acc-j茨城 山岳会日記

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八ヶ岳[阿弥陀岳北稜・硫黄岳]

2012年01月14日 17時05分37秒 | 山行速報(雪山・アイス)
2011.12/30(金)~2012.01/02(月) 天気:晴れ、晴れ、晴れ→曇り、曇り→雪

八ヶ岳[阿弥陀岳北稜・硫黄岳]登山をしてきました。

メンバー:N艦長・Appleの2人パーティ。 装備:ザイルφ8.5×50m、アイスハンマー
今回の登山行程は、前夜発車で常磐=首都高=中央自動車道を走り小淵沢ICで下車し23:00美濃戸口Pまで入る。

30日(金) 8:00発~9:00-05美濃戸山荘~11:15赤岳鉱泉テント(泊)

31日(土) 8:00発~8:40-9:00行者小屋~10:20-11:20阿弥陀岳北稜~12:00-20阿弥陀岳~12:50東稜コル~13:40行者小屋~14:10赤岳鉱泉テント(泊)

01日(日) 8:40発~9:55-10:00赤岩の頭~10:25-35硫黄岳~10:55-11:10赤岩の頭~11:45赤岳鉱泉テント(泊)

02日(月) 8:00発~8:30行者小屋~9:55-10:00美濃戸山荘~10:50美濃戸口Pの3泊4日です。


昨年に続き年越し山行は八ヶ岳とする。
今回はバリエーションルートの阿弥陀岳北稜登攀が主目的である。
また、宴会も楽しみなので日本酒(八海山)1.3L・ウイスキー0.2Lと酒の肴と食料合わせて6Kgを荷揚げする。
とくにお正月なので切り餅は大量に用意した。
お雑煮も食べたいし餅は冬山にはもってこいの食材だ。

前夜発で待合せ場所の美濃戸口に入るとN艦長がすでに宴会中である。
酒とつまみを持ってさっそく合流するが明日からの大宴会にそなえて早めに切り上げ就寝。
朝は予定の6:30に目が覚める。
目覚まし不要は年のせい?
今日の行程は赤岳鉱泉までなので、のんびり朝食をとりゆっくりと出発する。
空を見上げるとすばらしい天気で、今日移動だけなんてもったいない感じがする。
美濃戸山荘では焚き火にあたり一服、途中「山の神」にお参りし安全登山の祈願をする。
堰堤広場では、赤岳鉱泉の社長が従業員とともに荷物の段取りをしている。
背中にしょっているのは大晦日のビンゴゲームの商品のようである。
そんなことを思っているうちに赤岳鉱泉の到着しテントの設営をする。
昼過ぎにはテント前に諸場を開きビールと八海山で大宴会モードに・・・夜まで延々と続く。
小腹が空いて来た頃に夕食とし、ソーセージポトフ餅入り・アルファ米赤飯を食べる。




堰堤広場を渡りしばらく進むと、青空と八ヶ岳の峰々が見えます。




赤岳鉱泉の到着です。肩に食い込むザックから解放されます。




赤岳鉱泉テント村です。ここをベースキャンプにして行動しますが、もちろん大宴会もします。



天気予報は今日のほうがいいので阿弥陀岳北稜を登ることにする。
ゆっくり起き出し昨日の残りの赤飯をお茶漬け風にして朝食、行動水はミルクティーを準備する。
ハーネスを身につけザイル・アイゼン・ピッケル・アイスハンマー等を持ってゆるりと出発する。
中山峠は沢筋のショートカットを登るが雪が締まってなく結果的に遅くなったが、いいラッセル訓練になった。
行者小屋で登攀具を準備していざ北稜にむけて文三郎尾根に向かい途中から右に入る。
途中下山してくるパーティがいたので、もしかして渋滞しているのかと心配したが、結局登ったのは私達以外に2パーティのみだった。
尾根までの急登は雪は締まってなかったが少なかったので比較的楽に登れた。
取付き点に到着するころに先行パーティに追いついた、先に行くかと言われたが一服して写真を撮りたかったので大丈夫と言ったのが運のつき。
N艦長は感じていたようであるが、その後取付き点でザイルを持ったまま1時間も待たされるとは・・・まいりました。(^_^;
かけ声はいいのですが、いっこうに進まない登らない・・・。おまけに素手で登りはじめたのにはビックリしました。
こんなとこオーバーグローブで楽勝なんじゃない?と思っていたら、こういうのが下手パーティと言うんだと教えてもらう。
その後、N艦長は前が空いたら早いのなんのってサッサか登って行きました。
ビレイ点の到着した瞬間「登っていいよ~!」の声がするがどうもあやしいのでしばし様子を見て登りはじめる。
とても良い天気で、岩は手がかりも沢山あり雪面はピッケルがよく効き快適なクライミングが出来た。
そんなこんなで攀り始めるとあっというまに山頂に到着する。
無事登頂成功しがっちり握手、山頂は無風快晴ですぐ降りるのはもったいないのでミルクテーとクリームパンをほおばってのんびりする。
見飽きない景色であるが、テントには八海山がまっているので下山することにする。
赤岳へ向かう稜線の下りは意外と大変で慎重にくだる。
コルに着くとハーネスとアイゼンを外し、そこからは沢筋を一目散に下降する。
雪が少なく尻セードができなかったのが残念であるが、すぐ行者小屋に着き一服、そして赤岳鉱泉に戻る。
昨日と同じところに諸場を開きビールと八海山で大宴会へ・・・夜まで延々と続く。
小腹が空いて来た頃に味噌ラーメン野菜餅入りを食べる。




