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acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

八ヶ岳 南沢大滝、ジョウゴ沢右ルンゼ、アイスキャンディー

2014年03月24日 06時53分13秒 | 山行速報(雪山・アイス)
八ヶ岳 南沢大滝、ジョウゴ沢右ルンゼ、アイスキャンディー
3月21日、22日八ヶ岳の南沢大滝、ジョウゴ沢右ルンゼ、アイスキャンディーに行ってきました。
3月21日に南沢大滝&小滝を登り、3月22日にジョウゴ沢右ルンゼ&アイスキャンディーを登る予定で入山。

参加メンバー:GとYNさん

3月21日
天気:曇りで風あり
美濃戸口から美濃戸までの林道は雪が多く四駆&スタッドレスタイヤでも冷や汗ものでした。チェーンもあった方が良かった。美濃戸から南沢沿に約1時間で南沢大滝、小滝への分岐。トレースはしっかりあります。分岐から5分くらいで南沢小滝。幅広滝で高さは10mぐらいか。自分たちを含め3パーティー幅広い滝なのでそれぞれトップロープを設置して各自5、6本登る。飽きてきたので南沢大滝へ移動する。南沢小滝より10分くらいのアプローチ。先行パーティーは1パーティーのみでほぼ貸切の状態。南沢大滝はでかい。幅もあり高さもある。幅80m高さ40mぐらいか。大滝の中でも比較的登り易そうな滝の右側は先行パーティーがトップロープで練習していたので、滝の左側にルートをとる。滝の中間部から上部は垂直で難しそうだ。YNさん渾身のリード。スクリューをセットする際にフィフィテンションがあるもトップアウト。セカンドもスクリューを抜く際にフィフィテンション。垂直の氷はとても片手では耐えられません。練習が必要ですな。トップロープを設置するも既に腕はパンプしており、各自1本づつ登り終了。全身筋肉痛となりました。

3月22日
天気:無風快晴
2日目は前日の筋肉痛が残っているが、体に鞭打って赤岳鉱泉よりジョウゴ沢へ入渓。赤岳鉱泉より硫黄岳への登山道を進み、三本目の沢がジョウゴ沢出合。ジョウゴ沢5mF1雪で埋れている。続く15mF2も氷と言うより雪壁と成っている。F3はどこにあるか解らなかった。しばらく本谷を進むと25mの大滝に着いた。雪が付着しており、易しく感じる。フリーソロでも行けそうだ。YNさんと協議し、途中で見えた右ルンゼの氷柱に行くことにした。
25mの氷柱は迫力がある。ほぼ垂直の氷で雪にも殆んど埋まっていない。通称乙女の滝と呼ばれているらしい。氷柱の右側から登りはじめるが、氷がやたら硬い。アックスを打ち込むと頭ぐらいの大きさの氷がどんどん剥がれ落ちる。下のビレーヤーは注意が必要だ。スクリューの効きは良いが、寒さのせいかスクリューが凍り付いてしまい、回収するのも重労働だ。40mぐらい上の灌木でビレイ出来る。トップロープの設置も考えたが、ビレイ点から下までロープが屈曲するので、トップロープはやめた。空中懸垂で下まで戻ったが、後で確認したらビレイ点より少し上に登ってからジョウゴ沢本谷に向って左側へトラバースすれば懸垂下降なしで下まで戻れる。ジョウゴ沢はここまでとし、ジョウゴ沢を下降し赤岳鉱泉に12時前に着く。まだ時間もあるのでアイスキャンディーを登ることにした。アイスキャンディーは垂直からハングの氷で難しそうだ。高さは15mぐらいか。コンペクライマーも練習している。約3時間ぐらい練習するが、難しいし1本登るだけで腕がパンプする。練習が全然足りませんわ。コンペクライマーの上手い登り方を見て頭ではイメージして登ってみるが、体が全然ついて行きません。今日も全身筋肉痛となった所で終了。

南沢小滝


南沢小滝を登るYNさん


南沢大滝


南沢大滝を登るYNさん


ジョウゴ沢右ルンゼ氷柱(左側)


ジョウゴ沢右ルンゼ氷柱(右側)


