今宵も劇場でお会いしましょう!

おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

「CHESS in Concert」(その4)

2012年02月26日 02時25分46秒 | 観劇(ミュージカル/音楽劇)

~「撰ばれてあることの恍惚と不安と二つわれにあり」(ヴェルレーヌ)~

フレディは何故あの時に、「(アナトリーは)君の父親を守った」とフローレンスに真相を告げてしまったのか?
あそこまで詰めておきながら、あれはチェスの天才とも思えぬような発言ではなかったか?
ほかの人ならともかくも…どうもあれは、天才フレディに似つかわしくない台詞のように私には思えたんだけど…。
私はそこがあの舞台の一番の疑問だったけど、友人に聞いたらミュージカル版にはその台詞がないんですってね??
なんだ~、コンサート版にするための、日本独自の脚色だったのね。

なんて、いきなり話し始めてしまいましたが(笑)
まだ続くのか、この話、「CHESS in Concert」!!
え~、だって、私はあの東京楽からこっち、CDを聞きながらずっと忘れていないんだもの。
CDといっても、もちろん日本のではなくて、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで録音されたもので、フレディ役をアダム・パスカルが歌っているやつね。
アダム・パスカルといえば! おととしに来日した「RENT」は最高の舞台でした!!
あの彼も歌ったフレディを、あっきーは独自の魅力で歌いきったのだから、あっきーは「ひとりミュージカル」のレパートリーに「RENT」を入れてくれても良いんじゃないかしら? 「RENT」はどの役のどの楽曲も素晴らしくて感動するものね?

なんて、脱線してると、よけいに話がだらだらと続いちゃうか(笑)
うん、だけど、CHESSコンの感想はもうほとんど出揃ったよね? 私の、じゃなくて、みなさんの感想が。
私は書くのもそこそこ好きだけど、実を言えば、読むほうがもっと好き!
特に今回は大阪が千秋楽で、私は東京しか観ていないので、あれからずっと毎日のようにこの舞台で検索してはブロガーの皆さんの書き込みを読ませてもらって、そーいう意味じゃ満足だわ~! 
沢山の皆さんから感動と興奮が伝わってきて、書いてくれてありがと~っ!って感じ。
いろいろと読ませてもらって、その中には共感する感想もあったから、よかった、よかった!って、マジで思うので、個々のキャストの方々については、もう自分で書き足したいものはほとんどありません。
ってか、東京公演しか観ていない私は、またしても、「最高~!」と言う舞台を見逃し、聞き逃してしまった感がとても強くて、何にしても、「でもやっぱり大阪ではさぞかしきっと、もっと凄かったんだろうなぁ…」と思うので、今ひとつ、感想を書くためのエネルギーもわかないし。

この舞台に限らずのことだけど、つまり今回も、東京じゃ最高!を見せてくれないのよね?」なんて、つい珍しく絵文字使用で寂しく思っちゃうのも、これが遠征しない地味で薄々なファンの限界であり、悲しいところだわねぇ…。
青山劇場で六回中五回の公演を観たのは私にしては随分と頑張ったほうだけど、たとえ全部観たとしても、どんなに愛していても、やっぱり大千秋楽のある劇場に駆けつけないと駄目なんだろうなぁ…、という喪失感に加わった一層の失恋気分を乗り切るのは、これで結構きついです。
こう見えても案外と繊細なんだから~、とか。

って、なんだ? なんなんだ~? これはつまり、愚痴やひがみを言うために書いてんのか?(笑)

いや、そうじゃなかった! それも全くないとは言い切れないけれど(笑) どれもこれも、とどのつまりは私の選択の問題だから仕方ない。
なので、だからって、この先は拗ねて言うつもりは全くないんだけどね、私は「CHESS」のミュージカル版にしたものを観たいか?というと、それはもう、このキャストで実現するならばもちろん絶対に通いはするでしょう。
けれども、作品としてはどうか?というならば、このミュージカル版を何が何でも観たいとまでは思わないのよね。
「CHESS」にはやっぱりコンサートが似合う。
まず、どう考えてもこの物語が弱いと思う。ミュージカルとしては、いくつかの弱点がありそうだ。
その理由をこんなところでずらずらと書き並べるつもりはないけれど、少なくとも、このストーリーは私のツボにハマらない。
けれども、劇場へ毎日通いたいほど、幕が下りてからもこうして繰り返してCDを聴いていたいほどに、「CHESS in Concert」は魅力的だった。
なので、私の希望としては、コンサートとミュージカルの中間で、今回よりも更にもっとミュージカルに近づける方向で進化させての、「CHESS in Concert」が観たいです。
そういう意味では、この演目に関してならば、いっそコンサートとミュージカルの境界にこだわらなくても良いと思う。 
なので、それを前提にしてだけど、あくまでも、コンサートとして再演を希望します! と、言い切ってみる。
オケがオケピに入らずに、舞台上に乗って奏でられるこの素晴らしい音楽に、このキャスト達の歌に、そして、あっきーの声に、もっと濃密に浸りたい!!

で、言うだけなら簡単よね~! ということを踏まえて(笑)
オケの人数をもっと増やしてほしいです。
少ない人数で工夫されたアレンジは聴き応えも見応えもあり、今回は充分に楽しませてもらいました。
それでも海外版のCDを聴けば、やはり楽器の厚みに差を感じてしまう。
パーカッションひとつにしても、ティンパニとドラムが同時に鳴ってくれたらどんなにか迫力が増すか……弦にしても管にしても、数をそろえるのはそれなりの意味があり、王道だと思う。
ぜひとも厚みを揃えた迫力のオケを背にして歌われるCHESSの楽曲を、このキャストで聴いてみたいです。

それからもうひとつ、このプリンシバルの四人には大満足だったけど、「エリザベート」のウイーン・コンサートバージョンのように、もっと物語的なコンサートにするならば、もうひとり、モロコフ(アナトリーのセコンド)役を増やして、五人にしたらどうでしょう?
そうすれば、もっと「チームの対立、試合の裏に隠された陰謀がよりはっきり出る」…というのは、友人のブログからのパクリだけど(笑)私もそれにはまるっと賛成!!
その場合はもちろん、今回の四人に匹敵する実力と、負けない個性の持ち主であって欲しいのは言うまでもありません。

な~んて、そんなこんなの希望はアンケートに書けばいいんだけど、私はアンケートってわりと苦手なのよね~。
前にアンケート書いたのって、何時だっけ? というくらい、観た直後には書けない人なので。
まあだから言ってるだけよ、ここでくらい好きに言わせてよ、って感じよね(笑)

ところで、冒頭に書いた一行、「撰ばれてあることの恍惚と不安と二つわれにあり」は詩人ヴェルレーヌのもので、太宰治なども引用した有名な言葉です。
実を言えば、この感想記(その4)は「天才」と呼ばれる人について書いてみたかったのだけど…。
去年も「エディット・ピアフ」や「炎の人」、「アマデウス」などで、天才の生涯をいくつか見せてもらったけど、この「CHESS」のフレディやモーツァルトのように、ごく幼い子供の頃から天才扱いされるのは、どうも私から見ると必ずしも幸せとも思えない。
…などというお話は、また別の機会にでもしようかな。
「CHESS」では、物語としてはその部分を掘り下げた作品だとは思えないし。ましてやコンサートならば。
ヴェルレーヌの言葉を思い出したのは、このコンサートからまたアチコチで「中川晃教は天才」という声を耳にしたからかも。
なにせ、あっきーの歌は凄かったものね。

本当にあっちこっちと素晴らしかった「CHESS in Concert」。
終わってみれば、「やっぱり浦井くんって、良いよね~!」というのはいつもと同じく、あるにはあるけれど(笑)それはそれ。
あっきーの歌に心から感動させてもらって、これほど興奮した舞台に出会えたのは幸せでした。
ほんとうに、あの三日間の青山劇場は、私にとっての楽園だったと思います。

必ず再演して欲しいです。待ってます!!

