Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

エリックべネイ、ヨーロッパツアー&インタビュー

2013-06-25 18:34:45 | エリック・ベネイ関連インタビュー
6/20のパリに始まり、6/22、23、24とロンドンでライヴを行ったエリックべネイ、
26日にはドイツでもコンサートがある。
画像や動画を通してフランスやイギリスのファンの熱気が伝わってくる。
インタビューもいくつか上がってきているが、その中で最も踏み込んだ内容、
過去と現在のエリックの心境を伝えていたMOBOのサイトの記事を訳してみた。

http://www.mobo.com/news-blogs/interview-eric-ben%C3%A9t

セカンドアルバム、"A Day in the Life"から頭角を現したエリックべネイ、
その時点で第一子であるインディアの母親を娘が2歳に満たない時期に亡くす
という悲劇を乗り越えていた。
その後、ハル・ベリーとの離婚によりマスコミの好奇の眼に晒されるという
新たな試練にみまわれる。
しかし数々の辛い出来事はエリックべネイをソウルミュージック界において
他に比類のない輝ける存在へと導いた。

ウィスコンシンに生まれ、現在40代であるエリックはプリンスの元妻である
マニュエラ・テストリーニと結婚し娘のルチアは17ヶ月となった。
自身のレーベル、ジョーダン・ハウス・レコードから6作目のアルバム"The One"
をリリースしたエリックべネイは今、ヨーロッパをツアー中だ。
エリックにニューアルバム、ライフスタイル、父親になった心境、
アーティストとして20年に渡るキャリアについてインタビューした。

前回のイギリス訪問は2011年でしたが、ロンドンのファンはどうでしょう?
「皆、素晴らしいよ。熱烈な歓迎を受けて感激している。」

ジャズカフェのライヴでは新曲だけでなく、今までのヒット曲も歌いますか?
「僕はステージに上がると夢中になるタイプだからね。
興奮と感動の中に必ず期待に応えるライヴにしてみせる。
昔からのヒット曲はその曲のおかげで今のファンがいるわけだし、
ライヴには欠かせないものだと思っているよ。」

6枚目のアルバムを出しましたね?
「僕の立ち上げたレーベル、Jordan House Recordからの最初の一枚であるということ、
初めて何の制約もなく好きなように制作できたことからタイトルを"The One"と名付けた。
その喜びの気持ちは聴く人にも伝わっていくはずだ。
シンガーとしてソングライターとして
更に円熟した作品をリリースすることができたと思っている。」

アルバムにおいてすべての曲は自作か共作ですが、
今は自分で曲を作らないアーティストも多い中、あえて曲作りにかかわる意味は?
「すべてのアーティストが自作の曲に拘るべきとは断言できないけれど、
自分に関してはほんとうのR&B、本来のあるべき曲はヒットチャートには載らなくても、
理解してくれるファンが必ずいてくれるはずだから、心と魂のこもった曲であってこそ、
深いものを伝えられると思っている。」

業界において20年近いキャリアになりますが、
その間に後悔するようなできごともありましたか?
「う~ん、どうだろう?
人は後悔することはないと言いがちだけれど、人間なんだから、
後悔することもあって当然だと思う。
自分や愛する人のためにしたことが結果が伴えば、満足できるけれど、
悪い結果に繋がれば、落ち込んだり、人を傷つけたりすれば、
最悪の状況になる。
それでもそこから学び、人の心の痛みが分かる人間へと成長することができれば、
決して無駄なことにはならない。
だから僕の答えは『後悔するようなことはない』だな。」

では反対に今までのキャリアの中で最高の瞬間とは?
「スティービー・ワンダーのラジオ局に招かれ彼にインタビューされ、
彼と一緒に歌ったこと。
オバマ大統領から依頼されてホワイトハウスのプライベートパーティーで、
彼と彼の家族のために歌ったこと。
どちらも夢のようなできごとだった。
子供のように無邪気に楽しんだよ。」

20年を経て再び父親になるのは、どんな気持ち?
「最初にインディアの父親になった時も、20年後に大人になり余裕もできて
ルチアの父親になった今も同じように新鮮な気持ちでいる。」

