今宵も劇場でお会いしましょう!

おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

「モーツァルト!」

2010年11月28日 17時34分48秒 | 観劇(ミュージカル/音楽劇)
脚本・歌詞=ミヒャエル・クンツェ 音楽=シルヴェスター・リーヴァイ 演出・訳詞=小池修一郎
出演:山崎育三郎/高橋由美子/島袋寛子(SPEED)/涼風真世/山口祐一郎/市村正親/阿知波悟美/武岡淳一/吉野圭吾/坂口湧久/黒木璃七(アマデ)

山崎育三郎さんの舞台を観るのは今年は夏の「サ・ビタ」以来二作目ですが、前に「レ・ミゼラブル」でマリウスを見ていました。
あ、ラ・カージュも見ていたんだっけ。
どんな役者さんかというと、私の印象では「目立った欠点がほとんど感じられない好青年」という感じです。
たしか三年前にどこかの小劇場でついうっかりぶつかりそうになったくらいに至近距離で遭遇したこともありましたけど、その時は半プライベートだったせいかとてもナチュラルで嫌味の全くない爽やかなイケメンぶりでした。

ところが夏のこの舞台の製作発表では、おおっ!ってなくらいに隙もなくビシ~っ!とした二枚目に美しく作り上げてきて、もの凄く緊張しているのが痛いほどに伝わってきてました。
客席を満遍なく眺めるさすが余裕の芳雄くん!と違って、育三郎くんは終始硬い表情で視線はほとんど遠い奥のカメラ席へ。
さぞかし大変なプレッシャーなんだろうなぁ…と思いました。
やっぱりとても真面目で真摯な人なんでしょね、この人もまた。

その山崎育三郎くんのヴォルフガングは、あの時彼に感じたガチガチの緊張感やプレッシャーもそろそろ程よい頃合になっていたようでした。 
今のところ印象としてはやはり「目立った欠点がほとんど感じられない」という感じでしたが、とにかくまだ始まったばかり。
この先彼も幕が開くごとに成長し、進化していくのだろうと思います。

ところで私はこの「モーツァルト!」という作品は大好きで、久しぶりに観てみると改めてどのシーンも感動的です!
市村パパは今回は全く笑いをとるようなアドリブをせずに、ひたすら愛情深い演技を見せてくれました。
すご~く伝わってくるものがあるんですよねぇ……。
息子が可愛くて、いつも気がかりで心配で…だからこそ、口やかましくせずにはいられない。
「私ほどお前を愛するものはいない」というのに大きく頷きたくなった私です(笑)

けれども、悪妻と言われていたコンスタンツェだって、本当にヴォルフガングを愛していたんですよね。
私はヒロちゃんのコンスというのは、前の舞台からわりと好きなコンスでしたけど、ヒロちゃんは前よりかずっと演技が上手になったような気がします。
今回は意外な場面で思わず涙がこぼれそうになりました。
それはヴォルフガングが悪夢を見て取り乱してしまう場面ですが、ヒロちゃんコンスタンツェは彼を抱きしめて背中をさすっています。
三年前にもそうした場面はありましたが、今回のそのしぐさには更に愛情が感じられて、それだけに、そのあとすぐに外の街に出かけてしまうヴォルフから取り残された寂しいコンスタンツェの姿は哀れで悲しく見えました。


山口祐一郎さんの大司教さまも、吉野圭吾さんのシカネーダーも、「そうそう、これこれ!」と心が浮き立つし、高橋由美子さんのお姉さんも相変わらずで嬉しい!
男爵夫人は涼風真世さんで見ましたが、私は涼風さんの、このひと際華やかな男爵夫人が結構好きです。
歌声も安定していてとても聞きやすかったです。
そしてアンサンブル!
私は特に後半のアンサンブルの歌が好きで、実は「М!」で涙する場面といえば、コンスタンツェの場面の次くらいに私は前からアンサンブルの歌うシーンです。


なんだかんだ言っても(いや、私は言ってないけど)この作品はとても感動的で多くのことを想うし、楽しいし、歌も良いし、レ・ミゼのようにずっと長く続けていってほしい舞台だと心から思いました。
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「SAMURAI 7」(2)11/27ソワレ

2010年11月28日 03時25分15秒 | 観劇(ミュージカル/音楽劇)
そんなわけで、天主・ウキョウ。

もっともっと歌が聞きたい!!
あっきー(中川晃教さん)は今日もすごい声量で素晴らしかったです!