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いつかどこかで(27)夜明け前の堕天使たちへ

2012年02月19日 15時04分42秒 | いつかどこかで(雑記)

夜明け前に目覚めているあなたは、いったい何を想うのか……

というのは、一年前にも書きましたが、

こんばんは、おおるりです。
と言っても、今は珍しく昼間に書いているので「こんにちは」ですね。だから酔っ払ってません(笑)
いつもの方も、初めましての方も、私の感想記をご覧いただきましてありがとうございます。

このブログは友人向けに書いている日記のうちから感想記だけを抜粋しているもので、それだけに個人的な「思い出のアルバム」のようなものですが、この「いつかどこかで」だけは感想記以外の雑記で、このブログ用に書いています。
これを書いているとブロガーさんみたいな気分が味わえるので(笑) だいたいですが、ひと月に一回くらいは書きたいとか思っていますけど、なので、お芝居や音楽とは関係ないただの独り言みたいなものです。

で、表題の「夜明け前の堕天使たちへ」なんですけどね、なんか知る人ぞ知る「まよてん」のパクリみたいですが(笑) 先日のあっきーのコンサートで聴いた「運命」の歌詞の中で「午前五時」という言葉があったので、思い出しちゃったんですよね。 午前五時の摩訶不思議。

ブログをやっていて一番興味深いと思うのは時刻別に訪問者数やアクセス数がわかることで、私は案外とそれを見るのが好きなんですけど、少なくとも私のブログにはそのアクセス数のグラフに特定の傾向というのが全くありません。
だいたい妙な時間にアップするし、書かない時は何日も何週間もほったらかしにしてますしね~。
もちろん、書いた直後の数時間はいつもよりたくさんの方が来てくださっていますけれど(本当にありがとうございます)、一週間も書かないと、何時にどれだけの方が見に来てくださっているかというのは、毎日違ってすごくムラがあるんです。
だけど、この午前五時というのは、その冒頭に書いた一年くらい前から注目の時刻で、私、この時刻に来られた方たちが気になって、気になって(笑)

午前五時ってね、普通、会社員だとか主婦だとか学生さんなんかは熟睡している時間ですよね?
もっとも早くに起きて遠い場所に通勤しなきゃならない方や、お子さんのお弁当作りをしている方もいらっしゃるでしょうけど。
だ~け~ど、それならわかるけど、なんでこんな私のブログをそんな時刻に読んでいるんだか??
だって、これだよ? これ? とか思うんですよね~。

けれども、そんな方はやっぱりとても少なくて、一日のうちで午前五時にアクセスしてくださる方は総数からいえばごく僅か。
このブログは人気ブログでもないし、更新数も少ないし、ましてやそれが何日も途切れたりすれば午前五時のアクセス数なんて一気に減って、僅かに数人ということも珍しくないです。
それでも私は嬉しいですけどね、いったい何をしている方たちなのかなぁ…なんて。
ところがですね~、時たま、更新もしていないのに一気にこの時間でワッ!!とアクセス数が上がったり、訪問者数がぐっと増していたりする時があるんですよ。
何??、私が爆睡している間にいったい何があったの? 教えて、教えて~!! な~んて、こんな夜明け前に他のことならともかく、だから、「よりによって、このブログだよ? こんなのだよ? これ!」って、私はこの方たちとお話がしてみたい(笑)

数字ってね、ただの数字だと思うとつまらないけど、その先に人がいると思うととても興味深い。
今、これを読んでくださっているあなたは私を見ているのも同然だけど、私もあなたを見ている。
見えないけれど、見たいと思う。
夜明け前に、たぶん、たった一人で画面を見ていただろうあなた。
あなたは、このようなほとんど情報もなく、そればかりか舞台やコンサートの話をそっちのけで自分のことばかりを話してレポートにすらなってない、脱線ばかりの感想記を読んで、いったい何を思うのでしょう。
忘れられないあのステージ、あの俳優さんやアーティスト達の噂話を、ひと言も漏らすまいと・・・そんな気持ちでずっと眠れぬ夜を過ごしていたのでしょうか?
だとしたら、

ごめんね。私、あなたの望むものはきっと書けなかったね。
たぶん、これからも書けないかもしれない。
でも、ありがとう。もし気が向いたらまた来てね。
夜更けでも、夜明け前でも、昼間でも。

そんな気持ち。今もし、まさに午前五時に来ていた方たちが目にしていたら、いえ、その方たちだけでなく、何時に来てくださる方にも、届くかな? 届いたらいいな。
そして、いつかどこかの劇場で、ライブやコンサートの客席で、たとえ言葉を交し合うことかないとしても、あなたのすぐ近くに私が座っているのを想像すると、私はちょっと楽しいです。

いつかどこかの劇場で、きっとお会いいたしましょう!!

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ポピュラーウィーク2012 中川晃教(3)

2012年02月18日 02時04分23秒 | ライブ/コンサート

しつこく、ポピュラーウィークの感想(2)の続きですけど。

ごめんなさい、一晩で何度もぶつ切りにして。
少しずつでも明日の朝までに書いてしまいたいので、いつになくこんな風になってますけど、実は今日は有給休暇を取って昼間にゴロゴロしていたせいもあって、いつもの夜に比べて元気なんですよね。
だったら昼間に書いておけ! ってな話ですけど。昼は昼で別のものを書いていましたし。

それでね、コンサート当日ならまだしも、なんで翌日に休暇を取っていたのかというと、実はこの、あっきーのポピュラーウィークは去年も一昨年も、終わったあとに私は凄く疲れて、ぐったりとしたあとの翌日は疲弊してほとんど使い物にならなかったので、それで今年は先に「お疲れさん休み」を取っていたわけなんです(笑)
特に去年は、あっきーの歌からきたエネルギーを受け止めるだけで自分のエネルギーを費やしちゃった感じがして、感動が大きかったその分だけ、くたくたに疲れてしまったんですよね。
私、体力的にはともかくとして、なにぶん精神が虚弱で~!(笑)

けれども今年のポピュラーウィークは、やっぱり感動は大きかったものの、疲れるどころか逆にエネルギーがチャージされたような気分で、終わったあとは意外にも元気だったんです。
不思議なんですよね、この違い。