結婚と子供の誕生というできごとは音楽的にはどのような影響がありましたか?
「ソングライターとして僕はいつも自分の実人生を曲に反映させてきた。
人生において続いた喜びが曲の厚みとなり新しいアルバムに幸せな気持ちが、
表現できたはずだ。」

最近、2chainzと"News for You"のコラボレートをしましたが?
「初めての相手と新しいことに挑戦するのはいつも大歓迎だ。
ソウルトレインアワードで2chainzと出会い、僕のファンだと知り、
一緒に何かやってみたいと思った。
残念なことにスタジオで共に作る時間的余裕はなく、
僕とパートナーで曲を書き加え、2chainzには自分のパートをレコーディングしてもらい、
それをミックスした。」

今後の予定は?
「僕のレーベルにスカウトしたアーティストのために働くよ。
既に何人かと契約していて、スタジオでレコーディングを始めるつもりだ。
もちろん僕の次回のアルバムにも取り掛かるよ。
そして家族にとっての父親としての役割も果たすつもりだ。」

パリのライヴでのエリック
今回はコンサートホールではなくライヴハウスでのパーフォーマンス


6/20のライヴの後、フランスの22日の祝日「音楽の日」を街角で楽しむエリック


ロンドンでインタビューを受けるエリック


お馴染みロンドン、ジャズカフェにて観客からの声援に応えるエリック

エリック・べネイ オン ステージ

2013-06-19 09:58:16 | エリック・ベネイライブ(日本以外)
画像は先週のセント・ルイスでのライブ、
「トム・ジョーンズが乗り移っちゃったよ。」とキャプションを付けて、
エリックべネイは自身のフェイスブックにアップロードしている。

こちらはキャピタルジャズフェスティヴァルの画像。
「ショウが白熱する瞬間」とあるが、
エリックの周りのスモークがまるで白い羽のようだ。
エリックがエンジェルのようにみえる画像。


そしてこちらもキャピタル・ジャズの画像。
「皆、キャプションを付けて!」とエリックべネイ。
"Georgy Porgy"と書く人もいれば、
「エリックが私の大好きな"Femininity"を歌っている瞬間。」
「Hello Baby How You Been, Nice To See Your Face Again..."When You Think Of Me"」
"Swing Low Sweet Harriett"
"I Never Knew Such A Day Could Come"←これは"Spend My Life With You"ですね。
"Sometimes I Cry"
"Why You Follow Me"
とファンの人々が次々と書き込みをしています。



私はこの写真を拡大してみて、想いを込めて歌ってはいるけれど、
声を張り上げてではなく、悲しげな表情でもなく、
しかしながらカジュアルな雰囲気でもないところから、
"I'm known to have a heart that love couldn't find I used to..."
と書き込みました。

そう"Never Want To Live Without You"
エリックべネイの"Lost In Time"からのシングルヒットでありながら、
日本のライヴではまだ一度も歌っていない曲です。
日本で歌って欲しいという願望から私の目にこの画像、
"Never Wanna Live w/o U"を歌っているように映ったのかもしれませんが。

父の日のエリック・べネイ

2013-06-17 10:54:24 | エリックベネイの日々&KyteVideo
父の日にちなんでアメリカでは今朝から自分とお父さんとの
子供時代の写真をアップしている人が多い。

そしてエリックべネイの娘のインディアもこの画像を。
「Happy Father's Day!
パパ大好き!
いつもどんな時も私のことを思ってくれてありがとう。」

エリックも早速インディアの写真をシェアし、
「21年前に父親になって初めての『父の日』の写真。
神から授かった素晴らしい贈り物のおかげで、
今までもそしてこれからもがんばることができる。」

今は別の家庭を持ち、インディアと離れて暮らすエリック。
それでもずっと二人で過ごしてきたインディアを思う気持ちは、
いつまでも変わることはない。

サンディエゴのエリックべネイ

2013-06-16 09:45:40 | エリックベネイの日々&KyteVideo
エリック・べネイは姉ジェニファーの娘グレース、彼女の高校の卒業式に出席し、
共に祝うために娘のインディアを伴ってサンディエゴに滞在した。

ミルウォーキーに住む一番上の姉で20代前半では二人で組んで歌っていたリサ、
彼女ともエリックは仲が良いが、ジェニファーとも親しく行き来している。

一昨年、ジェニファーの息子が司法試験に受かったお祝いの席の映像もあるが、
エリックべネイは姉やその夫、甥や姪や彼らの友人達、娘のインディアも一緒に
賑やかに食卓を囲んでいた。

