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acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

足尾・松木沢 黒沢アイスクライミング

2013年02月11日 09時00分34秒 | 山行速報(雪山・アイス)
2月10日松木沢の黒沢に行って来た。メンバーはYさんとG。
ゲート手前の銅親水公園駐車場に23時着。軽く一杯やり就寝。駐車場には車が4台駐車しており、皆松木沢に行く予定なのかもしれないので、明日の朝は早く出発することとする。
5時半に起床。明るくなるのを待って出発。天気は晴れていて寒い。黒沢までのアプローチで松木沢左岸の道をひたすら歩く。道は荒れている。帰りに地元のクライマーの方と話す機会があったが、荒れているのは新潟地震の影響らしい。又、道すがらあちこちに鹿がいる。途中カーブの所で至近距離でいきなり鹿に遭遇した。鹿もビックリしただろうが、こっちはもっとビックリした。心臓に悪いですな。
松木沢左岸の道。荒れている。

松木沢の鹿。

松木沢左岸の道を1時間半程歩くと黒沢に着いた。対岸から黒沢を見ると凍っているように見えたので、黒沢を登ることにする。堰堤の河原で登攀準備をし、黒沢に入渓。F1もしっかり凍っている。
黒沢を対岸より。

氷は非常に硬い。何度かアックスが跳ね返される。F1だけでアックスの先端が丸まってしまった。
F1を登るYさん。

そのままコンテでF2の取り付きへ移動。F2もしっかり凍っている。
F2も氷は硬くリードしたYさんも苦労していた。
F2。

F2をリード中のYさん。

F2を登るとすぐにF3。F3も全面凍結しており、右側左側どちからでも登れる。真ん中やや左側より登り始める。
F3も氷は硬く、表面の氷は剥がれしまう。表面の氷を剥がしながら登るのも疲れる。
F3。

F3を登るYさん。

F3を登りきった所で、時間的にはまだ余裕があったが、とにかく寒いのでF3から降りることにした。
懸垂下降3回で黒沢の取り付きへ。

黒沢の氷は硬かったが、アイスクライミングの良い練習となりました。

By G



八ヶ岳、裏同心ルンゼ・無名峰北稜

2013年01月20日 23時35分56秒 | 山行速報(雪山・アイス)
八ヶ岳

年初めの山に八ヶ岳を選ぶのは何度目であろう。

大概は凄まじい寒気に縮み上がりながらの登攀が印象深いが、時に予想以上の陽光に恵まれたりもする。
その寒気故に、「雪って意外と温かいんだな」と感じたのもここでの出来事だ。

寒温が身に染みる、1月の八ヶ岳。
らしいといえば、らしくはある。


八ヶ岳横岳西面




2013/1/9 裏同心ルンゼ

暗闇の中、美濃戸口から歩を進める。
星空に凛とした空気。遠く鹿の鳴き声。
同行はtunoくん。


天幕を張る


赤岳鉱泉で幕場を整え、本日は裏同心ルンゼから大同心北西稜を行く予定。
天気はこの上なく良い。

硫黄岳への登山道、二本目の沢を詰める。
トレ-スは消えていない。


F1が見えた

F1が見える。
半分以上が雪に埋もれていて、アイスクライミングというには規模が小さい。
このあたりは折込済み。フリ-で乗り越す。

F2も同様に大方は埋もれているものの、アイス初級者としてはフリ-でも恐怖感なく取付ける。
F3は高さこそないものの抜け口で緊張させられる。


F1を登るtunoくん

このころから、トレ-スは雪に埋もれ膝下ラッセル。
進度は一気に落ちるが、冬山らしさは抜群だ。

F4を抜け、F5は足元がえぐれておりフリ-ではチョット不安。
わずか5mほどだがここは慎重にロ-プを出す。

躊躇する場面も、ロ-プと支点があれば大胆に行ける。
心理とはこれほどにも肉体を司るものなのだ。


F5手前

F6の涸れ滝を正面に時間は13時過ぎ。
大同心北西稜は回避し、大同心稜で下山する。

幕場について一杯やったら、急激な睡魔。
テントの中で暖を取りながら二人して転寝。
その後シンプルな食事となるが、ツマミも含めてすでに満腹。
18:00にも関わらず、普段の寝不足を解消すべく就寝。

いやあ、よく寝たなあ。と時計を見ると22:30。
そんなことを2時間ごとに繰り返す。
寝貯めと喰い貯めはできないと申しますが、しかし、人間幾らでも寝れるものです。





2013/1/10 無名峰北稜

5:00起床、6:45発
行者小屋までのトレ-スをしばらく行く。
急登になる手前で北沢右股に入る。

沢筋を詰めて右岸から入る最初の沢筋が小同心ルンゼ。
かすかなトレ-スはあったものの、おそらくは石尊稜と取り違えたものだろう。
予想は的中し、無名峰ルンゼ手前からラッセルがはじまる。

このマイナ-ル-トに年間何パ-ティ-が入るものだろう。
昨日、赤岳鉱泉で幕場の受付をする際に行動予定を伝えると、「無名峰北稜ってどこ?阿弥陀ではないの?」と問われた。

