藤原愛子の日常茶飯事

前稲城市議・藤原愛子のもろもろな日々

適切な治療を受けていれば・・

2022年02月07日 | 雑感
まあ! 2022年ももう立春が過ぎてしまいましたね!

 とにかく寒いのが苦手、と言い訳しつつ、久しぶりもいいところですね。

 もういい加減にコロナも収まっているかも、と思っていた2022年。
 だいぶ疲れてまいりました。

 
 私、毎月美容院に行くのですが、うちの近くにはない「本屋さん」に寄るのを楽しみにしております。
 購入したい本を目指して行く時もあれば、何の目的もなくノンビリ書棚を見て回ることも。

 「小さな花の図鑑」「廃炉」「100万回死んだねこ」などもう雑多。
「100万回死んだねこ」福井県立図書館のカウンターで聞いた「覚え間違いのタイトル集」で、久しぶりに涙流して笑いました。「お腹が痛い!」と言って、夫が「どした!」と心配してくれました。

 ふらりと買った「あなたの体は9割が細菌」は、シャレではなくて最近、買った中で大変中身が濃い本でした。
 詳しくはここに書きませんが、人の精神や体質、もっと言うと思考や行動までが、いままで脳によるものと思っていたものが体内にいる微生物によるものだ!とひっくり返された感じです。
 この研究は、いままで解明されていない疾病の治療に結び付くと思います。

 福祉施設で働いているので精神の人や発達障害の人と関わりが深く、その日によって体調が優れなかったり、ちょっとした言葉が気にかかって作業に支障が出たりする様子を見ますと、何とかゆったり明るく過ごせないものかな・・と考えてしまう時があるのです。
 それでも、薬と相性が合って、気分が向上する人も中にはおられる。そんな時は、私も気持ちが明るくなります。

 けれど、先日の新聞を見て心が痛みました。

 37歳の息子さんを、自宅の一室に手足を縛って数か月放置し、死に追いやったというものです。両親と妹さん、そして本人は、どのような気持ちで一日一日を送っていたのでしょうか。
 息子さんは、衣服も身に着けず、排泄物にまみれて亡くなった。
 
 一度は病院に行き、統合失調症の疑いという診断を受けているとのことです。その時治療を始めていれば、悲惨な結末は無かったのでは、と思われて仕方がありません。

 わが家に「精神病」がいる。
何も恥ずべきことではありません。お腹が痛くなれば内科を受診して薬を貰います。
熱が出れば解熱をかけ、骨折すれば繋げる手術をします。精神も、具合が悪ければちゃんと診てもらうのは同じことです。

 うちの施設に通っている皆さんは、投薬管理をきちんと行い、真面目に働いて、何の支障もありません。職員よりよっぽどしっかりしている人や才能のある人がいます。
何も恥じることなく生活しています。

 悲しいのは、一番身近であるべき家族が偏見を持つことです。
コメント
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