姪の高校の卒業式にまで出席するとは、エリックはほんとうに家族を大切にしている。
上の姉リサが長女らしいしっかり者であるなら、末の姉のジェニファーはおっとりしていて、
歯科医をしているご主人も穏やかな人柄、エリックもこの家族といると寛げるのだろう。

卒業式というおめでたい雰囲気と共にサンディエゴの日差しが伝わってくる画像。
梅雨の東京からは羨ましい限りだ。

左からエリック、姪のグレース、娘のインディア、一人おいてジェニファー夫妻。

アメリカンダンスアイドル シーズン8

2013-06-12 10:12:43 | アメリカンダンスアイドル
シーズン3から観てきた「アメリカンダンスアイドル」略してアメダン、
アメリカ本国でのタイトルは"So You Think You Can Dance"略してSYTYCD、
フォックスチャンネルで新シーズンの放映を楽しみに待っていたら、
何とシーズン7がDlifeチャンネルで知らない内に始まって終わっていた。
見逃してしまったことを残念に思っていたところ、
5/17から同チャンネルでシーズン8が始まる。

「アメリカンアイドル」ファンの人に「アメダンってどんな感じ?」
と良く聞かれるが、アメアイよりも更にディープとでも言うか、人間臭さがある。
アメアイでの優勝者がシングルを出し、アーティストとしてデビューできるのに対し、
こちらは優勝してもファイナルコンテスタントとしてのツアー後は、
バックダンサーを続けるか、その後は振付師やダンス教師になるか。
ダンサーとして輝ける期間がはかないだけにその一瞬にかける人々のドラマに魅了される。
出場者や審査員が逆境をばねに立ち上がってきたということを披歴する場面、
語らずともそれが察せられる場面に遭遇した時は涙を誘われる。

二人でペア、あるいは数人で組んで踊ることから、自分本位なやり方ではなく、
相手に対しての配慮、そして振付師の意図を読み取るセンスがなければ勝ち残っていけない。
ヒップホップしかできなかった人にもワルツやタンゴが要求される。
反対にバレーダンサーがクランプ(怒りを表わすヒップホップ系)に挑戦したりすることになる。
今まで知らなかった様々なダンスを番組を通して知ることも魅力だ。

既に始まった地方予選、久々に見る審査員達の姿が懐かしい。
全員が踊れる人、元々はダンサー、今もダンスコーチだったり振付師だったりなので、
真剣にダンスを見守り、一緒に喜び涙したりでコンテスタントに自分を重ね、
反対にいい加減な人には歯に衣着せぬコメントをする。

映画「ヘアスプレイ」の監督で振付師のアダム・シャンクマン、
振付師で「コーラスライン」の再演のドキュメンタリー映画では、
応募するダンサーとして登場していたタイス、
一見悪そうだが、苦労を重ねて来てそれゆえの優しさもあるリル・C、
温かい目を候補者達に注ぎながらも気持ちは熱いメアリー・マーフィー、
アメアイとこの番組のプロデューサーも務めるナイジェル・リスゴー。
その他にもお馴染みのメンバーが登場する度に嬉しくなる。

アメアイの審査員達との違いは世間体を気にしないというか、
一般の人気に関係ないところで勝負している人達なので、
自分を作らずに率直に感想を語る。
また挑戦するダンサーたちも番組を通して本音をさらけ出し、
自分の殻を破って行かないと勝ち残れない。
ダンスの世界が音楽以上に上下関係が厳しいことも覗える。
この世界ではダンサーに対しての振付師の存在は圧倒的だ。

才能はあっても傲慢さが前面に出てしまう振付師、
ダンサーは道具に過ぎず自分の芸術性のみを追求する振付師もいれば、
ダンサーの身になって考え良さを引き出し、勝利へと導こうとする人もいる。