ジョウゴ沢大滝


ジョウゴ沢からの阿弥陀岳


アイスキャンディー



今季最後であろうアイスクライミングは2日とも充実した山行となりました。

By G

岩根山荘アイスツリー訓練

2014年03月10日 19時52分12秒 | 山行速報(雪山・アイス)
岩根山荘アイスツリー訓練
群馬の吾妻渓谷不動の滝に行く予定だったが、先週の情報によると崩壊して登れなくなったとの事。この時期になると標高の低い所は崩壊の危険性が高くなってくる。氷の崩壊は自分はまだ見たことないが一気に崩れるらしい。以前、雲龍瀑で「バリ”ボリ“」っと異音がしており、怖くなって先行パーティ共々敗退したことがあったっけ。そこで選んだのが岩根山荘のアイスツリーだった。まだ行ったことないので興味もあった。
3月9日早朝現地集合。メンバーはいつもの4名。私とGは同行で昨夜発。Yは早朝発。YNは前日来て付近の偵察を行い山荘泊。みんな都合がありバラバラである。
登録料500円、使用料2000円。まあアプローチゼロだからしかたないか。25回登れば1本100円だ。単価はその位にしたいものだと、みなさんガツガツ登って25回は登った。高さは9mなので200m以上は登ったことになり良い練習になった。その後、南面にあるドライツーリング用パネルを2回ずつ登り終了とした。隣を登っていたお客は、昨日不動の滝を登ってきた、と言っていた。この2~3日の冷え込みで、また登れる位に凍ったようだ。でもいつ崩れるかわからない中、登るのは怖いような気がする。
どうだろうか、今シーズンのアイスはこれで終わりかな。どうでも良いことだが、渓流釣りをする人達が、シーズン最後の釣りを終える事を「納竿」と言うではないか。アイスクライミングを終える事をうまく言う言葉はありませんか?「氷納」「納氷」?なんかイマイチですね。良い言葉があったら教えてください。このシーズン、八ヶ岳あたりでもう一回できれば来シーズンに繋がると思うのだが。


NY君


ガストンでーす


G君ドライツーリング訓練の巻


同じくY君の登攀


YN君、2本目の登攀

時間も早かったので、甲斐大泉にいる友人宅を訪ねた。彼はアイガー北壁冬期直登、アンナプルナ2峰、ドロワット北東稜など数々の登攀歴を持つ岳人だが、今は近隣の低山登山を楽しんでおられる。彼と私は一緒に44年前、アジアハイウェー(パリ~カトマンズ間)をボロ車で走破したことがある。昔の思い出話に花を咲かせ、またの再会を約束して帰茨した。
                                           ガストンガニマタ

桐の木平キャンプ場 アイス・エクストリーム氷壁訓練

2014年02月25日 14時17分11秒 | 山行速報(雪山・アイス)
桐の木平キャンプ場 アイス・エクストリーム氷壁訓練
約1ヶ月間、大雪などに阻まれてアイスに行けない状態が続いている。孤立している集落があるのでクライミングは自粛していた。2月23日、人工ゲレンデなら後ろめたい気持ちもしなかったので、群馬県川場村の桐の木平キャンプ場にあるアイスエクストリームに行った。メンバーはいつもの4名。キャンプ場入口までは除雪されていた。ここから林道をスキーで登る。40分位でキャンプ場に着く。私がイメージしていた人工氷壁とは違って、岩壁についた氷を登るのであり、支点も自分たちで上部の灌木に作らなければならない、といった限りなくワイルドな氷壁であった。傾斜はほぼバーチカルで決して易しくはない。御主人は「リードしてもいいですよ」と言っておられたが、上の灌木まで氷が繋がっていないのでリードは無理と思われた。午前中は各自2本、午後は4本ほど登った。この大雪の中、思った以上の訓練ができて良かった。帰りはスキーでラクチンかと思ったが、雪上車が通るだけの幅に掘られた狭い道に加えて登山靴では、私の技術ではスキー操作ができず、ケガをする前にさっさと板を外して歩いて降りた。


登攀中のY君 


YN君の登攀


G君登攀中


ガストン登攀中

                               ガストンガニマタ

西上州 3段の滝&狭岩峡(セバイワキョウ)不動の滝 アイスクライミング

2014年01月27日 19時57分34秒 | 山行速報(雪山・アイス)
西上州 3段の滝&狭岩峡(セバイワキョウ)不動の滝 アイスクライミング
昨日今日と気温が高く、氷結状態を心配しながら西上州に向かう。以前来た時は凍結してなく神津牧場に転戦したことがあった。3段の滝入口の駐車場のトイレは冬季使用不可であるため、手前にある「道の駅オアシスなんもく」で仮眠した。
1月26日、メンバーはいつものY、G、ガストン、会員外のYNの4名である。最近、アイスはこの4名のパーティ編成が多くなった。駐車場から歩くこと30分で3段の滝に到着。