ともかく、冬山をやる身にとってはラッセルしてこそのバリエ-ションといえよう。
そうであって気分は高まるものだ。


小同心ルンゼを行くtunoくん

概ね腰ほどだが、傾斜を増すと時に胸ほど。
交代で行くが、tunoくんの馬力は頼りになる。

小同心ルンゼは上部に行けば左右岩峰に挟まれたルンゼがまっすぐに駆け上がる。
その幅を狭める手前で左岸尾根に上がる。
そこが無名峰北稜の取付き。装備を付ける。

下部岩壁は岩というよりは薮と草付に埋もれた壁。
1Pリ-ド、一旦右にトラバ-スしてから左上気味に行く。
トラバ-スのちの一歩上がるあたりがいやらしい。
顕著な露岩近くの灌木でビレイ。
雪の着き方次第ではとても緊張するだろう。


フォロ-のTunoくん

2Pリ-ド、左に5mほどトラバ-スしてから直上。
一歩大股開きでトラバ-スするところが緊張する。
直上は薮とアックス頼りでグイグイ行ける。

3Pリ-ド、傾斜を緩めた雪面をアックスで直上。
上部で雪稜に出るが、この手前、スカ雪ラッセルで苦労する。

このあとは雪稜、岩場、リッジを取り混ぜ稜を行く。
しかし、時に足元の決まらないラッセルに難渋する。
切れ落ち、風も強いことからコンテは避け、上部岩峰までツルベ。(結局5ピッチほどあった)


きれいな雪稜で記念撮影

途中で13:00を過ぎた。
そろそろ時間を意識しないといけない。
しかし、上部岩壁らしき岩峰が近くに見えた。
あれを抜ければ残りはわずか。何とか行けると考えていた。


上部岩壁かと思っていた岩峰

上部岩壁と思っていた岩峰は確かにチムニ-状を抱いていたが、ボロボロで登る気にならないシロモノだった。
ことさら、この峰は容易にトラバ-スできそうだ。
拍子抜けしつつ、安全に峰袖をトラバ-ス。
これで岩壁は終わりかと思っていた。

次のピッチで稜に復帰すると正面に岩峰。
右のルンゼも行けそうだが、岩峰正面に顕著なチムニ-状。
はたしてこれが上部岩壁の核心だった。
時間は14:30を過ぎていた。

上部岩壁1Pリ-ド
核心チムニ-は数歩思い切りの必要な場面があったが、岩はシッカリしている。
しかしながら、残置は皆無。
西上州で活躍のアバタ岩用スリングが大活躍。八ヶ岳にも十分通用する。

上部岩壁2Pフォロ-
岩のリッジ突き当りは大岩壁。
右のルンゼにトラバ-スするが、ここは滝状になっており足元は切れている。しかも岩が脆いので要注意。

あとは大急ぎでルンゼ上部を行く。強風に背中を押されてグイグイ行く。
スカイリッジを越えると登山道。何とか明るいうちに着けた。
時計は16:10。
遠く、アルプスの峰々のシルエット。その上にオレンジ色のお天道様が丸い。
ロ-プをしまって、一口だけ行動食。ヘッデン用意。

闇夜の下山となるであろう大同心稜を避け、踏み跡のある硫黄岳経由とした。
しかしながら硫黄岳を越えてからの踏み跡は風に消され、赤岳鉱泉への下降点が見いだせない。
闇夜に方向感覚も鈍る。
アタリをつけて下りはじめるも確信を持てず、深入りする前にビバ-ク。
幸い携帯電話で連絡が取れた。
tunoくんはあまり動じていない。彼の強さに救われた。

風を避け雪の斜面をピッケルで切りツエルト。
シュラフ無しながら人間眠ることはできるらしい。冬のレイヤ-ドと防寒着の御陰だ。
夜半から風の方向が変わったらしく強風がツエルトを叩く。
ツエルト内に雪が入り込み二人とも、うっすら雪に埋もれて眠っていた。

6:00起床。
天候が気がかりだったが、表に出てみると雲一つない朝焼け。
硫黄から赤岳まで、実に美しい。
そしてわずか30mほどのところに道標。下降点はもはや明確。
地球を一回りしてきたお天道様に感謝。


撤収


ビバ-ク地から

赤岳鉱泉までくればひと心地。温い。
正確にいえば寒いのだが、安堵というのは温いものなのだ。
山岳会というバックアップやその中での行動規範が心理的に作用した。
後ろ盾の温さが身に染みる、1月の八ヶ岳。

sak

西上州 小犬殺しの滝アイスクライミング訓練

2013年01月14日 17時11分36秒 | 山行速報(雪山・アイス)
1月13日、犬殺しの滝アイスクライミングに行く。犬殺しは氷の発達が悪く、小犬の方で遊ぶことにした。
メンバーはY、G、ガストン、会員外のYの計4名。
早朝、道の駅「しもにた」で仮眠していたら、T会のTさんとTさんに訪問を受ける。大先輩のTさんから訪問を受けるなんて、大変恐縮してしまった。
林道終点までの道は悪い。車はヤブに擦れてキーキーを音がする。良い車はここまでは入らない方が良い。
滝には、我々含めて5パーティ20人近くの人数がいたかな。
犬殺しの滝は氷の発達が悪く、小犬殺しの滝での練習となる。この状態はT会のIさんに聞いて既に知っていた。全員5回ずつ登り、今年最初の練習なのでちょうど良い良訓練ができた。


犬殺しの滝の氷結状況


会員外のY氏登攀(左側)


G氏登攀(右側)