来週からトップ20へと番組は進んでいく。
私にとって忘れられないのはシーズン3、準優勝のダニーだが、
今シーズンも素晴らしいダンサーとの出会いを期待している。

永遠のキャロル・キング

2013-06-10 11:16:37 | その他のライブ
5/23にホワイトハウスにてオバマ大統領夫妻はキャロル・キングの
ガーシュウィン賞受賞を称え、その様子は5/28にテレビで放映された。
キャロル・キングの代表作"Natural Woman"をエミリー・サンデーが歌い、
キャロルも"I Believe in Loving You"を初めてライヴで歌った。
かつてハル・デビッドと1999年に作成したこの曲、
昨年にハルが亡くなったこともあり追悼の意を込めて今回この曲を選んだと。

キャロル・キング、現在71歳だろうか。
私は中学生の時からキャロルの大ファンだった。
当時高かったレコード、お茶の水のディスクユニオンで海賊盤を買い、
擦り切れるほど聴き込んだ。

2007年の来日、埼玉アリーナにて初めて生のキャロルの歌声を聴いた時の感動は
言葉に言い尽くせない。
それは不思議なコンサートでファギー、キャロル・キング、メアリー・J・ブライジ、
が順番に歌い、それぞれのファン層も多様だったが、
最後は三人での"Natural Woman"のパーフォーマンスとなり、
これはお互いに相手をリストペクトする気持ちが溢れ圧巻だった。

その後、キャロル・キングの伝記的な映画も観たが、
初期の頃のキャロルは自分の曲をソロで歌ってもヒットしないことから、
書くこととプロデュースに専念し、
そこから多くのアフリカ系アメリカ人アーティストの楽曲が生まれたことを知る。

音楽好きの人達と話していて自分の音楽の原点は誰かという話になった時、
その場で即答できなかったが、その後よくよく考えてみて、
キャロル・キングだったと気づいた。
自分の中で知らない内にキャロルの曲からR&Bの流れへと繋がっていたのだろう。

それだけにエリック・べネイが2011年の来日で自分の曲以外の曲として、
"You've Got A Friend"を選んで歌ってくれたことはほんとうに嬉しかった。

ホワイトハウスのホール、オバマ大統領夫妻が正面で見守る中、
キャロル・キングは自分の波乱万丈の人生を振り返るかのように、
"I Believe in Loving You"を感慨深げに歌っている。

Carole King: Library of Congress Gershwin Prize | Carole King: I Believe in Loving You | PBS

フランスのファーストレディ

2013-06-09 10:13:22 | 私の日々
授業が終わって教室から出てくると外の様子が物々しい。
そこかしこに黒服の男性、女性も立っている。

校内のカフェで働く女性に「なに?」と聞くと困った表情。
フロントで聞くと「要人が到着するので。」と言葉を濁す。
今までファニー・アルダンやメルビル・プポー、
フランス大使や仏外務大臣の来日の時はオープンに話してくれたスタッフが口を閉ざす。

顔見知りの教師と会ったので「何が始まるの?」と尋ねると、
「オランド大統領の奥さんが来るんだよ。
("femme"という言葉を彼は使った。これは妻だけでなく女性一般の意もあり)
最初は授業参観もあるって聞いてたんで、自分の授業にあたるかと思ったりで。
結局、学長に会ってその後は東北の支援をしている担当者とかとのランチに決まった。
もうすぐ来るから見てれば?
明日も二人で来るからそのために休校になるレッスンもあるんだ。
明日は大統領のスピーチと日本の若者達とのディスカッションがある。」

外に出て校舎とブックストアの間にあるパティオのベンチに座る。
SPらしき人たちに話しかける人もいて、校内とは違い案外気軽に質問に応じている。
「フラッシュをたかなければ写真も大丈夫ですよ。
コースとしては正面から入り、裏口から出てブラッセリーへ行き、
お食事をされて、ここから出てこられます。」

まもなくインカムを付けていた人が「飯田橋を通過されました。」
と周囲に告げ、SP達、迎える人たちも準備態勢に入る。

白バイがまず二台、それに続くパトカーが一台。
その後に黒い大き目の車が到着した。
車種不明、近くにいた人が「菊の紋章が入っている。皇室の車よ。」
と教えてくれる。

10人位の人に囲まれて登場したヴァレリー・トリエルヴェレール(Valérie Trierweiler)
スタイルが良くて綺麗な人だ。
私の左手の駐車スペースに停まった車からさっと出て、
正面の入口から入っていく。
目の前を通ったのは一瞬の出来事で携帯のカメラを構えて覗き込んでいたばかりに、
実際の本人の姿や周りの雰囲気を感じ取り損なった。