なんとか登れる状態に凍っていた3段の滝


3段の滝3ピッチ目を登るYN

氷結状態は不十分であるが、なんとか登れそうだ。1ピッチ目は、水流沿いは傾斜が緩いので左岸のスラブについた氷を登る。2ピッチ目は、左岸から登りだし、氷の厚そうな場所を選んで右岸に移って登る。3ピッチ目は、右上5m位の所に横に割れ目が入っており、それを避けるように左手から取り付き中央を登る。このピッチが一番傾斜が強い。登りだしてから、みるみるうちに水流が多くなってきており、場所によっては氷の上まで流れ出してきたので、これ以上は危険と判断し、1回登っただけで転戦することにした。他にパーティはなく貸し切りであった。


3段の滝3ピッチ目を登るG


同じく3ピッチ目のY

狭岩峡不動の滝に行く。眺めると状態は3段の滝より遥かに良いので登ることにした。YNがリードする。安定したムーブで簡単に登りきる。最初、ロープを外して全員リードの予定であったが、3段の滝と同じく他パーティは居らず、貸し切りなのでトップロープを左右2本セットして数多く登ることにする。左の薄い所や中央のシャンデリア状など、全員5~6本は登ったであろうか、飽きてきたし時間も4時になったので終了とした。傾斜80度25m強の高さなので、50mロープでトップロープするには工夫が必要だった。高速道路に渋滞がなければ、当家から2時間半で行けるので近くて良き場所である。


狭岩峡不動の滝


狭岩峡不動の滝をリードするYN


不動の滝を登るY


貸切状態なので、左右2パーティに分けてガンガン登り込む

                                      ガストンガニマタ

松木沢(ウメコバ沢&大岩沢)アイスクライミング訓練

2014年01月06日 19時44分29秒 | 山行速報(雪山・アイス)
松木沢(ウメコバ沢&大岩沢)アイスクライミング訓練
当会アイストリオの3人(Y、G、ガストン)と、アイスが好きで好きでたまらない(アイスクリームではありませんよ)船橋の吉君の4名で松木沢に行ってきた。時期的にまだ早いかと危ぶまれたが、なんとか訓練はできた。
1月3日夜。足尾町銅親水公園に集合。3人で新年会をやる。4日の朝、船橋の吉君が合流。4人なのに車は3台である。
1月4日。7時頃出発。私が松木沢に来るのは、ここにゲートができてからは初めてである。ということは、もう10年位は松木沢に来ていないことになるのかな?結構重いクライミング用具を持ってウメコバ沢までのアプローチの長いこと、これなんとかならないもんですかね?ウメコバ沢出合で準備をして、F1、F2を左岸のフィックスロープを使って登るが、安全を期してアンザイレンする。


F2は左岸のフィックスを利用して登る。

昔、随分と通ったP6スベリ台、中央岩峰、チャンピョン岩稜等が懐かしく聳え立っていた。結局F6下まで3時間半位かかったのではないかな。F6は40mくらいあるだろうか。やはりまだ氷の発達はイマイチである。すると上から1パーティが懸垂してきた。その方の顔には見覚えがあった。どっかの山で会ったことがある人と再会することなんて、狭いクライミングの世界ではよくあることなので、なんとも思わなかった。話をしてみると茨城から来たと言う。どこのクラブか聞くとT山岳会のF氏だという。なーんだ、それなら岳連の集まりで何回も会っているんだもの知っているはずだ。最近ますます物忘れが酷くなってきた。ごめんなさい。さて我々は、まずストレートシャフトに拘り続けるGがリード。スピードが上がらず、なんか登りにくそうだ。クラゲ状の部分で難儀している。ストレートシャフトでは、氷に手がぶつかりアックスをうまく打ちこめない様だ。ここでリードをYに交代する。