あっきーは最後の挨拶の時に、今年も東京文化会館の小ホールで歌えたことにも喜びを表して、「このコンサートホールにも感謝」と言っていましたが、今年はこのホールに響き渡る自分の声をホールごと、アッキー自身も味わいながら歌っていたのではないかという印象がありました。
「Love Never Dies」にしても、「Amazing Grace」にしてもね、視線がね、客席のところどころを見ているときもあったんでしょうが、あっきーがホールと一体となって、その自分の伸びやかに広がる音を「見ていた」んじゃないかと、そんな風に見えるときが私にはありました。
いったい、どのような目で見ていたのでしょうね。
って、私から観た印象なので、実際のところはわかりませんけどね、それで、そんなふうにホールまるごとに声のエネルギーが満ちるから、その強い想いに直撃された感じがしなくて今年は私、疲れなかったのかなぁ、なんて。
まあ、こんな話は与太話みたいなもんですけどね~(笑)

う~ん、
…どうもねぇ~、私は私の受けた感想のみを書くのがベストだと思うので、あっきー本人に関しての憶測は書かないように気をつけているのだけど、「そんな風に見える」だとか、ついつい書いてしまうのって、やっぱりいかがなものかしらね、我ながら。
なので、このへんでいい加減にこの話も止めようと思いますが、最後に歌ってくれたホイットニー・ヒューストンの「I Will Always Love You」は、生の歌声が想いと共にホールに広がって、本当に感動ものでした。
あっきーにとっては思い出深いこの一曲でしょうから、きっとこの日に歌ってくれるものと思ってはいましたが、ホイットニーの急逝を悼む心にトリビュートが感じられました。

最後の最後には、「また来年もここで歌えるように、これからも精進していきます」というような言葉があったのが印象的でした。
また来年もこのポピュラーウィークで、あっきーの素晴らしい歌声がホールいっぱいに響くことを、私も心から望んで楽しみにしたいと思います。


*セットリスト*
組曲 pierrot~音楽が消えることのないDANCE FLOOR
フタツ、ヒトツ Futa-tu,Hito-tu
ウィーウィル レット ユー ゴー
赤とんぼ
月の沙漠
雪の降る街を

ベートーベン交響曲第五番「運命」No.5
Love Never Dies
AMAZING GRACE
(アンコール 1)
I Will Always Love You
(アンコール 2)
マイソング
(アンコール 3)
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ポピュラーウィーク2012 中川晃教(2)

2012年02月17日 23時51分05秒 | ライブ/コンサート

戻ってまいりまして、先ほどの(1)の続きですけど。

そう。
だから、私はこの良くも悪くも多重な気質のせいで、いつも目の前の世界をどこか別の世界とを重ねていたり、隣り合わせにしていて行ったり来たりしているようなところがありますが、そのせいか、時々に周囲の方々とは全く違うツボにハマって泣いたり笑ったりしていたりするんですよ。
気持ちの悪い女ですよね、我ながら(笑)

それで、このコンサートはそんな私のツボに入りまくりで、勝手に自分の世界とリンクさせて、本当にかつてないような幸福感がありましたけど、特に新曲の「春」はそんな頭の可笑しい私でなくても、どなたでも感動したと思います。
本当に、心あたたかい良い曲でした。
胸の中に満開の桜が咲いて、私は春という季節や桜の木が一層に愛おしくなりました。

その印象が強かったせいか、このコンサートは、私的に名づけると「春よ来い!コンサート」だったように思います。
なにせ、あの「雪の降るまちを」でさえもが、暖かい春の息吹、そのまばゆい光に溢れていましたからね、最後には。
まあ、元々そういう展開になる歌ではありますけれど、二年前に初めてこの曲を歌ってくれたあの時よりも、更にずっとずっと雪国の春の訪れに対する想いが込められていたようで、最後のフレーズのその声の伸びといったら、冬眠していたクマも喜んで目覚めてしまうのではないかというくらいに(笑) コンサートホールいっぱいに春の日差しで満ち溢れて心地よいものでした。

などど、全く順不同に、思いつくまま書きたいように書いていますが。
10周年コンサートでも聞かせてくれた「月の沙漠」なんですけどね。
私は去年のあの時、Blackで初めて聴いて、正直に言うと、「これはいくら何でもアレンジ過多、中川晃教過多で(笑) 欲張りすぎじゃなかろうか?」と思ったんですよ。
欲と言っても、意欲ですからね、だから悪いとは思いませんけど、この原曲の寂寥感がやけに扇情的すぎて、ドラマチックのドラマが今まで私の抱いていたそれとあまりに違いすぎるんです。
あっきーの「月の沙漠」を聴くと、胸の中にもの凄い美女が現れます(笑)
そのもの凄い美女、砂漠のお姫様の強い視線に魅せられて、それで寂寥感よりも、ドキドキするような砂漠の愛の逃避行が見えるんですよね、やっぱり。
そしたら、本人がMCで言うには、本当に「愛の逃避行」の歌だったのね、あっきーにとってこの曲は(笑)
「もう、困った人だなぁ、私の思い出の曲をすっかりそんな風に変えてしまって…」なんて、実はこの曲、私が幼稚園のお遊戯会でお姫様役になって踊った思い出の一曲だったりするんですけど(笑) あっきーはあっきーで、小さい頃にお父様からよく聴かされていた思い出の曲だったということで、その幼い記憶が大人になってなんでこんな扇情的なアレンジになるんだか。

でも、その独特な月の砂漠も、ここにきては、10周年の時に比べると「過多」というよりは、これはこれで「THE WIZ」と同様に、「中川晃教の、月の砂漠」という彼自身のものになってきた感があって、いつの間にか私はすんなりと聞けるようになりました。
彼自身のものにしすぎていた部分もありましたけど(笑)
やっぱり慣れですかね~、歌いこなすのも、聴きこなすのも。

って、ここでまたもやいったん切りますね。
急に喉が渇いて煎茶が飲みたくなりました。

二月は空気が乾燥していて水分がすぐに蒸発する、喉が渇くって、あっきーが言ってたのを思い出したせいかも(笑)

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ポピュラーウィーク2012 中川晃教(1)

2012年02月17日 21時53分37秒 | ライブ/コンサート

2012/02/16 @東京文化会館 小ホール
【出演】
中川晃教 (Vocal)
旭 純(Pf)/西方正輝(Cello) /田邊純一(Cello)

弦楽器では、アコギとチェロが好きです。

というのは、前にどこかで書いたかな?
三年くらい前の、古川展生さんのコンサートでしたかね? 映画「おくりびと」のチェロ奏者の方で、あの時はバレエダンサーの中島周さんとコラボした珍しい企画でしたけど。

そのチョロといえば、私はマイスキーの「エレジー」とうベスト・アルバムがお気に入りで、この中のラフォーレの「夢のあとに」とか、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」は涙もの、、ドビュッシーの「月の光」も素敵ですけど、バッハの「G線上のアリア」は特に素晴らしくて、この曲が聴きたくなると思い出してはそのCDを流していたりします。
私は自分のお葬式ではマイスキーの「G線上のアリア」をかけてもらいたいと本気で家族に頼もうかと思うほどにこの曲が昔から好きで、「生まれ変わってこの曲そのものになってしまいたい」と何度思ったことか…。
…なんて、「大きくなったらウルトラマンになりたい」という子供うよりも、もっとずっと非現実的な願望ですよね~(笑)
ヴァイオリンでもわるくはないですけど、やっぱりチェロで聴くこの曲のほうがずっと耳にしっくりとくると思います。
自分の持つ声が女性としては低めの、アルトだからかしら…?