Y氏登攀
                
                                           ガストンガニマタ

奥秩父・笛吹川東沢 乙女の滝アイスクライミング

2013年01月03日 22時27分19秒 | 山行速報(雪山・アイス)
正月3が日の3日、笛吹川東沢の乙女の滝に行って来ました。過去の記録を見るとまだ時期が早いと思われましたが、せっかくの休みなので駄目元で行ってみることにした。
メンバーはYさんとG。
天気は晴れて寒い。乙女の滝も凍っているのでは?と期待が持てる。
アプローチに東沢の左岸道を行くが、所々凍っておりアイスバーンになっている。要注意、アイゼン必須です。

しばらく進むとホラ貝のゴルジュ入口。


さらに進むと対岸に見事な滝が凍っているではありませんか。(この滝の名前は?)乙女の滝も凍っているのでは?と期待できます。


乙女の滝に着き見事に凍っているではありませんか。


ただ、ほとんど雪が付いてなく想像していたよりも大きく感じる。少し薄い感じもするが、登れそうなので登って見ることにした。


YさんもGも久し振りのアイスクライミングなので、感覚を取り戻す様にゆっくり登り始める。ロープピッチは50mいっぱいはある。リードして行くが、ふくらはぎがパンパンで結構しんどい。途中休みながら、灌木のビレイ点に着く。Yさんは順調に登ってきている様だ。



下山時間もかかるので、今日はここまでとし、懸垂にて乙女の滝を下降。


朝来た道をそのまま戻り、下山。それにしても今日は寒かった。この寒さが続けば氷の厚さも増すのでは?

byG

八ヶ岳・中岳ク-ロア-ル

2012年03月10日 23時41分33秒 | 山行速報(雪山・アイス)
八ヶ岳・中岳ク-ロア-ル



晴れの善き日に八ヶ岳。
無風快晴、寒さもゆるんだ3月のある日。

事の発端は、「八ヶ岳はね、もうね、ほとんど登っちゃったんだよね」というガストンさん。
んじゃあ、そこを何とか誘い出してやろうじゃないの企画です。
ガストンさんでもここは行ったことないのでは?というセレクトは、ズバリ!八ヶ岳・中岳ク-ロア-ル。
構想3年、ようやく実現へと至りました。

って、本当は自分が登りたいんです。(笑)

中岳は南八ッ岳の盟主、赤岳と阿弥陀岳という双璧に挟まれたとても不遇の山。
八ヶ岳西面にはたびたび行くものの、中岳にはお世話になっていないという方も多いことでしょう。
かくいうsakもガストンさんもその一人。

中岳から北に派生する尾根(文三郎の隣に並ぶ尾根)。
その中ほどに、ルンゼ状が駆け上がる。それが、中岳ク-ロア-ル。

行者小屋からほどなく、中岳コルへの道と文三郎道の分岐をほんのわずかに文三郎へと進む。
登りにかかる前、右手の沢筋へと入る。
このあたり、視界があれば顕著だが、視界がないとためらわれる。
比較的開けた谷筋なので、雪崩に対する判断を要する。



三月の善き日は程よく雪も締まってラッセルもなく快適だ。
谷筋をしばらく行くと左岸に顕著なル-ト。
しかし、時に岩屑や氷屑が落ちてくるので注意が必要。



最下部でロ-プをつける。

1ピッチ・リ-ド
程よい雪壁をグイグイ登る。途中の灌木でビレイ。





2ピッチ・フォロ-
岩溝に入っていくが、適当な支点がないらしい。
次の支点となりそうな灌木までロ-プが足らず、sakが岩溝入り口まで登り距離を伸ばす。
ここでいう1ピッチ目は岩溝入り口まで行くといいのだろう。



3ピッチ・リ-ド
岩溝は次第に狭まる。右壁にペツルを見る。ココはガイドル-トにもなっているらしい。
ルンゼ突き当りのチョックストンにある残置スリングでビレイ。
ここはとても狭いので、手前に2つあるペツルで切るのが良いだろう。



4ピッチ・フォロ-
チョックストンを左から巻きあがるように行く。
この一段乗り越すところが核心か?岩は脆く、ベルグラ状になっていて緊張する所だ。
乗り越すと一旦傾斜は落ちるが上に行くほど幅は狭く立ってくる。
アックスを利かして詰めあがると狭いコル。

5ピッチ・リ-ド
コルへ上がったら右方向、中岳方向へ狭く、脆いリッジ。
距離は5mほどだろうが切れ落ちており、岩もボロボロ。支点もないので怖さは倍増だ。
慎重にリッジにまたがって通過。
雪尾根の灌木でビレイし終了。







あとは雪面の安定した斜面を100mほど詰めて中岳。
この頂をようやく(?)手中とした。



下りは中岳コルから行者小屋まで。
あっという間に幕場着。
赤岳沢のヘリ救助の様子を遠望したり、日向ぼっこをしたりしつつ、今日という善き日に感謝。
ちょっと物足りなさは感じたものの、でもまあ自分好みの地味メなマイナ-ル-トをトレ-スできた満足感に浸る。

水を作りながら一杯。
ご飯を食べたら早々に就寝。まったく寒さを感じない。やっぱり3月は違うなぁ。
翌日はこれまたマイナ-ル-トを早々にやっつけて、っと言いたいところであったが、夜半からの雪。



