今宵も劇場でお会いしましょう!

おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

映画「天気の子」

2019年07月23日 06時48分29秒 | 映画
ここ数ヶ月、どうも持病が重くなってきたみたいで……
「私のためにありがとう病」とか、「勝手にシンクロ病」という、つける薬のない病気なんですけど(笑)

映画「天気の子」には、私の好物やツポが満載で、いろんな場面で脱線的に楽しみつつ、でもやっぱり泣いちゃいました。


「天気の子」 2019.7.21
【原作・脚本・監督】新海誠 
【音楽】RADWIMPS 【声の出演】醍醐虎汰朗 森七菜/本田翼/吉柳咲良 平泉成 梶裕貴/倍賞千恵子/小栗旬

世界には、「夢や幻」ではなく、「誰でもが共通に認識できる現実」でもない領域があって、それは、そのどちらでもあり、どちらでもない「重なりの世界」や「狭間の世界」と言うべき世界なのだろう。
それが見えたり感じられる人間は確かにいるのだけど、見えない人達にこれを理解させるのは不可能なので、そのような話をするならば、頭の変な人と思われる。
だから、本当に見える人は、自分でしか見えないものを不用意に語ったりしないものだ。
でなければ、別の形で物語にして人に見せたり聞かせたりするしかない。
……のではないか。

などど言ったらですね~、仲良しの若いお姉さんに、
「そんなこと言うのやめなよ。会社でそういう人がいたら大概ドン引きするよ。他で言っちゃいけないよ!」とたしなめられた
やーね~、言わないわよ! 何年会社員やってると思ってるのよ!

うん、だけどね。
そもそも、恋って、幻と現実の狭間の領域だと思うわけよ、私は。

新海監督の作品は、前作の「君の名は。」がとても良かったので、DVDで「言の葉の庭」と「秒速5センチメートル」を見ました。
いずれも、狭間の世界で互いを想ったり、探し求めているような物語だと思いました。
で、その感覚、すごく良くわかるんですよね。
私も「秒速5センチメートル」の主人公と同じくらいの年頃(15歳くらい?)で、あれと似たような恋をした経験があるので……。
なんちゃって、ね。

でも、新海さんも、もしかしたらそういう恋をしたことがあったのかもね。
狭間の世界の恋を。

ところで、冒頭の「私の好物やツボが満載」の件ですが。
この映画を観た前日にオリジナル・ラブのコンサートに行って来たのですが、それがとってもスペシャルなステージだったんですよ!
その時に見た映像の一部に宇宙の映像があって、それと同じような景色が一瞬この映画にも登場したのが第一のツボ。
第二は、手をかざして太陽を透かして見るシーン。これは、少し前に見たあっきー(中川晃教さん)がステージで同じことをしていたのを思い出したり。
第三は、少年を拾ったスガさんという名前のキャラ。
声は小栗旬さんですが、「スガさん」と聞くと私はいちいちスガシカオさんを思い出す。似てはいないけど、好きだ!このキャラ。
なんか、ここ数ヶ月で三人が繰り広げた怒涛のコンサート・ツアーの様子がちらちらと思い出されて面白いのなんの

さらに、大好物の龍の天井画があるわ、舞台は新宿で職場は近いわで……
なんか、新海監督ありがとう!と言いたくなりました(笑)

物語の結末には賛否両論あるかもしれませんが、私は「これで良かった」と思いました。
というか、「こうでなくては!」とも思います。
そして、狭間の世界を卒業して、より現実的な恋愛に進むためには、やはり年月が必要なんですよね。
「君の名は。」もそうでしたけど。
この後、「あれは夢だったのかもしれない」と思いながら、少年少女は大人になっていくのかも。

この映画も、数年待ったらテレビで放映されるのかな?
その時は、見逃したかもしれないものを確かめるように、もう一度、じっくりと観たいです。
音楽も場面ごとにぴったりで、映像も美しく、なにより少年少女の互いを想う気持ちに感動し、とても好きな映画だと思いました。

コメント
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