Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Eric Benet in Oklahoma

2015-01-19 16:19:32 | エリック・ベネイライブ(日本以外)
オクラホマでのライヴ、アメリカ各地から多くのファン達が駆け付けている。
ショウの始まる前、サウンドチェックをしながら、
エリックべネイはトップの画像をアップした。
「ブルーマンショウに出るの?」なんて笑いを取るコメントがたくさん。

「この日のエリックもバンドも最高だった。
そして何より集まった観客達のノリが素晴らしかった。」
と参加したファンの一人がコメントしている。

私の目に留まったのは、ショウの後にファン達と写真を撮った時に、
エリックのしていたマフラー。


エリックの母親違いの妹のMが編み物の達人で同じような作品を作っていたからだ。
早速、Mに「あなたが作ったのでしょう?とっても素敵ね!」とメールすると、
「実は違うの。これはリサ(エリックの姉)が作ったのよ。
私もこういうの作れるようになりたいわ。」とお返事が来る。

黒地にラメの糸が入っていて、重ねた時にずれないようにボタンが付いている。
手作りのテイストが温かい感じで素敵だ。
ジーンズと白いシャツにぴったりと調和している。
ブランド物や高級品だけでなく、チープなTシャツだったり、家族の手作りのものだったり。
そういう風に自由な感覚で装うことのできるエリックべネイ、ほんとうにお洒落だと思う。

リサに編み物を教えてもらったというM。
このマフラー、量産して日本にも売ってくれないかなと思ったりしている。

Sometimes I Cry

2015-01-13 17:59:09 | エリックベネイの曲
フランス語のレッスン、教科書は年が明けて"Culture"というチャプターになった。
少人数のクラス、一人づつ自分の好きなアーティストについて話すことになる。

周りの人々が上げたアーティストは「横山大観」「いわさきちひろ」「野村萬斎」
私は他の人に順番を譲って中々話そうとしないでいた。
いよいよ最後の一人となり授業時間も終わりに近い。
先生や周りの人にも話すように促されるが「だって話し始めたら一晩掛かっちゃうし・・」
と逃げようとすると「だったらそれを5分にまとめてみよう。」と言われる。

お母様が私と同じ年の若い男性の先生はパソコンとコネクトされたボードに、
私から聞くままにEric Benetの名前を打ち込む。
そこから「画像」のセクションに飛んだので、ボード一杯にエリックの画像たちが、
大写しとなる。
それこそ、エリックのデビューした時から今に至る数々の写真。
口角が上がり、顔が綻んでくるのを抑えられない。

「彼はいったいいくつなの?」と聞かれて「48歳。」と答えると、
「それならこの辺が今かな?」と最近の写真を先生はアップにする。
「背はどれくらい?」「声の高さは?」「音楽のジャンルは?」
「一番好きな曲は?」
ほんとうは"You're the Only One"なのだが、あの曲は個人的な思い入れが強く、
初めて聴く人がわかりやすい、エリックの凄さをがつんと伝える曲としたら、
やはりこれかなと思い"Sometimes I Cry"と答える。
すかさずタイトルをフランス語に言い換える先生。

次に先生はYoutubeの"Sometimes I Cry"の動画を映し出し始める。
シャワーシーンや女性と絡みがたっぷりある動画を皆で鑑賞することになってしまった。
嬉しさを通り越して恥ずかしさで顔が赤くなってくる。
あ~、何でよりによってこの曲にしてしまったんだろうと後悔。
「ちょっとセクシー過ぎてごめんなさい。。。」と挨拶。

「彼は声、高いね?」と言われたので「普段は中低音、ファルセットを得意としている。」
先生は音楽もやっていて詳しいので、ファルセットの説明を始める。
しかし、フランス語のレッスンでこんな状況に至るとは思ってもみない展開だけに、
自分でも驚きつつ、顔の筋肉が緩みっぱなしの状態に。

「日本のファンクラブの代表をしている。」と話すと、
「それはフランス語で言うのなら『シェフ』」と先生が教えてくれる。
先生もクラスメートも面白がりつつも暖かな視線を注いでくれているのが嬉しい。
エリックべネイのファンをやってきて良かったなと思える幸せな一時。

先週から校内にはシャルリー・エブド襲撃事件から続く喪中、
そして攻撃的ともいえる熱狂が漂っていた。
若い先生は「非難中傷に走ったら加害者と同じことをすることになる。
理性的に中庸を保つように自分はしていきたいと思っている。」と結び、
その言葉を聞いて私はほっとしたのだった。