朝になっても雪は上がらず、視界も悪い。たぶんこれでは楽しくはない。
ということで下山決定。美濃戸まで。
やっぱり四駆はいいですなあ。ガストンさん、次は北東稜ですよ。


山行タイム
3月8日
美濃戸6:25~行者小屋9:12
行者小屋9:45~ク-ロア-ル取付10:18~終了点12:27~中岳13:17~行者小屋14:07

3月9日
行者小屋8:05~美濃戸9:45


sak

足尾松木沢・黒沢

2012年02月28日 01時16分01秒 | 山行速報(雪山・アイス)
足尾松木沢・黒沢 アイスクライミング



二月のとある休日。
GRさんが平日に休みの日があるらしい。
どこか行きませんか?とウレシイ報せ。

さて、どうしたものかと熟考することしばし。
冬の日帰りバリエ-ションといえば八ヶ岳といいたいところだったが、手ごろなル-トがないものかと躊躇しているとGRさんよりメ-ルが入る。
「黒沢でアイスはいかがですか?」

黒沢アイス。
もちろん、黒沢牧場のアイスクリ-ムではない。





松木沢は銅親水公園から林道歩きが始まる。
しかし、いったいこの工事というのは何時からやっているのだろうか?
退屈な歩きではあるものの、道すがら荒涼とした草地に跳ねるニホンシカや雄大な採石場など意外な見どころは満載だ。



奥のゲ-トを越えると穏やかであった林道は一転。
次から次に落石、崩落、落盤のオンパレ-ド。こりゃ、ひどい有様だ。
ときに自然落石が踏み跡に落ちる。
これは気分が良くない。はっきり言って危険地帯だ。



対岸の松木沢ジャンダルムは植生の絶えた乾いた岩壁が続く。
岩登りの課題というものあるのだろうが、針峰の折り重なった影は濃く重い。
まるで焼け焦げた卒塔婆の林立した墓場である。

次第と切れ込んだルンゼに氷瀑を見るようになってきたころ、大きな堰堤が現れる。
その下流に黒沢はある。

見たところ、氷の発達は弱い。
他の氷の状態を見ようということで、ウメコバ沢まで行ってみるが、どれも登ろうという気にならない傾斜だ。
結局は黒沢まで戻って、行ける所まで行ってみることとした。





F1は時期によっては埋まってしまうらしいが、今日はちょうどいい傾斜のアイス。
GRさんリ-ドでサックリ登る。



F2はとても登れる状態ではなく滝に薄氷が乗っている程度。
これでは話にならないと左岸のルンゼから巻きル-ト。
今日はアイスがGRさんなら、これはsakの領域だ。



ルンゼから小リッジ、一旦切ってから薮とスラブのコンタクトラインを行く。
スラブはベルグラ状でなかなか緊張させられる。

ふと左のF3方向を見ると、すでにF3半ばまで高度を上げてしまったようだ。
数歩トラバ-スしF3の観察。
上部はシッカリ氷結しているものの、下部は所により黒い岩肌が透けて見えて、その薄さが見て取れる。
アイス担当のGRさんのジャッジでF3は諦め、ここから懸垂下降。
F1で何本か練習することにした。



F1は要所にバンドもあって、レストしながら楽に行ける。
トップロ-プで3本ずつ登り本日の終了とした。

山には様々なカテゴリ-があって、それぞれのコツみたいなものがある。
いくら雪稜や雪壁をやっていてもアイスクライミングはアイゼンの使い方からして異質である。

sakにとって、アイスというカテゴリ-は触れることが少なかった領域。
新しい遊びを手に入れた喜びは大きい。
そのキッカケを作っていただいたGRさんに感謝なのである。

アイスクライミング。もっと行きましょう。
って、その前にもっと練習が必要か。

sak

二居峠[雪洞訓練]

2012年02月10日 15時43分15秒 | 山行速報(雪山・アイス)
2012.02/04(土)~05(日) 天気:晴れ→雪、晴れ

二居峠[雪洞訓練]スキー登山をしてきました。

メンバー:N艦長・K氏・Appleの3人パーティ。
装備:山スキー、ビーコン、プローブ、ピッケル、スコップ

今回の登山行程は、前夜発車でR50=太田桐生IC=北関東=関越道を走り月夜野ICで下車し1:30田代ロープウェイPまで入る。

04日(土) 8:40発~9:00-05二居集落~10:05-20二居峠~東谷山稜線偵察~11:20二居峠[雪洞掘り]12:50雪洞(泊)
05日(日) 8:20発~9:00-05二居集落~9:30二居Pの1泊2日です。


東北に山スキーに行こうと計画していたら、N艦長より雪洞訓練やるよメールが・・・。
雪洞の中での“正しい大宴会”を実施するために参加することにする。
なぜか最初に準備したのは銘酒“八海山”である。(^_^;


家の節分をすませ、前夜発で待合せ場所の田代ロープウェイPに着くが2人の車は見当たらない。
ま、いいやといつものように車中泊するが寒さのせいか年のせいか何故か1時間ごとに小便に起きてしまう。
明るくなり外のざわつきで7時に目が覚め、改めて探してみるが見つからず何処に居るコールする。
あれれそっちなの?で二居パーキングに移動し合流する。