あっきー・ウキョウはこの前見たときよりも、いっそう怪演ぶりが増していました(笑)
なんか飛び跳ねているし(笑) かなり面白いことになってます。
それにしてもウキョウって、やっぱり悪い奴だったんですね~!
実は前回、私にはこの人があまり悪い人には見えなかったのですが、今日のほうがずっと悪くて、「やっぱり悪役だったのか」なんて、妙に関心したりして(笑)

でも、歴史なんて大概はどちらの側に立って見るかの違いで正義がたやすく反転したりしますよね?
私はマンガやアニメのほうは見てないので知りませんが、この舞台を見る限りでは、この物語の「その後」の世界というのは、独裁者の天主=治世者を失い再び戦乱の世に突入してしまうのではないかと思うのですけど。
だから7人のサムライ達は結局は小さな村を一時的に救っただけで、国レベルで考えるとどうも余計なことをしてしまったのではないかと思わなくもありません。
侍は大局を考えているわけじゃないですものね。

するとこの世界で本当にハッピーエンドを目指すならば、キララがウキョウへ「それでもあなたは人なのだ」と、彼を人として認め、人の愛を教え、ウキョウが言う「百姓も商人も侍もみんなが一緒に幸せになる」という国造りを本気にさせて、彼の心の支えとなればよかったのではないかと思うんですよね。
まあそうすると封建社会は崩れることになりますが。
自分ひとりが敢えて嫌われ者になり独裁者となることで、その他すべての階級差をなくして封建社会を壊すような、そんな社会はもし実現できたとしてもせいぜい一代限りといったところでしょうか?

ウキョウはね、自分のアイデンティティをどこに置いたらよいのか解らないような人ですね。
支配者の複製だからといって支配者となろうとする。
けれども、自分は誰からも愛されるどころか肯定すらしてもらった覚えがないので、いっそ革命によって世の中ごと壊したいと思っているような人に見えました。
あっきー・ウキョウが「万歳、万歳」と呻きすすり泣くようなシーンは痛かったです。
彼は民衆がいかに自分勝手で冷酷であるかを良く知っています。
そして都合の良いときだけ「万歳」と叫ぶ大衆というものに、不信感を抱いています。
かわいそうな人です。
誰からも愛されたことがない。共感されたこともない。
その孤独な心に寄り添ってくれる人は誰もいません。

ウキョウが「君ならわかってくれるよね?」と言ったとき、キララはわからないまでも、「わかってあげたい」くらいに言ってあげればいいのに…とか思いますけど…
あっきー・ウキョウを拒んだキララに、多くのあっきーファンは「なんて、もったいない!」と思ったんじゃないかしら?(笑)
「キララが言うことを聞いてくれないのなら世界なんていらない」と思うウキョウなら、では、キララさえ彼を愛すれば、ウキョウは世界を大切にしたかもしれません。

私はこのウキョウを見ていると、スガシカオさんの「Thank You」という歌を思い出します。
↓こんな歌詞なんですけど。

「Thank You」
作詞作曲:スガシカオ

ねぇ 明日 しんでしまおうかしら…
もどかしいこと全てのあてつけに
君の心ゆれますか?
ぼくのことで後悔してくれますか?
ねぇ それ以外のやり方で どうすれば神にすぐなれる?

感じわるいかしら…
でも何もかもが気にさわるのです
君の涙おちますか?
あのニブイくそ野郎も泣くかしら
ねぇ もう少しだけお手軽に 神になるにはどうすればいい?

そばにいて そばにいて そしてぼくの味方になって
許さない 許せないけど 君にいてほしいの…

* * * * 

ところで、今日のカテコでは出演者の挨拶付きということで、順番があっきーに回ってきました!
最初はカツシロウ役の三浦翔平さんが初舞台でありながらとても頑張っている…というような話で、お兄さん的な存在で彼らを見ていることが垣間見えて良かったのですが、そこからいつもの調子になり(笑)、その三浦くんから巻きを入れられるという面白さでした。
でもって、その巻きで最後は慌ててみんなに感謝の気持ちを伝えたウキョウ様になぜか客席みんなから万歳三唱でお開きしたという(笑)最後まで楽しい舞台となりました。
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「SAMURAI 7」

2010年11月24日 00時24分04秒 | 観劇(ミュージカル/音楽劇)
【演出】岡村俊一
【出演】三浦翔平・西島隆弘(AAA)・相葉弘樹・橘大五郎・高橋広樹・住谷正樹(レイザーラモン・丸山敦史・疋田英美・中川晃教(特別出演)・加藤雅也

よいねぇ~、よいねぇ~っ!
楽しい~! 面白~い! そして何よりカッコイイ~っ!!

原作が漫画なだけに諸々なところがデフォルメされていて、私は現実的にありそうな話より
実はこういった思いっきり虚構に徹した物語のほうがずっと好き!
それにたぶん原作者や脚本家の方たちがそうなのだろうけど、このホンの人を見る視点に愛情と慈しみが感じられます。
近くの席に座っていた小学生の男の子がダダ泣きしていた場面なんか、この私だって涙がにじんだものね。
それに、全てのキャラに対して心と胃が痛くなるような不愉快な扱いがこれっぽっちもされていないし、何よりも、随所に散りばめられた笑いの中にマイノリティーを揶揄するような、品性を疑うようなところも全く感じられないし!
もうこれだけでも万々歳よ! 物語として楽しめるのは幸せだわ。

そして何よりも、みんな本当にカッコイイわ~!
どの場面を見てもイケメンばかり(笑)
この舞台はターゲットにした客層の歓びがよく理解されているのよね。
7人のサムライたちの見せ場はそれぞれにカッコよくて、客席の若いお姉さんたちはお目当ての素敵な姿に大喜びだし、私は初めて見る役者さんが多かったけれど、これに乗っからない手はないわ!
アニメキャラがそのままに具現化されたような彼らには、前説のお兄さんの指示通りに声をかけて楽しみました。

けれども!!
私の最大の歓びはそこじゃないのよね!
なんたって、私がここにいるのはもちろん! そこに、あっきーがいるから! 
決まってんじゃない!

