少し経ってしまってからで恐縮ですが、7月9日のニュースで、福島原発の元所長だった吉田さんが、亡くなられたことを知りました。
どうなんだろう・・・きっと大分お悪いのだろう・・・でも、頑張って欲しい・・・。と思っていたので、ニュースで知って、ガックリと膝が折れる感覚がありました。
まだ50代。
私よりも若い働き盛りで、あと少し働いたら、ゆっくりご家族と旅行にでも行かれたのに。
それなのに。
東電のコメントは、「原発事故と癌の関係性は薄い」などと!!
そんなに、命を削って事故の収束に汗を流し、結果落命した人を切り捨てたいのか。
そして、まだまだ第二の<吉田さん>第三の<吉田さん>が出る可能性がある状況を押さえ込んで、「原発再稼動」を口にするのか。
私も、ある意味<加害者>です。
何の苦労もなく、電気を使ってた。
福島の米を食べ、毎月カンパを出して、原発反対!と言っていても、今なお福島原発で汗だくで働いている人達に思いをはせるのは、ほんのちょっぴりの時間。
でも。
そんな私ではあるけれど、やはり言いたい。
福島の回復無くして原発再稼動を語るな。
国の明日を左右する位置にある人間たちが、何故外国に原発技術を輸出しようとするのか。
放射能汚染をとめる目処も、廃炉の技術も、放射性廃棄物処理技術も持たないのに、何故原発再稼動をその口で言うのか。
吉田元所長は、戦死です。
原発事故で戦った戦士です。
私は、吉田さんを美化しようとは思いません。特別視してもいけない。まだまだ頑張っている人達が大勢いる。
そして、私達は、事故の原因と、ひとたび事故となればそれを収める技術がまだ人間には無いということを忘れてはいけないのです。
吉田昌郎さん、有り難うございました。そして、ごめんなさい。