ま、のんびり行くべ~で、朝食の恵方巻きと鳥唐揚げを食べる。
のんびり支度をしスキーを担いでまずは国道歩きから、次に二居集落を抜け林道入口まで歩く。
スキーにシールを貼り林道を進むが、まもなく除雪した道もなくなり雪の中へ。
パウダー状の雪だか浮力は十分でサクサク登り、雪とシールの感触を楽しみながら間もなく二居峠に到着する。

K氏がなかなか上がってこないので上から探すと、やたら雪にはまっているらしい。スノーシューだと浮力が足りないようだ。
ほっておいても問題はないので、ザックを置いてN艦長と雪洞適地の探索に出かける。
稜線の東側は吹きだまりになっており何処でも雪洞は掘れそうである。
東屋の近くがブッシュも少なそうなのでゾンデ棒で雪の深さ等を測量する。
位置が決まった頃にK氏が上がってくる。雪と格闘してた割には元気なので早速雪洞掘りを開始する。
実質60分で掘り上げたが、K氏が時間もあるので仕上げ工事に30分をかけM不動産真っ青の豪邸になる。
あとはお待ちかねの大宴会に、まずは“八海山”で乾杯、続いてビール・焼酎・ウイスキーと・・・これが夜まで延々と続く。(いつもこのパターン)
これではアルパイン・ドリンカーと言われそうである。(^_^;
小腹が空いたころに豚バラと白菜の鍋・チャンポン麺とで夕食をとる。美味かった~。
暗くなってから照明は蝋燭である。これがまた幻想的でワンダフル・ビューティフル・ナイスっ!てな感じで。
スキー場でもって雪洞掘りますでナンパできるな~と妄想を抱く3人であった。


夜中に雪洞をチェックすると斜面側天井高が約20cmと入口高が約40cm下がっていた。
雪が締まってないので下がるのは予想していたが、天井と壁の取合い部分はRをもっとつけた方が沈下量を減らせると思う。
翌朝は昨日の鍋の残りに餅と麺を入れ朝食とし、のんびりと下山する。




二居峠に到着する。トレースの先に国道17号線がみえる。




二居峠の東屋です。あそこにザックをデポし稜線に沿って雪洞適地の探索に向かう。




雪洞入口です。入口は縦横1m×1mで奥行き1mにしたが、天井面はRをつけた方が強度アップになる。




入口から見た雪洞内です。さっそく八海山で乾杯し大宴会が始まっている。




雪洞内は縦横2m×3.5mで高さ1.5mの豪邸です。3人には十分な広さです。




フラッシュ焚かずに撮影しましたが、蝋燭3本を立てると十分明るいです。すごく良い雰囲気です。

by Apple

袋田の滝 アイスクライミング

2012年02月04日 02時04分58秒 | 山行速報(雪山・アイス)
袋田の滝 アイスクライミング

ガストンさんから「袋田の滝が凍ったよ」
この知らせに、幾分風邪気味であることなど忘れて「行きます!」
わずか5分で何にも予定のない休日が埋まった。

氷瀑・袋田の滝を登るのは、自身の行きたいリスト上位にランクインしていた。
袋田の滝は日本三大瀑布。茨城の誇る自然造形でもあり、馴染みは深い。
しかもACC-Jに入って10年近く、袋田が凍結したという報に触れたことがなかった。
(実際には、6年ぶりだそうだ。)
まあ、それくらい近年では貴重な事象なのである。

2012/2/2
氷点下といえども、さすがに八ヶ岳ほどの寒さはなく、快適。
天気も良く、風も少ない。

閑散とした無料駐車場から、観瀑台入口へ。
入場料300円は9時前なら無料だそうだ。
途中の分岐は吊り橋方面へ。
吊り橋の袂から川床へと降りる。川面はほぼ凍結しているが、バリッバリッとたまに不気味な音を立てる。

装備を付けて滝へと進むと、先ほどまで見当たらなかったパ-ティ-が。
あれ?もう取っついてんの?と思ったら、上部から懸垂してきたらしい。

下部の容易な一段目を登ると、あれれ?どこかで見た顔?と思ったら、水戸葵のMさんでした!
志の同じ人たちって、やっぱり行動や出現場所も似るのね・・・。

でもって、どうやら三段目は氷が薄くてリ-ドは厳しいらしい。
そこでMさんたちのトップロ-プを使わせていただくことに。(さすが!Mさん。太っ腹だ。)

そして、ガストンさんのリ-ドでクライムオン。
ガストン親方は当たり前のようにサクサク行く。
この二段目は容易なはずだが、アイス経験に乏しいsakは、このピッチが一番緊張した。



しかしコツというか慣れというか、体が反応してくると実に快適。
三段目は、決して氷結が発達していなかったものの、トップロ-プという気軽さもあって実に楽しかった。
初めはパラパラであった観瀑台のギャラリ-もいつの間にやら、かなりの数となっていた。





やっぱり今日は幾分暖かいようだ。
三段目上はところどころ水流が走り、四段目の表面に水の流れる場所も出てきた。
さすがにこれから氷も解けるだろうからこの上の生瀬の滝まで行って終了することに。





しかし、落とし穴が。
生瀬の滝手前で、ガストンさん、sakの順に氷を踏み抜く。
うひゃあ!



