シアターコクーンへ「キル」を観に行ってきました。
題名からして「着る」「切る」「斬る」「KILL」「(生)きる」…と、言葉遊びにいろいろな要素が詰まったこの舞台。面白そうだとは思いましたけど「要は、妻夫木くんがカッコ良けりゃ、それでいいやぁ~!」なんていつものノリで、あんまり期待していなかったんですが……そりゃね、すごーく感動モノってわけじゃあありませんが、いろんな見方や楽しみ方があって、終わってからもこれをきっかけに何かと考えちゃったりと、なかなか面白い舞台だったと思います。
で、どう感想を書こうかなぁ~…なんて、つらつら思っているうちに今日になってしまったわ
「言葉」っていうのは、本当に興味深いと思う。
特に日本語は、同じ音で違う意味が沢山あったりするから、この題名みたいに遊べちゃったりするでしょ?
でも、それ以上に人を笑わせたり、幸せにしたり、傷つけたり、時には本当に人を殺せることもあるわね?
この主人公、妻夫木くんが演じるテムジンは、産まれた直後から父親に酷い言葉を浴びせられて育ちます。
それはテムジンが父親の本当の子供ではなかったからですが、それにしてもあまりに冷たい言葉の数々。
そして、大人になった彼もまた父と同じ立場になり、やはり自分の子供に酷い言葉を投げつけるわけです。
憎しみの言葉というのは、本当に人をスポイルしますね。
言われたほうはもちろんですが、言うほうの側も。
刃物で斬られるよりもなお深く、見えない傷が人格を壊していき、それはでも、諸刃の刃でもあるのね。
でもまあ、この話はともかく(って、おい!)
私が更に興味深かったのは、テムジンとシルク(広末涼子さん)の恋なんだけど。
このあたりは「シラノ・ド・ベルジュラック」が下敷きなんでしょうが、面白いのは恋文を代筆するのが、勝村政信さん演じる「結髪」という名の男で、この代筆がテムジンとシルクの二人分を兼ねていて、つまり結髪の書いたラブレターの返事を結髪が書き、それを読んで二人はろくに顔も合わせず恋をしていくわけです。
これはねぇ、すごく面白いと思うわ。
シルクが久しぶりテムジンに会うと、やっぱりあの人は好みじゃない、でも私はあの人の手紙が好き、言葉が好き!言葉が好きなのよ!って思うのね。
果たして手紙で人は恋ができるのか?……というと、それは平安時代の貴族たちから始まって、今もPCで最初は文章を介して知り合ってパソ婚するカップルもいるくらいだから、本当にそうなんでしょうね。
それで、ロクサーヌが自分の愛していたのはシラノだったと気づいたように、シルクもまた結髪と結ばれてしまうわけだけど、それは至極納得のいく展開だったと思うわ。
それを思うと、言葉というのは人を表し、どんな時にどんな言葉を選び、どんな風に言いまわすかで、つまり人格がわかるというものよね?
はぁぅ~(ため息)
それを踏まえて。
私はこうして一年以上もバカ話を続けているけど、その主なお相手の数は決して多くないものの、一人として間違えていなかった、会ったことのある方も、そうでない方も、みんな素敵な方たちばかり!というのがとても嬉しい。
言葉を介してコミュニケーションするこの場で、私とお付き合いしてくださるあなた、本当にありがとう!
