世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

小沢一郎議員へ 「政治的道義的責任」より「冤罪嫌疑と闘う政治責任」を支持する!

2011年02月01日 | 日記
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小沢一郎議員へ 「政治的道義的責任」より「冤罪嫌疑と闘う政治責任」を支持する!


ようやく検察官役の大室弁護士らによって、取り敢えず起訴状の体裁が整ったようである。検察審査会の「起訴相当」二度議決で、速やかに「指定弁護士は起訴しなければならない」のに、随分と手間がかかったものである。3人の弁護士が毎日のように東京地検に通い、地検特捜部の悪徳検事や事務官のレクチャーを受けながら、何と!たかが起訴状を書くのに5か月近くを要したとは、呆れたものである。

つまり、それほど事実関係を認識するまでに、弁護士であっても5カ月も掛かったと云う事か。それにしては、東京第五検察審査会の審査員、11人だか22人だか、0人だか判らんが、余程頭の良い連中が集まったものだ。スラスラ理解したのだからな、天才の集団だ。否、幻の集団だから、天才なのかもな。(笑)

挙句に、吉田繁実なる補助員弁護士も、審査員に勝るとも劣らぬ天才的ひらめきの弁護士のようだ。スラスラ読み理解し、一回目の議決にない被疑事実まで書き加える技量の持ち主、敬服に値する。 この状況をみると、3弁護士は呑みこみが悪く、検察審査会の審査員達や補助弁護士は、余程呑みこみの良い連中が集まったと云う事だ。富士ソフトがプログラムした審査員をチョイスするソフトも、驚くほど見事な出来栄えだったに違いない(間違うなよ、皮肉だぞ!)

まぁまぁ、出鱈目の上に、出鱈目乗せて、出鱈目コケタラ皆こけたってな按配で事は進んでいる。腐れマスメディアの報道姿勢や社説にも、ざっと目を通したが、澄んだ目をしている野郎は一人も居ないようだった。期待すること自体誤りだとは知りながら、ついつい、一人くらい良心の呵責に耐えきれなくなって、真実を語るデスクが居るのではないかと思うのも、筆者が人間だからである。

郷原弁護士が3弁護士の起訴状を読んで、「こりゃ酷い」の一言、まぁそんなものだろう。大室を除いた2弁護士は、「起訴するのが仕事だから・・・」、と何か言いたげだった。(笑)

ただ注意すべきは、どれ程3弁護士が稚拙であっても、支配国アメリカが小沢一郎を抹殺すると「死に物狂い」で考えているとすると、法律的に絶対無罪しかあり得なくても、有罪と云う可能性を無視する事は出来ない。そのような事態もあり得る、という想定も考慮すべきだ。

筆者の予想通り31日の「検審起訴」は愛知トリプル選挙の菅民主党の「超ウルトラ大惨敗」の責任を全面的に小沢一郎に押しつけようと云う魂胆なのだろう。しかし、与謝野や藤井を引っ張り出して、大増税作戦を演じ、選挙に負ける為に負ける材料を先々と提供し続ける菅・岡田政権なのだから、彼らが今後選挙と名のつくもので、勝つことはあり得ない。勝てるとしたら2012年9月の民主党代表選まで待つことになる。なにせ八百長選挙が出来るのは、公職選挙法に抵触しない選挙に限るのだから。(笑)馬鹿な国民でも、その民主党の負けが小沢の所為だと思うヤツは僅かだ。

マスメディアの解説によると、この起訴により一段と小沢一郎の求心力は遠心力にチェンジした。つまり、小沢支持議員のコアとなる15人程度以上の拡がりはなく、逐次バラバラに民主党主流派に吸収されていくだろう、等と云う願望的解説に終始している。これも「民主党浮き草議員」への揺さぶり報道と云う事だ。筆者の情報では「民主党浮き草議員」は衆参合わせて200人以上いるのだから、そのような報道姿勢にも一定の効果はあるだろう。

筆者の勘定では70人は小沢に完全について行く。実はこの程度の議員数の方が助かるのだ。選挙に弱い愚民のような政治家を抱え込んでも、選挙資金が大変だ。必ず勝てる議員だけを選別すれば良い。選挙戦中の小沢秘書軍団と選挙で汗を流す候補者、これなら勝てる。残った、菅、仙谷、前原、枝野、安住ら含め殆どが落選してくるだろう。

おそらく現民主党執行部は小沢の「党員資格停止」と云う処分を出せないものか、シコシコ検討に入るに違いない。①党員資格が停止されれば党からの資金が受けられなくなる②総選挙での公認が得られない③代表選への立候補資格もなくなる。しかし、この処分も多分出来ないと思っている。出せたら、それなりの蛮勇に拍手しよう。ただ、何が起きても知らんからな。(笑)