その後、裏口からブラッセリーへと向かう時にもう一度前を通っていく。
フランス語で掛け声を掛けた男性がいて、ヴァレリーは微笑み返す。
ブラッセリーではオープンエアの席の端でランチミーティング。
普通に一般客の間に交じって食事している様子が見える。
和やかな雰囲気と共にそのオープンさ加減に驚く。

そのまま撮った写真をフェイスブックにアップすると、
早速フランス人の友人二人からコメントが付いた。
二人共「大統領のパートナー」「ファーストレディー」という表現をしていた。
大統領の経歴を読むと前のパートナーの女性とは事実婚、
今回のヴァレリーとは民事連帯契約とある。

事実婚と民事連帯契約との違いとは何か、気になって調べてみた。
民事連帯契約(PACS)が成立したのは1999年。
最初はゲイのカップルの権利を認めるためだったこの制度が今では異性間のカップルにも浸透。
結婚、離婚の手続きがややこしいフランスでこのあり方を選択する人が多いとある。
要するに前のパートナーの時はこの制度がなかったゆえに「事実婚」
今回のヴァレリーに関してはこの「民事連帯契約」の成立後なのでこちら、
というわけのようだ。

日本で国賓として迎えるにあたって婚姻上の妻でない女性をどう扱うのかが協議されたそうだ。
他国を訪問した時にファーストレディーとして扱った例を基にそれに準じたとある。

ところでヴァレリーのフランスでの評判はどうなのだろうか。
もし人気があれば私の写真にコメントをくれた二人、
親しみを込めて「ヴァレリー」と呼んだのでは?
何となくフランス人の女性には好かれてないのかなと。

後から良く写真を見ると細くてかなり高めのヒール、
黒で白の襟付きのスーツ、これはシャネルだろうか。
やはり時の人、特有の華やいだオーラがある。
フランスの友人たちも生で見たことのないファーストレディーを
たまたま間近に見ることができてちょっと得した気分だった。

今年のDavid Foster and Friendsは?

2013-06-08 09:02:29 | エリック・ベネイライブ(日本以外)
14 Chocolate Legs - Eric Benet.wmv


中々、来日が決まらないエリックべネイ。
一方、コンスタントにここのところ来日しているデビッド・フォスター。

2008年のDavid Foster & Friendsの映像。
客席からデビッドに呼ばれたエリックは、まだ発売前だったアルバム"Love & Life"
の中の曲、"Chocolate Legs"を歌う。

デビッドは後ろで指揮をしながら観客たちに"Rap your chocolate legs around me"
と歌わせ、客席の人々も自然に唱和している。

この時のことを後のインタビューでエリックは、
「白人のセレブが前席を陣取っていて、ジョッシュ・グローバンがお目当ての彼ら。
その前で"Choco Leg"なんて歌って大丈夫なのかと思ったら、
皆が一緒にコーラスしてくれてねぇ。」と嬉しそうに語っていた。

自分のプロデュースしたエリックの曲、"The Last Time"とかではなく、
エリックべネイのこれから発売するCDの一押しの曲を歌わせてくれたデビッド。
やはり大物のすることは違う。

エリックべネイ、嬉しいけれど緊張もしただろうなと思いつつ、
この映像を久々に観返してみた。

デビッド・フォスターとエリック・べネイ、
エリックの妻であるマニュエラがカナダ出身のことから親交が始まり、
マイアミでデビッドの自家用機に乗せてもらったりしている映像もある。
3rdアルバム"Hurricane"の"The Last Time"では、デビッドの娘エイミー、
彼女も作詞に参加している。
当時、不遇だったエリックに手を差し伸べてくれた。

さてエリックべネイ、単体での来日が難しいのなら、
次回のデビッドフォスター&フレンズでデビッドと一緒の来日、
そんなのがあっても良いじゃないか、と私は妄想に走る。
オーケストラをバックに大きな会場で歌うエリックべネイも観てみたい。
そしてもちろんデビッドとの掛け合いも。

