今宵も劇場でお会いしましょう!

おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

「ふくすけ」

2012年08月26日 01時30分28秒 | 観劇(ストレートプレイ/人形劇)

2012/8/15マチネ
【会場】シアターコクーン
【作・演出・出演】松尾スズキ
【出演】古田新太/阿部サダヲ/多部未華子/皆川猿時/小松和重/江本純子/宍戸美和公/村杉蝉之介/平岩紙/少路勇介/オクイシュージ/大竹しのぶ/ 他

吃音(どもり)の男、妊婦の薬物使用で奇形に生まれた子供、ホテトル嬢、盲目の女にDV男のカップル、レズ、不発弾をコレクションにする風俗営業者、精神障害の女、新興宗教の狂信者たち・・・

エロスとタナトス、狂気と正気、異常と正常、愛と憎しみ・・・その境界線・・・いや、その真逆の変わり目のスイッチはどこにある??

でるわ、でるわ、放送禁止用語のオンパレード。
テレビでは決して見られない、舞台ならではの芝居。
舞台ならではの題材、脚本、演出、キャスティング。

これね~、お席が舞台から遠かったにも関わらず、オペラグラスを忘れたのは、もしかしたら良かったのかも??
毒々しい場面が満載、衝撃の展開の中で、どのシーンも役者さん達の細かい表情がよく見えなかったというのは、残念な一方、この時ばかりは、ある意味ほっとしたりして。
これがもし前の方の席だったりしたら、ずんずんとのめり込んでしまったりするのかな??
それはちょっと、今の私には面倒くさい。
遠目に眺めるに、ちょどよい舞台だった。

そう、私にとっては、あの登場人物たちの全てが遠い存在だ。
けれども、近くに寄れば、近い存在なのかも。

などと、わけのわからないことを言ってみる(笑)


多部未華子ちゃん、良かったな~!

古田さんや、阿部サダヲさん、大竹しのぶさんら、それぞれの狂気を演じるにふさわしい、強烈な個性を持った役者さん達の中にいて、多部未華子ちゃんのあの存在感の強さは見事だわ。

終わってみれば、「純愛だねっ」という、彼女の台詞がやけに心に残った。


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