔一緒に歌っていた弟がどんなに心強く感じられた事だろう。

町の中で遊ぶ少年の映像に、子供時代のエリックを重ねた。
警察官をしていた亡くなった父や暖かい家族に囲まれて過ごした少年エリックベネイ。
初めてのドライブ、彼女と歩いた町並み、
初めてクラブで歌った時お客は10人程の酔っ払いだったそうだ。

ミルウォーキーは、エリック・ベネイにとっては何にもない所ではない。
溢れるほどの想いがつまったホームタウンだ。

エリック・ベネイのお母さんは、この日のために駆けつけたファンを心から労った。
「遠い所から息子のためにこんな所まで来てくれて本当にありがとう。
気をつけて帰ってね。あなた達の為に祈っているわ。」