Eric Ben�・t - Sometimes I Cry ( Official Video )

Je ne suis pas Charlie

2015-01-12 18:27:31 | Weblog
"Je suis Charlie"が拡がり、"Nous sommes Charlie"(We are Charlie)
「ペンは剣よりも強し。」といったスローガン、
「武器は使わずにネットであなた達を追い詰める」といったバナーを見るにつけ、
自分の中でだんだんと違和感を覚え始める。

そこに来て"Je ne suis pas Charlie"(I'm not Charlie)
というトップの画像が10日の朝方からアップされた。
アメリカのジャーナリストが発信したものだ。

シンガポール在住のセネガル生まれで子供の時にフランスに移住し帰化した女性と
フランス語圏で仕事と生活をする日本人女性が早速、この画像を投稿している。
日本人の女性に対しては彼女の人柄や周りの人が穏やかだからか、
「身の危険を感じている状況にいるフランスの人々の気持ちを考えると、
どうかと思う。」という程度で収まっているが、
フランス人の女性のウォールには非難のコメントが集中した。
彼女は「人それぞれに考え方があるはず。」と反論しているが、
それに対して「それは正論だがそんなことを言っているような状況ではない。
あなたのことをフランス人だと思っていたけれど、間違いだったんだね。」
とまで書かれている。

10日にフランス政府公式機関である語学学校に行くと、
献花台が設けられていて、フランス国旗は折りたたまれている。
中庭では"Je suis Charlie"の札を持った講師たちが、
公開するための写真撮影を行っていた。



授業の中でも講師がそれまで批判していた安倍首相に対して、
フランスへの弔意を署名して表してくれたことへの感謝、
また11日にパリで行われるデモ、テロリストから更なる攻撃を受ける危険が伴う中に、
参加する人々への勇気を讃え、できれば自分もそこにいたかったと締め括った。

そういったものに触れていく内に、
何となくしっくりこない想いが沸々としてくる。
校内でも翌日には多くの人が集まって"Tokyo est Charlie"(Tokyo is Charlie)
とプラカードを持った記念撮影が行われた。



私のどうもすっきりしない気持ちと言うのは巧く表現できないが、
今朝、エリックべネイの投稿を見て、まさしくその通りだと思った。
Eric Benet:
"The killing of 17 victims in 3 despicable terrorist acts this week
prompted a unity march of 1.5 million people including 40 world leaders in Paris.
Well done.
Maybe it's just me but did anyone else hear about Nigeria?
2000 civilians including women and children were massacred by terrorists this week.
Can somebody tell me why nobody is marching for those victims?
Any world leaders planning a trip to Lagos or Abuja this week?
Too busy?
Bad flight connections?
Just asking. Imagine the statement we could make."

「パリにおけるテロリストの攻撃に対して世界40か国のリーダーを含む
多くの人が集まり行進したのは、立派なことだと思う。
でもナイジェリアで先週に2000人の市民が虐殺されたのに、
そのことには皆、無関心なのか?」

年末にはアメリカで無防備のアフリカ系アメリカ人が警官により射殺されたことに対して、
"Black Life Matters""Black Lives Matter"と多くのアフリカ系アメリカ人が怒り抗議し、
日本でもデモが行われた。
これには共感できたが、今回のフランスの人々に広がっている急速な連帯感には
ついていけない気持ちが残る。

シャルリー・エブドのスタッフが二人日本に滞在し、福岡と東京で取材した風刺画を見た。
皮肉の中にもユーモアもある。
こんなものを描かれたからといって日本人は殺意までは感じない。
殉職した警察官達の人種も白人、アフリカ系、アラブ系、男性も女性もいる。
犠牲者やその家族達を悼む気持ちももちろんある。
でも今回のフランス人達の熱気がフランスらしくないという印象は否めない。

Je suis Charlie

2015-01-08 20:47:01 | Weblog
"Je suis Charlie"
フェイス・ブック、ツイッターなどでフランス系の人々が、
このバナーを挙げ始めた。
#JeSuisCharlieとハッシュタグされた投稿も多く見かける。
8日、パリで起きた風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)
襲撃事件に対する怒りや追悼の意思表示だ。

昨年の夏にボルドーを歩いていて雨が降ってきた時に、
持っていたスカーフを頭に巻きつけて歩き始めた途端に感じた人々の射るような視線、
それまで街を歩いていても人に見られていると思ったこともなかっただけに、
強烈な印象として残っている。
東洋系の私の顔立ちと無地のスカーフが禁じられているブルカをまとっていると、
人々に見られていたと気づいたのはしばらくしてからだった。

