自分の言葉で

ちっともうまくない文を毎日書いている。
それを読んでくださる人がいる。
なんていうのかな、うれしいのはもちろんだけれど、ありがたい、そう、とてもありがたいんだ。
読みなおしをしないので誤字脱字はもちろん、文法もめちゃくちゃ、あらかじめ何を書くかさえ考えず
パソコンの前に座り、書き始める文のクオリティが高いわけがない。
だけどね、クオリティのいい文を書くことが私のすべきことではないと思っている。

つまらぬいじけていた昔の自分に向かって書いているのかもしれない。
何ものでもなく、何がしたいかもわからず、だけどこんなもんじゃないって思っているだけの
自意識過剰の若き日の自分へ、あなたが悩みに悩み、絶望すらできない日々を送ってくれたから
今のオレがいるんだって伝えたいんだ。
お前は何も間違っちゃいない、それでいいんだって。
そう、当時誰かに言ってもらいたかった言葉を書き連ねているんだ。

きっと当時のオレが世界中のどこかにいる、そう思っているから毎日書くんだ。
たったひとりでもいい、読んでくれて、もう少し生きてみよう、まだまだ大丈夫だ、って思ってもらえたらいい。
自分自身が、才能のある人や力のある人の言葉なんて耳に入らなかったから。
普通の人が普通に生きるっていうことは、大変だけど結構いい、それでいいんだよって
コーヒー屋の46歳のおっさんが言うことに少しは意味があるんじゃないかなあって思うんだ。
だから、私はこれからも自分の言葉で文を書いていきたい、そう思ってます。