Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

サウンドハウンド

2010-04-30 09:24:09 | 私の日々
昨夜はますます喉が痛くなってきて、花粉症になってから風邪なのか花粉のせいなのか、
区別がつかない微妙な時もあったが、これはあきらかに風邪、
温かいものでも食べて早めに休もうと思っていた。

いつもはよく喋る私もさすがに話す元気もない。
Foxクライムでは「デクスター」の新シーズンが始まったので、
それを静かに観ていた。

すると、パソコンに向かっていた夫が「これは凄い!」と騒ぎ始めた。
"SoundHound"、iPhoneに¥600で購入して、
それをパソコンで流していたLedisiの曲に向かってかざしただけで、
曲名とCDジャケット、そしてそのYoutube動画まで出てくると言う。

例えばカフェ、あるいはバー、そしてラジオでもいい、流れている曲がとても気に入って、
「この題名は?歌っているアーティストは?」と思った時、このソフトさえあれば、
タイトルもアーティストも写真まで出てくるというわけだ。

今まで何十年もの間、お気に入りの曲のタイトルも歌手もわからず、
ずっと「この曲は何なんだろう?」と探し続けることがあった。
ソウルバーやCDショップなら、「この曲は何?」と聞けるが
スーパーやデパートで流れている曲をお店の人に聞いてもわからないだろう。

私はかつてCDショップのスタッフを前に下手な歌を聴かせて、
その曲を探して欲しいとまでやったことがある。
この装置さえあれば今までの苦労がなくなるのだ。
もっともやっとの思いでずっと好きだった曲のタイトルと歌手を知りあてた時、
その嬉しさも格別だけど。

自分が歌っても出てくると言うので、私はまずEric Benet"Georgy Porgy"を歌ってみた。
「不明」と出てしまう。
エリックの歌はやはり難しい、いや私が音痴なのか。
音程の取り易い曲から行こうと思い、カーペンターズの"Rainy Days & Mondays"
お~、ちゃんとタイトルも歌手名も私の歌でも出てきた。
気を取り直して、エリックべネイ"You're The Only One"
またしても「不明」
やはり私の歌に問題があるのかと真剣になり、声を張り上げて、
キャロル・キングの"So Far Away"
よし、よし、ちゃんと出てきます。"It's Too Late"もOK。
似たような曲シリーズでカーリー・サイモンの"You're So Vain"
これもちゃんとヒット。

ちょっといい気分になって自信が出てきたので、
マーヴィン・ゲイ&タミ―で"Ain't No Mountain High Enough"
残念ながら「判別不能」

いちおうエリック・べネイ研究家とこのブログで名乗っているのに、
エリックの歌を歌ってsoundHoundで判別してもらえないんではまずいじゃないか、
ということになり、エリックの歌を二人で交互にこのソフトに向かって連呼した。
"Chocolate Leg""Spanish Fly""If You Want Me Stay""Spend My Life"
何をやっても出てこない。
さびの部分だけだけだからいけないんじゃないかとか、最初から歌詞を入れないと、
などと歌詞カードまで出してきて歌ったが「不明」

とうとう「エリックの歌が入っていないんじゃないか?」ということになり、
エリックの曲の中でも余りメジャーでない曲、1stアルバムから"Chains"を流してみる。
ちゃんと、Eric Benet"Chains"ってタイトルもCDのジャケットも出るじゃないの!

やっぱりエリックの歌は難しい。
私もまだまだ研究が足りなかった。
これからもエリックべネイ道をしっかりと練磨、精進させていただきます。

こんなことを昨夜、やっていたので、喉は更に腫れてきて、
今朝起きたら、完璧におっさん声になっていた。
昨年末、21日間で19ショウをこなして一晩20曲以上を歌ったエリックってすごいなぁ。

soundHound、曲名、アーティスト名、歌詞もそしてyoutubeがあれば動画も出てきますよ。
http://itunes.apple.com/jp/app/id284972998?mt=8

Eric Benet & Nile Rodgers -Let's Dance

2010-04-29 09:02:18 | NILE RODGERS & the CHIC organization
"Let's Dance"この曲が流行ったのは、約28年前。
デビッド・ボーイが気だるそうな雰囲気で歌っていた。
南の島の島中の若者が集まるディスコ。
そこでこの曲が掛かっていたことを覚えている。
ヒルトンホテルの地下から外に出ると夜の風が涼しかった。
あのディスコ、今でもあるのかな?

2008年4/28、ナイル・ロジャースの"We Are Family Foundation"で、
エリック・ベネイは、デビッド・ボウイの"Let's Dance"を歌った。
"We Are Family"にもコーラスで参加している。
このイベントは9・11のアメリカ同時多発テロの後、ナイルロジャースが、
人種、国境を越えた融和を目標として始めたチャリティーイベント。
アフリカ、ニカラグアなどの発展途上国、
また難病や、ハンディキャップのある人々への援助、
世界の子供達を集めてのサミットや、
セレブが出展するオークションなどを毎年、行っている。
このyoutubeのサイトから寄付もできる。

この映像の中でナイル・ロジャースは"Let's Dance"が発売されたのは
25年前の先週の火曜日だった事(このイベントが行われた2008年4/28から)
この曲を演奏するのは、この日が今までで3回目、
最初は25年前にデビッド・ボウイとレコーディングした時、
2回目は12年前の日本公演の時にバーナード・エドワーズとスラッシュ、
(その翌日の4/18にパートナーのバーナードは亡くなった)
そして今日はエリック・ベネイとスラッシュと歌う、と言っている。