そんなわけで……

きゃあ~~っっ  ウキョ~ ウキョウさまぁ~っ
ステキ~ 最高~~っ 
やりたい放題、やっちゃってぇ~~っ

って、私、最近やたらとアチコチで叫んでないですか?(笑)

だけど、何をおいても、誰とも比較しようがなく、この上もなくやっぱり私はあっきーが好き!
でもって、このウキョウというキャラは彼が今までに演じた役の中でも…特にこの二年間のうちの中では最も私好みの、愛すべきキャラじゃないかと思います。
だから幸せ~! デレデレ

そんなわけで、舞台の名で検索してうっかりここに来てしまう方には悪いけれど、この先「SAMURAI7」は少なくてもあと三回は観る予定ですが、観劇記を書くとしたらほとんどがウキョウ役のあっきー(中川晃教さん)中心で書きますんで、そこんとこよろしく~!
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「タンゴ-TANGO-」

2010年11月23日 02時37分31秒 | 観劇(ストレートプレイ/人形劇)
演出:長塚圭史 
出演:森山未來/奥村佳恵/吉田鋼太郎/秋山菜津子/片桐はいり/辻萬長/橋本さとし

え~っと…、
この舞台は…なんて言ったらいいのかなぁ…
面白くないこともないし、いろいろと語れば長々と語れそうな気もしますが、正直言って私のツボにはハマらなかったので、下手に語らないほうがいいのかも? 
という気がしますけど…

いや、むしろ観ていたその時はそれほど多くは沸き起こらなかった感想が、観終わって時間がたつにつれてじわじわと滲み出て、いろいろと語りたくなるような舞台なのかも?
という気もしますけど…

だけどねぇ…って、やっぱ語っちゃうんですけど(笑)

そもそもこの未來くんが演じた青年、アルトゥルの家庭が無秩序なのはわかるけど、なかなかユニークな面白い家庭で、そんなキリキリすることないじゃないの? なんて、私は思ったのよね。
無秩序な人といえば、この私だってそうだし(笑)

そりゃあ、母親が使用人と浮気しているのは息子として面白くないだろうけど、だったらその我慢できないところをもっとピンスポットで解りやすく訴えればいいのに…。
それなのに、あれもこれも全部ひっくるめて理屈こね回すから彼が何を言いたいのか家族はますますわからなくなるのでしょうね。
なんでこんな気ままな家にこんな面倒くさい息子が育ったのか?(笑)

それに、「誰も僕のことを理解してくれない!」と怒っていたけど、そもそも家族が互いのすべてを理解するのって必要なのかしら? 
というか、「他人には私を理解できないだろう」というのが私にとってはデフォルトよ。
なにせ時々自分で自分が理解できないくらいなんだもん。
それがたまに私を理解するようなことを誰かに言われてみると、自分でも思いがけなくて「へぇ~、そうだったのか! そうかもぉ~。」なんて、感心したり愕然としたりしてね~。
それはともかく(笑)
本当をいえば「自分が理解されたいと思うところだけ人に理解されたい」という自分勝手なところはあるには、あります。
まあだからこそ理解してほしいところがあれば、その点を絞って相手に解るようにコミュニケーションを取ろうとするわけで
そういうのがね、まったく相手に伝わるように言えないで、好きな人に「愛している」も言えなかったアルトゥルというのは、つまり理論で武装して本音が言えない大きな子どものような青年です。

子どもって、きっと秩序を重んじる堅苦しい家庭では秩序を破壊しようとし、そうでないと逆に秩序を主張するものなのでしょう。
だから目的はそこじゃなくて、つまりはみな反抗のため。
あの長々しい理論は癇癪を起こしているのと同じようにみえました。

それにしても、アルトゥルの、あのまるで家庭が彼の全世界みたいな心情というのがよくわかりません。
家庭を支配したいと思うのは何故だろう?
何故彼は自ら枠を作ってそこに家族全員を押し込めたいのか…?
家族の生活態度が嫌ならもう大きいのだし世間に出て行けばいいのに、結局自分はその家族に食わせてもらって学費出してもらっているくせに、なぁ~に甘っちょろいこと言ってるのかしら。
片付けられてないものは、目に余ったら彼がさっさと片付けてあげたらいいじゃんねぇ~?
おまえがやれよ!ってなハナシよ。
スキスキ、大好き! だから、なんでも僕の言うとおりにしてくれなきゃ嫌だ~!って感じ。
なんだかんだと彼の反抗に付き合ってあげていたあの家族って優しいわ。
孫の命じるとおりに棺おけに横たわったお婆ちゃんなんて、妙なところで孫を甘やかしすぎよ!

