acc-j茨城 山岳会日記

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奥多摩・神戸川クドレ沢左俣右沢遡行-右俣下降

2019年05月29日 19時52分46秒 | 山行速報(沢)

2019/5/18 奥多摩・神戸川クドレ沢左俣右沢遡行-右俣下降

今シ-ズンの沢登り開幕戦。

どうしたって吟味に吟味を重ねてしまうよね。

 

クドレ沢は程よき滝場に程よき距離。

アプロ-チもお手軽だし、最終的には大岳山に突き上げて200名山も足下に出来てお買い得な感じ。

だけど、入渓点に戻る下山路がないみたい。

そこで、左俣右沢遡行右俣下降という計画。

もう、左だか右だか混乱してしまいますが、「オモシロそうな方を遡る」ということで。

あ、ちなみにクドレ沢の”クドレ”は「崩れている場所(=クズレ)」の訛り言葉のようですよ。

 

2019年沢初めにご一緒いただけたのは、kakさん、artさん。

artさんは沢初めというか、「初めての沢登」です。

 

神戸岩(かのといわ)をすぎて、次に通過するのが「神戸隧道」。

いわゆる、トンネルですね。

真っ暗な手掘り隧道は、なかなかスピリチュアルな雰囲気が満載です。

あ、ちなみに有名な”心霊スポット”のようですよ。

 

トンネル先のゲ-トから僅かで右から入るのがクドレ沢。

「禁漁」看板が目印です。

 

この右岸に踏み跡があるので、辿っていくと今にも崩れ落ちそうな丸太橋。

太いロ-プのフィックスがあるので、これを頼りに沢へ降りることにします。

 

沢歩きを思い出すようにゆっくりと歩きます。

序盤の滝場は概ね容易で、わざと水流を歩いたり、飛沫を浴びにいったり。

 

作業小屋が出てくると倒木が目立つようになって、右岸に切り出した材木置き場を見ると二俣はもうすぐです。

一休みして左俣に入ると、しばらくはボサと倒木なので、ガマンガマン。

 

左岸に岩壁を見るとその先がゴルジュ入り口の様相。

7m滝を慎重に超えると、その先に徳兵衛滝(25m)が見えます。

 

峡谷の滝はそれぞれ快適に登って徳兵衛手前は中岩沢側の滝を一段登って滝下へ。

なかなか立派な滝で、まさに滝行が出来そう。

今、記録をしたためながら「滝行すればよかったなぁ」などと少し後悔してみたり。

 

徳兵衛滝は中岩沢を少し登ってから中間の岩場を行きます。

茨の灌木があちらこちらに茂っていて、手強い。

というか手が痛い。

 

灌木を繋いで小さなテラスで一区切り。なかなかな奮戦です。(約25m)

フォロ-を迎えて、そこから左にトラバ-スします。

あとは木の根を使えば容易に滝上です。

下山後に確認すると、本当はもう少し中岩沢を登ってから巻くのが良いみたい。

 

ここからは小滝を登ったり、巻いたりしながら。

トポには見当たらない支流が立派な滝を擁して合流したりするけど、この辺はもう源流域。

感性に任せて、オモシロそうな方を遡ります。

 

やがて流れも消えるとヤブも少ない疎林登り。

時折、登山者が歩いているのが見えます。

 

それにしても登山道に合流したときの、何というのだろうこのキモチ。

解放感?安堵?達成感?それとも被虐性?

いずれにしても何かこう、屈折した感性を禁じ得ませんね。

 

そこからは登山道を快適に。

途中で、トラバ-ス道との分岐(道標あり)で下降する谷筋を確認したりしながら、そこそこ歩いて大岳山。

 

スゴい。

登山者がいっぱいいる。

見晴らしも良くって、人気のハイキングスポットなんですね。

さすが200名山だ。

あ、ちなみに八王子あたりから見る大岳山は、その山容から”キュ-ピ-山”と呼ばれるそうですよ。

 

一休みして、下山に取りかかります。

トラバ-ス道の道標まで、戻って杉林の急傾斜を下る。

踏み跡はないけど縦横に林道関係の仕事で踏まれています。

 

 

岩屑の堆積した谷筋を我慢しながら歩いてくと右俣右沢と合流。

ここからは立派な沢下りとなります。

 

五郎ノ沢とは五郎滝と共に合流です。

ほとんど水流がないので、滝というか垂壁。

とても登れるものではありません。

 

クドレ沢右俣は2段20mを懸垂下降。

その後の核心部は高巻かずに懸垂下降で通過します。

いずれも50mが1本あれば問題ないでしょう。

 

やがて伏流。沢筋は岩も乾いていて快適です。

左俣との出合二俣で一休み。

あとは作業小屋から踏み跡を行けば一投足。

最後の核心、丸太橋をやり過ごして林道に出れば、あっという間に林道のゲ-トです。

 

この季節に他に遡行者もいなかったので、意外な穴場かもしれません。

遡下降に山頂を加えると程々に楽しめます。

 

あ、ちなみに私達、こんなことやってて楽しいわけですが。

初沢登のartさん、共感して頂けそうでしょうか?

 

sak



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