いくら何でも3回目という事はないだろうと思い、
ナイル・ロジャースの2008年までの来日のセットリストを調べてみたが、
確かに"Let's Dance"の曲目は含まれていなかった。

「この曲は大好きなんだ。今晩は最高のBro、エリック・ベネイと歌う。」
とナイル・ロジャースは前置きをした。
ナイルにとって日本で亡くなったパートナー、バーナードとの思い出が詰まった曲。

カルトヒーローだったデビット・ボウイがナイル・ロジャースのプロデュースにより、
ロッカーぽく、しかも淡々と歌上げた'83のヒットソングを、
エリック・ベネイはソウルフルなテイストにした。

さて明後日はナイル・ロジャースのライブ。
今まで、何度も来日があったが、行く機会を逸していた。
毎回、盛り上がって評判は上々のようだ。
そして"Let's Dance"のパーフォーマンスもあるらしい!

昨日、大雨の中を出掛けたせいか、今朝起きると喉が痛い…
風邪か花粉のせいなのか。
明後日までに何とか治したい。
私が歌うわけじゃないんだけど。

"Let's Dance" by Nile Rodgers & CHIC ft. Slash & Eric Benet

台湾のスーザン・ボイル

2010-04-28 23:24:30 | Weblog
エレン・デジュネラス、アメリカで自分の番組を持つパーソナリティー。
エリック・べネイも"Love&Life"発売後、彼女の番組に出て"The Hunger"を歌った。
辛口司会者と言われているがエリックにはとても好意的で優しかった。

アメリカンアイドル、シーズン9でも審査員の一人として加わっている。
「私は音楽のプロではないけれど、エンターテイメントビジネスのことはわかっている。」

そのエレンの番組に台湾の少年、Lin Yu Chunが登場。
台湾のアメリカンアイドルのような番組に出て評判になりアメリカに招待された。
ホイットニー・ヒューストンの"I Will Always Love You"を歌って一躍注目された。

歌が好きだったけど、一度はあきらめた。
それがスーザン・ボイルの活躍に刺激されてまた歌ってみよう、番組に応募してみようと思ったそうだ。

エレンのインタビュー、一生懸命英語で答えるが、詰まると途中から北京語に変わる。
マッシュルームカット、他の番組でもニットべストに蝶ネクタイが定番。
クリアな高音と音域が広く、声量がある。
そして歌う表情やアピールする様子が観ていて微笑ましい。

しかしいきなり台湾で評判になったら早速アメリカに渡り、英語のインタビューに答えて、
堂々と歌を披露する。
この少年、たいへんな大物なのかもしれない。


[The Ellen Degeneres Show] Taiwanese Lin Yu Chun performs Whitney Houston's I Will Always Love You



アメリカンアイドル シーズン9 トップ10

2010-04-27 00:06:10 | アメリカンアイドル
トップ10、テーマはソウルとR&B。
メンター、歌唱指導者はアッシャー。
通して観て驚いたのはそれぞれに腕を上げ、特に女性は皆、美しくなったこと。
本番だけでなくて素顔に近いリハーサルでもみんな、輝いている。
毎週2日ずつ放映が進んでいくのだから整形などしている暇はない。
ファッションやメイク、見せ方だけではなく内面や緊張感でこんなに変わるとは。
久しぶりに見て同一人物とわからなかった人もいる。

トップバッターはシヴォーン。
シャカ・カーン "Through The Fire"
リハーサル、アッシャーは彼女の服装を見て心配した。
「見た目に拘り過ぎると歌に注目がいかなくなるよ。」
アッシャーってけっこう優しい。
彼女の服装はかなり風変わりだ。
それを婉曲な言い方で指摘した。
本番もとても綺麗でR&B風な雰囲気が出ている。
しかしシャウトが耳触りだと指摘される。

ケイシー。
間違いなく優勝候補でしょう。
"Hold On I'm Coming"
華があるし、歌もギターも巧い、人気もある。
本人も優勝を狙っている心意気が感じられる。
しかしカーラとエレンから100%の力を出し切ってないと言われる。
サイモンは「今までで最高のでき。」

ビッグ・マイク。
インディア・アリー "Realy For Love"
よく歌えていると思うが、ケイシーを観ている時のようなトキメキがない。

ディディ。
"What Because Of The Brokenhearted"
最初の頃は個性的な魅力があったディディ、
ブロンドの典型的なクールビューティ風にまとまってしまった。
美しくなったとも言えるが、自分らしさが損なわれたとも思える。
好きな歌だが、とっても難しい曲なんだと思い知らされた。

ティム。
アニタ・ベイカー "Sweet Love"
エッセンスのメインステージで聴いた曲。
ティムは余りに大きな曲に挑戦し過ぎた。
しかし歌は決して上手とは言えないけれど、何かいじられキャラで許せてしまう。
どんなにけなされてもめげない。

アンドリュー。
クリス・ブラウン "Forever"
アッシャーから「目を閉じないで俺の目を見て歌え。」
審査員には好評だが、サイモンからキャラが弱いと。
同感だ。歌は巧いがこの人のために投票するだけの強い魅力に欠ける。

