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大阪市交通局の利用者アンケートに答えました。

2013年11月15日 20時03分39秒 | 都構想・IRカジノ反対!

 私、大阪の地下鉄やニュートラムはよく利用するのですが、上記のようなアンケートを集めている事は知りませんでした。先日、駅を降りた際にそのアンケートを目にして、ふと書いてみようかという気になりました。
 駅職員の身だしなみ、応対、挨拶(あいさつ)、駅の案内表示の分かりやすさ、ホーム・駅舎や車内の美観、乗客のマナー、全体の印象について、それぞれ「良い、やや良い、普通、やや悪い、悪い」の、どれに当てはまるかという質問項目については、全て「良い」とした上で(実際は普通だと思いますが、こんな揚げ足取りみたいな質問を浴びせられる職員の事を思ったら、悪く書くのは気が引けたので)、コメント欄に以下の回答をしてアンケート回収箱に投函しました。

〈地下鉄職員の方へ、毎日の勤務ご苦労様です。橋下市長の嫌がらせに負けずに、安全第一で頑張って下さい。こんな職員の揚げ足取りみたいなアンケートを乗客に書かせた所で、見ている人はちゃんと見ていますよ。セクハラだらけの公募区長に、慰安婦発言で女性の人権じゅうりん。そんな自分の事は棚に上げて、職員ばかり悪者にするな。〉

 あくまでも通勤などで利用する区間に限って、自分の知っている範囲での印象ですが、今の大阪市交通局職員の勤務態度が、そんなに悪いとは思えません。そりゃあ「良い」と太鼓判を押すまでには至りませんが、身障者の介助など、少なくともやるべき事はきちんとやってくれています。わざわざ税金をかけて、こんなアンケートをとってまで、職員の身だしなみや応対を問題にしなければならない程だとは思いません。それよりも、(アンケートのコメント欄でも触れた)大阪市長の公私混同や我儘(わがまま)や「上から目線」の偉そうな物言いの方が、よっぽど問題だと思います。寧ろそちらの方こそ、直ぐにでも市民にアンケートを取って結果を公表すべきです。というか、今直ぐにでもリコールして市長を辞めさせるべきです。

 最近、地下鉄だけでなくJRや私鉄もそうですが、自動改札なのにわざわざ駅員が改札に出て、毎朝「おはようございます、いってらっしゃいませ」と挨拶するようになった件についても同様です。あんなもの本当に必要ですか? そんな事をしている暇があるなら、ラッシュアワーのホームに出て、乗客の誘導をするなり転落事故防止の監視をしてくれた方が、よっぽど有難いと思いませんか。多分、職員もそう思っていると思いますよ。私が職員なら絶対にそう思います。

 平林都だとか西出ひろ子だとかの接遇コンサルタントの影響か何か知りませんが、そんな取って付けたような上辺だけのサービスなぞ不要です。はっきり言って税金の無駄遣いでしかない。そんな事をする暇があるなら、また、そんな事を無理やり職員にさせている暇があるなら、まだホームに出て先に書いたような事をしてくれる方がよっぽど有難いです。

 本当のサービスは、そんな如何にも取って付けたような上辺だけの物とは違います。旅行で福井県の「えちぜん鉄道」に乗った時も、そんな取って付けたようなサービスをしている人なぞ誰もいませんでした。「あわら湯の町」駅の委託のオバちゃん駅員も、挨拶なぞせずブスッと駅の改札窓口に座っているだけでした。でも、私が一日フリー乗車券の有無について聞いたら、親身になって、一番安いコースの乗車券を発行してくれて、隣の三国駅発のバスの発車時刻まで教えてくれました。また、その日は台風の影響で夕方までどしゃ降りの雨でしたが、前夜泊まった芦原温泉の民宿の女将さんも、東尋坊に行った私の安否を気遣い、わざわざ私の携帯に安否確認の電話を入れてくれました。私、どれだけ嬉しかった事か。

 こういうサービスこそが本物のサービスと違いますか? どこぞの接遇本に書いてあるような、どこぞの会社と同じ様な体質のw、金儲け至上主義の本音を隠して、臭い物に蓋で、見てくればかり取り繕った、全然心のこもっていない形だけのサービスよりも、普段着で一見ガサツなようでも心がちゃんとこもったサービスをしてくれる方が、利用客にとってどれほど有難いか。