それで、このコンサートでは「Love Never Dies」に西方正輝さんと田邊純一さんの若いお二人の「G線上のアリア」が織り込まれていたので、そこにきて思わず涙がこぼれそうになりました。
お二人のチェロは若々しい躍動感があって、生き生きとしていて、共演してくださっていた時間は短いながらも楽しかったですね~!
なにせ、あのノリで、あっきーの歌で、ベートーヴェン交響曲第五番「運命」ですもんね~っ!
あの重厚なメロディーに、「うんめいぃ~っ!」と歌われたときには、思わずズリっ!とズッコケて良いのか、笑って良いのか、どうしようかと思ったわよ(笑)
さすが、中川晃教! チャレンジャーだ!!

けれども、あの「運命」は好きよ。面白いから(笑)
二人のチェロもよくぞ、あっきーの我がま…じゃない(笑)、この挑戦についてきてくださって、独創的な音楽を作り上げてくださったと思います。
音楽って面白いですね。
ジュンルや時代を越えた、自由な可能性と広がりが感じられて、あっきー達の「運命」は新鮮で本当に楽しかったです。

…と、あっきーの歌に関してほとんど言及しないままに、ここでいったん切りますね。
ちょっと気分を変えたいし、お風呂にも入ってこなきゃ(笑)

ああ、そういえば、Chessコンの感想その4も、「続く」と言いながらまだでしたっけ。
長谷川きよしさんのライブだとかバレエだのオペラだのと、すぐに色々なものを聴いたり観に行ったりして、すっかりこれを忘れたかと思いきや…そうでもないんですよね。Chessコンはつい昨日までブロードウェイ版のCDを聴いて繰り返し思い出していましたから。
ですから、できればこの休日に「その4」も書きたいですけど、そうこうしているうちに書きたいものが変化してきて、どうなることやら…。
この私の多重の気質は(って、だから病気の深刻なそれではなくて、気質ですけど)、良くも悪くも、何をしていても世界が重なったり、隣り合わせなので、面白いんですよ。時々疲れますけどね(笑) 
そういう方、きっと他にもいますよね?

あれっ!
今、ヘッドフォンの音楽が、マイスキーの「アヴェ・マリア」からいきなり大音量で、あっきーの「終らないクリスマス」になっちゃったんですけど!!
これはいつの間にか、どういう設定になってたんだろう?(笑) きゃはははっ!!
それじゃ、あっきーの「終わクリ」を聴き終わってからお風呂にしようかな。

では、のちほ~!

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World Music 長谷川きよし

2012年02月13日 00時18分06秒 | ライブ/コンサート

2012/02/01 @ノヴェンバーイレブンス1111
【出演】 長谷川きよし(Gt/Vo) / 仙道さおり(Per)

長谷川きよしさんの歌を聞けば、過ぎ去りし時を愛おしく思う。
不思議なのは、その「過ぎ去りし時」が必ずしも自分のそれだけではないことだ。
いつかどこかの、知らない誰かの時を感じてしまう。

今まで一度も訪れたことのない見知らぬ場所の、それは映像として心の中に映し出され、私は「誰か」としてそこにいる。
いや、「そこにいる」ではなくて、やはり「そこにいた」という過ぎ去りし時を見るような、そんな気がする。

前回はソロ・ライブだったが、この日はパーカッションの仙道さおりさんとのセッション。
仙道さんのパーカッションはアーティスティックだ!!
この方の演奏が長谷川きよしさんの歌とギターに加わると、心に浮かぶ映像が、2Dからたちまちに3Dに「見える」のが面白い。
音が立体的に飛んできて、目の前でそれが掴めるような錯覚がする。
風の強さや冷たさ、その流れさえもが皮膚感覚で立体的に感じられる。

すごいな。 見た目は「のだめカンタービレ」の、のだめちゃんのような年齢不詳の可愛い女の子(?)だったけど(笑) 実はかなりその道が長いのかも。
パーカッションの選ぶ楽器、選ぶ音がユニークで想像的だ。
タンバリンやボンゴ(?)のソロも素晴らしかったが、長谷川きよしさんと二人の演奏は本当に素晴らしかった。
調べてみたら、共演者の名にCobaさんや古澤巌さん、葉加瀬太郎さんもいらっしゃる。
ぜひ彼らとの演奏も聞いてみたい!

ところで、この日のライブが開催された赤坂の「ノヴェンバーイレブンス1111」というお店は2月いっぱいで閉店するのだそうな。
よかった、間に合った!
もちろん、長谷川きよしさんの歌はここでしか聴けないわけではないけれど、大人のくつろぎの、あの空間で聴けて良かった。(※追記:ノヴェンハーイレブンスは閉店したのではなく、四月より新装開店するそうです。早とちりですみません)
長谷川さんは深夜ラジオのパーソナリティー経験もあるだけに、話もとても面白い。
シャンソンなどで初めて聴いた曲もいくつかあったが、一曲ごとに曲の話や、その曲にまつわる思い出話などを聞かせてもらえて楽しかった。

過ぎ去りし時の思い出は、大人になればなるほどに、嬉しいにつけ悲しいにつけ、日に日に増えるばかりだが、こんな円熟のライブのその後は、その増えた思い出たちのどれもが愛しく感じられて、歳を重ねるのも案外悪くもないとも思ったりする。
前回と違い、私は涙があふれてしまい、化粧が落ちてちょっと恥ずかしい。心の化粧も落ちたかも。

帰り道にふとなんとなく、「軽やかな大人でありたい」、と思った。

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バロックオペラ「プラテー」

2012年02月12日 05時50分43秒 | オペラ

2012/02/08 @渋谷区文化総合センター さくらホール
【作曲】ジャン=フィリップ・ラモー
【演出・振付・構成】錦織佳子
【音楽監督】武久源造
【出演】プラテー:武井基治/フォリー:唐澤まゆ子/ジュピテル:麻野玄蔵/ジュノン:堀万里絵/テスピス/メルキュール:新津耕平/サテュロス/シテロン:加藤宏隆/クラリーヌ:小倉麻矢/モミュス:小林優/アムール:村田ゆう子/タリー:民秋理/イリス:錦織舞   他

