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意味不明で謎だらけの大阪いらっしゃいキャンペーン

2021年12月04日 07時47分00秒 | 都構想・IRカジノ反対!

「大阪いらっしゃいキャンペーン」で検索すると上記のホームページに案内される。そのホームページによると、キャンペーン期間は今年11月24日から来年1月31日まで。その間に、ワクチン接種済の大阪府下在住者が、大阪府内のホテルに宿泊した場合に、最大で一泊5千円の割引と3千円のクーポン券が付くと言う。どんなキャンペーンがあるか見ると、例えば新世界のスパワールドに格安で泊れると言う。そんな日帰り入浴でも十分楽しめる所に、わざわざ税金使ってまで泊まりたいと思うか?

維新の吉村知事が鳴り物入りで推進中の「大阪いらっしゃい」何ちゃらの府民限定GoToキャンペーン。箕面や泉州・南河内の温泉旅館はどこも既に満室。残っているのは大阪市内のビジネス・カプセルホテルか西成の簡易宿所、民泊のみ。誰がこんな隣近所でしかもニッチな場所にわざわざ「旅行」で行くか?

「大阪いらっしゃい」と言うから、最初は他府県から来た旅行者をもてなすキャンペーンかと思っていた。ところが、実際は府下在住者が府内の旅館に泊まれば最大5千円の割引と3千円のクーポンが付くキャンペーンだと知り、驚いた。
 
たまたま土日で連休取れたので近場の城崎温泉に蟹でも食いに行こうかと思っても、大阪府外だからいらっしゃいキャンペーンは使えない。使えるのは府内のUSJや新世界などの観光地だけ。そんな日帰りでも行ける所にわざわざ一泊旅行で出かける奇特な人がいるだろうか?
 
確かに大阪府下にも風光明媚な所はある。例えば箕面や犬鳴山も温泉や紅葉が楽しめる。でも、そんな所は日帰りでも充分楽しめるのに、わざわざ泊まりがけで行こうとは思わない。そんな、旅行とも言えない旅行に、何故税金使ってまで補助しなければならないのか?
 
そもそも「大阪いらっしゃいキャンペーン」のネーミング自体が謎だ。他府県から来た旅行者を大阪府の観光業者が「いらっしゃい」ともてなすなら分かる。しかし、ずっと大阪在住で、大阪は自分の家の庭みたいな人が、庭の中にある箕面や犬鳴山の温泉に行くのに、わざわざ自分に「いらっしゃい」なんて言うか?
 
もてなす方も、される方も同じ大阪人。旅先も同じ大阪府内で、いわば自分の家の庭にわざわざ泊まりがけで旅行に出かける様なもの。これでは唯の「ままごと」だ。そんな「ままごと」みたいな意味不明の「大阪いらっしゃいキャンペーン」に税金使う位なら、城崎に蟹を食いに行く旅行者や、府内のUSJや新世界に日帰りで出かける行楽客に税金使う方が、よっぽど景気刺激策になると思う。
 
そんな謎キャンペーンを推進する吉村大阪府知事や彼の属する維新という政党の人気が上昇中だが、何故そうなるのか全然分からない。今話題の国会議員文通費(文書通信費)見直しも、たかだか百万円程度の経費節減にしかならない。もっと億単位の、支持もしない政党の補助に税金使われる政党助成金こそ真っ先に削減すべきではないか。
 
企業・団体献金で政治が私物化されるのを防ぐ為に政党助成金を支給する様になった。しかし助成後も企業・団体献金は続いている。もらった政党は濡れての粟。国もその気になれば、金をエサに政党に口出し出来る。これでは国家権力による政党の御用化であり、戦前の大政翼賛会と何ら変わらない。
 
 
先述の文通費見直しにしても、領収書さえ添付すれば良いと言うものではないだろう。たとえ領収書を添付しても、維新の足立議員の様に、自分が支部長を務める政党支部に文通費を「寄付」(=マネーロンダリング)するだけなら、そんな領収書を幾ら添付しても、税金ポッポナイナイの構造は変わらない。
 
それを足立議員に指摘したら、共産党の機関紙拡大にお門違いの難癖付けて来やがった。共産党は確かに政党助成金の受取りを拒否しているが、代わりに公務員の党員が勤務中に「赤旗」購読を職場で無理強いしているではないかとw。公務員と言えども休憩時間に何しようと個人の自由だ。政治活動の自由は公務員にも保障されている。寧ろそんな手弁当の活動こそ政党本来の姿ではないか。
 
コロナ対策でも維新の吉村府政は失敗続き。東京都の半分程の人口の大阪府でコロナ死者数が東京に迫る勢い。自宅待機の患者も全国最多。給付金支給も全国最遅。通天閣のネオンの色を変えたり、イソジンがコロナに効くと意味不明のパフォーマンスに終始した挙句に、コロナ対策そっちのけに都構想住民投票。
 
一枚看板の大阪都構想も、東京一極集中ケシカランと言うから、地方格差や3割自治の現状を是正してくれるのかと思えば、左に在らず。無理やり大阪市を廃止して大阪都にしても、今の法律では大阪府は大阪府のまま。ただ大阪市が無くなり区役所の数も減らされ、市民にはサービス低下が押しつけられるだけ。
 
先日旅行で訪れた岐阜県岩村の城下町で、喫茶店のママが「大阪の吉村さん凄い!」と絶賛していたので、今言った文通費削減のデタラメやコロナ対策の失敗について聞いてみたが、案の定何も知らなかった。何も知らずに、ただマスコミが持ち上げるから、パッと見イケメンで何となく良いと思っただけだった。
 
確かに、非正規雇用で住まいもユニットバスのワンルームでは、たまにはホテルの豪華なバスルームでくつろぎたいと思う時はある。でも、その為に日帰りでも行ける行楽地にわざわざ一泊旅行で出かける気にはならない。同じ税金補填するなら、府内の旅館よりも映画館やライブハウスを支援した方が遥かにマシだ。コロナで困っているのは旅行業界だけではない。

しかも、新たなコロナ変異株も出現する中で、こんな無意味なキャンペーンを進める理由が分からない。今後も新たな変異株出現の可能性が指摘される中で、わざわざ日帰り行楽地に無理やり外泊を勧める様なキャンペーンを、税金投入してまで補助する意味はない。大阪いらっしゃいキャンペーンは今すぐ廃止すべき。


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