アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

遂に自民党の壁が崩れ始めた

2009年08月25日 19時55分41秒 | 未完の政権交代
 8月22日付毎日新聞の選挙情勢報道には流石に我が目を疑いました。今度の衆院選で、民主党が「比例代表と合わせて320議席を超す勢い」だという分析には私も一応は頷けるものの、自民党が「議席半減」どころか「比例区・選挙区併せてもせいぜい100議席余り、下手すれば60議席台に転落」との予想には、私も「流石にそれは無いだろう」と思いましたから(下記URL・図表参照)。
 http://mainichi.jp/select/today/news/20090822k0000m010148000c.html

   

 しかし、選挙終盤に入って自民党が配布しているビラやパンフレットを見ると、「上記記事もあながち当たらずとも遠からずではないかな」と、最近では思う様になってきました。何故そう思う様になったかというと、下記がその自民党ビラ・パンフの一部なのですが、もう書いている事が、維新政党新風や幸福実現党あたりともそう変わらない程、支離滅裂な内容だからです。
 自民党の宣伝物でありながら、肝心の自党公約の説明そっち抜けに、他党(民主党)の悪口ばかりを書き連ね、それも「労働組合が国を乗っ取り、反日教育で国民を洗脳する」と言う様な、カルトまがいの扇動に終始しているだけなのですから。とても与党の出すビラ・パンフだとは思えない内容に、読もうかという気にもなれませんでした。私これを見て、一瞬、勝共連合のアジビラかと思った位ですから。案の定ネットでも、「こんな党が今まで政権を握っていたのかと思うと、寧ろそちらの方が怖い」と、早速話題になっていましたね。

・〔衆院選〕自民党が本腰でビラ配布を始めたので民衆は騒然(低気温のエクスタシーbyはなゆー)
 http://alcyone.seesaa.net/article/126301018.html
・自民党の真のマニフェストは民主党への誹謗中傷ビラだった!(よろんず)
 http://www.the-journal.jp/contents/yoronz/2009/08/post_10.html

 
 
 

 その自民党パンフの中では、今月8日に鹿児島県での民主党候補の演説会で発覚した、日の丸を切り貼りして党のシンボルマークを作って会場に掲げた件についても取り上げていましたが、この内容も支離滅裂です。「民主党は何故国旗を党大会に掲げないのか?」なんて書いていますが、そもそも、国旗を党大会に掲げようと掲げまいと、その党の自由じゃないですか。それをこんな、「公党たるもの須らく国旗を集会で掲げなければならない」と言わんばかりの事を、平気で書ける感覚の方が空恐ろしいです。戦前のナチの党大会や大政翼賛会の集会じゃあるまいし。

 もっと言えば、今まで農産物の輸入自由化や、郵政民営化、構造改革・規制緩和によって、国内経済や国民生活を散々ぶっ壊し、この日本を米国・財界・多国籍資本の好き勝手にさせてきたのは、一体どの党か。無駄な高速道路やダムばかり作って、国土を破壊してきたのは、一体どの党か。全部自民党ではないですか。それを、自分たちの今までの売国奴ぶりを棚に上げての、この物言いは一体何ですか。

 そして、更にもっと言えば、普段は「元派遣社員の分際で」と対立候補の人格を否定したり(森喜朗)、「派遣村の奴らは怠け者」(舛添厚労相)とか、「金の無い奴は結婚するな」(麻生首相)とか、もうまるで「貧乏人は麦を食え」「汝、人民飢えて死ね」と言わんばかりの、人を人とも思わない発言を繰り返しておきながら、自分の都合の良い時だけ国家や国旗への忠誠を説くとは、ど厚かましいにも程があります。
 本来「国を守る」という事は、「そこに住んでいる国民を守る」という事でなければならない筈です。しかし、こんな発言を平気で出来るという事は、この人たちにとっては、「国を守る」というのは、実は「国民」などどうでも良くて、「自分たちの権力」を守る事でしか無く、その隠れ蓑に国旗・国歌や愛国心を利用しているだけなのです。「国を愛せよ」と他人に偉そうに言う前に、国に愛着を持てるような政治をやるのが筋だろうに。

・「怠けている連中に税金使わぬ」 派遣村めぐり舛添厚労相(中日新聞)
 http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009081902000169.html
・金が無いのに結婚はしない方がいいby麻生(ネットゲリラ)
 http://shadow-city.blogzine.jp/net/2009/08/by_2306.html
・〔衆院選〕森喜朗元首相の陣営が「派遣社員」を侮辱している!(市民社会フォーラム)
 http://civilesocietyforum.com/?eid=2122

 国旗・国歌や愛国心の問題に関しては、他にももっと言いたい事が山ほどあるのですが、余りそればかり言っていると、本題の「自民党政治の終焉」の方が霞んでしまいますので、もうこれ位にしておきます。

 確かに、民主党も、党内はバラバラですし、その中には自民党以上に反動的な極右政治家や新自由主義者も居たりして、そういう意味では、お世辞にも立派な党だとは言えないのが実状です。しかし、それを本家・亡国の徒である自民党が幾ら批判したところで、「目くそ鼻くそ」にしかなりません。そんな批判をすればするほど、人心は自民党を離れ民主党に靡いて行きます。そうであるにも関わらず、こんな子供騙しみたいな内容のビラを出して悦に浸っている様では、自民党はもはや「ヤキが回った」としか思えません。「ベルリンの壁」崩壊から20年を経て、今正に「自民党の壁」が崩れ去ろうとしています。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ポスト政権交代リンク集(適... | トップ | 2009年プレカリアートの... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

未完の政権交代」カテゴリの最新記事