珍しくオペラ。

先日書いたバレエ「こうもり」の感想には、友達から「バレエテクニックへの言及が皆無なのがスゴイ(ヒドイ??)」と言われましたけど(笑)
だって、バレエのテクニックとか基礎とか、私は本当に何にも知らないままに観ているので、言及したくてもできないんですよね。
それでもあれだけ楽しめたのだから、バレエの表現力の豊かさや踊りの美しさ楽しさって、本当に素晴らしいと思います。
難を言えば、ああいうのをたまに観るだけでも、私にとっては無駄に目が肥えてしまうことでしょうかね~?(笑)
何もわからないくせに、上質なものを見続けていると自然にそれが当たり前みたいになるので、そこそこに良いものでも物足りない気がして、生意気なことに「あら、これは随分と違う気がするけど、一体どうしたのかしら??」とか思ってしまう。
「贅沢が当たり前で育った子供」って、もっとそんな感じだったりしてね(笑)

さて、オペラに関して言うならば、バレエよりも更に私は馴染みが浅くて子供以下(笑)。なにせこの「プラテー」でオペラ観劇は、まだたったの二度目ですから。
オペラは知り合いに通の方がいて、前々から「初めてオペラを観るならば、あなただったら蝶々夫人あたりが良いのでは?」と言われていたにもかかわらず、去年はのっけから「サロメ」なんて濃ゆい演目を選んでしまいましたが(笑) 二度目に足を運んだ「プラテー」は、なんと!これが日本初演という超レアなものでした。

「プラテー」は18世紀に創られたバロック・オペラで、これは喜劇です。
テノール歌手が女装をして演じるプラテーは「うぬぼれ強く、醜い沼の精霊」という役どころで、カエルのように滑稽で醜い容姿を笑いものにされて、神々に利用された挙句に最後には酷い屈辱を受けてしまいます。

…という、たった一行で説明してしまうと、この物語の面白さは想像できないと思いますが(笑)
なにせ日本初公開なので、この物語を知っている人はほとんどいないと思いますけど、この物語を詳しく紹介しようとするとかなり長々となりそうです。
なので、この話の中心だけをさらっとごく簡単に言うのならば…

『雷の神・ジュピテルは、妻のジュノン(風の女神)の嫉妬深さにはつねづね業をにやしていたので、ギリシアの国王シテロンの一計によって一芝居を打つことにした。
その芝居とは、醜い沼の精霊の女王プラテーと浮気しているように見せかけて、その結婚式に妻のジュノンを招きいれ、プラテーの醜く滑稽な姿を彼女に見せて驚かせ(笑わせ?)、嫉妬に狂ったジュノンをなだめようというもの。
そうと知らないプラテーは、ジュピテルが本当に自分を愛していると信じ込み、ジュピテルがたとえ「どのような姿に変わろうとも私の愛は変わらないわ」とまで誓い、彼のプロポーズに浮かれる始末。
そしてプラテーとジュピテルの二人は結婚式をするのだが(って、このさわり、ジュピテルは重婚となるが神様だからか、それについては問題にされない) ジュピテル達の計画通り、そこへ嫉妬に怒り狂ったジュノンが現れる。
けれども、花嫁姿のプラテーのベールを外したとたん、ジュノンはプラテーの醜い顔に大爆笑。
こんな醜い者とジュピテルが結婚するわけがない。浮気は夫たちの芝居だったことに気づき、ジュノンとジュピテルは仲直りした。
ジュピテルの愛は偽りで、自分が神々達にからかわれていたと悟ったプラテーは怒り狂い、この計画の首謀者シテロンの喉もとを掴み、「こんなに酷い屈辱をするなんて!私が怒っているのは貴方よ!」と、復讐を近い、沼に飛び込んだ。』

と、まあ、できる限り簡単に書いてもこんな感じね。
つまり、ひどい話よ。
プラテーのどこが醜いって?? 
そんなことない!可愛いかったですよ~!!
プラテー役はテノール歌手の武井基治さんが女装したものですが、武井さんのプラテーは私にはとても可憐で愛らしく見えました。 
恋に浮かれてケロケロしちゃったり、恥ずかしげにケロケロしたり、ラブラブでケロケロしたりと(笑) 
そりゃあ、ほとんどカエルですけどね、あんなに無邪気で純情で、しかも全く罪なき乙女の心を騙して、笑いものにして、ああも残酷に踏みにじって良いものかしら?
ジュノンに笑われて自分が騙されていたと知った瞬間のプラテーの表情の変化は、見ていて本当に心が痛みました。
幸せの絶頂から突き落とされる驚きと痛み、そして悲しみと怒りとで顔色がさーっと変わったプラテーを見ると、それまでの彼女がコミカルに無邪気で面白かっただけに、あまりに可哀想すぎて同情せずにはいられません。
武井さんって、私はレミゼの司教さま役しか知りませんでしたが、思ったよりもずっとお芝居が上手な方です。
プラテーは歌うはもちろん、演じるのも難しかったと思いますが、このコミカルで「うぬぼれ屋」だけどどこか憎めない、可憐な心を持つプラテー役が武井基治さんにはハマり役だと思いました。
もしかしたら、今までこの面白い物語が日本はもちろん、海外でもあまり上演されなかったのは、こういったお芝居を演じて歌えるテノール歌手が少ないからかも?? なんて、オペラには門外漢の私などは思いましたが、武井さんは素晴らしかったです。ブラボーっ!!

って、つまり、そもそも私は、つい先月の「おコンサート」で聞いた武井さんの声がお目当てでこれを観に行ったわけで、それについても大満足でしたけど、「プラテー」という舞台そのものが、物語にしても音楽にしても見どころ、聴きどころがたくさんあり、オペラ初心者の私でもひと時も退屈することなく楽しめました。
もちろん、武井さんだけでなく、他の出演者の方々…特にソプラノ歌手の唐津まゆ子さんの歌などは「魔笛」の女王のアリアを思い出させるような素晴らしい歌声だったと思います。
また、チェンバロやバロックの古楽器を使った珍しい室内楽も、その豊かでやわらかい響きが心地よかったです。
そのうえ、これはオペラの歌だけでなくバレエ・シーンもたくさんあり、という総合芸術となっていましたので、このような沢山魅力ある舞台をこれ限りにしてしまうのは惜しいです。
またいつか再び、プラテーに、そして武井基治さんに会える日を楽しみにしたいと思います。

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バレエ「こうもり」

2012年02月10日 00時42分02秒 | バレエ/ダンス

2012/02/07 新国立劇場
【振付】ローラン・プティ 【音楽】ヨハン・シュトラウスII世
【指揮】デヴィッド・ガルフォース 【管弦楽】東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
【出演】ベラ:ベゴーニャ・カオ / ヨハン:ロバート・テューズリー / ウルリック:八幡顕光
ギャルソン:マイレン・トレウバエフ 江本拓 福田圭吾 / フレンチカンカン:厚木三杏 西川貴子 堀口純 / チャルダッシュ:マイレン・トレウバエフ 川村真樹 長田佳世 寺田亜沙子 丸尾孝子 米沢唯 細田千晶
メイド:楠元郁子 / テノール:日浦眞矩 

たまにはバレエ。

バレエは三年くらい前からかな? 年に3本くらいのペースで観ていますが、相変わらずとバレエの何も解らぬままに、ただゆるゆると眺めているばかりの私です。
この、ゆるゆるさ加減が案外と楽しいのよね。
新国立劇場オペラハウスの四階最後列は、センターだったので見切りもなかったしチケットはお得だしで、そんな私には充分でした。