私は時々イラつく文を書いたりもするでしょうが、それが私の人格でもあるんで、ごめんねと言うしかありませんが、マイミクさん達が選ぶ言葉に私のほうがイラついたり、ちょっとでも悪い感情を持ったりしないということは、もしかして、とても自慢できることじゃないかと思います。
……と、なんだか感謝モードになりましたが(笑)
妻夫木くんは、やっぱりカッコ良いですぅ~
っていうか、良い顔してます。いろんな場面で。歪んだ表情でさえもね。
この舞台は、妻夫木くんの他にも、「おとう~さまぁ~」と幼い声を出す野田さんの怪演、勝村さんの熱演など、見所が多かったですが、高田聖子さんはやっぱり日本で一番、機関銃の似合う女優さんだと思いましたよ
今日が東京楽じゃなかったら、もう一度観に行きたかったかも。
題名からして「着る」「切る」「斬る」「KILL」「(生)きる」…と、言葉遊びにいろいろな要素が詰まったこの舞台。面白そうだとは思いましたけど「要は、妻夫木くんがカッコ良けりゃ、それでいいやぁ~!」なんていつものノリで、あんまり期待していなかったんですが……そりゃね、すごーく感動モノってわけじゃあありませんが、いろんな見方や楽しみ方があって、終わってからもこれをきっかけに何かと考えちゃったりと、なかなか面白い舞台だったと思います。
で、どう感想を書こうかなぁ~…なんて、つらつら思っているうちに今日になってしまったわ
「言葉」っていうのは、本当に興味深いと思う。
特に日本語は、同じ音で違う意味が沢山あったりするから、この題名みたいに遊べちゃったりするでしょ?
でも、それ以上に人を笑わせたり、幸せにしたり、傷つけたり、時には本当に人を殺せることもあるわね?
この主人公、妻夫木くんが演じるテムジンは、産まれた直後から父親に酷い言葉を浴びせられて育ちます。
それはテムジンが父親の本当の子供ではなかったからですが、それにしてもあまりに冷たい言葉の数々。
そして、大人になった彼もまた父と同じ立場になり、やはり自分の子供に酷い言葉を投げつけるわけです。
憎しみの言葉というのは、本当に人をスポイルしますね。
言われたほうはもちろんですが、言うほうの側も。
刃物で斬られるよりもなお深く、見えない傷が人格を壊していき、それはでも、諸刃の刃でもあるのね。
でもまあ、この話はともかく(って、おい!)
私が更に興味深かったのは、テムジンとシルク(広末涼子さん)の恋なんだけど。
このあたりは「シラノ・ド・ベルジュラック」が下敷きなんでしょうが、面白いのは恋文を代筆するのが、勝村政信さん演じる「結髪」という名の男で、この代筆がテムジンとシルクの二人分を兼ねていて、つまり結髪の書いたラブレターの返事を結髪が書き、それを読んで二人はろくに顔も合わせず恋をしていくわけです。
これはねぇ、すごく面白いと思うわ。
シルクが久しぶりテムジンに会うと、やっぱりあの人は好みじゃない、でも私はあの人の手紙が好き、言葉が好き!言葉が好きなのよ!って思うのね。
果たして手紙で人は恋ができるのか?……というと、それは平安時代の貴族たちから始まって、今もPCで最初は文章を介して知り合ってパソ婚するカップルもいるくらいだから、本当にそうなんでしょうね。
それで、ロクサーヌが自分の愛していたのはシラノだったと気づいたように、シルクもまた結髪と結ばれてしまうわけだけど、それは至極納得のいく展開だったと思うわ。
それを思うと、言葉というのは人を表し、どんな時にどんな言葉を選び、どんな風に言いまわすかで、つまり人格がわかるというものよね?
はぁぅ~(ため息)
それを踏まえて。
私はこうして一年以上もバカ話を続けているけど、その主なお相手の数は決して多くないものの、一人として間違えていなかった、会ったことのある方も、そうでない方も、みんな素敵な方たちばかり!というのがとても嬉しい。
言葉を介してコミュニケーションするこの場で、私とお付き合いしてくださるあなた、本当にありがとう!
私は時々イラつく文を書いたりもするでしょうが、それが私の人格でもあるんで、ごめんねと言うしかありませんが、マイミクさん達が選ぶ言葉に私のほうがイラついたり、ちょっとでも悪い感情を持ったりしないということは、もしかして、とても自慢できることじゃないかと思います。
……と、なんだか感謝モードになりましたが(笑)
妻夫木くんは、やっぱりカッコ良いですぅ~
っていうか、良い顔してます。いろんな場面で。歪んだ表情でさえもね。
この舞台は、妻夫木くんの他にも、「おとう~さまぁ~」と幼い声を出す野田さんの怪演、勝村さんの熱演など、見所が多かったですが、高田聖子さんはやっぱり日本で一番、機関銃の似合う女優さんだと思いましたよ
今日が東京楽じゃなかったら、もう一度観に行きたかったかも。