ケイティー。
アレサ・フランクリン "Chain Of Fools"
声は良いけれど曲としてのまとまりに欠けた。
年齢に相応しい初々しさが出てこない。

リー・デワイズ。
コーネリアス・ブラザーズ "Treat Her Like A Lady"
アッシャー、「Wow、君の声は最高だ。自分を信じろ。
自分が自分を信じなくて誰が君を信じるんだ。」
心を動かされるものをリーは持っている。
彼もトップに食い込めるのでは。
サイモン、「今晩は君の人生を変えた夜だよ。」

クリスタル。
グラディスの"Midnight Train To Geogia"
ピアノの弾き語りからマイクを持って立ちあがり歌う。
プロ顔負けの歌いっぷり。
グラディスとは違う味わいを出した。
音域も歌唱力もずぱ抜けている。
彼女もトップを狙える。

客席に「グリー」の鬼チアー・コーチを発見(!?)

アーロン。
"Ain't No Sunshine"
前回優勝のクリスも歌ったが、残念ながらそれには及ばない。
アーロンには好感を持っているが、
やはりクリスは歌とアレンジに長けていたと思わされた。

トップ20の後、しばらく振りにじっくりとアメリカンアイドルを観て、
トップ10、それぞれの努力の跡と著しい進歩を感じた。

ジョディ―・ワトリー ライブ テレビ放映

2010-04-26 16:26:19 | その他のライブ
Jody Watley のfacebookに本人から日本のライブがフジテレビで放映になると書き込みがあった。
ちょうど私たちが行った時、カメラのクルーが入っていた。
自分が観たショウは、テレビの映像を通すとまた違った様子が見えて興味深い。

ぜひ観賞したいと思い、ビルボード東京に問い合わせる。
11時過ぎから、なかなか電話は通じなかった。
誰か人気のあるアーティストのチケット売り出しの日と重なったのだろうか。

やっと通じた電話の答えは、「あれは生放送で放映していました。」
そうだったんだ・・・それなら事前に知っていれば録画しておいたのに。
「再放送の予定を確認します。」とのこと、そしてお返事は、
「2回再放送があったのですがすべて終了しました。」 残念!

ところが放映チャンネルを尋ねるとフジTVネクスト。
BS、そしてスカパーでも2局、フジテレビのチャンネルはあるが、ネクストは見られない。
どちらにせよ、見ることができなかったとわかり納得。

ブルーノート東京もBSで土曜の夜と日曜の朝に放映がある。
一か月、同じアーティストを掘り下げてライブ、インタビューと時間を掛ける。
昨年末、エリック・べネイのライブを取り上げてくれるかと期待したが、
12月はインコングニートだった。

ブルーノート、ビルボードのライブ、行けない時はテレビで観られますから、
Check it out!
それにしてもジョディー・ワトリー、オンラインで放映だったとは?!
どなたかyoutubeにアップして下さらないかな?

エリック・べネイ アジアツアー

2010-04-25 13:17:32 | エリック・ベネイライブ(日本以外)
新しいエリックべネイの画像、これはNewアルバムのジャケット用の撮影だろうか。

T.Oさんからコメントをいただき、エリックが韓国でライブを行うことがわかった。
早速、アメリカのファンクラブ代表Troylynnに問い合わせる。
トロイリンもびっくりして「ほんとに?マネージメントに聞いてみるわね。
ありがとう!」との返事。

そしてトロイリンからのニュース。
「エリックはニューアルバムの仕上げ、オーケストラの伴奏を付けるために
セルビアへと向かう予定がアイスランドの噴火灰の影響でキャンセルになった。
そこでアメリカからセルビアのオーケストラへの指示を出そうとしたが、
その作業はうまくはかどらないため、ミルウォーキーで
オーケストラのバックをつけることに変更した。
その進行状況については後日連絡する。

その間を縫ってエリックは海外でツアーを行うことになった。
5/12 韓国ソウル Seoul Jazz Festival
http://www.worknplay.co.kr/entertain/art-performance_view.php?num=1157

5/14 - Manila, Philippines
PICC Philippines Intl Convention Center

5/15 - Clark, Philippines
Convention Center Hall @ Oxford Hotel & Casino」

T.Oさん、ホットニュースをありがとうございました。
そして韓国のリンク、チケット売出、会場のリンク先に飛んでみましたが、
すべてハングルの説明のみ。自動翻訳も使いましたが状況がわかりません。
チケット情報のページをエリックの名前で検索したところ、
出てきたのは昨年12月のヨンセイ大学のコンサートのページ。
「素晴らしいコンサートだけど時間が短かいのが残念だった」とある。

さて日本のファンのみなさま、
先日お会いしたエリックファンの方にも「5月の来日あるかと思って、
予定空けておいたんですけど、なさそうですね?」
5月の来日がないのに、アジアツアー?と思われる方もあるかもしれない。

昨年の韓国のコンサート、これは私の想像だが、
私たちがブルーノートで観たのと同じくらいの長さだった。
そして1日だけの来韓。
もっと聴きたい、また観たいとの声も多く、ソウルジャズフェスティバルに招待されたのでは?
他にセルジオ・メンデスなども招かれているが、エリックの日のみ単体のコンサート。

そしてマネージメントとしては韓国に行くのなら他のアジアの国も、
ということでフィリピンも営業につけたのかと思う。
えっ、じゃぁ何で日本に寄ってくれないのかって?
エリックが日本を避けてるんじゃなくて、
日本の音楽業界がエリックを呼んでくれないんですよ!