容易な生瀬の滝を越えると饂飩屋さんが見えて終了。
日向で装備を解き休憩していると、「NHK」を名乗る青年が。

どうやら、Mさんたちはこの取材をかねて来ているらしい。
そういえば、観瀑台入り口で「茨城県山岳会の方たちですか?」なんて声をかけられたりした。
その時は特に何とも思ってなかったけど、そういうことか、と合点が行く。

その後、Mさん一行もこの場所に到着し、事の次第を歓談。
袋田の駐車場まで送っていただいたりしてまったくもってお世話になってしまった。

どうやら袋田の氷結が今日のNHKニュ-スで放映されるらしい。
そういえば、袋田の滝の凍結やシガの流れる様子は冬の風物詩として取り上げられることが多い。

それにしても、だ。
今日の計画は上手くいきすぎだ。

【今日の出来過ぎフロ-チャ-ト】

ガストンさんからお誘いがなければ、袋田に来ることはなかった。

タイミングよく取付きでガストンさんと旧知のMさんと出会う。

Mさんが三段目にセットしたトップロ-プを使わせてもらい完登できた。(リ-ドではチョット無理)

Mさんのお仲間、茨城岳連T理事長の車に乗せてもらい、車の回収もラクチン

T理事長へ取材のおかげで、ちょっとだけテレビに映る(笑)
FNNニュ-ス スピ-ク

家族に話して、家庭内での面目を保つ


ガストンさん、Mさん、T理事長無くして今日の成功はない。
今日の成功どころか、家庭内での面目躍如!

運も実力のうち?いやいや。
恵に預かって分かる、親方のありがたさ。あれ?違うか?

いや、ほんとに感謝しております。


sak

八ヶ岳西面・無名峰北稜(中退)、小同心クラック

2012年01月16日 02時51分03秒 | 山行速報(雪山・アイス)
八ヶ岳西面・無名峰北稜(中退)、小同心クラック

1/6.7で八ヶ岳西面。
去年は結局、冬らしい冬は那須岳東南稜だけで終わってしまった。
3月後半、八ヶ岳の計画もあったが、災禍でそれどころではなくなったわけだ。

ということで二年ぶりの八ヶ岳。
新年登山としては良いスタ-トだ。

今年の八ヶ岳は雪が少ないらしい。
年始パ-ティ-情報では赤岳鉱泉で例年の半分以下などとも聞く。
その寡雪ならばと計画では初日に無名峰北稜、二日目に小同心右稜~小同心北壁というマイナ-チョイス。

しかし、山行前にまとまった降雪があったらしい。
美濃戸口で10数センチの積雪。
暗がりをヘッデンの灯りで切り裂き歩くこの感覚がいい。空には冬の星座が瞬く。



このたびの山行はGRさん、sak、東京のARさんという3名。
赤岳鉱泉で幕の準備を整えたら、小同心ルンゼを目指す。
沢筋に入るとラッセル。この先の石尊稜は人気ル-ト。柳川右俣はひざ下程度でかすかなトレ-スもある。
しかし、小同心ルンゼへと入ると途端に股下~腰ラッセル。



途中、掻きだした雪の中からヘルメットが・・・。
「だれか埋まってんじゃねえの?」
凍りつく三人。

慎重に掘り下げると、結局はヘルメットだけ。
少しホッとした。

さらに進むと沢が開ける。
どうやら左岸の尾根に上がるらしい。



しかしこのあたり、ふわふわの新雪は足元が固まらず際限ないと思わせるほど沈み込む。
傾斜も増してきて、途端に胸ラッセル。
地道に高度を上げて最後は岩とのミックスをアイゼンとダブルアックスで稜上まで。



そこから薮と雪をかき分けると北稜の下部岩稜。
一見、薮も多く容易に見えるが、明瞭な支点はない。
3:10。
1ピッチザイルを伸ばすが、今日はここで時間切れ。往路を戻る。

さて、こうなると翌日の計画を考えてしまう。
当初は今日のトレ-スを再利用して小同心右稜へと進める予定であったが、この新雪ではマイナ-ル-トの右稜も苦戦を強いられることが容易に想像できた。
ましてや、小同心北壁など、最近登っているのかどうかも不明。
ということで、翌日は大同心稜~小同心クラックとする。

さすがの八ヶ岳。夜は冷え込んだが、豊富なツマミと飯をたらふく食べて、ガスをガンガンたいて凍えることなく眠りについた。

二日目。
どんよりとガスがかかってモノト-ンの世界。
しばらく様子を見て、結局8:30の出発。

少しばかり期待していた大同心稜のトレ-スも下部で大同心ルンゼへと消えて行った。
交代で膝ラッセル。急登にペ-スも落ちるが、昨日のアリジゴク的精神負担がないのでまだいい。
大同心基部からトラバ-ス、小同心北壁を観察しながら取付きへと進むが、結構きわどい場面も。
以前来た時のイメ-ジとは大分違う。やはり積雪量で難度も変わるのだろう。







小同心クラックはアバタ状の岩壁に新雪を蓄え、それが時に綿毛のようにフワリフワリと風に舞う。
このころには天気も回復。
12:00。太陽燦々、登攀開始。





小同心クラックは顕著な凹角~チムニ-を大胆に足を開いて登っていく。
足が決まれば快適に高度を上げていくことができ、高度感はスバラシイ。
1.2ピッチが醍醐味で3ピッチは容易。
終了点こそペツルがあるものの、中間支点はプアな場面も。

途中、大同心稜を登ってくる後続を見る。おそらくは、我々のトレ-スを踏襲してきたはずだ。
そうなると、ほんの少しだけ気分がいいものだ。
それなりきの苦労は伴うものの、雪山に初めにつけるトレ-スにはそれだけの価値がある。
昨日、今日の奮闘はなかなかシンドイ場面もあったが、今になって改めてそう思う。