 金儲け本位の民営化論者の市長の下で、上辺だけの「サービス向上」偽装をされても、心がこもっていなければ何もなりません。国鉄がJRに変わった当初も、大都市圏の私鉄と競合する通勤路線では、一時的に運賃が値下げされたり、ダイヤ改正で乗り換えが便利になったりしました。今までブスッとしていた駅員も、急に「おはようございます、いってらっしゃいませ」と、取って付けたような挨拶をするようになりました。しかし、そんな上辺だけのサービスだけが強調された裏で、一番大事な安全管理はコストダウン至上主義の下でどんどん蔑(ないがしろ)にされていきました。地方路線はどんどん廃止され、人員も極限まで減らされ、車両整備や点検にかける時間や費用もどんどん削られていきました。その行き着く先がJR福知山線事故であり、JR北海道で頻発する脱線・車両火災事故でした。
 たとえ公共企業が民営化されても、トップに立つ者の心が腐っていたら同じ事です。腐った役人が腐ったブラック企業の経営者に置き換わるだけです。

 改革者気取りだった「維新の会」も、結局は単なる「自民党の補完勢力」に過ぎなかった事が明らかになり、大阪市長の橋下徹も今や完全に「過去の人」になったと言うのに、いつまでこんなバカげたアンケートを取っているのかと思いますね。
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2 コメント

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同僚のS君へ (プレカリアート)
2013-11-18 10:04:51
>どこぞの会社と同じ様な体質のw、金儲け至上主義の本音を隠して、臭い物に蓋で、見てくればかり取り繕った、全然心のこもっていない形だけのサービス

 記事本文の上記くだりは、勿論、ウチの会社の事を指している。しかし、それと同時に、ウチの会社だけでなく、他の多くの企業の事も指している。
 最初はこんな地下鉄・ニュートラムの利用者アンケートの記事ではなく、もっと職場の話題を直接とりあげるつもりでいたんだけど、それって結構難しいのよ。「サービス残業」や「過労死」などの「どの職場にも在って誰でもそのトンデモさが分かる話」ならまだ取り上げやすいのだが、そうではない具体的な仕事と絡めて書くとなると、それが如何に労働強化を伴うものであっても、なかなか書くのは難しい。社外の読者には、物流センターの仕事を知らない人も大勢おり、そういう人にも分かるように書く為には、相当な文才が要る。

 今まではその困難を補う為に、必要に応じて社内の風景や仕事現場の写真も記事に載せていたのだが、今はもう完全に24時間稼働になり、早朝から深夜までひっきりなしに従業員の往来があるので、なかなかシャッターチャンスが来ない。
 それに加えて、昨今、アホなバイトが職場での悪ふざけの写真をネットに投稿するものだから、私がやって来た正義の告発まで、それと同じ様に見なされかねない世の中になってしまった。以前、前の職場でドーリーの積み替え風景を撮影した時も、勿論、その時は被写体のバイトの協力・了解も得て撮影したのだが、会社は「盗撮」だの「会社の信用失墜行為」だのと言いがかりをつけてきた事があった。実際は、労災になりかねないような危険な作業をさせている会社こそが信用を失墜させているのであり、いわば「自業自得」なのだが。
 そもそも、誰が何を書こうが、どんな写真を載せようが、個人の「言論・表現の自由」であり、ストーカーや下着盗撮などの反社会的な行為でない限り、誰に咎(とが)められる筋合いもない。
 だから、私は今でも「やる時はいつでもやる」気持ちでいる。だけど、いちいち何でもかんでも社内の写真を載せて、不要な軋轢(あつれき)を招いて活動しにくくなっても自分が損するだけだ。実際にやるとなると、それなりに時と場所を選ばなければならない。