「次の目標は新人を育てること」とエリックべネイ

2013-06-06 10:41:13 | エリックベネイの日々&KyteVideo
メンフィスを訪れ、イベントに参加しライヴも開催、
テレビ番組にも出演と精力的に活動したエリック・べネイ。

自分のレーベルからの初めてのアルバムとして"The One"をリリースし、
そこからのニューシングルとして"News For You"も発表した、
初めての自分のレーベルからのCDとして今までにないアーティストとしての多様性、
分野に捉われることなくいろいろな音楽を創造することができたと話している。

そして自分のレーベル、ジョーダンハウスレコードの次の段階として、
才能ある新人を発掘し契約、育成することを考えている、
新たな挑戦へと向けて意欲満々であると語った。

http://www.wmctv.com/story/22481991/eric-benet-searches-for-mid-south-talent

キャンディスと振り返るアメリカンアイドル12

2013-06-05 10:47:27 | アメリカンアイドル
TVラインHQ、Michael SlejakによるCandiceのインタビュー映像2本と
かつてシーズン6で実力がありながらトップ3に漏れたメリンダ・ドリトルと振り返る
今回のアメリカンアイドルシーズン12のエピソード1本が掲載されている。
その中の要旨をまとめてみた。

http://tvline.com/2013/06/01/candice-glover-american-idol-idology-exit-interview/

残酷で予想外だったシーズン11のラスヴェガスでのキャンディスの脱落、
その後、サウスカロライナ、セントヘレナ島に戻ってから、
キャンディスはカントリー、フォーク、ブルース、
テイラー・スウィフトの曲などを聴き、
オールラウンドなアーティストになることを目指した。
その過程において、自信を回復し、
「業界向きではない」「売れるとは思えない」という審査員からの厳しい指摘、
ネット上に寄せられた視聴者からのコメントと真剣に向き合い、
シーズン12へと挑戦する気持ちへと切り替えた。

トップ7の段階で審査員、メンターのジミーがそれぞれの考えるトップ3を発表した時、
マライアしかキャンディスをトップ3として予想していなかったこと、
ランディーから「チャーチガール」と言われたこと、
それぞれについての本音を語ってくれた。

シーズン11でジェシカとディアンドレと三人でラスヴェガスのグループ予選で歌った時、
自分は自信があった。
それなのに脱落したこと、寄せられたコメントなどから自分は「フロントランナー」
に向いてないのでは(バックボーカル向きでリードボーカルに相応しくないのでは)
と考えたりもした。

シーズン12、グループ予選では以前の経験をもとに納得するパーフォーマンスができた。
"Natural Woman"、この曲はブラックガールがここぞという時にピッタリな曲だと思った。
いろいろな人が歌っていてどの人のヴァージョンにしようかと思案した。
結果的には自分らしく歌えたと思う。
"I Who Have Nothing"ではスタンドマイクではなくハンドマイクで歌うことに決める。
ビートルズの特集では"Come Together"、最初はクールな曲だと思い、
気軽に決めてしまったが歌詞が意味不明で練習する段階で戸惑った。
それでもリラックスして良い雰囲気で本番では歌えた。

トップ7ではラザロに足を踏んづけられて痛くてたまらなかった。
スタイリストがアンバーにしてるように自分のことも毎回ヘアスタイルを変えたり、
放送回ごとに違ったイメージを作り上げようとしたが、
「私はこのままでいい。」と自分を貫いた。

マイクを持って歌いながら登場し、中央にあるスタンドにマイクを置き、
そこで歌うというシナリオだった時に、ステージ中央に歌いながら歩み寄ったら、
サックス奏者が中央で演奏していてスタンドはどけられてしまっていた。
そのまま、中央から引き返して歩きながら歌い続けたが、カメラがそれを追ってくれて、
むしろ効果的な演出になった。

トップ2で"I Who Have Nothing"をもう一度歌うことにした時、
前の時と同じように歌うわけにはいかないと思った。
自分の目の前には審査員だけでなく、テレビの前での観客たちがいる。
その人たちの期待に応えなければいけない。
そこで冒頭の部分をアカペラで歌うことにした。
最初がアカペラなのはとても緊張したけれど。