エリック・べネイのファン繋がりで知り合ったIはイスラム教徒だが、
「ほんとうは一日に5回、お祈りをしなければならないけれど、
私はあんまり敬虔な教徒ではないから。」とはにかんで笑った。
ニューオリンズでパリで一緒に過ごしたIは、
優しく思いやりのある女性だった。

ベルギーを2007年に訪れた際にお世話になったE、
もともとは貴族出身の彼女は数年前から強烈なイスラム教批判をFBでも始めて、
Eの「フランス語圏からイスラム教徒は出ていくべき。」という攻撃的な姿勢に、
両親がチュニジアからの移民でパリに住んでいるイスラム教徒のIのことを思うと、
共感できないばかりか、胸が痛んだ。

時事問題を得意とするフランス語教師も、
フランスにおけるイスラム教徒との対立やイスラム圏における女性差別をテーマにした。
イスラム教徒がブルカをかぶることを禁じる法律が可決したのは、
宗教の弾圧ではなく、彼女らを身の危険から守るためだと言う話題も出た。
フランス人の宗教観、仏教に対しては平和的なイメージがあるのに対し、
イスラム教に対しては恐怖心を感じるとも語っていた。

イスラム教徒とテロリストは切り離して考えるべきだとは思っていたが、
今回の出来事でフランス語圏の人々の感じていた危機感が、
更に明確な悲劇として記されてしまった。

Carole KingもEric Benetも"Je suis Charlie"のバナーを掲げ、
キャロルは追悼の意、エリックは言論の自由とフランス語でコメントを書き込んでいる。

"Je suis Charlie"="I'm Charlie"
言論の自由が脅かされること、テロの攻撃を受けることは他人ごとではない、
と意思表示をしている。

フランス関係機関などでは半旗を上げ、追悼の祈る会や集会が今日、行われている。

Happy New Year!

2015-01-03 21:17:36 | エリックベネイの日々&KyteVideo
「2015年もがっつり行くぞ!」とキャプションを付けて、
Eric Benetはトップの画像をアップしている。

しかしながら、今回の年越しの3日間のライヴ、
体調を崩してしまい、たいへんだったようで、
30日、1stショウが終わった後、
「どうか、今日の後もう一回のショウが無事できますように。
神様、お願いします。」と下記の画像をアップ。


ファン達から「お大事に」「休養を取って」などのコメントが続く中、
Lが書いた「それでもあなたはカッコイイわよ。」には思わずニッコリ。
ほんとうに具合が悪い時はサングラスを取らないから、
写真を出しているということはまだ余裕があったのかもしれない。

3日間のショウが終わり、カウントダウンが終了した後、
「Happy New Year!
皆が2015年に計画していることに乾杯!
2015年も『渇き』を忘れずにね。」
この『渇き』という言葉はハングリーな気持ちを差しているのかとは思うが、
お酒を嗜むとか、水分補給とか、そういった意味合いもあるのかと。

エリックは連日ショウが続く時に乗り切るためには、
ひたすら水を飲むのみ、と以前話していた。
2リットルのボトルを三本近く空けることも。
また一時期は冷たい飲み物は避けて、ホットティーを飲んでいた頃もある。
そして今までお酒はワインを嗜む程度だったのに、
ここ最近、スコッチの味を覚えてはまっている。

さすがにかなり疲れているように見えますが、
達成感とか、充実感を味わっているようにも。
その後、サンフランシスコのライヴハウス、Yoshi'sから車で帰る人達へと向け、
お酒を飲んでの運転は絶対にしてはいけない、と何度かエリックは投稿している。

そして最後、ゲイの権利を認めようというTシャツを着たことに対して、
抗議のツイートをした人たちへ:


「人はそれぞれ意見があって当然だと思う。
でも違いを認める寛大さ、今年は一人一人が大きな心、広い心を持って、
憎しみや偏見を捨て、それを周りにも広めて欲しいね。」
とエリックは2015年の抱負としている。

心の中で思っていても中々行動に移すことは難しい。
Tシャツを着るというささやかな行動でも、
世間に叩かれることを覚悟して、自分の主義主張を披歴したエリックの心意気を讃えたい。

今年は羊年。
優しく暖かい気持ちで一年を過ごしたいものだ。