 それと、職場の労働条件や労働強化の事を取り上げる場合でも、単なる「職場の愚痴」だけで終わらせたくはない。我々がいつも体験している、「バイトにミスするな事故するなと言うが、ミスや事故を招くような職場環境の改善には殆ど手をつけない」「口先で言っている事と実際にやっている事が全然違う」問題にしても、これは決してウチの会社だけに限った問題ではない。
 例えば、福島の原発事故収束作業の現場でも、「放射線線量計のアラームがなったら直ぐに退避せよ」「放射線量の高いガレキには近寄るな」という訓示を現場の朝礼ではやる。でも、その訓示をやった現場管理者自身が、実際の作業では「工期が間に合わないから」と、平気で高線量のガレキを運ぶよう人夫に指示し、アラームが鳴っても作業をさせる、酷い場合は線量計を外させて仕事をさせたりしているのだ。
 何故、こういう事がまかり通りかと言うと、やはりそこには、作業員の安全より工期やコストダウンを優先する金儲け・競争至上主義や、危険でつらい仕事は全て下請けに丸投げし、自分たちは下請けの賃金をピンハネしながら事故の責任は全て下請け企業やそこで働く作業員だけに押し付ける搾取や格差社会の仕組みがあり、大元にはそれを招いた政治の責任がある訳でしょう。職場の問題を取り上げるにしても、そこまで観なければ、ただの「職場の愚痴やボヤキや不幸自慢」だけで終わってしまうと、全然みんなの問題にならない。そういう思いもあって、たまたま大阪市交通局が利用者アンケートを集めていたという事もあり、今回は職場の問題を直接取り上げるのではなく、このアンケートの件を記事に取り上げる事にしたのです。
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改めて同僚のS君へ (プレカリアート)
2013-11-18 13:09:33
 先のコメントであげた原発作業の話以外にも、探せば同じような話が他にいくらでも出てくる。
 例えば、最近ニュースで話題になっている、高級ホテルのレストランでの食材偽装事件などもそうだ。安く材料を仕入れるために、安価な「ブラックタイガー」を高価な「車えび」と表示してメニューに出したりしていた訳だが、これも現場担当者の単なる出来心だけが原因ではないだろう。

 客寄せの為に派手な宣伝をする一方で、現場担当者や仕入れ業者の人件費や材料費は、今までも極限まで切り捨てられてきた。ホテル側が資本力をバックに無理難題を押し通してきたからだ。そうでなければ、こんなに次から次へと色んな所で食材偽装が発覚する筈がない。
 この事件の後、マスコミは予防策として企業のコンプライアンス(法令順守)意識重視を主張しているが、そんな上辺だけの対策では決して今回の事件はなくならないだろう。金儲け・コストダウン至上主義の今の経済の在り方から変えていかなければ、この種の事件は根絶できない。

 飲食業界には特にブラック企業が多いが、このブラック企業の問題も、突き詰めれば企業のそんな利益至上主義にその原因がある。食品偽装とブラック企業。一見すると両者の問題は互いに無関係なように思えるが、根本にある背景は同じなのだ。
 これが「ブラックタイガーの車えび偽装」に留まっているうちはまだ良い。ブラックタイガーを食べた所で死ぬ訳ではないから。でも、これがその前の、ヤマト運輸のクール宅急便が常温で放置されていた問題や、ずさんな温度管理で大量の食中毒患者を出した挙句に企業倒産に至った雪印(現・日本ミルク)の場合は、直接人命に関わる大問題となる。

 この件では私自身にも悔しい経験がある。もう大分以前の話だが、今と同じ下請けの系列会社のバイトとして、某大手ハンバーガーチェーンの物流センターで働いていた事があった。そこは大手チェーンのセンターだったが、温度管理はまるでデタラメだった。倉庫も備品のカゴ車もボロボロで、冷蔵庫に入りきらない商品は真夏でも常温のスペースで仕分けをしていたのだ。勿論、終日という訳ではなくピーク時の数時間だけだが、それでよく食中毒を起こさなかったものだ。
 流石に翌年からはそんな状態は是正されたが、その是正措置もあくまで業務発注元の大手ハンバーガーチェーンの意向によるもので、私の勤務先が直接意見した訳ではなかった。

 この当時、私はまだまだバイトとしては駆け出しで、労働条件や職場の雰囲気の悪さを時々ネットに投稿するだけだった。今から思えば、そんな自分の愚痴などよりも、この温度管理のデタラメさこそ真っ先に告発すべきだった。
 職場の古だぬきバイトどもは、そんな私のネットへの「愚痴」投稿にすら、「そんな事をしていたら自分の仕事先がなくなる」と、私の事を陰で色々言っていた事を後で知った。こいつらに対しても、「お前らが食中毒になっても同じような事が言えるのか」と、私の方からもっと毅然とした態度で臨むべきだったと反省している。
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