5/15にショウが入っているフィリピンのホテルを検索してみたら、
マニラ郊外のリゾートのイベントのようだった。
グーグルアースで調べるとマニラの空港から約100キロ。
山の麓で周囲にゴルフ場などもあるスパ&リゾート。
東京にとっての軽井沢や箱根のような場所だろうか。

Youtubeなどでエリックの曲を歌うフィリピンの歌手の映像を見たことがある。
エリックはアメリカ以外の自分の人気のある国として日本、フランス、イギリス、
南アフリカ共和国を挙げているが、韓国そしてフィリピンでもファンが増えているのかと思う。

韓国、フィリピンともに日本からは近い。
どなたか行かれる方、ありますか?

新譜がでたあかつきには、エリックは海外ではまっさきに日本を優先して来てくれて、
昨年とは全く違うショウを見せてくれると思う。

金子三勇士@オペラシティーコンサートホール 4/22

2010-04-23 13:29:41 | ピアニスト 金子三勇士
昨日は雨が降り続き、また冬に戻ってしまったような天候だった。
開場の6時半に到着するようにオペラシティーへ向かうが、新宿まで、
そしてその後の初台まで、電車はちょうどラッシュの時間帯。
初台に着いてからはオペラシティーへと地下で直結しているので、
雨風に煩わされず行くことができる。

東京フィルの定期演奏会。
最初はモーツァルト、交響曲第32番。
今まで行ったことのあるコンサートホールの中でここは最も音の響きが美しい。
広上淳一の表情豊かな指揮がこれから始まるコンサートへと楽しくいざなう。
東京フィルの演奏も完璧だ。
この曲をフルで聴くのかと思ったら、交響曲と名はついているが、序曲。
短い演奏で終わり、ステージ上ではピアノの準備が始まる。

ショパン ピアノ協奏曲第1番ホ短調
ショパンが残したたった二つのピアノ協奏曲の内の一つ。
ショパンはポーランドを離れウィーンへと出発する折にこの曲を残し、
そしてワルシャワでの送別コンサートでこの曲を演奏した。
ショパンの母国への想いとこれから海外での飛躍へとの祈りが込められた曲。

この素晴らしいホール、指揮者、オーケストラと共に金子三勇士の演奏が始まるかと思うと、
何とも武者震いのような緊張と興奮が走る。
席は7列25番、三つのブロックに分けられた席のステージに向かって右側。
7列と書かれているが実際には5列目。
ちょうどピアノ演奏者の表情が良く見える位置だが指揮者とオーケストラは、
グランドピアノの陰になる。

真ん中のブロックの前方に金子三勇士のご両親の姿をみつけた。
私達と同じような、いやもっと深く強い気持ちでこの瞬間に臨まれているのかと、
その心の内が後ろ姿からもひしひしと感じ取れる。

三勇士は登場した。
ピアノに向かって座ると、オーケストラの演奏が始まる。
三勇士はオーケストラの奏でる協奏曲の演奏の中に身をゆだね、
どんどん感情移入している。
ある時は目を閉じ、また身体でリズムを少し取ったり、上を見上げたり。

こういう三勇士の姿を初めて観た時のことを私は思い出していた。
彼が17才の時、モーツァルトピアノ協奏曲第20番を演奏した時だ。
この時も三勇士は自分の演奏までの間、このように曲の中に入っていくプロセスを踏んでいた。
その様子が初めて三勇士に会った日、彼が16才の終わり頃、
エリック・べネイのライブを一緒に観た無邪気な少年の姿と余りに違うことに私は驚嘆したのだった。
あれから、3年半が過ぎ今、三勇士は日本で最も高いレベルを誇るオーケストラを前にしている。

オーケストラの演奏が続いた後にピアノを重ねる第一音、
その響きや大きさは歌手が発する第一声同様、心配りが必要で神経を使うことと思う。
第一楽章、聴きながらポーランドへのショパンの想い、そしてそれに重なる三勇士の様子は、
透明感を持って曲にショパンの心に添っていく部分と自分の個性を出していく部分、前後していく。
金子三勇士の姿がいつもの彼ではなく、写真で見るショパンの姿に見えてきた。
繊細で病弱、気難しくて人を寄せ付けない雰囲気を漂わせていたといわれるショパン。

第二楽章、涙が出るほどに美しい旋律がこれまでかと思うほど続いていく。
この時にはオーケストラも指揮者も三勇士もショパンも楽曲もそれぞれを超越して、
ひとつの甘美な調べが奏でられる。
泣くとわかっている映画や演劇を観る時にはハンカチを手に用意してあるが、
まさかクラシックのコンサートで自分がこんなになるとは考えもしなかったので、
私は涙が膝に落ちていき、目が霞んで三勇士の姿が見えなくなるままにまかせていた。
金子三勇士、ショパンに取り組むようになってから、彼の身には、いろいろなできごとが起きた。
そのひとつ、ひとつを受け止めて昇華し今日の演奏へとつなげたかと思うと、
こちらも感情の高まりを押さえることができない。

第三楽章はダイナミックに変わっていく。
解説に「激しく情熱的にまたときには軽やかにポーランドの舞踊のリズムにのせて華麗に舞う」
とあるがまさにその通りだと思った。
マズルカを踊るごとくのリズム感で三勇士はこの曲を刻んでいく。
スケールの大きさ、演奏の奥にある懐の深さを感じさせる。
三勇士がハンガリーで培ってきたピアノ演奏を作り上げる独自の世界観がここにいきいきと描かれる。