この舞台、あっちこっちと面白かったです~! 実にゆるゆる~っと楽しんで参りました。

倦怠期で妻に冷たい夫・ヨハン役のチューズリーさんは、去年の夏頃には「マノン」では最後にボロボロになってしまうほどに一途な恋に生きた青年役でしたけど、まあ~、今回は別人かと思ったわよ!(笑)
妻のベラが夫に愛されたくてあれこれとまとわりついたり、挑発したりするのには、すっかりとうんざりしていて冷たいのなんの。
すっかり秋風が吹いちゃっていたけれど、なんだか気難しそうな男よねぇ~?
…などと、思っていたら!!
この夫、夜な夜なこうもりの黒い羽根を広げ、カフェの女達と浮気遊びをするために飛んでいきます。
まじで飛んでます。ワイヤーで吊るされて(笑)
そのルンルンな様子があまりにゲンキンで面白い~!
「心が躍る」というけれど、ほんとうに踊っちゃっているわけだものね。
あんまり嬉し気なので、思わず「男って、馬鹿よね~!」って、なんだか憎めなくて笑えます。

そこで、その浮気亭主を取り戻したい良妻賢母の妻・ベラは、ヨハンの友人・ウルリックの助言である計画を実行します。
それは、「髪型や衣装を変えて別人に成りすまして夫の遊び場に乗り込み、夫ヨハンを誘惑する」というものでした。
冷たい夫から浮気男に一変したヨハン役のチューズリーも見ものだったけど、良妻賢母から艶やかな美女に変身するベラ役カオさんの鮮やかな変わりようも、本当に別人のようで流石でした。

え~っ、でもさ~、だからって! 五人も子どもを産ませた自分の女房の顔がわからないって、そんなの有りなの~?
あ~あ~、鼻の下すっかりのばしちゃって、あれだけ冷たくしていた妻を嬉々として追いかけ回しちゃって!、ヨハンよ、な~んて阿呆でオモロい奴なんだ?? 
な~んて、私は天井桟敷でゆるゆると笑って観てましたけど(笑)

そういや、たしか日本でも今昔物語に似たような話がありましたっけね?
お伊勢参りかなんかで、女房が道行く男に見初められ、言い寄ってきたその男の顔を見てみたら自分の夫だったという話。
その話はたしか、「自分の妻の顔もわからぬとはなんて馬鹿な男だ」と激怒した女房は男と別れたんじゃなかったっけ? 
古今東西、男ってやつは~(笑)

そんな脱線話はともかくとして…、私はヨハンの夜の遊び場であるカフェにいた女性陣の反応がすごく面白かったな。
突然現れた謎の美女(実はベラ)が、ヨハンたち男どもの注目を浴びるやいなや、他の女達はこぞって不機嫌で敵意むき出し。
「なぁ~に、あの女! あんな目立つ衣装着ちゃってさ。ちょっとばかり美人だからって、あの態度は何?? 今までみんなで楽しくやっていたのに、空気読みなさいよね~っ!」なんて言わんばかりの反応には、さらにゆるゆると笑えます。
なにせ徹底的に人ごとなので(笑)
こういうの見ていると、モテモテで一人勝ちして浮きまくる美女なんて、周囲の女性からは絶対に好かれないのがよく解ったりしてね。

そんなこんなで、最後まで自分の妻とは知らず妖艶な美女を追いかけて、すったもんだのあげくにヨハンは美女を逃すし、夜遊びもできなくなってしまいます。
ヨハンはこうもりの翼を鋏で切り落とされてしまったけれど、その代わりに家に戻ると元の貞淑な妻から家庭の象徴であるスリッパを履かせてもらって幕が降ります。
つまり、妻の作戦大勝利!というハッピーエンドです。

んん?
だけど…これって、本当に、本当の意味でハッピーエンドになるのかしら?
あのヨハンくんは、これで一時は妻のもとで落ち着くかもしれないけれど、ほとぼりが醒めたらきっとまたむくむくと浮気心が動いたりするんでないのかしら?

これってね、私が思うに、ベラはそのままで、昼間は倦怠期の夫に冷たくされながら、夜はずっと妖艶な美女のままに夫を騙し続けて、翻弄しているふりをして時々相手したりしてあげれば、なかなかそれはそれで楽しい情熱的な夜が過ごせて二人はお互いに楽しいと思うんだけど(笑)
「翼かスリッパか?」は「浮気か家庭か?」であり、良く言えば「自由か誠実か?」とか、まあそんなところなんだろうけれど、この夫婦に限っては、妻さえうまくやれば男は「翼とスリッパ」のどちらも持てると思う。
ベラ側も、別の視点で見るならば、「何度出会っても彼は同じ女性に恋するのよね」と思えなくもないし。
妻と愛人の一人二役って美味しいかも~?
…っていう結末のほうが私はよりハッピーエンドで楽しいと思うけど、世の淑女たち、特に奥様族には支持されないのかな?(笑)
やっぱり、浮気男にはぎゃふんと言わせたいですかね~?

まあ、それにしても、ヨハンの友人のウルリックってば、なぜベラに鋏をプレゼントしたのかが疑問だったけど……もしかしたらウルリックは妻がありながら夜は夜で他の女たちからモテモテのヨハンが実は同性として面白くなくて、彼こそがヨハンにぎゃふんと言わせたかったのかしら?

つまり、男も女もどっちにしても、一人だけでモテまくっていたら周囲からの好意は得られない。

…って、あれれ?  こんな感想でいいのか? 
と、誰に聞くわけでもないけれど(笑)

いや~、だけど、そういった喜劇の場面、ことごとくがバレエという台詞なしの、肉体だけの表現で全部わかるというのは凄いです。
カオさんとチューズリーさんのお二人も各シーンに見応えがあって良かったけれど、ウルリックの八幡さんのコミカルな動き、グランカフェの三人のギャルソンの踊りもカッコよくて楽しくて、私はバレエが解らないまでも、ここにきて益々とバレエを観るのが楽しくなってきました。
これからも、このままずっと初心者でいて、ゆるゆると「たまにはバレエ」を楽しみたいと思います。

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「CHESS in Concert」(その3)

2012年02月05日 05時18分15秒 | 観劇(ミュージカル/音楽劇)

【出演】フローレンス : 安蘭けい/アナトリー : 石井一孝/アービター:浦井健治/フレディ:中川晃教/スヴェトラーナ : AKANE LIV/他

(その2)からの続き

「CHESS in Concert」ですが、二回ほど一緒に観た友人と二人でこの物語の登場人物…その中でも、主にアナトリーとフレディについて語り合った時に、私は友人から何度も「さっき言ったことと違う」とか、「さっきは逆のことを言ったよね?」と突っ込まれまして(笑) 
どうも、私は彼ら二人を語れば語るほどに、一秒ごとに想いが移り変わって矛盾したあげくに支離滅裂になるみたいなんですよ。
それはやっぱり、私が論理的な思考が苦手で、その時々の感覚で思いつきに喋ってしまうからそうなってしまうんでしょうけど、まあだから、チェスとか将棋とか、頭を使うゲームって想像しただけでもすごく面倒そうで、自分には向いていないと思うんですよね。
つまり、なんだ? ひとことで言えば頭が悪いってことですが(笑) 次の一手の先のずっと先まで、あらゆる可能性も考慮して周到に手を打つとか、相手の裏をかくとか、そういうのって向いてないんですよね、全然。