小同心の頭からはコンテで横岳直下まで。
そこから2ピッチで横岳山頂。さすがに稜上は風が強い。
15:20。

ブロッケンの怪物が出るが、この強風下、決して余裕の時間帯ではない。
休憩もそこそこに、装備を畳むだけとして下山。
大同心稜を行く計画であったが、寡雪と強風を理由に上部大同心ルンゼ通過を回避し、硫黄岳経由。
しかし、途中、エネルギ-切れ顕著でペ-スが落ちた。



結局ヘッデンのお世話になって赤岳鉱泉。
荷物をまとめて18:40発。美濃戸~美濃戸口に20:45。

ラッセルに汗し、快適な登攀、強風に叩かれ、最後の最後に長い林道歩き(笑)。
実に冬の八ヶ岳らしい山行であった。
入山のときのように、冬の星座を見上げる。
そしてあの歌を口ずさむ。息は白く、暗闇に映える。


sak


八ヶ岳[阿弥陀岳北稜・硫黄岳]

2012年01月14日 17時05分37秒 | 山行速報(雪山・アイス)
2011.12/30(金)~2012.01/02(月) 天気:晴れ、晴れ、晴れ→曇り、曇り→雪

八ヶ岳[阿弥陀岳北稜・硫黄岳]登山をしてきました。

メンバー:N艦長・Appleの2人パーティ。 装備:ザイルφ8.5×50m、アイスハンマー
今回の登山行程は、前夜発車で常磐=首都高=中央自動車道を走り小淵沢ICで下車し23:00美濃戸口Pまで入る。

30日(金) 8:00発~9:00-05美濃戸山荘~11:15赤岳鉱泉テント(泊)

31日(土) 8:00発~8:40-9:00行者小屋~10:20-11:20阿弥陀岳北稜~12:00-20阿弥陀岳~12:50東稜コル~13:40行者小屋~14:10赤岳鉱泉テント(泊)

01日(日) 8:40発~9:55-10:00赤岩の頭~10:25-35硫黄岳~10:55-11:10赤岩の頭~11:45赤岳鉱泉テント(泊)

02日(月) 8:00発~8:30行者小屋~9:55-10:00美濃戸山荘~10:50美濃戸口Pの3泊4日です。


昨年に続き年越し山行は八ヶ岳とする。
今回はバリエーションルートの阿弥陀岳北稜登攀が主目的である。
また、宴会も楽しみなので日本酒(八海山)1.3L・ウイスキー0.2Lと酒の肴と食料合わせて6Kgを荷揚げする。
とくにお正月なので切り餅は大量に用意した。
お雑煮も食べたいし餅は冬山にはもってこいの食材だ。

前夜発で待合せ場所の美濃戸口に入るとN艦長がすでに宴会中である。
酒とつまみを持ってさっそく合流するが明日からの大宴会にそなえて早めに切り上げ就寝。
朝は予定の6:30に目が覚める。
目覚まし不要は年のせい?
今日の行程は赤岳鉱泉までなので、のんびり朝食をとりゆっくりと出発する。
空を見上げるとすばらしい天気で、今日移動だけなんてもったいない感じがする。
美濃戸山荘では焚き火にあたり一服、途中「山の神」にお参りし安全登山の祈願をする。
堰堤広場では、赤岳鉱泉の社長が従業員とともに荷物の段取りをしている。
背中にしょっているのは大晦日のビンゴゲームの商品のようである。
そんなことを思っているうちに赤岳鉱泉の到着しテントの設営をする。
昼過ぎにはテント前に諸場を開きビールと八海山で大宴会モードに・・・夜まで延々と続く。
小腹が空いて来た頃に夕食とし、ソーセージポトフ餅入り・アルファ米赤飯を食べる。




