将来なりたいものがない、と娘がつぶやく

平等は、同数や同量と全く違う、と朝食中に言う。
鬱陶しだろうな、こんな親（笑

中三の娘が、やりたいことがないと言う。
受験だし、まわりの友だちの話や、中一の弟が小学校の先生になりたいと
明確な目標があるから焦っているみたい。
昔の自分を見ているようだ。

私は誰に対しても何も言わない。
聞かれたら真摯に答えるようにはしている。
だけど、その答えも怪しいものだ。
自分というものにまったく自信がないのだ。

だから、私はこうやってきた、それしか言えない。
そして、こんなことを考えて、こうしていきたい。
と、言う。
そして、あなたはどう？と聞く。

悩む時間もいいよ。
なりたいものがなくても、人は幸せに生きていける。
大丈夫、大丈夫。
なんてことを思うけれど、口がさけても娘には言わない。