F6は正面右をG&Yがリードする


F6落ち口近くを登ってくるG

Gは「いよいよアックスを買い替えるしかない」と反省しきりであった。そうなんだよG君、アイスクライミングは、技術が必要なのは勿論だが、使っている装備の善し悪しが大きく左右するものなんだよ。分かってくれたかな?アイスクライミングは岩と違って、落氷があるのでフォローが同時に登れず、一人づつ登ることになるので、結構時間がかかる。続いてF7である。高さはやはり40mはあるだろう。昔は左よりを登った記憶があるが、今日の状態では中央右しかないように思える。吉君志願のリードで登る。安定した素晴らしいスピードで、あっと言う間に登りきった。


F7を華麗にスピーディにデモする吉君


F7を落ち口に抜けようとしている吉君


その後に続くY

全員登り終わり、時間も押しているので直ぐに下降に移る。計4回の懸垂下降で、ウメコバ沢出合に戻る。既に薄暗くなっているのでヘッドランプを用意する。林道に上がって間もなく暗くなり、ヘッドランプでモクモクと歩く。銅親水公園に着いたのは18時35分であった。当然ながら昨日に続き2回目の新年会を盛大に執り行う。
1月5日。昨日の12時間近い行動で疲れたので、今日は大岩沢を登ることにする。F1は氷が薄いもののなんとか登れた。


大岩沢F1をリードするG


F1で各自、自由な練習をした

F2は、シャンデリア状でとても登れたものではなく、F1で各自、クライムダウン、トラバース等、何回も自主トレーニングを行い、今回の訓練を終了とした。Gは、他のメンバーのアックスを借りて練習したが、近々買い替えると断言していた。今回とても目についたのは、会員外の吉君の成長は目覚ましく、登攀フォームといいスピードといい、素晴らしいものであった。

                                     ガストンガニマタ

八ヶ岳 阿弥陀岳広河原沢アイスクライミング

2013年12月25日 19時29分13秒 | 山行速報(雪山・アイス)
八ヶ岳 阿弥陀岳広河原沢アイスクライミング
当会のアイスクライミングの大先生、Gをリーダーに今冬初めての
アイスクライミングの練習の場に選んだのは八ヶ岳の広河原沢だっ
た。G大先生の下、集まったのは、Y、S、ガストン、会員外の吉
氏、のサムライ達であった。
12月21日夜、小淵沢道の駅に集まった5名のサムライは、忘れるこ
となく宴会を執り行う。これで明日の早い出発は無くなった。若い
連中には申し訳ないが、今の私は山より宴会の方が好きなんです。
すんません。
12月22日、殆どの人が出発してしまい静かになった舟山十字路を歩
きだす。今回はテントを上げず、2日間とも車から往復する予定で
ある。G先生の指導により右俣クリスマスルンゼを目指す。例年よ
り雪が多く感じる。出発が遅いのだから混雑しているだろうとの予
想は的中したが、思ったより待ち時間がすくなかった。


これがクリスマスルンゼです


上の傾斜の強い滝をYがリード

クリスマスルンゼという名
前は立派だが滝も小さく、滝の傾斜はあるが既にボコボコで階段状
である。これを登り、上部を偵察に登ってみるが、雪が多いせいな
のか滝らしい滝がない。これといった練習もしないうちに帰る時間
になってしまった。結局、この日登ったのは2ピッチだけだった。
不完全燃焼を感じながら、長い道のりをトボトボと戻ると、暗くな
る寸前に車に着いた。クライミングが不完全燃焼でも宴会はきっち
り完全燃焼であった。G大先生の居眠りをきっかけに早々シュラフ
に入る。
12月23日、今日は完全燃焼をすべくヘッドランプで出発する。目指
すは左俣。もう若いサムライの速い足にはついていけない。いよ
いよ俺の山行は先が見えたかな?と最近感じることが多くなった。


今日は真面目にヘッドランプで出発だ

左俣に少し入った所に小さい滝と釜があった。右岸を巻けるのであ
るが、釜を渡れば簡単に登れそうだ。G先生が釜を渡る。氷がミシ
ミシと音がしたが行けた。次に吉氏が行く。音はしない。単独の人
が行く。これも音はしない。Yが行く。ドボーン。やっちゃったあ
ー、氷が割れて完全に釜に落っこちてしまった。靴を脱いで靴下を
絞る。気温はマイナス7度。これで稜線に抜けるのを諦めるほかな
い。