なんちゃって思う私は、アルトゥルみたいな息子がいたらすぐに殺されちゃいそう(笑)

それにしても、未來くんの台詞は長かった! 
覚えるのが大変だったでしょうね。
がっつり役者やってます! という感じでした。
他の役者さんたちも、さすが~、というか、おおっ、なかなかっ!、というか、そこまでやるか!、というか……いや、だけど古田鋼太郎さんは面白すぎ!、というか(笑)
あのギリギリのきわどいシーンは公演中大丈夫なんでしょうか?!(笑)

ん~、結局下手にろくでもないことばかり書いているうちに、だんだんとこの舞台の面白さが見えてきたかも(笑)
私にとってはそういうところが、長塚さんらしいといえば、らしい舞台でした。
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スガシカオ「JAPAN-UK circuit 2010」

2010年11月23日 00時09分54秒 | ライブ/コンサート
うきゃ~~あんっ
きゃあ~~っ
シカオちゃんがぁ~っ
ロンドン帰りのシカオがぁ~~っ
半端なく上がっててスゴすぎ~
マジ、カッコ良すぎるぅ~~

ロンドン公演大成功の報告をひっさげて、今夜のライブはなんと!スガシカオの「ぜんぶ盛り!」
ファンクもアコースティックも、シカオちゃんの魅力を全部魅せます!聴かせます!というステージで、Zepp Tokyo は超盛り上がりました!!
休日前もあってか、フロア全体のエネルギーは爆発的です。
私もかつてないほどの狂気乱舞で、二時間ぶっとおしで踊るわ、叫ぶわ、歌うわ、笑いながら時々涙が滲んじゃうほどのクレージーぶりよ

だって、今夜のライブはほんとに、ほんとに良かったんだもの!
選曲もぜ~んぶ良かった!
「午後のパレード」や「はじまりの日」「19才」とか…ああ、もう書き出したらきりがない。
とにかく盛り上がる
去年もそうだったけど、今年もコーラスのお姉さん達がいないせいもあって、コーラス部分は自然とファン達の大合唱です。
「黄金の月」とか、そっち系は涙がこぼれそうだったし、どれもこれも最高だわ!
楽しかった~っ!

МCはやや少なめだったかな。
ロンドン公演で大成功の話は嬉しかったし、楽しかったです~。
お客さんが前回(去年)の倍くらい入ったそうで、普通は日本人アーティストのライブだとお客さんも日本人の数が圧倒的に多いらしいけど、シカオちゃんのライブでは現地の方たちの比率がぐっと多いという話は去年に聞きましたが、今年はその英国人の方たちからのアンコールの拍手がいっぱいですごく盛り上がったんですって。
そして、その時に用意したとおりに、ステージの左右に英語の字幕がついて、歌詞の一部を流したりしてくれました。

で、そのロンドンで、ムール貝にあたって朝までトイレの話はやっぱ笑っちゃったわ。
そういや、三年前にはインフルエンザで座薬の話とかしてませんでしたっけ。
面白いのよね~、シカオちゃんのこういうハナシ。

だけど、二時間のオールスタンディングはともかくとして、昼から何も食べてなかったのはやっぱりキツかったかも。
なにせ、ライブが始まって時間が進むにつれて疲れてくる…どころか元気になって(笑)
「もうちょっと!、あんたなんかあったんですか?!」と自分に言いたくなったほどハッチャケちゃったので終演後はフラフラよ。
いや、何もない! 何もありませんけどね(笑)
だいたい月曜日で明日は休日だしで、元気いっぱいすぎたかもね。
明日は筋肉痛かも(笑)
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11/19いさらい香奈子 ミニライブ

2010年11月19日 23時50分45秒 | ライブ/コンサート
今宵も誰かが酔っている

世界中で。
どこかの街で。
どこかの酒場のカウンターで。

酒に、歌に、
そして、誰かの恋に酔っている。


そんな出だしだから、いさらい加奈子さんね。
それにしても、とうとう私もひとりで居酒屋のカウンターなんかに座る女になっちゃったのね~(笑)
それはもちろん、いさらいさんのミニライブがあったからだけど。
ひとりで飲んでいると、あまり話さないからピッチが早くなって妙な酔い方するのね。
とか言っても、3時間で三杯しか飲んでないけどね。

「シャンソンはこの季節に良く似合う」というので、第一部はスタンダードなシャンソンが中心、二部と三部はいさらいさんのオリジナルも混ざって、それぞれ30分ずつのミニライブでしたが聴き応えがありました。
うん、確かにね。シャンソンって真夏に聞くには濃すぎるかもね。
秋とか冬のほうが染み入る感じがします。
シャンソンといえば有名なのがピアフですが、私はいさらいさんの作った歌もかなり好き。
前にも書いた気がするけれど、八百屋お七を題材にした歌とかね、すごく良いと思います。
狂女の恋とか、娼婦の恋とか、不倫の恋とか…そういうギリギリだのボロボロの中で逃れようもない女性の業にある激しさや悲しさにググ~っ!と惹かれちゃうのって、どうしてかしらね?
その自分の日常とはかけ離れた「向こう岸」にあるもの。
踏み外したものの奥に潜むものに惹かれるのはなぜだろう…。
そして、いさらいさんはそういう歌を歌うのがまた上手いんだわ。
女優さんでもあるだけに、「歌に物語が感じられないと歌えない」といういさらいさんは、海外の歌を歌うときはいくつかの訳詞の中でも共感できるものを選び、一曲ごとに歌のその世界に入って聞かせてくれました。