なので、もちろんチェスについても今まで興味が無かったのでルールなども全く知りませんが、フレディがアナトリーに取った行動を見た(〔聴いた?)限り、もしかしたら、このチェスというゲームは「自分が攻めて勝ちに行く」というよりは、「相手を負けに追い込んでいく」という性格のものなのかも知れないな、と感じました。
あくまでもこの物語から受けた私の印象ですけど。
それで、さっき改めてパンフレットを見てみたら、「チェスとは?」というページの「ゲームの勝敗」という欄に『相手が逃げられない状況にすれば勝ち』と書いてあったので、私の受けた印象もあながち間違いではなかったかもしれません。

アナトリーはフレディから迫られた二つの選択のうち、どちらを取っても負けになります。
けれども、それではフレディが勝ったのかといえば、そうでもないんですよね。
では、何がフレディの「勝ち」なのかというと、この場合は「フローレンスを取り戻すこと」だと私は思ったんですけど…。
なのに何故、フレディはフローレンスに「結局、彼は君を、そして君の父親を守ったんだね」と告げてしまったのか?
それを黙っていれば、そしてフローレンスを慰めながらそれなりの年月が待てるならば、いずれフローレンスはフレディの元に戻ったかもしれない。
いや、その前に、もしかするとフレディは何もしなくても、三年とか四年とかじっと待っていれば、そのうち国に妻子を残して亡命したアナトリーとフローレンスの愛は破綻したかもしれないのに…。
な~んて、私は思うんですけどね(笑)

それで、今ちょっと思い出したんですけど、このフレディのモデルになったボビー・フィッシャーという人物について調べた時に見た記述で、彼は伝説級のチェスの天才でいくつかの奇策を用いて勝っていたようなんです。
そのひとつに、「わざとクィーンを捨てることで勝った」というのがありました。
面白いですね。
フレディはフローレンスの愛を再び取り戻すことはできないとわかっていながら、でも、アナトリーを負けに追い込み、勝利宣言をせずにはいられなかったのかもしれません。
結果、誰も幸せにならなかった。人生はチェスではないのだから。

そしてもうひとつ私が興味深いと思ったのは、フレディは父親に捨てられた子どもであり、アナトリーは亡命によって妻子を捨てた夫だという成り行きです。
フレディは、アナトリーがフローレンスを彼から取ったということにおいては、二人を別れさせることでアナトリーを負けに追い込み、そしてもうひとつ、「妻子を捨てた男」という点についてもアナトリーを追い込まずにいられなかったのかも…。

な~んてね、このコンサートはミュージカルの舞台さながらに物語を見せてはくれたものの、その語り足りない部分でより想像力がかき立てられるので、いくら考えても興味深くて面白いです。
だけど、どう考えても、フレディという人物は何だか救われない人だったように思います。
チェスの天才は、天才と言われるがゆえに、天才であり続けなければいられない。負けるわけにはいかない。
けれども、人と人との関係をパワー・ゲームにしてしまうと、結局は誰も勝てない。誰も幸せになれないのではないか…?
というのが、今のところの私の感想ですが、これは、このコンサートがミュージカルの舞台として上演されたらまた変わるかもしれません。

ところで、フローレンスのお父さんって、その後はどうなったんでしょうね?
これもミュージカル版をみたら解るのでしょうか?

と、謎は謎のまま、(その4)に続く。 って、えっ? まだ続くのか??(笑)

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「CHESS in Concert」(その2)

2012年02月04日 06時20分25秒 | 観劇(ミュージカル/音楽劇)

【作曲】 ベニー・アンダーソン ビョルン・ウルヴァース
【作詞】 ティム・ライス
【演出・訳詞】 荻田浩一  【音楽監督】 島健  【指揮】 上垣聡
【出演】 安蘭けい 石井一孝 浦井健治 中川晃教 (五十音順)/他

(その1)からの続き

「CHESS in Concert」東京公演6回のうち、当初私が観る予定だったのは4回。
26日の初日とその翌日のマチネは、どうも最近は月末近いそのあたりは仕事の予定が読めなくて、私にしては珍しく初日参戦を逃しました。
けれども予定外に翌日のマチネ(昼公演)に走ったのは、その日の会議が中止になってくれたおかげもあるけれど、何と言っても初日の評判が凄くよくて、ネットでそれが瞬く間に広まったからでした。
聞くところによると、カテコでスタンディング・オベーションだったとか。
ツイッターでも、初日参戦の友人達が大絶賛で呟いている模様。
なので、いてもたまらず、午後半休を取って久しぶりに劇場まで走ったわけですが…

私は思った。
「まだまだ。立つのは早い。確かに感動はしたけれど、そこまで大絶賛するにはまだ早いではないか?」と。
そして、初日のスタオベは、「この難しい楽曲を短期間で良くぞここまで仕上げた、歌いきった!」という、そういう意味での賞賛ではなかったか?と思ったんですよねぇ…。
もちろん、キャストの歌は素晴らしかったけど、ここ数年で観てきた四人の実力からすると、こんなもんじゃない、この先はもっと凄くなるんじゃないだろうか?という気もしました。
ところどころにまだ一杯一杯な部分も見られたし。
だから、なんというか、初日は観客がこれを初めて観て聴いたという衝撃と興奮、そしてキャストから伝わる達成感が共有できたという感動を含めてのスタオベだったのかな?…とか。
けれども、一杯一杯はこちらのほうもそうだったので、その辛口な感想は、私のほうの耳のせいでもあったかもしれません。
それにまあ、自分がその初日に立ち会えなかったという、多少のやっかみもあったりして(笑)

実際、この「CHESS」の楽曲は開幕前から難しいとは聞いていましたが、なるほど、歌うに難しそうではあるけれど、聴く側にとっても難しい歌でもありました。
歌の難しさというのは、いろいろとあると思うんですが、たとえば、簡単な旋律を何度もただ繰り返すような単純な歌は、聴くほうは簡単でも、歌うには案外と難しいのかもしれないと思ったりもします。
ましてやプロが歌って、人に「聴かせる」となれば。
けれども、「CHESS」の楽曲は変拍子が多くて、半音の上がり下がりは頻繁だし、シンコペーションもあるしで、曲の展開も全く先の予測できない複雑さ。
まさに、難曲です。
え? これって三拍子だけど、ちょっとまて!今、四拍子になったけど…いや、瞬間七拍子?とかね(笑)
解らないまでも、「楽譜を見てみたい」と思った舞台なんて、これが初めてかも。
そんなわけで、慣れない難しい曲を、無意識に頭で音楽を理解しようとするから、初めて聴いた回では私の耳のほうが余裕がなかったのかもしれません。
キャストの皆さんは、ほんとうに良くぞこれを覚えて、楽譜なしで歌いきったと、それだけでも賞賛に値します。しかも、ちゃんと心がこもっている。エクセレント!です!