いくつかの滝を登って行く(アイスクラミングが楽しくてしょうがない吉氏)


アイス初めてのSも順調に登ってくる


ビレー中のガストンの写真をアップ(めずらしいでしょう)  

それよりYの足の具合では早々に下山しないと凍傷にもなりか
ねない。いくつかの滝を登り、やがて少し大きな滝が出てきた。こ
れが大滝かな?傾斜は80度というところだろう。ここは吉氏のリー
ド志願で登ってもらう。ガンバ、ガンバ、と声をかける。頑張って
登りきる。まだ慣れていないので良い勉強になったと思う。そのこ
ろ単独の人が降りてきた。


大滝リードの吉氏


大滝を登るY


大滝の登り方をデモするG大先生


初めてのアイスに緊張のS

この滝の上に行ってみたが滝らしい滝は
ないとの話。雪が多いので埋まってしまったのかもしれない。我々
もこの滝の上から下降することにした。結果的に、リードの吉氏だ
けがザックを背負って登り、後のフォローは全員空身で登ることに
なった。アイスクライミング初めてのSも順調に登り下降に移る。
二俣までに6回位の懸垂下降をしただろうか。無事に車に辿りつく
。Yの足も凍傷にならず良かった。G先生と吉氏のアイスコンビは
意気投合し、なんか年末年始のアイスクライミング行も話がまとま
ったようだった。お疲れ様でした。


正月山行の相談をするGと吉氏

12月22日 舟山十字路(8:10)-二俣(9:20~9:40)-クリスマスルンゼ
(10:20~14:45)-二俣(15:15~15:35)-舟山十字路(16:25)
12月23日 舟山十字路(5:50)-二俣(7:00~7:20)-大滝(?)-二俣(15
:15~15:35)-舟山十字路(16:25)         
                      ガストンガニマタ

八ヶ岳・中岳北東稜

2013年04月15日 00時02分16秒 | 山行速報(雪山・アイス)
歩きながら枝を折る。
迷わないよう、枝を折る。
後戻りはできない、あの日に枝折る。

ここに来た、その証に。
それを忘れないように。


2013/3/29、八ヶ岳・中岳北東稜



寒さもゆるんだ3月
下界では早々、桜の開花がすすむ。
八ヶ岳にしても、あの寒さは、もうない。

昨年の中岳ク-ロア-ルに続いての中岳シリ-ズ第二弾
中岳北東稜。

パ-トナ-はガストンさん
去年に続いて、シブめのチョイスにお付き合い頂いた。



北東稜は、中岳から北東に派生する尾根でク-ロア-ルの右岸側。
過去の記録では6ピッチとあった。

3月の締り雪なら、行者小屋から30分ほどで取付。
とはいえ、最近の不摂生もあってかココまででも息が上がる。
天気は上々ながら雲が速い。防風に雨具を着込む。

1ピッチ、リ-ド
緩い傾斜の草付
落ちる気もしないが、良い支点がないので直上しダケカンバでビレイ



2ピッチ、フォロ-
1段上がって薮と岩を行くと少し立った凹角。
手がかり、足がかりはあるが、残置支点はなく、灌木で取る。
フォロ-ながらチョット緊張する。

3ピッチ、リ-ド
薮を行くと、細いリッジ。
両側とも切れ落ち、なかなかの高度感。
振り向くと主峰・赤岳が大きい。



4ピッチ、フォロ-
リッジを詰め、岩塔。その先はボロボロのリッジにギャップ。
慎重に手と足を選んでギャップへのクライムダウン。
スタンスが外傾していてなかなかイヤラシイ。





このギャップでク-ロア-ルと合流。
やはり、安定しないボロボロのナイフリッジを少し登る。

クライミングはココで終了。
安定したところまでロ-プを引く。
あとは中岳には登らず適当に尾根を下ると中岳沢の踏み跡に合流した。

なんという地味さ、コンパクトさであろうか。
しかしながら、人跡を嫌ったアルパインとして充分楽しめる。
また、高度の低いため風の影響を受けづらいので、転進ル-トとしての価値は高い。



「いよいよだな」とガストンさんは言う。
それは、いよいよ登っていない八ヶ岳のバリエ-ションがなくなってきた、ということだ。
「安心してください」とsakは言う。
それは、まだ1本残っているではないですか、ということだ。

