acc-j茨城 山岳会日記

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青空の下の谷川岳南稜

2019年06月13日 20時14分20秒 | 山行速報(アルパイン)

谷川連峰 一ノ倉沢烏帽子沢奥壁南稜

2019.5.25(土) 天気:快晴

メンバー:sak(CL),szt(SL),りりぃ,isi,ta2

装備:登攀具一式,ロープ(8.1mm×50m)×2,ロープ(8.6mm×50m)×2

5/24 21:30石下発→0:30ベースプラザ駐車場着(泊)

5/25 4:00ベースプラザ駐車場→5:20一ノ倉沢出合発→6:31中央稜取付き着→7:01南稜テラス着→11:10南稜登攀終了→12:00頃6ルンゼ下降開始→14:22南稜テラス発→16:30一ノ倉沢出合着→17:45基点P

 

 話の流れで,あれよあれよという間に2週連続谷川でクライミングをすることに.しかも当日は5人パーティというやや多めの編成.わたしとしては,南稜は三回目.登っているからと言って,一ノ倉の岩壁はいろいろな意味で気が抜けないのだけれど,当日はそれなりの緊張感を持って,山登りに臨むことができたかな...?

一ノ倉沢出合に来てみれば,前週とは大違いのいい天気.一ノ倉の壁でモルゲンロートがみられるとは,,私にとっては一番最初にここに来た時以来だから4年ぶりの景色のはず. もうそんなに時間が経っているとは,,,月日が経つのは早いものです.

いい眺めでございました. 

1週間の間に,大雨が降ったり30度以上の日が続いたりしたら,出合の雪はだいぶ減っていました.そんな変化を見ることができたのも収穫と言えるのでしょうか?前週同様,雪渓を登り,テールリッジを登り,中央稜の取付きで休憩を取りつつクライミングシューズを履くことに.前の週と違うのは移動が南稜テラスまでということと,気持ちのいい朝日で日光浴ができたことといったところでしょうか.

雪渓は途中で軽アイゼンを出しました.そうしないとツラいよね.

テールリッジより.もう少しで中央稜の取付きです.

南稜は先行が2パーティ.この天気の割には空いてるのでしょうか?

我々は,isi-りりぃ組,sak-ta2-szt組の2組に分かれ登攀開始.先行隊はisiさんが全ピッチリード.後発の3人組は草付きが終わったところでリードをチェンジ.そんな作戦でおもいおもいに岩登りを楽しめたのではないでしょうか?

南稜テラスより1P目.

ばぁ~~っ..

岩はカラカラでございます.

馬の背リッジより.せっかくなんですから後ろを振り返って高度感を堪能してくださいね~~

最終ピッチ.ひたすら青空だぁ~~

最終ピッチ終了点より.もう少しで終わりですよ~

予定通り,私は草付きを過ぎたところからリードを担当.馬の背リッジってこんなに難しかったっけ?あれれ,最終ピッチまさかのA0??なんて,,とハラハラした気持ちを抱きながら,事前の予想通りリードのクライミングにはそれなりの緊張感が漂います.やっぱり入門ルートとはいえ南稜は侮れませんねぇ...

終了点まで来てみれば,南稜の先行パーティが下降の準備をしていたり,中央カンテのパーティが降りてきたり,南稜に取付いた後続パーティに追いつかれたりと,これもある意味想定通りの混雑ぶり.こんなにいい天気ならそうだよね.

そんな事情もあって,我々は終了点から踏み跡をたどり上部の台地状の安定したところで小休止.我々は栄養補給や水分補給をすすめます.

この一杯がたまりません!

のどを潤したところで,再び南稜終了点まで移動.ここの草付きの下りは慎重に.落ちたら止まりませんからね.

下降は6ルンゼ.いつもの所でピッチを区切り,危なげなく南稜テラスまで懸垂下降で通過します.

下降は6ルンゼ.ようやく少し慣れてきたかな?

ここまでくれば,南稜テラスまでは問題ない??

南稜テラスでデポしたアプローチシューズに履き替えて,まずは中央稜の取付きまで下ります.

ここから中央稜の取付きまでが意外と嫌らしいところ.前週に比べれば,鎌形ハングの下の雪渓は小さくなって岩の濡れ具合もだいぶましになってきましたが,油断をして転がるとアウト.なのでこの日は25mを懸垂下降して難所の通過をすることに.ところがこの懸垂ポイントで落石!誰もケガはしませんでしたが,全く気を抜けません.

烏帽子スラブは素早くかつ慎重に抜けたいポイントであることには変わりなく,登山で大切なのは”スピード”ということを実感するのでした.

このあと落石がありました.くわばらくわばら.

中央稜の取付きまでの移動でも,この日はロープを出しているパーティが多く意外と時間を取られます.テールリッジでも途中2回懸垂で下り,一ノ倉沢の出合まで下ってきてようやく緊張から解放されるのでした.

テールリッジの下りも意外と侮れないんですよ~

一ノ倉沢出合.雨と暑さで雪って溶けるのね.

谷川岳一ノ倉沢,いつ来ても緊張感が漂ってますねぇ.次に来る機会はあるのでしょうか??

 

szt



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