けれども、この難しさは難しいだけに、かなり面白いと思いました。ジャンルもいろいろで、それぞれの曲のメロディーも素敵です。
こんなにも面白く、そして素晴らしい楽曲だったんだ?!と心から感動したのは私は二度目(27日ソワレ)に聴いた時からでした。

そして、私の三回目28日のマチネ。
こ~れ~が~ね! 唯一B席で観て聴いた回でしたが、二階席の一番上だったのは、とーっても!とーっても!良かったんです!

私は昔々の中高生時代に吹奏楽でパーカッションをやっていたので、パーカッションが活躍するオケを見るのが好き!
今はもちろん、すっかり敲けなくなりましたが、打楽器好きは変わりません。
そして、「三連符フェチで、三拍子好き、変拍子にはわくわくする~! シンコペーションには超萌える!」というヘンタイなので(笑)、このコンサートも二度目とあれば、その難しさや多彩さが耳に慣れていくに従って嬉しくってしょうがないです。
それに、遠目に見下ろすから舞台の上の指揮者の指揮棒が常に目に入り、前日に複雑でつい頭で理解しようとしていた楽曲のリズムやメロディーがすんなりと体に入ってきて、この難しさこそが心地よくてわくわくし、その素晴らしさにどんどんと楽しくなってきました。

それでね、次の大阪公演で二階席から見下ろすお席に座る方には、ちらっとでもいいから見て欲しいのが、オケの上手(かみて)のブースです。
まず、管楽器の方は幾つかの楽器を持ち替えています。
さっきまでクラリネットを吹いていたかと思うと、いつの間にかフルートに、そしてピッコロを手にしていたりします。
ベースや管楽器の方は、いくつかのパートを一枚の楽譜にして編曲されたものを、次々と楽器を持ち替えて演奏していました。

そしてこのオケの私的な必見は、やっぱりパーカッションだわ!
このパーカッション奏者の方は、普通のオケなら三人は必要だろうという楽譜を一人で演奏していました。
まず、ティンパニのスティックが、確認できただけでも三種類あった…というのは普通ね。
その違いはスティック(棒)の先の丸い部分の硬さの違いで、叩く音の柔らかさの違いを変えているのは言うまでもありませんが、そのうちの一本は反対側の先端がスネアドラム用に変形してあって、片手でくるりと回すとティンパニから即時にスネアが叩ける仕様になっていました。
これは後から友人に効いたところ、「ラ・マンチャ」などでもそうだったということですが、そのくるりと回して、一拍の間も空けることがないというのが凄い! ってゆーか、見ているだけで燃える~~っ!かっこいい~っ! できるものならやってみた~い!
反対側の先端をスネア用に削ったら、スティックのバランスだって変わってしまうだろうに、そういうの平然とやっちゃうところは、さすがプロ。職人芸って感じ。
そして、二つのティンパニの前には小さな鉄琴もあって、ティンパニを叩く間にそれを叩く…ということはだ! 右手に細くて硬い先端のスティックと、ティンパニ用のスティックの二本ををV字にして持っていたりするんだな~。そんな珍しいもの、普通のオーケストラじゃ見れませんって!

…と、あ~、なんだか書いているうちに興奮してきて、つい口調が変わってしまった(笑)
いや~、弦といい、管といい、打といい、あの少ない人数で、皆さん良い仕事を見せて、聴かせてもらってほんとうに楽しかったです。
お疲れ様!! そして、ありがとう!
いろいろなジャンルの楽曲がそれぞれに素晴らしくて、あっきー達の歌が堪能できて大満足に感動できたのも、二階席が思いがけなく楽しかったのも、指揮者とこのオケの皆さんのお陰です。そして、もちろん音楽監督の島健さんのお陰よね。
ほんとうに聴けば聴くほどに良い曲ばかりでした。

初回はスタオベしなかった私も、この時こそは文句なく、「これは立つっかないでしょう!」とすぐに立ち、二階席の奥から大きな拍手。
そしてその拍手は、前楽、そして千秋楽と、回を増すごと、観るたび、聴くたびに、どんどんと力が入ってきたのは言うまでもありません。

それにしても、私も楽しかったけど、あの素敵な曲を歌うのも、演奏するのも、大変だったかもしれないけれど、さぞかし遣り甲斐があって、とっても楽しかったでしょうね?!
音楽家達は羨ましいわ!

というわけで、何だか妙な話の方向になってしまったけど、この舞台の感想はさらに(その3)に続きます。

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「CHESS in Concert」(その1)

2012年02月01日 01時36分18秒 | 観劇(ミュージカル/音楽劇)

【作曲】 ベニー・アンダーソン ビョルン・ウルヴァース
【作詞】 ティム・ライス
【演出・訳詞】 荻田浩一
【音楽監督】 島健
【出演】 安蘭けい 石井一孝 浦井健治 中川晃教 (五十音順)
AKANE LIV 池谷京子 横関咲栄 角川裕明 田村雄一 ひのあらた 大野幸人(ダンサー)

(その0)からの続き

先ずこの「CHESS in Concert」の最大の魅力といえば、当然のこと、音楽!
そりゃ、そうよね?(笑)、だってコンサートなんだもの、音楽会なんだもの。
そしてその中でも際立っていたのは何よりも、あの体中から輝かんばかりのパワーを溢れさせた、あっきー(中川晃教さん)の歌声だわ!!!
本当にどの歌も圧倒的に素晴らしかった!

って、他のキャストのファンの方からすれば、「そこまで言うか?!」と思うかもしれないけど、あっきーファンとしてはこの舞台でそう言わずして、一体いつ言うの?って感じ。
私たちが今まで費やし、注ぎ込んできた諸々(もろもろ)、愛情だとか期待だとか、時には心配だとか、時間もエネルギーも…その全ての報いは何かといえば、あっきーが歓喜に満ちて歌うその姿、そして何よりも歌なんだもの。
だから、まあ、キャストそれぞれのファンの方たちは、勿論それぞれに思うことはあるだろうし、特にプリンシバルの方たちはどの方も素晴らしかったには違いないけれど、ここはひとつ、あっきーファンの私へは「相身互い」、もしくは「ご同病」だと思って、ここでは勝手に言わせておいてくださいまし(笑)

あっきーはどの場面も、どんな歌を歌っていても、たとえ孤独や諍いの歌を歌っていてさえ、歌の表現とは別の次元で、体中から「歌う」ということ、そのものへの歓喜が抑えきれずに溢れていたように見えました。
「もう、嬉しくって、楽しくって、幸せで仕方ない!」という幸せのエネルギーを無意識に発散するので、その歌声を浴び続けた私は何を聴いてもフレディという役に対する想いとは別に、体の奥底で彼から受け取った幸福感がどんどんと満ちてきて、三日間で頭の中がすっかりとハイホー♪な状態になりました(笑)

と、かる~く(?)あっきーの話題を短めにしたところで、時間がないので今宵はここまで。
次回(その2)に続きます。

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