まだ1本ある。
まだ終わっちゃいないのだ。

そうして、また、枝を折る。
迷わないよう、枝折る。

ここに来た、それを忘れないように。
地味な存在にも価値がある。
栞に記憶の道しるべ。

sak

日光・男体山

2013年03月13日 08時00分23秒 | 山行速報(雪山・アイス)
3月12日、単独で日光男体山に行ってきました。
天気は無風快晴、絶好の登山日和となるはずでしたが、3月に入ってからの暖かさで中禅寺湖畔の県営駐車場には全く雪が無い。
この分だと男体山二合目辺り迄は雪が無いのではとの想像がつく。
雪が無い所を最初から登山靴で登るのもしんどいので、運動靴で登り始める
男体山登山道も予想通り、あまり雪は無く運動靴でも十分登れる。
運動靴で五合目迄登り、流石に五合目からは雪が増えて来たので、登山靴に履き替える。アイゼンは不要である。
喘ぎ喘ぎ八合目までの急登を登ると視界が開けて来た。眼下には中禅寺湖が見える。

八合目から上もアイゼンは不要と思えるが、ザックの肥やしにしといてもしょうがないので、アイゼンを着け黙々と登る。
森林限界を越えると間も無く男体山頂上に着いた。頂上からの展望は良く360度の大パノラマだ。
頂上にある剣。結構大きい。

眼下に中禅寺湖、遠くに富士山も見える。

日光白根山を望む。山肌が黒い。

360度の大パノラマを楽しんだ後、アイゼンを外し下山を開始する。この雪質だとアイゼンがない方が登山靴を滑らせながら楽に下れる。登山靴を滑らせながらあっという間に4合目到着。
4合目からは雪解け水が流れ出しており、登山道はドロドロであった。泥も雪と同じように滑るが、あまり気持ちの良いものではない。何回か転んで泥だらけになってしまった。
今回、雪を期待して入山したのですが、雪解けが進みもうすっかり春山の様相でした。

by G


八ヶ岳 硫黄岳

2013年03月12日 13時57分12秒 | 山行速報(雪山・アイス)
2012.12/30(日)~2013.01/01(火) 天気:雨のち雪・曇り・曇りのち晴れ

八ヶ岳 硫黄岳登山をしてきました。(悪天・道具無しで登攀できず)
メンバー:N艦長・Appleの2人パーティ。 装備:アイスバイル・ザイルφ8.5×50m

今回の登山行程は、前夜発車で常磐=首都高=中央道=小淵沢IC=美濃戸口Pまで入る
30(日):美濃戸口=8:50美濃戸山荘~9:20-25山の神~9:45堰堤広場~11:30赤岳鉱泉テント(泊)
31(月):9:30赤岳鉱泉~11:35-40硫黄岳~12:55-13:15ジョウゴ沢~13:50赤岳鉱泉テント(泊)
01(火):9:20赤岳鉱泉~9:55堰堤広場~10:10山の神~10:35美濃戸山荘までの2泊3日です。


N艦長より八ヶ岳に宴会に来いとの指令がくる。
いかねばなるまいと出かける準備をし夜の高速をひた走る。
問題は笹子トンネルが渋滞していないかだが、みんな敬遠してせいか空いていた。

美濃戸口の駐車場に深夜到着しN艦長と合流、さっそく小宴会を開くが早めに就寝。
翌朝はのんびり出発し、私の車で美濃戸山荘まで行く。
そして出発してまもなくN艦長ピッケル・アイスバイルを車に忘れたことに気がつく。
戻りましょうと進言したが、どうせ天気悪いし登攀は無理だろうからこのまま行くべ~となった。
山男の魂のピッケル忘れるとは・・・トホホホとぼやいてました。

今年の八ヶ岳は寒くないようで途中雨になり、赤岳鉱泉着いてもみぞれまじりの雨のまま。
これが一番しまつにならない。
てきぱきと整地してテント設営後宴会が始まる。
やっぱりいつもこのパターンです。

天気悪かろうと酒は銘酒花泉を1.8L、
摘みは明太子・塩辛・黄金イカ・松前漬け・わさび漬け・鮭とばetc山ほどあります。
雨がテントをたたき外にも出れず、昼前から夜までえんえんと宴会が続く。
寒くない八ヶ岳の夜でした。