優勝者に与えられるその人のために作られリリースされる曲、
"I Am Beautiful"
「好きな彼には分ってもらえなくても私は美しい」という歌詞、
共感できるというメッセージをたくさんもらうが、
歌詞を書いたのは自分じゃなくて、ちょっと照れくさい気がする。
でもありがたいと思っている。

グランドフィナーレでのジェニファー・ハドソンとのデュエット、
ジェニファーは忙しいからリハーサルの時間が余り取れない、
自分のパートをしっかり一人で練習するようにと言われた。
しかし一緒に歌った時に素晴らしいケミストリーが生まれ、
そしてジェニファーは気さくでとても感じの良い人だった。

(ここで番組側からキャンディスにお花のプレゼント。
パープル系の小花をまとめたブーケに「私の今日の服とぴったりだわ。
ほんとうにありがとう。」と喜ぶキャンディスがすごく可愛い。)

もう一本のメリンダと振り返る今回のシーズン。
最高の瞬間と「?」の瞬間について語られていて私が感じたのと重なる部分も多々あり、
興味深かった。

「マライアがなぜ口パクにしたのか、理由がわからない。
女優やモデルではなく偉大なるディーヴァが演出を歌よりも優先するなんて。
口パクであっても音声と口を合わせればまだ良かったのに全くチグハグだった。」
「アダムがアンジーとのデュエットでアンジーの引き立て役に徹し、
アンジーの良さを引き出しているのが素晴らしかった。」
「ラザロがキャンディスにとって最高の瞬間である優勝発表の場で、
ずっとガムを口を開けて噛み続けたのは許せない。」等々。

まだまだ本当のアメリカンアイドルの裏話はありそうだが、
公表できるのはこのくらいかと。
キャンディスのインタビュー、ますます彼女のことが好きになる謙虚さ、
可愛らしさが出ていた。
特に普段話す声が静かで穏やか。
その中に秘められた闘志やプロ意識、
人知れず重ねた苦労があるかと思うと感慨深い。

愛しのインディア

2013-06-03 11:50:31 | エリックベネイの愛と人生
エリック・べネイのファンなら、多くの人がその存在と名前を知る娘のインディア、
India Benet Jordan。
生まれた時からエリックとは離れて母親のタミーと暮らしていた。
インディアが2歳にも達しない時期に、タミーは交通事故で亡くなった。
タミーが自分の家族とは絶縁状態であったこともあり、
このままだとインディアは施設送りになってしまうという現実が
いきなりエリックべネイに突き付けられた。

数少ないインディアとタミーの写真の一枚


その時、エリックはレーベルを解雇され最愛の父も癌で失い、、
UPS、宅配便の会社で配達員ではなく、荷物の種分けをしながら、
夜はスタジオエンジニアの仕事をしていて、自分が生活していくのがやっとだった。
幸い近くに住む母や姉(中でもリサ)もいて、
家族で協力し合ってインディアを育てよう、という結論に達した。

今も親しく行き来するインディアとエリックの母、姉リサとジェニファー


それまでクリスマスや特別な時に父親としてインディアに会うことはあっても、
一緒に住んだことはなかったエリック。

タミーとエリック、インディア、唯一のクリスマスの家族写真。


初めてインディアと暮らすようになって、最初はエリックもどう接したらよいか戸惑ったようだ。
もちろん一緒に遊んだり、本を読んであげたりもしたが、
自分の一日のできごとなどもインディアに率直に話して聞かせた。


ハル・ベリーとエリックが結婚した時、インディアは母親ができたと喜んだ。
ハリーも教育熱心でインディアをLAの有名私立校に転校させる。
その後、エリックとハリーがうまく行かなくなった時、
インディアはそれが認識できずにハリーと連絡を取ったりしていた。
ハリーはそのことを逆手にとって「エリックの娘でさえ私の方を信頼している。」
と自分を正当化するネタにした。

エリックとインディアはこの問題で深く話し合ったそうだ。
インディアは最初は怒りや涙もあったが、最終的には父の気持ちを理解して受け入れた。

高校生の頃のインディアは何度か自作の曲を自分で演奏した映像を投稿したり、
ソングライターになる夢、アメリカンアイドルにも出てみたいなんて言っていた。
その都度エリックは「まず学業が優先。」と諭す。
「この業界は厳しい。成功するのは難しい。だからまずはしっかり勉強すること。」と。
今は南カリフォルニア大学で学びながら、ブティックでアルバイトもし、
モデルの仕事もいくつかこなしているようだ。