演奏が終わった。
鳴りやまぬ拍手のもと、金子三勇士は5たび、ステージへと戻って来た。
私も手が痛くなるほど叩いたが周りの方達も同様だった。

20分間の休憩時間、ダッシュで楽屋を訪ねる。
音楽関係者、親類縁者、大勢に金子三勇士は囲まれていた。
三勇士はまだ曲の中にいて、戻ってきていないことがわかった。
そして私たちの心も、その後しばらくショパンのコンチェルトの中へと漂っているのだった。

ジョディー・ワトリー@ビルボード東京 4/20 1st

2010-04-21 11:49:51 | その他のライブ
数年前から行く機会を逸していたJody Watleyのライブ、
昨日ようやく縁あって行くことができた。
間を取り持って下さったブラウンさん、ありがとうございます!

ジョディーが出てくる20分位前からすでにDJの男性が一人、
ステージに登場し雰囲気を盛り上げる。

ジョディー・ワトリーは黒のピッタリしたパンツ、というよりスパッツ、
黒の皮のジャケット、裏はジョディーの顔が鮮やかに描かれている、
下は黒のレイシ―なTシャツ風のブラウス、
そして黒のナイロン素材のソックスにビーズのついた黒のハイヒールで楽屋口から現れ、
後ろ姿を見せながらステージに上っていく。

ステージに向かい左手最前列だった私達の前をジョディーのヒップが通過していく。
これだけどうどうとお尻を見せられることにまず「あっぱれ!」と思った。
もちろん、もともとスタイルの良い人だが普段鍛えていて、
そういう自分の努力とか鍛錬に自信がなければ、こういうショウアップはできない。

スタイリッシュに登場したジョディーだが顔には茶目っけたっぷりの笑顔がある。
観客はその瞬間、ほぼオールスタンディング。
隣の席のEtsuさん、「やばいですね!」(笑)
そのまま、3曲通しでクラブ状態に。
ジョディーが歌って踊る様子が立ち居振る舞いがとても美しい。
彼女がダンサーでもあったことを思い出した。

いったん袖に引くジョディー。
ステージ左端で皮ジャンをさっと脱ぎ、肩に掛けて退場していく。
2回目の登場、今度は薄いピンクベージュの着物スリーブのオーバーブラウス、
輝くスパンコールで飾られている。
そして最初はミッキーマウスかと思ったが、4つ●がついたカチューシャで現れた。

最前列中央にずっとスタンディングでジョディーの曲をすべて覚えて歌っている男性がいる。
夫が喫煙室で2日間4ショウに来ている男性たちと一緒だったと話していたが、
ジョディーの楽屋にいつも素晴らしいお花を届ける方達とはこの男性達なのかな?

「私は東京が大好きなので、私の次に出すアルバムから、
今回特別にこのライブに来てくれた人たちに、この曲を聴かせるわね。」
それは、Carole King "Will You Still Love Me Tomorrow"だった。

キャロル・キング、中学生の時から大好きで埼玉アリーナのライブに数年前に行った。
その時、初めてキャロル・キングを生で観た。
今年の4月もジェームズ・テイラーと二人で来日のコンサート、行けばよかったと後悔していたら、
ジョディーからこの大好きな曲を聴かせてもらえるとは思わなかった。

「今晩、あなたの心は完璧に、
私にすべての愛を優しく注いでくれている
あなたの目には愛が輝いている
でも明日も私を愛してくれるかしら

これは輝き続ける宝物
それとも一時だけの喜び?

言葉はなくてもあなたが私をオンリーワンだと思っているのがわかる
でも朝日が昇る頃、同じように思ってくれるかしら
この愛が本物か知りたいから、今、教えて
明日も私を愛してくれる?」

客席も静かに聴き入っている。
ジョディーは観客に向かって"Will you still love me tomorrow?"
と何度か問いかけた。

その後、再びステージを離れたジョディ―ワトリー。
今度は白のコットンのシャツに黒のシルクハット、片手は黒い手袋、
ソックスも白とクリアなストライプに代えている。
マイケル・ジャクソンのトリビュート。
途中、ジョディーはパンプスを脱いでステージで激しい動きのダンスを踊って見せた。
観客も「マイコ―!」とシャウト。

登場際、ジョディーに遠慮がちに手を差し出すと握り返してくれた。
退場する時に通路側に立っていた私は気が付いたらジョディーとふわっとハグしていた。
夫もハンドタッチ。

女性のシンガーでジーンズとTシャツで出てきて歌い通す人もいる。
それはそれで自分は歌で勝負しているという意思表示なのかもしれないが、
ジョディーの3回のお召し変え、私はその姿勢を立派だと思う。
観客を楽しませようと思ってくれているエンターテイナーの心意気をそこに感じるから。
ジョディー自身も日本が好きなようでとってもショウを楽しんでいるのがわかった。

唯一、難ありだったのは、私の後ろのテーブルの男女が異様な騒ぎ方をしていたことだ。
最初はジョディーの熱烈なファンたちなのかと思ったら、
ジョディーのファンでも音楽を愛する人でもなく単なる酔っ払いだった。
ある時はアパッチ砦の襲撃、あるいはディズニーランドのジャングルクルーズの獣や鳥のような叫び声、
サッカースタジアム、水泳競技会の応援のような場違いな囃し声と口笛を鳴らし続ける。

その人たちは帰りのエレベーターでも騒ぎながら乗り込んでこようとするので、
私は思いっきり「閉」のボタンを押したつもりが、それは「開」だった。
(私って実はけっこう意地悪なんです・・・)

さて昨日のEtsuさんからの質問、
「エリックを除いて『この人』と言えるずっと好きなアーティストは誰ですか?」
これを書いていて答えが出てきましたよ。
キャロル・キングでした!
夫はブラザースジョンソン、Etsuさんはダニー・ハサウェイ、
ずっと考えていたnkmrakikoさんは、答えが出ましたか?