赤岳鉱泉の天場です。雨でレンズに水滴がついてしまった。




テント設営中のN艦長、雨の中でずぶぬれです。




さっそく宴会始まります。酒と摘みは山ほどあります。



朝になりモーニングコーヒーを飲み、暖かい食事がいいとポトフを作る。
さて今日はどうすんべ~っと会議を開く。
朝から宴会もテント村の世間体が悪いので腹ごなしに硫黄岳に出かけることにする。

行動水にミルクティーを詰め出発する。硫黄岳に向かう林の中でも轟々と風がうなっている。
こりゃ登頂は無理だな~っと、赤岩の頭あたりで撤退かなと思いながら進む。
赤岩の頭に着いてみると、あれれ無風状態だ不思議に思いながら、ま!行ってみるべ~山頂に向かう。
そしたら山頂手前で風が吹き始める。やっぱりこの展開かと思いながらなんとか山頂を踏む。

記念写真を撮ったらさっさと下山するが、あんまり早いのでジョウゴ沢を偵察することにする。
ジョウゴ沢のF1を巻いてF2下まで来たが、みんなは上に行っているようで誰もいない。
しばし遊んだあとに天場にもどり、いつものように宴会が始まる。

マグロの刺身と鮭とばをあぶって摘みにする。銘酒花泉はそうそうに空になる。
おまえ飲み過ぎだと言われるが、半分は親方が飲んだとアホな会話が始まる。
いい加減酔っぱらった頃、赤岳鉱泉のビンゴゲームに参加するがN艦長は今年も当たり私は今年も当たらなかった。




朝はソーセージポトフ餅入り、湯気でレンズが曇ります。




赤岳の方は風が轟々いってますが、行ける所まで行く。




硫黄岳▲2,760m山頂です。なんとか登頂しましたがすごい風でした。




ジョウゴ沢に偵察に行ってみた。




F2の滝ですが、道具が無いので登れません。




マグロの刺身に鮭とばで一杯、今夜も飲んだくれです。



元旦の朝を迎える。赤岳付近は雲があるものの天気は一時回復したようだ。
しか~し、道具がないので登攀できない。残念であるがしかたない。
高速が渋滞する前に帰ることにする。

美濃戸山荘までの下山はあっというまに完了し、昼前には“道の駅こぶちざわ”延命の湯で入浴する。
帰りの高速は渋滞無く三時過ぎには家に着く。
こんなにすいすい走れたのは初めてである。
予想よりは早く帰ったせいか、家の山の神はもう帰ったのと機嫌は良いようだ。
ゆっくり家で正月を過ごす。




元旦は晴れましたが、道具が無いので下山します。




堰堤広場から八ヶ岳にバイバイする。




山の神に無事下山のお礼をする。

by Apple

足尾・松木沢 大岩沢アイスクライミング

2013年02月24日 20時00分20秒 | 山行速報(雪山・アイス)
2月24日松木沢の大岩沢にアイスクライミングに行って来ました。松木沢も風が強く雪が舞っており、寒く感じる。メンバーはYNさんとG。
大岩沢は南橋を渡ってすぐに入渓できるのが嬉しい。南橋集会所の横を抜けて廃線の線路を渡って行くと大岩沢の堰堤がこれでもかと現れる。堰堤はすべて右岸から巻ける。大岩沢に入っているのは我々だけであり、今日は貸し切りである。

30分程度歩くと大岩沢F1。

F1 20メートルは最初の数メートルは立っているが、その後は傾斜は緩くなる。氷は硬く締まっている。

続いてF2。F1から見ると結構立っているように見える。

F2 20メートルも氷は硬く締まっているが、硬い氷も登りづらいので、傾斜はあるが比較的氷が柔らかい右側から登り始める。下部は立っているが、上部は徐々に傾斜は緩くなってくる。

その後少し沢を詰めて行くとF3 45メートル傾斜は比較的緩やかだ。

YNさんにリードしてもらう。

この後、天候が良ければ稜線迄詰めることも考えていたが、天候も悪く雪も本格的に降って来たので、大岩沢を下降することにした。
F2を下降中のYNさん。

F1にてトップロープをセットし、各自何回か練習をする。

練習を終え大岩沢出合へ下山。大岩沢は松木沢の中ではアプローチが短く、静かな山行が楽しめる良い沢であった。

ByG