私は今回もド真ん中で聴いていましたが、これって考えてみれば「超最前列」だわ。
もっとも、このお店は小さいからどのお席もとても近いんだけど、この正面ど真ん中のお席は二人でそれぞれ一歩ずつ近づいて手を伸ばせばそのまま握手できてしまうほど(って、そんなことしないけど)ほんとうに近いです。
そんな場所で生歌。
ここだからこその贅沢よね。
大きなステージと小さなステージ、それぞれにライブの構成なども変えてステージを作るのは歌うほうも楽しいそうですが、聴くほうもそれぞれの楽しみがあるというものです。

そしてさらに贅沢といえば、ステージの合間にフレンドリィないさらいさんとお話しさせてもらえたことです!
いさらいさんは目下お芝居のお稽古中で、その稽古が終ってから息せき切ってのご登場。
まだステージの始まる前はまだ役から完全に抜けてないそうで、でもそこからちゃんと歌手にシフトしてのステージではありましたけど、ステージではない場所でお芝居のお話なども聞かせてもらって、とっても楽しかったです。
次の舞台は「トップガールズ」という、女優さんたちばかりの舞台だそうで、見どころもわかったし、私はいくつかの視点で観られて面白そう。
そういえば、この演目は来年の四月にコクーンでもやりますよね。
寺島しのぶさんや小泉今日子さん、あとは渡辺えりさんや麻美れいさんとか…そうそうたるメンバーですけど、つまりそれだけに見応えのある演目なんでしょうね。
それに先駆けての今月末からの「トップガールズ」ですが、主に文学座の女優陣に混じって、いさらい香奈子さんは客演となるそうです。

まあ、そんなお話しに加えて「客席から来るエネルギーについて」だとか、「自分に全くないと思う性格の役は演じられるのかどうか」とか(笑)、私はバンバンと質問しまくりで、あれあれっ?いつから私はこんなタメ口きいてたんだっけ?
酔った勢いって、ほんとに怖いわね~っ!
だってぇ~、私は彼女みたいなハンサム系の女性が大好きなんだものぉ~!(笑)

酒に酔い、歌に酔い、そして素敵なハンサム・ウーマンに酔わせてもらったひとときでした。




「トップガールズ」
11月30日(火)~12月5日(日)
場所:アイピット目白
作:キャリル・チャーチル/演出:高橋正徳
チケット問い合わせ ミズキ事務所 03-5712-5628
※土日は完売だそうです。平日はすべて19時より開演です


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「ファントム」

2010年11月14日 22時19分45秒 | 観劇(ミュージカル/音楽劇)
きゃあ~~~っ!たかおぉ~~っ!すてきぃ~~!

とか私が最初に叫んだのは…って、もちろん文章の中でだけど(笑)2008年2月のことだから、初演からもう二年以上経ったのね。
あれ以来、大沢たかおさんを見るたびに私は「きゃあ~っ!たかおぉ~っ!」を繰り返していましたが(笑)
だって~、あの初演のカテコで客席から飛んだ「たかおぉ~っ!」の声が、ものすごく衝撃的でウケちゃったのよね~。
歌のライブならともかく、舞台のカテコで客席から役者さんの名前を呼ぶのって…まあなくもないんだけど…こういうシリアスな劇でも、そういうかけ声が飛ぶのってね、やっぱり大沢さんの人気って凄いんだな~、ってビックリ!!
でも大沢たかおさんって本当に素敵ですものね。そりゃあ叫びたくもなるわよ~。

なわけで、今年も

きゃあ~~~っ!たかおぉ~~っ!ほんとにすてきぃ~~!
うたはやっぱりアレなのねぇ~~っ!
すてきだからいいけどぉ~~!

…ってな感じね。
だから大沢さんの歌は私はもうアレコレ了解済みだからいいんだけど、
その大沢ファントムがヒロインのクリスティーンに
「君の声に驚いた」と言った時には、思わず「私だって聞いて驚いたわよ!」と突っ込みたくなったわよ!!
だって、だって、クリスティーンなのよ! 天使の声のクリスティーンよ?!
コンテストで耳の肥えた聴衆から大絶賛される、そのクリスティーンなのよ!!
……なのよね??
うんうん、いいよ、いいっ! もういいわ。
この際だからこの舞台に関してだけは、音程がどうのこうのとか、声の伸びがどうのこうのとか、歌に心がなんたらかんたらとか…もう私はあーだこーだと言わない! 
それに歌の師弟としては、二人はばっちりのバランスだしさ。
二人の発声練習のシーンなんか、緊張感があってとってもスリリングで、思わず手をこぶしに握りそうになっちゃったものね。
とにかく歌の場面では歌姫カルロッタがいかにもカルロッタらしかったのと、「アンサンブルの皆さん、ありがとう」と、アンサンブルが出てくるたびにホッとさせてもらって、超ラッキーでした~♪ ということで手を打とうじゃないの。