そしてジョディー、今日の朝の光の中でも、"I still love you today!"

Jody Watley(Vocals)
Rodney Lee(Keyboards)
Donnell Spencer Jr(Drums)
Daniel Sadownick(Percussions)
Bill 'Peace Bisquit' Coleman(DJ)

金子三勇士オフィシャルウェブサイト、昨日より公開

2010-04-19 00:07:02 | ピアニスト 金子三勇士
昨日より金子三勇士、Official Web Siteが公開された。
http://miyuji.jp/
トップページから三勇士のブログ、facebook、ツイッタ―へもジャンプできる。

本人のプロフィールがアルバムと共に綴られている。
生まれてから6才まで育った高崎、そしてハンガリーに移り祖父母との生活、
飛び級でリスト音楽院に入学し、一人で生活しながらピアノ一筋に貫いてきた毎日。

リスト音楽院の専門課程を修了し日本の高校に編入してからの日本での新しい日々。
コンサートの本番前のこちらも身が引き締まるような画像。
CDのジャケット用の写真撮影の様子。
大好きなカツカレー、愛猫ミューミュー、大切に弾いている家のピアノ、
家族との団欒、友達との楽しい一時。

20才までの三勇士の軌道をそこに見ることができる。

今後の予定は、今週の木曜日、4月22日、7時からのオペラシティー、東京フィルの演奏会、
http://www.e-tix.jp/tophill/map_53.html
5月3日、銀座ヤマハホールにて2時より東京音大主催の演奏会、
http://www.yamaha.co.jp/yamahaginza/hall/eventdetail_2891.html
7月10日(土)にシャネルネクサスホールでのリサイタルが入っている。
http://www.chanel-ginza.com/nexushall/pygmalion/index.html

待たれるのはCDの発売。
すべてリストの曲を演奏したCD、既に完成している。



Super Disco Night

2010-04-18 10:01:00 | 私の日々
夫がソウルバーのゴルフコンペのお誘いをいただき、メンバー表を見せてもらう。
夫が回る組の中にマイケル鶴岡さんのお名前が。
「あのすごくカッコイイ人でしょ?」
「あれはマイケル・富岡だよ。この人は鶴岡。」
ふ~ん、マイケル・鶴岡さんてどんな人なんだろうと思って、
昨夜、お店に行ってきました!
http://www2u.biglobe.ne.jp/~hirakei/

マイケル鶴岡さんは三宿のソウルバー「ソウルナッツ」のマスターで、
ソウルダンサーで振り付け師。
ヒップホップのBボーイとは違うそうです。
70年代のディスコダンス、当時からマイケルさんが振りを考えて流行らせたものもあるとか。

「Soul Nuts」開店直後に行くと、カウンターにお店宛てに届いた葉書が置いてあった。
宛名に「アイ―シャ鶴岡、ファンキー鶴岡さま」とある。
いったいどんなにファンキーな人達がいるのかと思ったら、
マイケルさんとK-COさんの愛犬のトーイプードル達に動物病院からのご案内でした。

ソウルダンスって興味津々。
お店でお教室も開催されているとか。
「私でも教えて頂けますか?」
年齢制限はないそうです。
もう少し近かったら習いに行きたいんだけどなぁ。

5000枚は軽くあるかと思うレコード。
そしてDVDはすべてアフリカ系。
ソウル関連書籍もあり。
お店は朝6時まで開いている。

初めてのお店でいつも頼むのは、「なにかエリック・べネイを。」
K-COさんはジョージ―・ポージ―のLPを手にとりつつ、
エリックの1stアルバムから"If You Want Me Stay"
スライのカバー曲を掛けてくれた。

K-COさんオリジナルのCD、"Super Disco Night"を頂いてきました。
Faith Evans/Donny Hathaway/Marlena Shaw/Aretha Franklin/Bobby Womack
が絶妙の組み合わせで繋がっていく。
"Feel Like Making Love"、ロバータではなくマリーナのヴァージョン、
夜の雰囲気たっぷりの曲ですが、今朝から早速聴いています。

私もエリックの曲ばかりを編集してオリジナルCD、作ってみたい。

「37 Steakhouse & Bar」

2010-04-17 00:16:18 | 私の日々
K子M士君(ばればれですね?)のお兄様のAさんが六本木ヒルズの「37 Steakhouse & Bar」で
サービスを担当されるようになったと伺い、お二人の叔母様でいらっしゃるSさんから、
先週、平日のランチに誘っていただいた。
http://www.37steakhouse.com/

