acc-j茨城 山岳会日記

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谷川岳 馬蹄形縦走 白毛門→西黒尾根

2016年08月14日 11時39分57秒 | 山行速報(登山・ハイキング)

2016/8/13(土) 天気:曇り→晴れ

メンバー:szt

ようやく単独山行の遠征をする気になった.

距離が近い那須辺りの沢をと思っていたのだが,暑さが落ち着きそうだったから無性に長い距離を歩きたくなった.春先にやろうと思っていた谷川の馬蹄形縦走を一日の計画でトライしてみることにした.

前夜につくばを出発し,仮眠はとったが合計3時間ほどしか眠れなかった.最後までもつか少し不安だったものの3:40に土合橋の駐車場を出発した.

白毛門は確か今年の2月に来ているから,最初の直登はなんだか体が覚えていた.それでも暑いから汗が吹き出し,1時間もすれば全身ずぶぬれだ.

5:13,松ノ木沢の頭に到着.

登り始めから辺り一面ガスっていて,松ノ木の頭でも残念ながらガス.今回も一ノ倉の岩壁は見られなかった.まぁ,せっかくだから春先の雪の一ノ倉の展望を宿題として残しておこう.

登っても登っても辺り一面ガスは変わらない.冬に登った時よりも周りの景色がわからない.冬はあれだけびくびくしながら登っていた,ジジ岩,ババ岩付近の雪壁だってどこだかよくわからない.

気づいてみたら冬に撤退したところも過ぎたのか?とにかく登ると雲間からこれから歩く先の稜線がチラリと見えるではないか.

でも,谷川岳や一ノ倉の岩壁は雲の中.残念だ.

5:46,白毛門の山頂に到着.

声がすると思ったら,白毛門の山頂には10人近いパーティが.装備と時間から判断するとこの人たちも1日で抜けるつもりか?登っているときはあんなに暑かったのに,じっとしていると風があって寒いくらいだ.

これから通過する笠ヶ岳,朝日岳が見えてくる.う~んとにかく歩くのみ.

ひたすら進んでいくと笠ヶ岳への登り道.近くまで来るとなんかウキウキしてきてしまった.

笠ヶ岳の山頂までの道中に目を凝らしてみれば名前はよくわからないものの,花だって咲いている.

実はそこまでにもあったのかもしれないが,歩くことに没頭して花に気を配る余裕もなかった.

これはリンドウ??

6:20,笠ヶ岳山頂に到着.展望はなし.

そして7:08,朝日岳山頂に到着.ここは風の通り道なのかじっとしていると寒い.そして展望もいまひとつなためか,コースを誤りそうになった.地図で確認確認.

7:30にジャンクションピークを通過.

一ノ倉の岩壁らしき壁が見えるがよくわからない.ガスはちっとも晴れないままである.

清水峠がもう少し.避難小屋も見えてきた.

8:11,清水峠に到着.ここまで5時間かからずに来ている上出来か,それとも飛ばしすぎたか?

七ツ小屋山の手前はガスに覆われていたが,

七ツ小屋山を過ぎれば,ガスもなくなりかけてきたか?

蓬ヒュッテには9:29到着.とてもきれいな山小屋だ.

武能岳に向かっていると,ガスがなくなってきてこれから向かう茂倉岳,一ノ倉岳が見えてくるではないか.しかし遠いぞ.これからこれからと自分に言い聞かせる.

振り返ってみれば今まで歩いてきた道のりが見渡せる.

縦走をしていて充実感が得られるのは,振り返って「あんなに歩いたんだ」と思う時が多い.今日も長いこと歩いているぞ.

途中には花がきれいに咲いている.

笠ヶ岳や朝日岳は雲の中のままだ.

そんなことをしているうちに10:13,武能岳を通過.

茂倉岳,一ノ倉岳に行くまでにもう一登りあるぞ!

ここらへんから,左膝に痛みが出始める.清水峠手前で飛ばしすぎたのが祟ったか?お尻の筋肉も披露気味だし,ロングハイクが久しぶりであることを体が語っている.

茂倉岳に続く稜線歩きのアップダウンはさすがにきつい.

しかし先週登った磐梯山の暑さも加えた登りに比べれば楽だよな~とも思う.先週一緒に登ったみんなの頑張っている顔が頭をよぎり,心臓や脚に力を与えてくれる.

振り返れば武能岳が遠くに見える.歩いたもんだ.

茂倉岳,一ノ倉岳が近づいてきた.

11:27,茂倉岳に到着.

やっとこさ谷川岳がみえてきた.とにかく先に進むのだ.

11:45,一ノ倉岳を通過.ここらへんから人が多くなってくる.

通過して目指す谷川岳を写真に収める.肩の小屋もよく見える.

ようやく今まで何回か登った一ノ倉の岩壁を眺めることができた.それにしても壁は立っていてまさしく絶壁だ.我ながらなんであんなところを登るんだ?やっぱり頭のネジが緩んでいる??

ここの稜線歩きは,去年登った3ルンゼ,二の沢本谷の終了地点を通るはずなのだが全くわからない.

下をのぞき込むと今年は雪渓が少ない.幻の大滝は現れるのだろうか?

12:24,オキの耳に到着.さすがにここまで来ると,人でごった返している.

残すはトマの耳.あそこまでいけばあとは下るだけ.

12:35,トマの耳に到着.出発から9時間でここまで来たのか.

初めにも書いたが,約2か月ぶりの単独遠征.それなのにこんなにきついことをやるものだから,左膝は悲鳴を上げている.ネジが緩んでいるどころかもはや抜けている??

そういえば,単独遠征の前に天神尾根からここまで来たんだっけ.あの時は左足首が悲鳴を上げていた.一緒に来たメンバーも辛そうだったよな~.

そんなことを思い出しつつ景色を眺めてみれば,白毛門,笠ヶ岳,朝日岳にかかっていた雲はすでになく,山々がよく見える.

一度肩の小屋に立ち寄り,水には余裕はあったものの清涼飲料水を購入し,あっという間に飲み干す.

小休止の後,西黒尾根を下っていく.ひざに痛みがある中,この尾根を下ることが今回の山行の核心か?

ラクダのコルまでの下りは意外と歩きづらく,痛い膝と疲れた体にはなかなかこたえる.

そして,13:39ラクダのコルに到着.

厳剛新道の方が下りは楽そうだな~という誘惑にかられるが,ルートとしては尾根を登って尾根を下る方が収まりがいい気がしたので予定通り西黒尾根を下っていく.

途中,2か月前に使った天神平のロープウェイの駅が見える.文明の利器は楽だよな~とうらやましく思いながら西黒尾根をひたすら下る.

8月13日の土曜日だからか,西黒尾根を登る人,下る人が意外といる.この時期にみんな頑張るな~

そうこうするうちに15時頃には国道に降り立ち,登山指導センター,ロープウェイ駅を通り過ぎる.

ロープウェイが何とも言えないスピードでのんびり降りてくるではないか...

15:19,無事駐車場に到着し馬蹄形縦走が終了となった.

今回は1日で抜けたけど,歩けるものならノンビリ1泊,2泊でまた来てみたいものだ.

無理をするものだから,帰りの車の中では投げやりな気持ちになることが多かった.今回の収穫は単独遠征ができるようになったといったところだろうか?

久しぶりに歩くことに没頭した一日でだった.

 

szt



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