ヘアマガジンの表紙を飾るインディア


今回のアルバム"The One"の中の"Muzik"ではエリックとデュエットもしたインディア。
毎回、「日本に来ないの?」と尋ねると本人は行きたい気持ちが充分だけど、
学校を休ませることはエリックが認めず、中々叶わない。
というよりも娘と一緒のツアーだとエリックはやり難いのかなと思っている。

最近になって母親の昔の写真をみつけたり、母の友人に会って話を聞いたりしているインディア。
子供の頃のおぼろげな記憶から実際の母親の姿をもっと知りたくて、
そしてそれはインディアにとっての大切なアイデンティティー、
自分探しをしているのかもしれない。

初夏の庭をバックに微笑む最近のインディア、まぶしいばかりの笑顔が輝いている。

Eric Benet in Memphis

2013-06-02 12:50:59 | エリック・ベネイライブ(日本以外)
週末のライヴのためにメンフィスを訪れたエリックべネイ。
ローカルなニュースショウに招かれ番組に出演している。
アーティストとしてリスペクトされている雰囲気が感じられる良いインタビューだった。
http://wreg.com/2013/05/31/meet-singer-eric-benet-from-this-weekends-sisterhood-showcase/

今日はスタジオにグラミー・ノミネートアーティストのエリックべネイが来ている。
ニュースを一時中断して彼を紹介しましょう。

新しいアルバムの"One"というタイトルの由来は?
「長年の夢だった自分のレーベルを持つということが実現し、
その第一作ということで"The One"と名付けた。
お蔭で売れ行きは好調だ、皆、ありがとう(テレビの画面に向かって)
今、僕のレーベル、ジョーダンハウスレコードでは、
新しいアーティストを売り出すことも考えている。
これもまたワクワクするチャレンジだね。」

"The One"の中にある曲"Harriett Jones"、このハリエットって誰?
この曲はどういうエピソードから生まれたの?
「ソングライティングをする時には、僕はまずメロディーを考える。
ピアノを使ってみたりもする。
その後、この曲の歌詞を考えている時に行き詰まってきて、
その時に古い黒人霊歌の歌詞が浮かんできたんだ。
そして、それがピッタリとフィットした。」

あなたの波乱万丈な人生、それを曲にしていると思うけれど、
ソングライターは皆、そうなの?
「それはその人の作る曲のジャンルにもよると思うけれど、
僕はどんなプロセスでも学んだことは人生のレッスンだと思い、
それを曲に生かしているよ。
よりよい人間になりたい、常にチャレンジャーでありたい、
そういう気持ちで曲作りに臨んでいる。」

作る時に聴く人の受け止め方も考える?
「自分に正直に心の底から沸きあがった曲は、
その真実が聴く人の心を打つと思う。
リスナーは歌詞を聴いて「こんなのあり得ない」とか、
「この気持ち、すごくわかる。」とか判断するからね。」

ステージでは女性に大人気で羨ましいけれど、
ライヴで歌うってどういう感じ?
「それはね、もう最高の一時だよ。
言語を越えて観客と分かり合える瞬間を共有する、
お互いにエネルギーを与え合うことができる、全く素晴らしい時間だ。
でもニュースキャスターの仕事もそういうことがあるでしょう?」

自分ももっとそういう気持ちで仕事をしましょう(笑)
プライベートではどんな感じですか?
「妻のマニュエラ、17ケ月の娘のルチアと充実した日々を過ごしているよ。
マニュエラはイタリアとエジプトの血が入り、スペイン語も話すから、
ルチアは4か国語を既に話すようになっている。」

ではメンフィスの皆さん、週末のエリックのステージ、お見逃しなく!

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ところで日本の皆様にも朗報があります。
エリックべネイのニューアルバム、日本先行発売が発表された。
リリース予定日は8/21、内容は70年代後半から90年代のヒット曲のカヴァー。
アース・ウィンド&ファイヤー、クリストファー・クロス、TOTOの曲が収録される予定。
http://www.hmv.co.jp/en/artist_Eric-Benet_000000000078121/item_%E6%9C%AA%E5%AE%9A-Ltd_5448569