ホテル グランドハイアットの向かい側、ヒューゴボスの2階と聞いて、
恵比寿からタクシーのつもりでいたが、時間に余裕があったので、
六本木駅から歩いてみる。

11:30のお約束のランチなのに11時過ぎには着いてしまい、
近隣を散策する。
この辺り、平日の午前中のせいか人通りが余りない。
何か外国の街に来たような不思議な錯覚にとらわれる。
景色と匂い、そして空気感が独特だ。

「37 ステーキハウス」、ランチのメニューはステーキ、ハンバーガー、BLT、
カレー、パスタなどいろいろ。
スープかサラダ、飲み物、パンが付いて¥1,000~とリーズナブル。
アメリカのステーキハウスを思い出させる雰囲気と味、そしてビックポーションがいい。
週末のブランチはパンケーキやフレンチトースト、オムレツなどもあるそうだ。
エントランス付近にはバー、外には見晴らしの良いテラスもある。
ビルボード東京の帰りにはバーで軽い食事とお酒、
そして気候の良い時期にはテラスのブランチもきっと楽しめるだろう。

AさんとはM士君のコンサートで度々お会いしていたが、
弟のリサイタルを観賞にいらしていた時とは様子が違う。
どう表現したら良いのか、M士君のオンとオフ、コンサート中と日常程の違いがある。
M士君の舞台がクラシックコンサートならAさんの舞台はここのレストランでのお仕事中。
男性が楽しそうにいきいきと働く姿は見ていて気持ちが良いですね。
もちろん女性もです!

さて、アイスランドの火山噴火に伴う火山灰の影響でヨーロッパ北部、
飛行禁止区域が昨日から拡大している。
エリック・べネイとケビンがそれに巻き込まれていた。
エリックのセルビアに向かうフライトは搭乗前にキャンセルになる。
そしてEric Benet、LAからセルビアではなくミルウォーキーへと行き先を変更。
ベオグラードでオーケストラを使って録音する予定だったが、
ミルウォーキーからセルビアのオーケストラの演奏に指示を出すことになった。

先に出発したケビンはセルビアのベオグラードへの道中、
フランクフルトで足止めされている。
空港から市内のホテルへと移されたが、「たいへんな時間のロスになる。
48時間以内にここから脱出することは不可能だろう。」

好評の内にヨーロッパツアーを終えたLedisiもロンドンからの帰国便がキャンセルになり、
動けなくなっているとレディシのfacebookに書き込みがあった。

これが春といえるのか!?

2010-04-16 15:45:46 | 私の日々
画像は昨年末、韓国の米軍基地を慰問したエリックべネイがブラックホークに搭乗する様子。

昨日の朝、家のドアを閉めた途端、お隣の方とばったり。
彼女の服装は冬のコートにニットの手袋だった。
この時期の普通の服装で家を出た私。
歩き始めて息が白くなるのに気づく。
並みの寒さではない。
世間の人は前日から翌日の天気をチェックして服装計画を立てるのだろうか?

電車を待つ間、震え上がる。
乗りこんで普段なら「混んでいるなぁ。」とか、
長距離乗るなら、席が空いていないことを不満に感じたりするが、
昨日は「暖かい!」と電車に乗っただけでありがたい気持ちになる。
iPhoneのシャッフルでエリック・べネイ幻の2002年のアルバム
"Better&Better"から"Touching Again"が掛かる。
とてもムーディーな曲だけど、余り朝向きじゃない。
シャッフルのセクションを朝・晩と分けようなどと考える。

これはアメリカのファンクラブの会長のトロイリンが皆に教えてくれたサイトから、
ダウンロードしたもの。
パソコントラブルを恐れて私がひるんでいたら、nkmrakikoさんが、
パソコン一つ潰してもいい覚悟で先に挑戦して道を拓いて下さいました。
その後、夫も私もダウンロード成功、パソコン無事ですので、
まだの方はぜひお試しください。
http://blog.goo.ne.jp/ak-tebf/d/20091031

ファンクラブのメンバーのマーガレットはサンフランシスコに住んでいる。
家に帰ってからfacebookでやり取りしたが、東京同様、例年になく気温が低く、
雨が多いと聞いた。

昨夜の予報で今日は更に寒くなると読んだが、本気にしないで昨日同様の春の服装で出掛け、
またまた寒さが堪えた。
品川駅では大きなスーツケースを引きずる人達がたくさん。
海外からやって来てこういう時期に旅をするのはたいへんそうだ。

今日はエリカ・バドゥーのライブがお台場でありますね?
行かれる皆さん、have fun!
寒い日はライブに限ります。
終わった後はポカポカ、心身共に暖まりますよ!

ドウイタシマシテ

2010-04-15 00:02:13 | 私の日々
エリックべネイはサービス精神旺盛な人なので
公演先ではその国の言葉をいつも覚えようと意欲的だ。

英語で"Thank you"は、日本語では「ありがとうございます」
それに対して"You're welcome"は「どういたしまして」
と覚えたエリック、ファンの皆からお礼を言われることが多いだけに、
一生懸命「ド・イタシ・マシテ。」と言ってくれている。

「どういたしまして」って皆さんは使いますか?
日本語ではこの言葉、ほとんど死語に近いように思う。
「ありがとうございます。」と言われると「いいえ」とか「とんでもないです」
英語でももちろん必ずしも"You're welcome"ではないと思うが、
やはりこの言葉は"Thank you"とセットになっている。