だって、なにせ私はこの物語が好き。本が好き。
なんだかんだ言っても、大沢たかおさんのファントムには結局大泣きしちゃいます。
今回は篠井英介さんのキャリエールがとっても良かったので、この物語が父と子の物語として前回にもまして色濃く感じられ、最後は二人のそれぞれの愛情に涙が溢れました。

ファントムは孤独と絶望の人ではあったけど、死の間際で父と母の愛、そして神の愛と天使のようなクリスティーンに抱かれた。
だから私は前にも思ったけれど、このラストは絶望の深い闇の中にいた者が最後の最後に見たひとすじの眩い光、まさに奇跡の光を見るようなハッピーエンドじゃないかと思います。

杏クリスティーンは、ファントムの素顔を見て逃げ出したあたりからがとても良かったです。
心の綺麗な女性ですね。
映画の「オペラ座の怪人」では二人のシーンは時に官能的でドキドキしたりしますけど、この舞台ではクリスティーンとはやはりファントムの母の声を持った聖母のような存在で、でもそれだけに悲鳴を上げて逃げ出しす場面になると、私は心が痛くて仕方ありません。
いくら悪意がないにしても、これほどまでにファントムを絶望させて良いものか!
けれども、ファントムって、逃げ出したクリスティーンに怒りを見せたりしないのね。
子どものように号泣する彼は、殺人犯の残忍な一面もあったりと様々な仮面を持つ多面の人であったかもしれないけれど、やはり愛に対しては子どものように純粋で綺麗な心の持ち主だったと思います。

大沢たかおさん、ほんとうに魅力的でした。





JIN-仁- DVD-BOX
クリエーター情報なし
角川映画
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いつかどこかで(8)+「春風亭小朝独演会2010」

2010年11月14日 01時54分58秒 | いつかどこかで(雑記)
こんばんは、おおるりです。
いつもの方も、初めましての方も、私の観劇記をご覧いただきましてありがとうございます。

…なんて、「いつもの方」ってどんな方?とか常々思っていたら、この前友達が「時々生きているのを確かめに覗きにいってるよ」って、あんた!(笑)
私もたいがい生きてますけどね、一応このブログは「遊びに行きました」という、ただそれだけの記録なんで、私だってそうしょっちゅう遊んでるわけじゃないのよぉ~!…とか、言いたいところだけど、やっぱ遊んでいるのよね~(笑)
とにかく年内はハードに予定を詰め込みすぎたかも。

それにしても、この前にこのブログを更新したのって11月3日でしたっけ?
そのたった一週間や十日くらいの間でも、いろいろある時はあるもんだわ。
このタイトルの「春風亭小朝独演会」というのはこの前の日曜日(7日)の話だけど、その前日あたりから些細なことで思いがけず大きなショックを受けることがあって、そのダメージがかなり痛くてメソメソと泣いてたんですよ、ええ、いい歳してね。
まあ、歳はともかくとして(笑)その原因が口にも出せないような、人様が聞いたら呆れかえるような、要するに我ながら「バっカみたい!」なわりと平和なお話なんだけど、それでも悲しくなったものはしょうがない…。

でも、頭で理解するのと心で感じるのが、時々べつべつになっちゃったりして、心の勢いが強かったりすると、私の場合はどうも幼児化するみたいで…つまり、聞き分けのない頭になって余計にバカになっちゃうみたい(シクシク…)
けれども、元からバカは承知のうえよ。
悔やむな、私!

そして捨てる神あれば、拾う神ありだわ!
その夜には、知り合いから嬉しいメールをもらって、その中の短い言葉にどれだけ救われたことか…。
言葉ってたとえ同じ言葉でも、いつ誰が(どんな人が)言うか、そしてそれを「誰に」向かっていうのかで随分と違うものよね。
案外とそれが一番大事なのかもしれないな。


そんなわけで(どんなわけで?)、今日も書きます、書いてます!(笑)
今泣いたカラスは笑っちゃえ~!!…ってなことで、昼間泣いていたその夜に、友達に誘われて落語を聞いて笑ってきました。
なんて単純な私(笑)
だってぇ~、小朝さんったら天才なんだもん。

「春風亭小朝独演会2010」
【演目】春風亭小朝「小金餅」「池田屋」「親子酒」/桂三木男(二ツ目)「お見立て」/柳貴家雪之介(太神楽)

小朝さんは落語家なんだから面白いのはもちろんなんだけど、粋で洒脱。
頭の回転が早くて柔軟性があるので、最近の時事ネタもさらりと取り入れてその中のちょっとした毒もいい塩梅だから、「ワハハッ」もあれば「ニヤリ」もありで色とりどりの笑いが楽しめました。