堰堤広場を渡りしばらく進むと、青空と八ヶ岳の峰々が見えます。




赤岳鉱泉の到着です。肩に食い込むザックから解放されます。




赤岳鉱泉テント村です。ここをベースキャンプにして行動しますが、もちろん大宴会もします。



天気予報は今日のほうがいいので阿弥陀岳北稜を登ることにする。
ゆっくり起き出し昨日の残りの赤飯をお茶漬け風にして朝食、行動水はミルクティーを準備する。
ハーネスを身につけザイル・アイゼン・ピッケル・アイスハンマー等を持ってゆるりと出発する。
中山峠は沢筋のショートカットを登るが雪が締まってなく結果的に遅くなったが、いいラッセル訓練になった。
行者小屋で登攀具を準備していざ北稜にむけて文三郎尾根に向かい途中から右に入る。
途中下山してくるパーティがいたので、もしかして渋滞しているのかと心配したが、結局登ったのは私達以外に2パーティのみだった。
尾根までの急登は雪は締まってなかったが少なかったので比較的楽に登れた。
取付き点に到着するころに先行パーティに追いついた、先に行くかと言われたが一服して写真を撮りたかったので大丈夫と言ったのが運のつき。
N艦長は感じていたようであるが、その後取付き点でザイルを持ったまま1時間も待たされるとは・・・まいりました。(^_^;
かけ声はいいのですが、いっこうに進まない登らない・・・。おまけに素手で登りはじめたのにはビックリしました。
こんなとこオーバーグローブで楽勝なんじゃない?と思っていたら、こういうのが下手パーティと言うんだと教えてもらう。
その後、N艦長は前が空いたら早いのなんのってサッサか登って行きました。
ビレイ点の到着した瞬間「登っていいよ~!」の声がするがどうもあやしいのでしばし様子を見て登りはじめる。
とても良い天気で、岩は手がかりも沢山あり雪面はピッケルがよく効き快適なクライミングが出来た。
そんなこんなで攀り始めるとあっというまに山頂に到着する。
無事登頂成功しがっちり握手、山頂は無風快晴ですぐ降りるのはもったいないのでミルクテーとクリームパンをほおばってのんびりする。
見飽きない景色であるが、テントには八海山がまっているので下山することにする。
赤岳へ向かう稜線の下りは意外と大変で慎重にくだる。
コルに着くとハーネスとアイゼンを外し、そこからは沢筋を一目散に下降する。
雪が少なく尻セードができなかったのが残念であるが、すぐ行者小屋に着き一服、そして赤岳鉱泉に戻る。
昨日と同じところに諸場を開きビールと八海山で大宴会へ・・・夜まで延々と続く。
小腹が空いて来た頃に味噌ラーメン野菜餅入りを食べる。




行者小屋でアイゼンを付け準備を整えます。阿弥陀岳の山頂が見えます。




北稜に向かってガシガシと登ります。アイゼンがばっちり効いて快適な登攀です。




急登を登りきったところで振返ると硫黄岳と横岳が見えます。




阿弥陀岳北稜の取付き地点に到着しました。岩稜左より登る予定です。




一服しながら写真を撮ったり登ってきたルートを確認する。行者小屋がはるか下に見えます。




この状態で約1時間待たされる。赤と黄色が下手パーティで、オレンジのジャケットがN艦長です。




無事登攀成功しました。阿弥陀岳▲2,805m山頂で記念撮影をしました。




山頂は無風快晴でここでランチを取りました。昨年登攀した赤岳▲2,889.2m南峰リッジが見えます。




権現岳▲2,715mと遠くに富士山が見えます。ほんと良い天気でのんびりできました。



昨日で目的は達成してしまったので、ややモチベーションが下がるが予定どおり硫黄岳を登ることにする。
今日もゆっくり起き出し新年を向かえる。
元旦はやっぱりお雑煮でしょ!てことでお雑煮を作る。
お上品な薄味にしあがりお正月気分を味わう。
どこにいても節の行事は大事にしたいものである。
硫黄岳を登るだけなので装備はな~んにもいらないとのことだが、念のためアイゼン・ピッケルは持って行く。
しかし下りを快適にするならとストックは有効なので持って行く。
アイゼン不要だったがアイゼントレーニングの為赤岩の頭で装着して登る。
ピッケルも不要だった。
帰りは山頂より訓練の為アイゼンを外せとのことだが、ストックだとやばそうなのでピッケルは持たせてもらうことにする。
赤岩の頭まではスメアリングを効かせスリップしないように下る。
一服したあとはニューイヤー駅伝に触発され急遽八ヶ岳駅伝大会を開催する。
これよりストックに持ち替えて脱兎のごとく下山する。
あっと言う間に赤岳鉱泉に到着しビールの買出し。
テントを10m移動してる時にAパーティ2名が上がって来て合流。
またまた、テント前に諸場を開きビールとウイスキー・焼酎で大宴会に突入し・・・夜まで延々と続く。
夕食はソーセージポトフ・具無しカレーライス・焼き肉と豪勢にいただきました。
でも、三日間とも外で宴会してるのは私達だけであった。しか~し正しい大宴会は外である。




朝の登山準備風景です。お隣さんは犬連れでの入山ですが、この寒さではさぞかし犬は迷惑なのでは?




硫黄岳への登山道です。地面が露出していて今年は雪が少ないのが一目瞭然です。




これより風が強くなるので赤岩の頭の手前で一服です。硫黄岳山頂が見えます。




赤岳と阿弥陀岳が良く見えます。昨日登った阿弥陀北稜もはっきり判ります。




横岳▲2,892mです。本当はここを縦走して戻りたかったのですが午後から天気崩れるので止めときました。




硫黄岳▲2,760m山頂です。風は吹いていますが、いつもよりは無いようです。



今日は下山日である。
Aパーティも石尊稜を登攀予定であったが天気悪いため下山決定のようである。
のんびり起き出し磯辺焼きで朝食をとる。
これで餅はすべて食べ尽くす美味かった。
そして荷物を整理してパッキング完了、中央道が混む前に下山したいので先に出発する。
帰りは行者小屋経由で通ったことの無い南沢登山道をくだることにする。
途中で滝や沢などを見て行こうと思ったが雪も少なく日光の前(いまいち)だった。
美濃戸口に到着するとN艦長はすでに到着していた。
別荘に寄って帰るとのことなので挨拶して帰路につく。
小淵沢の道の駅で入浴し昼には出たが、帰りの中央道はすでに渋滞が始まっていたが18:00には帰宅できた。




氷結した南沢です。上手く色が出ませんでしたが、美しいアイスブルーです。




南沢登山道も雪が少なくかえって歩きにくい感じです。




美濃戸山荘に到着です。ここの暖炉で一服して、美濃戸口まで行けば今回の山行も終了です。


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