「いいとも」という言葉、江戸っ子だった亡くなった祖父は「笑っていいとも」が始まる前から、
日常的に使っていたが、この言葉もどちらかというと吹き替えの映画に良く出てくる。
"Sure"とか"OK""Certainly""Absolutely"、こんな言葉が「いいとも」と訳されるのだろうか。

ドイツ語では英語の"Please"も"You're welcome"も共に「ビーテシェーン」なので、
ドイツの人は混乱するのか"You're welcome"と言うべき時に"Please"なんて言ったりする。

広東語では「ムコイ」が万能語らしい。
「すみません」も「ちょっと」も、そして電話に出る時まで「ムコイ」と言う人がいる。
香港映画、「インファナル アフェア」を観てると「ムコイ」が連発されている。

日本語の万能語って何だろう。
やはり「すいません」かな?
「ありがとうございます」「申し訳ありません」「ちょっとお尋ねしたいのですが・・」
「お会計」「お願いします」
こういう状況がすべて「すいません」でまかなわれている。

エリックの「ドイタシマシテ」と反対に、その「すいません」を"Excuse me"と置き換えて、
日本語でこの言葉を使うシチュエーションで"Excuse me"を多用すると、
失礼にあたる場合もあるようだ。

日本語独自の言葉、「いただきます」
エリックは早速覚えて、「いただきま~す。」と食前に言ってましたよ。

Natalie Cole in Shinbad 1995

2010-04-14 00:52:25 | その他のライブ
シンバッドのライブDVD、1995~1999、かなり見応えがあり、少しづつ観賞している。
もうオールドスクールのオンパレード、どの映像も心躍る。

しかし、中には「えっ、このグループ、こんな下手だったの?」
CDやレコードではごまかせないアラが会場の設備や音響の不備な点もあり目につく人もいる。
最近は未熟なアーティストが多いと言われるが、
いつの時代にもそういう人って居たんだと認識を新たにする。

そして明らかに手抜きと思えるグループも。
もちろん、手抜きということではなく、楽しみながら軽く流している人もいるが。
「こんな人いたかな?」と思うアーティストも。

1996年の映像、一人の女性が出てきた時、「このチャーミングな人は誰?」
と一瞬思ってしまった。
その人はクイーン・ラティファのようにパワフルで、そしてエリックの娘のインディアみたいに可愛い。

ナタリー・コールと気づくのに少し時間が掛かった。
"Mr. Melody"
この曲がヒットした時のナタリーのイメージはナット・キング・コールの娘で、
アイドルという雰囲気だった。
それから、どんどんジャズ系へと移行し、最近のイメージだと映像でも、
かなり痩せていて体調も声も本調子とは思えなかった。

ナタリーは続けて、"This Will Be"
観客は熱狂して一緒に歌っている。
ナタリーも元気一杯、エネルギーが溢れている。

"I Got Love On My Mind""Our Love"
ウットリと寄り添うカップル達。
バックコーラスの二人とナタリーは華やかにブルー、赤、黄のドレスで歌って踊る。
今から15年前のナタリーってこんなに綺麗であでやかだったんだ、と驚いてしまった。

ナタリーのプロフィールを確認すると1950年生まれとある。
ということはこの時点で45才。今は60才???

もうすぐブルーノートでナタリー・コールのライブがある。
前回はファーストだけ行い体調不良のためセカンドはキャンセル、
その後の予定もキャンセルされたと聞いた。

JIさんがその時に行ってらしたそうで、そういう場合はどうなるのかと伺ったのだが、
返金、プラスその後数カ月のブルーノートの公演から好きなライブを1つ選んで行ける、
というシステムだったそうです。

前回のライブがこういう状況だったのに今年、またナタリーをあえて呼ぶ理由、
このシンバッドの映像を観ていてわかるような気がした。
この頃からのファンだった方達がいらっしゃるのだろう。
私だってエリックのライブ、エリックが日本に来てくれる限り行き続けるつもりだから。

エリックべネイ最新ニュース

2010-04-13 07:59:03 | エリックベネイの日々&KyteVideo
最近エリック・べネイの新しいニュースがなかなか入ってこなかった。
ツアーやライブの予定もない。
しかし付き人のケビンはNewアルバムの作成のために、
しばしば自宅のミルウォーキーとエリックがいるLAを行き来していて、
新しいCDへと向けて着々と動きが進んでいることを教えてくれていた。

エリックべネイはアルバムの最終段階の詰めへと邁進していた。
その中でいくつかのことをファンクラブの会長トロイリンを通して伝えてくれた。

新しいアルバムのタイトルは予定では"Lost In Time"
アルバムのコンセプトは70年代のクラシックソウルが中心。
エリックの娘のインディアも前回のアルバム、"Love&Life"に引き続き、
ゲストとしてボーカルに参加している。
今週末にオーケストラの演奏をアルバムに加えるためセルビアへと旅立つ。
6月の第一週までにアルバムは完成させる予定。
そして8月の最初にはファーストシングルを発売する予定。

"Love&Life"が発売されたのは2008年9月だった。
発売日が決まったのは4月。
今回もこれは私の予想だが日本の発売は晩夏と考えていた方が良いかもしれない。
いづれにせよ、物事が動いてきてレーベルもそれに拍車を掛けて、
勢いがついてきている。

そうなれば今年中の来日も実現不可能ではない。
皆さま、後もう少しの辛抱ですので、よろしくお願いいたします。