世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

小沢と鳩山には、国民との約束を守る責務がある 早急に何とかせい!

2011年02月11日 | 日記

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小沢と鳩山には、国民との約束を守る責務がある 早急に何とかせい!


小沢一郎が菅直人との会談に応じた。密室での二人の会談がどのようなものであったか、二人にしか判らない。

注目すべてきは、呼びかけに即刻応じないスケジュールの持ち主であり、民主党の代表時、クリントン国務長官の会談呼びかけにも、中々応じなかった事は記憶に新しい。岡田克也は再三の会談申し入れで漸く会えた。菅首相との昨年末の会談も、早々に応じることはなかった。にも拘らず、今回は菅直人の申し入れに、早々に応じた事だ。

「検審起訴」で問題が具体的な小沢自身の法廷闘争に突入した事実もあるだろうが、小沢一郎の「権力闘争」が法廷闘争であるよりも、政治闘争であることが大きいのではないかと思われる点だ。

つまり、法廷闘争の方は公判に一定のルーチンワークがあるわけで、小沢一郎の考えでスケジュール管理可能な領域だとはいえない。権力闘争のもう一方である「政治闘争」のスケジュールは小沢一郎の意志を一定の範囲で影響させうる。

おそらく、今後の国会運営や4月の統一地方選のスケジュールを睨みながら、自分の政治闘争スケジュールの都合上、菅直人との儀礼的会談など、早々に済ませておきたかったのかもしれない。そして、最終的には現民主党の「党の方針に従う」と云う状況を早目に決定しておきたかった事情があるのではないかと推察する。政局の流動的な状況を一つずつ固めておく、これが重要なのだと思う。

14日以降、役員会及び幹事会で、巷で報道されている「党員資格停止」の処分を決定し、民主党が政権交代をなし遂げた最大の功労者であり「やましいところは一切ない。国家権力の検察の強制捜査を受けたにも関わらず、嫌疑はなく不起訴になったのである。起訴は起訴だと云う主張もあるようだが、検察の所謂起訴と、検察審査会の法廷で黒白つけてくれと云う起訴は同じではないが、法律は法律だから、今後法廷で無罪を証明しようと思う」と表明している小沢一郎に対し、党倫理規約上最も軽い「党員資格停止」であっても、処分するかしないかが、一つ目の分水嶺になるだろう。

民主党がやましいところはない、法廷で証明します、と言っている恩人に対し、当面ではあっても党員として半分放逐する所業に出るのである。 つまり、処分の結果からみると「小沢一郎は有罪かも?」と半信半疑で民主党が見ているということになる。この事は明らかに分水嶺だ。

仲間だと思っていた民主党から、オマエは悪いことをしたと言われるのだから、民主党挙党一致の御旗を根こそぎひっくり返されたと云う事になる。小沢は挙党一致を口にする資格をはく奪されると云う事だ。此処が重要。最近話題の「ワンピース」と云う漫画とは真逆な、仲間からのイジメに遭うのである。

譴責とか厳重注意と云う世間を騒がせたことは遺憾だと云う話ではない。謂わば、悪いことをしたから「停学」だと民主党が小沢一郎に宣告するのだ。菅直人は小沢に向かって退学だ!と言ったのである。本来党は、「斯く斯くしかじか」このような悪いことをしたと小沢に文書で通知しなければならない。

「斯く斯くしかじか」が政倫審への出席を拒んだ(小沢は出席を拒んだとは言い切れない)とか、地検特捜部から疑いを掛けられたのがケシカランとか、新聞・テレビで騒がれたのがケシカランとか、それでは停学を命ずる「斯く斯くしかじか」にはならないだろう。

「党員資格停止」の小沢が民主党の為に政治活動することは激しく制限される。地方議員の応援に行きたくても行けなくなる。小沢自身が「党員資格停止」でそれほど困るとは思えない。逆に困るのは、民主党そのものだろう。一番困るのは岡田克也と菅直人だ。公明党の21名、国民新党・新党日本の4名、社民党の6名のどれかをあてにして、衆議院2/3再議決を模索するのに必死な状況で、身内に50人から90人の造反勢力が小沢の命を待つ状態が続くわけで、正常な神経なら「譴責とか厳重注意」が妥当にもかかわらず、停学を言い渡す勇気は生まれる訳がない。しかし、やりそうなのだから怖ろしい。