行者小屋でアイゼンを付け準備を整えます。阿弥陀岳の山頂が見えます。




北稜に向かってガシガシと登ります。アイゼンがばっちり効いて快適な登攀です。




急登を登りきったところで振返ると硫黄岳と横岳が見えます。




阿弥陀岳北稜の取付き地点に到着しました。岩稜左より登る予定です。




一服しながら写真を撮ったり登ってきたルートを確認する。行者小屋がはるか下に見えます。




この状態で約1時間待たされる。赤と黄色が下手パーティで、オレンジのジャケットがN艦長です。




無事登攀成功しました。阿弥陀岳▲2,805m山頂で記念撮影をしました。




山頂は無風快晴でここでランチを取りました。昨年登攀した赤岳▲2,889.2m南峰リッジが見えます。




権現岳▲2,715mと遠くに富士山が見えます。ほんと良い天気でのんびりできました。



昨日で目的は達成してしまったので、ややモチベーションが下がるが予定どおり硫黄岳を登ることにする。
今日もゆっくり起き出し新年を向かえる。
元旦はやっぱりお雑煮でしょ!てことでお雑煮を作る。
お上品な薄味にしあがりお正月気分を味わう。
どこにいても節の行事は大事にしたいものである。
硫黄岳を登るだけなので装備はな~んにもいらないとのことだが、念のためアイゼン・ピッケルは持って行く。
しかし下りを快適にするならとストックは有効なので持って行く。
アイゼン不要だったがアイゼントレーニングの為赤岩の頭で装着して登る。
ピッケルも不要だった。
帰りは山頂より訓練の為アイゼンを外せとのことだが、ストックだとやばそうなのでピッケルは持たせてもらうことにする。
赤岩の頭まではスメアリングを効かせスリップしないように下る。
一服したあとはニューイヤー駅伝に触発され急遽八ヶ岳駅伝大会を開催する。
これよりストックに持ち替えて脱兎のごとく下山する。
あっと言う間に赤岳鉱泉に到着しビールの買出し。
テントを10m移動してる時にAパーティ2名が上がって来て合流。
またまた、テント前に諸場を開きビールとウイスキー・焼酎で大宴会に突入し・・・夜まで延々と続く。
夕食はソーセージポトフ・具無しカレーライス・焼き肉と豪勢にいただきました。
でも、三日間とも外で宴会してるのは私達だけであった。しか~し正しい大宴会は外である。




朝の登山準備風景です。お隣さんは犬連れでの入山ですが、この寒さではさぞかし犬は迷惑なのでは?




硫黄岳への登山道です。地面が露出していて今年は雪が少ないのが一目瞭然です。




これより風が強くなるので赤岩の頭の手前で一服です。硫黄岳山頂が見えます。




赤岳と阿弥陀岳が良く見えます。昨日登った阿弥陀北稜もはっきり判ります。




横岳▲2,892mです。本当はここを縦走して戻りたかったのですが午後から天気崩れるので止めときました。




硫黄岳▲2,760m山頂です。風は吹いていますが、いつもよりは無いようです。



今日は下山日である。
Aパーティも石尊稜を登攀予定であったが天気悪いため下山決定のようである。
のんびり起き出し磯辺焼きで朝食をとる。
これで餅はすべて食べ尽くす美味かった。
そして荷物を整理してパッキング完了、中央道が混む前に下山したいので先に出発する。
帰りは行者小屋経由で通ったことの無い南沢登山道をくだることにする。
途中で滝や沢などを見て行こうと思ったが雪も少なく日光の前(いまいち)だった。
美濃戸口に到着するとN艦長はすでに到着していた。
別荘に寄って帰るとのことなので挨拶して帰路につく。
小淵沢の道の駅で入浴し昼には出たが、帰りの中央道はすでに渋滞が始まっていたが18:00には帰宅できた。




氷結した南沢です。上手く色が出ませんでしたが、美しいアイスブルーです。




南沢登山道も雪が少なくかえって歩きにくい感じです。




美濃戸山荘に到着です。ここの暖炉で一服して、美濃戸口まで行けば今回の山行も終了です。


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