落語の内容はね~、某落語家さんが言うには「ブログなんかに書くのは粋じゃない」そうなんで、いちいち書かないけれど、落語好きな方には有名なお題だそうです。
私は初心者だけど、たまにはこういうのを聞きに行くのもいいなぁ~って思います。
歌やお芝居もそうだけど、落語や講談もやっぱりテレビで見るよりも生のほうがずっと楽しいです。
ちなみに落語と講談って似ているけれど、その違いは「落ち」があるかないかなんですって。
だけど、とにかくどちらも芝居っ気があって、一人で何役もこなしながらその中にはト書きもナレーションもあり、そのうえ効果音まで入ってたりするんだから、落語や講談ってものすごく高度な芸能よね。
修行時代が厳しいのもさもありなん。
二ツ目の桂三木男さんはまだ26歳で、今は「真打ち」目指して修行中とか。
この世界はデビューしてパァーッとブレイクすることはないけれど、そのかわり歳を重ねるごとに芸に味が出てくるのでしょうね。
そういうところが、日本の古典芸能って素晴らしいわね。

ところで、この日のお席は私なんかにはもったいないような良いお席で、やや下手だったので小朝さんも三木男さんも、ひとり二役で左右に会話を進める時はちょうどこちらを向くので気が抜けません(笑)
小朝さんが「ばあさんや」とこっちに向かって言った時には、思わずつられてお婆さんになった気分で「なんだい、じいさんや」と言いたくなった私です。

あ、でもこの話には落ちがない。
いや、待て! ないこともないか(笑)

だからほんと、言葉ってたとえ同じ言葉でも、いつ誰が(どんな人が)言うか、そしてそれを「誰に」向かっていうのかで随分と違うものよねぇ~。

って……う、う~ん…これが落ちになるのかどうか…。
でもま、いっか~。

おあとがよろしいようで~、
テケ、テンテン、テンテンテン……
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史上初を聴く~尺八+琵琶+Piano~

2010年11月03日 03時19分19秒 | ライブ/コンサート
尺八/中村仁樹
琵琶/塩高和之
ピアノ/菊池智恵子

何故これを私が聴きに行ったのか。 それは…
尺八の中村仁樹さんが27歳のイケメンだったから…という理由…では、なくて(笑)
御用とお急ぎでない方は、まずはこれをポチっとやってみてほしいです。
そしたらきっと分かると思います。




この動画を見て「もっと聴きたい!」と思いました。
このコンサートは「ハイリスクで無謀な挑戦」であり、しかし「次世代に向けた挑戦」でもあるそうです。
私は尺八も琵琶もほとんど生で聴いたことがありませんでしたが、尺八の最初の音が風となって吹き抜けたとき、そして琵琶の弦が風と一体となり掻き鳴らされたとき、体のどこかで懐かしい何かの記憶が呼び起こされたような心地がしました。
たぶん、それは遠い記憶。
ずっと昔の太古の時代から、先祖より連なって残された遺伝子に潜む記憶のせいなのかもしれません。
日本人なんですね、やっぱり。音に花鳥風月を想います。
そして、彼らの演奏を聴いていると、日本人という民族は、大陸の人達から比べると随分と大人しそうではあっても、その実は内に秘めたるものが相当に激しいのではないかという気がしてきました。

ここに載せた動画は尺八とピアノだけですが、琵琶が入ったアンサンブルはとても素晴らしかったです。

―プログラム―
越天楽
平家物語「壇ノ浦」
「まろばし」~武満徹へのオマージュ~〈作曲:塩高和之〉
「たいまつ」~天下に満つる亡き戦士のための舞曲~〈作曲:中村仁樹〉
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調「シャコンヌ」
チェロとビアノのための3つの小品 作品11
牧神の午後への前奏曲
夜想曲第20番嬰ハ短調〈遺作〉

この三人の「たいまつ」という曲には息を呑む思いで惹き込まれました。
前日は「源氏物語」とロック、翌日は邦楽と洋楽をミックスした「平家物語」。
偶然にも、二日続けて古典と現代音楽のクロスオーバーな日となりました。

私は邦楽には全く疎いので感覚的に思うのですが…
尺八にしても琵琶にしても、「夜の音」という感じがします。
張り詰めた音、澄んだ空気、夜の静寂を吹き抜ける風…。
夜想曲…そう、夜に想う音だと思いました。
夜に人を想い、夜に時を想い、夜に世を想う…そんな音でした。

「牧神の」はつい先日、アイスフィギュアスケートの大会で真央ちゃんがフリーでこの曲を使っていましたが、尺八と琵琶で演奏すると不思議な味わいがありました。

プログラムに書いてありましたが、尺八の理想とされるのは「一音成仏」といい、「たった一音で人の人生を成仏させてしまうほど、響きそのものに賭けているようなところがある」そうですが、その音を出す、あのなんとも言えぬ「風」のような音とは、要するに「気」なんでしょうね。
空気…気を発するとか、元気とか、殺気とか、気持ちとか、
「気」って、いったいなんだろう……。
彼らの音楽を聞きながら、ふと私はそんなことを思ってしまいました。

アンコールでは、塩高さんがシルクロードを旅して作曲したという、ドラマチックであり、しかも踊り出したくなるような素敵な曲を合奏してくださり、これがまたとても良かったです。
塩高さんは、「琵琶などの楽器はシルクロードをわたり日本にやってきたのだろうから、たぶんもともとはこんなふうに弾かれていたのでしょう。」と言い、琵琶をあの独特な縦の構えではなく、ギターのように横に構えてピックを使って演奏しはじめました。
しばらくすると、客席の後ろから風のような尺八の音が聞こえます。
後ろの扉から中村さんが尺八を吹いて歩きながら登場するという、心憎い演出でした。
私はちょうど客席の真ん中あたりにいたので、シルクロードの音に包まれその空気に満たされたような気分になりました。

とにかく良かったです!