ZAKZAKによると≪ 本紙記者が数えたところ、まばたきはなんと1分間に100回前後。わざとやろうとしてできる回数ではない。そのときの菅首相の顔は真っ赤だった。 この“症状”について精神科医の日向野春総氏は「25回でも多いのに、100回とは危険。パニック症候群に入っていると言っていい」と話す。 「自分の生き方(=政策や政治姿勢)を否定されて、不安になり、パニックに陥ったのでは。1分間に100回となると、頭の中の思考は止まっている。論理的な思考ができなくなっており、同時に心拍数も上がる。顔が赤くなっていたのが、その証拠だ。想定していないことを聞かれると、思わぬことを口走る可能性がある。『助けて』と叫んで倒れてもおかしくない。放置すると、次の段階の『鬱』に進む。早く医者に診てもらい、薬を飲むべきだ」 ≫ と云う事なので菅首相は病気なのかもしれない。(勿論、身から出た錆のような病気なので、同情は禁物だ)小沢も菅と話していて、だいぶ参っているようだ、と感想を述べている。

まぁ病人であろうが、民主党の代表であり、日本の首相だ。国民が菅直人を選んだと言われては、国民も立つ瀬がない。そう、主に選んだのは地方の民主党議員と民主党国会議員だ。オマエ達が責任を持って、代表であり、首相である菅直人をフォロー乃至はけじめをつけさせなければならないのだ。

小沢一郎としては、14日以降の党の決定如何で、次なる政治闘争のスケジュールを考えるのだろう。鳩山と小沢が政権交代をなし遂げた当時の民主党に戻せるかどうか、判断せざるを得ない時期が近づいている。まだ小沢一郎は民主党を見限ってはいないようだが、本当は退学だが、温情で停学だ。理由なんてマスメディアにでも聞いてくれでは、立つ瀬があまりにもなさすぎるだろう。

どこまでサンドバックのように叩かれ、身ぐるみ剥がされるような辱めを受けたら、09年マニュフェストを支持して政権交代をなし遂げてくれた国民の許しや納得が得られるか、熟考の限りを尽くすに違いない。政治闘争スケジュールで、菅達が残る民主党以上の「国民の生活が第一」の政党を創るスケジュールも完成している。ただ、どの時点でゴーサインを出すべきか、現民主党の再生は本当に不可能か、見定めに苦慮しているようにみえる。

マスメディアの世論調査はどうでもいいが、筆者の知る限り国民の政局に対する第六感は対立軸を明確にした政界の再編がないと、とても選択しろと言われても選択できない既存政党と云う事になっているのだろう。民主党、自民党、みんなの党等々では駄目だ。どの政党にも「右だ左だ真ん中だ」と云う政治家がいるのだから、対立軸がゴッチャニなっていて、国民から見えないのは悲劇だ。

力のない、理念なき政治家が政権を握ると、こう云う事が起きるのだと云う典型をみている。小泉以降の自民党政治以上に自民党化し、米国と霞が関とマスメディアに擦り寄る政治を展開している。このまま菅民主党が続いたら、小沢一郎が考える以上に猛烈な勢いで菅直人は売国の限りを尽くすだろう。国民の生活をズタズタにするのは歴然としている。これ以上貧乏人を増やし、自殺者5万人は当たり前みたいな日本を現出させたら、少子化対策もあったものではない。

小沢一郎に伝えておきたい、国民の多くは民主党にこのまま政権を委ねることに懐疑的だ。自民党に戻そうとも思っていない。つまり、既存政党の枠組みをはずし、明確な対立軸を国民に示してこそ政党政治が成り立ち、選択が可能になると言っている。

そりゃ色んな事情があったろうが、09年衆議院選前の民主党と10年参議院選前の民主党は国民から見て異なる政党なのだから、その責任は鳩山と貴方にもある。八百長だかなんだか知らないが、代表選で菅直人を勝たせた責任である。

「国民の生活が第一」の政治が出来る政党を、小沢一郎と鳩山由紀夫は、国民に早急に提示する重大な責任と義務がある。それが出来なければ、結果的に国民を裏切ったと言われても文句は言えない。 早急に民主党を立て直すスケジュールに入るのか、あらたな対立軸を看板に政党を立ち上げるのか、いい加減にしないと、国民はウンザリしかけている。この部分は意外に気づいていないだろうが、キーボード時代は国民の忍耐は驚くほど少ない。それだから駄目だと言っても、教育には小沢ではないが時間がかかる。先ずは、現在の国民の意志を投げ込める器の提示を求めたい。民主党でも新たな政党でも構わんが。


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