筆者は以前から民主党内が二分されているのは事実であり、これを接着乃至は融合する方法はないとみている。今後、益々亀裂は深まるばかりで、とても雪解けムードが生まれるとは思えない。政治は一寸先が闇だと云う言葉はあるが、これは保守政治の世界で通用していたものであり、社会主義と隷米権力主義と云う矛盾を内包した菅や仙谷、枝野らには通用しない淡い期待だ。彼等は必ず、常に裏切る。いわばそう云う体質の持ち主なのだ。こんな奴等を抱え込んで、「国民の生活第一」の政治に邁進するなど、想像もつかない。

当然のことながら、現時点で小沢一郎は「離党も議員辞職」も眼中にないと宣言している以上、それはそれで良いだろう。しかし、幾つかのパターンで、民主党結党以来の危機と判断出来る状況が生まれた場合は、残念ながら仲間ではあるが、野党提出の不信任決議案に賛成又は欠席するとかがあるだろう。おそらく選挙で勝ち残れない菅は解散をせず、総辞職だけするだろう。

場合によると、両院議員総会を開き、菅と岡田の解任決議と云う選択もある。ただこの場合、議員の票読みが結構難しそうだ。野党の不信任決議の票読みの方が正確なのが悩ましい。

実は筆者は、何故あそこまで小沢一郎が民主党に拘るか考える時、鳩山由紀夫の存在があるのだと思う。オリジナル民主のオリジナルそのものが鳩山だからである。鳩山がオリジナルのオリジナルはコチラだ、と鳩山が怒り顕わに「元祖・民主党」を結党する場合のみ、小沢は新党に大挙入党、又は別政党結成するのではないかと考えている。

菅民主党は謂わば「乗っ取り民主党」鳩山は「元祖民主党」、その「元祖民主党」に「自立共生党(小沢)」が合流する。これで民主党が分裂するだけだと云うのは早計である。

「元祖民主党」、「自立共生党」、「乗っ取り民主党(輿石参議院グループが残る手あり)」が当面連立を組めばいい。「元祖民主党」は自民党からの一本釣りを行い少々膨らませる必要はあるだろう、みんなの党、立ちあがれを吸収するも悪くない。「自立共生党」は国民と社民を引き込めばいい。当然、菅直人が首相で居るわけがないが、前原や岡田がなる事もない。 亀井静香、渡辺喜美、樽床、原口、誰でも良いだろう。バックに小沢と鳩山・輿石が控えれば良いだろう。アメリカ様と一定の距離を持つことも辞さず、国益に徹する政権樹立が望ましい。「乗っ取り民主党」の面々には、末席閣僚2席位用意すれば良い。

まぁまたまた横道に逸れて言いたいことを言ってしまったが、小沢一郎議員には、「冤罪嫌疑と闘う政治責任」と云う重大な責任と義務を果たし貰いたい。

国民が選んだ国会議員の資格は民主主義にとって絶対的であり、何人も冒してはいけない国民の権利だ。腐れマスメディアが何かと口にする「市民目線」等と云う浮かれアンポンタンな言説に惑わされる必要はゼロだ。民主主義の選択は選挙による「民意」のみで結構。君らマスメディアが捏造する「世論」もいらないし、存在すら証明できない「市民の目線」も不要だ。示せるものなら、筆者の眼前に突きつけてみよ!星浩や大越の汚い面を突きつけたりするなよ。

このアメリカであれ、霞が関であれ、マスメディアであれ、一部政治勢力であれ、「政治的道義的責任」を振りかざす奴らは胡散臭さの輩だと思って結構。「政治的道義的責任」の前に、「民意」で選ばれた国会議員として、その立場を危うくする「見えざる手」のような権力があり、そこから「民意」を踏みにじる攻撃を受けた以上、国会議員は選んでくれた国民の為に全身全霊で「冤罪嫌疑と闘う政治責任」を果たすべきである。

ただ、裁判が始まったからといって、政治的活動を疎かにしてはイケナイ。腐れマスメディアの論調では「裁判にかかりっきりになって、政治どころではない」等と嘘八百を並べているが、裁判で忙しいのは弁護団だ。被告と云う立場の人間が忙しくなんかならない。弁護方針の確認作業程度のもので、後は弁護士任せが刑事裁判と云うものだ。国民が知らないと思って「裁判は大変だ~大変だ~」と言っているが、ありゃ嘘だ。

小沢一郎も気分は良かろう筈もないが、ここはもうひと踏ん張り、日本国民の為に、さらに、一肌ふた肌脱いで貰うしかなさそうだ。頑張れ!闘え!正義は勝つ!


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