できれば12月12日のコンサートも行きたいです!
でも、残念なことに12月の私はいつにもまして、かなりハード・スケジュールになりそうな雰囲気です。

なので、次の機会を狙いますが、もしご興味のある方がいらしたら迷わずぜひ行ってみてください。
かなり楽しそうです。
※2010年12月12日 会場12時半 開演13時
会場/白寿ホール
「新世代の邦楽演奏家」
コメント (2)
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「源氏物語×大黒摩季songs~ボクは、十二単に恋をする~」

2010年11月01日 02時49分18秒 | 観劇(ミュージカル/音楽劇)

演出・脚色: 岡本貴也
出演: 紫吹淳 / 中澤裕子 / 宇野実彩子 / 青柳塁斗 / 鈴木勝吾 / 須藤温子 /
黒木マリナ / 松下萌子 / 小野賢章 / SHUN / 飯尾麻耶 / DAIZO / 柿弘美 /
 阿部みさと / 駒田一


想像以上の抱腹絶倒!!
なんか、ところどころ笑いのツボに入りまくり(笑)

まず、源氏物語と大黒摩季さんの歌をクロスオーバーさせちゃうところが無理矢理な感じで面白いです。
世界観が全然違う!…が、構わないぜ!イケイケぇ~!GO~! ってな感じのオープニングは、最初の場面がハワイなのにこのセットでこの衣装? 紫吹淳さんの麗しい男姿はキンキンきらきらの和服調、その他の男衆はペラペラの平安貴族風(笑)
でもって、女子はそれぞれ現代のお洋服姿です。
この物語は源氏物語を現代に置いたラブ・コメディです…というお約束だからね、頼むよ、みんな! と言わんばかりの(笑)華やかなオーブニングで、ふむふむと楽しみにしていたら、いきなり中央の扉がバァーーン!と開いた!
んで、おおーっっ!!、突然声の大きな歌の上手いオジ…じゃない(笑)お兄さんが出てきたゾ!と思ったら、駒田さんだぁ~っ! すげぇ~っ!(笑)
もう、最初からここでなんかもの凄くツボに入って一人でのけぞり「きゃははっ!」と笑う私です。
だってぇ~(笑) 駒田さんったら、か~な~り!楽しそうなんだもの。

そういやこの前の夏に地球ゴのX-dayでも、「いや~、あっきーが踊ってるよ、楽しそうだよ、なんか嬉しそうだよ、よかったね~!」なんて、楽しく見させてもらったけど、今回は駒田さんがそんな感じよね。
駒田さんが出で来るたびにアレコレと楽しくて笑える~!

あ、でも、そういやその駒田さん演じる桐壺の奥さんの藤壺の産んだ子って、たしかほんとうは桐壺の子じゃなくて実は光の君との子じゃなかったっけ?
この舞台じゃそんな説明はなくて、桐壺・藤壺夫婦はラブラブだったけど、このあたりのアレンジも含めて、ほぼ全般にわたるむちゃくちゃぶりが面白いわね。
といっても、源氏物語を全部読破した人なんて世の中に滅多にいるもんじゃなし。
私だって読んでませんよ。あんなもの読んでいたら何年かかるかわかりゃしないもの。
だから私が読んだのは原文じゃなくて、田辺聖子さんの現代語訳のほうだけど、あれはかなり読みやすくて面白かったです。
あと大昔に瀬戸内寂聴さんの訳も読んだような記憶が……。

そう!それで思い出したわ。
その田辺聖子さんの訳した「源氏物語」を読んだのって、確か15年前とかそんな昔だったと思うけど、その時私はORIGINAL LOVEにハマっていたんだった。田島貴男さんの作る曲と声が好きでさ~。
それで、ながら族の私はそのオリジナル・ラブのアルバムをBGМにしながら「源氏物語」を読んでいたんだった。
オリジナル・ラブと源氏物語…あまりに世界観が違う(笑) でも、頭の中で自然にクロスオーバーさせていたような気もするのよね。
だから、大黒摩季さんの歌でも同様にすんなり受け入れることができたのかも。
懐かしいヒット曲もありで、全体的に明るい歌が多くてみんな上手だったし楽しかったです。

まあそれにしても、こういったパロディものは、原作を知らないよりは知っていたほうがよりマニアックに面白い…というのは、どんなものが題材でも同じよね~。
私は朧月夜が好きよ! 原作でも元々好きなキャラだけど、この役の女優さん、ちょっと面白すぎです! 動きが可笑しいのなんのって! でもって、艶っぽいし素敵だわ。
あと末摘花も好きなんだけどな~、男性が演出するとたいがいああいう風になっちゃうのかな。
う~ん…それはまぁ、いっか~。

ほんと、あっちこっちツボに入って何度も声を出して笑ってしまいました。

コメント
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